美希「今、雪歩が熱い」(29)

ずいぶん前に書いた
亜美「はるるんの嘘つき!」の続編的な
例によって書き溜めなし

美希「プロデューサー!プロデューサー!」

P「どうしたんだいきなり」

美希「えっとね!うんとね!」

P「とりあえず落ち着いたらどうだ?」

美希「わかったの」

P「・・・」

美希「・・・フゥー」

美希「今、雪歩が熱いの」

P「どっちみちよーわからん」

美希「わからないの?」

P「分からん。何がどう熱いんだ?」

美希「簡単に説明するとォ・・・雪歩が・・・」

P「雪歩が?」

美希「熱い」

P「ダメだこりゃ」

P「じゃあ、どうして美希は雪歩が熱いって思ったんだ?」

美希「ちょっと前の話なの!」

ー3日前ー
美希「・・・」

美希「!!」

ディレクター「『星井美希』・・・かい?」

美希「・・・」ペコリ

D「お前とは・・・初めてだよな、美希?俺のこと・・・知ってるか?」

美希「・・・「涙目のD」さんなの・・・何でも撮影の時ナイフを顔面に深々と突き立てられても撮影をやめなかったとか・・・その後遺症のせいで傷がなおった今でも常に涙目なの・・・」

D「・・・」グスッ

D「な・・・ここちょっと座んなよ、ここ」

美希「・・・」

D「いいから座れったらァ・・・!見上げてしゃべんの首疲れっからよ」ポンポン

美希「・・・」

D「お前年齢いくつ?」グスッ

美希「・・・15なの」

D「15ッ!!へえーっ若いねえェ~」

D「なあ美希。いい友情関係ってのには3つの『U』が必要なんだなあ・・・!3つの『U』」

D「ああ・・・1つ目はな・・・「うそをつかない」だ。2つ目は「うらまない」・・・そして、3つ目は相手を「敬う」・・・いいだろ?友情の3つの『U』だ」グスッ

美希「ミキに何か用なの?」

D「話をしてんのはこのオレだッ!誰が質問していいと言ったッ!?このボゲがッ!」

美希「・・・」ググググリッ

D「最近、おまえ売れてるそうだな?ン?まだこの「涙目のD」はおまえから「敬い」の献上品を贈ってもらってないぜ・・・それじゃあよォ~友情は続かないよなあ~。ちょっと財布みせろよ!おい!どこに持ってる?このバッグか?」

美希「Dさん。そういうのいけないって思うな。お金はないの」

D「ンなこたぁオレにゃあ関係ねえんだよオオォォォォーッ!!」パサッ

ゴゴゴゴゴゴ

D「何だこりゃあ~?事務所の写真入れか?記念写真しか入ってねえ。財布はどこに隠してる?ホラ!カネだよッ!財布だせよ!」

美希「Dさん2度同じことを言わせないでほしいの・・・1度でいい事を2度言わなけりゃあいけないってのは・・・そいつが頭が悪いって事だからなの。お金は〝ない″と言ってるの・・・3度目は言わせないでほしいな」

ブン

美希「(スコップッ・・・?間一髪だったの)・・・」

D「このガキャアァァァーッ!!」

雪歩「~♪」

D「!」

美希「!?雪歩ッ!危ないのッ」

D「ブッ殺してやるッ!えぐれろッ萩原ゆk」

グキャアッ!!

雪歩「「ブッ殺してやる」ってセリフは・・・終わってから言うんですぅ。私たち「アイドルの世界」では・・・」

美希「た・・・助かったの。ありがと!雪歩」

雪歩「怪我はない?大丈夫?」

美希「うん。美希は平気なの!」

雪歩「とりあえず、このDは私がなんとかしておくから先に事務所に戻ってて?」

美希「はいなの!」

ー現在ー
美希「ってことがあってね」

P「なるほどなぁ・・・まぁ、あんなディレクターいなくなったくらいで何も影響ないし・・・何より雪歩がDを処理してくれたなら安心だな」

美希「他にもEPはたくさんあるけど、一番最近はこの話なの」

P「で、美希は雪歩のことが好きになったと」

美希「なの!」

P「じゃあ、なんで雪歩に抱き着いたりしないんだ?お前ならしそうなもんだけどな・・・」

美希「あれを見てほしいの・・・」

P「あぁ・・・なるほど、真か・・・」

美希「真くんがいる限りミキには雪歩に近づけないの・・・」

P「なんでだよ」

美希「だってあんなにお似合いの2人は・・・フゥ―・・・なかなかいないの」

P「まぁ、確かにな。で?美希は雪歩とどうなりたいんだ?」

美希「え?」

P「美希の「しなきゃいけないこと」じゃなくて、「したいこと」を言ってみろ。それに応えるのが俺たちPだ」

美希「したいこと・・・」

ー雪歩サイドー
真「で?今回はどんな相談なのかな?」

雪歩「えっとぉ・・・美希ちゃんのことなんだけど・・・」

真「美希?ンン~?質問を当ててやろうか?「美希ちゃんにいじめられてる」でしょ?」

雪歩「違うよぉ・・・」

真「ハズレか・・・じゃあなにさ?」

雪歩「美希ちゃんに告白したいんだけど・・・」

真「なあるほどなあぁ~・・・って告白!?」

雪歩「・・・」コクン

真「驚いたよ。いや、マジに・・・そうか、雪歩は美希を選んだか」

雪歩「ダメかな?」

真「いや、ダメじゃないよ・・・いや、しかし意外だったもんで・・・」

雪歩「そんなに意外かな?」

真「まぁ、考えつかないよね・・・で?なんで、告白をためらってるの?」

雪歩「だってアレ・・・」

真「あぁ・・・プロデューサーかぁ・・・確かにお似合いだよね」

雪歩「やっぱり、無理だよぉ」

真「生き残るのは・・・この世の「真実」だけだ・・・真実から出た『誠の行動』は・・・決して滅びはしない」

雪歩「真ちゃん・・・」

千早「真だけに・・・プフフゥ・・・」

真「・・・」
雪歩「・・・」

千早「wwwww」

真「はぁ~じゃあさ、キスしちゃえば?」

雪歩「!?いきなり難易度高いよ!」

真「そうかな?春香と亜美の噂聞いただろ?」

雪歩「確かに聞いたけど・・・」

真「じゃあいいんじゃないかな?」

雪歩「何がいいのか全くわからないんだけどぉ」

真「ハフウウゥー・・・じゃあ、僕がお手本を見せるよ」

雪歩「?お手本?」

やよい「うっうー!おはようございますー!」

真「ちょっと見ててね・・・」

雪歩「・・・?」


やよい「あれ?真さんじゃないですかー」

真「・・・」

やよい「・・・」

真「やよい・・・健康状態は・・・良好ですか?」

やよい「?元気ですよー!」

真「やよいは何歳になるんだっけ?」

やよい「14ですよー?」

真「14歳・・・いいじゃあないか・・・すごく・・・ベリッシモ・・・(とても)いい年齢だ」

やよい「あのぉ・・・」

真「あのな・・・しゃべらずに聞いてくれないか・・・?これからの質問が最も大切な事なんだ。何かを始める時というのは楽しんでやらなくちゃあいけない。そうだろ?やよいがイヤな事はスゴク良くない事だ!重要なのはやよいの好みだ」

やよい「?」

真「やよいはどういうのが好みなんだい?なんでも1500年前のインドの「カーマスートラ」っていう本には48以上もの「仕方」がのってるそうだ。でもとても重要なことだと思うんだ。りっぱな「大人」になるための「始まり」としてはな」スウウウ

やよい「なんのことだかわからn」

ズキュウウウウウン

雪歩「!?」

やよい「まッ・・・まこほひゃん・・・なにを・・・」チャウウ

真「いい反応だッ!」

やよい「わたしも負けてばかりじゃないんですよ!」

真「(む・・・?やよいが攻めてきた?)」チュウウウゥゥゥゥ

やよい「・・・」シパアァーン

真「(し・・・しまった・・・い・・・今の一撃はまずい・・・!!い・・・意識がうすれていく・・・」

やよい「真さんはここに寝かせて・・・レッスン行かなきゃ遅れちゃいます!」

雪歩「え?・・・真ちゃん・・・?」

やよい「じゃあ、先にレッスン行きますねー」

ガシッ!
やよい「・・・!?」

真「確かにやよいは強くなったね。逆の発想・・・キスした相手に一気に息を送り込んで僕を窒息させようとしたわけだ・・・」

やよい「真さんが復活して・・・!?」

真「やよいのその「手」はぼくを拘束するよりも自分の身を守ることに使った方がいい」

やよい「何度も負けないもん!」ゴアッ

真「・・・」スウウウウウウゥゥウゥゥゥウゥ

雪歩「やよいちゃんが吐く息よりすごい肺活量で吸ってる!?」

やよい「(なにィ~!?)」チュルチュルル

バタリ

真「ご存じディープキスだ」プハッ

ー美希サイドー
P「俺はこの後用事があるから長居は出来ないけど・・・お手本くらいなら見せられるかもな」

美希「お手本?」

P「過去に春香にも見せたやつだ」

美希「・・・?」

P「まぁ、見てロッテ」

あずさ「あらあら~」

美希「あずさに何かする気なの!?」

あずさ「Pさん?」

P「人の成長は・・・未熟な過去に打ち勝つことだとな・・・え?お前もそう思うだろう?三浦あずさ」

あずさ「早いッ!?その段差に足をかけないでください!私が上!Pさは下です!」

P「そうはいかない・・・美希にお手本を見せなくてはいけないからなぁ?」

あずさ「こんなバカな・・・!!」

P[お前が下だ!三浦ッ!」

P「衰えては・・・いないのか・・・そのキス・・・」

プシュ~ッ

美希「何が起こったの!?」

P「タイミングも天才的だ・・・もう少し長くキスをしていたら舌を噛み切られていた・・・」

あずさ「Pさんに今のが・・・2度通用はしないでしょうね・・・次はない・・・」

P「すでに射程距離に入っているッ!今度は逃がさないッ!」

あずさ「ん・・・はぁ・・・んふぅ・・・」チュー

P「ぷはぁ・・・」

あずさ「」

P「こんなところだな」

美希「よくわからないの」

P「じゃあ俺は昼飯食ってくるから」

美希「あっはいなの」

P「雪歩は芯の強い娘だ。甘く見てると痛い目見るからな」

美希「わかってるの」

P「だが行け。恐れるな。自分の中の可能性を信じて、力を尽くせば…道は自ずと拓ける」

美希「はいッ!」

P「んじゃ」

美希「プロデューサー!忘れものなの!」

P「ん?」

チュッ

美希「これはお給料なの」

P「みきゆきは好きだけど美希単体は・・・」

美希「サイテーなの」

雪歩「キスかぁ~真ちゃんもよく平気であんなこと・・・」

美希「雪歩おぉぉ!」

雪歩「みっ美希ちゃん!?」

美希「今、時間あるかな?」

雪歩「今日はもう暇だけど・・・」

美希「話したいことがあるの」

雪歩「話・・・?」

美希「雪歩!ずっと前から好きだったの!付き合ってほしいの!」

雪歩「・・・ッ!?」

真美「雪ぴょんたちうまくいったかなー」モグモグ

P「さあな」

真美「菜食主義ってさァ~あるよね。あれってさァーッ・・・チーズとかはさあ、食べちゃってもいいわけ?」

P[ああ?急に話変えんなよ。だが、そいつはダメだろーな。牛乳関係とか卵は牛とかニワトリのもんだからな。クリームとか使ってるケーキもきっとダメだろうよ」

真美「へえええ~!!ケーキもダメ~?でもその方が体の調子いいのかなあ~?」パクパク

P「おっと、奴らが出てきたみたいだぞ」

真美「手繋いでんじゃ~ん。結構、大胆な二人だね」

P「まぁ・・・な。俺らも出かけるか」

真美「へーい」

雪歩「美希ちゃんの手・・・あったかいね」

美希「雪歩も意外にあったかいの」

雪歩「ふふ」

美希「あはっ」

雪歩「美希ちゃんかわいい」

美希「雪歩のほうがかわいいの!」

雪歩「もう・・・」

美希「今、雪歩が熱いの」

end

後半飽きかけてきたけど落ちも見つからなかったし早々に完結です
お疲れ様でした

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