モバP「黒い髪とLMBGと初対面」 (20)
事務所:事務室
ガチャ ギィ……バタン!
光「P、着いたよっ!」
ありす「…………」スッスッ
雪美「………………」ナデナデ
ペロ「うにゃあ」
光「……あれ?」
雪美「Pは…少し遅れるってメール……さっききた……」
光「む、そうなのか。LMBGでこれから一緒にやってくから、よろしくね!」
雪美「…………うん……」コク
ありす「よろしくおねがいします」
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光「差し入れだ。口に合うかわからないけど、好きなときに食べて欲しい!」コトッ
ありす「これはどうも」スッスッ
雪美「…………」ナデナデ
ペロ「にゃあご」
光「じゃ、アタシも待ってるか。一、二、三、四……」オイッチニィ、オイッチニィ
雪美「………♪」ナデナデ
ペロ「〜♪」
ありす「…………」スッスッ
タブレット「niceやねん」
ありす「あっ」
光「二十一、二十二、二十三、二十四……」オイッチニィ、オイッチニィ
ありす(……静かすぎます)
光(何か話の種でも持ってくるべきだったか……!)
雪美(ペロ…………二人とも…遊ぶ…………?)
ペロ(ゴシュジンサマ……ダイスケ……)
光(ええいっ。変わるべきなのは常に自分だ!)
光「雪美ちゃん、アタシもペロちゃんと遊んでみたいんだけど、いいか?」
雪美「ペロは…遊びたい…………?」
ペロ「ふにゃあ」
ありす「…………」
光「ペロちゃんと話してるのか?」
雪美「……心と心…………繋がってるから…深く…深く……」クス
光「なるほど、心がリンクしてるんだな。戦う全ての仲間と!」
雪美「うん…ずっと一緒にいたから………」コク
ペロ「みゃふ」ピョンッ
光「わ、奇襲とは卑怯なっ!?」オットトッ
雪美「光と…遊びたいって………」
光「そっか。元気だね、ペロちゃん!」ナデナデサスサス
ペロ「ふにゃあ〜♪」ゴロゴロ
タブレット「niceだよ」
ありす「あ、……むっ……」
光「どうかした?」
ありす「いえ、別に。こっちの話です」
ありす(私としたことが……。ペロさんが気になって集中が途切れるなんて)
光「……ありすちゃん、ゲーム終わったら、ペロちゃんと一緒に遊ばないか?」
ありす「え?」
雪美「……ペロと光が遊んでるとき……チラチラ見てた……」
ありす「い、いえ、見てないです」アセアセ
光(嘘だな、絶対見てたぞ。……もしかして、話しかけ辛い? 確かにアタシは新参者だし……)
光(こういう時こそ、ババっと作戦を立てて……そうだっ!)ピコーン!
光「雪美ちゃん。ペロちゃんに、ありすちゃんと遊ばないかって提案してくれないか?」ヒソヒソ
雪美「わかった……ペロ…ありすとも遊びたい…………?」ボソボソ
ありす「あの、全部聞こえてるんですけど」
光「ペロちゃんが遊びたいんだってさ。君も面倒を見てあげて欲しいなっ!」
ありす「ゴリ押しですよ!?」
雪美「ありすはペロのこと……嫌い………?」ジリジリ
ありす「いえ、そんなことは無いですけど」
光「ここはまあ、ペロちゃんの為だと思ってね?」ジリジリ
ありす「あの、ペロさんをジロジロ見たりはしてないけど別に触るのが嫌なわけでも無いから、にじり寄るのは止めてくれません?」
雪美「なら…なでて……?」
ありす(動物とか、あまり得意じゃないけど……)
ありす「こ、こうですか?」フミュフミュ
ペロ「ふなーご」コロコロ♪
ありす「わっ」
光「喜んでるから大丈夫! ……だよね?」
雪美「……うん……ペロ…首の裏なでられるの…好きだから……」
ありす「えっと、こうですか?」フニフニ
ペロ「ふぁ♪ふなぁ♪」ペシペシ
ありす「きゃあっ」
光「余程気に入られたみたいで、羨ましいな! 他に喜ぶところも教えてくれるか?」
雪美「目……」
光「い、痛くない?」
雪美「……の下……光ならここあたり……」フニフニ
光「ふぁっ、くすぐっひゃひっ」
ありす「ここ、ですね?」コチョコチョ
雪美「あと耳……それと鼻……」
ペロ「むしゅー……♪」ペロペロ
ありす「わ、わっ、ペロさん、犬じゃないんですしっ」
雪美「楽しいみたい……」
光「あ、あのだなっ、説明終わったんだし、ほっぺふにふに、もう止めよ?」
雪美「…………」ムニムニムニムニ
ありす「…………」ジリジリ
ペロ「ふしゅるるる……」ジリジリ
光「あ、アタシの声を聞いてーーっ!?」
ありす「ところで、光さんの担当する楽器ってなんなんですか?」モフモフナデナデ
ペロ「〜〜♪」ゴロゴロ♪
雪美(ペロ……楽しい……?)
光「(話しながらモフモフしてる……)え、楽器って?」
ありす「だって、マーチングバンドですよ?」
雪美「私は、ハーモニカ…………」プープクプー♪
光「おぉ。死に場所を追い求める戦士のような、哀愁漂ういい音だ……!」ジーン
雪美「ううん………お腹壊したときのペロの鳴き声のテーマ…………」プープクププープープパパパパー♪
ありす「そんな仰々しい物と比較される鳴き声ってなんなんですか……?」
雪美「……うにゃぁぁぁ…………」
光「もっと、ギリギリまで踏ん張ったあとみたいな声かな? こう、ぎゅにゃぁぁ〜! みたいな!」
ありす「再現しなくていいです! ……ちなみに、私はリコーダーです」ピーヒョーヒョー♪
雪美(学校のより…………大きい…………)
光「これ、アタシの学校のとサイズ同じかな?」
ありす「アルトリコーダーを使ってるんですか?」
光「中学に入ってからはな。おっきくて使い辛いけど、なんか音域が人の歌う歌に近い気がする!」
ありす「そうなんですか」
ありす(……えへへ、私、中学生の使うものを先に使えてたんだ)
雪美「光の使う楽器は…………?」
光「……わかんない!」
ありす「え?」
光「何の指示も無くってなぁ。仕方ないからボイトレするしかないんだ」
雪美「歌にあわせて……おしゃべりする…………?」
光「ああ、みりあちゃんみたいにか!」
ありす「マーチングバンドですよ?」
雪美「……あーる……おー……えむ……えぬ……えー……てぃー……あい……しー……」
光「ありすちゃん、決めてみせろ!」
ありす「えっ!? な、なーう!」
雪美「じょうず……」パチパチ
光「君を参考にさせて貰うよ!」パチパチ
ありす「なんなんですこの流れ……じゃあ仕方ないし、ちょっと声出すこと出来ますか?」
光「余裕だ! ふぅぅぅんっ……」シュ……ババッ!
ありす「その動作いらないです」
雪美(かっこいい……)
キュィィィィィィィィン!
ありす「えっ!? 何の音ですか!?」
光「はぁっ! じゃ、発声始めるよっ!」
ありす「いやいやいや、今の音なんなんですか?」
光「え、出ないか?」
ありす「ふつうは人体からは出ませんって!」
雪美「光が楽器………体が楽器…………?」
ありす「いやいやありえませんって」
光「ラァァァァ……どうだっ!?」
ありす「よく通る声ですね。体から謎の音が聞こえるなんて非常事態さえなければ、ずっと聴いてていいかもって思いました」
光「へへへ、ありがとうっ♪」ビシュ!
雪美「……私も…音………出せる………?」
ありす「いや光さんが特例なんですって」
光「挑む人は誰だってヒーロー!早速ポーズ決め手みよっか!」シュバ!
雪美「イチゴ……こう……?」スッ
光「で、手をゆっくり腹に回してだな」クイクイ
雪美「…………変、…………身…………!」シュバ
グゥーーッ!!
雪美「…………」
ありす「…………」
光「…………」
雪美「……一発芸……する……雪美大福…………」ゴロッ
光「あ、そうだ! お菓子食べよっか! アタシお茶沸かしてくるからっ!」タッ!
ありす「じゃ、じゃあ私、机周りの掃除してます!」フキフキ
雪美「……お皿…………持ってくる…………」テクテク
バタン
ありす「…………」
ありす「……ぷ……くくっ……」
ありす「ああもう、拭きますか。ついでに花瓶の水も入れ替えて……」フキフキ
ありす「……私も、出せるのかな」
ありす(こう、手を動かして)シュッシュッ
ありす「へ、……へーん、……しんっ」シュバッ
ありす「……阿呆らしい、ですよね」
バタン
P「いやーすまない、現地で薫と千佳が寝落ちしちゃって、今は美由紀が見てるんだが……え?」
ありす「…………」(変身ポーズ中)
P「…………」
ありす「…………」
P「…………」
ありす「…………///」カァッ
P「つ、辛いことがあるんなら、何時だって相談に乗るからな? 俺はこれで」アセアセワナワナ
ありす「ち・が・う・ん・で・すーーっ!!」ウワァァァアン!
おわり
誤植
×ペロ(ゴシュジンサマ……ダイスケ……)
○ペロ(ゴシュジンサマ……ダイスキ……)
記念ssは一ヶ月以内なら誤射かもしれない。今後は、あの忌々しい期間を取り戻す勢いで再登場して欲しいものです。依頼出してきます。
佐城雪美
http://imgur.com/YJViSJP.png
南条光
http://imgur.com/43qp6Te.png
橘ありす
http://imgur.com/WjsUBN4.png
おまけ・拾い物
http://imgur.com/IAuM5he.png
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