虐待の日々に疲れたのでたまには愛ででも書いてみようと思った。
基本短編オムニバスです。
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chapter1 理想
私のペットのあんこはとてもよく出来たうさぎだ。
その辺のうさぎと違いまるで人形のように大人しく落ちついたうさぎだ。
特に教えた訳でもないのに最初からおトイレも理解しエサもやたらとねだったりしない。
お友達のシャロちゃんにもとても懐いており、いつも寂しい思いをしてる彼女を慰めてあげている。
シャロちゃんもあんこが会いに行ってあげるととても大喜びしてくれるのだ。
私はそんなあんこが大好きだった。
ただ一つの悩みはあんこはとてもシャイな性格をしているため、お友達がペットのうさぎさんを連れて遊びに来てくれてもいつも何処かへと逃げてしまう事であった。
そんなあんこも今では来店客を和ませるマスコット……看板うさぎとして立派に働いていた。
お客さんたちにも好評で皆あんこを撫でたり、甘味を食べさせたりと可愛がってくれた。
頭に輝く王冠も相まってその姿はさながらうさぎの王子様のようであり、千夜もそんな彼がとても誇らしかった。
それはある日の散歩中のことであった。
天下の往来で人目もはばからずに交尾をしているうさぎさんたちがいた。
この街では野良うさぎは至る所にいる原因の一つはこれであろう。
「あんこはあんなことしちゃダメよ?」
所かまわずに相手も選ばずに繁殖をするなんて。
なんて節操がなく汚らわしいのだろうか?
でも、あんこはあんな事はしない。
あんこはとても紳士なのだから。
「さあ。あんこ、帰っておやつにしましょうね」
それから更に月日は流れた。
シャロも高校に入ってからはバイトが忙しくなり以前ほどあんこと会えなくなってしまっていた。
千夜は栗羊羹をパクパクととても美味しそうに頬張るあんこを優しく見つめながら「寂しい思いをさせてごめんね」と内心で謝っていた。
だが、そんな日々も長くは続かなかった。
ココアという新たな友人、そして彼女の住み込み先であるラビットハウスという喫茶店の娘チノと従業員のリゼ。
彼女たちという新しく出来た友人たちのおかげで最近はお店がとても賑やかになった。
あんこも彼女たちが来るとどこかうれしそうに見える。
そして何よりチノちゃんのペットであるティッピー。
あんこはティッピーに一目惚れをしてしまいティッピーが店を訪れると普段のあんこからは想像もつかないほど活発に積極的にはしゃぎまわるのだった。
千夜はそんなあんこ眺めるのが、そしてその風景を共有できる友人たちの存在をとても幸せに感じていた。
ただそれでも最近ふと気になる。
ティッピーとじゃれあっているあんこを時折どこか怖く感じるのだ。
まるであんこが道端でよく見かける、一心不乱に腰を振り続ける野良うさぎたちの様に見えてしまうことがあるのだ。
……もしも……あんこがあんな事をするようになってしまったら……その時……私は一体あんこをどうしてしまうのだろうか?
千夜はきっと杞憂だあんこに限りそんな事はないと頭を振る。
そんな千夜の目の前にはティッピーにじゃれつくあんこ。
そしてそれを笑顔で見つめるココアたちがいた。
千夜「次回あんこを愛でてくれるのは↓1よ」
チノ「以下の作品内からチョイスしてください」
・ひだまりスケッチ(キャラット)
・GA(キャラット)
・Aチャンネル(キャラット)
・キルミーベイベー(キャラット)
・ごきチャ(キャラット)
・ゆゆ式(きらら)
・きんいろモザイク(MAX)
・桜Trick(ミラク)
・ご注文はうさぎですか?(MAX)
・ハナヤマタ(フォワード)
・幸腹グラフィティ(ミラク)
・がっこうぐらし!(フォワード)
・わかば*ガール
・マギカシリーズ
・セカイ魔王
他キャラットとフォワード系列なら分かる範囲で応じます。
あんこ「ボクまた虐待されちゃうの?」
ダンデライオン(ミラク)は無いんですか?
糞仔うさぎはどうなったんです?
chapter2 Aチャンネル(1)
その日、彼らは学校行事の下見としてとある街を訪れていました。
そして歩き疲れた彼らが公園で休んでいた時の事です。
鬼頭「話には聞いていましたけど本当にウサギだらけの街ですね」
佐藤「鬼頭先生はウサギとか好きなんじゃないんですか?」
鬼頭「わ、私は別に興味はありません」
佐藤「その割にはずいぶん気にしてるようだったけどなー」
鬼頭「気のせいです」
鎌手「ほーほれ」
鬼頭「!!」
鬼頭「なんですか?このウサギ」
鎌手「なんかジっとこっちを見てたから饅頭をやったら懐かれた」
佐藤「へー可愛いウサギさんじゃないですかぁ」
投げ渡された王冠を被ったウサギと見詰め合う鬼頭ですが、ここである事に気がつきます。
鬼頭「……って、二人ともなにお土産を勝手に食べてるんですか?」
鎌手「へ?まあいいじゃん。また帰りに買ってけばー」
佐藤「鬼頭先生は真面目だなー」
鎌手「ほら鬼頭も」
鬼頭「………」
佐藤「食べないの?美味しいですよ~?」
鬼頭「(ナデナデナデナデ)」
王冠を被ったうさぎ「・・・」
鎌手「ああ両手が塞がってるもんなー」(佐藤先生をチラ)
佐藤「え~仕方ないな~。はいどーぞ」
鬼頭「な、な、なっ………!!」(ナデナデナデナデナデ
佐藤先生により饅頭が鬼頭先生の口元へと運ばれかけた、まさにその時でした。
それまでぬいぐるみのように大人しく撫でられていたウサギは信じられない機敏な動きでその饅頭を横取りすると、そのまま凄いスピードでその場を後にしてしまったのです。
鬼頭「………」
鎌手「おー」
佐藤「鬼頭先生があんまり強く撫ですぎるから逃げちゃったのかなー?」
鬼頭「わ、私のせいですか?」
鎌手「……それにしても佐藤。お前よくこんなの平気で食えたな」(ゲロゲロ
佐藤「え~?美味しいじゃないですか。その緑色の餡子のお饅頭」
メグ「あーあんこだー。どうしたんだろー」
マヤ「おーい。あんこーどうしたんだー?」
メグ「うーん。眠っちゃってるみたいだから甘兎庵へ連れていってあげようよ」
マヤ「よーし。じゃ甘兎庵へ向かって出発ー!!」
そしてこの後、甘兎庵で出会った人たちは↓1の世界の住人だったのです。
↓2はその世界からの登場人物を1~3人で指定してください。
・連続で同じ世界を選択は不可とします(Aチャンネルの世界は次々回から再度選択可能)
・同じ登場キャラは指定された場合のみ再度登場します。
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