女の子を抱きしめることは嫌いじゃない。
飲んでいた。
優は成人していないから、私に付き合わせていただけだけれども……
優「りっちゃん、……、いやじゃ、ない……?」
不安げな顔で私に馬乗りになっているんだから、写メの一枚でも撮っておきたいよ。
第三者視点でね、私はずるいから?
「……、いい、よ……?」
優を抱き寄せて、頬を擦り合わせる。
4本目に手を伸ばしていた、やや酔っているのだから。
優の頬よりも、私の方がわずかに暖かい。
――女の子は嫌いじゃないけど、どうしていつも――
私が嫌いだと思わない女子は、私を押し倒そうとするのだろうか。
私のブラウスに手をすべり込ませるようにボタンを外していって。
心なしか息の荒い優は私の素肌に指を這わせる。
私は絶世の美少女だ。
なんて口が裂けても言えるような見た目ではないことは自負する。
ブス、とネガティブな発言をする気もないのだが。
話が戻るけど、どうして私を押し倒したくなるのだろうか?
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5歳差。
私は中途半端なフリーターで、優は大学生。
私では、5歳年上の同性を押し倒すような度胸は出ないと思うよ?
……ん? いや、好みだったらそうするのかな……?
優「りっちゃん、……りっちゃんっ」
一言で言えば、優は盛っていると言ってしまってもいい。
そりゃあ、経験少ないっしょ。
ってか、おそらく初めてでしょ……? あんまりがっつかれても冷めてしまうよ?
「……、優、もうちょっと優しく……」
半分、……嘘、8割以上本能で要求してしまった。
やだったかな? 傷ついた?
けれども優の触り方に特別変わりは感じない。
私の首筋に唇や鼻先を埋めて、そのまま胸元へ。
……、匂いフェチ?
……、まだ、下着つけたままだけれども。
押し倒されたこの状態で、ホックをどう外そうとするのかな?
ずらされてっていうのは、少し息苦しいからあんまり好きじゃないなぁ、なんて。
そういえばさっきから、私たちは固くなにキスはしていない。
私があんまり粘膜接触が好きじゃないから。
体温を感じたり、片方がそういう場所じゃなければ、全然いいんだけども……
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