【SHIROBAKO】タロー「えぇ!?また佐藤さんに運転の研修するんすか?」 (127)

書き溜めないのでまったりいきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427557455

宮森「そうです」

タロー「何でまたそんなことに?」

宮森「それが…ですね、佐藤さんに苦情が出始めているんです。」

タロー「苦情?」

宮森「アニメーターさんから佐藤さんの原画回収にかかる時間が極端に遅いと…」

タロー「あぁ…佐藤さんって道覚えるの苦手そうっすもんねぇー」

宮森「そこで、タロさんにもう一度運転研修を指導してもらいたいのですが、大丈夫そうですか?」

タロー「別にいいけど…そんなんいつやるんだよ宮森ぃー?」

タロー「最近は仕事が多くて業務中に研修する暇なんかねぇぞ?」

宮森「ああ、それは大丈夫です。研修が終わるまでは臨時に他の会社と提携して業務をやるので!」

宮森「佐藤さんとタロさんがいない分をその時だけカバーします!」

タロー「そんな用意をしてまで研修やるのかよ!?」

タロー「何でそこまでして研修を受け直させたいんだよー宮森ー?」

宮森「それは…佐藤さんが少し落ち込んじゃってるんです。」

タロー「落ち込んでる??」

宮森「はい、実は…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

プルルルル、プルルルルテン…ッピ

宮森「はい、こちら武蔵野アニメーションです!」

原画マン「あのー原画回収に来るはずの時間に来ないんですけど?どうなってるんですか?」

宮森「は、はい!申し訳ございまさん!すぐに担当の者に確認をとって回収に向かわせます!」

宮森(今日の原画回収は…佐藤さん?どうしたんだろ?)

宮森「あっ、携帯が鳴ってる!佐藤さんだ!もしもし佐藤さん?どうしたの?」

佐藤「宮森さん〜、私…私…どこにいるかわからなくなっちゃってぇ」

宮森(いつもの佐藤さんと口調が全然違うッ!!)

宮森「佐藤さん!落ち着いて!今何か周りに見えるものとかある?」

佐藤「うぅ…近くには…三匹のサルが書かれた門しか見当たらないですぅ…」

宮森(三匹のサル…?まさか…)

宮森「佐藤さん!日光東照宮まで行っちゃってるの?」

佐藤「うぅ…うぇ〜ん…日光東照宮ってどこですかぁ?なんなんですかぁ〜?」

宮森(マズイ…佐藤さん…少し混乱してる、周りが見えなくなってるんだ!)

宮森「とにかく落ち着いて!いい?今から私が車飛ばして迎えに行くから!じっとしててね?」

佐藤「うぇぇ〜ん…うぅ、、ごめんなさいぃ…」





at日光東照宮

宮森「佐藤さんー!佐藤さんー!どこにいるのー?」

宮森(どこにいるんだろ…?早く見つけてあげないと…あっ!いた!)

宮森「佐藤さん!!大丈夫?」

佐藤「うぅ…み、み、宮森ざぁぁーん!すみばせんでしたぁぁ…ほんどうに…本当にずびばぜん…」

宮森「ううん、佐藤さんが無事なら今はそれで大丈夫だから。さ、早く原画マンさんの所に向かわなきゃ!」

佐藤「うぅ…ううぇぇん…」

宮森「ほら、今は泣かないの!原画マンさんに謝りに行く時に目の周りが腫れっぱになっちゃうよ!ね?」

佐藤「ぅう…は、はい、わ…わかりました…」

宮森(良かった、少し落ち着いたみたい)

宮森「さ、原画マンさんの所に行くよ!」

佐藤「は、はい」

at原画マン宅(中野駅周辺)

ピンポーン

宮森「申し訳ござませーん!武蔵野アニメーションの宮森と申しますー
原画の回収に参りました!」

ガチャ

原画マン「あ、どうも。…あれ?宮森さん?原画回収の担当さんは佐藤って聞いたんだけど…」

佐藤「あ、はい…私です。本日は真に申し訳ございませんでした。全ての責任は私にあって、今後はこのような失態を犯さぬように努力して……」ウンタラカンタラウンタラカンタラ

原画マン「…ねぇ?一つ聞いてもいい?」

佐藤「は、はい。どういたしましたでしょうか?」

原画マン「何でインターホンを自分で鳴らさないで宮森さんが鳴らしたの?本当に責任があるなら佐藤さん自身が鳴らすのが筋だと思うんだけど?」

佐藤「あっ…そ、それは…」

原画マン「佐藤さんはどうして宮森さんよりさきに鳴らさなかったの
?」

佐藤「あ、あの…それは…ですね」

原画マン「もしかしたら、宮森さんが佐藤さんに気を利かせて、インターホンを自分で鳴らしたのかもしれないけど…」

原画マン「もし佐藤さんがこの仕事に責任をもってるなら率先してインターホンを鳴らすべきじゃない?」

原画マン「それと、ついでに言うと宮森さんと一緒じゃなくて一人で来て欲しかったかな。個人的には」

宮森「あ、あの…ついて来たのは私の判断で決して佐藤さんのせいでは!」

原画マン「宮森さんは口を挟まないでもらえるかしら?」

宮森「あ、は…はい」

原画マン「佐藤さん?だったわよね?
あなたはこの仕事に本当に責任をもっていらっしゃるのかしら?



佐藤「は、はい!もちろん責任をもって仕事をしております。」

原画マン「私にはそうは思えないわ」

佐藤「…え!?」

原画マン「本当にこの仕事に責任をもっているなら、一人で謝りに来て一人でこのミスのケツを拭くべきよ。」

原画マン「宮森さんだって多忙の中ここに来ているわけであって、その間にもたくさんの仕事が宮森さんにふっているのだから。」

原画マン「宮森さんに迷惑をかけまいと一人で来るべきだったわよ。」

宮森「べ、別に私は迷惑だなぁと思っていません!」

原画マン「申し訳ないけど黙っててくれるかしら。」

原画マン「佐藤さん…アニメ業界っていうのは他の業種と比べてもトップクラスで時間に厳しいのよ。」

原画マン「原画マンだけじゃなくて、たくさんの人がいいアニメを作ろうと時間に追われながらも頑張っているの。」

原画マン「そんな中で原画回収が少しでも遅れたりすると一気に歯車が狂ってしまって取り返しのつかないことにもなるのよ。」

佐藤「………………」

原画マン「新人さんだろうが、監督であろうが、誰でも一つの大きな歯車の一部なのよ。」

原画マン「そのことをちゃんと意識して働いてもらいたいわね。」

原画マン「申し訳ないけど、今の佐藤さんの様子を見ると…本気が見えてこないの、アニメに対する本気がね」

原画マン「本気になれない仕事なら転職した方がいいわよ。特にこの仕事は好きじゃないとやってけないし。」

佐藤「………はい」

原画マン「…厳しいことを言ったようでごめんなさいね。はい、これ原画よ!」

佐藤「あっ…はい!ありがとうございます。」

原画マン「まぁ、若いんだから色々考えなさい。道はたくさんあるのだから。それじゃ、またよろしくお願いしますね」

ガチャ

佐藤(私は…アニメに本気になっているのでしょうか…)

宮森「佐藤さん?」

佐藤「………」

宮森「佐藤さん!大丈夫?原画も回収出来たから早く会社に帰らなきゃ!急ぐよー!」

佐藤「あっ…はい!」



in会社帰りの車

佐藤「………はぁ」

宮森「さっきのこと…考えてるの?」

佐藤「あっ、はい…」

宮森「私はあんまり気にしなくてもいいと思うよ。」

佐藤「え?」

宮森「私もあの言葉聞いて少し悩んじゃった。アニメに対して本気なのか?ってさ。」

佐藤「そうなんですか!?だって宮森さんはあんなに一生懸命アニメに対して本気じゃないですか!」

宮森「えへへ〜ありがと!そう言ってもらえると嬉しいな…けど」

宮森「自分では本気だー!一生懸命だー!って思ってても周りの人みんなが認めてくれるのかなぁ?って思っちゃってさ…」

佐藤「そ、そんな…」

宮森「私はね…高校の頃からアニメが好きで…将来はその高校の子たちと一緒にアニメを作りたいって思ってるの」

宮森「そのために今のデスクの仕事を頑張って、自分なりの本気をこのアニメっていう仕事に向けてるつもりではあるの」

宮森「けどね…そう思っててもやっぱり本当に私はアニメに対して本気なのか疑っちゃうんだよね…」

佐藤「宮森さん…で、でも!」

佐藤「私は宮森さんはアニメに本気だと思います!宮森さんがどれだけこの仕事を好きなのか一緒に働いててとても感じますし」

佐藤「私は宮森さんが先輩で本当に良かったと思っております!」

佐藤「それに…周りの人に本気だと認めてもらえなくても…自分なりの本気をもって仕事に臨んでいるのなら…」

佐藤「それはその仕事に対して誠意をもっている証拠であると思います。」

佐藤「だから…宮森さんが本気じゃないなんて事はありえません!」

宮森「さ、佐藤さん…ありがと、凄い…元気出たよ!」

佐藤「い、いえ…そんな…あ、ありがとうございます。」

宮森「ねぇ?佐藤さん?」

そろそろ寝ます。起きたらまた書いていきたいと思います。

書き溜めなし+遅筆なので本当に申し訳ないですm(_ _)m

宮森「佐藤さんはさっきの言葉でアニメ業界辞めちゃうの?」

佐藤「………正直そう思ってしまいました」

宮森「…それはどうして?」

佐藤「やはり私は…他の働いている方々とは違ってこの業界に興味があるわけでもありません」

佐藤「それに…宮森さんみたいに何か目標があるわけでもなく、ただ家から近いという理由でこの職を選びました」

佐藤「そんな私が…この業界で働いていくなんて…他の働いている方々に申し訳ないです」

宮森「…じゃあ質問を変えるね」

宮森「佐藤さんはこの仕事に本気になれそうかな?」

佐藤「本気に…ですか?」

宮森「うん、本気」

佐藤「………正直それもわかりません」

宮森「なんでかな?」

佐藤「本気を出せるとは思ってるんです…でも…でも!」

宮森「でも?」

佐藤「そんな私の本気を誰が認めてくれるんでしょうか?アニメに興味も何もない私なんかに…」

佐藤「私が本気だなんて言っても誰も認めてくれません…」

宮森「佐藤さん…その発言はおかしいよ?」

佐藤「おかしい?何がおかしいんでしょうか?」

宮森「佐藤さん…さっき私に言ってくれたじゃない」

宮森「自分なりの本気を出して仕事をしている人はその仕事に誠意を持っている証拠だって」

佐藤「あっ…」

宮森「自分なりの本気を出せるって思ってるならさ、大丈夫だよ佐藤さん!」

宮森「だから…あの言葉はあんまり気にしなくてもいいんだよ」

佐藤「宮森さん………」

宮森「あの原画マンさんもその事がわかってて敢えてあんな事を言ったんだと思う」

宮森「佐藤さんがその事に気づいてアニメに真剣に向き合うことが出来るって思って言ったんだよ」

佐藤「…………………」

宮森「それにさ、佐藤さんはもう一つ間違えてるよ」

佐藤「もう…一つですか?」

宮森「うん、それはね…」



宮森「誰も佐藤さんの本気を認めてくれないわけないってこと」

佐藤「そ、そうでしょうか?」

宮森「うん、誰もなんてありえないよ」

宮森「だって…私は佐藤さんがこの仕事に一生懸命だって…本気に向き合ってるって知ってるもん」

佐藤「宮森さん…お世辞ですか?」

宮森「お世辞なわけないよ!」

佐藤「ッ……!」

宮森「私は知ってるよ、佐藤さんが道を間違えてあんなに取り乱してたことを」

宮森「普段冷静な佐藤さんがあんなに取り乱してたってことはさ」

宮森「原画を運ぶって仕事に責任感を持っていて、その責任を果たすことが出来なかったからじゃないかな?」

宮森「責任を果たせなくて…悔しくて…あんな風に取り乱しちゃったんだよ!」

宮森「だからさ、佐藤さんが本気じゃないなんて私には思えないんだよ!」

佐藤「み、、、宮森さん…」

宮森「だからさ、大丈夫なんだよ!佐藤さん!」

宮森「私だけは佐藤さんを認めてるし、尊敬してる」

宮森「ううん、武蔵野アニメーションのみんなもそうだよ!」

佐藤「…ありがとうございます。宮森さん」

佐藤「私…頑張ってみます!自分なりでも!」

宮森「そう、まずは自分なりでもいいんだよ、頑張ろう!」

佐藤「はい!では…まず最初に…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



タロー「それで運転の再研修ってわけか…泣かせるねェ…」

宮森「はい!ですので是非タロさんにお願いしたくて!」

タロー「おうおうモチよ!大歓迎っすよ!」

タロー「ビシバシ研修して、カーレース並みの運転技術を仕込んでやんよー!」

宮森「それは大丈夫です」

宮森「一応運転技術もそれなりに教えてもらいたいんですが…一番は道を覚えさせてほしいです。」

タロー「確かにそうだなー、佐藤さんはドが付くほど方向オンチだからなぁ…」

宮森「安藤さんは何とかなったんですけどねぇ…」

タロー「まぁその辺に関しては、この高翌梨太郎!真剣に考えて参ります!」

宮森「はい!よろしくお願いします!」

宮森「では、明日の朝会でこの事について皆さんに報告しますね!」

タロー「えぇ?まだ誰にも知らせてねぇのかよ宮森ぃ!」

宮森「い、いえいえ!一応監督さんや社長さん、興津女史には伝えています!」

タロー「ええええええぇぇぇぇ」

タロー「佐藤さんには?佐藤さんは知らないのか?俺がやるって?」

宮森「そうですね、何か…問題ありますか?」

タロー「問題アリアリ!大アリクイだよ!」

タロー「研修って言ってもさー、俺と佐藤さん二人きりだろ?宮森ぃー?」

宮森(…もしかして?)


宮森「あれぇー?タロさんもしかして…意識しちゃってるんですかぁ?佐藤さんのこと」

タロー「意識っていうか…あんな話聞いたら良い子だなぁって普通思っちゃうじゃんかよ!」

宮森「フフフ…案外純粋な人なんですね!タロさんって!」

タロー「うっ…うっせ!うっせぇ!うっせぇぇぇ!」

宮森「心配しなくても大丈夫ですよタロさん・」

タロー「だ、大丈夫って何がだよ?」

宮森「佐藤さんがタロさんを意識するなんてありえません!」

タロー「うっ…ヒデェよ宮森ぃ…」

宮森「それに…佐藤さんは仕事とそういう感情は分ける人ですよ」

宮森「誰かさんとは違って」ププー

タロー「こ、このヤロー!宮森ぃ!そんなん言うなら研修なんてやってやんねぇぞ!」

宮森「じゃあいいですよー!平岡さんに頼みます・」

タロー「ぁあもう!大ちゃんは駄目だ!大ちゃんは!やるよ宮森!ごめんなさい!やりますー!」

宮森「ウフフ…それじゃ、よろしくお願いしますねー」

宮森(フフッ…こういうのって面白いなー・)











朝会にて

宮森「…ということで!これから少しの間、佐藤さんは再研修に入ります!」

宮森「佐藤さんとタロさんがその間にいない代わりに臨時でヘルプが来る事になるのでよろしくお願いします。」

興津「…以上で今日の朝会は終わりますが、他に何かある方はいらっしゃいますか?」

安藤「はいはいはいはーーい!」

興津「安藤さん、なんでしょうか?」

安藤「高翌梨先輩が朝会中にニヤついてて何か気味が悪いっす!」

タロー「な、、、べ、別にニヤついてなんかいねぇよ///!」

矢野「そう言いつつニヤついてるわよ、タロー?」

タロー「な、、、そんなことないっすよ矢野先輩!そ、そうだよなー大ちゃーん?」

平岡「ん…ま、まぁそうなんじゃないのか?うん…」

タロー「だ、、、大ちゃんまで!」

興津「あの!他に何もないようですので朝会を終わらせたいのですが?」

安藤「あっ!す、すいませんっす…も、もう何もないです」

興津「それではこれで朝会を終わります。…それでは社長」

丸岡「はいはい、これから少しの間ね、高翌梨くんと佐藤さんが席を外すけれどもね」

丸岡「代わりに来てくれるヘルプの人達と一丸になって頑張っていきましょうー」

丸岡「それでは…明日に向かって………忍忍!!」

みんな「に、、、にんにーーん。」

興津「それでは今日も1日よろしくお願いします」

〜〜〜〜〜〜朝会終了〜〜〜〜〜〜





そろそろ寝ます。

一応この話の方向はタロー×佐藤さんです。

また時間のある時に少しずつ更新していくと思います。よろしくお願いします。

朝会終了後

矢野「あれ?タローは?」

安藤「外に買い出しに出かけてますよ〜」

宮森「ここに居るのが恥ずかしくなったのかな?」

ワイワイガヤガヤ


佐藤「………あ、あの〜?」

宮森「ん、なーに?佐藤さん」

佐藤「何で高翌梨先輩はあんなにニヤニヤしていたのでしょうか?」

矢野安藤宮森「え!?」

佐藤「いくら高翌梨先輩だとしても朝会中にあんな風になるなんて…」

佐藤「あ、もしかしたら!何かいいことがあったのかもしれませんね!」

宮森「え?佐藤さん…まさか…?」

佐藤「???」

安藤「えぇ〜!佐藤ちゃんわからないんっすか!」

安藤「高翌梨先輩は…さとうちゃ」グイっ

矢野「ちょっ、ちょっと!安藤さん!」

安藤「や、矢野先輩!きゅ、急に襟元引っ張らないでくださいよ〜!」

矢野「あ、ゴメンゴメン」

矢野「ちょっと待っててね。佐藤さん」

佐藤「…?は、はい」

矢野「安藤さん、みゃーもり!ちょっと集合」









どういう訳か分からないのですが「たかなし」って入力すると高翌翌翌梨と表示されてしまうので高翌梨に脳内変換してくれるとありがたいですm(_ _)m

まだ名前呼びに違和感が生じるので出来ませんが、違和感のない展開になったら「タロー先輩」「タロー」に統一します。

すみません、変な感じになりましたm(_ _)m

「たかなし」が「たかよくなし」と出てしまいますが「たかなし」と脳内変換してください

in女子トイレ

安藤「ど、どうしたんですか?矢野先輩!」

矢野「ど、どうもこうも、佐藤さんって本当に気づいてないの!?」

安藤「どうなんすかねぇ〜?でも、もしそうなら教えてあげた方が…」

宮森「いや、それはやめたほうがいいよ!安藤さん!」

安藤「そ、そうですかね?佐藤さんはそういうこと聞いても動揺しないような気がしますけど…」

安藤「しかも、意識されてる相手が高翌梨先輩ですしー」

宮森「い、いや…そうかもしれないけど!それはタロさんに悪いよ!」

安藤「あ!そのことは全然考えてませんでした!」


宮森「あ、安藤さん!そこはその辺も考えてあげなきゃ!」

安藤「そ、そうでしたね…もし言い切っちゃってたら高翌梨先輩に申し訳なかったっす」

宮森「そ、そうだよ!」

安藤「ちょっと反省です」

矢野「と、とにかく佐藤さんは本気で気づいてなさそうだからさ…」

矢野「その事については触れないことにしましょう」

安藤「そ、そうですね、その方がいいかもです」










安藤「というか…率直に気になるんすけど…」

安藤「佐藤ちゃんが高梨先輩の事を好きになる可能性ってあるんですね?」

矢野「それは…なさそうよねぇ、何たって性格がほぼ真逆だし」

矢野「波長が合うとはあまり思えないわね」

安藤「というかまず、あの佐藤ちゃん真面目さをみると…」

安藤「佐藤ちゃんを好きにさせるのって誰でも難しそうっすよね…」

宮森「あ、それ分かるかも!」

宮森「あの真面目な感じは男の人は中々近づきにくそう!」

矢野「というか、チャラついた男は即眼中から外れそうよね」

安藤「でも案外もう将来を約束した相手がいたりして…?」

安藤「それに、もしかしたら過去に何人の男をたぶらかした伝説の女だったとか!!!」

ガチャ

佐藤「あの〜さっきから何の話をしているのでしょうか?」







宮森矢野安藤「!!!!!!!?」

安藤「さ、佐藤ちゃん!き、聞こえてたましたか?」

佐藤「い、いえ…盛り上がっていた声しか聞こえませんでしたが」

宮森「そ、それなら良かった!な、何にも佐藤さんに関係することなんて、、、はっ、はなしてないですよ!」

宮森「さ、佐藤さんに彼氏とかいるのかなー?みたいな話なんて全然してないですよ!!!!」

宮森(あっ………)

安藤(宮森先輩…)

矢野(な、何パニクってんのよ!?バカみゃーもり!!)

佐藤「わ、私に彼氏ですか…?」

安藤「………そ、そうなんですよ!佐藤さんにいるのかどうか気になってて!」

安藤(こうなったらもう開き直るしかないっす!この際聞くしかない!)

宮森矢野(安藤さん…強気ね…)

佐藤「は、はぁ…まぁ恋愛話は盛り上がるらしいですしね…」

安藤「で、、、どうなんすか?佐藤ちゃん!今彼氏さんいるんですか?」

佐藤「い、いえ…お恥ずかしながらそのような方はいらっしゃいませんが…」

安藤「…!?一度も…ですか?」

佐藤「な///し、失敬ですね!い、一応高校のときに居た様なこともありましたよ!!!」

安藤「い、居た様な?」

佐藤「あっ…///」

安藤「ほうほう、どういうことか気になりますなぁ!」

安藤「説明してもらうっすよ!佐藤ちゃん!」

宮森(攻めるなぁ、安藤さん…これが若さってやつですね。)

矢野(みゃーもりも充分若いわよ)

佐藤「はぁ…わ、わかりました。お話しします。それはですね…」

佐藤「私が高校生の頃だったんですが、一人の男性に告白されたんです。」

安藤「おおっ!その男性とはどんな関係だったんですか!クラスメートとか?同じ部活とか?」

佐藤「いえ、全く知らない他のクラスの方でした」

安藤「全く知らない人の告白を受けたんすか?」

佐藤「その当時の私の学校では付き合うというのが一種の流行りだったので…」

佐藤「それに…無理に断る理由というのもなかったので」

安藤「ほうほう、それで!どうなったんすか?」

佐藤「付き合ってから、すぐの休日ですかね…初デートに行ったんです」

安藤「おお!青春してるじゃないっすか!」

安藤「あれ?でもさっき彼氏のような人って…?おかしくないすか?」

佐藤「そうですね。今その説明をしようと思ったところです」

佐藤「その…初デートの結果だけ言いますね…




















私はそのデートで振られちゃいました」




宮森矢野安藤「………え?」

安藤「あ、あの…?どういうことですか?あんまり言ってる意味が…」

佐藤「…確かに今考えると意味がわからないですね、笑っちゃいます」

佐藤「デートの後に…言われちゃったんです」

佐藤「佐藤とデートしても何も面白くなかったって…だから別れてくださいって…」

安藤「はぁ!?おかしいっすよそんなん!向こうから告白してきておいて!!理不尽っす!」

佐藤「いえ…私も悪いんです。私はその人の事を何も知らずに付き合ってしまった。」

佐藤「そして、、、その人も私の事をよく知らなかった…ただそれだけなんです」

安藤「ど…どういうことすか?」

佐藤「友達伝いで何であの日別れ話を切り出されたか耳に入ってきたんです。」

佐藤「それによると…普段は真面目な感じがするけど、付き合ったら真面目な感じがなくなって打ち解けると思ってた」

佐藤「だけど、いざデートをしたら普段と何も変わらなかった…ただただ真面目なだけの人だった。それで本当に付き合ってるのか?とその人も思ってしまったと」

安藤「それで…何も面白くなかったって佐藤ちゃんに言ったんすか!そんなの…許せない!」

佐藤「私はその事については何も感情は抱いてませんよ。ただ…」

安藤「ただ?」

佐藤「その当時は、、、とことん自分のことを嫌いになっちゃいましたね…」

佐藤「私は普段通りに、いつも通りの姿でその人とデートをした」

佐藤「ただ…その人にとっては、私の普段通りが全く面白くなかった」

佐藤「…それで、、、私の全てを否定されてしまった。そう思ってしまったんでしょう」

佐藤「だから、、、あの当時はあんなにも自己嫌悪に陥ってしまっんだと思います…」

佐藤「それで、その後の大学、社会人の時は特に何もなかったですよ」

佐藤「むしろ、男の人に避けられてたり、避けてたのかなって思ってます」


佐藤「…以上でお話は終わりです」


佐藤「だから…さっきは彼氏の様な人という表現を使ったということです」

安藤「あ、あの…ご、ごめんなさい」

佐藤「あ、その大丈夫ですよ!遠い昔のことなので!安藤さんは気になさらないでください」

安藤「あ、、、う…その」

宮森矢野「………………」

佐藤「安藤さん、宮森先輩、矢野先輩」

佐藤「私は今の自分の真面目さは嫌いじゃないんですよ」

佐藤「それに…今の職場の方々は本当にいい人ばっかりです」

佐藤「安藤さんは私と仲隔てなく接してくれるし、宮森先輩や矢野先輩も親身に接してくれてる」

佐藤「それに何と言っても私の事を否定しないで認めてくれるんですよ!」

佐藤「だから…その当時の環境や状態よりもずっと幸せなんです!」


佐藤(私にはもったいないくらいに…)


佐藤「だから、そのぉ…大丈夫ですよ私は!うん!大丈夫です!」

佐藤「ですので…そんな暗い顔はなさらないでください」

佐藤「本当に私はあの時と比べると本当に幸せなんですから」

矢野「………佐藤さん?」

佐藤「は、はい!なんでしょう?」

















ギュ









佐藤「あ、あの///急に抱きつかれると、、、その」

矢野「ごめんね、ちょっとじっとして話を聞いてくれるかしら?」

佐藤「え?は、、、はい」

矢野「佐藤さんはもっと幸せを求めるべき人よ」

佐藤「ど、どういうことでしょうか?」

矢野「幸せっていうのはね…私は自分の中で比較するものじゃないと思うの」

矢野「今、、、佐藤さんはその当時のことと比べて今のことを幸せって思ってる」

矢野「…もちろんそれは悪いことじゃないわ、でもね」

矢野「そうなると…いずれ佐藤さんの幸せに限界が来ちゃう気がするの」

佐藤「限…界…?」

矢野「そう、限界。」

矢野「今の状態ならまだ問題はないと思うの」

矢野「でもね…いずれそれが問題になるような大きな幸せが佐藤さんに訪れたらさ」

矢野「佐藤さんはその幸せを当時の状況と比べるでしょ?」

矢野「そしたらさ…私のあの状況に比べたらこの幸せは幸せ過ぎる、だから…こんなに幸せを求めてはいけないんだ…」

矢野「佐藤さんはそう思っちゃうんじゃないかしら、、、」

佐藤「ッ………!」

矢野「私はね、、、幸せに限界なんてないって思ってるの」

矢野「だから、、、私は佐藤さんに蓋をして欲しくない」

矢野「その当時と比べることによって…自分の幸せに限界を作って欲しくないの!」

矢野「………それだけは覚えておいて欲しい」

佐藤「………………………」

矢野「さ!これでこの話はおしまい!さぁ、、みんな仕事に戻るわよ!」

佐藤「えっ!?あっ、、、はい!」

矢野「みゃーもりも安藤さんも!ほら!仕事仕事!」

矢野「頑張るぞぉぉぉ、オーー!!」

宮森安藤佐藤「ぉ、、、ぉーー」


矢野「オーイ!声が小さいぞー!先輩がこんなに声出してんだから……頑張れ!頑張れ!」

矢野「いくぞぉぉぉぉ、オーー!」

宮森安藤佐藤「オーーーーー!」



おーい!女子トイレうるさいぞー!静かにしなさい!


宮森「矢野先輩のせいで怒られちゃいましたよー!」

矢野「う、うっさい///!お、おまえらが一回で出さないのが悪いんだからな!」

みんな「プッ……クククッ…アハハハハハハハ」


矢野「ハハハハハ…ハァ……ハァ…ふぅ…よし!皆いい笑顔ね!それじゃあ今度こそ仕事戻るよー!」

宮森安藤佐藤「はい!」

今日はもう寝ます。

中々スレタイの研修に移れずに申し訳ないですm(_ _)m

おそらく明日らへんには移れるかと思います。

また時間のあるときに更新しますノシ

目を通しました。情報ありがとうございます。

少しだけですが進めます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ガラガラッ

タロー「ただいま戻りましたー!頼まれてたもん買ってきましたっす!」

丸岡「どうもありがとうねぇ、高梨くん。わざわざ食材の買い出しを引き受けてもらっちゃって」

タロー「い、、、いえ!自分凄く買い出しに行きたかった気分だったっす!」

興津「…それにしても今日は、やけに買い出しに率先的でしたねぇ…」ニコッ

タロー「え、え?な、なんなんですか興津さん!」

興津「まるであの場に居るのが恥ずかしかったかのようです」ニコニコ

興津「何かあったんでしょうか?ねぇ…高梨さん?」

タロー「え…あ…そ、そのぉ…」

丸岡「ちょっとちょっと興津さん」

興津「何でございましょうか、社長」

丸岡「あんまり高梨くんをからかっちゃダメだよ」コソコソ

興津「も、申し訳ありません。こういうのを見ると、、、つい…」コソコソ

丸岡「あぁ…まぁ高梨くん。これからは高梨くんは佐藤さんの研修の先生になるよね」

丸岡「後輩を指導するのは先輩の仕事だからね、そしてそこから得るものも大きい」

丸岡「精一杯頑張ってね」


タロー「…!りょ、了解っす!この高梨太郎精一杯頑張るっす」

宮森「タロさーん!佐藤さんはもう下で準備出来ているので!タロさんも急いで下に来てください!」

タロー「うーい、了解ー」

タロー「で、では!社長、興津さん!これから行って参ります!」ガチャ

丸岡「うんうん、頑張ってねぇ」

興津「これから楽しみですね」ニコニコ

興津(くっ…ただ、もう少しこの件に関してはいじりたかったですね…残念です)

玄関にて

安藤「佐藤さん!研修頑張ってくださいっすね!」

佐藤「ありがとうございます。早く一人前になれるよう頑張ります」ペコリ 

矢野「まぁそう焦らなくても、一人前にはなれるから大丈夫よ」

矢野「タローは運転技術とか道の記憶力とかなら製作陣でもかなり高いから」

矢野「その教え方についていけば必ず一人前以上になれるわ」

佐藤「そうですね、運転関連のときは普段の高梨先輩とは異なって仕事の出来る方になりますので…」

佐藤「信じてついていきたいと思います」

ガチャ

タロー「うぃーす!」

矢野「お、来たわねタロー!」

タロー「ちょっと遅くなってごめんなさいっすね佐藤さん」

佐藤「いえ、全然大丈夫です。それに私は教えてもらう立場ですし」

タロー「そんなに気ぃ使わなくて大丈夫っすよー」

佐藤「ありがとうございます」

タロー「んじゃ、早速研修はいっちゃいましょー」

佐藤「は、はい!」

佐藤「あ、あの!それと高梨先輩!」

タロー「ん?どうしたんすか佐藤さん」

佐藤「はい!あ…あの…私、、、」

佐藤「た、高梨先輩のこと…私…信じてますから…私…高梨先輩のこと信じて頑張りますから!よ…よろしくお願いします!」

タロー「お、、、おう///が、頑張ろうな」ドキドキ 

佐藤「では、早く車に乗りましょう!」

佐藤「私…早く高梨先輩に教えてもらいたいです!」


タロー「わ、、、わかったわかった…まぁそう焦らなくても」ドキドキ

ガチャ バタン ブ-----ン   

安藤「…行っちゃいましたね」

矢野「…それにしても佐藤さんのあの男をくすぐる無意識的な言葉…ッ」

安藤「凄まじい破壊力っすね…」






矢野安藤(佐藤さん恐るべしッ……)


今回はこの辺で失礼します。

またよろしくお願いします。

少しですが書き込みます。

駐車場にて

タロー「んじゃあ、早速行きましょうか。」

タロー「今日はまず自分が運転するんで佐藤さんはそれを見学するって感じでいきましょう」

佐藤「そうですね、ではお先に失礼します。」

タロー(えっ…?助手席?)

タロー「え、え、、、あの!佐藤さん?」

佐藤「…はい?何でしょうか?」

タロー「じょ、助手席でいいんすか?」

佐藤「何か…おかしいのでしょうか?」

タロー「い、いやー、前に宮森たちと運転したときはみんな後ろの席だったっすから…大丈夫かなあって」

佐藤「大丈夫も何も運転技術を間近で見れたり、通行するルートを覚えるのには助手席が最適と思いまして…」

佐藤「この前の研修の時も率先して助手席に座るべきでした。申し訳ありません高梨先輩」ペコリ 

タロー「い、いやー大丈夫っすよ!全然大丈夫!」

タロー「じゃ、じゃあ佐藤さんは助手席で自分が運転席に座ります」

佐藤「高梨先輩が運転なさるのに運転席に座るなんてわざわざ言わなくても」フフッ 

佐藤「あ!す、すみません!研修中なのに笑ってしまって!気が抜けてました!」

タロー「い、いやいや!そこはリラックスしていきましょーよ」

タロー「研修っつってもそんな厳格なものじゃないんすから」

タロー(か、かわいーなー佐藤さん…)ドキドキ 

佐藤「あ、ありがとうございます!」

ガチャ 

タロー「んじゃあ、二人とも乗ったことなんで運転しましょーか!」

佐藤「………ところで高梨先輩?」

タロー「なんすか佐藤さん?」

佐藤「最初はどこに行くのでしょうか?」

タロー「あ、ああ最初はね………かな」

1中野区周辺
2八王子市周辺
3葛飾区周辺
4その他

自分でもどこに行こうか迷ってるので場所は何レスか見て決めようと思います。

その他の場合はどこか代わりの場所(出来れば関東内で)を提案してもらえるとありがたいです。

4が多ければそこから一箇所選んで書こうかなと思います。

見てる方が少なそうなのですが、もし見てる方がいらっしゃればよろしくお願いします。

また明日結果を踏まえて時間のあるときに更新します。









安価は出さない方が良さそうなので安価は取り止めて自分で行き先も考えてみます。
まず、行き先に安価を出すべきかどうかから聞くべきでした。申し訳ないですm(_ _)m

万が一、今後の展開で安価を出そうかなと思った時は、まずここの場面で安価を出すべきかどうかから聞いてみようと思います。

それと武蔵野という立地上、行き先は基本東京周辺が多いのですが、東京民の人以外の方にも楽しんでもらえるように精進します。

色々なアドバイスやご意見ありがとうございます。他に何かあった時には遠慮なくお願いします。

本編更新は夜か深夜ごろになると思います。




タロー「…じゃあ、最初は八王子市周辺まで行ってみるかな!」

佐藤「は、はい!」

タロー「…ところで佐藤さんは武蔵野市から八王子までどうやって行くか知ってるっすか?」

佐藤「え!…ええと、、、まずは、、、そ、その…」

タロー「あ、どっち方面に行くかってだけでも答えてもらえれば、それでいいっすよ!」


佐藤「ま、まずは武蔵野市からう、上の方でしょうか?」

タロー「う、うえ!?」

佐藤「は、はい!上です!」

タロー「そ、そのぉ…上っていうのは北って感じっすか?」

佐藤「そ、そうです!武蔵野市から八王子市まではずっーーーと地図から見たら北のほうにあったような…?」

佐藤「ち、違いますか?」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira072657.jpg

地図は参考にしてもらえるとありがたいです。

所々で地図や場所は画像でアップロードしていくと思います。

タロー「ううん、ちょっと違うかなぁ」

タロー(や、やべぇな…佐藤さんはマジな方向音痴っぽいぞ!)

佐藤「あ、も、申し訳ありません!」

タロー「ん?全然大丈夫っすよ!むしろ間違えてくれた方がどこをどうしたらいいかわかるんすから」

タロー「一番駄目なのはわからないことをわかるって言っちゃうことっすよ」

佐藤「は、はい!」

タロー「ああ、あとそれと佐藤さん?」

佐藤「な、何でしょうか?」

タロー「言葉遣いはお偉いさんがいるわけじゃないんすから、もう少し柔らかくていいっすよ」

タロー「いや、むしろその方がありがたいくらいっすよ」

佐藤「い、いやでもそれでは申し訳ないです!」

タロー「同じ製作の仲間なんすから、それに自分のほうが先輩って言っても少しだけなんで」

タロー「そんなに言葉遣いは気にせず、初めにも言ったけどリラックスしていってみましょー」

佐藤「は、はい!では、、、その少しだけ言葉遣いを柔らかくするよう気をつけてみます。」

タロー「でも言葉遣いを柔らかくするように気をつけるってよく考えたら可笑しいっすよね!」ハハハッ   
 

佐藤「………ッ」プッ  

佐藤「よ、よく考えたらそうですね」クククッ

佐藤「それで言葉遣いを柔らかくするっていうのは、、、その、、、」

タロー「?」

佐藤「こ、ここ…こんな感じっすかね…高梨先輩?」

タロー「………ッ」ププッ   

佐藤「な、何笑ってるんすか?そ、、、その怒るっすよですよ!」

タロー「ハハハッ!敬語以外はやっぱり使い慣れてないっすねー佐藤さんは」

佐藤「そ、そうなんで…あっ!そうなんっすよ高梨先輩!私は前からそういう業界で敬語を使え言われていたので…ああっ!い、言われてたっふから!!」

タロー「さ、佐藤さん敬語使い慣れてないから噛んでるっすよ?」ハハハッ  

佐藤「………///」カァ-

タロー(う、顔赤い佐藤さんもかわいいなー、、、でも…)

タロー「やっぱり佐藤さんはさっきの口調の方があってるすね」

タロー「口調は戻しましょ!」


佐藤「もういいんすか!?た、高梨先輩?!

タロー「おうよ!佐藤さん!」

佐藤「な、なんでだ…あっ!な、なぜでしょうか?高梨先輩?」

タロー「いやー、もうさっきの笑い声というか雰囲気ならもう完全にリラックスっすよ」

タロー「出発近くではリラックスっていってもまだ肩に力が入ってたすけど」

タロー「もう完全に大丈夫そうなんでね!」

佐藤「あっ………」

佐藤(高梨先輩って私がどれくらい緊張してるとか本当にわかってたんだ………!)ポカ-ン 

中途半端ですが今日は終わります。

それと出来る限り毎日更新は心がけたいのですが、それが出来ない時がこれから多々あるかと思います。

ただ、まだどのくらいの長さになるかわからないのですが、キチンと完結はしたいと思ってます。

読んでくださっている方には申し訳ないですがよろしくお願いします。

では、また更新しますノシ

タロー「ん?佐藤さーん?大丈夫っすかー?」

佐藤「え?あ、そのだ、大丈夫です!」

佐藤「そ、その高梨先輩って私たち後輩のことを気にしてくださってるんですね」

タロー「ん?まぁ初めて出来た後輩っすからね!」

タロー「でもまぁ…なんやかんや一番後輩の面倒見てるのは宮森だと思うぜー」

タロー「デスクやったり後輩の指導したり、あいつはスゲェよやっぱ」

佐藤「た、高梨先輩も凄いですよ!」

佐藤(高梨先輩ってもしかしたら、とても仕事に誠実な方なのでしょうか?)

タロー「お、そう言ってもらえると嬉しいっすよ!」

タロー「んで、一応正しいルートの説明するっすよー」

佐藤「はい!よろしくお願いします!」

タロー「武蔵野市から八王子市に行くには、まず三鷹市っすね」

タロー「んで、そっからオレンジ色の中央自動車道を通って府中市、そして更に日野を通ったら八王子市になるんすよ」

タロー「なんで武蔵野市から八王子市は地図的には西の方っす」

佐藤「はい!わかりました!」

タロー「ところで、佐藤さん?」

佐藤「はい?何でしょうか?」

タロー「佐藤さんは道を覚えるときにどう覚えてるんっすか?」

佐藤「ど、どうですか?え、えーとひたすら地図だけを見て暗記という感じでしょうか?」

タロー「あーなるほどねぇ」

佐藤「何か問題がありますでしょうか?」

タロー「ん?まぁその辺はドライブしながら追い追い説明していくっす!」

佐藤「は、はい!」

佐藤(何なんだろう…?気になりますね)

タロー「んじゃあ、早速エンジンかけて出発進行っす!」

佐藤「はい!よろしくお願いします!」

少なくて申し訳ないですが、今日はここまでにします。

また更新するのでよろしくお願いします。

後輩には使ってなさそうですね。
これからはあまり後輩には〜っすは使わないようにしていきます。

ご指摘ありがとうございました。

それまでに〜っすと佐藤さんに使ってしまっていた部分はタローが佐藤さんを意識して緊張していたという感じでお願いいたします。

アニメは全話見たのですが、所々口調がおかしくなることはあると思います。

そのときには是非ご指摘よろしくお願いします。

タロー(ふいぃー俺もやっと緊張がほぐれてきたよ…)

タロー(やっぱり、仕事とはいえ佐藤さんと二人でドライブだからなぁ)

タロー(まぁ…佐藤さんが俺のことを意識してくれるなんてありえないから気楽に行きますか!)

タロー「んじゃ、まずはオレンジ色の中央自動車道を目指していきますかー!」

佐藤「はい!」

ブ-ン
  
佐藤「…ところで高梨先輩?」

タロー「どうしたんですか?佐藤さん?」

佐藤「さっき…その、私の道の覚え方がどうとかおっしゃっていたので…」

タロー「あぁー!気にしてくれてたんですか?」

佐藤「は、はい!追い追い説明してくださるとおっしゃっていたのですが…」

タロー「んじゃ、ちょっとポイントまで待っててなー」

タロー「そこまで来たら説明しますんで!」

佐藤「はい!」

佐藤(…き、気になるなぁ)ソワソワ   

タロー「あ!そうだ!」

佐藤「?」

タロー「佐藤さんって本とか読んだりします?」

佐藤「本、、、ですか?」

佐藤「すみません、私は漫画とかそういう類は読んでこなかったので…」

タロー「いや!漫画とかじゃなくて小説とかですよー」


佐藤「小説であれば、人並みにといったところでしょうか…?」

タロー「ほー、どんなん読んだりしたんですか?」


佐藤「そうですねー、村上春樹さんであったり、百田尚樹さんや」

佐藤「志賀直哉さんや太宰治さんなど色々読んできましたね」

佐藤「私は、漫画よりかは活字を読んできた人生なので…」

佐藤「すみません、アニメ原作の漫画などのお話が出来なくて…」

タロー「全然謝ることはないですよー」

タロー「逆に自分は活字なんて一切読まないできましたんでねー」

タロー「ずっと漫画ばっか読んできて佐藤さんとは反対の人生歩んできた感じですよ!」

佐藤「そ、そうなんですか?」

タロー「そうそう!活字が嫌いすぎて国語の授業とかはずっと寝てたりしてたんでー」

佐藤「いくら活字が嫌いだとしても授業中に寝るのはよくないと思います」キッパリ    

タロー「う…手厳しいなぁ佐藤さんは…」

佐藤「学校の先生方も真剣に授業をやってくださるのですから、寝るというのは失礼にあたります!」

タロー「ハハハ…佐藤さんはやっぱ真面目だねぇ〜」

佐藤「………」

タロー「?」

佐藤「そうですね、私は真面目でした…今も昔も」

タロー「…まぁ自分ももう少し真面目だったらなぁって思うよ」

佐藤「…真面目だったらなんて思うことあるんでしょうか?」

タロー「そりゃあアリアリですよ!」

タロー「俺がもう少し真面目だったら仕事でのミスも減ってたし、迷惑かけることもなかったし」

佐藤「…ただ、真面目過ぎても迷惑をかけてしまうこともあるんですよ…」

タロー「真面目過ぎても…か?」

佐藤「え?あっ!」

佐藤(つ、つい口走ってしまいました…)

タロー「昔なんかあったの?佐藤さん?」

佐藤「………!?」

佐藤「ど、どうしてそう思うのですか?」

タロー「あんだけ神妙な顔してたら気になるかなぁ」

佐藤「えっ!?そ、そんな顔してたでしょうか?」

タロー「普段のキリッとした顔とはちょっと違ったからねぇ」

佐藤「そ、そうなんですか…」

佐藤「す、すみません、気を遣わせてしまって」

タロー「ん?気を遣って何かぜんぜんないですよ」

タロー「後輩のこういう観察は先輩の義務だからなー」

タロー「先輩っていうのは常時後輩のことを気にかけて後輩を見てるんですよ!」

佐藤「た、高梨先輩にいつも見られてると考えると…」

佐藤「何か妙な感じですね」フフッ 

タロー「そ、そういう意味じゃねぇからな!」

佐藤「わかってます。冗談です!」

タロー「び、ビックリしたなぁ〜、後輩にそんな疑惑を持たれてたら先輩もやってらんないからなぁ」

佐藤「あ、でも安藤さんはそう思っていらっしゃるかもしれないですね」

タロー「え、えぇー!?」

佐藤「あ、それも冗談ですので」フフッ

タロー「さ、佐藤さ〜ん」

佐藤「す、すみません、からかった感じになってしまって」

佐藤「…でも私は少し嬉しかったかもですよ」ボソッ 

タロー「…ん?なんか言いました?」

佐藤「い、いえ!なんでもないです!」

中途半端ですが、今日はこの辺で

またよろしくお願いします。

タロー「…おっ!そろそろ三鷹駅ですよー」

佐藤「見えてきましたね!」

タロー「ところで、佐藤さんは本が好きって言ってたよね?」

佐藤「はい、それがどうかしましたでょうか?」

タロー「ここ三鷹市は有名な作家さんが住んでたんだよ」

佐藤「え!?そうなんですか?」

タロー「そうそう、武者小路実篤だとか山本有三」

タロー「それに太宰治とかも住んでたっていう市なんだよ」

佐藤「えっ!太宰治もですか?」

タロー「佐藤さんはあんまりそういうことは興味なかったんだ」

佐藤「は、はい…本ばっかり読んでいて」

佐藤「作者さんの出身だとかはさっぱりで」

佐藤「すみません、ご期待に添えなくて」


タロー「ハハハ、そんなことないよー」

タロー「まぁ自分も好きな漫画家さんが住んでた場所とかは知らないんで普通じゃないすかね?」

佐藤「漫画家さんと太宰治を一緒に考えてよいのでしょうか…?」

タロー「まぁまぁ、そんなことは置いといて!」

タロー「えっーと、あった!」

佐藤「何があったんですか?」

タロー「太宰治のお墓だよ」

佐藤「えっ!お墓も三鷹市のところにあるんですか!」

タロー「そう!禅林寺っていうお寺にあるんだよ」

タロー「少しだけ寄ってみますか?」

佐藤「い、いえ研修中の身ですので…そういうのは良くないのでは?」

タロー「まぁまぁ、こういう所に寄ってみることに意味があるんだよ」

佐藤「ど、どういうことですか?」

タロー「ふふーん、それは寄ってから教えますかねー」

佐藤「た、高梨先輩!」

タロー「まぁとりあえず寄っていきましょ!車は駐車場に停めちゃうんで!」

佐藤「あ!寄り道は良くないですって!」

タロー「まぁまぁ佐藤さん、リラックスリラックス!」

佐藤「り、リラックスって…」

タロー「寄り道を食うっていう少しくらいの不真面目は人生においては必要なんすよー」

タロー「真面目に突っ走っていく人生じゃ疲れちゃいません?」

佐藤「え?あ、た、確かにそうですけど」

タロー「でしょ!だから少しくらいはOKなのだよ!」

佐藤「は…はぁ、わかりました。寄っていきましょう」

タロー「本当は佐藤さん最初から寄ってみたかったりして?」

佐藤「そ、そんなことは///!」

タロー「そういうところは誤魔化さないで素直になった方が楽なもんすよー」

佐藤「うっ…確かに最初から寄れたらなぁとは思っていました…」

佐藤「す、すみません」

タロー「まぁ、自分の願望は我慢しないで口にとりあえず出した方がいいもんすよ」

佐藤「そ、そうでしょうか?」

タロー「まぁ俺みたいに年がら年中願望を垂れ流してるのは問題だけどねー」

佐藤「フフッ…高梨先輩はそんなに願望があるのですか?」

タロー「まぁねー、男は沢山の願望を持ってるものなんですよ!」

タロー「まぁそれは置いといて、少しくらいは自分の願望を人にお願いしてみるのもアリですよ!」

佐藤「は、はい!」

タロー「いい返事だー!これからは自分のやりたいことは人に聞いてお願いしていきましょー!」

佐藤「…高梨先輩みたいな年がら年中じゃなくて…ですね?」

タロー「そ、そう!程々にお願いしましょー!」

佐藤「高梨先輩も程々に!ですね!」フフッ   
 
タロー「は、はい…やっぱ厳しいなあ佐藤さんは」


佐藤「いつも通りですよ!高梨先輩!」

タロー「まぁいいか、じゃあ、禅林寺に寄って行きますか!」

佐藤「はい!」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira073727.jpg

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira073728.jpg

禅林寺

今日はここまでにします。

日にちを空けてしまい大変申し訳ないで
す。

SSの更新は時間が空いている時の不定期になってしまい、毎日更新は厳しそうです。

ただ、なるべく日にちは空けずに更新をしていきたいと思います!

それではまたよろしくお願いします!

長い間空けてしまい申し訳ありません。

再開します。

長い間空けてしまい申し訳ありません。

再開します。

長い間空けてしまい申し訳ありません。

再開します

タロー「なんか立派な門構えだなぁー」

佐藤「確かに、かなり豪華な松だったりが植えられてますね」

佐藤「私がやっている盆栽とは比べものにならないほどです。」

タロー「え?佐藤さん盆栽やってるんですか!?」

佐藤「は、はい。少し年寄りくさい趣味ですよね。」

タロー「いやいやいや、最近はお年寄りがゲーセンに通ってとか若者趣味に染まってる世の中ですから」

タロー「佐藤さんもそういう事は全然気にしなくていいんじゃないか?」

佐藤「フフフッ そんなにお気遣いなさらなくても大丈夫ですよ」

タロー「そうかなぁー、佐藤さんが盆栽やってる姿とかめっちゃ似合ってますよ!」

佐藤「それは私が年寄りくさいということですか?」ム-ッ  

タロー「い、いや!別にそういうわけじゃなくて!」

佐藤「ふふふ、冗談ですよ。ありがとうございます高梨先輩!」

タロー「じゃあ、早速入ってみますか!」

佐藤「はい!」

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