Bismark「Eugen!」Eugen「はい姉さま!」 (24)

ドイツ艦スレ
無慈悲にもE-4を60週させやがったウチのGraf Zeppelinに捧ぐ

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Bismark「秋刀魚が食べづらいわ。骨を取って頂戴」

Eugen「はいBismark姉さま!」ホジホジ

Bismark「ん、さすがね。身を残して骨だけ綺麗にとれている。練度を上げたわね」

Eugen「光栄です姉さま!」




提督「なんだこれ」

島風「私知ってるよー。ああいうの『ダメ女』って言うんですよね」

提督「それ絶対あいつらの前で言うなよ」

Bismark「Eugen。喉が渇いたわ」

Eugen「アクエリアスです、姉さま!」

Bismark「Danke。いくらかしら?」

Eugen「いいえ!日頃お世話になっている姉さまの為ですから、お代は結構です!」

Bismark「そう?済まないわね、Eugen」

Eugen「このくらいはアサメシマーエです!」




金剛「Sisters、よく見ておきなサイ。あれなるがこの鎮守府きってのダメ姉の姿ネ」

比叡「ひえー……」

榛名「榛名、さすがにどんびきです」

霧島「霧島は良きお姉さま方に恵まれて幸せです」

提督「それでは今月の南方特殊作戦海域の攻略を開始する」

Bismark「了解したわ。出撃よ、Eugen!」

Eugen「はい、姉さま!」

提督「ちょっと待った」

Bismark「なぁに?」

提督「何故大型艦ひしめく特殊海域にオイゲンを連れていく必要がある」

Bismark「何故って、この私が出るのよ?だったらEugenを連れて行かないでどうするの」

提督「その理屈はおかしい」

Eugen「ダイジョーブですAdmiralさん!Prinz・Eugen、必ず活躍して見せます!」

提督「えぇ……まぁ、そこまで言うなら……」

レ級「レッ!」

Bismark「あら、直撃コースね。Eugen!」

Eugen「はい姉さま……うわぁっ!!」中破

Bismark「よし、持ち堪えたわね。貴女の実力と生まれ持った幸運のおかげよ。誇りなさい、Eugen」

Eugen「キョーシュクです、姉さま!」




提督「なんで妹分を盾にして自分は無傷で帰って来てるんですかねぇ」

Bismark「人聞きが悪いわね。私達のコンビネーションによって迫りくる敵を撃破した、と言いなさい」

提督「コンビネーションって何?大和はおろか、あの武蔵までちょっと引いてたよ?」

Eugen「申し訳ありませんAdmiralさん。私が不甲斐ないばっかりに……」大破

提督「うん、キミはもうなんか痛々しいから早く入渠しておいでね」

Bismark「Eugen!」

Eugen「はい姉さま!」

Bismark「これをあげるわ」スッ

Eugen「えぇっ!?」

Bismark「五円チョコ、という代物よ。つまりはチョコレート菓子ね」

Eugen「そんな、Bismark姉さまから物を頂戴するなんて!私には畏れ多いですよぅ!」

Bismark「何を言うの。いつも貴女にはよくして貰っているわ。せめてもの御礼よ、受け取りなさい」

Eugen「で、でも……」

Bismark「それにね、このチョコはただのチョコレートではないのよ」

Bismark「ニッポンジン特有の言葉遊びというやつね。ほら、『ご縁がある』って言うでしょう?」

Eugen「あ、はい!私も聞いたことがあります!」

Bismark「ご縁のチョコレートを貴方に贈る。私にとって無くてはならない貴女への、私が示せる最高の敬意よ」

Eugen「最高の、敬意……」

Bismark「どう?これでも受け取ってはもらえないのかしら」

Eugen「いいえ、いいえ!Prinz・Eugen、有り難く頂戴致します!……えへへ」グスッ

Bismark「ちょっと、何も泣く事はないでしょう?」

Eugen「あわわわわ!ご、ごめんなさい!でも、嬉しくて!こんな、私には勿体無いものを!」

Bismark「そうやって自分を卑下するのはやめなさい。貴女は真実、私の愛すべき妹よ」

Eugen「うぅ……Bismarkね”え”さ”ま”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”」ムギューッ




提督「……なに、この。何?」

浦風「気にするだけ無駄じゃと思うよ」

提督「と言う訳なんだが。同じドイツ出身艦としてどうにかできないか」

Z1「どうって言っても、う~ん」

Z3「個人の自由の範疇ではないの?それで何か艦隊運営に損害が出てはいないのでしょう」

提督「そりゃあそうだが、なぁ」

Bismark「Euge……!あの子は今作戦海域だったわね。Lebe!Max!」

Z1「はい姉さま!」ダッシュ

Z3「どうしたの、Bismark」ダッシュ

Bismark「大した用ではないのだけど、少し肩が凝ってしまったの。マッサージをしてもらえるかしら?」

Z1「それくらいはお安い御用さ!」

Z3「むしろ肩と言わず全身をマッサージしてあげるわ。Bismarkの部屋へ行きましょう」

Bismark「あら、いいの?悪いけどお願いするわね」




提督「調教済み……だと……」

隼鷹「まぁなんだ、一杯やるかい?」

提督「…………」カリカリカリカリ

Bismark「…………」カリカリカリカリ

提督「…………」カリカリカリカリ

Bismark「…………」チラッ

Bismark「午後5時よ、提督」

提督「む、もうそんな時間か……こりゃあ夜までかかりそうだ」

Bismark「それはスッゴク嫌ね」

提督「嫌ったって、お前」

Bismark「Eugen!」

提督「何故オイゲンを呼ぶ!?」

Eugen「はい姉さま!」シュタッ

提督「お前はどっから出てきたの!?」

Bismark「話は聞いていたわね?」

Eugen「はい姉さま!Prinz・Eugen、お二人の執務をサポート致します!」

提督(聞いてたのかよ!)

Bismark「Gut。それじゃあお茶を淹れてきてもらえるかしら」

Eugen「了解です!」

提督(即断かよ!)


~30秒後~


Eugen「淹れてきましたぁ!」

提督(いや早すぎだろ!)

Eugen「これがゲルマン忍法です!」

提督(心を読まれている……!?)

Eugen「んーと、この書類はこっちだから?えーとこの値を入れて、あれ?計算が合わないなー。えーっと」

Bismark「貸してみなさい。ほら、このソフトはこうやって使うのよ」カタカタッターン

Eugen「流石です、姉さま!」

提督「いやそれとんでもねぇ数字になってっけど」

Bismark「ボーコーにも筆の誤りね」

提督「書家が暴行しちゃいかんわなぁ」

Eugen「その返しは57点くらいですね!」

提督「君、ビスマルク姉さま以外への採点キツいね?」

Bismark「出来ない事を無理にやる必要はないわ。貴女に出来る事をして頂戴、Eugen」

Eugen「はい姉さま!それでは、お茶のお替りを淹れてきますね!」スタタタタ

提督「……なぁ、ビスマルクよ」

Bismark「なぁに?」

提督「お前さ、正直オイゲンに頼り過ぎてないか?」

Bismark「Nein!そんな事はないわ」

提督「だってお前、少し困ったらすぐオイゲンに助けを求めるだろう」

Bismark「だからそんな事は……ははぁん?」ニヤッ

提督「うわ何その顔すっげぇムカつく」

Bismark「貴方、さては私が羨ましいのね?」

提督「んな訳ねーだろ張っ倒すぞ日本かぶれ」

Eugen「お茶が入りましたぁ!」バァン

提督(だから早ぇな!)

Eugen「これがゲルマン忍法です!」

提督(当たり前みたいに心を読むのやめろよ!)

Bismark「丁度良かったわ。それじゃあ全員、集合!!」

提督「全員って、何を」

Z1「呼んだかい、姉さま」ザッ

Z3「何か用かしら?」ザッ

呂500「呼ばれて飛び出ます、はい!」ザッ

提督「いや何処から出てきたの!?」

Prinz「ゲルマ」

提督「それもういいからァ!」

Bismark「どうやら私達の提督が寂しそうにしているので、これからは提督もこの私と同等に扱う事。いいわね?」

提督「はぁ?お前、何を馬鹿な」

Z1「了解したよ」

提督「了解すんの!?」

Z3「彼に、Bismarkと同じように?ふ、ふーん……」

提督「何で満更でもない感じなの!?」

呂500「よく分かんないけど、テートクが私達の兄さんになるの?」

提督「それ多分俺の両手が後ろに回るゥ!」

Eugen「わーい!これからはAdmiralさんも私達のFamilieになるんですね!」

提督「ふぁーみりえ?」

Bismark「家族、という意味よ」

提督「ほわっつ!?」

Prinz「それじゃあ早速、家族が増えた事を祝してパーティをしましょう!」

呂500「ろーちゃん、先にマミーヤへ行ってお料理頼んでおくって!」

Z1「僕は飾りつけの準備をするよ」

Z3「私も行くわ」

Bismark「あらあら。好かれていて結構な事ね、提督」

提督「いや、え?何?え?」

Eugen「わわっ。Admiralさん、目線があっち行っちゃってますよ」

Bismark「きっとあまりの幸福に実感がないのね。提督は私が連れていくから、貴方も彼女達の補助をしてくるといいわ」

Eugen「わっかりましたぁ!」

Bismark「それでは、我等の親愛なる提督が、我等の家族となった事を祝して。Prosit!」

Eugen「Prosit!!」

Z1「Prosit!」

Z3「Prosit」

呂500「Prosit、ですって!」

提督「ぷ、ぷろじっと?」

Bismark「ふふっ。無理しなくても、貴方は普通に『乾杯』でいいわよ」

提督(どっ……)

提督(どうしてこうなったァーッ!?)

Zeppelin(遂にやって来た。ここが、ステビア海に蔓延る悪鬼共を殲滅した艦隊の指揮官がいる執務室、か)

Zeppelin(あの様に精強な艦隊を指揮する提督だ。さぞや立派な日本男児なのだろう)

Zeppelin(その人物に会えると思うと、今から心が昂ぶるな)ムフー

Zeppelin「失礼する!この度貴艦隊に配属される事となった、Graf Zeppelinだ!不躾ではあるが、まず一目お会いしたくこちらへ窺った!」

提督「あぁ、入っていいぞ」

Zeppelin(そう言えば、この艦隊にはBismarkや他のドイツ艦艇もいるのだったな。彼女達にも会えるだろうか)ガチャッ

Zeppelin「……なん、だ。これは」

Z1「ほら提督、もう少しで今日の執務は終わりだよ!頑張れ頑張れっ」

Z3「な、何故私までチアガールの恰好を……」

Bismark「大丈夫よ、よく似合っているもの」

Z3「Bismark……!もうっ」

Eugen「フレー!フレー!Admiralさーん!」

提督「あぁ^~ドイツっ娘がぴょんぴょんするんじゃあ^~」

Bismark「この職務体系に変えてから作業効率が実に14%アップしているわ。この様な案を思いついてしまった自身の才能が恐ろしい……」フゥ

呂500「流石はBismark姉さんだねー!でもなんでろーちゃんは踊らせてもらえないの?」

Bismark「貴方にまでこれをやらせると流石に憲兵がうるさいのよ」

呂500「ろーちゃん、よく分かんない~……」

Bismark「さて、いらっしゃいZeppelin。この艦隊初にして唯一となる、ドイツ製の航空母艦を迎える事が出来て嬉しく思うわ」

Zeppelin「」

Bismark「Zeppelin?」

Zeppelin「間違えました」

バタンッ

Zeppelin(今のは見間違い今のは見間違い今のは見間違い)

Zeppelin(よしっ)

ガチャッ

Z1・Z3・Eugen「「「よしよ~しっ。ちゃんと執務出来てえらいぞ~っ」」」

Zeppelin「」



~この後滅茶苦茶Familieにした~




ドイツ艦艇のアットホーム感好き

「王子」だの「伯爵」だの呼ばれるよりかは人名の方で呼んだ方がよかろうと思って最後の最後で変えたけど
案の定途中で軽くミスってすまねぇEugen…

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