望「プロデューサー、ですか」 (30)

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【モバマス】たたかいとかきん【さよなら絶望先生】
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望「ふぅ、季節も6月下旬になり、徐々に暑くなってきましたね」


望「この季節でこの気温です。夏はもっと暑くなるでしょうね」


「あれ~? ここ、どこだろ……」


望「おや? 普段見かけない人が。もし、そこのお方」


「はい」


望「つかぬ事をお聞きしますが、この町に来たのは初めてですか?」


「はい、そうなんです。とある仕事のために来たんですが、道に迷ってしまって……」


望「それなら、私が案内しましょうか」


「え、いいんですか!?」


望「はい。教職者なので、困っている人には救いの手を伸ばさないわけにはいきませんから」

「あ、そういえばお名前聞いてませんでしたね」


望「そうでしたね。私の名前は、糸 色 望です」


「あの、どうして間をあけて?」


望「いえ、なぜか、横で書かれそうな気がして……」


「え?」


望「こちらの話です。して、貴女は?」


「はい。私は……」












ちひろ「千川ちひろです」









奈美「ふんふんふふ~ん♪ 今日は久しぶりに舞浜にでも行こうかな~」


「……!」


奈美「? なぜか今見られたような感覚が……」


「そこのキミ!」


奈美「ふぇ!?」


「そう、そこの普通そうなキミ!」


奈美「普通っていうな! って、初対面の人に向かって普通って失礼ですよ!」


「ご、ごめんごめん。本当に普通に見えて」


奈美「だから、普通っていうなー!」


「と、とりあえずこれを見てくれ」


奈美「え、名刺ですか? ……これって」


モバP「俺はCGプロのプロデューサーです。キミ、アイドルとしてデビューしてみないかい?」


奈美「え、ええええええ!?」



望「へぇ、芸能関係の事務員ですか」


ちひろ「そうなんですよ」


望「申し訳ありませんが、私自身、そういったものには疎くて……」


ちひろ「いえいえ。そういった人にもアイドルを知っていただけるように頑張っていますので!」


望「おお、それはすごいですね! 一度私も拝見したいと思います。で、どこまで案内すれば……」


ちひろ「あ、ここからはわかります。えっと、そのですね。……お願いがあるんですが」


望「はい?」









ちひろ「……ただ今募集している臨時のプロデューサーさんになりませんか?」


望「え?」

奈美「えええ!? あのシンデレラガールズですか!?」


モバP「ええ。俺はそこのプロデューサーで、こうしてアイドル候補生をスカウトしているんです。別に無理にとは言いません。ただ、事務所を見てみてから決めてもらってるので、ぜひ日塔さんにもと」


奈美「で、でも私高校生ですし……」


モバP「うちの事務所では学生もたくさん所属し、活躍していますよ? 例えば、多田李衣菜、輿水幸子って聞いたことありませんか?」


奈美「聞いたことあります! 今をときめくアイドルじゃないですか!!」


モバP「彼女たちも俺がスカウトしてきたんですよ?」


奈美「え、ええええ!?」


モバP「話していると事務所が見えてきましたね」


奈美「ご都合設定ですね」


モバP「何か言いました?」


奈美「いいえ」


モバP「では、入りましょうか」




「「あ、日塔さん(先生)」」


「「お知り合いですか?」」


「「担当の生徒(担任の先生)です」」


「「おお!」」


望「で、どうして日塔さんがここに?」


奈美「それはこっちのセリフですよ」


ちひろ「糸色さんは私がお誘いしました」


モバP「で、俺が日塔さんをスカウトしました」


望「ええ!? こんな普通な日塔さんをアイドルに!?」


奈美「普通っていうなあ!」


モバP「でも、今は普通なアイドルってのもありだとおもうんです。それでティンときました」


望「そうでしょうか。昨今のアイドル、普通のアイドルではなく、一芸を持っているアイドルのほうが人気があります」

望「例えば」


「やってもうた……」
「まな板にしようぜ! まな板に!」


望「アイドルのはずなのに、村や島を開拓したり農耕の一芸を持っているアイドル!」


「サッカー週4でやっています」
「ワールドカップのコメンテーターになりました」


望「アイドルのはずなのに、スポーツの一芸を持っているアイドル!」


「これでミスなしなら勝ちだな」
「フルコンボだ!」


望「アイドルのはずなのに、音ゲームの一芸を持っているアイドル!」


望「このように、アイドルでも何か個性がないとダメなんです」


奈美「あのー、それって暗に私にはアイドルは無理だと」


ちひろ「そんなことありません!」


ちひろ「昨今の社会を見てください!」


ちひろ「クラスで10番目くらいにかわいいという普通の女子を集めたグループがかわいいの代名詞となっていたり!」


ちひろ「高収入高身長高学歴とはうってかわって3低という普通を求める女性がいたり!」


望「仮にもアイドル事務所の事務員なんですから、他のアイドルを敵に回さないでください!」


モバP「えっと、それなら、日塔さん。何か特技はありますか?」


奈美「と、特にこれといったものは……。ラーメンが好きってくらいですね」


モバP「……なら、この歌が得意とかはありますか?」


奈美「はい! それなら、MARCHING MONSTERやWonderful Worldが持ち歌です!」


モバP「……これなら、普通にロックとして売り出しますか」


ちひろ「そうですね! 普通に攻めましょう!」


奈美「………………」


望「おや? 日塔さん。いつもみたいに、あのセリフを言わないんですか?」


奈美「もう、もう言い疲れました……」


望「さて、出席をとります。日塔さん」


望「…………あれ?」


千里「先生、日塔さんは遅刻です」


望「どうしてですか?」


千里「確か、アイドル活動の登録の為っていってました」


望「…………」



ちひろ『初日くらいは、学校に行けるようにしますよ』



望「……ちひろさん、うそつきですね」






ちひろ「っくしゅん」


奈美「ちひろさん、風邪ですか?」


ちひろ「きっと、だれかが噂してるんですよ」





望「絶望したあああああ!! 初日から生徒をアイドル活動させるちひろさんに絶望したあああああああああ!!!!」


千里「わかりましたからはやく授業をしてください!」



初日終わり

李衣菜「普通にロックな子がいると聞きました!」


モバP「おう、李衣菜。おはよう」


李衣菜「私以外にロックなアイドルがいるとは……」


モバP「まぁ、李衣菜もそんなにロックなアイドルじゃないけどな。ファンの間じゃ、可愛いロックって言われてるぞ」


李衣菜「か、可愛いって言うなー!」


奈美「……なんだか、私の唯一のアイデンティティーが奪われたような気が」


モバP「おはよう日塔さん。早速だけど、この子がうちの看板アイドルの一人、多田李衣菜だ」


李衣菜「あ、新しいロックな子って、まさか……」


奈美「ロックかわからないけど、新しいアイドルは私です」


李衣菜「ウッヒョー! 私、多田李衣菜! ロック仲間としてよろしくね!」


奈美「は、はい! あのあこがれの李衣菜さんと会えるなんて感激です!」


李衣菜「よーし、このまま二人でロックにいくぜー!」


望「……ロックですか」



奈美「ええ!? 先生いたんですか!?」


望「ええ。私もちひろさんに誘われている身なので。それより、Rockですか」


李衣菜「はい! 私、ロックです!」


望「……私は、"Rock"には生きたいですけど"Lock"には生きたくないですね」


奈美「おお! ラジオではなくSSだから違いがわかりやすい!」


望「世の中、知らず知らずのうちに誰しもが"Lock"をしているものなのです」


「そうです。私もLockに生きてきました」


奈美「わあああ! 誰か来たあああ!」


望「今回特別に来ていただいた、"Locker"の方です」


「私は今までLockに生きてきた"Locker"です」


李衣菜「ロッカーじゃなくて?」


「はい。例えば、携帯、スマホ、パソコン。全部Lockして生きてきました」


「それだけではなく、対人関係、社会関係、すべてにおいてLockに生きてきました」


奈美「そ、それってダメな人じゃ……」


望「その通り! RockerではなくLockerになろうとすると、社会的に、人としてダメになるのです! ああ! まだまだ"Lock"に生きてきた人がこの場所に集まってきます!」




「占い師の言葉を信じて、マスコミを"Lock"して生活してました」


「好きな人の行動が気になって、毎日"Lock"して行動を共にしています」


奈美「わああ! どんどんひどいことに!」


カッカッカッカッ


望「絶望したああああ!! Lockに生きる人たちに絶望したああああ!!」


・お布団から出ずにLockに自主休講
・他人に適当にパスワードを入れられて強制的にLockに


「私たちは、これからもLockに生きていくよ」


「そこの少女たちも、Lockに生きてみない?」


望「わあああ! 私の生徒やアイドルをLockerに誘わないでください!」


李衣菜「んー。Rockならまだしも、Lockはやだなー」


奈美「そういえば、李衣菜ちゃんってどうやってRockに生きてるんですか?」


李衣菜「私? へへ、私はねー。なつきちと一緒にRockしてるよ!」

李衣菜「なつきちとツーリングしようとしたり」


李衣菜「なつきちとギターの練習したり」


李衣菜「なつきちと一緒にいたり」


望「……なんだか、聞いてる限りRockではないような」


李衣菜「そ、そんなことななないですよ!」


奈美「それなら、今はやりのRockな行動をしてみたら?」


李衣菜「ろ、ロックな行動?」


奈美「例えば……」



カンカンッ


奈美「SNSに未成年飲酒を自慢したり」


カンカンッ


奈美「無免許運転を自慢したり」


望「それはロックじゃなくて犯罪自慢です!」


李衣菜「そ、それより、なんだか私もLockしたくなってきたような……」


望「ま、まずいです! 李衣菜さんにもLockerの被害が!」


奈美「わわわ! どうしましょう!?」

望「そういえば、聞いたことがあります。バンドとかよくわからないけど、ライブを見に行くと自分がRockしたような気になると」


奈美「た、確かにありますね……」


奈美「! そうか! それを利用したら、李衣菜ちゃんがもとに戻りますね!」


望「ええ。しかし、問題が……」


奈美「なんですか?」


望「Rockしたような気にさせないといけないということは、やる本人がRockしないとダメだということです」


奈美「……まさか」


望「はい。いまこそ、バンビポップの見せ所ですよ」


奈美「え、ええええええええええええ! って、それ、中の人ですよ!」


「なんだ?」


「Lockerになりたいのか?」


李衣菜「Lockerになって、にわかロッカーとは呼ばせないぞー」


望「ああ、李衣菜さんがこんなことに!!」


奈美「……わかりましたよ!」


奈美「それでは聞いてください。新谷良子で、MARCHING MONSTER!」

http://www.youtube.com/watch?v=LS3jhpqqN-0



奈美「~~~!!」


李衣菜「…………」


「「…………」」


李衣菜「ろ、ロック。Rockだよ! ウッヒョー!」


「「ウオオオオオオ!!」」


望「なんとか、李衣菜さんが戻りそうですね」


ちひろ「なんの騒ぎですか?」


望「おお、ちひろさん。実は……」


ちひろ「なるほど。とすると、奈美ちゃんは普通にかわいいということですね」


望「え?」


ちひろ「見てください。あの笑顔。とってもかわいいですよ? これで、彼女には普通にロック、普通にかわいいとしても売り出せますよ」


望「…………」


(なーみんこと、日塔奈美どぅえす!)


望「……過多書きではありませんか?」


ちひろ「?」


望「……いえ、なんでもありません」



二日目終わり
奈美の過多書き(?)
・普通にロック
・普通にかわいい

幸子「普通にかわいい子がいると聞いてきました!」


モバP「お、幸子。おはよう。その子はまだ来てないぞ」


幸子「流石にボクよりはかわいくないですよね?」


モバP「いや、そんなことないぞ。俺がスカウトしてきただけあって、かわいいぞ?」


幸子「!!」


モバP「お、話をしていたら来たな」


望「失礼します」


奈美「おはようございまーす」


幸子「おはようございます。えっと、彼は……」


モバP「ああ。彼は新しいプロデューサー兼先生だ」


幸子「えええ!?」


望「臨時の、ですけどね」


幸子「で、そちらのかたが……」


奈美「先生の生徒の、日塔奈美です」


幸子「……普通ですね」


奈美「普通っていうなー!」

幸子「ま、まぁ。確かに、ボクくらいにかわいいですけど、まだボクには及びませんね!」


奈美「あ、この子が輿水幸子ちゃん!?」


モバP「そうですよ。うちの看板アイドルの一人です」


望「……どうやら、彼女は『字が自賛』をしているのですね」


奈美「あの、先生? また字が違いますよ?」


望「『字が自賛』とは、自分はそう思っていても、字だけが賛辞し、実際にはそうでもないことを言います」


奈美「……なんだか、『過多書き』と似ているような」


望「過多書きとは違い、これは自分から命名します。そこが違う点です」


モバP「なら、美人すぎる~は、過多書きにはいるんですね」


望「ええ。昨今、世の中で商品や自分自身をアピールするつもりが、気が付いたら『字が自賛』していることに!」


カンカンッ


望「大増量と書いておきながら、そんなに増えてない気がするカップラーメン!」


カンカンッ


望「数日間使えると書いておきながら、実際使ってみるとそんなに持たないスマートフォン!」


カンカンッ


望「他店よりも安く値下げしますといいながら、あまり安くならない家電量販店!」


カッカッカッカッ


望「絶望したああああああ! 字が自賛ばかりの世の中に絶望したあああ!」

幸子「ちょ、ちょっとまってください!」


望「どうかしましたか?」


幸子「今の話なら、ボクはかわいくなくて、不細工ってことになるんじゃないですか!? ボク、こうみえてもカワイイですよ!?」


望「……いいえ。それは、本物のかわいさではありません」


モバP「ほう。なら、糸色さん。その本物のかわいさというのをぜひ見せてください」


望「わかりました。日塔さん! 出番です!」


奈美「えええ!? ここで私ですか! 今回のオチ担当は先生なんじゃ……」


望「いいえ。違います。『普通にかわいい』という前振りでわかったでしょうに」


奈美「ま、まさか、今回のオチって……」


望「そうです! なーみんになってカワイイ対決に勝つのがオチです!」


奈美「そ、そんなあああ! 字が自賛でオチをつけてくださいよ!」


望「ええい! だまらっしゃい! なーみんになって本物のかわいいを見せてやりなさい!」


奈美「う、ううううううううう」









なーみん「みんなー☆ おはこんばんちわなら! 日塔奈美こと、なーみんだっぴ♪」









ちひろ「で、結局そのあとどうなったんですか?」


モバP「確かにかわいかったんですけど、ウザいくらいにかわいくて」


ちひろ「……それ、けなしてません?」


モバP「ついた過多書き?ですか。それが、普通にウザいになりました」


ちひろ「……彼女、まだデビュー以前にレッスンもしてない状況ですよね?」


モバP「はい。これは、大型新人ってレベルじゃないですよ」


ちひろ「奈美ちゃんがアイドルになったら、すごいことになるかも」


モバP「ですね」


ちひろ「で、私は糸色さんに話を聞きたかったんですが、彼は?」


モバP「なんでも、旅にでますとか言って出ていきました」


ちひろ「……今日も残業ですね」


モバP「……はい」



三日目終わり
奈美の過多書き(?)
・普通にロック
・普通にかわいい
・普通にうざい

望「突然ですが日塔さん。ドラえもん時空はご存じですか?」


奈美「? なんですかそれ?」


望「それは、いわゆる時空のゆがみです。でも、少し違います。例えば」


望(漫画版)「私が」


望(アニメ版)「何人もいることです」


奈美「え、えええええええええええ!? どういうことですか!?」


望(SS版)「ドラえもんのとある回で、ドラえもんが未来に行って沢山の自分を連れてくる回があり、その回ではドラえもんが沢山いるのです」


望(漫画版)「そのドラえもんがいるときのように、同じ登場人物がその空間に存在することにしたものが」


望(アニメ版)「ドラえもん時空です」



奈美「あああああ文にするとわかりやすいけどここにいる私にとってはわかりにくいいいい」


望(SS版)「確かに」


望(漫画版)「これでは」


望(アニメ版)「ややこしいですね」


「「「では、こうしましょう」」」


奈美「え?」


「「「ワープ!!!」」」

「…さ………とう…さん」


奈美「はわわ!」


望「なんですか日塔さん。そんなあざとい声を出して」


奈美「い、いえ…夢だったのかな…」


望「それはそうと、事務所の中が騒がしいですね…」


<ここのスケジュール大丈夫ですか?
<衣装こっちに搬入してくださーい!


奈美「先生知らないんですか? ライブですよ、ライブ」


望「ライブ? ……はて」


奈美「もー。CGプロダクションのライブといったら、それはもうすごい人気なんですよ!」


望「そんなに……。となると、参加できない人も…」


奈美「でもその点は大丈夫! LVがありますから」


望「える…ぶい?」


奈美「LVですよ。ライブビューイングです」


望「ライブビューイング…。はて、ライフビューイングなら聞いたことがありますが」


奈美「ライフビューイング? なんですかそれ」


望「聞いたことしかありませんが、何やら凄いらしいということは知ってますが」


「なら、参加してみますかぁ?」


望「おや。あなたは」


奈美「し、CGプロダクションの佐久間まゆちゃん!?」


まゆ「はい。まゆですよぉ?」


望「して、佐久間さん。LVに参加できるとは?」


まゆ「そうでした。あと少ししたら、LVがはじまるんです。参加しますかぁ?」


奈美「ライフビューイングのことをLVって言わないでくださいよ先生! あとまゆちゃんも!」


まゆ「そうこういってるうちに、ライフビューイングがはじまりますよぉ!」


奈美「わああああ! SS特有の突然の場面移動だー!」

望「おぉ! これがライフビューイングですか! 話には聞いたことがありましたが、ここまでとは…」


まゆ「見てください。あのスクリーンを」


奈美「スクリーンに誰か映ってる…?」


『当日の予定は…』


『プロデューサーさん。明日には搬入できそうです』


奈美「ってプロデューサーさん!?」


まゆ「そうです! ライフビューイングとは! その人が見たい人の生活を見ることができるんです!」


奈美「それってストーカーじゃ!」


まゆ「そんなことはないですよぉ!」


まゆ「見てください! 周りで参加している人達を!」


カンカンッ


『今日もあなたの家に行っていい?』
『あぁ』


「なるほど。あの女優と俳優が熱愛…」


まゆ「スクープが欲しい芸能記者や」


カンカンッ

『奥さん、大丈夫なの?』
『大丈夫大丈夫。今日も残業って言ってるから』


「あ、あなた…やっぱり!」


まゆ「浮気現場を目撃する主婦」


まゆ「いろんな人が、利用してるんです!」


まゆ「さらに、ライフビューイングは自宅でも参加ができるんですよぉ?」


奈美「もうそれ犯罪臭全開じゃないですか!」


望「そういえば佐久間さん。どうしてあなたはライフビューイングに参加しようと?」


まゆ「実は、プロデューサーさんの様子を見るために……」


奈美「ハッ!」


奈美(聞いたことがある! CGプロダクションの佐久間まゆちゃんは、愛が重い子らしいという噂を!)


奈美(まさかライフビューイングに参加しているってのも…)


奈美「まゆちゃん! プロデューサーさんのストーカーはダメだよ!」


まゆ「!? 違いますよぉ! まゆはプロデューサーさんのスケジュール管理をしてるんですよぉ!」


奈美「…………え?」


望「確かに。秘書らしき人もたくさんいますね」


まゆ「そうです! まゆはプロデューサーの秘書ですよぉ!」


モバP「おーいまゆー」


望「おお! とってつけたようにプロデューサーが来ました!」


モバP「あー言ってませんでしたね。まゆにはアイドル兼俺の秘書をしてもらってるんです」


奈美「どうしてですか?」


モバP「周りを見渡す力があるのと、スケジュール管理がうまいってのが理由ですね」


望「しかし、佐久間さん自身が大変では?」


まゆ「まゆは、プロデューサーさんの役に立てるならそれで…」


奈美「…………」


奈美(私の思い過ごしだったかな…)


望「そういえば、日塔さんが先ほど、何かを悟っていましたね」


奈美「えぇ!?」


まゆ「そうでしたねぇ。何を悟ったんですかぁ?」


奈美「え、えっと、その…まゆちゃんが、ストーカーみたいなことしてないか心配になって…」


まゆ「…………」


奈美「あぁ! し、失礼だよね…」


まゆ「いえ。心配してくれたのは、初めてでしたから…。奈美ちゃん、優しいですね」


モバP「普通にやさしいな」


望「普通に優しいですね」


奈美「だから、普通っていうなー!」


望「ちなみに、これがオチらしいですよ」


奈美「ええ!? そんな! 私がオチだなんて!」


望「風呂敷を広げ過ぎたのでしょうね。たたみようがないという状態ですね」


奈美「うわーん! 私がオチなんて嫌だー! せめて使い古された爆破オチがよかったー!」


望「そういうと思いまして、軽い爆弾を」


奈美「どうして軽い爆弾を!」


望「話の内容に合わせて、小さい規模にしました。ほら、爆発しますよ?」


ポンッ


奈美「…………」


望「…………」


奈美「オチもちいさいいいいいい!」



最終結果
奈美の過多書き(?)
・普通にロック
・普通にかわいい
・普通にうざい
・普通にやさしい


終わり

年内最後のSSでした。
楽しく書きましたが、ネタが出ず前スレから1年立ちました。
拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございました。

乙かれした
現在月刊少年マガジンと女性向け季刊誌楽園にて、久米田の新連載が同時進行してるからよろしく。
あと近いうちに週刊少年サンデーに読み切りが掲載されるのでそちらも要チェックだ

すごい、しっかり再生される
最初望月さんかと思ったし前作のタイトルがとときんにしか見えなかったけど

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