京子「結衣~、ゲームやらせて~」
結衣「いいよ~」
京子「お、パーティのレベルが上がってる」ピコピコ
結衣「ああ、昨日の夜に上げといた」
京子「マジで!? ありがと~!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450530346
京子「結衣~、今日の昼飯は?」
結衣「今日はうどんだ」
京子「油揚げは?」
結衣「今日はかき揚げ」
京子「珍しいな~。でもかき揚げも好き~」
結衣「じゃあ良いじゃん」
京子「うむ、良かろう」
結衣「なんじゃそりゃ」
京子「なあ結衣~、アイス~」
結衣「あ? またか?」
京子「まただよ~」
結衣「ったく...ほい、ラムレーズン」
京子「うひょ~、サンキュー結衣!」モグモグ
京子「...」モグモグ
京子(...そういえば、今日は結衣に色々してもらってばっかりだ)
京子(...あれ、今日だけじゃないかもしれない。昨日も、一昨日も、前に泊まりに来た時も...)
京子(ってか、むしろいつもかもしれない...)
京子「いつもの私って図々しいのかも...」
京子(...ちょっとは遠慮した方がいいのかな)
カチ コチ
京子(うーん...もうイイ時間だなあ)
結衣「...」ピコピコ ギャー ワー
京子(いつも泊まらせてもらってるし、あんまり迷惑かけてもマズイよな...)
京子「なあ、結衣」
結衣「おー、どうしたー? あ、やっぱ今いいところだからちょっと待ってー」
京子「ああ、大丈夫大丈夫。私、そろそろ帰るから~」
結衣「...え?」バギューン ゲームオーバー
結衣「あっ、死ん---」
京子「じゃあな~、また明日~」ガチャ バタン
結衣「おい、京子...! 珍しいな、あいつが早く帰るなんて」
結衣「...」ピコピコ バキューン
結衣「...なんかつまんないな」
結衣(京子といる時は、一人でゲームしてても面白いのに。逆に、私が見てるだけでも面白いのに...)
結衣「...ご飯食べて風呂入ってからまたやろう」
結衣「良いお湯だった。さて、ゲームの続きを...」
結衣「...」ピコピコ ズガーン
結衣「...ソフト変えよう」
結衣「...」ピコピコ シャキーン
結衣「...もう寝よ」
結衣「...」
結衣「京子がいないと静かだな...」
結衣(最近、土日はずっと京子が泊まってたから気づかなかったけど、このアパートってこんなに広かったんだ...)
結衣「...来週は、京子、泊まってくれるかな?」
結衣(...いやいやいや、これじゃ、まるで京子がいなくて寂しいみたいじゃんか。違う違う)
結衣「...違うよな?」
結衣(違うよ。だって、これまでは半ば鬱陶しいと思ってたじゃん。いや、楽しかったけどさ)
結衣「...寝よ」
翌日
あかり「あ、もう下校時刻だ」
京子「お、それじゃあ、今日はこれで部活終了!」
ちなつ「お疲れ様でした~」
結衣「お疲れ~」
あかり「あれ? お外は真っ暗だね...」
ちなつ「そういえば、夜から雨が降るって天気予報で言ってたような...」
京子「夜からなんだろ? なら、ダッシュで帰れば大丈夫!」
結衣「随分と無責任な言い方だな...」
京子「あ、ご、ごめん...」
結衣「え、あ、おう...」
あかり「二人ともどうしたの? 雨降り出しちゃうよ?」
結衣「あ、ああ、今行く」
京子(な、なんか今の言い方、いつもより刺があったような...)
結衣(何だよ、京子の奴...余所余所しい反応してさ)
京子(やっぱ、いっつも泊まってばっかだったから、昨日一日控えたくらいじゃダメだよな...)
ちなつ「でね~、向日葵ちゃんがね~---」
あかり「あ、もうここであかりはお別れだよう...」
結衣「おう、そうだな」
ちなつ「あ、そういえば、この前あかりちゃんの家に行った時にゲーム忘れたんだった」
あかり「あ、じゃあ今ついでに取りにおいでよ~」
ちなつ「うん、そうする。というわけで、先輩、また明日です」
京子「お...おおう! じゃーなー!」
結衣「ま、また明日...」
京子「...」
結衣「...」
京・結(き...気まずい)
シトシト ザーザー!
京子「うええ!? 急に降ってきた!」
結衣「や、ヤバッ! ウチが近いから、京子もとりあえず来い!」
京子「え、あ、でも...」
京子(また結衣に迷惑かけちゃうし...)
結衣「何してんだよ! 早く来いって!」グイッ
京子「うわぁ!?」
京子「はぁ、はぁ...」
結衣「うわぁ、びしょ濡れじゃん...」
京子「ったく、突然降り出すなよ---ハックション!」
結衣「大丈夫か? ちょっとタオル持ってくる」
京子「おおう、サンキュ...」
京子(...いや、でも図々しいかな?)
京子「ああ、結衣、やっぱり---」
結衣「え、何? ほい、タオル」
京子「あ...ありがと」ゴシゴシ
結衣「うぅ~、冷えてきた。 私着替えるけど、京子も着替えた方がいいぞ」
京子「え、あ、でも...」
結衣(...なんかコイツ、さっきから余所余所しいな。いや...昨日からか)
京子(結の眉間にシワが寄ってる...。やっぱ迷惑だよなあ...)
結衣(...もしかして私、京子に何か嫌なこと言っちまったか...?)
結衣「...なあ、京子」
京子「へ、な、何?」
結衣「その...何か気にしてることあるか?」
京子「へ...?」
結衣「なんかこう...私が酷いこと無意識に言っちゃって、それで気にしてるとか...」
京子「いや、全然...」
結衣「...じゃあ、なんで昨日から少し余所余所しいんだ?」
京子「え...そう?」
結衣「そうだよ。昨日は泊まらずに帰るし...。今日だって、軽口叩いたら、本気で凹んでたし...」
京子「え、いや、その...」
結衣「何か私に嫌なことがあるなら...はっきり言ってくれ」
京子「いや、違うんだって! そうじゃなくて、むしろ私が結衣に迷惑かけてるかもって思ったんだよ!」
結衣「?」
京子「その、いつも色々してもらってるから...」
結衣「...え、今更?」
京子「い、今更ってなんだよ!」
結衣「...はぁ~」
京子「な、何だよ...」
結衣「そんなことで迷惑だと思うわけ無いだろ...」
京子「...本当に?」
結衣「ああ。なんか京子らしくないな...」
京子「わ、私だって気ぃぐらい遣うわ!」
結衣「他の人にはともかく、私に気遣いなんて要らないよ」
京子「...ありがとな」
結衣「いや...」
京子「...」
結衣「...」
京・結(なんか恥ずかしい...)///
結衣「と、とりあえず風呂入った方がいいだろ。先入れよ」
京子「い、いやいや、結衣が先に入れよ」
結衣「いや、お前が」
京子「いや、結衣が」
京・結「...」
京子「...じゃあさ」
結衣「おう」
京子「一緒に...入る?」
結衣「...え?」
カポーン
結衣「...」
京子「...」ゴシゴシ
結衣(一緒に風呂に入るとか、何時ぶりだよ...)
京子「よし、身体洗い終わった! 次は結衣だぞ~」
結衣「あ、ああ...」ザバッ
京子「よっこいしょ」ザブン
結衣「おっさんみたいだな」
京子「いやいや、乙女だって『よっこいしょ』ぐらい言うからな」
結衣「自分で乙女って言うか」ゴシゴシ
京子「言うよ。乙女だもん」
結衣「はいはい」
京・結(いつも通りみたいだな...。よかった)
京子「...結衣さあ」
結衣「おー」
京子「おっぱい大きくなったな」
結衣「ブッ! な、何言ってんだ!?」
京子「感想」
結衣「そういうことじゃねえよ! それに、そんなこと言ってたら、お前だって大きくなってるだろ」
京子「そりゃまあそうなんだけど、結衣ほどじゃない...」
結衣(そんな違うか...?)
京子「触ってもいい?」
結衣「ダメ。身体洗い終わったから、私も入るぞ~」
京子「あ、狭くなるから、私出るわ~」
結衣「...」
ガチャ
結衣「待てよ」ガシッ
京子「へ?」
結衣「...入るぞ」
京子「いや、もう私入ったし」
結衣「い、一緒に入りたいんだよ! ...ダメか?」///
京子「え!?」
京子(か、顔紅くして何照れてんの!? 可愛いな...)
京子「い...いいけど」
結衣「...」チャプン
京子「え、向き合って入るの? 流石に恥ずかしいぞ?」
結衣「...ここ来いよ」
京子「え? だから、そしたら向き合っちゃうじゃん」
結衣「...私にもたれ掛かればいいだろ」
京子「え...?」
京子(な、何だよその恋人みたいな入り方は...)///
結衣「...」
京子(そんな寂しそうな目で見るんじゃねえよ...)
京子「...分かったよ。ずっと湯船の外にいて、ちょっと体冷えたしな」チャポン
結衣「ん...」ギュッ
京子「え、なんで抱きつくんだ!?」
結衣「...」ギュー
京子(...なんか様子がおかしいな)
京子「ま...いいか」
結衣「...さっきさ」
京子「おう」
結衣「京子に、『私に気遣いなんていらない』って言ったじゃん?」
京子「言われたな」
結衣「さっきの、条件付ける」
京子「条件?」
結衣「ああ...」
京子「条件って何だ?」
結衣「...」
京子「結衣さ~ん?」
結衣「...今みたいに、たまに甘えさせてくれ」
京子「...へ? ど、どうした?」
結衣「...昨日、お前泊まらずに帰ったじゃん?」
京子「あ、もしかして寂しかった?」
結衣「ああ...」
京子「うぇ!?」///
結衣「てっきり、泊まっていくもんだと思ってたから...」ギュー
京子「な、な...」
結衣「...京子」
京子「ひゃ、ひゃい...」
結衣「嫌、か...?」
京子「...ったく、嫌じゃないよ。どんどん甘えて来い」
結衣「へへ...ありがと」ギュッ
京子「こちらこそ...いつもありがとな」
END
このSSまとめへのコメント
結京ssはもっと増えるべき