【艦これ】阿武隈「第一水雷戦隊の子にプレゼントを配ります」 (21)

※キャラ崩壊注意
※即興、短いです
※24日に間に合わなくてごめんなさい


五十鈴「阿武隈、神通。準備は良いわね」

神通「はい、いつでも行けます」

阿武隈「あたしもOKです!」

五十鈴「ふふ、いい返事ね。他の皆も既に動いているはずよ」

五十鈴「今夜だけは、五十鈴達はサンタさんよ。静かに、かつ迅速に。駆逐の子達にクリスマスプレゼントを届けるわ」

五十鈴「神通は二水戦をお願いね」

神通「了解しました」

五十鈴「阿武隈は一水戦の子達。頼んだわよ」

阿武隈「任せて、お姉ちゃん。こう見えて、気づかれないで侵入するのは十八番なんだから」

五十鈴「五十鈴も行くわ。さあ、今年最後の任務、張り切っていきましょ!」

阿武隈・神通「はい!」

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五十鈴「……と。阿武隈、プレゼントはちゃんと準備できているのよね?」

阿武隈「えっと……一部、どうしても用意できなかったのがあるんだけど」

五十鈴「五十鈴の担当にもあったわね……代わりのプレゼントは準備した?」

阿武隈「うん。一応クッキーを用意したんだけど」

五十鈴「そればっかりはしょうがないわよね……五十鈴も一応用意したけど、やっぱり悲しむ子もいるかもしれないわね」

阿武隈「そうだよね……」

五十鈴「まあ、しょうがないわ。どうにもできないんだし、後でフォローしてあげましょう」

五十鈴「引き留めて悪かったわね。さあ、今度こそ行きましょ」

阿武隈「うん、大丈夫だよ」

第27駆逐隊のお部屋
白露、時雨(有明、夕暮は未着任)

阿武隈「さあ、最初ね。なんとなく、ここにいっちばーん! に来ないと行けない気がしたけど……」

阿武隈「あれ? だれかの口癖がうつっちゃった? ま、まあ気にしないようにしよ」

阿武隈「さてさて、二人のプレゼントを念のため再確認っと……」


白露『いっちばーん! かわいいアクセサリー』

時雨『呉の雪風、佐世保の時雨、その続き』


阿武隈「時雨ちゃん、なんだろうねこれ」

阿武隈「で、その後に――」


時雨『鹿屋の――なんて呼ばれる仲間が増えると嬉しいな。初霜かな、響かな、それとも磯風? はたまた、電かもしれないね』

時雨『もしかして白露姉さんかも?』

時雨『サンタさん、これからも僕たちをよろしくね』

阿武隈「ばれてるし」

時雨『まあ、それはすぐには無理だと思うし、詩集が欲しいな。サンタさんの直感で良いよ」

阿武隈「まったく、無理言ってくれます」

阿武隈「ともかく、まずは白露ちゃんっと……あった」

阿武隈「あたし的には、これが一番白露ちゃんには似合います」

阿武隈「えへへ、白露ちゃん気に入ってくれるかな」

阿武隈「時雨ちゃんの詩集はっと……これ、どうだろ。雨を題材にしたもの選んだけど……」

阿武隈「ありきたりにもほどがあるね、阿武隈。君には失望したよ……とか言われたら、どうしましょう」

阿武隈「ま、まあ……多分大丈夫、だよね」

阿武隈「さっ、夜は短いし、早く次行かないと。お休みね、白露ちゃん、時雨ちゃん」

阿武隈「鹿屋に海はない? それは言わない約束ですっ」

第17駆逐隊のお部屋
浦風、磯風、谷風、浜風

阿武隈「さて、お次は浦風ちゃん達のプレゼントの確認ね」

谷風『勝見艦長の技術』

阿武隈「無茶にも程があります……」

阿武隈「それは無理だけど、あたし的に一応頑張ってみました……大したものじゃないけど」

阿武隈「どうかな……谷風ちゃんの普段の訓練や、実戦、演習の時の様子をあたしなりに分析して、纏めてみました」

阿武隈「……神通や五十鈴お姉ちゃんにも意見を貰ったり、それなりに頑張ったけど」

阿武隈「少しでも、参考になれば嬉しいな……なんて」

阿武隈「さて、次ね。えっと――」


浦風『たこ焼き器』

磯風『玉子焼き器』


阿武隈「浦風ちゃん、たこ焼き食べたいのかなあ……たしかに、鎮守府にいると、意外と食べる機会少ないのかも」

阿武隈「磯風ちゃん、料理本当に上達したもんね。にしても玉子焼き器、玉子焼き……あたしの得意料理」

阿武隈「まさか、だよね……さすがにあたし自身、自惚れが過ぎると今思いました」

阿武隈「ともかく、はい。二人とも。おいしく作れると良いね」

阿武隈「最後に、浜風ちゃんね……どれどれ」


浜風『おいしいごはん』

阿武隈「これが、需要と供給の見事な関係」

第21駆逐隊のお部屋
初春、子日、初霜、若葉

阿武隈「軽巡、阿武隈だ……なんとなく若葉ちゃんの真似をしてみました。なんて」

阿武隈「さて、この子達はなにを希望したかと言うと――」


初春『檜(ヒノキ)の風呂がいいのう』

阿武隈「また無理難題を……サンタさんにどうやって持ってこさせる気なんでしょう」

初春『それが無理なら、優雅な扇子を希望するのじゃ』

阿武隈「そしてまさかの第二希望、サンタさんもびっくりです」

阿武隈「はい、この扇子があたし的にはとっても優雅です」

阿武隈「初春ちゃんに似合うかなって思って選んだけど……うーん、あたしのセンスで満足してくれるかな?」

阿武隈「まあ、今更悩んでいても仕方ないよね。次に初霜ちゃんは――」


初霜『来年の手帳』


阿武隈「初霜ちゃんらしい、実用的な物です」

阿武隈「落ち着いたながらも、ワンポイントで猫さんが付いてます、あまり目立たなくて良いと思うけど……」

阿武隈「初霜ちゃん、来年もよろしくね」

阿武隈「で、若葉ちゃんだけど……」


若葉『キスカ』


阿武隈「どうしろと」

若葉「若葉だ」

阿武隈「きゃっ!? わ、若葉ちゃん起きちゃった?」

若葉「……」

阿武隈「……? あの~若葉ちゃん?」

若葉「若葉だ……小さくても目に優しいぞ」

阿武隈「……はい?」

若葉「若葉だ、今日も元気に光合成だ」

若葉「若葉だ、もう少しで立派な本葉になるぞ」

若葉「若葉だ、いつか大きな花を咲かせるぞ」

若葉「若葉だ……ぐう」

阿武隈「ね、寝言ぉ? ……ものすごく意味不明だけど」

若葉「これが奇跡の……はつしもふもふ」

阿武隈「意味が分からないんですけどぉ!?」

阿武隈「ま、まあ……若葉ちゃんは仕方ないから、はいクッキー」

阿武隈「ついでにキス島の砂の入った袋を渡しておこう……甲子園じゃないんだから」

阿武隈「そして。いよいよ正念場ね」

子日『頭に飾る、おにゅーのユニット!』


阿武隈「これは……あたし一人じゃどうにもならなかったし」

阿武隈「明石さんと夕張さんに相談したら、なぜか凄いノリノリで作ってくれましたけど……」がさごそ

阿武隈「大丈夫なんでしょうか、これ」スッ

ユニット「ピー。装着者を承認。これより接続に入ります」

阿武隈「……はい?」

ユニット「接続完了」ガチャーン!

阿武隈「って勝手に子日ちゃんの頭に飛んで行った!?」

ユニット「続いて同調作業を開始します」

ユニット「適合率98%。装着者として非常に適応していると判断」

ユニット「これにより、新たな装着者、初春型二番艦、子日の能力を現在の145%まで引き上げられると想定できます」

ユニット「同調進行率、現在2%。完了するまでの予測時間、およそ3時間――」

阿武隈「あわわわ、だ、大丈夫なのこれ? 明石さん呼んだ方が――」

ユニット「阿武隈の声を認証。製作者明石からのメッセージを再生します」

ユニット『あ、阿武隈さん! ちょっと驚いたかもしれませんが、子日ちゃんに害はないから心配しないでくださいね』

阿武隈「……あのぉ、驚かないわけないじゃないですか。あたしに渡すときに説明して欲しかったんですけど。まったくもう」

第6駆逐隊のお部屋
雷、電、響、暁

阿武隈「ここが最後ね」

阿武隈「さて、今一度プレゼントの確認をしよう」


暁『新しいおしゃれな帽子』

阿武隈「ふふ、暁ちゃん達もちょっとずつ大きくなってきてるもんね」

阿武隈「今の帽子、ちょっと小さくなっちゃったよね。はい……でも、わざわざプレゼントで頼まなくても、良かったのに」

阿武隈「おまけで、クッキーも置いておいたよ。暁ちゃん、お姉ちゃんとして頑張ってるもんね」

阿武隈「で、次なんだけど……」


雷『阿武隈さんの休暇』


阿武隈「気持ちは嬉しいけど、余計なお世話です。雷ちゃんはもっと素直に自分が欲しいものを言ってください、まったくもう」

阿武隈「それに、あたしだってしっかり休んでるし、提督や他の皆もちゃんと配慮してくれるし……」

阿武隈「ともかく、雷ちゃんはそんな心配してくれなくていいの……そんなに頼りないかなあ、あたし」

阿武隈「これも、しょうがないし……また今度、それとなく欲しい物訊いておこう」

阿武隈「で、電ちゃんも電ちゃんで――」

電『争いのない、平和な世界』


阿武隈「……本当に、この子達は。余計なこと考えすぎなんだから」

阿武隈「大丈夫。電ちゃんが頑張ってくれてるし、あなたの願いは叶うと、あたしは思うよ」

阿武隈「いつも、ありがとうね。けど、電ちゃんももうちょっとあたし達を頼って欲しいな」

阿武隈「あたしも、頑張るから……電ちゃんも雷ちゃんと同じコースね」

阿武隈「そして、これで最後ね。響ちゃんは――」


響『あぶくもふもふ』

響「そう、私の希望はあぶくもふもふだよ」バッ!

阿武隈「うぇぇぇ!? 響ちゃんあたしの頭に乗らないでぇ!?」

響「ハラショー。これは良いあぶくもふもふだ。最高のクリスマスプレゼントだ」

阿武隈「なにがクリスマスプレゼント、ですかっ!? 早く頭から降りてー!?」

響「あんまり騒がないでくれ、電達が起きる」きりっ

阿武隈「だれのせいだと思っているの!? 寝ない悪い子には、別に用意しておいたプレゼントもなしです!」

響「ごめんなさい」土下座

阿武隈「反省はやっ!? そんなに楽しみにしてたの!?」

響「一か月前から」

阿武隈「楽しみにし過ぎぃ!?」

阿武隈「ふう……提督、プレゼントの配布完了しましたぁ!」

提督「お疲れ様……疲れたか?」

阿武隈「いや、まあ……はい」

提督「はは、響あたりにいろいろとじゃれつかれたか」

阿武隈「はあ……なんなの、あの子。まったく」

提督「なんだかんだで、顔は笑ってるぞ」

阿武隈「ふぇ!? か、からかわないでください! も~!」

提督「悪い悪い。でも、あと一人プレゼントをもらってない子がいるな」

阿武隈「え? あ、あれ? あたし配り忘れた子がいましたっけ?」

提督「なに言ってるんだ。一水戦で貰ってない子がいるじゃないか。一水戦の旗艦さん?」

阿武隈「……え? あ、あたし? あたし、もう子供じゃないんですけど」

提督「まあ、今日も頑張ってプレゼントを配ってくれたりしたんだ。良い子の阿武隈ならサンタも多めに見てくれるさ」

阿武隈「そう言われても……ていうか、この場合誰がサンタになるんですか?」

提督「私じゃ不満かな?」

阿武隈「提督が? でも、提督からは既にプレゼントを貰いましたし……」

提督「阿武隈には日頃世話になってるしな。なにか感謝の意を示したいんだよ」

提督「さっ、私をサンタだと思って、なんでも言ってくれ」

阿武隈「……なんでも?」

提督「まあ、私にできること限定だけどな」

阿武隈「えへへ、じゃあお言葉に甘えますね」

阿武隈「てーとく、あたしが欲しいのは――」

最後まで呼んで下さった方、ありがとうございます。
阿武隈さんの希望はご想像にお任せします。

皆さん、良いクリスマス、年末年始を!


三水戦は…と思ったけど今夜も夜戦してるんだろうなぁ

キスカで若葉生えた

乙!

おつあぶかわ

>>13さん
乙ありがとうございます。

>五十鈴「ふふ、いい返事ね。他の皆も既に動いているはずよ」
このセリフで、阿武隈さん以外にも配っている人はいるとほのめかしたつもりでしたが、分かり辛かったかもしれませんね。
でも三水戦はクリスマスも、いつも通りかもしれないですね

>>14さん
若葉「若葉だ。キスカでも元気に育っているぞ」

>>15さん、 >>17-19さん
乙ありがとうございます

>>16さん
おつあぶかわ、ありがとうございます。
阿武隈さんかわいい

それは別として、素直な性格の頑張り屋、いじられキャラ、人懐っこい、一水戦旗艦と言う立場……
これらの要素から、ほのぼの、どたばたコメディの主役として阿武隈さんは動かしやすいのでは、と感じています。

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