藍子「NFL何でも相談室!」真奈美「その4だ」 (20)

こんにちわ。NFLスレ第4弾です。

プレーオフ戦線が混とんとしてますね。主にワイルドカードが。

ファルコンズはワイルドカードトップが2差でもう絶望的ですが、まずは連敗を止めなくては…。



藍子「今回は、真奈美さんが教えてくれるんですか?」



木場真奈美(以下 真奈美)「うむ。私もアメリカにいたころにアメフトという競技を知ってね。ものすごくエキサイティングなスポーツだ」



藍子「それは、BSでも厚切りジェイソンさんが言ってましたね」



真奈美「まさに『Why ジャパニーズピーポー!?』と言いたくなるよ」

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藍子「今回は何を教えてくれるんでしょうか?」



真奈美「ああ。フリップにまとめてあるから、これを見てくれ」スッ



1.NFLの背番号ルール
2.悪質(?)な15Yペナルティー
3.POFリフレクションTD


真奈美「この3本だ」



藍子「サザ○さんみたいに言わないでください」



真奈美「さて、早速1番から行こうか」



1.NFLの背番号ルール



藍子「NFLの中継を見ていますと、QBの背番号は1ケタ、もしくは10番台が多い気がしますが…」



真奈美「そうだ。というよりも、全員が1ケタないし、10番台を着用している。これはルールでしっかり明文化してあるんだ」



藍子「守らないといけないんですね。これはQBだけでしょうか?」



真奈美「いや、全部門でこの番号の中から選ぶようにと書いてある。これもまとめたので、見てみよう」

真奈美「まずはオフェンスからだ」


0・00   使用不可
1~9    QB K P
10~19  QB WR
20~29  RB
30~39  RB 
40~49  RB TE
50~59  C
60~69  C  G  T
70~79  C  G  T
80~89  WR TE
90~99  使用なし


藍子「ラインの選手とバックスの選手で、すみわけが出来ているんですね」



真奈美「高森くんは良い所に目を付けたね。これは非常に大事な部分なんだ。背番号は選手の区別もそうだが、ポジションの区別にも一役買ってるんだ」



藍子「???」



真奈美「難しいようだな。では、『有資格レシーバー』について一つ説明しよう」



藍子「資格があるレシーバー。ですか?」



真奈美「そうだ。この資格は、前パスを取る資格がある選手という意味だ。これをない選手は前パスを取ってしまうと、反則になってしまう」



藍子「そうなんですか!?」



真奈美「無資格レシーバーは50~70番台。そして90番台の選手に適用される」

藍子「あれ?90番台の選手はオフェンスは付けている選手はいないですよ?」



真奈美「近年、90番台でオフェンスに出てくる選手が現われた。――ヒューストンのJJワットという選手だ。彼の背番号は99。ディフェンスエンドの選手だ」



藍子「守備選手が!?それはいいんですか?」



真奈美「ああ。審判に申請するんだ。これにはオフェンスラインも、守備選手も関係ない。そうすると、両チームにこの選手は有資格レシーバであると告げられる。告げなければ反則でペナルティーだ」



藍子「無資格選手は、どんなことの資格がないんですか?」



真奈美「まずはパスを取る資格がない。つぎにパスが投げられるまでダウンフィールドに出てはならない」



藍子「難しい単語が出てきますね…」



真奈美「スクリメージラインと言ってボールが置かれた位置よりも、相手側にいてはいけないんだ。これも反則になる」



藍子「無資格レシーバーは基本、QBを守る貯めと覚えておけばいいだろう」

藍子「でも、JJワットという選手は凄いですね。守備も攻撃も出来るんですね。本職はどうなんですか?」



真奈美「今季5年目だが、すでに2回リーグの最優秀守備選手を取っている。シーズンで20サックも2度行っている」



藍子「すごい選手ですね…!」



真奈美「今シーズンもサックを量産しているし、人間的にも素晴らしい。将来の殿堂入りも十分あり得るかもしれんな」



藍子「次は守備選手の背番号を教えてください」



守備
0・00  使用不可
1~19  なし
20~49 CB S
50~59 LB
60~79 DL
80~89 なし
90~99 DL・DE・LB 



藍子「こちらは結構あっさりしてますね」



真奈美「守備ポジションが多くないからな。SもSSとFS一緒だし、DLもDEと同じだ。LBも元DEの選手ということも多い」



藍子「LBの90番台というのも違和感ですね」



真奈美「チーム事情で4-3から3-4にするのに、DEがOLBに移る選手だって多い。90番台でLBの選手は、パスラッシャーだと覚えておくといいぞ」

藍子「なるほど。一目見れば大体のポジションが分かるのも、見ている人にとっても分かりやすくていいですね」



真奈美「そうだ。これでまた別の見方でNFLが見れるな」



2.悪質(?)な15Yペナルティー



藍子「真奈美さん。15Yのペナルティーはとても悪質だと、茜ちゃんや、沙紀ちゃんから教えてもらったんですが…」



真奈美「その判断は間違ってない。15Yペナルティーはどれも悪質で危険なものばかりだ。主なペナルティーがこれらだ」スッ



藍子「――さすが木場さん。準備がしっかり。見習わなくちゃ」



15Yペナルティー一覧
・ ラフィングザ・パサー(キッカー・パンター)
・ フェイスマスク
・ ホースカラータックル
・ アンネセサリーラフネス(危険なブロックもここに含む)
・ アンスポーツマン・ライク・コンタクト


真奈美「大まかにこれらが分類される。いくつかはここでも取り上げたんじゃないかな?」



藍子「そうですね。ラフィングザパサーは取り上げましたね」



真奈美「アメフトは特に危険が伴うスポーツ。反則や罰則強化でそれを食い止めている。無防備なところからのタックルは特にケガに繋がりやすいんだ」



藍子「ホースカラータックルというのは?」



真奈美「ホースカラーというのは襟の部分だ。ここを引っ張ると、後ろから引きずり降ろされる形で頭からグラウンドに叩きつけられる。危険なのは容易に想像できるんじゃないかな」

藍子「アンネセサリー・ラフネスは?」



真奈美「日本語訳で不必要なラフプレーという。これは説明する必要はないよな」



藍子「どういうことで出されますか?」



真奈美「レイトヒット(遅れてのヒット)や暴力行為。無防備な選手の無防備な部分のタックル。簡単に大まかにまとめるとこんな感じになる。多すぎて分からなくなるくらいだ」



藍子「なるほど…。悪質なものだと、退場。その後リーグから罰金や出場停止になるんですよね」



真奈美「そうだ。ここで一つ、現役選手で最も『ダーティ』な選手を挙げよう」



藍子「ダーティ…ですか?」



真奈美「卑怯という意味だな。今季からマイアミ・ドルフィンズに移籍した、タムコング・スーという選手だ。彼は2010年のドラフト全体2位という、超有力選手としてまずデトロイド・ライオンズに入った」



真奈美「彼はDLとしてパワーはもちろん、スピードも卓越した選手としてプロでも実績を上げたんだ」



真奈美「だが、彼は非常に人間性に欠けた男で、彼とラフプレーは切っても切れない関係だった」



藍子「具体的には?」



真奈美「まずは、QBの足の付け根を蹴って、リーグから3万ドル(約300万円)の罰金を科されたのを皮切りにプロ3年で5度の罰金を科された」



藍子「…」



真奈美「6度目の反則でリーグ史上最高額の10万ドルの罰金が科された。その後も年1回のペースで罰金を科されている」

藍子「すごい選手ですね…。悪い意味で」



真奈美「だが、DLとしては十二分に優れた成績を挙げているんだ。人間的に成長出来れば、彼もリスペクトの対象になるんだが…」



藍子「真奈美さん。そろそろ本題に入りましょう!」



真奈美「そうだったね。すまないね。――ここであげるのは、こんな暗いものではなく、おちゃらけたものだ」



藍子「おちゃらけた?どういう意味ですか?」



真奈美「まだ紹介していない15Yペナルティー。アンスポーツマンライク・コンタクト。スポーツマンらしくない行為だ。これは主に審判や相手への侮辱行為に取られるものだ」



藍子「全然、おちゃらけてないですよ…」

真奈美「まあ、聞け。そのスポーツマンらしくない行為というのは、意外と幅があってな。プレー中もあれば、プレー外にも反則が取られるのもあるんだ」



藍子「そんなものがあるんですか…?」



真奈美「TDセレブレーション。これが今回の目玉だ」



藍子「タッチダウンのセレブレーションですか?」



真奈美「今のNFLでは複数人で一緒になって盛り上がったら、即アンスポーツマンライク・コンタクトとなる。キックオフの時に15Y下がることになる」



藍子「TDセレブレーションって本来は、喜ぶためなんですけどね…」



真奈美「今回挙げるのは、本当にひどいものだ。――まずは、ゴールポストの根元をサンドバックに見立ててパンチングするシーンだ。これは結構な選手がやっていたな」



真奈美「これに似ているのは、お尻をこすりつけてカンペー師匠よろしくカイーノをしているのもある。これは本当にスポーツマンにあるまじきだ」



藍子「結構厳しいですね…」

真奈美「TDセレブレーションの問題児と言えば、2大巨頭がいる。49ersからカウボーイズ、イーグルスで活躍したテレル・オーウェンス。ベンガルズで活躍したチャド・ジョンソンこの二人が挙げられるだろう」



藍子「そんなにすごかったんですか?」



真奈美「凄かったものじゃないぞ。まず敵地でタッチダウンしたら、ハーフウェーのロゴの上に立って客を煽るパフォーマンスをとった」



藍子「うわぁ…。そんなことしたら、相手は黙ってないですよね」



真奈美「もちろん。相手もタッチダウンをしたら同じようにやり返した。ホームだから余計だったな。その後、オーウェンスはもう一度TDをしてやろうとしたら、相手からタックルを食らって大問題になった。結局、今のTDは無効、タックルした選手は退場になった」



藍子「すごいですね…」



真奈美「その後も問題的な行動は無くならず、ソックスの中にサインペンを隠し持って、TD後にボールにサインをして、ファンに渡すなどしばしばチームメイトやコーチと言い争いをしているシーンを中継では写されていたな」



真奈美「私的にはテレル・オーウェンスの方が破天荒で、TDセレブレーションで罰金を払った男だと思う」



藍子「もう、想像がつきませんよ…」



真奈美「彼はチャド・ジョンソンという名前を改名してチャド・オチョシンコという名前にして、物議をかもした」



藍子「オチョシンコってどういう意味ですか?」



真奈美「彼の背番号85をスペイン語で訳した言葉だ。彼なりの愛着があったんだろう」

藍子「そんな彼はどんなことをしたんですか?」



真奈美「多すぎるからここでも2つだけに絞る。まずは、TD後にチアリーダーに向かって行って、求婚をしたんだ」



藍子「え!?独身なんですか?」



真奈美「2012年に結婚と書いてあったが、奥さんがその彼女かは分からない」



藍子「それでもう1つは?」



真奈美「シーズンの開幕週にTDレシーブを挙げたチャドは、ベンチに戻るなり自作のブレザーを羽織った。背中には『20×× 未来の殿堂入り』と書かれいた」



藍子「うわぁ…」



真奈美「記憶では、その後リーグから罰金が科せられたはずだ。でも、当人はどこ吹く風らしい。そんな自由奔放な人柄で人気も高い。もちろん、実力は十二分だぞ」



藍子「今では、TDセレブレーションは控えめになったんですよね?」



真奈美「まあ、今はそういうものは減ったな。TD後に客席に飛び込むセレブレーションは今も健在で、これは違反にはならない。ファンと一緒に喜びを分かち合うからだろう」



真奈美「他にはカロライナ・パンサーズが、TDした選手がファンにボールをプレゼントをするのが決まりになっている」



藍子「TDはアメフトの攻撃の花形ですからね。一番うれしいですよね」



真奈美「やり過ぎにならず、でもファンと一緒に喜びたい。罰金やペナルティーが出ない程度にやってほしいね」

真奈美「さて、最後の項目だ」



藍子「TFP(トライ・フォー・ポイント)ですね」



真奈美「POFとはなんだ?全く済まない…」



藍子「いえいえ。気にしないでください。ですが、TFPのキックでブロックですか…」



真奈美「今シーズンから、TFPのキックの距離が32Yになったのはご存知かな?」



藍子「はい。そのこともあってか、TFPのキック成功率が落ちてますね」



真奈美「それでも96%の成功を誇るのが、NFLの質の高さだな。そのTFPだが、もう一つルールが加わった」



藍子「何ですか?」



真奈美「TFPでキックをブロックしてリカバーしてのTD。TDを取りに行こうとして、インターセプトリターンTDが起きた場合は、逆に相手チームに2点が追加されるルールになった」



藍子「それは…かなりプレッシャーになりますね」



真奈美「うむ。今まではTFPはブロックされた時点、インターセプトされた時点でボールデッドでプレーは終了していたんだが、今シーズンからそれがなくなってリスクが生まれるようになって、もしかしたら…が起こるようになった」



藍子「そして、ついに起きてしまったわけですね」



真奈美「今まではTD→キックで7点入っていたが、6点しか取れず、相手に2点取られてしまった。となってしまったら4点しか詰まらなくなる。ということもあり得るということだ」

藍子「今後も、より緊張感ある展開になるんでしょうか?」



真奈美「なっていくだろうね。大差がつきにくい試合が多くなれば、より試合が気になって中継を見るだろうし、現地に行きたくなるだろう」



藍子「NFLは今でも戦力均衡、接戦をとにかく貫いていますからね。その恩恵が今何でしょうか?」



真奈美「それは分からないが、NFLのファンの熱狂ぶりはヨーロッパにおけるサッカーに近いものがあるんじゃないかな?『俺らの力で勝たせる』という気持ちがね」



藍子「それはアイドルの私たちにも言えそうですね」



真奈美「そうだな。ファンの声援を力に変えて私たちも頑張らないとな」



藍子「はい!」

エンディング



真奈美「いいところで締めたから、このままエンディングに行こうか」



藍子「そうですね!真奈美さん、今回はありがとうございました!」



真奈美「私で良かったらいつでも出るよ。こうしてNFLの魅力を伝えるのもファンの仕事だからね」



真奈美「しかし、茜くんも沙紀くんもNFLが好きだったとはね。今度色々話をしてみようかな?」



藍子「面白そうですね。Pさんもロールプレイでやってほしいです」



真奈美「ほう。そんなこともしていたのか。Pにはよりきついプレーを演じてほしいな」



藍子「例えば?」



真奈美「そうだな…。4th&1でランニングバックやらせたいな。アレはもみくちゃになるぞ」






凛「!」



奈緒「どうした凛?」



凛「今、何か…」



奈緒「?」

藍子「でもPさんがケガしない範囲でお願いしますね!」



真奈美「それなら私が指導しよう。それなら問題ないだろう」



藍子「そうですね!真奈美さんがいれば、皆さん安心出来ますね」



真奈美「ふふふ。そう考えると、楽しくなってきたよ。次が待ち遠しい」



藍子「これからNFLは佳境ですからね。プレーオフに入ったら、茜ちゃんたちはそっちに夢中になるかも…」



真奈美「ふむ。私もそうだ。毎週毎週結果が気になってるんだ。プレーオフに入ったらもうそれどころじゃなくなる。落ち着いたら、プロボウルのことでも話したいな」



藍子「そう言えば触れてませんでしたね!いろいろ教えて頂ければ…」



真奈美「そうしよう。それではまた次回」



藍子「さようならー!」



おしまい

以上になります。


今年は強豪と中堅がはっきりしちゃって、ワイルドカードが混とんしてますね。


ワイルドカードは10勝がラインかな?久しぶりに第4シードは負け越し優勝が見れるんじゃないかと期待してます。


パンサーズの快進撃は止まるのかな?16週で止まらなかったら、多分止まらなさそう…。


そんな感じがしますね。


では、申請出してきます

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