剣士「剣を極めると、もはや剣を持つ必要はなくなる」 (27)

槍使い「いきますっ!」

槍使い「たあっ!」ビュオッ

剣士「……」ユラ…

槍使い(かわされた!?)

剣士「よっ」ビシッ

槍使い「ぐはぁっ……」ドザッ

槍使い「ま、参りました……!」



オォ~……! パチパチパチ……!

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剣士「このように……」

剣士「剣を極めると、もはや剣を持つ必要はなくなる」

弟子A「さすが師匠!」

弟子B「すげえ!」

弟子C「マジかっけえっす!」

弟子A「ところで、師匠がこの極意に到達したきっかけというのは……?」

剣士「きっかけ、か……」

――

――

――

ワァァァ……! ウォォォ……!



剣士「敵軍が来た……」

剣士「よし、暴れてやるか。我が相棒よ」グッ…

剣士「!?」

剣士「あれ!? 抜けない!? なんで!?」グッグッ

敵兵「喰らえッ!」ビュオッ

剣士「わ、わわっ!」

剣士(あれ!? なんか刃が鞘に引っかかっちまってる! 抜けないっ!)グッグッ

敵兵「このぉっ!」ブンッ

剣士「ひっ!」サッ

剣士(やばいっ! ど、どうしよぉっ!)グッグッ

敵兵「どうした、剣を抜かないまま死ぬ気か!」ビュアッ

剣士「抜けないんだっての!」サッ

剣士(こうなったら……素手でやってやる!)

剣士「うおおおおっ!」バキッ

敵兵「なっ!?」

剣士「でやぁぁぁっ!」ドカッ ガスッ ドゴッ

敵兵「……」ピクピク…



剣士(おおっ、結構いけるじゃん!)

剣士「だああああっ! とりゃあああっ!」ズガッ バシッ

――

――

――

剣士「……つまりだな」

剣士「この境地に達すると、剣の方から拒絶されてしまうのだよ」

剣士(とかなんとかいっておけば、納得するだろう……)

弟子A「なるほど!」

剣士(ほらな)

弟子B「ところで、先生の剣は今どこにあるんですか?」

剣士「不要になったのでな、武器庫に眠らせている」

剣士「今は他の武器とともに、安らかに眠っているのではないか」

武器庫にて――

剣『このように……』

剣『武器を極めると、もはや使われずとも持ち主を勝たせることができる』

槍『さすが剣さん!』

斧『すげー!』

ナイフ『マジかっけえっす!』







おわり

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