凛(22)「ただいま、かよちん」 (326)

オトナになったりんぱな。
百合(レズ)描写、軽いR-18描写注意。
不定期更新。

以上が許せる方はどうぞお進みください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450525710

凛「ただいま、かよちん」

花陽「おかえり、凛ちゃん。お仕事お疲れ様!」

凛「うん」

花陽「ご飯もお風呂も準備できてるけど、どっち先にする?」

凛「んー、今日はちょっと疲れたからお風呂かな」

花陽「じゃあ後で着替え持ってくね!」

凛「うん、ありがと」





風呂場


花陽「着替え置いておくからねー」

凛『・・・・・』

花陽「凛ちゃーん?」

凛『・・・かよちん』

花陽「?」


凛「背中、流してほしいな」

花陽「!」


花陽「・・・うん、ちょっと待っててね」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


花陽「流すねー」ザバー

凛「んー」バシャー

花陽「じゃあ、あとは湯船だけど・・・」

凛「一緒にはいろ?」

凛「・・・嫌ならいいけど」

花陽「ううん、じゃあ、はいろっか」





花陽「ふー・・・」カポーン

凛「・・・・・」

花陽「・・・凛ちゃん」

凛「・・・・・」



花陽「おいで?」

凛「・・・うん」

花陽「・・・」ギュッ

花陽「また音ノ木坂で何かあったの?」

凛「・・・授業中に、生徒が一人怪我しちゃって」

花陽「うん」

凛「その子は何とも無いって言ってたんだけど、放課後にその子の親が来て、どういうことだ、責任取れって・・・」

花陽「うん」ナデナデ

凛「凛、そんなの初めてで、どうしたらいいか分からなくって・・・」グスッ

花陽「うん、辛かったね、凛ちゃん」ナデナデ

凛「他の先生は気にしなくていいって言ってたけど、その人、訴えてやるとか言ってて・・・」ポロポロ

花陽「花陽も気にしなくていいと思うよ」

凛「でもっ、凛がちゃんと見てればその子は怪我しなかっただろうし、あの人が来て他の先生に迷惑かけることも・・・」

花陽「過ぎたことばっかり言ってても何にもならないよ?」

花陽「悔しかったなら、次は失敗しないようにすればいいんだよ」

凛「でも、怪我させたのも今日が初めてじゃないし・・・」

花陽「花陽なんて高校生の時は3年生になってもいっつも怪我してたよ?」エヘヘ

花陽「まだ教師になって3か月しか経ってないんだしこれからだよ」

花陽「凛ちゃんが頑張ってるのは、花陽が一番良く分かってるからね」ナデナデ

凛「・・・うん」グスッ

花陽「落ち着いた?」

凛「うん・・・。ごめんね、毎週のようにこんな・・・」

花陽「謝らないでって先週も言ったよ?」アハハ

花陽「花陽は凛ちゃんをサポートしたいの。これは花陽がやりたくてやってることだから」

凛「かよちん・・・」

花陽「お仕事頑張ってね!花陽も頑張るから!」

凛「・・・うん」

花陽「じゃあのぼせちゃうから、そろそろあがろっか?」ザバッ

凛「・・・うん!」


凛「おなかすいちゃった。今日のご飯はなに?」ザバッ

花陽「今日はね、生姜焼き!」

凛「えー?先週もじゃなかった?」

花陽「あ、あれ?そうだっけ?」

凛「まあかよちんのご飯はどれも美味しいからいいや!早く食べたい!」

花陽「ありがと、凛ちゃん♪」

数時間後・居間


凛「んぅ・・・・・」ウツラウツラ

花陽「凛ちゃん、寝るならお布団行こう?もう敷いてあるから」


凛「かよちんも、一緒に・・・・・」

花陽「うーん、花陽はまだ作業が残ってるから・・・」


凛「やだぁ・・・・・」

花陽「・・・もうっ」

寝室


花陽「ほら、お布団だよー」トサッ


凛「手・・・つないでて・・・・・」

花陽「うん」ギュッ


凛「かよちん・・・・・」

花陽「・・・・・」



チュッ



凛「えへへ・・・・・」

花陽「ふふっ。さ、もう寝よう?明日も朝早いし」

凛「うん・・・・・おやすみ・・・・・zzZ」スピー

花陽(相変わらず寝るの早いなあ・・・)

花陽「おやすみ、凛ちゃん」






花陽『大学ね、凛ちゃんと一緒のところにしたの!』




花陽『花陽は凛ちゃんと一緒なら♪』




花陽『私、凛ちゃんが欲しいな・・・///』




花陽『頑張ってね!凛ちゃんならきっとなれるよ!』








花陽『・・・バイバイ、凛ちゃん』





凛「っ!!!」ガバッ


凛「はーっ・・・はーっ・・・・・」ドッドッ


凛「・・・・・また、この夢・・・」





台所


花陽「あれ?凛ちゃん、もう起きたの?まだ1時間は寝れるよ?」

凛「・・・」

花陽「まだお弁当できてないし、もう少し寝てたら?」

凛「・・・・・」ガバッ

花陽「!?」ドサッ


凛「かよちん・・・かよちんが、欲しい・・・」

花陽「だ、だめだよ。まだ朝だし、ここだいどんぅっ!?//」

凛「んっ・・・」チュゥ

花陽「はぁっ・・・❤んむっ・・・❤」レロレロ チュルッ…

凛「・・・ぷはっ」チュパッ

花陽「はーっ・・・❤はーっ・・・❤」

凛「・・・」


凛「・・・」サワサワ クチュ

花陽「あっ❤ま、待って❤こんなっ❤」

凛「キスだけでこんなに濡らしちゃってるのに?」クチュクチュ

花陽「そっ、それはぁんっ❤」ビクンッ

凛「かよちん、可愛いよ」チュッ クチクチュ

花陽「んっ❤んんんあぁっ❤やっ❤」


凛「・・・もう、我慢できない」ガバッ

花陽「ふあっ❤凛ちゃんっ❤ああぁっん❤」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


2時間後・玄関


花陽「じゃあ、行ってらっしゃい♪」

凛「うん、行ってきます」ガチャッ



花陽(・・・すごかったなぁ///)

花陽(凛ちゃん、どうして今朝はあんなに・・・///)

花陽(そういえば、少し前にもこんなことあったっけ・・・?)


prrrr…


花陽「!」

花陽「はい、もしもし!」

花陽「あっ、おはようございます!はい、はい・・・!」

花陽「はい・・・はい、大丈夫です!では、予定通り11時にうかがいます!はい、失礼します!」ガチャッ

花陽「・・・♪」ガッツ

とりあえずここまで。
りんぱなは自然とタイプが早くなりますね。
では。

v(`o´)vンゴwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwンゴンゴなんJ民♪L(`o´)┘
( `o´)∩ンゴンゴンゴwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(岩嵜;) ンゴーンゴーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(ノ`o´)ノンーゴンゴンゴなんJ民♪( `o´  )。ンゴンゴッ!(;´岩嵜)ンゴンゴンゴンゴ~ッ ヽ( 岩嵜)ノな~んJ~♪
いかんのか(すまんな) ┏(`o´)┓ヨダ ヨダヨダヨダ 肩幅~♪ └(`o´)」ありがとうどういたしましてを忘れてる~┗(`o´)┓今の時代に終止符だ!(何をそんなに) 。・゚・(`o´)・゚・。
ゆくんだなんJ(いかんのか!?) (`o´)勝負だなんJ(いかんでしょ) o(`o´)o勝利を掴め!(お、Jか?)
┗┏┗┏┗┏(`o´)┓┛┓┛┓┛キンタマータマキーンー ワイらがなーんーJー♪
ちょwwwwwwwwなんjにもVIPPERが!?wwwwwwwwよ!なんj民ゥー!wwwwwwwwwwww
(※^。^※)VIPから出る喜びを感じるんだ!wwwwwwwwwwwwポジハメ君可愛すぎワロタやでwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
なんj語も練習中カッスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwWWWwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww???????wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwWWWWWWwwwwwwwwwwww
(ちな男VIPPERやけどここにいては)いかんのか!?!?wwwwwwwwwwww大村「駄目だろ(享楽)」←草不可避wwwwwwwwwwwwwwww
なお、好きなスポーツはサッ川カー児ンゴwwwwwwwwwwwwマシソンですwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぐう蓄すぎぃ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
嫌い選手はメンチと本田とノウミサンやでwwwwwwwwwwww好きなのはメッシとチックやさかいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
アンチはVIPP騒ぐな!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwンゴオオオオオオオオwwwwwwwwwwwwwwwwカッタデー(33-4)wwwwwwwwwwwwwwww
こんなあへあへVIPまんやけどよろしくニキータwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ヨロシクニキー、小並感wwwwwwwwwwwwンゴンゴニキー、ぐう震え声wwwwwwwwwwww
ンゴンゴwwwwwwwwゴンゴンwwwwwwww(ぐう畜ぐうかわ)アンド(ぐう聖)
日ハム内川「(川ンゴ児ゥ)いかんの茶~!?」wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
臭い!うんこやんけ! (その顔は優しかった)
う~んこのホッモなカッス(お、察し)(あ、察し)あっ…(迫真)
なおわいはイライラの模様・・・(ニッコリニキ
ポロチーン(大合唱) ←チーンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
大松「お!(お客様ニキンゴ)?よろしくニキファル川GG児WWWW?????W」
お茶茶茶茶茶ッ茶wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(オカン)
あのさぁぁ!あくホリデイ(憤怒)←(適当ニキ)
↑ああ~^^これは教育開始だろなあ^^(指圧)
ちょwwwWADAに草生える可能性がBIRESON!?www(迫真ニキ

v(`o´)vンゴwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwンゴンゴなんJ民♪L(`o´)┘
( `o´)∩ンゴンゴンゴwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(岩嵜;) ンゴーンゴーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(ノ`o´)ノンーゴンゴンゴなんJ民♪( `o´  )。ンゴンゴッ!(;´岩嵜)ンゴンゴンゴンゴ~ッ ヽ( 岩嵜)ノな~んJ~♪
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音ノ木坂学院職員室


凛「おはようございまーす」ガララゥ

教師A「あっ、おはようございます!」

凛「あれ?なんでこんな早くから来てるんですか?」

教師A「星空先生だって、いつも一番乗りじゃないですか」ハハハ

凛「まあ、私は新任ですし・・・」

教師A「私だって3年目ですよ?今日は少し、星空先生を見習おうかなーって」

凛「はあ・・・」

教師A「どうかしたんですか?いつもより元気がない気がしますけど・・・」

凛「ちょっと、今朝の夢見が悪くて・・・」

教師A「ああ、ありますよねそういう時。私も自分が事故に遭う夢を見た日なんかは、もう校門の前すら怖くって」

凛「しかも朝・・・結構バタバタしてて、朝ごはんも食べれてなくて・・・」

教師A「あっ、それはまずいですね。保健体育の教師なんですから、健康には気を使わなきゃダメですよ?」

凛「はい・・・」

教師A「あ、カロリーメイツいります?」

凛「いただきます・・・」

>>35 いきなり誤字ってた。ガララゥ→ガララッ

数十分後・校門前


凛「おはよー」

生徒A「おはようございまーす」

凛「あっ、今日寝てないでしょ!」

生徒A「えっ、なんでわかるの!?」

凛「目の下のクマ隠せてないよー」

生徒A「うっそ・・・もっと化粧濃くしなきゃかな・・・」

凛「校則に引っかからない程度にねー!」

生徒A「わかってまーす!」タッ


凛「おっ、おはよー。今日は早いね」

生徒B「あたしだっていつも遅刻ギリギリなわけじゃないよ?」アハハ

凛「じゃあ明日もこのくらいにはこれるよね?」

生徒B「・・・」ダッシュ

凛「あ、逃げた!」



教師A「すごいですねー・・・。毎朝校門で挨拶に立って、ちゃんと生徒とコミュニケーション取って・・・」

凛「昔見たドラマに、ちょっと憧れちゃって」アハハ

教師A「あー、金一先生ですね?そういえば校門の挨拶シーンが何回もあったなあ・・・」

凛「少し恥ずかしいんですけど、私が教師になろうって決めたのは半分ぐらいが金一先生の影響ですから」テレッ

教師A「だいたいの教師はそんなものですよ。ちなみに、もう半分は?」

凛「もう半分は・・・」チラッ

教師A「?・・・あ、もしかして」

凛「はい。昔のアイドル研究部、μ’sです」

教師A「μ’sが解散した後のグループのリーダーだったんですよね?」

凛「はい。そこで後輩を指導したりグループを引っ張っていく中で、大人になってもこんなことがしたいにゃー・・・って」

教師A「にゃー?」

凛「あっ・・・//」

教師A「ああ、そういえばスクールアイドルだったころはにゃーにゃー言ってましたよね」

凛「今となっては絶対言えないですけど・・・。あの頃を思い出すと自然に出てきちゃって」

教師A「可愛いと思いますよ?なんなら、授業中に言ってみたら・・・」

凛「ありえないです!!」

教師A「ですよね」

理事長「あら、おはようございます。毎日頑張るわね」

凛「おはようございます!ちゃんと生徒と仲良くならなきゃいけないですから!」

教師A「あ、お、おはようございます!」

理事長「あら?あなたも今日から挨拶を?」

教師A「はい!ちょっとしばらく星空先生にいろいろ教わろうかな、と思いまして!」

凛「しばらく教わる!?」

教師A「3年目の私なんかよりずっと教師としての仕事ができてるというか、学ぶべきところがいっぱいあるなーと思いまして」

凛「私まだ3か月目ですよ!?」

理事長「いいじゃないですか。お互いに、吸収できるところは吸収していってくださいね」

教師A「はい!」

凛「えぇ・・・」


理事長「あ、そうだ星空さん」

凛「はい?」

理事長「放課後、時間のある時に理事長室に来てもらえますか?」

凛「あ、はい。わかりました」

理事長「では、また後ほど」


凛「・・・なんだろ?」

昼過ぎ・路上


花陽「♪」ルンルン

花陽(上手くいってよかったなあ・・・)

花陽(今、このカバンの中に、花陽の夢の第一歩があるんだよね・・・)

花陽(うう、本当に、嬉しい・・・)グスッ ゴシゴシ

花陽(凛ちゃん、驚くかな?ずっと秘密にしてきたけど・・・)

花陽(はああ、もう夜が待ちきれないよぉ・・・!)



「はっ・・・はぁっ・・・・・」タッ タッ



花陽「・・・え?」

花陽(今、そこの十字路を横切って行ったのって・・・)

花陽(・・・ううん、違う。きっと、似てるけど違う人)

花陽(でも・・・久しぶりに会いたいなあ・・・)


花陽「みんな・・・」

夜・同居宅玄関


凛「ただいまー!」ガチャッ

花陽「あ、おかえりっ!凛ちゃん!」

凛「あれ?かよちん、ちょっとご機嫌?」

花陽「うん!凛ちゃんに、見てほしいものがあるの!」

凛「なになに?」



花陽「じゃーんっ!」バッ

凛「これ、絵本・・・?『さく・こいずみ はなよ』・・・!?ええええっ!!?」

花陽「えへへ、内緒にしててごめんね?」


花陽「実はこの前、絵本のコンクールで大賞をもらって・・・今度、出版されることになったの!」

花陽「凛ちゃんを驚かせたくてずっと隠してたんだけど、今日そのお話をしてきてね・・・」


凛「・・・かよちんっ!!!」ダキッ


花陽「わっ、凛ちゃん!?」


凛「・・・ううっ」グスッ


花陽「・・・」ギュッ

花陽「・・・うん。ありがとう、凛ちゃん」




「えーっと・・・入ってもいいかなあ?」




花陽「え?」

凛「あ!!」ゴシゴシ


凛「そうだった!かよちん、ビッグニュースだよ!」

花陽「この甘い声・・・もしかして・・・」

凛「ごめんね!入っていいよ!」




ことり「こんばんは!久しぶりだね♪」




花陽「こ、ことりちゃん!?」

数時間前・音ノ木坂学園理事長室


凛「失礼します」ガチャッ

理事長「あ、もう来てくれたのね」

凛「はい。それで、お話って・・・」

理事長「うーん・・・。本当なら、入ってきた瞬間にびっくりさせようと思ったのだけれど・・・」

凛「?」



ガチャッ



ことり「まっ、まにっ、あった・・・?」ゼーハー


凛「!!」

ことり「あっ・・・」ゼーハー


凛「こ、ことりちゃん!?」どうしてここに!?」

ことり「あ、あはは・・・。2人とも、久しぶり・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



凛「電車が遅れて、駅から走ってきたんだ・・・」

ことり「さすがにもうスクールアイドルの頃みたいにはいかないね・・・。すぐ息切れしちゃって」エヘヘ


凛「にしても、どうして急に帰ってきたの?」

ことり「えっと、それは花陽ちゃんと会ってから話そうかな」

ことり「まだルームシェア続けてるんだよね?」

凛「うん」

ことり「今晩、2人のお家に行ってもいい?」

凛「え?でも、理事長といろいろ話さなくていいの?」

理事長「実は、これから出張で家に居れないのよ・・・」

凛「えっ、これからですか・・・。理事長も大変ですね」

理事長「ええ。夜に九州に着いてすぐホテルにチェックインして、明日は朝から会議なの」

凛「うわあ、お疲れ様です・・・。夏休みも近いのに大変ですね」

理事長「本当にね・・・。留守の間、Aさんとよろしく頼むわね」

凛「いや、だからなんでですか・・・」


ことり「・・・」ポカーン

理事長「・・・ことり?口開いてるわよ?」

ことり「ふぇっ!?」バッ

凛「どうしたの?旅の疲れ?」

ことり「あっ、あのね、凛ちゃんが教師になれたっていうのは聞いてたんだけど」

ことり「いざ目の当たりにしてお母さんと真面目な話してるのを見たら、なんだか、違和感がって・・・」

凛「それ酷くない!?」

ことり「ご、ごめんねっ!?でも、やっぱり・・・」

凛「私だってもう社会人なんだから、勤務時間中ぐらいは真面目だよ・・・」


理事長「・・・まあ、とりあえずことりが今晩お世話になるけど構わないかしら?」

ことり「荷物もあるし泊まれはしないんだけど、いいかなあ・・・?」

凛「うん。歓迎するよ。かよちんも喜ぶと思う」

ことり「ありがとう、凛ちゃん!」

リビング


ことり「ごめんね、突然押しかけて・・・」

花陽「ううん、ご飯はいっぱい炊いてあるし、おかずはちゃちゃっと作っちゃうから!ちょっと待っててね!」

ことり「ありがとう、花陽ちゃん!」





ことり「花陽ちゃん、すっごく家庭的になったね」

凛「うん。かよちんがいなきゃきっと生活できないよ」

ことり「あはは。なんだか、夫婦みたいだね。凛ちゃんがお金を稼いで、花陽ちゃんが家事をして」

凛「でもこれからはかよちんも稼ぐようになるよ」

ことり「うん。驚いたなあ・・・。こんなに早く絵本作家デビューを決めるなんて、ちょっとうらやましいかも」

凛「かよちん、知らないところでいろんな賞に応募してたみたい。毎晩頑張ってたし」

ことり「そっか。頑張りの成果なんだね。ことりも頑張らなきゃ!」

凛「まだデビューしてないの?もう1年と3か月経つけど」

ことり「うん。ことりも、大きい賞を取ってから本格的に始めようと思ってるから」

ことり「実は3日前に審査用の新しい服を作り上げたんだけど、早めに仕上がって余裕もあったからこっちに帰ってこれたの」

凛「あ、なるほど。じゃあこの帰国は審査待ち?」

ことり「うん。あと3週間はこっちにいるよ」

凛「じゃあそれまでは羽を伸ばさなきゃね。あ、ことりちゃんなら翼かな?」

ことり「あはは・・・。凛ちゃん、ちょっと饒舌になったね」

凛「いつまでもお子様じゃいられないからね。生徒たちのお手本にならなきゃいけないし」

ことり「ご、ごめんね・・・」

凛「気にしてないよ。よく考えれば当然だもん」





花陽「用意できたよー!」

凛「あっ、はーい!」

ことり「えっ、もう?」

花陽「うん。簡単なものしか作れなかったけどいいかな?」

ことり「もちろん!ありがとう、花陽ちゃん!」

花陽「あ、そういえばことりちゃんお酒飲む?」

ことり「うー、じゃあせっかくだし、いただいてもいい?」

花陽「うん!じゃあ、花陽のとっておきを出すね!」

ことり「ええ!?悪いよぉ」

花陽「ううん、むしろ、こういう時にしかこれは飲めないの!」ドンッ

ことり「日本酒?『花陽浴』・・・。ぷふっ」クスッ

花陽「もらい物なんだけど、自分の名前が入ってるお酒だから普段じゃ飲みづらくて・・・//」

ことり「そういうことなら!喜んでいただくね!」


ことり「あ、凛ちゃんは、やっぱりお酒は駄目?」

凛「うん。盛り上がれない代わりに、ことりちゃんの帰りのタクシーになるよ」

ことり「あ、そっか・・・。ありがとう凛ちゃん、お願いするね」

凛「さ、早く食べよ!かよちんのご飯、ほんとに美味しいんだよ!」

ことり「へえ~。じゃあ、いただきます!」

今日はここまで。誤字やらなんやらで読みにくいかもですがご了承ください。
ちなみにまだ導入のつもりですが、本編?に入ると本格的に不定期、というか遅れだします。今回はたまたま早かった。
では。

こんばんは。
せっかくのクリスマスイブなので番外編を投下します。
そのうち出すけどまだ使ってない設定を小出しするので一応注意です。

1年前、12/25

同居宅・朝


花陽「凛ちゃん、メリークリスマスっ!」

凛「わっ、サンタコス?」

花陽「今日は2人でいれないから、今日お祝いしようと思って・・・」

凛「あー。ゼミのクリスマスパーティだもんね」

花陽「ご、ごめんね・・・」

凛「まあ、大学生活最後の楽しいイベントだししょうがないよ」ズイッ

花陽「わっ!?」

凛「・・・あんまりおおっぴらに恋人がいますなんて言えないもんね」

花陽「・・・うん」



チュッ



凛「・・・これで我慢してあげる」

花陽「うん、ありがとう。凛ちゃん」



凛「ところで、パーティはその格好で行くの・・・?」

花陽「ちゃんと着替えるよ!?学校だし!」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

凛「あーあ!もうせっかくだし走り込みでもしてこようかなー!」

花陽「風邪はひかないようにね?最近寒いし・・・」

凛「走ってればあったまるよ!」

花陽「あ、何かあった時のために連絡はいつでも取れるようにしておいてくれるかなぁ?」

凛「もうっ、凛はもう子どもじゃないよ!ほらほら、行ってらっしゃい!」

花陽「ごめんごめん、行ってきます!」ガチャッ



パタン



凛「・・・さて、凛も着替えて走りに行こうっと」




タッ タッ タッ タッ



凛「・・・さぶっ」ブルッ

凛(もっとペース上げよう・・・。こんなんじゃ本当に風邪引いちゃう)



ダッ ダッ ダッ ダッ



凛(かよちん、今頃楽しんでるのかな)

凛(凛もそういう友達が欲しかったなあ・・・)

凛(・・・ううん、このことは考えちゃ駄目だ)

凛(・・・もっと早く)



ダダダダダダダダダダダダ



凛(ていうか!!なんで凛を置いていくのさ!!)

凛(凛も連れて行ってくれればいいじゃん!!どうせ凛の顔ならみんな知ってる
でしょ!!)

凛(凛の居場所は家かかよちんだけだもん!!こんなのあんまりだよ!!)

凛(ああ、走ってるのにモヤモヤが取れない!!)



ピタッ



凛「・・・あれ?」ゼーハー

凛「いつの間に学校まで・・・。そんなに走ったんだ」


凛「・・・ここにかよちんもいるよね」

凛「・・・」

凛(かよちんのゼミ室は分かってる。きっとそこにいるはず)

凛(見つけたら家に連れ戻して、2人きりでクリスマスを楽しむんだ)

凛「あ、この階の、3つ目の部屋・・・だっけ」



ワイワイ ガヤガヤ



凛(楽しそうにしちゃってさ。これがリア充爆発しろってやつだね)

凛(凛がいきなり入ってきたらみんなどんな顔をするかな。どんな目でこっちを見るかな)

凛(もう冷たい目は慣れっこだよ。何にも怖くない)

凛(・・・ここだね)




ガララッ



凛「かーよちん。迎えに来たよ・・・あれ?」


ザワッ



ゼミ生A「え?なんで星空さんが・・・?」コソコソ

ゼミ生B「まさかもう小泉先輩が呼んだの・・・?」コソコソ

ゼミ生C「なんでだよ!このままじゃ台無しじゃん!」コソコソ



凛(何コソコソしてるのさ。言いたいことがあるなら直接言いなよ)

凛(それより・・・)


凛「ねえ、かよちんどこに行ったの?」

ゼミ生A「え?えーっと、さっきトイレに行くって・・・」アセアセ

凛「ていうか、パーティなのに少ないね。これしかいないの?」

ゼミ生B「ちょ、ちょっと星空先輩、外で話しませんか?」

凛「いや、ここで待つよ」

ゼミ生C「い、いや!きっと腹痛そうにしてたし長いと思うなぁ!なんなら俺とカフェにでも行って時間つぶしましょうよ!」


凛「・・・出て行ってほしいならそう言えば?」

凛「パーティを邪魔したのは悪かったけどさ、言いたいことを隠して陰口言われるの、一番嫌いなんだよね」



教授「・・・いや、パーティはまだ始まっておらんよ」

凛「え?」

ゼミ生A「教授!」

教授「もう無駄だろう。それに、星空さんから言いたいことはちゃんと言えとのことだ」

ゼミ生B「あ・・・」

凛「? なに?」



ガララッ



花陽「お待たせ―。準備はどう・・・って、凛ちゃん!?えええっ!?どうしてここにいるのぉ!?」

凛「驚きすぎ。かよちん、迎えに来たよ」

花陽「ええ!?」

凛「ごめんね。寂しくなっちゃった」グイッ

花陽「ちょ、ちょっと凛ちゃん!?待っ・・・」



「メ、メリークリスマースっ!!!」



凛「え?」


ゼミ生B「あ・・・」

ゼミ生C「おまっ・・・マジか・・・」

ゼミ生B「ご、ごめんなさいっ!!でも、小泉先輩、連れて行かれちゃいそうだったから・・・」

ゼミ生A「まあ、仕方ないか・・・」



凛「・・・ふざけてるの?」


花陽「違うよっ!!」



凛「・・・かよちん?」

花陽「凛ちゃん、嘘ついててごめんね」

花陽「実はね、今日の主役は凛ちゃんなの」

凛「え?」


ゼミ生B「ほ、星空先輩!これ!!」ズイッ

凛「この袋は・・・?」

ゼミ生B「ク、クリスマスプレゼントです!」

凛「・・・?」カサカサ

凛「あ・・・」チャリッ


花陽「それは、凛ちゃんがずっと気になってたネックレスだよね?」

凛「な、なんでこれを!?」

ゼミ生B「えっと、小泉先輩に聞いて、その・・・」

凛「かよちんにも言った覚えないんだけど!?」

花陽「あれだけ何回もお店で立ち止まってたらわかるよ」



ゼミ生A「星空さん、私からも」ズイッ

凛「は、箱?」パカッ

凛「これ・・・万年筆?」

ゼミ生A「春から教師だと聞いたから、役に立つかなぁって」

凛「教師になるのも学内では誰にも・・・」チラッ

花陽「うん!教えちゃった♪」



ゼミ生C「お、俺からはこれです!」サッ

凛「え、紙切れ5枚・・・なんて書いてあるの?読めないや」

ゼミ生C「お、俺のサインっす!」

凛「・・・いらない」

ゼミ生C「う、裏も見てください!」

凛「裏・・・?」クルッ

凛「あれ、ここって・・・」

ゼミ生C「星空先輩、よくここに来て豚骨醤油チャーシュー麺を食べてらっしゃいますよね!?」

凛「え、なんで知ってるの!?怖い!!」

ゼミ生C「ストーカーとかじゃないっすから!!俺、そこでバイトしてるんです!」

凛「え?・・・・・ああああ!!!いる!!何回も見たことある!!」

ゼミ生C「先5回分豚骨醤油チャーシューの支払いしといたんで、それを出してくれればタダっす!」

凛「いいの!?それいいの!?」


花陽「・・・ふふっ♪」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

凛「かよちん、これっていったいどういう・・・」


花陽「ほんとはね、ここで準備が終わったら凛ちゃんを呼ぶつもりだったの」

花陽「・・・あんまり、学校に良い思い出無いかもしれないから、余計なお世話かなとは思ったんだけど・・・」

ゼミ生A「ここでサプライズのクリスマスパーティをしようっていう提案に、私たちと教授がそれに賛同したの」

ゼミ生B「それで、どうせならプレゼントも持ち寄ろうって・・・」

ゼミ生C「先月は誕生日もありましたし!」

凛「なんで誕生日まで知ってるの!?ほんとにストーカーじゃないよね!?」

花陽「あはは、たぶんこの3人はみんな凛ちゃんのことなら何でも知ってるよ」

凛「なにそれ怖い!!」



花陽「この3人、μ’sのファンで凛ちゃん推しだったんだって♪」

凛「え・・・?」

ゼミ生A「私はファッションショーライブの時から」

ゼミ生B「わ、私は、オープンキャンパスライブの時から・・・」

ゼミ生C「俺はこれからのsomedayからっす!」ドヤァ


教授「まきちゃん」ボソッ

ゼミ生A「はい?」ギロッ

教授「ヒィッ!?」


花陽「この3人なら引き受けてくれると思って頼んでみたの。そしたらね・・・」


凛「・・・」


花陽「凛ちゃん?」



凛「・・・うぅっ」グスッ



凛「みんな、ずるいよぉっ・・・」


凛「隠し事は嫌いって言ったのに、こんなの、こんなの・・・」



凛「こんなの、嬉しくないわけないじゃんっ・・・」ポロポロ



凛「ありがとう、みんなっ・・・かよちんっ・・・」ポロポロ



花陽「・・・うん♪」

ゼミ生C「・・・さて!じゃあ残りの準備に取り掛かりますか!」

ゼミ生A「え、まだ続けるの・・・?」

ゼミ生B「もう正直やらなくても良い気が・・・」

ゼミ生C「いやいや!せっかくここまで飾り付けたんだし!」


凛「・・・っ」グシグシ

花陽「凛ちゃん?」


凛「・・・私も手伝うよ!」

ゼミ生C「ええ!?悪いっすよ!」

凛「いいのいいの!あんなにしてもらったんだから、むしろこれぐらいはしないと嫌!」

花陽「うーん、やらせてあげて?」

ゼミ生C「・・・わかりました!」

凛「ありがとっ!」


凛「みんなで、最高のクリスマスにしようね!」



コレドコ? ソレハアッチッス! リョウカイッ!
ワー、オハナキイロバッカリダネ
リンチャントイエバー? イエローダヨォォォ!!!



花陽「・・・良かったね、凛ちゃん♪」

以上です。
クリスマスという現実に立ち向かう武器になれば幸いです。
では。

お待たせしております…。
なんとかして書く時間を捻出して、明日か明後日の夜には投下しに来ます…。
年末年始番外編もやろうと思ったんですけど本編が置いてきぼりなのでスルーします…。

ありゃりゃ、予想外の反応…。嬉しいです。
したら全部終わってから番外編…というか短編集みたいな感じで年末年始と、余力があったらバレンタインもやりますね。
でもまずは本編書かなきゃ。今年中に少しは進めたい。

いやあ、紅白よかったですね・・・。
というわけで、>>51の続きから。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



ことり「わあ、これすっごく美味しい!ほんとにこの数分で作ったの?」

花陽「うん!気に入ってもらえたなら嬉しいな♪」

ことり「お酒にも合うねえ・・・」クイッ


ことり「こんなに美味しいものを毎日食べられるなんて、凛ちゃんは幸せだね・・・」モグモグ

凛「うん!かよちん、いつもありがとね!」

花陽「そ、そんな急に言われたら照れちゃうよぉ・・・///」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



花陽「うーん、そうしたら3週間の間にμ’sメンバー全員でまた集まりたいね//」コクコク

ことり「うん。穂乃果ちゃんと海未ちゃんとは頻繁にテレビ電話してたけど、他の皆とは去年から会ってないから・・・//」トクトク

凛「みんな忙しいだろうけど会える人だけでも会いたいね・・・」モグモグ


花陽「・・・あの頃が一番輝いてたよねえ//」コクコク

ことり「花陽ちゃんはこれから輝けるじゃん!//」

ことり「私なんて、私なんて・・・//」グビッ

花陽「こ、ことりちゃん?よかったらお話聞かせて?///」ドウゾドウゾ

ことり「うん、あのね・・・///」ドウモドウモ


凛(あ、めんどくさくなりそう)

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



凛「・・・ごちそうさまー」ソソクサ



花陽「ええ!?じゃあまだデビューしてないのぉ!?///」プワプワ

ことり「そぉなのぉ!!ことりも早くデビューしたいのにぃ・・・///」プワプワ

花陽「うう、かわいそう・・・。辛いことはお酒飲んで忘れよぉ!///」トクトク

ことり「ありがどぅ・・・。ぐすっ////」コクコク


凛(また同じ話してる・・・)



凛「・・・そろそろ飲み終えたら?」

花陽「まだあだ大丈夫だよぉ!ことりちゃんもいけるよね!?////」

ことり「うんっ!!このお酒、花陽ちゃんだもん!!花陽ちゃんが美味しいっ!!////」

花陽「はぅぅ、花陽、食べられちゃうっ////」


凛「・・・」ピクッ

凛「・・・かよちん食べられちゃったら凛生きていけないから、食べないでね?」

ことり「花陽ちゃんは、ことりの中で生き続けるよ・・・////」ゴクゴク

花陽「きゃあっ////」


凛「・・・はいはい、明日に響いちゃうからこのくらいにしておこうねー」カチャカチャ

花陽「り、凛ちゃん!?////」

ことり「ああ!?ことりの花陽ちゃんがぁ!!////」



凛「ことりちゃんのじゃないから!!!」


ことり「ぴぃっ!?////」ビクッ

凛「・・・凛のだから」ボソッ

ことり「?////」ボー

凛「かよちんももういいよね?あんまり強くないんだから飲みすぎたら駄目だよ」

花陽「で、でもぉ・・・////」

凛「大学生の時、飲みすぎて警察に保護されたの忘れたの?」ニコッ

花陽「・・・我慢、します・・・////」

凛「うん、偉い偉い」ナデナデ


凛「・・・」チラッ

ことり「?////」ポー


凛「・・・・・」

玄関


ことり「じゃあ、今日はありがとね!久しぶりに会えて楽しかった!」



花陽「」グデーン



凛「かよちーん。ことりちゃん帰っちゃうよー」



花陽「」フリフリ



ことり「あはは・・・。花陽ちゃん、もう寝ちゃいそうだね・・・」

凛「ちょっと布団に移動させてくるね」

ことり「はーい」

車内


ことり「凛ちゃん、運転上手だね!」

凛「そう?結構ドライブとかしてたからそのせいかな?」

ことり「やっぱり花陽ちゃんと?」

凛「・・・かよちんと乗ったのは半分ぐらいが飲み会後のタクシーだけどね」

ことり「あ、あはは・・・。あ、ここでいいよ!」

凛「はーい」キキッ



ことり「送ってくれてありがとう!それじゃあ、近いうちに今度はみんなで会おうね!」

凛「うん。その時はお酒は控えめにね?」

ことり「ど、努力します・・・」ガチャッ バタン

凛「じゃあ、おやすみー」ブロロロロ



凛(・・・ちょっとそっけなかったかな)

凛(だって、かよちんを食べるなんて言うから・・・)

凛(自分でもおかしいって分かってるけど、どうしても止められない・・・)


凛「はあ・・・」

凛「凛もお酒飲んで忘れたいよ・・・」

同居宅リビング


凛「ただいまー」ガチャッ


花陽「!」ピクッ


凛「あれ、かよちん起きたんだ」



花陽「」プルプル



凛「かよちん?」



花陽「・・・凛ちゃんっ」グスッ



凛「えっ」



花陽「置いて行かないでよぉ・・・」グスグス



凛「・・・・・」


凛「・・・ごめんね」ポンポン


凛「今日は、一緒の布団で寝よっか」


花陽「・・・うん」ズビッ

寝室


花陽「凛ちゃんっ・・・」ギュッ

凛「・・・」ギュッ



凛(・・・お酒臭い)

凛(気分悪くなりそう・・・)

凛(やっぱり、凛にお酒は向いてないね)


花陽「えへへぇ・・・凛ちゃんのおなかぁ・・・」スリスリ


凛(・・・こうはなりたくないし)




凛「・・・わっ、ちょっ、どこに手入れてるの!」

ここまでです。かよちんはお酒好きだけど強くないみたいな感じでいてほしい。
皆様良いお年を。では。

イメージが舞い降りてきて書いてたら1/1中に書き終わっちゃったので、今から年末年始番外編を投下します。
特に深く設定に関わるわけでも無いので大丈夫だとは思いますが、読みたくない方はシカトしてください・・・。

りんぱな大学2年次
12/31・夕方


花陽「♪」フンフン

凛「かよちん、麺茹でるの?今夜はラーメン?」

花陽「凛ちゃん、今日は大晦日だよ?」

凛「大晦日・・・。何かあったっけ?」

花陽「ええ!?」

凛「な、なんでそんなに驚くの・・・?」

花陽「むしろ、大晦日と言ったらこれだと思うんだけど・・・」

凛「凛は年中ラーメン食べてるし・・・」

花陽「これ、ラーメンじゃないからね!?」

花陽「もしかして、凛ちゃんの実家では無かったの?年越しそば・・・」

凛「・・・ああっ!あったあったよ!そっか、年越しそば作ってるんだ!」

花陽「もうっ、凛ちゃんったら」クスッ





凛「・・・」ジー

花陽「もうお湯もいいかな・・・」グツグツ


凛「・・・」ジー


花陽「り、凛ちゃん・・・?」

凛「?」

花陽「どうしてこっち見てるの・・・?」

凛「ダメ?」

花陽「ダメ、じゃないけど・・・」

凛「じゃあ見てるね」

花陽「う、うん・・・」



凛「・・・」ジー


花陽「えっと、そうしたら麺を・・・」


凛「・・・-ω-」ジー


花陽「・・・り、凛ちゃん、暇なの?」

凛「・・・うん」

花陽「・・・手伝う?」

凛「いいのっ!?」パァァッ

花陽「とは言っても、あんまりやる事ないけど・・・」

凛「ううんっ!凛、お手伝いする!」ウキウキ

凛「凛、実家じゃキッチンに立たせてもらえなかったから・・・」

花陽(あー・・・)

凛「で、凛は何をすればいいの?」

花陽「じゃあ、あと1分ぐらいしたら麺をザルに移してくれる?」

花陽「それで湯切りをしたらボウルの冷たい水に移して、手で少し揉んで滑りを取って・・・」

花陽「その間にお湯を沸かして滑りを取った麺をさっと通して温めれば終わり!」


花陽「こんな感じだけど・・・できる?」

凛「が、がんばる!」フンス

花陽「じゃあ、その間に盛り付けの準備をしておくね」

凛「そ、そろそろかな・・・」ソワソワ


花陽(大丈夫かなあ・・・)チラッ


凛「えっと、まず、麺をザルに移して・・・」ザバー

凛「あっつ!!お湯かかった!!」

花陽「だ、大丈夫?」

凛「これくらい平気!でも、熱いよこれ!」

花陽「お湯だからね・・・」

花陽(緊張してる、のかな・・・?)


凛「で、湯切りをしたら麺をボールに移す・・・」

凛「ボール・・・・・ボール?」


花陽(そこ!?)

凛「あ、ボウル!これだ!」


花陽(ふう・・・)


凛「水を入れて揉めばいいんだよね?」

花陽「え?あ、うん!」

凛「よぉーしっ!」ウデマクリ

花陽(張り切ってるなあ、凛ちゃん)





花陽「あとは、かき揚げとネギを盛って・・・」

凛「・・・」ワクワク

花陽「はい!年越しそばの完成!」

凛「できたー!やったよかよちん!凛にも料理できたよ!」ピョンピョン

花陽「うん!お手伝いありがとね、凛ちゃん」ナデナデ

凛「ふふっ、凛もやればできるんだよー!」

花陽(可愛い)

凛「さっ、早く食べよ!麺が伸びちゃう!」

花陽「あ、うん!」

凛「ごちそうさまー!」

花陽「ごちそうさまでした!」

凛「んー、美味しかった!自分で作るとこんなに美味しいんだね!」

凛「凛、料理の事好きになっちゃうかも!」

花陽「1月からはお昼のお弁当とか作ってみる?」

凛「何時に起きればいいの?」

花陽「凛ちゃんはほぼ毎日1限からだから、いつもは5時に起きて作ってるよ」

凛「・・・来年もよろしくお願いします」ペコリ

花陽「あ、あはは・・・」




…ゴーン…ゴーン…




花陽「あ、もう除夜の鐘が鳴ってるね」

凛「ほんとだ。この近くにも神社あるんだね」

花陽「住み始めて2か月は経つけど、まだあんまりこの辺りの事とか分かってないね・・・」

凛「今度、2人で散歩しようよ」

花陽「うーん、時間合うかなあ・・・」

凛「合ったら行こうね!かよちんがバイトなくて、凛が勉強に追われてないとき!」

花陽「うん!」




23:59:07


花陽「もうすぐ今年が終わるよ。凛ちゃん」

凛「うん。この1年、いろいろあったよね」

花陽「・・・うん」

凛「今年はいろいろありがとう。来年もよろしくね。かよちん」

花陽「こちらこそ、今年はありがとうね。凛ちゃん」



00:00:00



チュッ


凛「あけましておめでとう!かよちんっ!」

花陽「今年もよろしくね!凛ちゃんっ!」





凛「そうと決まればー?」グイッ

花陽「ふぇっ!?」トサッ

凛「えへへ・・・」ペロッ

花陽「り、凛ちゃん・・・///」

凛「かよちん、最近凛ね、勉強していろんな言葉を覚えたんだ」


凛「姫初め、って知ってる?」

花陽「う、うん///」


凛「それじゃあ、いただきま グイッ



凛「へっ!?」トサッ



花陽「ふふっ・・・」

凛「か、かよちん?」

花陽「凛ちゃん、花陽にとってのお姫様は凛ちゃんだよ?」

花陽「凛ちゃんにイロイロ教えられたこの1か月ちょっと・・・」ツー

凛「ふあっ///」ビクッ

花陽「花陽のカラダ、もう完全に凛ちゃんのモノになっちゃったんだぁ・・・///」サワサワ

凛「ひんっ❤」

花陽「だから今度は・・・」グイッ

凛「わっ」


花陽「凛ちゃんのカラダをもらうね」ガバッ

凛「やあっ、んっ❤かよちんっ❤そんなの教えてなあぁんっ❤ふぁぁあぁあぁああっ❤」ビクビクッ



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



花陽「えへへ・・・」ツヤツヤ

凛「かよちん、激しすぎる、にゃあ・・・」ビクンッ

花陽「凛ちゃんっ」チュッ

凛「にゃあっ❤」ビクッ

花陽「・・・ちなみに姫初めって1/1じゃなくて1/2だからね?」

凛「へっ!?」ガバッ

花陽「それに、諸説あるけど姫初めはえっちをする日じゃなくて柔らかいお米を食べる日だと花陽は思ってるよ」

凛「さ、さすがかよちん・・・」

花陽「明日はちゃんとした姫初めをしようね!凛ちゃん!」

凛「もう懲りたよぉ・・・」ガクッ

以上。
細かいんですけど、前のクリスマス編の一番最初に1年前って書いたじゃないですか。
でも本編は新社会人1年目の7月とかなんで、4年次のクリスマスなら1年前じゃなくて約半年前ですよね。
適当に脳内変換してください。ごめんなさい。

本編の続きは1週間ぐらいで書ける・・・かな?って感じです。少々お待ちください。
では、今年もよろしくお願いします。

明日の夜投下しに来ます

数日後・昼


花陽(今日は、ちょっと奮発していつもより高いお米買っちゃった・・・!)ウズウズ

花陽(花陽の密かな楽しみなんです・・・。これでいつもより美味しいお米をしばらく楽しめる・・・)

花陽(これだけは凛ちゃんにもナイショです。言っても許してくれそうだけど)


花陽「・・・誰に説明してるんだろう」

花陽「あっ、ポスト見ていかなきゃ」カチャッ


花陽「あ、これはもしかして・・・」ペラッ

花陽「・・・やっぱり!」

花陽「帰ってきたら、凛ちゃんにも教えてあげなきゃ♪」

同時刻・音ノ木坂学院職員室


教師A「そういえば、星空先生っていつもお弁当作ってきてるんですか?」サクサク

凛「いや、私じゃなくてか・・・同居人に作ってもらってます」モグモグ

教師A「今何言いかけたんですか!?まさか『かれし』ですか!?」ガタッ

凛「わっ。か、彼氏なんていませんよ」

教師A「じゃあなんだって言うんですか!?」


凛「・・・『かよちん』って、言いかけちゃったんです//」

教師A「かよちん・・・?・・・あっ、μ’sの小泉花陽さんか!」

凛「うー・・・//。そうです、そのかよちんです・・・//」

教師A「ニックネームが真っ先に出てくるなんて、普段から相当仲が良いんですね!」

凛「・・・ええ、まあ」

教師A「じゃあこれはかよちんさんが握ったおにぎりなわけですね!」

凛「・・・よかったら一口食べます?」スッ

凛「そこらのおにぎりとは格が違いますよ?」ニヤッ

教師A「おお、言いますね・・・。では、一口」モグッ


教師A「!?・・・!!?なんですかこれ!?普通のおにぎりですよね!?」

凛「はい!かよちんが炊いてかよちんが握ったこと以外は普通です!」

凛「お米に関しては、誰よりも深い愛情を捧げてますから!」ドヤッ

教師A「いや、これはほんとに美味しいです・・・。飲み込むのが勿体ないぐらい・・・」モグモグ

凛「先生も、カロリーメイツばかりじゃ身が持ちませんよ?」

教師A「これは揺らぎますね・・・。私もこれからお昼作ってこようかな・・・」ゴクン

教師A「・・・いや、ただでさえ起きるのがギリギリなのに、これ以上早く起きるのは無理ですね」

凛「はは・・・。私もかよちんにはいつも感謝してます」

教師A「あーあ。私も早くお昼作ってくれるような彼氏見つけなきゃですねー・・・」

凛「いやかよちんは彼氏じゃなくてルームメイトですし・・・」


教師A「でも、かよちんさんのことを話す時の星空先生、すごく嬉しそうでしたよ?」

凛「え?」

教師A「少なくとも先生と出会ってからの3か月では一番の笑顔ですね」ムムム

凛「そ、そんなに違いますか?」

教師A「はい。あ、わたしはそういう星空先生も好きですよ?」

凛「いや聞いてないです」

教師A「あーフラれたー」ブーブー


キーンコーン カーンコーン


教師A「あ、お昼終わっちゃいましたね。それじゃあ午後も頑張りましょう!お先です!」スクッ

凛「あ、お疲れ様です」

教師A「お疲れ様ですっ」タタタ



凛「・・・そんなに露骨かなあ?」

夜・同居宅


凛「ただいまー」ガチャッ


花陽「おかえり!ご飯にする?お風呂にする?」

凛「・・・」

花陽「・・・?凛ちゃん?」


凛「いや、それとも私?って聞かないのかなーって」

花陽「・・・もうっ///」

凛「冗談だよ」アハハ

凛「ご飯が食べたいかな。用意してくれる?」

花陽「うん!ちょっと待ってて!」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

凛「ごちそうさまでした!」

花陽「お粗末さまでした!」


花陽「あ、そうだ!」ゴソゴソ

凛「?」

花陽「これ見て!」

凛「ハガキ?・・・あ、ことりちゃんからだ」

花陽「μ’s同窓会のお誘い!凛ちゃんも行くよね?」

凛「もちろん!この前話してたもんね。みんな来るかな?」

花陽「来てくれるといいよね。みんな忙しいと思うけど・・・」

凛「とりあえず返事を書いて、明日にでも送らなきゃ。楽しみだね!」

花陽「うん!」

数日後

夕方・南家


ことり「凛ちゃん花陽ちゃん、来てくれてありがとう!」

花陽「こちらこそ、企画してくれてありがとう!」

凛「これ、お土産!」スッ

ことり「わあ、ありがと~!」


凛「今日はみんな来るの?」

ことり「えっと、返事はみんな来たんだけど・・・」

ことり「真姫ちゃんが・・・」

花陽「・・・うん、真姫ちゃんが一番忙しいかもしれないしね」

凛「しょうがないよ。医大生だもん」

ことり「真姫ちゃん、今この時間も講義受けてるのかな」

花陽「どうなんだろう・・・。もう実習とか研修も本格的に始まってるかも」

凛「真姫ちゃんとは、いろいろ話したいこともあるんだけどなあ・・・」

花陽「・・・うん」



ピーンポーン



ことり「! はーい!」パタパタ


凛「ねえ、次誰が入ってくるか予想しない?」

花陽「うーん、花陽は・・・海未ちゃんだと思う!」

凛「凛は・・・まさかの穂乃果ちゃんかな?」

花陽「ふふっ、それ穂乃果ちゃんに失礼だよ」アハハ

ガチャッ


ことり「3名様、ご来店でーす!」


にこ「にっこにっこにー!あなたのハー

絵里「2人とも、久しぶりね」ズイッ

にこ「ちょっとぉ!?」

希「まあまあにこっち。それもう使い古されたネタやん?」

にこ「にこにーは日々進化を遂げてるのよ!高校の頃とはレベルが違うんだからぁ!」

希「うんうん。わかっとるわかっとる。あ、凛ちゃん花陽ちゃんおひさ!」

にこ「・・・はあ、もういいわ。久しぶりね、2人とも」


凛「・・・2人とも違ったね」クスッ

花陽「うん」クスクス


絵里「?」

凛「なんでもないっ!3人とも、久しぶり!」

花陽「また会えてうれしいです!」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

凛「へー!じゃあ、もうすぐにこちゃんをテレビで見られるかもしれないんだね!」

にこ「ええ。もうアイドルは厳しいかもしれないけど、今度はお茶の間のアイドルとして輝いてやるわよ」

にこ「どう?驚いた?」フフン

凛「うーん、わかんないや」

にこ「あんたっ・・・!」

凛「にこちゃんなら絶対できるって、信じてたし!」

にこ「・・・そ、そう?ならいいわ。期待しときなさい」


絵里「凛、やっぱり変わったわね」

希「あの頃の無邪気な凛ちゃんはどこに行ったんやろなあ」

花陽「ちゃんと凛ちゃんの中にいるよ?ちょっと言い方が変かもしれないけど、いろんな顔を使えるようになったっていうか・・・」

絵里「まだルームシェアは続けてるのね。どう?うまくいってる?」

花陽「うん!毎日が楽しいよ!」

希「やっぱり夜はお盛んなん?」ニシシ

花陽「へっ!?///」

絵里「こら。あんまり花陽を困らせちゃ駄目よ?そんなことあるわけないじゃない」

希「わかっとるよー。ちょっとからかっただけやもん」

花陽「あ、あはは・・・」タジタジ



ピーンポーン



ことり「はーい!」パタパタ


希「しかし、こうして集まるのも定期的に必要やねえ」

絵里「希、おばあちゃんみたいよそれ」クスッ

希「・・・どうせもうすぐアラサ

絵里・にこ「やめて」

凛「ま、まだ凛たちは大丈夫だよね・・・」

花陽「う、うん。まだ、まだ5年ぐらい・・・」

希「こっちにおいでー・・・。楽しいよー・・・」フフフ…

にこ「やめなさい!暗い雰囲気しか感じないわよ!」


ガチャッ


穂乃果「やっほー!みんな、久しぶりぃっ!」

海未「お久しぶりです」

凛「あ、穂乃果ちゃん海未ちゃん!」

花陽「2人とも、久しぶり!」

穂乃果「? 3年生組はどうして暗い顔してるの?」


希「・・・穂乃果ちゃんがウチらに一番近いなあ」ボソッ

穂乃果「!?」ゾワッ

数十分後


ことり「もうみんなグラス持った?」

穂乃果「ばっちり!」

ことり「じゃあ、ひとまず始めよう!みんな、グラスをかかげて~・・・」

ことり「かんぱ


ピーンポーン


ことり「ふぇ!?は、はーい!」アセアセ


海未「・・・出鼻を挫かれてしまいましたね」

にこ「空気の読めない宅急便ね・・・」

希「敗北からのスタート、か・・・」

絵里「それ違うと思うんだけど」


アハハ…


凛「・・・」

花陽「凛ちゃん?」

凛「・・・やっぱり、みんなといるのは楽しいや」

凛「こんなの、久しぶりだから・・・」

花陽「・・・今は、高校の時の思い出に浸ろう?」

凛「・・・うん」


ガチャッ


ことり「み、みんなっ!大変っ!」

穂乃果「どうしたの?」

ことり「は、入ってきてっ!」



真姫「ことり、人をお化けみたいに言うのやめて」


花陽「ま、真姫ちゃん!?」

凛「真姫ちゃん!どうして!?」

真姫「あら、来ちゃいけなかったかしら」

花陽「そういうわけじゃなくて・・・。えっと、学校は?」

真姫「課題をすぐに終わらせて直談判したら特別に早めに帰っていいことになったのよ」


真姫「μ’sの同窓会なのに8人しかいないなんてありえないでしょ?」

凛「・・・うんっ!!」


真姫「乾杯もまだよね?グラスをくれるかしら」

ことり「あ、うん!ちょっと待っててね!」



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・




ことり「じゃあ、改めてグラスを掲げて~・・・」

ことり「今夜は、みんなであの頃に戻って楽しく過ごそうねっ!」


9人「乾杯~~~っ!!」カチャンッ!

今日はここまで。遅くなってごめんなさい・・・。
次もだいたい1週間あくと思います。
来週に迫った花陽誕記念SSを別スレで書くつもりなので、そっちの誘導もここでしますね。
では。

凛「かーよちんっ!おた…っ!」花陽「?」
凛「かーよちんっ!おた…っ!」花陽「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452958518/)

小泉花陽生誕祭SSです。あまり期待はしないでください。ごめんなさい。
こちらの更新は、できる時にやります…。

こんばんは。ちょっと報告というか謝罪です。
続きの投下なんですけど、1月中は土曜日のみにしたいと思います。なので今月はあと2回のみです。今までもこんな感じだったかもしれませんが忙しさがピークを迎えております。ごめんなさい。
2月に入れば少しはペース上げれると思います。頑張ります。
誰にも見られてないのに続きを投下するのはツラいので、どうか見捨てないでお待ちください。重ね重ねごめんなさい。

>>129の続きから投下していきます

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



穂乃果「へ~っ!じゃあオトノキもまだしばらくは廃校の心配はないねっ!///」

凛「うん!でもさすがにブームが落ち着いてきて、少し志願者が減っちゃったけど・・・」

希「その時はまたウチらが集まればええんやない?//」

穂乃果「いいねえ!μ’s再結成の日は近いっ!///」

ことり「うーん、楽しそうだけど、その時ってきっとオトノキが大変な時だよね・・・///」アハハ


海未「というか、穂乃果にはまずやるべきことがあるでしょう?昨日なんて・・・」

穂乃果「わわっ、海未ちゃんストップ!///」ワタワタ

花陽「? なにかあったの?///」

海未「・・・昨夜、穂むらの近くを通ったら怒鳴り声が聞こえたので中を覗いてみたのですが」

穂乃果「うぅ・・・///」ゴクゴク

海未「穂乃果のお母様に叱られていまして、何かと聞いたらなんと、レジのお金が1万円も合わなかったとかで・・・」

希「あちゃー・・・//」

にこ「コンビニのバイトじゃないんだから・・・」

穂乃果「たぶん、お釣り渡した時に千円札と間違えて一万円札渡しちゃったんだと思うの・・・////」

真姫「まだ穂むらを継ぐ日は遠そうね」

穂乃果「うぅ・・・えぃちゃぁ~っ!!////」ダキッ

絵里「わっ、穂乃果?//」

穂乃果「なぐさめてぇ・・・////」

絵里「もう・・・しっかりしなきゃ駄目よ?//」ナデナデ

穂乃果「高校生に戻りたいよぉ・・・////」

凛「・・・みんな、変わらないね」

にこ「成長しても根本的なところは何も変わらないってことかしら」

ことり「一番変わったのは、やっぱり凛ちゃん?///」

海未「でしょうね・・・。失礼かもしれませんが、高校の頃の凛を考えると教師になれたというのはいささか・・・」

花陽「凛ちゃん、頑張ってたから!///」

希「やればできる子やったんやね!//」

凛「そ、そんなことないよ・・・//」テレテレ

希「凛ちゃん、照れてる~!//」

凛「そ、そんなことないったら!」ゴクゴク

真姫「あ、凛それ・・・」


凛「うげぇっ!?」ブッ

真姫「それ私のウーロンハイよ・・・。ことり、悪いけどタオルとかある?」

ことり「あ、うん!」

凛「うぇぇぇ・・・」ポタポタ

真姫「まったく、気をつけなさいよ・・・」フキフキ

にこ「凛、あんたはいくつになっても下戸のままね・・・」

ことり「あ、そうだ!花陽ちゃんもすごいんだよ!今度絵本が出るらしいの!///」

真姫「本当?花陽、すごいじゃない」

花陽「うん!発売されたら、みんなにも送るね!」


希「やっぱり、同棲してるがゆえのラブパワーがあるんやろか・・・///」ゴクゴク

真姫凛花陽「!」ピクッ


にこ「希はどうあっても2人をラブラブカップルにしたいのね・・・」

希「だってうらやましいんやもん!いいなあ、ルームシェア・・・////」

海未「希も始めればいいではないですか。そうですね・・・、絵里に相談してみては?」

希「そうしようかなあ・・・////」



絵里「みんなー?穂乃果寝ちゃったんだけどー」

海未「やっぱりですか・・・。こうなるから抑え目にしておきなさいと言っておいたのに・・・」

ことり「あはは・・・。ことりの部屋で寝かせてあげよっか///」

にこ「私たちも手伝いましょ、希」

希「穂乃果ちゃ~ん?起きないと久しぶりにわしわしするで~?///」



真姫凛花陽「・・・」ポツーン

真姫「・・・希って、やっぱりなんでもお見通しなのかしらね」

凛「かもね・・・」

花陽「どきどきした・・・」

真姫「やっぱり、みんなにも言いたくないの?」

凛「・・・」コクリ

真姫「・・・まあ、そうよね」

凛「真姫ちゃん、あの時は、本当にありがとう」

真姫「何回目よ。別にお礼が欲しかったわけじゃないんだから」

花陽「でも、真姫ちゃんのおかげで今の私たちがあるから・・・」

真姫「ならいいじゃない」

真姫「2人は後ろなんて振り返らないで、2人で前だけ向いて歩いて行けばいいの」

真姫「約束よ?」

凛花陽「・・・うん!」


希「あっれ~?3人でなに話してるん~?///」ヒョコッ

にこ「さ、3人とも気をつけなさい!今の希はわしわし魔よ!」

真姫凛花陽「えっ」

希「むふふ・・・。真姫ちゃん、あの頃と比べてもだいぶえっろい体になっとるよなあ・・・///」ジリジリ

真姫「ま、待ちなさい、落ち着いて」ジリジリ

希「発展途上なんかやなくて、成熟しきったその豊満な胸を~・・・///」ワキワキ

真姫「ひっ・・・」


希「ウチにちょーーだいっ!!///」ガバッ

真姫「お断りしますっ!!」ダッ

希「あっ、逃げんとウチにその果実を~!!///」

真姫「意味わかんないっ!!」


花陽「・・・ふふっ」

真姫「そこ、見てないで助けなさいよぉっ!!」

希「ま~きちゃんっ!///」

真姫「来ないでぇ!!お願いだからぁ!!」


凛「うええ、気持ち悪くなってきた・・・」ウップ


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



絵里「じゃあ、あとのことはお願いね?」

希「ほな、みんなまた会おうなー」

にこ「あんたたち、次にこを見るのはテレビの中だから、ちゃんとチェックしておきなさいよ!」

ことり「またね~!」

花陽「にこちゃん、楽しみにしてるね!」

凛「学校にも遊びにきてね!」



真姫「私たちも帰りましょ」

海未「私は泊まらせていただくことにしました。穂乃果をことり1人に任せたら大変でしょうし」


穂乃果「・・・zzZ」スピー


真姫「まったく・・・」

花陽「穂乃果ちゃん、ぐっすりだね」

凛「凛が車で来てたらよかったんだけど、停められるところが無さそうだったから・・・」

ことり「ううんっ!こういうのも久しぶりだから、なんだか楽しいかも!」


真姫「それじゃあ、また会いましょ」

凛「ことりちゃん、賞を取ったら教えてね!」

花陽「おやすみなさい!」

帰路


真姫「じゃあ、私はこっちだから」

花陽「うん。真姫ちゃん、お勉強頑張ってね」

真姫「ありがとう。必ず立派な医者になってみせるわ」


真姫「・・・あの、2人とも」

凛花陽「?」


真姫「・・・いや、なんでもないわ」

真姫「お幸せに」ニコッ

凛花陽「・・・うん!//」

真姫「また近いうちに会いましょ。おやすみなさい」

凛「おやすみ!」

花陽「またね、真姫ちゃん!」

同居宅


凛「う~、頭痛い・・・」ガチャッ

花陽「凛ちゃん、大丈夫?」

凛「今日はもうシャワー浴びてすぐ寝る・・・」

花陽「うん。じゃあお布団敷いておくね」





寝室


凛「あがったよ~・・・」フラフラ

花陽「凛ちゃん、本当に大丈夫?」

凛「だめかも・・・」

花陽「ええっ!?」

凛「明日が土曜日でよかったよ・・・」

花陽「ほら、お布団敷いたからもう寝ちゃおう?」

凛「ん~・・・」モソモソ

花陽「おやすみ、凛ちゃん」

凛「おやすみ・・・」







・・・・・・・・・



穂乃果『今の私たちなら、どんな夢だって叶えられる!』



・・・・・・



ことり『じゃあ、みんな、またね』



・・・



真姫『ごめん、もうスクールアイドルの活動、できなくなったの』







花陽『・・・バイバイ、凛ちゃん』


------------------------------



6年前・夏


凛「今日から、凛たちがこのアイドル研究部を引っ張っていくんだよね」

花陽「うん。3年生は受験で忙しいみたいだから」

真姫「頑張りましょ。ラブライブのドーム大会も控えてるし」

凛「うう・・・」プルプル

花陽「凛ちゃん?」

真姫「何?緊張してるの?」



凛「・・・テンションあがるにゃーっ!!!」

真姫花陽「わっ!?」ビクッ

凛「凛たちが、この伝統を守ってくんだ!!気合い入るにゃーーー!!!」

真姫「い、いくら屋上だからってうるさいわよ!」キーン

凛「あ、ごめんにゃ・・・」

花陽「・・・ふふっ」

凛「・・・えへへ」

真姫「・・・もう」クスッ

ここまでです。長らくお待たせしました。
やっと書きたいところまできてテンションあがるにゃ。
うまくまとめられるよう頑張ります。
では。

6年前・冬

部室


花陽「じゃ、じゃあ、いくよ・・・?」ドキドキ

凛「う、うん」ドキドキ

真姫「2回目だけど、緊張するわね・・・」ドキドキ





廊下


穂乃果「ふふふんふんふんっ~♪」

穂乃果「ふふふふふんっふんっ♪」




『やったああああああああああ!!!!!!』




穂乃果「わっ!?」

穂乃果「え?なに?なに?」

穂乃果「今の声・・・凛ちゃんたち?」

穂乃果「部室かな・・・?」



穂乃果「・・・」カチャッ



凛「やった!!やったにゃ!!」ピョンピョン

花陽「これで、またあのステージに立てるね!」

真姫「ふふっ、今回はもっと大きいステージでしょ?」

花陽「あ、そっか」エヘヘ

凛「ドームかあ・・・。頑張らなきゃね!」

真姫「ええ。絶対、優勝するわよ」

花陽「うん!・・・あれ、穂乃果ちゃん?」



穂乃果「あ、気づかれた・・・」

穂乃果「も、もしかして?もしかして??」


凛「・・・凛たち、ドームで歌えることになったよ!!」

花陽「これで夏も合わせて3回連続出場ですっ!」

真姫「穂乃果たちと掴んだドームの舞台、絶対モノにしてくるわ」


穂乃果「!!」

穂乃果「・・・」ジワッ

穂乃果「・・・おめでとう!凛ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん!」

穂乃果「絶対、観に行くからね!」

凛「うん!待ってるにゃ!」

海未「失礼します・・・あ、やっぱりここでしたか」カチャッ

穂乃果「げっ、海未ちゃん」

海未「げとはなんですか!ほら、受験勉強に戻りますよ!」

ことり「頑張ったら、お菓子もあるよ?」

穂乃果「それホント!?・・・じゃなくて!!」


穂乃果「聞いてよ!凛ちゃんたち、決勝まで残ったんだって!」

海未「え!?そ、それは本当ですか!?」

凛「にゃっ!」ブイッ

海未「さすがです・・・!悔いのないようにしてくださいね!」

ことり「おめでとう!3人とも、頑張ってね!」

花陽「うん!」

海未「しかし、結果が今日わかるなら教えてくれれば良かったではないですか」

穂乃果「そうだよー。青臭いよ?」

ことり「・・・水臭い、かな?」

穂乃果「ああ!それそれ!」

海未「青臭いのは穂乃果です・・・」

花陽「あ、え、えっとね」

凛「実は、サプライズ発表―!って感じにしたかったんだけど・・・」

真姫「穂乃果が部室に来ちゃったせいで、台無しね」

穂乃果「うぐぅっ!?」グサッ

海未「そういうことですか・・・。穂乃果がご迷惑をおかけしました」ハァ

穂乃果「だ、だって!大きい声が聞こえたんだもん!」


穂乃果「ね、ねえ!それよりさ、ラブライブ絶対観に行くよね!?ね!?」

海未「・・・」

穂乃果「え、う、海未ちゃん・・・?」


海未「・・・私とことりはともかく、穂乃果は難しいかもしれませんね」

穂乃果「ええっ!?」

海未「穂乃果がセンター試験で合格を勝ち取れなかった場合、一般入試の試験期間とラブライブの決勝が恐らく重なります」

穂乃果「うそぉっ!?」

海未「ですから、今は絶対にセンターで受かるように追い込みをしなくてはいけないのに・・・」

ことり「ちょっとトイレって言って、なかなか帰ってこないから探しに来たの」

穂乃果「あ、あはは・・・」

海未「ほら、戻りますよ。凛たちの晴れ舞台、観に行きたいでしょう?」

穂乃果「うう・・・。はい・・・」トボトボ

ことり「じゃあ、応援してるね!みんなで行くから!」

花陽「う、うん!」



パタン

真姫「もうセンター試験まで1か月無いのになにやってるのよ・・・」

凛「でも、きっと穂乃果ちゃんなら大丈夫にゃ!」

花陽「うん!じゃあ、花陽たちも最高のステージを見せられるように頑張らなきゃ!」

真姫「ええ」

凛「今日も練習、いっくにゃー!」





・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



2か月後・アキバドーム


凛「うっ・・・ううっ・・・」グスグス

真姫「もう、いつまで泣いてるのよ」

凛「真姫ちゃんだってぇ・・・さっきまで泣いてたくせにぃ・・・」ズビッ

真姫「う、うるさいわね!」

花陽「凛ちゃん、一番頑張ってたもんね」

真姫「なに?私が頑張ってなかったってこと?」

花陽「あ、いや、そうじゃなくて・・・」

凛「みんな、みんなが輝いてたよぉ・・・」ズビーッ

真姫「・・・そうね」

花陽「順位なんて関係なく、みんなが頑張ったもんね!」



穂乃果「みんなーっ!」タッ

花陽「あ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ステージ、すっごく良かったよ!穂乃果も踊りそうになっちゃった!」

海未「本当にステージに上がっていきそうだったので止めるのが大変でした・・・」

にこ「ほんとよ・・・。無駄に体力使ったわ」

希「それだけ、あのステージにパワーが込められてたってことやん?」

絵里「ええ。私もまたスクールアイドルをやりたくなったわ」

ことり「みんな、お疲れ様!」



凛「みんな・・・」グスッ

真姫「いい加減泣き止みなさい。ほら、ティッシュ」

凛「ありがと・・・」フキフキ


凛「・・・あの」



穂乃果「待った!」

穂乃果「まずは私たちから!じゃあいくよー?」

穂乃果「せーのっ・・・」



6人「ラブライブ優勝、おめでとーっ!!」



凛「・・・ありがとーっ!!」ダキッ

6人「おうっ!?」

凛「うぇっ・・・うううっ・・・」グスグス



花陽「えへへ・・・。ほんとに、優勝したんだね・・・」ポロッ

真姫「ちょっと、花陽まで泣く気?」ウルッ

花陽「真姫ちゃんも・・・。目、潤んでるよぉ・・・」グスッ

真姫「・・・ふふっ」

絵里「本当に、スクールアイドルを始めてよかったわ。去年からもう3連覇よ?」

海未「そうですね・・・。結成したての頃を思うと、感慨深いです・・・」

にこ「すっかり音ノ木坂も有名校ね。あのUTXにも負けないぐらいの」

希「入学者がどのくらい増えるか・・・。4月が楽しみやね!」

穂乃果「うん!その頃には、穂乃果たちも音ノ木坂にはいないけど・・・」

ことり「凛ちゃんたちがいるから大丈夫だよね?」

凛「うんっ!任せてにゃっ!」



真姫「じゃあ、私たちは帰り支度してくるわ」

花陽「たぶんインタビューとかもあって遅くなっちゃうから、ここで一旦バイバイだね」

穂乃果「うん!みんな、本当にお疲れ様っ!」

絵里「また日を改めて慰労会でも開きましょ」

海未「ええ。では、その時にまた会いましょう」

にこ「あんた達、インタビューじゃしっかり風格を見せつけるのよ?」

希「そんなん必要ないと思うけどなあ。今の3人ならありのままでも輝いとるよ!」

ことり「じゃあ、みんな、またね!」




凛「・・・」ボーッ

真姫「さ、衣装着替えちゃいましょ。・・・凛?」

花陽「凛ちゃん?どうしたの?」

凛「・・・ううんっ!いこっ!」


花陽「・・・?」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



5年前・5月

部室


凛「真姫ちゃん遅いにゃー・・・」

花陽「そうだね・・・。先に練習始めちゃう?」

凛「うーん・・・。いや、たぶんそろそろ来るから待つにゃ」

凛「どうせなら、雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんに指揮をやらせてみる?」

花陽「あ、そうだね。そろそろ経験を積んでもらったほうがいいかも」

凛「凛たちも、あと3か月しか残ってないもんね・・・」

花陽「・・・うん」



カチャッ



真姫「・・・」

花陽「あ、真姫ちゃん!」

凛「もー、真姫ちゃん遅いにゃ!練習始まる時間だよ?」

真姫「・・・ごめんなさい」

凛「じゃあ早く着替えて、屋上行くにゃ!」



真姫「・・・」



花陽「真姫ちゃん?」

凛「真姫ちゃんどうしたの?・・・具合悪いの?」

真姫「・・・そうじゃ、ないの」




真姫「・・・ごめん」


真姫「もうスクールアイドルの活動、できなくなったの』




花陽「えっ・・・?」


凛「・・・へ?」

凛「どう、して・・・?」



真姫「・・・先月受けた模試の結果が、返ってきたの」

真姫「このままじゃ、志望校に届かないレベルだった」

真姫「パパにも言われたわ。いい加減受験勉強に打ち込んだらどうなんんだって」

真姫「・・・見通しが甘かったの。スクールアイドルをやりながらでも、今まで通りやればいけると思ってた」

真姫「私は、私の夢を捨てきれないっ・・・」ポロッ



花陽「そんな・・・」

凛「・・・」



真姫「自分勝手だっていうのは分かってる」

真姫「でも、もう後がないの・・・」

凛「・・・やだよ」

凛「・・・やだ!!凛はそんなのやだ!!」

凛「この3人で出れる最後のラブライブに優勝して、胸張って引退したいの!!」

凛「練習も減らしていいから!!辞めないでよ、真姫ちゃん!!



真姫「・・・半端な態度で優勝できるほど、ラブライブは甘くないわ」

真姫「私がいたら、きっと迷惑になる。本選出場すらできなくなるかもしれない」

真姫「せめて、2人はあのステージにもう一度立ってほしいのよっ・・・」



凛「嫌だって言ってるでしょ!!」

凛「9人じゃないとμ’sじゃなかったみたいに、3人じゃなきゃ意味が無いの!!」

凛「そんなの、やだよぉっ・・・」ポロッ

花陽「・・・凛ちゃん」


花陽「真姫ちゃんの想いを、尊重してあげよう?」


凛「かよちん・・・!?」

凛「ねえ、かよちんはそれでいいの!?」

凛「かよちんは、真姫ちゃんがいなくてもいいの!?」



花陽「いいわけないよっ!!!」

凛「っ!」ビクッ



花陽「・・・でも、しょうがないの」

花陽「私たちのせいで、真姫ちゃんの未来が奪われるなんて、あっちゃいけないの」

花陽「真姫ちゃんも辛いのを我慢してるの」

花陽「・・・わかってあげて?」

凛「わからないよぉっ・・・。なんでスクールアイドルを諦めなきゃいけないのっ・・・!」



真姫「・・・本当に、ごめんなさい」

真姫「でも、もう無理なの」ポロッ

真姫「ごめんなさい・・・」ポロポロ



花陽「真姫ちゃん・・・」ギュッ

花陽「・・・うぅっ」グスッ



凛「うううっ・・・」ギュッ


凛「うああああぁっ・・・」



凛「うわああぁあぁぁあぁあああんっ!!」

凛「わからないよぉっ・・・。なんでスクールアイドルを諦めなきゃいけないのっ・・・!」



真姫「・・・本当に、ごめんなさい」

真姫「でも、もう無理なの」ポロッ

真姫「ごめんなさい・・・」ポロポロ



花陽「真姫ちゃん・・・」ギュッ

花陽「・・・うぅっ」グスッ



凛「うううっ・・・」ギュッ


凛「うああああぁっ・・・」



凛「うわああぁあぁぁあぁあああんっ!!」

あ、肝心な場面でミスった。
シカトしてください。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



7月

アキバドーム



『さてさて!栄えある第5回ラブライブ決勝大会、結果を発表したいと思いますっ!』


『優勝は――――――――――!!』



凛「あっ・・・」


花陽「・・・っ」

凛「・・・はは」


凛「だめ、かあ・・・」ヘタッ


凛「やっぱり、2人じゃ・・・」


凛「・・・」グスッ


花陽「・・・お疲れ様、凛ちゃん」ギュッ


凛「・・・」ギュッ


凛「くぅっ・・・うっ・・・」


花陽「・・・いくらでも、泣いていいんだよ」


花陽「花陽は、ここにいるから」ナデナデ


凛「うっ・・・うああっ・・・」グズグズ



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



9月

3年生教室


花陽「凛ちゃん、帰ろう?」

凛「・・・」ボーッ

花陽「凛ちゃんっ」

凛「・・・うん」



凛「・・・真姫ちゃん、今日も学校来なかったね」

花陽「うん・・・。音ノ木坂の授業じゃ医大レベルには届かないだろうし、しょうがないのかも・・・」

凛「ねえ、家に行ってみない?」

花陽「うーん・・・。勉強の邪魔になっちゃうから、やめておこう?」

凛「・・・」

凛「そういえば、さ」

花陽「?」

凛「かよちんはもうどの大学に行くか決めたの?」

花陽「あ、うん。一応ここならってところは見つけたよ」

凛「へー・・・」


凛「じゃあ、凛もそこに行こうっと」

花陽「え!?」

凛「ダメ?」

花陽「ダメじゃないけど・・・。」

凛「大丈夫、ちゃんと勉強もするよ」

凛「もうやることもなーんにも無いし」

花陽「・・・そんなに簡単に決めちゃっていいの?」

凛「うん。凛は、かよちんが行くところに行きたいな」

花陽「凛ちゃん・・・」

凛「・・・ねえ、かよちん」


花陽「? なに?」


凛「凛たちがラブライブで3連覇した時の事、覚えてる?」


花陽「・・・うん。忘れるわけないよ」


凛「優勝して、みんなに祝ってもらって・・・」


凛「それで、みんなとまた今度ねって別れた時にね」


凛「みんなが、凛たちから離れて行っちゃう感じがしたの」

凛「もう会えないとかそういうわけではないって分かってるのに」


凛「凛がみんなから、置いて行かれるような感じ」


凛「真姫ちゃんがもう練習に来れないって言ってた時もそうだった」


凛「凛、それがすっごい怖くて、怖くて・・・」



花陽「・・・」


凛「・・・かよちん」


凛「かよちんは、凛から離れないでいてね」


花陽「・・・うん」

今日はここまで。
夜は出かけてるのでこんな時間での投下になりました。凛ちゃん泣かせまくってごめんね。
そろそろペース上げれそうです。2月中の完結を目指します。
では。

>>168もミスってる…。
台無しになりかねないんで次から気をつけます。

翌年3月

音ノ木坂学院


真姫「・・・久しぶりね」

凛「うん」

花陽「真姫ちゃん、元気だった?」

真姫「ええ。・・・さすがに受験では死にかけたけど」

凛「医大受かったんだってね。すごいなあ」


真姫「・・・ごめんなさい」

凛「? なんで謝るの?」

真姫「私、凛の…2人の想いを踏みにじって、結局自分だけ良い思いして…」

花陽「真姫ちゃん・・・」


凛「気にすること無いよ。真姫ちゃんには真姫ちゃんの人生があるもん」

凛「それに、凛は真姫ちゃんが医大に受かって嬉しいよ?」

凛「ラブライブで勝てなかったのは実力不足。しょうがないよ」

真姫「・・・凛?」

凛「なに?」

真姫「・・・なんだか、変わったわね」

凛「んー。そうかもね」

凛「成長したんだよ、凛も」

花陽「あ、ほ、ほら!凛ちゃんすっごい勉強頑張っててね、春から花陽と同じ大学に行くの!」

真姫「へえ。あの凛が、ねえ・・・」

凛「もー。凛だってやればできるんだよ?」

真姫「ふふっ、確かに、少し見直したわ」


花陽「・・・えへへ」ウルッ

真姫「え、ちょ、ちょっと花陽?」

凛「どうしたの?」


花陽「最後に、3人で前みたいに話せて、嬉しくて…」グスッ

真姫「・・・そうね」

凛「うん」


真姫「ねえ、卒業式までまだ少し時間あるし、最後に校内を見て回らない?」

花陽「あ、それいいかも!」

凛「真姫ちゃん、学校来るのも久しぶりじゃない?どこがどこだかわかる?」

真姫「失礼ね。合格の報告には来たしそんなに物忘れ酷くないわよ」

花陽「じゃあ、行こっか!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



4月中旬

大学内学食


花陽「あっ、凛ちゃん!ここだよー!」

凛「おまたせー」

花陽「やっぱり、学部が違うとお昼ぐらいしか会えないね…」

凛「凛も農学部受けたかったなー。なんで文系選択しちゃったんだろ」

花陽「それは2年生の時の凛ちゃんに聞いてみるしかないね・・・」


花陽「そろそろ友達はできた?」

凛「うん。授業で話す子は何人かいるよ」

凛「さすがに入った直後みたいに有名人扱いされることももう無いし」

花陽「あはは。大変だったよね」


凛「その、みんなが集まってくる時さ」

凛「みんな、前に『μ’sの』がついてなかった?」

花陽「・・・そういえば、そうかも?」

凛「μ’sが解散した後、凛たちのグループ名が付くこと、あった?」

花陽「え?えーっと・・・」

凛「少なくとも凛の周りでは、全然いなかった」

凛「みんな、μ’sの星空凛しか見てなかったの」

花陽「・・・」

凛「凛たちがやってきたこと、ちゃんとみんなに見てもらえてるよね?」

花陽「・・・えっと」


凛「・・・なーんて」

凛「ごめんね、せっかくのご飯が美味しくなくなっちゃうね」

花陽「あ、ううん・・・」

凛「じゃあかよちんにビッグニュース教えてあげる」

花陽「?」


凛「凛、教職課程を受けることにした」

花陽「え、ほんとに?」

凛「うん」

凛「少しの間だったけど、アイドル研究部で先輩っていう立場に居て、すごく楽しかった」

凛「それで、将来は指導者になってみたいなあ、それなら音ノ木坂で先生をやりたいなあ、って」

凛「忙しくなるだろうから、もしかしたらかよちんとこれからあんまり会えなくなるかもしれない・・・。ごめんね」

花陽「う、ううんっ!気にしないで!」



キーンコーンカーンコーン…



凛「あ、やばっ。行かなきゃ」バッ

花陽「じゃ、じゃあ頑張ってね!」

凛「うん、またねっ」ダッ



花陽「・・・」


花陽「凛ちゃん、目標ができて、本当によかった・・・」



花陽(卒業式の日に真姫ちゃんも気づいたみたいだけど、凛ちゃんは少し変わった)

花陽(夏のラブライブが終わってから、文字通り燃え尽きたみたいに静かになって・・・猫語も使わなくなった)


花陽(この大学に入るって決めた後は時間を全部勉強に費やしてて、また凛ちゃんに火がついたみたいで・・・)


花陽(私はそれが嬉しくて、何回も勉強会を開いたし分からないところは教えたり一緒は考えたりして・・・)


花陽(・・・けど)



花陽(時々見せる、まるで何にも興味が無さそうな無表情の凛ちゃんを見るのが、とても辛かった)


花陽(それを見る度に、胸がぎゅって締め付けられるみたいで・・・)


花陽(・・・あんな表情、もうしてほしくない。凛ちゃんには、笑顔でいてほしい)



花陽(花陽が、そばにいてあげなきゃ)



花陽「凛ちゃん・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



8月下旬

某デパート・フードコート


花陽「それで、真姫ちゃんはどんな感じなの?」チュー

真姫「どうって・・・。想像してる通りよ。正直しんどいわ」コクッ

凛「彼氏とかできないの?」ズゴー

真姫「そんな暇無いわよ。恋愛にかまけてたら医者になんてなれないわ」

真姫「凛と花陽はどうなのよ。男寄ってくるんじゃない?」

花陽「花陽は全然・・・」

花陽「・・・」チラッ


凛「凛は・・・」

真姫「なに?あるの?」



花陽(え?)

凛「・・・ちょっと有名だからって、軽そうな人たちによく合コンに誘われる」



花陽(えっ?えっ?)



真姫「まさか、行くの?」

凛「行かないよ。そんな人たちと遊んでも楽しくないし」

真姫「まあ、そうよね」



花陽(なんだ・・・)ホッ


花陽(・・・もし凛ちゃんに恋人ができたら、花陽はどうしたらいいんだろう)


花陽(祝ってあげて、末永くお幸せにって言って・・・)


花陽(・・・耐えられるかな?)



凛「それに、凛も勉強忙しいもん」

真姫「ああ・・・。教師になるんだっけ」

凛「うん。まだなれるかは分からないけどね」

凛「とりあえず前期の単位は全部取ったから、スタートダッシュは決めれたかな」

真姫「へえ、すごいじゃない。花陽は?」


花陽「・・・」

真姫「花陽?」

花陽「・・・へ?」


花陽「あ・・・ごめんね。話聞いてなかった」

真姫「単位よ。全部取れたかって」


花陽「・・・」ウツムキ

真姫「・・・まさか」


花陽「・・・1つ、落としちゃった」ガクッ

真姫「何やってるのよ・・・」

花陽「絵を描くサークルに入ってるんだけど、そっちで出すコンクールの提出期間とレポートの期間が重なってて・・・」

真姫「両立できなかったわけね・・・」

凛「しかもバイトも結構入ってたよね」

真姫「え?まさかその期間に?」

花陽「・・・だって、人足りないからって、まかないはずむからって言われて・・・」

真姫「3足のわらじなんて無理に決まってるでしょ・・・。今回落とした単位は勉強代ね」

花陽「・・・後期は気を付けます・・・」

凛「かよちん、もう落としたら駄目だよ?下手したら留年しちゃうかもしれないし」

花陽「やめてよぉ・・・」

真姫「・・・今は凛が花陽を諭す立場なのね」

凛「勉強に関してはそうかもね。すっかり逆転しちゃった」

花陽「凛ちゃんが頭良くなるのは嬉しいんだけど、複雑な感じだよ・・・」

凛「かよちんも頑張ってると思うよ?1つ落としただけで済んだんだもん」

真姫「それは済んだとは言わないわよ」

花陽「もうこの話やめよう・・・?」パタリ

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



翌年2月14日

小泉家


花陽「はい、凛ちゃん!これ!」スッ

凛「毎年ありがとうね、かよちん」

凛「凛は今年も、お店で買ったやつだけど・・・」スッ

花陽「ううん!嬉しいよ!・・・って、ええっ!?こ、これ!?」

凛「今年はちょっと奮発してみたよ。バイト代も貯まってたし」

花陽「だ、だからって、これ、高いけどすごく美味しいって噂のチョコレート・・・」

凛「かよちんは毎年いろんなのを作ってくれるのに凛は毎年スーパーで買ってるの、なんだか申し訳ないなって・・・」

花陽「凛ちゃん・・・。ありがとう!」

花陽「これ、一緒に食べよう?」

凛「え、いいの?」

花陽「だって、これ買うのに結構並んだだろうし、高いし、逆に花陽のほうが申し訳なくなっちゃうよ・・・」

花陽「それに、美味しいものは他の人と食べる方がもっと美味しくなるだろうし!」

花陽「花陽は、凛ちゃんと一緒に食べたいな♪」

凛「かよちん・・・」

凛「・・・そこまで言われたら、食べないわけにはいかないや」

花陽「えへへ・・・。じゃあ、はい!」スッ

凛「ありがとー」


花陽「いただきます・・・!」パクッ

花陽「~~~っ!!♡」

花陽「はああ・・・♡幸せ・・・♡」

凛「喜んでくれて嬉しいよ。これ、ほんとに美味しいね」

花陽「さすが、噂のチョコレート・・・♡」



花陽「凛ちゃん、もしかしてこれを何個も買ったの?」

凛「そんなわけないよ。個数制限あったし、今年はかよちん以外にはあげないもん」

花陽「え?大学の友達とかは?」

凛「春休み入ったからたぶん会わないし、他の友達も一緒だよ」

花陽「そ、そうなんだ・・・」



花陽「花陽は、サークルのみんなで友チョコを交換したから今年は何個も何個も作って疲れちゃった」エヘヘ


凛「・・・っ」ズキッ

凛「・・・?」

花陽「凛ちゃん?どうかしたの?」

凛「・・・ううん、なんでもない」


凛(・・・なんだろう、今の)


凛(いきなり、胸を刺されたみたいな・・・)



花陽「えっと・・・それでね、みんなからは美味しいって言ってもらえたんだけどね」

凛「へ、へぇー」チクチク


花陽「実はその時に分量とかを変えて1つで3種類ぐらい持って行ってね」

凛「そ、そんなに作ったんだ」ズキズキ


花陽「みんなに食べてもらって一番美味しいのを選んでもらったの!」

凛「そ、そうなんだ」ズキズキ



凛(なにこれ)


凛(かよちんの一言一言が、胸に刺さる)


凛(痛い、苦しい)

花陽「食べてみて!きっと今までで一番美味しいから!」

凛「あ、う、うん」


凛「じゃあ開けるね」カサッ

凛「えーっと・・・これ、なんて言うんだっけ?」

花陽「トリュフ!今まで作ったこと無かったよね?」

凛「うん。・・・すごいや、お店に売ってるのみたい」

凛「じゃあ、いただきます」パク


花陽「ど、どうかな?」ドキドキ

花陽「あ、さ、さすがに噂のチョコレートには負けちゃうけど・・・」

凛「・・・ううん、そんなことないよ」

凛「これ、すっごく美味しい。さっきのに負けないかも」

花陽「ほ、ほんと?」



凛(なんだろう、食べてると、安心して)

凛(さっきまでの痛みが抜けていく感じがして・・・)



凛「・・・かよちんの愛が詰まってる味がする」


花陽「あ、愛!?///」カアァ

凛「・・・え?」

凛(凛、今なんて言ったの?)

凛(・・・愛?)



花陽「り、凛ちゃんはおませさんだね・・・///」

凛「あ、いや、その」

花陽「ちょ、ちょっとお手洗いに行ってくるね!」ガチャッ

凛「か、かよちん!?」



パタン



凛「あっ・・・」


凛(・・・なんで、あんな言葉が出てきたんだろ・・・)



凛「・・・・・あーーー・・・」



凛(そっか、凛は・・・)


凛(とっくに、かよちんのこと・・・)





花陽「・・・ふう」ドキドキ


花陽(まだ、胸がドキドキしてる・・・)ドキドキ


花陽(急にあんなこと言われたら、照れちゃうよ・・・///)


花陽「・・・えへへ」




ガチャッ



凛「あっ・・・」ピクッ

花陽「お、お待たせ―・・・」


凛「・・・かよちん」

花陽「な、なあに?」



凛「・・・来年のバレンタインも、楽しみにしてるね」

花陽「・・・うん!」



凛(・・・来年は、自分で作ってみよう)


凛(その方が、想いがこもるみたいだから)

今日はここまでです。結局ペース上げれずにすいません・・・。
バレンタインが近いらしいですね。ちょうど良かったのでぶっこんでみました。
次の更新で核心に触れます。引っ張ったわりにインパクトが足りるかが心配です。
では。

ちょっと書く気になれないので今日から1週間待ってください。
来週の木曜、また投下しに来ます。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



3月

星空家


凛「・・・」カリカリカリカリ


凛「・・・・・」カリカリ


凛「・・・・・んー・・・」パタン


凛「・・・集中できない」


凛(この前の、バレンタインデー)


凛(あの日、この気持ちを自覚してから、何かが変になってる)



ピロリン♪



凛「ん・・・」

はなよ:凛ちゃん、明日って何か予定ある?

はなよ:よければ、買い物に行きたいなあって思うんだけど・・・

はなよ:勉強とか、忙しいかな?



凛「・・・」



凛(いつもは思いついたままに返してる連絡を、かよちん相手だといちいち内容を考えて返したり)



りん:ううん、大丈夫だよ



凛(凛は・・・あまり頭の出来が良いほうじゃないから、人より努力しなきゃいけないのに)


凛(かよちんのことを考えると作業も手が付かなくなって、胸が少し苦しくなる)


凛(そうなるぐらいならって、最近は誘いを断らなくなってきたし)



はなよ:ほんと?

はなよ:ありがとう!

はなよ:真姫ちゃんも誘ってみる?



凛「・・・」



りん:真姫ちゃんは、凛より忙しいんじゃないかな

りん:また今度にしよう?



凛(他の人も来るのが、嫌だなって思うようになってきた)


凛(2人きりの時間が欲しい)


凛(・・・凛、独占欲強いなあ)

十数分前

小泉家


花陽(春休みに入ってから、なんだか寂しい)


花陽(その原因は・・・。きっと、凛ちゃんに会えてないから)


花陽(学校がある時も頻繁に会ってたわけじゃないけど、お昼はいつも一緒だったしそれだけで満足だった)


花陽(・・・ううん、我慢してた)


花陽(本当はもっと会っておしゃべりしたいし、もっと一緒にいたい)


花陽(なのに、なのに、こんなに長く会えないなんて・・・)


花陽(・・・耐えられない)

はなよ:凛ちゃん、明日って何か予定ある?

はなよ:よければ、買い物に行きたいなあって思うんだけど・・・



花陽(結局、こうやって遊びに誘っちゃう)


花陽(凛ちゃんは教師になるために毎日勉強してて、頻繁に遊んでる暇は無いのに)



はなよ:勉強とか、忙しいかな?



花陽(だから、こういう一文を送って花陽自身の保身をする)



りん:ううん、大丈夫だよ



花陽「・・・!」パアァ


花陽(最近は凛ちゃんも断らずに付き合ってくれる)


花陽(花陽がしつこかったからかな。ごめんね)

はなよ:ほんと?

はなよ:ありがとう!



花陽(ほんとなら、明日どこに待ち合わせて、どこに行くかとかを話し合いたい)


花陽(でも・・・)



はなよ:真姫ちゃんも誘ってみる?



花陽(なんだか2人きりが恥ずかしくなって、こういうことを持ちかけてみる)


花陽(でも、凛ちゃんは優しいから)



りん:真姫ちゃんは、凛より忙しいんじゃないかな

りん:また今度にしよう?



花陽(こういう返事が来ることも、わかってた)


花陽(そして、わかってた返事が来て、ほっとしてる自分が嫌いで・・・)


花陽(・・・いつから、こうなっちゃったのかな?)

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



7月

学食


花陽「凛ちゃん、暑いのによくラーメンなんて食べられるよね・・・」

凛「これだけはやめられなくって。午後のテストに向けて体力つけとかなきゃ」ズルズル

花陽「あ、そっか。花陽は午前でテスト全部終わったよ」モグモグ

凛「どうだった?」

花陽「去年みたいなことにはなってないよ。・・・たぶん」

凛「凛も頑張らなきゃ。あとは午後の1科目で終わりだし」

花陽「・・・あ、そうだ凛ちゃん」

凛「?」ズルズル

花陽「良かったら、この後買い物に行かない?」

凛「え、でも結構待つことになっちゃうよ?時間目一杯使ってくるし」

花陽「その間はここで待ってるから・・・。ダメ?」

凛「うーん・・・。まあ、かよちんがいいならいいよ」

花陽「ありがとう!じゃあ、待ってるね!」

凛「凛も、なるべく早めに終わらせて出てくる」

花陽「頑張ってね!」

凛「うん。じゃあ、また後でね」ガタッ





80分後


花陽「あ・・・」



ゾロゾロ…
アーツカレター
ダリー



花陽(途中退出した人たちかな・・・?)

花陽(凛ちゃんは・・・まだだよね)



「ねーそこでなにやってんの?」



花陽「え?」クルッ

チャラ男1「暇してんなら俺らと遊びいこーよ」ニヤニヤ

花陽「あ、いや、友達を・・・」

チャラ女1「えーなに聞こえなーい」アハハ

チャラ男2「つーか君可愛いね!何年?学部は?」ズイッ

花陽「あ、の、農学部の、2年、です・・・」

チャラ男3「タメじゃん!テスト終わったし暇でしょー?」

花陽「い、いや・・・」

チャラ男4「ん、君どっかで見たことある・・・ひょっとして有名人?」

チャラ女2「えーなにそれやばくない!?」ギャハハ

花陽「や、やめて、ください・・・」



凛「・・・なにしてるの?」



花陽「あ、り、凛ちゃん!」

チャラ男1「あ?なにお前。この子の友達?」

チャラ男2「こいつあれじゃん!いつも教卓の真ん前陣取ってるやつ!」

チャラ男3「あー!いるいる!真面目ちゃん!」

チャラ女1「てかあたしらこの子と少人数授業で一緒じゃね?」

チャラ女2「そうじゃん!そういや、あんた授業終わるとすぐどっか行っちゃうよねー」


凛「・・・それがどうしたのさ」


チャラ女2「あんたの友達が噂してたよー?いつも昼になったらどっか行っちゃうってー」

チャラ女1「なにそれウケる!」ギャハハ


凛「・・・ふーん」


花陽「あっ、それって・・・」



花陽(花陽の、せい・・・?)

チャラ男1「なんか冷めちまったしもう行こーぜ」

チャラ男4「この子も、どっかで・・・」ムムム

チャラ女1「どーせ授業かなんかでしょー」



ゾロゾロ…



凛「・・・なにあれ」


凛「かよちん、大丈夫?変なことされてない?」

花陽「あ、う、うん。大丈夫・・・」

凛「行こ。あいつらが帰ってこないうちに」グイッ

花陽「あわっ、ちょっ、ちょっと、待って!」

凛「・・・なに?」

花陽「さっきの・・・。凛ちゃんが、陰口言われてるって話・・・」


花陽「花陽のせい・・・だよね?花陽が、お昼ぐらいは会いたいなんて言うから・・・」

花陽「あの・・・」


花陽「い、嫌だったら、いいから・・・ね?」

花陽(・・・あっ)


花陽(違う、そうじゃないよ)


花陽(今言うべき言葉は、それじゃないよ)


花陽(だって、こんなこと言ったら、凛ちゃんは・・・)



凛「・・・別に、陰口ぐらい気にしないよ」


凛「それに凛はかよちんといる時間が、一番大事だから」


花陽「凛、ちゃん・・・」



花陽(嬉しい。凛ちゃんがそんなことを言ってくれるなんて、嬉しいよ)


花陽(でも嫌なの。これを嬉しいと感じる花陽が嫌なの)



凛「さ、買い物いこ?」

花陽「・・・うん」

凛「嫌なことあったしテスト終わったし、何か甘いものでも食べよっか!」

花陽「・・・うん」

凛「んーっ・・・。やっと羽が伸ばせる・・・」ノビッ

花陽「・・・うん」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



9月

キャンパス内


花陽「・・・」チラッ


花陽「そろそろ出てくるかな・・・?」


花陽(夏物の在庫処分セール、凛ちゃんに何を選んであげようかな・・・)

花陽(・・・たぶん2人ともウィンドウショッピングで終わるけど)

花陽(お金貯めなきゃだもんね。車の免許も取らなきゃだし、大人になったら独立もしたいし・・・)



チャラ男1「あれ、この前の子じゃん!」



花陽「へっ?・・・っ!!」


チャラ男2「おー久しぶり!ねえねえ、今度こそ俺らと遊ばない?」

チャラ男3「女どもがドタキャンしやがってさー。数足らないんだよね」

チャラ男4「おごるからさ!ねえ、いいでしょ?」

花陽「い、いや、今日も・・・」

チャラ男1「あーまたあいつ?」

チャラ男2「でも俺らと遊んだ方が絶対楽しいっしょ!」

チャラ男3「じゃーいこっか!」グイッ

花陽「や、やめてください!」

チャラ男1「大丈夫、なんも怖くないからさ!」

チャラ男2「ほら、早くしないとあいつが・・・」



凛「かよちんっ!!!」



チャラ男1「げっ・・・」

チャラ男2「あーあ」

花陽「り、凛ちゃん!」


凛「やめてよ!!かよちん嫌がってるじゃん!!」

チャラ男3「うるせえなあ・・・」パッ

花陽「あっ・・・」


チャラ男4「・・・あーーーーー!!!」

チャラ男1「んだようるせえな」

チャラ男4「思い出した!!この2人、μ’sだよ!!俺らが高1の頃のスクールアイドル!!」


凛花陽「!」


チャラ男2「スクールアイドル・・・?ああ、そういえばそんなのいたな」

チャラ男4「しかも確かトップだよ!!」


凛「!!」

凛(やっぱり、μ’sが終わった後は・・・)


チャラ男3「で、この2人がそれ?マジで?」


凛「それがどうしたのさ!!もう終わったことだよ!!」


チャラ男3「なんでキレてんだよ・・・」

チャラ男1「にしてもアイドルねえ。だからこんな可愛いのか」ソッ


凛「凛のかよちんに触るな!!」バッ


チャラ男1「わっ・・・と。何ムキになってんだよ」


チャラ男2「おい、今なんつった?『凛の』つったか?」


凛「あっ・・・」

チャラ男1「まじで!?デキてんのこいつら!?」

チャラ男2「そいつは失礼しましたねえレズ共」ケラケラ


凛「ち、ちが…」


チャラ男4「おい、もう行こうぜ」

チャラ男3「めんどくせえなあ・・・」



凛「・・・」

花陽「・・・」

凛「・・・ごめん」

花陽「え!?」

凛「凛が、もう少し早く来てれば、あんな奴らと絡まれることなんて無かった」

凛「いや、もし遅ければ、連れて行かれてたかも・・・」

花陽「で、でもっ!凛ちゃんは守ってくれたし・・・」

凛「・・・ごめん」

凛「今日はもう、帰ろっか」

花陽「凛ちゃん・・・」

花陽「・・・うん」



星空家


凛(くそっ!!くそっ!!)


凛(なんで、なんでかよちんばっかりこんな目に合うの!!)


凛(なんで凛はかよちんをちっとも守れないの!!)


凛(凛の、凛のかよちんに手出しなんてさせない・・・)


凛(凛にはもうかよちんしか、かよちんしかいないんだ)

同時刻

小泉家


花陽「・・・」


凛『凛のかよちんに触るな!!』


花陽「・・・//」


花陽(『凛の』って、そういうことなのかな・・・?)


花陽(凛ちゃん・・・。かっこよかったなあ・・・)

花陽(・・・けど)

花陽(ちょっと、怖かった・・・)


花陽「・・・・・」

翌日

大学内教室


凛「・・・」ガチャッ



凛「あ、おはよ」



凛「・・・どうしたの?」



凛「えっ・・・」



凛「・・・・・そうだよ」



凛「・・・・・」




凛「・・・なるほどね」



凛「いいよ、無理に構わなくても」



凛「分かってるからいいって」



凛「・・・構わなくていいって言ってるじゃん!!」



凛「あっ・・・」



凛「・・・ごめんね」



凛「・・・・・」



学食


花陽「あ、凛ちゃん」


凛「・・・」ガタッ


花陽「どうしたの?何か浮かない顔してるけど・・・」


凛「・・・」


凛「・・・昨日の、凛があいつらに言った言葉」

凛「授業のクラス内で広まってた」

花陽「え・・・?」

凛「誰が広めたのかなんてすぐわかるけどさ」

凛「凛が仲良くしてた子たち、なんだかよそよそしくなっちゃって」

凛「凛に構うのが辛そうだったから」

凛「構わなくていい、って言ってきちゃった」

花陽「!」

凛「あはは・・・。これで授業内でも1人ぼっちになっちゃった」

凛「元々、授業でしか絡まない子だったけど・・・」

花陽「い、今からでも、誤解を解きに行こうよ!」

凛「いいよ別に」

凛「・・・誤解じゃないし」ボソッ

花陽「え?」

凛「ううん、なんでもない」

凛「凛は、かよちんさえ居てくれればいいよ」ニコ

花陽「凛、ちゃん・・・」


凛「あ、そうだ!」

凛「かよちん、家を出てみたいって言ってたよね?」

花陽「え?あ、うん。でも、せめて大人になってから・・・」

凛「もう出ちゃおうよ!凛とルームシェアしよ!」

花陽「ル、ルームシェア!?」

凛「凛も、かよちんほどじゃないけどお金はちょっと貯まってるから!」

花陽「で、でも・・・」

凛「ねっ!お願いっ!」

花陽「でも・・・」

花陽「・・・」

花陽「・・・一応、考えてはみるね」

凛「やった!じゃあ早めに返事ちょうだいね!」

花陽「う、うん・・・」

凛「えへへー。じゃあ今日は奮発してラーメンにトッピングいっぱい乗せちゃおっかな!」

凛「ちょっと買ってくるね!」

花陽「い、行ってらっしゃい」

凛「~♪」


花陽「・・・」

花陽(なんだか、昔の凛ちゃんに戻ったみたい・・・)

花陽(・・・無理、してるよね)

花陽(ルームシェアかあ・・・)

今日はここまでです。長らくお待たせして申し訳ありません。
それともう一つ謝罪が。
>>8で花陽が凛に合わせたような描写がありましてそのつもりで書いたのですが、完全に矛盾してしまいました。
卒業式の日に真姫に報告したという体で捉えておいてください。それか見なかったことにしてください。
重ね重ねお詫び申し上げます。
では。

だいぶ間をあけてしまって申し訳ないです
やっとまともに書く時間と構想ができてきたので、近いうちに投下すると思います

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



10月


花陽「んしょ、んしょ・・・」モタモタ

凛「かよちん、大丈夫?」

花陽「うん、このくらいなら・・・」



ドスン



花陽「ふう・・・」

凛「これで全部かな?」

花陽「うん。ひと段落だね」

凛「まさか夕方までかかっちゃうとは思わなかったけど・・・」

花陽「しょうがないよ。全部自分たちでやれって言われちゃったもん」

花陽「許してもらえただけでも感謝しなきゃ」

凛「そうだね。お金ももらったし、贅沢言っていられないや」


凛「・・・ここから、新しい生活が始まるんだね」

花陽「・・・うん」

凛「うー、ちょっと手とお尻が痛いや」サスサス

花陽「電車で荷物持ってひたすら往復だったもんね」

凛「大学とアキバのちょうど真ん中辺りにしてよかったー」

花陽「どっちにも近いとも遠いとも言えない、微妙な場所だけどね・・・」アハハ

凛「どっちにも行きやすくなるって考えなきゃだよ。前より長く寝られるし」

花陽「あ、そうだ。ご飯とかどうする?」

凛「交代制がルームシェアの定番ってイメージがあるけど・・・。どうしよっか」

凛「・・・かよちん、凛が何作っても食べてくれる?」

花陽「え?あっ・・・」


凛「・・・」

花陽「・・・」


凛「・・・かよちん、お願いしていい?」

花陽「・・・うん」

凛「その分、家事は凛がやるよ」

花陽「ううん、凛ちゃんはお勉強とかで忙しいでしょ?」

花陽「花陽が家事も料理もやって、凛ちゃんをサポートするね!」

凛「・・・ごめんね」

花陽「ううん、好きでやることだから!」

凛「凛、絶対教師になるから」

凛「かよちんには、一番近いところで凛を見ててほしいな」

花陽「うん!頑張ってね、凛ちゃん!」

凛「・・・ありがと!」

凛「ねえかよちん、早速だけど凛、かよちんの手料理が食べたいな」

花陽「え!?えーっと・・・。今日は花陽も疲れちゃったから・・・」

凛「そっか、そうだよね・・・」シュン

花陽「そ、そうだ!この近くにテレビで紹介されたっていうラーメン屋があるらしいんだけど・・・」

凛「ラーメン!?」

花陽「行ってみる?」

凛「いくいく!早く行こう!」

花陽「うん!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



11月1日


凛「ただいまー」

花陽「おかえり!」

凛「んん、なんだかすごく美味しそうな匂い・・・」

花陽「えへへ。今日は凛ちゃんのお誕生日だから、お夕飯はちょっと頑張ってるの!」

凛「へー!何作ってくれるの?」

花陽「それは・・・これっ!」バッ

凛「・・・チャーシュー?ということは・・・」

花陽「うん!ラーメン!さすがに麺とかは作れないから、具材だけは自分で作ってみようと思ってちょっと前から準備してたの!」

凛「ほんとに!?すごいねかよちん、ありがとう!」

花陽「もうすぐ出来上がるから待っててね!」

凛「うん!」

花陽「お待たせ!」ゴトッ

凛「わあ・・・!ほんとにラーメンだ・・・!」


凛「・・・じゃあ、これはあんまり合わなかったかも」ゴソゴソ

花陽「? 何か買ってきたの?」

凛「うん、これなんだけど・・・」ゴトッ

花陽「わっ、お酒?」

凛「今日からオトナだから何個か種類選んで買ってみたんだけど、せっかくのラーメンが台無しになっちゃうかも」

花陽「でもたまにラーメン屋さんで生ビール飲んでる人見かけるよ?」

凛「ううん、まずはかよちんのラーメンを食べたい!」

花陽「そ、そう?//」テレッ

凛「ほら、早くしなきゃ麺が伸びちゃうよ!」

花陽「あ、そうだった!じゃあ、いただきます!」

凛「いただきまーす!」




凛「美味しかったー・・・」

花陽「えへへ、喜んでくれたなら花陽も嬉しい♪」

凛「誕生日じゃなくても、また作ってほしいな」

花陽「うん、時間のある時に作ってみるね!」


凛「さて、じゃあそろそろ・・・」

花陽「凛ちゃん、お酒は初挑戦だよね?」

凛「もちろん!ちゃんと飲めるかな・・・?」ゴトッ

花陽「ビールと、これは・・・レモンのお酒?それと・・・ウィスキー!?」

凛「さすがに割って飲むよ?炭酸水も買ってきたし」

花陽「あ、そうだよね・・・」エヘヘ

凛「じゃあまずはビールからかなあ」プシッ


凛「ぅ・・・」ドキドキ

花陽「うう、花陽もなんかドキドキしてきた・・・」ドキドキ

凛「・・・いただきます」ゴクッ


凛「ぅぇっ!?」


花陽「り、凛ちゃん!?」

凛「んっ、ん~~~っ!!」ゴクン

凛「げぇぇ・・・。なにこれ、全然美味しくない・・・」

花陽「そ、そうなの?」

凛「なんか、苦いっていうか変な味がして、吐き出そうかと思っちゃった・・・」

花陽「CMとかではごくごく飲んでるのに・・・」

凛「まだ口に味が残ってる・・・。うぇっ」

花陽「あ、お、お水持ってくるね!」


凛「・・・いい」

花陽「えっ?」

凛「凛にはまだ、これがあるから・・・」プシッ

花陽「ええ、まだ飲むの!?」

凛「これはレモンだから、変な味はしないと思う・・・」ゴクッ

凛「・・・」ゴクン

凛「・・・うぇっ」

花陽「だ、大丈夫?」

凛「レモンと、何かまた変な味した・・・」ウルウル

花陽「もうやめにしよう?きっと、向き不向きがあるんだよ」

凛「ううん、最後にこれだけ・・・」キュッキュッ

花陽「それきっと一番強いやつだよ!?」

凛「炭酸水とウィスキーで3:7ぐらいにすればいけると思う・・・」トクトク

花陽「ほ、本当に大丈夫・・・?」

凛「大丈夫大丈夫・・・。よっし、できた・・・」コクッ


凛「・・・んんっ」ゴクン


凛「・・・・・うっぷ」


花陽「り、凛ちゃん!?顔色悪いよ!?」

凛「吐きそう・・・」

花陽「ま、待って!トイレ行こう!?」

凛「んんっ・・・」ヨロヨロ

花陽「が、頑張って!凛ちゃん!」

凛「・・・もうお酒なんて飲まない・・・・・」

花陽「うん、それがいいと思う」

凛「頭ガンガンするー・・・。きもちわるい・・・でもきもちいい・・・?」


凛「えへへー・・・」ユラユラ


花陽「凛ちゃん、今日はもう寝よう?」

凛「そうするー・・・」


凛「ねー、かよちんも一緒に寝よー?」


花陽「えっ?いい、けど・・・」

凛「やったー!かーよちんと一緒!かーよちんと一緒!」

花陽「お布団、狭くない?」モゾモゾ

凛「んー、ちょっと狭いかもー」



凛「じゃーあー」ギュッ


花陽「へっ!?」



凛「こうすれば狭くないよー?凛ってあったまいいー!」

花陽「り、凛ちゃん!?恥ずかしいよ・・・」

凛「凛は恥ずかしくないよー?」

花陽「そういう問題じゃなくてぇ・・・」



凛「凛ねー、かよちんのこと大好きなの!」

花陽「え?う、うん。ありがとう・・・?」

凛「かよちんはー?」

花陽「は、花陽も、好き、だよ・・・?」

凛「ほんと!?」

花陽「う、うん」

凛「やったー!両想いだったんだね!」

花陽「え?」


凛「かーよちんっ!」ギューッ

花陽「り、凛ちゃん、好きって、そういう・・・?」

凛「かよちん、凛と付き合って!」

花陽「ほ、ほんとに?」

凛「凛、かよちんに嘘はつかないよー?」

花陽「う、嬉しい・・・。嬉しいけど・・・」


花陽(お酒の勢いに任せてなんて・・・いいのかな・・・?)



ムニュッ



花陽「へ?」


凛「かよちんのおっぱい、やっぱりおっきい・・・」モミモミ


花陽「り、凛ちゃん!?///」

凛「あ、離れちゃ駄目だよー?離れられないけどねー」ギュッ


花陽「いや、だって、こんなの・・・」


凛「もー、うるさいっ!」



チュッ



花陽「んんっ!?///」


凛「んーっ・・・ぷはっ」パッ


花陽「りん、ちゃん・・・」ハァハァ


凛「かよちん、キスとか初めてだよね?」


花陽「うん・・・」


凛「凛も初めて!」


凛「ファーストキス、かよちんにあげちゃったー」エヘヘ



凛「じゃーあー」




凛「凛の初めて全部あげるから、かよちんの初めても全部ちょうだい?」

・・・・・・・・・


翌朝


凛「んっ・・・」


凛「もう朝・・・?」ゴシゴシ


凛「・・・頭ガンガンする・・・・・」


凛「・・・ううっ、さぶっ」ブルルッ


凛「・・・あれ、なんで凛何も着て・・・・・」



凛「」ハッ



凛「か、かよちん!?」バッ




花陽「んぅ・・・?」モゾモゾ



花陽「・・・」ボー



花陽「・・・///」ポッ



花陽「・・・おはよ、凛ちゃん///」

・・・・・・・・・


凛「ほんとに、ごめんね」

花陽「ううん、花陽も、その、気持ち良かったし・・・///」

凛「でも、でも・・・」



花陽「そ、そんなことより//」モジモジ


花陽「昨日言ってくれたことって・・・嘘じゃ、ないよね?」


凛「・・・うん」


凛「凛は、かよちんのことが、1人の女の子として、好きだよ」


花陽「・・・そっか」



凛「・・・ごめん、ちょっと外に出て―――



チュッ



凛「・・・え?」



花陽「///」



凛「か、かよ、ちん・・・?」



花陽「花陽も、1人の女の子として凛ちゃんが好き」



花陽「・・・これからも、よろしくね?」



凛「・・・」



凛「・・・うん!」

大変長らくお待たせしました・・・。
気づいたら1か月近く経っててまだ待ってくれてる人がいることにただただ感謝です。
次がいつになるかはわかりませんが、この後どうするかは最初から決めてあるのでできるだけ早く投下できるように頑張ります。
では。

ごめんなさい、うだうだしてる間にファイナルすら終わってしまいましたが完結させる気はあります。
15日以降の1週間で投下できればなと思っています。
宣言効果に期待しててください。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



6月


キーンコーンカーンコーン…


凛「ふう・・・」


凛(暑くなってきたなあ・・・。もっとクーラーの効いた部屋にいたいや)

凛(もう夏、かあ・・・)

凛(学生生活も残り半分。そろそろ就活の対策を始める人もいるのかな?)

凛(凛も教師になれるように、頑張らなきゃ)



凛「さて、そろそろお昼・・・」


ピロリン♪


凛「ん・・・」

はなよ:今日のお昼なんだけど、ゼミの先生に呼ばれて会えなくなっちゃった・・・

はなよ:ごめんね



凛「・・・」



りん:ううん、仕方ないよ

りん:また家でね



凛「・・・一人でご飯、久しぶりかも?」

食堂


凛「・・・」モグモグ



凛(最近、かよちんと話す時間が減ってきてる気がする)

凛(凛は講義ばかりで帰りが遅くなりがち。3年生になってもちっとも時間割に余裕ができないんだもん)

凛(かよちんはバイトを詰めてる。仕送りはもらってるけど、自分で稼げるだけ稼がなきゃって張り切ってる)

凛(・・・ううん、それでも家にいないわけじゃないし、時間は増えてるはず)

凛(なんだろう、なんだか)



凛(・・・あんまり、充実してない?)



凛「・・・」ゴクン


凛「・・・さて、次の講堂行かなきゃ・・・・・」

夜・同居宅


凛「ただいまー」

花陽「あっ、おかえり、凛ちゃん」カリカリ

凛「? なにか描いてるの?」

花陽「うん。花陽のゼミ、今度のオープンキャンパスで出し物をするらしくて、その宣伝用チラシを描いてるの」

凛「あ、昼呼ばれたのってそのためだったんだね」

花陽「絵を描くサークルに入ってるって覚えられてたみたいで・・・」

凛「大変だね・・・。がんばって!」

花陽「うん!あ、夜ご飯作ってあるから、チンして食べてね!」

凛「かよちんは食べないの?」

花陽「チラシを一気に終わらせちゃおうって思って、先に食べちゃった」エヘヘ

凛「ふーん・・・」

凛「・・・」モグモグ



凛(また、1人のご飯)

凛(やっぱりかよちんの作るご飯は美味しいなあ。学食のとは全然違う)

凛(・・・いつもなら、美味しいって言って、かよちんの喜ぶ顔を見て)

凛(今日は何があったとか、明日どこか行こうとか話して・・・)

凛(そんなことをし始めて、もう半年・・・)

凛(・・・・・)



凛(刺激が、足りない)

花陽「・・・」カリカリ

花陽「・・・ふう」


ギュッ


花陽「へぇっ!?」

凛「お疲れ様、かよちん」

花陽「り、凛ちゃん。びっくりするよぉ・・・」ドキドキ

凛「えへへ。なんだろ、ぎゅってしたくなっちゃった」

花陽「もぉ・・・」

凛「ねえかよちん、今日他にすることはある?」

花陽「え?ない、けど・・・」

凛「じゃあ一緒にお風呂入って、一緒に寝よう?」

花陽「ええっ!?」

凛「いや?」

花陽「いや、じゃない、けど・・・」

花陽「は、恥ずかしいよ・・・//」

凛「今更恥ずかしがることなんてないよ!ほら、先週の夜だって・・・」

花陽「わあああああ!!?凛ちゃんストップ!!!///」

凛「んー?」

花陽「もうっ!!///」

凛「じゃあ、先入ってるからねー!」

花陽「う、うぅ・・・//」


パタン


凛「・・・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



7月

同居宅


凛「違う・・・。こうじゃない・・・」カタカタ

凛「あー・・・。まだ資料足りないんだ・・・」

凛「こんな難しいレポート初めてだよ・・・」


花陽「凛ちゃん、大丈夫?」

凛「全然大丈夫じゃない・・・」

花陽「お茶でもいれようか?」

凛「・・・ううん、ちょっと大学の図書館まで行ってくるね」ガタッ

花陽「あ、じゃあ家の鍵も持って行って!」

凛「? かよちん、どこか行くの?」

花陽「明日テストの講義取ってる友達に勉強教えてほしいって言われてて・・・」

凛「今から?」

花陽「うん。お昼過ぎにその子の家に行くことになってるの」

凛「へぇー・・・」

凛「・・・かよちんは、優しいね」

花陽「あ、ありがとう・・・?」

凛「じゃあ今日の夕飯はどうすればいい?」

花陽「うーん・・・。帰りが少し遅くなるかもしれないから・・・」

凛「凛が帰りにどこかで買ってくればいいかな?」

花陽「そうだね・・・」


花陽「ごめんね、作ってあげられなくて」

凛「ううん、行ってらっしゃい」

花陽「うん!凛ちゃんも行ってらっしゃい!」

電車内


凛「・・・」

凛(凛も、友達とかいれば一緒に勉強とかしてたのかな)

凛(その時は凛が教える役なのかな。凛は人に教えられるぐらいの勉強はしてるはずだし)

凛(朝から家で参考書を開いたり、徹夜でレポートしたり・・・)

凛(・・・一緒にレポートする友達がいれば、こうしてわざわざ図書館まで行く必要も無かったのかな)


凛(・・・考えるの、やめとこ)




凛「・・・」モグモグ



凛(コンビニのお弁当、こんなにご飯パラパラだったっけ)

凛(それにあんまり美味しくない。特に、ご飯が)

凛(かよちんのおかげかな。違いがわかるようになっちゃった)

凛(かよちん・・・)


凛(寂しいよ・・・)

夜中


花陽「ただいまー」ガチャッ


花陽「わ、真っ暗・・・。電気電気・・・」パチッ


花陽「凛ちゃーん?」


花陽(・・・寝ちゃったのかな?)



凛「・・・かよちん」スッ



花陽「わっ!?」


凛「おかえり、かよちん」


花陽「び、びっくりした・・・。ただいま、凛ちゃん」



花陽「・・・どうかしたの?電気もつけないで、何かしてたの?」



凛「・・・」グイッ

花陽「ひゃっ!」


凛「・・・こっち」グイグイ

花陽「り、凛ちゃん!?」




ドサッ



花陽「きゃっ・・・」


凛「かよちん」ガシッ


花陽「やっ、本当にどうしたの!?」


凛「かよちん、凛にはかよちんしかいないの」


凛「でもかよちんは、友達も先輩も後輩もいて」


凛「凛以外に使う時間がいっぱいあって」


凛「ねえ、その時凛はどうすればいいの?」


凛「答えてよ、かよちん」

花陽「り、凛ちゃん、ほんとにどうしちゃったの?」


凛「どうもしてない。凛はいつも通りだよ」


花陽「違うよ、私の知ってる凛ちゃんは、もっと優しくて・・・」


凛「好きだよ、かよちん」チュッ


花陽「んっ・・・。こんな、無理やり・・・」プハッ


凛「愛してる」チュッ


花陽「んぅっ・・・」



凛「服、脱がすよ」グイッ


花陽「やっ!やめて!」


凛「凛知ってるよ。かよちんのやめてはやめてじゃないって」


花陽「やだ!本当にやめて凛ちゃん!!」ジタバタ


凛「この前だってあんなによがってたもんね」


花陽「違うよ!こんなの凛ちゃんじゃない!こんなことしたくない!」


凛「大丈夫、すぐその気にさせてあげるから」



凛「まだ夜は長いよ、かよちん」

翌朝


凛「うん、やっぱりかよちんの炊くご飯が一番美味しい」


花陽「・・・」


凛「昨日コンビニ弁当食べてみて、改めてかよちんのありがたみがわかったんだ」


凛「いつもありがとね、かよちん」


花陽「・・・・・うん」



凛「じゃあ凛はそろそろ行くね。かよちんは全休だったよね?」


花陽「・・・」コクリ


凛「家の事、いろいろよろしくね」


花陽「・・・・・うん」


凛「いつもありがとう。愛してるよ、かよちん」


花陽「・・・・・うん」


凛「いってきます」



バタン



花陽「・・・・・」


花陽「・・・・・」ツー

花陽(・・・あれ、なんで泣いてるんだろう)

花陽(あんなに気持ちよくない夜は初めてだった)

花陽(無理やり脱がされて、いつも感じる思いやりや優しさなんてこれっぽっちも無くて)

花陽(痛いって言ってもやめてくれないし、むしろ段々エスカレートして・・・)



花陽「ううっ・・・・・」ポロポロ

8月


花陽(学校は3回目の夏休み)

花陽(来年はきっと就活に忙しいだろうから、最後のお休みになるのかな?)

花陽(私はたぶん最後になる絵の作品を完成させるために、家と学校を行ったり来たり)

花陽(凛ちゃんは講座を受けるのと自習とで毎日学校に行ってる)


花陽(・・・2人で過ごす時間、無くなってきてる?)

花陽(きっと去年の今頃なら、帰る時間を合わせたり、1日ぐらいは遊びに行ったり、お買い物をしたり・・・)

花陽(いくら忙しくても、少しぐらいは一緒にいる時間があったと思う)


花陽(でも最近は、花陽が家事を全部やって、凛ちゃんが帰ってくるころには夜ご飯が出来上がってるようにして)

花陽(夜は凛ちゃんが攻め続けるだけで、そこに言葉は何にも無くて)

花陽(朝になったらお弁当を作って、凛ちゃんを見送ってからまた家事をして・・・)


花陽(花陽は、こんな生活を望んでたんだっけ)



花陽「・・・夜ご飯、作らなきゃ」




凛「お風呂、あがったよー」

花陽「うん」

凛「先にお布団敷いて待ってるからね」

花陽「・・・うん」





シャワァァァァ


花陽「・・・」キュッ


花陽「・・・」





凛「あ、かよちん、こっちこっち」チョイチョイ

花陽「・・・うん」

凛「んっ」ギュッ

凛「・・・えへへ、シャンプーの良い匂い」

凛「凛、また興奮してきちゃった」

凛「今夜も、シよ?」

花陽「・・・うん」



チュパッ ジュッ ジュルルッ


凛「かよちん、調子悪いの?」

凛「いつもより、濡れてこない」ペロッ

花陽「んっ・・・」ビクッ

凛「声我慢してる?」ペロッ チュッ

花陽「んぅっ・・・んっ・・・・・」



花陽「りん・・・ちゃっ・・・」



花陽「すきっ・・・」ギュッ


凛「・・・」ギュッ



凛「・・・今日はもう、やめにしておこうか」


凛「調子悪いのに、ごめんね」



花陽「・・・・・っ」


花陽「・・・・・ううん」


凛「・・・おやすみなさい」


花陽「・・・おやすみなさい」





花陽(・・・結局、言ってくれなかったなあ)


花陽「・・・」ポロッ


花陽「・・・」グシグシ


花陽「・・・」




花陽「・・・バイバイ、凛ちゃん」

翌朝


ピピピピピ…


凛「・・・んぅ」タシッ



凛「・・・」ボー



凛(・・・静かな朝だなあ)



凛(・・・あれ)



凛(・・・いつもの音も匂いも、何もしない)


凛「・・・かよちん?」

凛「かよちーん・・・?」ノソノソ



凛「ん・・・」



凛「封筒・・・?」



凛「なんだろ・・・」カサッ



凛「・・・手紙?」


凛「・・・」




『今までありがとう。
でも、もうダメみたい。
また学校で会ったらよろしくね。
花陽』




凛「・・・」



トサッ



凛「・・・うそだ」

凛「・・・ねえかよちん、隠れてないで出てきてよ」


凛「今日はエイプリルフールでもなんでもないよ!?」


凛「こんな嘘ついて、凛を驚かせようって言ったってそうはいかないよ!!」





シーン…





凛「・・・っ!!」


凛「ねえ!!そろそろ出てきてくれないと怒るよ!?」


凛「どこにいるの!?ねえ!!」


凛「かよちん!!」





シーン…




凛「お願いだからぁっ・・・出てきてよっ・・・」



凛「凛には、かよちんしかいないって言ったじゃんっ・・・」ウルッ



凛「凛が泣き虫なの、知ってるくせにぃっ・・・」ポロッ



凛「ううっ、うああぁぁあぁっ・・・」ポロポロ



今日はここまでです。
月イチペースになってきてるのと酷いの書いてるのとで罪悪感がやばいです。
早く抜け出せるよう頑張ります。
では。

同時刻

秋葉原周辺


ザワザワ…


花陽「・・・」テクテク


花陽「・・・」ピタッ



『かーよちんっ!』



花陽「!」クルッ


花陽「・・・」


花陽「・・・」グスン


花陽「っ!」グシグシ


花陽「・・・だめ、振り返っちゃ・・・・・」


花陽「・・・けど」


花陽(これから、どうしよう・・・)


花陽(・・・家に帰ってみようかな)


花陽(・・・ううん、凛ちゃんが連絡してるか、来てるかもしれない)


花陽(そしたらきっと、またあの怖い凛ちゃんになって・・・)


花陽(・・・考えたく、ない)

花陽(でも、財布と携帯ぐらいしか持ってきてないし・・・)


花陽(ネットカフェかどこかに入って考えようかな・・・)


花陽(ううん・・・)



「・・・花陽?」



花陽「えっ?」クルッ



真姫「何してるのよ、朝からこんなとこで」



花陽「真姫ちゃん・・・!」


真姫「久しぶりじゃない。夏休みで帰ってきたの?」

花陽「え、えっと・・・」

真姫「あら、目真っ赤よ?・・・ていうかすっぴん?」

花陽「う、うん・・・」

真姫「ふぅん・・・」


真姫「・・・凛は?ルームシェアしてるんでしょ?近くにいるの?」

花陽「り、凛ちゃんは・・・」



『答えてよ、かよちん』



花陽「・・・ひっ」ゾクッ



真姫「?」

花陽(やだ、やだやだやだやだやだやだやだやだ)



花陽「ぅっ・・・」ポロッ


真姫「え?」


花陽「凛ちゃんっ、はぁっ・・・っ」ポロポロ


真姫「ちょ、ちょっと花陽!?泣いてるの!?」


花陽「うううっ、ううっ・・・」

真姫「お、落ち着きなさい!人もいるのよ!?」キョロキョロ

花陽「うああぁっ・・・」ポロポロ

真姫「ほ、ほら、こっち来て!」


路地


真姫「・・・落ち着いた?」

花陽「・・・うん」ズビッ

真姫「まったく・・・。いきなり街中で泣きだすんじゃないわよ」

花陽「・・・ごめんなさい」

真姫「・・・何かあったのね?」

花陽「・・・」コクリ

真姫「そしてそれに、凛が関わってる」

花陽「・・・」コクリ

真姫「・・・」


真姫「・・・とりあえず、ウチに来なさい」

花陽「えっ?」

真姫「お茶でも飲んで、少しゆっくりしましょ」

花陽「で、でも・・・」

真姫「何よ。不満?」

花陽「い、いや、その・・・」

花陽「あ、ま、真姫ちゃん、用事があってアキバにいたんじゃないの?」

真姫「別に、学校の図書館で勉強しようと思ってただけよ」

真姫「ほら、行くわよ」

同居宅


凛「・・・」



シュー…



凛「・・・・・」



ピィィィィィィィ…



凛「・・・・・・・・・」カチッ



凛「・・・凛の、何がいけなかったのかな」



凛「家事、かよちんに任せっきり」



凛「お金、稼いでるのはかよちん」



凛「ご飯、凛じゃこんなカップラーメンしか作れない」



トポポ…



凛「かよちんは、凛の身の回りのことをなんだってしてくれた」

凛「・・・凛は、何してたんだっけ」



凛「日中は学校で勉強して、夜はかよちんのご飯を食べて」



凛「かよちんの沸かした風呂に入って、あがったらかよちんの敷いたベッドで待って」



凛「・・・愛し合って」





凛「・・・愛し合って?」





凛「愛し合えてた?」



凛「かよちんは、いつも凛がすると気持ちいいって言ってくれてた」



凛「・・・違う、ここ最近は、自分からは一言も言ってくれてない」



凛「そうだ、この前だって、その前も・・・」





『やだ!本当にやめて凛ちゃん!!』





凛「あっ・・・」ヘタッ

凛「あぁああぁっ・・・」



凛「違うっ・・・凛はっ・・・」



凛「自分がしたいように、かよちんを弄んでただけっ・・・!?」



凛「うぅぅうぅっ・・・うあぁぁあぁあぁっ・・・」

西木野邸


花陽「・・・ふぅ」カチャリ

真姫「ちょっとは落ち着いた?」

花陽「うん、ありがとう真姫ちゃん」

花陽「・・・ごめんね」

真姫「別に、謝ることないわよ」

真姫「と・・・友達、でしょ?」

花陽「・・・うん」クスッ

真姫「な、なんで笑うのよ!」

花陽「えへへ、つい・・・」クスクス

真姫「・・・もうっ」


花陽「そっか・・・これが普通、なんだよね・・・」

真姫「?」

花陽「・・・ねえ、真姫ちゃん」

花陽「これから話すこと聞いても、ずっと友達でいてくれる?」

真姫「な、何よいきなり・・・」

花陽「・・・」ジッ

真姫「・・・当然でしょ」

真姫「私は、逃げも隠れもしないわ」

花陽「・・・ありがとう」

花陽「実は・・・」


同居宅


凛「・・・んっ」パチッ


凛「ふあぁ・・・」


凛「・・・」ゴシゴシ


凛「・・・いつの間に寝てたんだろう」


凛「・・・あっ、カップラーメン・・・・・」



デローン



凛「うわあ・・・。これじゃ食べれないや・・・」

凛「・・・凛、1人じゃほんとに何もできないんだ」

凛「少しは成長したと、思ってたんだけどなあ」

凛「もういいや、寝よう」

凛「このままずっと寝続けて、何もかも忘れちゃおう」ゴロン



『凛ちゃん!』



凛「!」ビクッ

凛「・・・」



『凛ちゃん、起きなきゃ遅刻しちゃうよ?』



『はいこれ!今日はね、お弁当作ってみたの!』



『花陽も、凛ちゃんのことが大好きだよ!』



凛「・・・うぅっ」グッ


凛「忘れられるわけ、ないよぉっ・・・」

西木野邸



花陽「・・・っていうわけなの」

真姫「・・・」

花陽「・・・真姫ちゃん?」

真姫「・・・あっ」

花陽「どうかしたの?」

真姫「い、いや・・・。話が突拍子も無さすぎて、少し驚いただけよ」

真姫「えっと、整理すると・・・」

真姫「花陽と凛が付き合って同棲したけどうまくいかなくなってきて家出してきたってことかしら」

花陽「うん、そんな感じでいいと思う」

真姫「まさか、2人が付き合ってたなんてね・・・」

花陽「・・・ごめん、やっぱり、気持ち悪いよね」

真姫「そんなこと無いわよ。・・・少なくとも私は」

真姫「そもそも恋愛すらよくわからないけど、理解はあるつもりだから」

真姫「好きになった相手が、たまたま同性だったってだけでしょ」

花陽「・・・ありがとう」


真姫「・・・それで、花陽はどうしたいわけ?」

花陽「・・・わかんない」

花陽「どうしようか考えてた時に、真姫ちゃんに会って・・・」

真姫「・・・なるほどね」


真姫「・・・1つ、ここまでの率直な感想を言っても良いかしら」

花陽「・・・」コクリ

真姫「さっきも言った通り、私は恋愛とかはよくわからないけど・・・」

真姫「今の花陽は、ただ逃げてきただけに見える」

花陽「・・・逃げてる?」

真姫「そうよ。キツい言葉を浴びせてる自覚はあるけど」

真姫「自分の内心、自分がどう思ってるかを口にしないのは花陽の悪い癖ね」

真姫「もう少し、凛と話し合うとかはできなかったの?」

花陽「・・・・・」


真姫「・・・質問を変えるわ」

真姫「今、花陽は凛のこと、どう思ってるの?」

花陽「わたしは・・・・・」


花陽「・・・どう、思ってるんだろう・・・・・」

真姫「・・・まあ、すぐには答えを出さなくてもいいわ」

真姫「答えが出るまでは、ウチにいていいから」

花陽「え、でも・・・」

真姫「行く場所も無いんでしょ?だからあんなところで突っ立って」

花陽「う、うん・・・」

真姫「客室が空いてるから、そこを使って。ママには私が言っておくわ」

花陽「でも、迷惑じゃ・・・」

真姫「さっきも言ったでしょ。友達なんだから、遠慮すること無いわよ」

真姫「ただし、なるべく早めにきちんと解決してから出ていくこと」

真姫「いいわね?」

花陽「・・・うん、わかった」

真姫「じゃあ案内するわ」

真姫「あ、服も私のを着ていいから。後で持ってくわね」

花陽「うん、いろいろありがとう、真姫ちゃん」


真姫(・・・さて、私はどう動くべきかしら)

真姫(こういう仲裁役みたいなのは初めてだけど・・・」

真姫(友達・・・いいえ、親友が悩んでるんだもの)

真姫(黙って見てられるほど、私は人間できちゃいないわよ?)

今日はここまでです。300越えてやっと終わりが見えてきました。
次もこのくらいのペースで投下したいと思ってます。思うだけにならないよう頑張ります。
では。

お待たせしております。
正直まだほとんど続きが書けておりません。
ここから夏が近くにつれて更に忙しくなる事も予想されます。
内心、一旦このスレを終わりにして完成し次第新しくスレを建てた方が良いのではと考え始めておりますが、どうでしょうか…。

こんばんは。
長らくお待たせしました。やり直しのスレです。

【ラブライブ!】凛「ただいま、かよちん」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1467112092

このスレはこの後html申請か削除依頼を出させていただこうと思います。ご容赦ください。
やり直しに際しまして、無駄だと思った部分はカットしました。また、一部文章の追加・変更がありますが話の流れは変わっていません。
87から、続きも少しだけあります。
では、よろしくお願いします。

iPhoneのURLでしたね・・・。
PCの方はこちらです。
【ラブライブ!】凛「ただいま、かよちん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467112092/)

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