お嬢様「ゴミを捨てに行きます」 (5)
お嬢様「柴田」
柴田「はいお嬢様」
お嬢様「ジェット機を出して」
柴田「かしこまりました」
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お嬢様「ようやくゴミ捨て場に一番近い平地につきましたわ」
お嬢様「ここからゴミ捨て場まで何キロかしら?」
柴田「7kmほどでございます」
お嬢様「そう、籠を出しなさい」
柴田「かしこまりました」
吉村「お任せ下さい、必ずやお嬢様をゴミ捨て場まで送り届けさせていただきます」
お嬢様「頼んだわ」
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数分後
お嬢様「……あら?籠が止まったわ、何事かしら?」
柴田「申し訳ございませんお嬢様。賊が出ました」
山賊「へへへ、荷はすべて寄越しな。お譲ちゃんは丁重に扱ってやるぜ」
手下たち「ゲヒョヒョヒョヒョ」
お嬢様「不潔ね」
お嬢様「風の精霊よ、彼らを打ち倒しなさい」
精霊「承知いたしました」
山賊「な、なんだこりゃあ――ぎゃっ」
手下たち「ぎぇーっっ」
お嬢様「造作もないわね」
柴田・吉村「流石でございます」
精霊「それでは私はこれで失礼させていただきます」
お嬢様「ええ、さようなら」
お嬢様「それでは改めて行きましょう」
ゴミ捨て場
お嬢様「ようやくついたのはいいのだけれど」
ドラゴン「がおー」
お嬢様「面白い門番がいたものね」
柴田「そこの者、お嬢様に道を開けたまえ」
ドラゴン「ワタシの出す問題に答えられたら道は譲ろう」
お嬢様「スフィンクスごっこかしら」
ドラゴン「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩く生き物がいる。これは何と言う生き物か?」
お嬢様「本当にスフィンクスのつもりなのね」
お嬢様「そんなの、そういう生態の新種の動物に決まってるわ」
ドラゴン「がおー、確かにそうだ」
ドラゴン「道はお譲りします」
お嬢様「どうもありがとう、あなたウチのペットにならない?」
柴田「ここにゴミを捨てるようです」
お嬢様「見れば分かるわ」
吉村「しかしお嬢様、肝心のゴミがございません」
お嬢様「何を言っているのかしら?」
お嬢様「ゴミは貴方達よ」
ドンッ
柴田「うっ」
吉村「ぐっ」
お嬢様「北瀬」
北瀬「はい」
お嬢様「焼却処分、頼んだわよ」
北瀬「かしこまりました」
終わり
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