片桐早苗の絡み酒【モバマス SS】 (25)

※注意事項

・キャラ崩壊、口調の違和感を感じるかもしれません

・誤字、脱字、表現の使い方の誤りなどあるかもしれませんのでご了承下さい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449430942

【とある居酒屋のカウンター席】

[1杯目]

「かんぱーい!!」カンッ

ゴクゴクゴク…

「ぷはぁっ!」ゴトッ

「かぁーっ、美味しい!一仕事した後のビールはやっぱり最高だわ」ジュル

「ふふっ、Pくんもお疲れさま。今日のライブの為に一生懸命仕事してたもんね」

「さあ、今日はガンガン飲んでじゃんじゃん盛り上がるわよー!おじちゃん、ビールおかわり!」

[2杯目]

「はぁ…でも本当に凄かったわ…。私がステージに出ていった途端、サイリウムの色が一斉に変わって…」

「オレンジや黄色、青い光が飛び交うの中で、私は歌って、みんながコールに応えてくれて…」

「ぐすっ…あれ、やばい…。思い出したら、泣けてきちゃった…」

スッ

「あ…ありがとう、ハンカチ…」グシグシ

「んっ…んっ…」グビグビ

「…ふぅっ!おじちゃん、ビールもう一杯!あと枝豆も頂戴!」

[3杯目]

「私さ…今日のステージすごく不安だったんだよねえ…」

「だって楓ちゃんの後よ、楓ちゃん!その次とか凄いプレッシャーじゃん!」

「…まぁ、結果として私の心配は杞憂に終わった訳だけど…一体どういう意図であんなプログラムにしたんだか…」



「…ん?私なら絶対大丈夫だと思った…?」

「こいつー、そういう事言えばお姉さんのご機嫌を取れるとでも思ったのかー?うりうりー♪」グリグリ

「うん、その生意気な根性気に入った!なんでも好きな物頼んで!お姉さんが奢ってあげる♪」

「おじちゃーん、ビールお願ーい♪あとこの人に…」

[4杯目]

「…しかし、冷や奴って…。また通な物頼むわね、君は…」

「いや、別に悪いって意味じゃないんだけど…男ならもっとガツンとした物頼みなさいよって思っただけ」

「ふーん、ここの冷や奴そんなに美味しいんだ。知らなかった…」

「………」ジー

「ねえ、お姉さんも一口貰っていい?」

「いいじゃない、これ私が奢ってあげたヤツでしょー!ねっ、一口だけ!おねがーい♪」パンッ

「やった!それじゃ、お箸借りるわね」ヒョイッ

スッ
パクッ


「…なるほど、君が頼みたくなる理由も分かるわ。私も好きになりそうだもん」

「…ん?どうしたの、Pくん?」



「…えっ?箸?」

「なになに~、Pくんそんな事気にしてたわけ~?もしかしてお姉さんの事意識しちゃってる感じ~?」ツンツン

「…えっ、私?私は別に…」

「………」



「……っ///」カァッ…

「…もうっ!!Pくんのせいで私も変に意識しちゃったじゃない!///」バシバシ!

「はあっ!?顔が赤い!?酔いよ、酔い!酔っ払って顔が赤くなっただけよ!」

グビグビ
ゴトッ

「はぁ~熱い…!おじちゃん、ビールおかわり!キンキンッに冷えたヤツ、一杯ちょうだい!」

[5杯目]

バキューン、バキューン♪

「あ、メール…」ピッ


「……へぇ…」クスッ

「ん…?ああ、今日のライブ私の元同僚も見に来てたんだって」

「そう、警察の人たち。ほら、この写真見て」ヒョイ

「スゴいでしょ。とても公務員とは思えない格好してるよね」

「ふふっ、みんなすごく楽しかったって。良かったね、P君♪」

「『早苗ちゃん可愛かったよー☆』だって。もうっ、そんな事言われなくても分かってるよーだ♪早苗お姉さんはいつだってキュートでセクシーな女の子なんですー」


「…あ、〇〇ちゃんも来てくれてたんだ…」

「んとね、私の後輩。ちょっと臆病な子だけど、芯はしっかりしてる頼もしい婦警さんだよ」

「はぁ~、懐かしいなぁ…」





「……むっ」ピタッ

「…ねぇP君、ちょっとこれ見てよ…」

「……ねっ、してるよね。絶対してるよねこれ…」




「 指 輪 」




「…そうかぁ…。〇〇ちゃん結婚したんだ…」


「………結婚、か…」

[6杯目]

「そりゃーできることなら私も結婚したいわよ。親にも耳が痛くなるほど言われてる事だし、もうすぐ…さ、30になるし…」

「でもさ、私だってまだまだ仕事したい訳じゃない?そもそも今アイドルだし恋愛とかタブーじゃない?ていうか私に釣り合うような男とか周りに居ないじゃない?居るのはPくんくらいじゃない?」



「あ、ついでにビールもおかわりするじゃない?」

[7杯目]

バンッ

「だいたい今の男が貧弱すぎるのよ!ちょっと叩いたり技かけたくらいで別れるとか何なのよ!」

「あんた達『男』でしょ!男なら女に力で負かされてないで、女を守れるくらいの力を身に付けるべきでしょ!」

「それが何よ!こんなに可愛い女の子に対して……か…『怪力ゴリラ』とか…言いやがってぇ…」プルプル

「うわーん!飲まなきゃやってられないわよもうっ!おじちゃん、ビールもっとよこせーっ!」

[8杯目]

「本当はP君らって私の事嫌いなんれしょ!?こんな暴力女の担当なんかすぐ外れたいとか思ってるんれしょ!?」グテーン


「…またそんな事を軽々しく言うー。私知ってるんらよ。P君は女の人なら、そうやって誰にでも優しくするタラシらってことはー」

「本当に私の事好きだって言うなら証拠を見せなさいよー!キスの一つくらいしてみなさいよー!」



「ほら、できないじゃない!やっぱり私の事が嫌いなんだー!」ウワーン

「…アイドルとプロデューサーの関係?知るかっ!!今は私が一人の女のして見れるかどうかの話をしてんだよっ!」

「嫌いなら『嫌い』ってはっきり言いなさいよ!なあなあにされるのが一番傷付くのよ!さあ早く!早く言いな…」

チュッ




「…何、今の?馬鹿にしてる?」

「当たり前でしょ!ほっぺなんてノーカンよ、ノーカン!やるならしっかりと唇に…」



「はっ!?唇は私がトップアイドルになったら…って…」





「………えっ…それって、つまり…」

「はえっ!?…あ、ビール?…じゃあ私も貰おうかな…」

「…って、違う違う!!肝心な所はぐらかさないでよ!ちょっと、P君!ねえっ!」

[9杯目]

「ふーん、P君って私の事そういう風に見てたんだー」

「そっか…私だけじゃなかったんだ…」

「しかし、プロデューサーが担当アイドルに恋愛感情抱くのはどうかと思うよ?まあ、私が言えた義理じゃないけど…」

「あーあ、どうせならボイスレコーダーでも持ってくればよかったなー」

「ん?言質は取っておこうと思って。いや、P君を信用してない訳じゃないけど、この歳になるとやっぱり色々と不安があるのよ…」

「そうだ、おじちゃんが証人になってくれればいいんだ!これでもうP君は私から逃げられないよー?」

「あっ、でもこの事は外部には漏らさないでね。一応、私もアイドルだから…」

「ふふっ、分かってる。口止め料はちゃんと払から」



「おじちゃん、ビールおかわりーっ!」

[10杯目]

「えへへ~…逮捕しちゃうぞ~……」ムフフ…

ガタ…

「んっ…?P君どこ行くのー?」

「え~お会計!?もう帰るのーっ!?」

「やだやだ、もう少し飲もうよー。夜はまだこれからじゃーん」


「ぶー…P君のケチー」

「はいはい、帰る準備すればいいんでしょ。まったく…」

グキッ

「およっ!?」

ガクンッ

「……あ、あはは…。足挫いちゃった…」

「ごめんP君…私、立てそうにないや。先に帰っていいよ。私は少し休んだら帰るから…」

グイッ

「…っ!」

ヨッコイショッ

「おーっ、さすがP君、力持ち!頼りになるー!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガラガラッ

<アリガトウゴザイヤシター

「じゃあね、おじちゃん!また来るからー!」

【深夜 住宅街】

「はあー…外は寒いね…」

ギュッ

「でも、P君は温かいね…」

スタスタ…





「……ありがとね、P君」

「ううん。今の事もそうだけど…」

「私をアイドルにしてくれた事…今日のライブの事…」



「それと、さっきの事も…」

「私、とても嬉しかった…。今すごく幸せだよ…」

「本当にありがとう、プロデューサー」




「……ねえPくん、もう一軒だけ寄ってかない?」

「大丈夫、高い所じゃないから。ていうかお店じゃないんだけど…」





「私の家」





「あっ、今少し警戒したでしょ。お姉さん分かっちゃうんだよなー」

「ふふっ、心配しないで。手を出したりなんかしないから。ただ、これからの事を話し合いたいだけ」

「だって約束したもん。口付けはトップアイドルになってからって…」

「Pくん…私、頑張るから。絶対にトップアイドルになってみせるから…!」

「だから…しっかりと私をお城まで導いてね」





「頼んだわよ、魔法使いさん♪」

<終>

はい、今回はこれにて終了となります。
ひどいな今回…ミスばっかりだよ…。最後の最後にまたやらかすし…
あれですね、予測変換がしっかり機能しないのが悪いですね。
寝起きで頭が働いてないから見直しもしっかり出来ないとかそんなの関係ないですよね?(責任転換)

片桐早苗さん、いいですよねー。童顔で小柄で巨乳で元婦警のお姉さん、詰め込み過ぎでしょ!
まあオプションとしてカイリキーとBBA臭さも付いてくるんですがそこもまた魅力ということで…
そんな気が強くて頼りがいのあるお姉さんが、たまに見せる弱音がまた可愛さを引き立てるんですよねー。
今まで『逮捕して下さい』て思ってたのが、『逮捕しちゃうぞ♪』に変わっちゃうんですよ。
…え、気持ち悪い?よく言われます♪

つまり何が言いたいかというと、早苗さんを安易にオチ要員で使うべからず。
いや…便利なのも分かるんですけどね…

ご愛読ありがとうございましたっ!!

あと、前作を読んでいただいた方々、感想レスをしてくれた方ありがとうごぜーました!

ちなみに前作↓
千川ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448651624/)

もっとボロクソに言われる事を覚悟していましたが、みなさんから暖かい意見をいただき心が豊かになりました。
やっぱり女神様の力って偉大ですね(洗脳済み)

また、近い内にまた何か書くと思うのでその時はよろしくお願いします。
(こういう話を書いて欲しいというリクエストもあれば仰って下さい)

それではHTML化依頼出してきます


http://mup.vip2ch.com/up/vipper46269.jpg
『Can't Stop!!』いい曲ですよね
わっしょい♪わっしょい♪

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