真姫「い・ろ・は・す (30)

ガチャ


希「あら、真姫ちゃん」


真姫「?」


希「それ何のんでるん?」


真姫「いろはす」


絵里「お水のよね?私も好きよ」


真姫「そっ」


希「いろはすって結構いろんな味あるよね?」


真姫「あるわね」

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絵里「私はりんごが好き」


希「ウチはアロエ!あの後味さっぱり感がたまらんよ」


真姫「へー、アロエなんてあるのね」


真姫「私はもっぱらのトマト派よ」


絵里「ト、トマト…?」


希「トマトなんてあったんや…今飲んでるのは…?」


真姫「もちろん、トマトに決まってるじゃない」


真姫「飲んでみる?」


希「ちなみにどんな味するん?」


真姫「いや普通にトマトっていってるんだからトマトよ」


絵里「トマトを薄めた味ってことよね…水だから」


真姫「まあそういうことね」


真姫「で、飲むの?試飲するの?どうするの?」


絵里(この子私達に飲ませる気まんまんね…)


絵里(というか今までトマト味なんて聞いた事も見たことも無いわよ!)


希(絶対おいしくないにきまっとるやん…)


真姫「二人ともどうしたの?」


絵里(まずいわ…非常に…ここは賢く切り抜いてみせる)


希(絵里ちに飲ませて様子見しよか…)


絵里「たしか希、トマト好きよね?」
希「絵里ち、トマト好きっていっとったよね?」


絵里・希「!??!?!??!?」


真姫「へー、二人ともトマト好きだったんだ」


絵里(まままままままずい)

希(なんでよりによって同じこといっとるん)


真姫「? なんか顔色悪いけど…」

また貴殿か、支援

>>5
もうこのネタ既出だった?すまん


希(あああああああ!おもむろに新しいの取り出すのやめーや!)
絵里(なんで原因物まだ新しいのあるのよ!)


真姫「?」


真姫「二人ともさっきから様子がおかしいわ、何か隠してる?」


希「な、なんも?気のせいやんね?絵里ち?」


絵里「そそそそうね、気のせいよきっと」


真姫「ふ~ん?ならいいけど」ゴクゴク


絵里「ハラショー…」


希(こんなんラベルからしてパッと見、みかんやろ!)


希(あああああああ!おもむろに新しいの取り出すのやめーや!)
絵里(なんで原因物まだ新しいのあるのよ!)


真姫「?」


真姫「二人ともさっきから様子がおかしいわ、何か隠してる?」


希「な、なんも?気のせいやんね?絵里ち?」


絵里「そそそそうね、気のせいよきっと」


真姫「ふ~ん?ならいいけど」ゴクゴク


絵里「ハラショー…」


希(こんなんラベルからしてパッと見、みかんやろ!)


ガチャ


海未「こんにちは」


希「う、海未ちゃん!!」


絵里(生贄ができたわ)


真姫「おつかれ海未、水でも飲む?」


希(あかん!それを飲んじゃダメ、海未ちゃん!)


絵里(ちょっと止めなさいよ希!!)


海未「ありがとうございます、丁度喉が渇いていたところです」ゴクゴク


希・絵里(あっ)


真姫「それはよかったわ、余分に持ってきてたの」


海未「………」


絵里「…う、海未…?」


海未「……」ブッ


希(ちょっと噴き出した…!)


真姫「なによこの静けさ」


海未「三人とも、私の半径2メートル以内に近寄らないで下さいッ!」


真姫「どうしたのよ」


絵里(じ、獣臭っ!? というか殺気!?)


希(危ない! 伏せろ!)バッ


真姫「えっ、希、急に伏せて何かあった?」


希「な、なんもないよ?」


希(ウィーオン! ウィーオン!(警報))


絵里(やるわね希…無意識に警戒音を鳴らしているわ…)


海未(この二人わかっていて止めませんでしたね)


海未(不服です、私をみくびった報いを受けさせてやります!)


真姫「まったくぅ、どうしたっていうのよ?」


海未「スターバスター発射用意」


海未「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!」


真姫「えっえっ」


絵里(口でゴゴゴゴいってるのちょっとかわいいわね)


希「あかん! 海未ちゃんあかんで!!ストーップ! ストーップ!」ガ

シッ


海未「とめないで下さい! 私は許せそうにないんです!!」


絵里「ダメよ、飲み物を粗末にしようとしちゃ」ドヤァ


希(絵里ちなにいっとん!?)


海未「ああああああッッ!!!」


希「絵里ち!!!」


真姫(この人たち何してるのかさっぱりわかんない)


絵里「さあ早くその禍々しい邪念(いろはす)をぶちまけなさい!」


絵里(こうやって煽ることで真姫の持ってきた科学兵器・新品いろはすを『海未』がぶちまけて私達は難を逃れられる…完璧だわ)


希(もう…無理ッ!)バッ


希「ニーチェは言った。「神は死んだ」と」バッ


希(…そんなに煽ったら怒りのボルテージは全部絵里ちにいくにきまっとるやん…)


絵里「え、ちょ…」モガモガ


海未(申し訳ありませんお父様、お母様)

海未(今日、私は、友人を殺します)ドバドバドバ


真姫「ちょっと海未なにしてるのよ!」


希「…これが定めなんよ…」


絵里「………」ピクピク


希(絵里ちが無視の息になってしもうた…)


希「トマトいろはす…恐ろしい子ッ!」


海未「希…次は貴女です、覚悟はいいですか?」


希「で、でも! いろはすもうないやん?」


真姫「まだあるわよ」


希「ほら真姫ちゃんもないっていっとる」


真姫「いやだからあるってば」


真姫「ちょっと海未、私のカバン勝手にアサラナイデ!」


海未「あるじゃないですかこんな良いものが」ガサゴソ


希「あっ…ああぁ……」ガクガク


真姫「なんで震えてんのよ」


希「ほ、本当簡便! ウチ、トマトだいきらいなんよ!」


凛「諦めるしかないにゃ~」シランプリ


希「り、凛ちゃん助けて!」ガシッ


真姫「いつの間にいたのよ、花陽も」


花陽「今来たばっかりだけど…これどういう状況なの?」


真姫「さあ?」


海未「希ィィ!!覚悟ぉぉォ!!」


希「ひいいいいっ!!!」


ガシッ


海未「!?」


絵里「…サセナイワァ…」ピクピク


希「え、絵里ち…!」


海未「まだ息がありましたかッ!!コノッ!!」


絵里「ちょ、ちょっと!」モガモガ


海未「問答無用!!」ドバドバドバ


凛「お…オーバーキル…」


絵里「   」


真姫「もう最悪!私のいろはすトマトが…」


海未「次は貴女ですね、制裁の時です」


希「……」ゴクリ


希「もう…どうにでもなりや」


海未「これで最後です!希っ、覚悟ッッ!!」


ガチャ


希「!?」


穂乃果「やっほーい!」


海未「ほ、穂乃果…!」


ことり「穂乃果ちゃん廊下は走っちゃだめだってぇ!」


にこ「あんた達走るの速すぎよ…」ハァハァ


穂乃果「あれー海未ちゃんそれなにー?」


ことり「部室がペットボトルばっかりだよ?」


にこ「絵里がぶっ倒れてるのにまずは突っ込みなさいよ」


希(助かった…ふぅ…)


穂乃果「なになに?いろはす…トマト?」


凛「見るからにまずそうにゃ~、さすが真姫ちゃん」


真姫「ちょっとそれどういう意味!」


穂乃果「まぁいいや、ちょっと走って喉渇いちゃったから飲ませてよ!」バッ


海未「あっ…ちょっと」


希(あぁ…また犠牲者が)


穂乃果「う、うまい!!」


真姫「!」


穂乃果「これ美味しいよ!」


ことり「ことりも飲んでみたいなあ」


真姫「まだあるわよ」スッ


ことり「ありがとぉ真姫ちゃん!」ゴクゴク


ことり「ほんと!!これ美味しいよ!」


希・海未(そんなバカなあああッッッ!!)


凛「絶対嘘にゃ、南は腹黒いからな」


花陽「凛ちゃんちょっとキャラ変わってない?」


にこ「そんなに美味しいわけ?ちょっと飲ませなさいよ」ゴクゴク


真姫「…どう?」


にこ「…美味いじゃない」


にこ「まっ、いろはすももには到底及ばないけどねえ」


穂乃果「もうないの!?こんなに美味しいの初めてだもん!」


希「本当にいっとるん…?三人とももしかして舌緑色なんじゃ…」


海未「ありえません、この飲み物が美味しい…?」


真姫「なに?まずかったの?」


希(今気づくんかい…!)


ことり「たぶんことりの予想だとぉ…真姫ちゃん家にたーっくさんある

…とおもう」


にこ「どーせ箱買いしてるんでしょお~?」


真姫「わ、わかってるじゃない…」


穂乃果「よしっじゃあ真姫ちゃんでいろはすトマト大会だねっ!」


ことり「やったー!」


にこ「しょうがないわねえ」


真姫「わかったわ…いきましょう///」


バタン


海未・希「え」


凛「今日は練習はなしかにゃ?」


花陽「っぽいね?」


凛「ラーメンいくにゃー!」ガシッ


花陽「ふとるよぉ…」ズルズル


バタン


希「うそやん」


海未「私達の争いは」


海未・希「なんだったの」


絵里「    」


おわり

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