肛門「よし、通れ」 うんこ「あざっす」 (33)
――トイレ
男「う~ん」ブリッ ブリブリッ ボタッ ボタボタッ ブポッ ムッ ブリュブリュッ プピュッ グッポン ブッ ブリ ブリュ グチュ…
男「ふう、すっきりした」
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肛門「俺の名前は肛門。知っての通り消化管の出口だ」
肛門「脳の指令に従って大便を体外に排出しているんだ」
屁「ワシもおるでよ。もう通りたいんじゃが」
肛門「ああそうだった」
肛門「脳! 屁が来たんだが」
脳『通せ』
肛門「通って良し!」
屁「ありがとよ」
――部屋
男「ん」ブッ!
男「やっぱり自分の部屋でする屁は格別だ」
男「恥ずかしい思いをしないし、誰にも迷惑をかけないからな」
肛門「こんな感じで毎日仕事を行っているんだ」
屁「ワシも通りたい」
肛門「聞いてみるよ」
脳『通せ』
肛門「通って良し!」
屁「うへへ~」
男「ぅん」ブッ
男「また出た」
そんなある日のこと
屁「通りたいんだが」
肛門「よし、聞いてみよう。少し待て」
脳『……』
――会社
男「お、屁したい」
男「でもなー、今オフィスではさすがにできないよなぁ」
男「うーん」
男「我慢しよ。後で便所でおもくそコケばいいか」
男「仕事仕事っと……」
脳『通すな』
肛門「暫し待てとのことだ。ここで待っていなさい」
屁「そうか。分かった」
肛門「人間には排便放屁を我慢しなければならない時がある。そういう時は脳から『通すな』と指令が下るんだ」
肛門「人間は厄介な生き物だなあ」
屁「まだかのう」
――三時間後
肛門「屁がイライラし出したぞ」
屁「もう出てもいいか? ワシは充分待ったはずじゃぞ」
肛門「気持ちは分かるが脳に聞かなければ分からないんだ」
屁「早くしてくれ!」
肛門「分かった分かった。聞いてみるよ」
脳『……』
――会社
男「トイレに行く暇がないくらい忙しくなってきたぞ」
男「あー屁したい」
男「でもなー女の子もいるしなー。屁こいたら気持ち悪がられるよなー」
男「あー屁したい」
男「でも我慢我慢」
脳『通すな』
肛門「もうちょっと待っ――」
屁「もう無理じゃ! 我慢ならん! 何時間も待たせおって!」
屁「ワシは屁! 腸内の中にある物が発酵して発生したガスの集合体。身体に留めておくことは良くないことは分かっておろう!」
肛門「それは分かるんだけど」
屁「もういい! お前には頼らん!」スタスタ
肛門「あ、行っちゃった」
血管「あなた誰ですか? うわっくさっ」
屁「屁じゃ。ちょっとここを通らせてはくれぬか?」
血管「それはちょっと……」
屁「問答無用! 押し通る!」ズポッ
血管「きゃあっ」
屁「ワシは血液と一緒に流れるぞい」
血液「あなた臭いけど誰ですか?」
屁「屁じゃ。お前ら血液に溶け込んで体外に出るぞい」
血液「やめて! 私が臭くなる!」
屁「へへへ」
肺「くさっ、なんだお前。二酸化炭素じゃないな」
屁「ワシは屁じゃ。呼気と一緒に出るぞい」
肺「え、ちょっ」
屁「さらばじゃ。やっと外へ出られる」
――会社
同僚「男、お前口臭くね?」
男「えっ」
同僚「くっさ。おいみんな来いよ! 男臭いぞ!」
男「えっ」
皮膚「うわっなんだお前」
屁「屁じゃ、毛穴から出させてもらうぞい」
皮膚「ひっ」
屁「ではの」ブリブリ
皮膚「うわーっ」
――会社
男「うわ……臭い」
男「俺、臭い」
男「なんで……なんでこんなに臭いんだ」
男「うわあああっ!」
肛門「屁を我慢するのは身体に悪い」
肛門「何事も我慢するのは身体に悪いということだ」
肛門「体裁を気にして生理現象を我慢することはない。これは大事なことだ」
肛門「唐突だが>>1には2000万の借金がある」
肛門「ギャンブル欲は生理現象だ」
肛門「だから我慢しなかった」
肛門「それがこのざまだよ!」
おわり
何を思ってこれを書いたかは全く分からない
気が違ってしまったのかもしれない
死んだ方がいい
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