少女「なんでハゲ?」男「神に嫌われたからさ」(5)

少女「ふーん」

少女「周りの友達は防犯ブザーを持ってるけど、うちにそんな高価なものを買う余裕なんてない」

少女「だから替わりのものを持たされたんだけど・・・」

男「安心しなお嬢ちゃん、俺が着いていれば百人力さ」

少女「どうして防犯ブザーの替わりがハゲなの」

男「さあ学校に行こうか。忘れ物はないな?」

少女「う、うん」

母「男さん、娘のことどうかよろしくね」

男「おう。姉さんの頼みだ、何があっても悪漢どもからお嬢ちゃんを守って見せる」

母「相変わらず頼もしいね」

娘「じゃあいってきます」



男「っ!」ズバッ

不審者「ぐえ・・・」

娘「え、なに!?」

男「昨日の下校中、ずっと俺たちの後を追っていたんです」

不審者「この俺のストーキングに気づいていただと・・・」

男「このまま殺してやろうか?」

娘「待って!よくわからないけど、殺しちゃダメだよ」

男「お嬢さん。本当に許していいのか?こいつはお嬢さんを・・・」

娘「命を奪うのは止めて。私を学校に送ったあと、警察署につれて行って」

男「ふっ、甘いお人だ」

娘「先生おはようございます!」

担任「おはよう。今日も元気ね」

男「ではお嬢さん、お帰りの時間に迎えに来る。こいつはお嬢さんが言う通り、警察署に連れていこう」

娘「うん、お願い」

不審者「・・・」



男「おらあ!」

不審者「ぐえっ」

男「誰の差し金だ?吐け!」

不審者「俺は腐ってもプロ。依頼者を言うわけにはいかない」

男「その威勢、何分持つかな?」




不審者「依頼者は・・・あの娘の先生だ・・・」

男「・・・最悪の状況だ」

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