提督「提督になったら艦娘とイチャイチャできると思ってた」 (744)

提督「同期がさ、言うんだよ」

霧島「はぁ……」

提督「『今日は金剛と愛宕に迫られちゃってさぁ』とか、デレデレの笑顔でさあ……」

霧島「それはまた……」

提督「『誰に指輪を渡すべきか迷うぜぇ』とかさぁ、言うんだよ……」

霧島「浮気性ですね」

提督「知るかっつー話だよなあ?」

霧島「惚気を聞かされただけとは……司令の心中、お察しします」

提督「でもやっぱ憧れはあるんだよ……。俺は鎮守府に男一人で、艦娘はたくさん」

提督「ハーレム作れるかもって思うじゃん? あわよくばジュウコンカッコガチできるかもって考えるじゃん?」

霧島「不純ですね……」

提督「男なんてそんなもんだ。だから俺はそのために……提督になって……なったのに……」





提督「なんでお前ら全員男なんだよ!!!」

霧島「そう言われましても」クイッ

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提督「なんで!? どう考えてもおかしくない!?」

提督「なんでウチの鎮守府だけ艦これじゃなくて漢これになってんの!?」

提督「なんでお前らだけ突然変異したみたいに!」

霧島「実際突然変異みたいなものですよ。1000万分の1の確率で男性体の艦娘が建造されると聞きます」クイッ

提督「百歩譲ってそれは納得したとして、なんで漢むすがピンポイントで俺んとこにばっか集まんだよ!?」

霧島「漢むすと漢むすは惹かれあう……」クイッ

提督「どう考えてもおかしいだろ……ウチに100人近くいるけど全員男じゃねえかむさくるしいわ」

提督「あと言いたいこと色々あるけどさ!」

提督「何より言いたいのは!」

提督「お前ら被弾した時に服脱げてくんのどうにかなんない……?」

提督「何が悲しくて俺は男共の半ケツ眺めて指示ださなきゃなんないんだよ……」

提督「他の同期は艦娘のサービスシーンを思う存分眺めてるというのに」

提督「俺ときたらショタの未成熟な筋肉から戦艦どもの熟れに熟れた筋肉のフルコースだぞ……」

提督「気が狂うわ!」

霧島「熟れに熟れた……フッ、恐縮ですね……フフッ」クイッ

提督「なんで微妙にうれしそうなんだよ! あといい加減眼鏡クイッやめろ!」

提督「くっそぉ……俺の想像してた提督ライフはこんなんじゃなかったのに……」

霧島「とはいえ、なんだかんだで司令は熱心に働いておられると思いますが」

提督「食い扶持がこれしかねえんだから仕方ねえだろ……」

霧島「フフッ、そういうことにしておきましょうか」クイッ

提督「お前のその仕草は癖なのか? イケメンがやると様になるがムカつく……」

霧島「褒め殺しですか……それも悪くない」

提督「……はぁ。ウチにも艦娘が来ないかなあ……」

霧島「いまさら艦娘が来ても異物感が凄いと思いますが……」

提督「手遅れとかいうなー!」

提督「……はぁ、ちょっと散歩してくるわ」

霧島「承知しました。……ああ、ところで造船所からたった今連絡がありましたが」

提督「ん? そうだ、建造の最中だったんだ!」

霧島「元気な男の子だそうですよ」クイッ

提督「その言い方止めろよもう!」

霧島「フフッ」

提督「くっそ……まあいい、顔見せに行ってくる……」

霧島「お気をつけて」

霧島(口では何のかんの言いつつ、やはり優しい方ですね)

【工廠(not造船所)】

提督「ういーす、誰かいるか」

明石「あ、提督! お疲れ様です!」

提督「おう、ツナギが似合う男子ランキング堂々1位の明石くん」

提督「新人が来たって聞いたけど……それもまた男が……」

明石「あ、はは……提督が艦娘好きなのはわかりますけど、もう諦めた方がいいんじゃないですか?」

提督「やだよぉ! 俺は艦娘とイチャイチャしたいんだよぉ!」

明石「やれやれ……」

???「うん、そこに見えるは吾輩の上官になる男か?」

提督「えっと、お前は……」

利根「利根じゃ。よろしくな!」

提督「ショタジジィ枠か……またバリエーションが増えていく……」

利根「んー? こやつ、何を唸っておるんじゃ?」

明石「提督も、いろいろと悩みが尽きないんスよ」

提督「ウチにはお前の姉妹艦の筑摩がいるから、詳しいことはそいつに聞いてくれ」

利根「うむ、よかろう。吾輩の戦果に大いに期待しておくとよいぞ!」フンス

提督「おう、頑張ってくれよ……」

利根「ははは!」

提督(あああああ! これが女の子だったらなー! めっちゃ可愛いのになー!!!)

明石(碌でもないこと考えてる顔スね)

提督(まあでも女の子じゃなくても可愛いけどさあ! ちょっとさあ!)

提督「…………」


提督「……ハッ!? 今めっちゃまずいところに思考が飛んだ!!!」

提督「落ち着け俺……クールだ、クールになれ俺」

提督「確かに男の体しているとはいえ数人可愛い奴らはいる……」

提督「いるけど男なんだ……俺は女の子とイチャイチャしたいんだ……」

提督「わかるかなぁこの気持ち……可愛いは正義だけど……可愛い女の子はもっと正義なんだ……」

提督「んああああああ……」


瑞鳳「あ、提督! よかった、見つかった!」トテトテ


提督「お、おう、瑞鳳……瑞鳳……」

瑞鳳「な、なんで急に落ち込むの!?」

提督「いや、ちょっと……」

提督(軽空母瑞鳳……彼女じゃない、彼がこの鎮守府に来た時、俺は本気で喜んだ、死ぬほど喜んだ)

提督(だって見た目女の子だもん。華奢だし、髪もまつ毛も長いし、声高いし、蕩けそうだし)

提督(瑞鳳は俺の嫁宣言を声高に叫んだ事さえあった、あったよ!)

瑞鳳「大丈夫? 風邪ひいてない?」

提督「あ、ああ、大丈夫……」

瑞鳳「そっか、よかった!」

提督(でもやっぱ男なんだよな! 可愛くてもついてるんだよなァ~~~~~っっ!)

提督(うう……俺は男の娘で興奮できるタチじゃないんだ……)

提督(……このタチはネコとタチのタチじゃあないぞッ!)

提督(どんなに瑞鳳が可愛かったとしても……彼女……じゃなかった、彼は男なんだから、漢むすなんだから……)

瑞鳳「それはそうとして、提督、僕卵焼き作ったんだけど……」チラッ

瑞鳳「――食べりゅ?」


提督「食べりゅうううううううううう!」


提督「――――ハッ!?」

提督「魔性の男だな瑞鳳……貴様……」

瑞鳳「いったい何言ってるのかわからないんだけど……はい、これ」

提督「お、おう、ありがとう……」

提督(料理も上手くて可愛いとかもう普通に嫁だけど男だから! 瑞鳳男! これ大事!)

提督「……もしかして、卵焼き渡すために俺を探してたのか?」

瑞鳳「う、うん……」

瑞鳳「提督、いつも僕の卵焼き美味しそうに食べてくれるし……喜んでくれるかなって……」

提督「……瑞鳳……お前……」

瑞鳳「て、提督……」

提督「……お前、なんで女の子じゃねえんだよぉ!!!!」

瑞鳳「えー……」

提督(瑞鳳と別れた俺は再び廊下を歩いていた……ッ!)

山城「……はぁ」

提督「あ、山城」

山城「ああ、なんだ、提督か……」

提督「お前、またネガティブモード入ってたのか」

山城「悪いかよ……」

提督「大の男がそうそうため息なんかつくもんじゃないぞ。ましてお前みたいないい男が」

山城「……年がら年中艦娘が欲しいって嘆いてるアンタには言われたくないけどな」

提督「ぐっ……」

山城「まあ、気休めにはなったよ。ありがとな」

提督「お、おう……ところでなんでため息ついてたんだ?」

山城「兄様が最近俺を避けるんだよ……俺はただ一緒に風呂に入って洗いっこしたいだけなのに……」

山城「前も……後ろも……」

提督「お、おう……そうか……」

提督(なんかこう……あれだな、知らんでもいい部分を知った感じかな!)

龍驤「お、提督やん。なにしとん?」

提督「お、龍驤か。お前は今日もまな板だなあ」

龍驤「なー!? 艦娘に向かってなんとデリカシーのないこと言うとんねん! どあほ!」

提督「わーすまんすまん!」

龍驤「……って、ウチは男やから胸無くて当然やないかーい!」バシンッ

提督「だよなー! ウチの龍驤は男だもんなー!」

龍驤「せやせや! あはははは!」

提督「あはははは!」


提督「あははは……あ、はぁ……」


龍驤「露骨やなー。キミ、また艦娘ほしーって騒いどるん?」

提督「欲しいよ……当然だろ……」

龍驤「絶対に手に入らんもんを求めずにはおれないっちゅーのも、難儀なやっちゃな」

提督「絶対っていうなよ!!」

龍驤「せやかて提督、今の今まで漢むすしか出てきとらんやんか。もうこれ、無理なんちゃうん?」

提督「ま、まだ、希望はあるもん……っ」グスッ

龍驤「マジ泣き……」

龍驤「もういっそ、男で妥協するんはアカンの?」

提督「アカン!」

龍驤「そ、そうか……」

提督「俺は女の子が好きだし女の子とイチャイチャしたい!!」

提督「でもできない!」

提督「だからといって、男で妥協っていうのは、違う!」

提督「だいたい妥協というのは相手に失礼だしな……」

龍驤「ん、せやね。アホなこと言うてごめん」

提督「いや、気にしないでくれ……」

龍驤「まあでも、ウチに艦娘が来たら来たで大変やとは思うけどな」

提督「なんで?」

龍驤「男の群れん中に女一人やで? お互いぎこちなくなるわ」

提督「……やっぱそうなのかぁ。もう諦めるしかないのかあ……」

龍驤「まあ……提督はもうちょっと周りに目を向けてみるのもええかもしれんけどな」

提督「なんだよそれ」

龍驤「艦娘だけが女子やないで。……ほな、ウチはもう行くわ」

提督「……女の子ぉ、女の子ぉ……」


瑞鶴「加賀さん! アンタまた俺のこと馬鹿にして……今日という今日は許さねえ! ぎゃふんと言わせてやる!」

加賀「フン、お前がか? やれるものならやってみろ瑞鶴」

瑞鶴「んにゃろー!」


提督「あれは弓道男子組こと正規空母ズ(男)……」

提督「よう翔鶴、またやってんのかあの二人」

翔鶴「あ、提督。はい……瑞鶴のこと、止めたんですけど、私じゃ力不足でした……」

提督「まあ、あんま思いつめるなって。あいつらあれはあれで仲いいから……」


加賀「聞き捨てなりませんね提督。誰と誰の仲が良いですって?」

瑞鶴「訂正しろ提督! また執務室爆撃すんぞ!?」

加賀「お前、そんなことしていたのか……」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「ゲッ、藪蛇踏んだ!」


提督「瑞鶴、お前は加賀にたっぷり絞られていいぞ」

瑞鶴「ひええ! 後生だ、謝るから助けてくれ提督さん!」

提督「お前が女の子だったら考えないでもなかった」

瑞鶴「ハナっから助ける気ねえじゃねえか!」

提督「ウチってほんといろんな奴らがいるなよあ……」

伊19「……見つけたのね、提督」

提督「いやあ、ほんと、いろんな奴がいるなあ……」スタスタ

伊19「早足で逃げても無駄なのね」

伊168「なんで逃げるの?」

伊58「てーとく、待つでち。ウェイト、ウェイトだよ!」

提督「……いや、その……」



提督「君達は目の毒っていうか……」

提督「あの、潜水艦の方々はちょっと、その……」

提督「発言がきわどいっていうかその……あの……」



伊19「イクから目を逸らしちゃだめなの♂」ムキムキッ

伊168「わぁお♂ 大漁♂ 大漁♂」ムキムキッ

伊58「ごーやの魚雷♂ はおりこうさん(意味深)でち♂」ムキムキッ

伊168「潜水艦は潜る(意味深)ことなら誰にも負けないよ♂」ムキッ

伊19「イク、提督にいろいろ恩返し(意味深)したいんだけどなぁ♂」ムキッ

伊58「装甲はもちろん♂ ブーメランパンツだよ♂」ムキッ


提督「いや、その……」ダラダラ


伊19「いひひっ……イメトレ(意味深)はもう十分なのね♂」

伊168「海のスナイパー(意味深)、イムヤにおまかせっ♂」

伊58「あたってくだちっ♂(意味深)」


提督「うわあああああああああああああ!」ダッ


伊19「あっ、逃げたのね♂ 追うのね♂」

伊58「おっきな魚雷(意味深)、大好きです♂」

伊168「逃がさないんだからぁ♂」




提督「潜水艦はまずい、マジでまずい!!!!」

鈴谷「……はぁ」

提督「ああああああ鈴谷良い所に!!! 悪いちょっとお前の部屋にかくまってくれ!」

鈴谷「うお、提督!? なんだよ急に」

提督「いいから!」

鈴谷「お、おう……」


***

伊19「チッ、逃したのね♂」

伊58「次こそは魚雷をぶち込むでち♂」

伊168「楽しみだな♂」

***


鈴谷「……潜水艦に追われてたのか」

提督「そうなんだよ……死ぬかと思った……」

鈴谷「提督も大変だなー」アハハ

提督「笑い事じゃねえ……」

鈴谷「ご愁傷様」

提督「……くそぅ」

鈴谷「……あ、そうだ、あのさ、提督。ちょっと意見聞きたいっつーか……相談したいことあんだけど、時間ある?」

提督「お? おう、助けてもらった恩があるしな、いいぞ」

鈴谷「サンキュな。……実は今度の休みに合コンが」

提督「だらっしゃあああああああいッ!」ビュオッ

鈴谷「うおおおおおおっ!?」サッ


鈴谷「い、いきなりなにすんだよ!?」

提督「貴様……今何と……?」

鈴谷「えっ? あ、いや……」

提督「ええっ!? 言ってみろ鈴谷ァ!」

鈴谷「今度の休みに……合コンが……」

提督「キシャアアアアアッ!」ビュオッ

鈴谷「だからぁっ!?」サッ

提督「なんだよ、合コンって!!」

提督「上官の俺を差し置いて貴様あ……貴様あ……!」ブワッ

鈴谷「ま、マジ泣きかよ……」

提督「……うっ、ううっ……俺は潜水艦に尻穴をねらわれているのに、部下は休日に合コンかよ……」

鈴谷「……なんか悪いことしてる気になってきた」

提督「それでっ……なんだよっ、相談って……!」

鈴谷(なんだかんだ聞いてくれるあたりやっぱ優しいんだよなこの人)

鈴谷「うん、あのさ、俺、合コン行くの初めてで勝手がわかんないんだよね……」

鈴谷「どうも俺を呼んだ相手方は遊び慣れてると思ってるみたいなんだけど……マジで初めてだし」

鈴谷「だからさ、なんか、注意点とかあったら教えてくんね?」

提督「……すまん、俺じゃ力になれない」

鈴谷「え?」

提督「俺も……いったことないから……」

鈴谷「あ、ああ……うん……そっか、ごめん……」

提督「いや、こっちこそ……」

小休止
合いの手ありがとー

提督(結局鈴谷とは互いに謝罪しあう感じで話が終わってしまった)

提督(俺も合コンに呼んでくれ、とは流石に言えなかった……)

提督(言いたかった……)


北上「あ、提督。探したよ~」ヒラヒラ


提督「北上……」

提督(いつものごとく捉えどころのない雰囲気だ)

提督(なんでか知らんが制服がへそ出しスタイルなのがなんかアレである)

提督「俺を探してたって、なにかあったのか?」

北上「うん、ちょっと給金の前借りをお願いしたくてさ」

提督「前借り? あんまり感心しないぞ……」

北上「そうは言ってもなぁ。俺にも事情があってさぁ」

提督「ふーむ、とりあえず理由を話してくれないか。それ次第だな」

北上「おっ、いいねえ。……まあ、最近パンツがよくなくなるから買い足さなきゃいけなくて」

提督「わかった。もういい。犯人はもう読めた」

北上「えっ、マジで?」

提督「まじまじ、大マジよ」


提督「あのクレイジーサイコホモ……」

【夜ッ! 北上の部屋ッ!】

北上(なんで自分の部屋でこそこそしなきゃなんないのさ)

提督(クレイジーサイコホモを現行犯逮捕するためだ)

北上(クレイジーサイコホモって?)

提督(ぶっちゃけ大井だ)

北上(大井っち? んー、あー……なるほど、大井っちが俺のを盗んでたのか)

提督(気づけよ!)

北上(やー、あはは、俺自分でどっかに捨てたもんだと思ってたわ)

提督(適当な奴だな……)

北上(まーいいじゃんいいじゃん)


ガチャッ


提督「!」

北上「!」

大井「……部屋に入ってまずは深呼吸……」

大井「……」スゥ

大井「……」ハァ

大井「部屋中に漂う北上くんエキス……たまらない……」ウットリ


北上(俺、エキスなんて出してんのかな)

提督(真面目に取らんでいい)


大井「……さて、と……まずは北上くんに深夜のご挨拶を……」ソロリ

大井「ふふふ……僕の眠り姫……」

大井「今日のその寝顔……いただきます」バッ


『もぬけの殻』


大井「な、なにィ!?」


提督「そこまでだ大井!」バッ

大井「なっ!」

北上「大井っち、おばん~」ヒラヒラ

大井「て、提督……それに北上くん……ッ!」

提督「大井、お前の所業はすべて見させてもらったぞ!」

北上「正直に答えてほしいんだけど、俺のパンツ盗んでたのって大井っち?」

大井「もちろんだよ北上くん!」

提督「自慢げに答えるんじゃない!」

大井「北上くんの酸素魚雷♂を包み込んだブリーフが僕の酸素魚雷♂を同じく締め付ける――」

大井「そういう、確かな『つながり』に僕はこの上ない幸福と性的興奮を覚えるんだ……」

北上「ん? じゃあ今穿いてるのは」

大井「もちろん北上くんのパンツだよ!!!!!!」ズリッ

北上「あっ、ほんとだ」

提督「大井、お前もう何も言わずに営倉行け」

大井「北上くんを思う気持ちはだれにも邪魔させやしないっ!」

提督「上官の命令は聞けよ!!」

大井「嫌ですね」

提督「じゃあ仕方がない……憲兵さんを呼ぼう」

大井「えっ」



憲兵「呼ばれて飛び出て憲兵であります!」

提督「お疲れ様です。あの、そこの大井が窃盗と不法侵入を」

憲兵「どこの大井さんも同じようなことをするんですねえ」

大井「ぬぐぐ……」

北上「あ、大井っち、パンツ返してほしいんだけど」

大井「それは出来ない相談だよ北上くん……」

大井「僕が今穿いているブリーフ以外はしゃぶしゃぶにして頂いてしまったから……」

北上「じゃあ代わりに大井っちのパンツ俺にちょうだい」

大井「はい、喜んで!」

大井「なるほど提督……これが試合に負けて勝負に勝つってことなんですね……」

大井「ふふっ……僕の酸素魚雷♂と北上くんの酸素魚雷♂がシンメトリカルドッキング……」

大井「さいっこーだァ……」ニヘラ


提督「本気でやばいんじゃないのかあいつ……いいのか北上、ほっといて」

北上「ん? まあ、パンツ穿かれたくらいだし、結局給金前借りしないで済んだし、いいよ」

提督「お前のその呑気さは素晴らしいな……」


憲兵「それでは提督殿、また何かありましたらご連絡ください!」

提督「あ、はい。ありがとうございました」

憲兵「べ、別に何かなくてもご連絡はいつでもどうぞ!!」

提督「あ、はあ……」

北上「ほーん」

憲兵「それではっ!」

大井「北上くん……僕のパンツ、味わっておくれ!」

提督(嵐のような夜は終わり……朝)


提督「……」

金剛「グッドモーニング、提督」

提督「おう、金剛か……」

金剛「朝食の準備は出来ているよ。共に頂こうじゃないか」

提督「おう……」

金剛「……そんなに私を見つめて、どうしたんだい? 何かおかしなものでも顔についているかな?」

提督「いや、なんか……貴族の坊ちゃんみたいだよな、お前」

金剛「誇り高き英国貴族だからね……フフ」

提督「いや違うだろお前戦艦だろ」

提督「霧島たちはもう飯食ったのか?」

金剛「じきにやってくるんじゃないかな?」

提督「そうか……」


ドタドタドタ

比叡「悪い兄貴! 遅くなったな!」

金剛「優雅じゃないね比叡……紳士が廊下を走るものじゃないよ」

比叡「あっ、ごめん……お、司令! はよっす!」

提督「おはよう比叡、今日も元気だな」

比叡「へへっ、まあ俺の取り柄ってこれくらいだし?」

金剛「あまり自分を卑下するものではないよ。紳士とは常に己への誇りを見失わないものだ」

比叡「ああ、わかったぜ兄貴!」

提督(……金剛ブラザーズは相変わらず絵になるな)

霧島「少し遅れてしまいましたか」クイッ

金剛「グッモーニン、霧島」

霧島「おはようございます、兄さま」クイッ

提督(また眼鏡クイッしてる……)

榛名「おはようございます、お姉さま……あっ、提督もいらしたのですね!」パァァ

榛名「榛名、嬉しいです!」

提督「あ、おう、おはよう榛名……」

金剛「さあ、皆座りなさい。朝食の時間だよ」

榛名「提督、お隣に座らせていただいてもよろしいですか?」

提督「お、おう、構わんよ……?」


提督(榛名は今日も可愛いなあ! 髪の毛長いし! まつ毛長いし! 色も白けりゃ体は細いし!)

提督(でもついてるんだよなあ! 男の子なんだよなあ!!!)

提督(なぜか胸パッド入れてるけどついてんだよなああああああ!)

今日はこんなところで終了

榛名くんは艦娘そのままの姿で股座に酸素魚雷♂装備してると思っていただいて結構!

金剛「では皆揃ったことだし、頂こう」

比叡「っしゃあ、食うぜえ!」

榛名「お兄さま、提督の前なのですから……」

提督「ああ、いや、気にするな。比叡は元気なのが一番だ」

比叡「へへっ、ありがとなー提督。やっぱ提督は俺をわかってるなー」

金剛「ふむ」

霧島「ほう」クイッ

榛名「むぅ」

提督「……え」

提督(何この空気)

金剛「思えば提督……私と君は随分長い付き合いになるね」

提督「そ、そうだな。うん、初めての戦艦が金剛だったもんなあ」

金剛「私の火力は驚嘆に値したかな?」

提督「もちろん。こんな強い砲撃が出来るのかと驚いたもんだ」

提督「それ以来金剛にはずっと世話になっているなあ」

金剛「ふふ……そうだろうとも。私と君が共に歩んできた道は長い」

金剛「……そう、ここにいる誰よりも長いと自負しているよ」

霧島「……」クイッ

榛名「……」ムスッ

提督「(あれ、ちょっと待って何この空気)


比叡「お? ……あ、このベーグル美味ぇ!」モグモグ

霧島「兄様の戦歴には、流石の私たちも敵いませんね」

霧島「なあ、榛名」

榛名「そうね、霧島」

金剛「ほう」

霧島「私もひとつ自負していることがありますよ」

霧島「秘書艦としてのキャリアはこの私が随一でしょうね……フフ」クイッ

金剛「ふむ……」

提督(……飯の味しないのはなんでだろーなぁ????)


比叡「おっ、このオレンジめっちゃ美味ぇ」モグモグ

榛名「……私にはお兄さまや霧島のように誇れる事柄は少ないけれど」

榛名「誰よりも提督を見続けている自負はあります」

提督「い、いきなりなんすか!?」

榛名「黒髪ロングの女の子が提督の好みだということは知っていますよ」クスッ

提督「」

榛名「……私、可愛いですか?」

提督「めっちゃ可愛いよ!」

金剛「……」

霧島「……」クイッ

比叡「ほえ?」

提督「――ハッ!? つい本音が……」

榛名「男の子でも関係ないですよね?」ニコッ

提督「ごめん、それは関係あるわ……」

榛名「男の子は男の子の好きなこと、なんでもわかるんですよ?」

提督「へ、へぇ、そうなんだぁ……」

榛名「たとえば……こういうのがいいとか……」サワッ

提督「ひゃぁうっ!?」ビクンッ

榛名「こことかっ」サワサワ

提督「あふんっ!」

榛名「うふふっ……」

金剛「おいたはそこまでだよ榛名」ガシッ

榛名「あっ」

霧島「流石に看過できませんね」

榛名「むぅ……いいところなのに……」

榛名「まあ、まだ時間はありますもんね……」ボソッ

金剛「……」

霧島「……」


提督(や、やべえ……榛名に呑まれるところだった……金剛マジでありがとう……)


比叡「んー……このベーグルやっぱ美味ぇなあ」モグモグ

比叡「つか、司令食わないの?」

提督「そ、それどころじゃなくて……」

比叡「ふーん。じゃあこれやるよ」

比叡「ほれ、あーん……なんつって」ニヒヒ

提督「おう、サンキューな……」モグッ

比叡「あ、食った。犬みてー」

提督「お前に言われたくはない……」


金剛「」

榛名「」

霧島「」

提督(なんか無駄に背筋の冷える朝食タイムは終わった……)

提督(俺は女の子を求め鎮守府をさまよい歩いていたが)

提督(すれ違うのは駆逐艦、軽巡、重巡、空母……どれもみんな男だ。男だよ! 男!)

提督(この鎮守府に女はいない……女に見えてもそれは男……どういうことだおかしいだろ)



木曾「……なんだ? 提督か」

提督「き、木曾! めっちゃカッコいい木曾さん!! ちーっす!」

木曾「なんだいきなり。気でも違えたか?」

提督「いやお前……眼帯にマントに軍刀のイケメンって男が憧れる要素揃い過ぎだろ……」

提督「しかも様になってるし。ずるいわ」

木曾「まあ、褒められて悪い気はしねえな」

http://mup.vip2ch.com/up/vipper46261.jpg
そのうちこんな艦漢が出てくるんじゃなかろうか

提督「さぞや女の子にモテるんだろうなあお前……」

木曾「休みの日に街を出ると、たまにな……」

木曾「騒がしいのは嫌いなんで、適当にあしらわせてもらってるがな」

提督「より取り見取りってか……羨ましい」

木曾「言い方は悪いが……いくら言い寄られたって興味ひとつ湧いちゃこねえよ」

提督「ぜ、贅沢な……」

木曾「本当にそう思うかい?」ジッ

提督「えっ?」

木曾「すぐ近くにあるのに手に入らない……」


木曾「――そんなに辛いことはないんだぜ?」ドンッ


提督「き、そ……さん??」

提督(あれ、なんで俺壁に背をついてんのかな? これって壁ド――いやいやいやいや違うでしょ!!)

提督(違うよね、違うって言ってくれ……)

木曾「俺はいつでも、お前に最高の勝利をくれてやるつもりだ」

木曾「だがいつかすべてが終わった日には……」


木曾「……お前を貰おうか」


提督「」

木曾「なんてな」クスッ

提督「あ、あの……冗談ですよね……」

木曾「さあな」

提督「……と、とりあえず、いくね、俺……」

木曾「ああ」

木曾「……」

木曾「おい、出てきていいぞ」

青葉「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん! 青葉だよっ!」

木曾「知ってるよ」

青葉「いやー、今の良いシーンだったねえ……、青葉感激だよ!」

木曾「あんな小芝居やらせやがって」

青葉「でもいいじゃん、絶対これ売れるよ。大きなお姉さま方大興奮だよ」

木曾「こんなんの何が良いんだ?」

青葉「木曾くんにはわからない世界があるんだよ、世の中にはねー」

青葉「もう他鎮守府の秋雲ちゃんから早速購入希望届いてるもんね、うお、すごいや!」ポチポチ

木曾「提督には悪いことしたな」

青葉「まあ副業もね、大事だからね」

青葉「それにさー木曾くん、キミ意外と乗り気だったよね? そうじゃなきゃキミ、こういうのに協力しないでしょ」ニヤッ

木曾「……何言ってるんだかわかりかねるぜ」

青葉「へへっ、まあいいや。早速売りさばいてこようっと! ご協力感謝です! また青葉をよろしくね!」

提督「まさかね……木曾もサブマリン組と同じだったなんてこたあないよね、ねっ!」

提督「お、おおお落ち着け俺……木曾を疑うのか」

提督「あの頼りになる木曾を……キャプテン木曾を……」


長門「む?」

長門「提督。何を急いでいるんだ?」

提督「あっ、お前は! ビッグセブン!」

長門「なんだその覚え方は……いや、正しいんだが」

提督「相変わらず腹筋われてんなお前……」

提督「つーか背高いしイケメンだし流石はビッグセブン……」

長門「あまり褒めてくれるな。小恥ずかしい」

提督「いいじゃん、本音だぜ」

長門「少し無防備なところが提督の悪い癖だな」ハァ

提督「どうしたんだお前こんなところで?」

長門「ん? ああ……少し鍛錬をな」

提督「でもお前、ここ廊下だぞ」

長門「廊下でだって鍛錬は出来るさ」

提督「まあ、お前が言うんならそうなんだろうな……」

長門「ああ。急いでいたように見えたが、時間は良いのか?」

提督「ま、まあ、サブマリン組に逢いさえしなければ今日はさりとてヤバくはないから……」

長門「ふむ……」


吹雪「あ……長門先輩だ! お疲れさまです!」ビシッ

白雪「お疲れ様です、長門先輩」

深雪「お、お疲れー、長門先輩!」ビシッ

白雪「もう、深雪君……先輩には敬語を使わないと……」

深雪「えー? いいじゃん。長門先輩だって許してくれるよな?」


長門「白ワイシャツに半ズボン……似合っているぞ吹雪ッ!」

吹雪「え?」

長門「白雪は第1ボタンもきっちり止める派か……優等生、いいなッ!」

白雪「あの……」

長門「少し着崩した感じが、元気の有り余っている深雪にはピッタリだッ!」

深雪「はぁ……?」

長門「やはり駆逐艦はいい……元気な男の子を見ているだけで私の46cm単装砲も元気になる」

提督「おい」

提督「お前……ここが駆逐艦の通り道だと知って待ち伏せしてたろ」

長門「何のことかわからないな」

提督「しらばっくれるな! お前から大井と同じようなアトモスフィアを感じるんだよぉ!」

長門「私はあんなクレイジーサイコホモではない!」

長門「私は小さな男の子を愛で、守り、慈しむ者だ。断じて変態ではない」

提督「さっきの言動と合わせるとちょっと説得力ないんじゃない……?」

長門「なにを馬鹿な……」

提督「重巡ってどう思う?」

長門「育ち過ぎだな。自慰を知り始めると魂が穢れて無垢さが消える。論外だ」

提督「アウトー!」

長門「くっ、誘導尋問か……っ!」

提督「誘導も何もしてないけどね!?」

長門「……穢れなき12cm単装砲を求めることの何がいけないというのだ」

提督「存在そのものだよ」

長門「だが私は手を出していないじゃないか!」

長門「セーフ、セーフです!」

提督「ま、まあ確かに今さっきも発言自体は怪しかったが手は出していなかったな……」

大井「――甘いですね提督」

長門「き、貴様っ」

提督「大井! お前何故ここに」

大井「北上さんへの愛がなせる業ですがそれはともかく……性犯罪アドバイザリーの僕が提督にひとつ助言をば」

提督「最悪の自称だよ」

大井「長門さんの靴と……特型駆逐艦の穿いているだぼだぼのズボンに注目してみてはいかがですか?」

長門「!」

提督「え? えっと……吹雪たちのズボンの裾は広くて……長門の靴先には……あ、これ鏡……」

提督「やっぱアウトじゃねえか!!!」


長門「図ったな大井ィィィィ!」

大井「フフフ……長門さん、あなたの魂もつれていく……!」

提督「もう! お前ら纏めて営倉だよ!!」

とりあえずいったんここで終了。
お付き合いいただきありがとう

わかってたことだけどダメだこいつら

>霧島「実際突然変異みたいなものですよ。1000万分の1の確率で男性体の艦娘が建造されると聞きます」

>霧島「漢むすと漢むすは惹かれあう……」
誰か一人でも漢むすを手に入れたら1000万分の1の確率が100%になっちゃうからここでは艦むす建造率は0%か…


普通発狂してもおかしくない状態なのに耐えてる提督って実はホモなのか?

憲兵「通報感謝いたします、提督殿」ビシィ

提督「すいません何度も何度も」

憲兵「いえ、これも憲兵の仕事の内ですので!」

長門「くっ、は、離せ……私はまだ、朝潮型を見届けるという使命が……!」

提督「やめろ」

大井「僕まで捕まってるのおかしいと思うんですけどねぇ……」

提督「お前脱獄しただろうが」

大井「司法取引したじゃないですか!」

提督「性犯罪のアドバイスしただけだろ。……あ、憲兵さん、もういいっすよ」

憲兵「はっ! それではお二人ともキリキリ歩くであります!」

長門「ぬう……たとえ私が捕まろうと、第二第三の長門が……」

提督「出てきてたまるか。はよ行け」

提督「なんかどっと疲れた……」

古鷹「あ、提督」

提督「おお、イノベイター……じゃない、古鷹」

古鷹「???」

提督「いや、なんでもない。元気か?」

古鷹「はい。……あ、そういえばさっき、青葉が提督の写真を売り歩いてましたよ」

提督「はあ? 俺の? どの層に需要があるんだ」

古鷹「たぶんいっぱいあると思いますけど……榛名くんとか」

提督「……聞かなかったことにする。それで?」

古鷹「木曾に壁ドンされてましたね」

提督「青葉ァァァ!」

青葉「呼ばれて飛び出て青葉だよ!」

提督「お前何か愉快なもの売り歩いてるらしいな」

青葉「あ、これですか?」

《壁ドン写真》

提督「おまっ、これっ……隠し撮りしてやがったな!!」

青葉「いやぁ、いい写真だよねえ……腐ったお姉さま方に大人気間違いなし!」

提督「腐ったとか言うな」

青葉「主観視点もバッチリ! 提督も一枚いかが?」

提督「買うと思うてか???」

青葉「ま、そうだよね。じゃ、青葉これからもっと売りさばきにいかないといけないんで!」

提督「逃がすか! 古鷹、確保!」

古鷹「わかりました。青葉、観念しなよ」

青葉「げっ、古鷹には頭が上がんないよ……うー……」

一時中断
着地点まったく考えてなかった

【別の日】

提督「よっしゃあああああああ! いやっほうううううううう!」

霧島「ど、どうしたんですか提督、急に」

提督「おう! やっと俺にも出会いが来るぜ!!」

金剛「ほう。穏やかじゃないね」

榛名「……提督にこれ以上、出会いなんていりません」ハイライトオフ

比叡「出会いって何? 食えんの?」

提督「食えるわけねーだろ」

霧島「結局話進んでいないんですが……」クイッ

提督「お、おう、悪い悪いついテンション上がっちまってな……」

提督「まあ、これを見ろよ」スッ

金剛「これは……」

霧島「他鎮守府から演習のお誘い……ですか」

提督「そう! そうだ! 他の鎮守府から演習のお誘い!」

提督「しかも俺たちがビジターだ!」

提督「つまり! お呼ばれされたってことだ!」

霧島「お誘いなんですからそりゃそうでしょう」

金剛「フッ……提督、君が言いたいことが見えた気がするよ」

榛名「榛名もです……」

比叡「え? マジかよ……俺全然わかんねえぞ」

金剛「ふむ、良いかい比叡。この鎮守府が他の鎮守府と違うことはよく知っているね?」

金剛「この鎮守府にはどういう訳か性別が男の艦娘……といっていいのか、まあともかく」

金剛「漢むす……艦息子しか在籍していないわけだが……」

金剛「他の鎮守府には女の艦娘しかいない」

比叡「!」

提督「そうだ! 金剛の言う通りだ!」

提督「これでようやく俺も普通の艦娘とお知り合いになれる!」

提督「そしてお突き合いできるかもしれない!!!」

榛名「提督!」

提督「な、なんだね榛名くん……」

榛名「他の鎮守府の子なんて見ないでください……」ウルッ

提督「うっ……ぐっ……」

提督「涙目で上目遣いは反則だろ榛名……」

提督「だが、だがお前……お前は男だから……」

榛名「わ、私にも穴はあります……!」

金剛「やめなさい榛名、はしたない」ペシッ

榛名「ひゃんっ」

霧島「提督がハイテンションな理由はわかりましたが……」

霧島「流石に他の鎮守府の艦娘に手を出すのは看過できませんね」クイッ

提督「いや、もう最悪女の子と話せるだけでいい」

霧島「……そ、そこまで追い詰められて……」

提督「女の子見たいんだよぉ!」

榛名「は、榛名じゃダメですか!?」

提督「いくら見た目が女の子でも中破したとき下半身の単装砲がちらちら見えるとちょっとね……」メソラシ

榛名「こ、この単装砲がなければ……いいのですね……!」ズリッ

提督「なぜ脱ぐ」

榛名「(ちんこがなくても)榛名は大丈夫です!」

提督「んなわけあるか!?」ガシッ

比叡「わー!? やめろやめろ榛名何やってんだお前!」ガシッ

榛名「離してくださいお兄さまー! あ、提督はもっと強く抱きしめていいですよ!」

提督「いや、離すよ……」

金剛「やれやれ……」

金剛「演習があることもわかった。君が浮かれているのもわかった」

金剛「しかし、一点問題があるね」

提督「問題?」

金剛「演習に参加できるのは提督ひとりと漢むす6人……」

金剛「少数精鋭で敵地に乗りこむわけだ」

提督「なんで敵地なの? なにか危険なの?」

霧島「ふむ……確かに、女の園は危険だ」クイッ

比叡「そうか?」

榛名「……他の女になんて渡しません」ボソッ

提督(なんだ……背筋が……寒い???)

金剛「フフフフ……」

霧島「……」クイッ

榛名「……」ハイライトオフ

青葉「話は聞かせてもらったよ!」バァーン

提督「あ、青葉!」

青葉「面白そうなこと話してるねー! 演習行くんだって??」

青葉「連れてく面子はしっかり選ばなきゃ大惨事になっちゃうよー?」

霧島「確かに、サブマリン組を連れてくとまずい気もしますね……」

提督「安心しろ。元から勘定には入れていない」


伊19「話は聞かせてもらったのね♂」ムキッ

伊58「てーとく、酷い言い草でち♂」ムキッ


提督「ゲェッ! サブマリン組!!!」

比叡「おー! 潜水艦ズ! 今日も良い筋肉だなお前ら!」サワッ

伊19「フフ……くすぐったいのね♂ けど、もっと下も触っていいのね♂」

提督「酷い絵面だ……」

提督「……ともかくだ、お前たちの筋肉が素晴らしいということは俺も認める所ではある」

伊19「提督に褒められたのね♂」

伊58「これは……今晩はオッケーのサインでち♂」

金剛「……」スッ

榛名「……」スッ

霧島「こ、金剛兄様も、榛名も、ここは堪えて」

提督「だが艦娘ってのはあんまりお前らみたいな筋肉オブ筋肉みたいなのは見慣れてないだろうし……」

提督「もしかしたらお前らを見たときにこう、何らかのショックを受ける可能性もある……」

霧島(艦娘の潜水艦組が、彼らと同型艦と知ったらショックで昏倒しそうですね)

提督「なんで、今回お前らは勘定外。アンダスタン?」

伊19「なるほど♂ 納得はできるのね♂」

伊58「もともとなよなよした艦娘なんぞに興味はないでち♂」

提督「え? じゃあなんで来たの……?」

伊19「提督に釘を刺しに来たのね♂」ムキッ

伊58「艦娘なんぞにうつつを抜かしたら……♂」ゴソゴソ

提督「なにいきなり股間に手ぇ突っ込んでんだ」

伊58「どうなるか言っておこうと思ったでち♂」スッ

金剛「それは……林檎か?」

提督「なんでそこから取り出した? おい、なんでそこから取り出した!?」


伊58「イムヤ、パスするでち♂」ヒョイッ

伊19「受け取ったのね♂ さ、提督、もし艦娘に目を奪われるようなことがあったら♂」


伊19「――こうなるのね♂」グシャッッッ


伊58「ゴーヤたちからはそれだけでち♂」

伊19「演習、楽しんでくるのね♂」

比叡「じゃーな、潜水艦組!」フリフリ

提督「」ガクガク

伊168じゃねえ伊19だった……

青葉「これはこれは……」

青葉「身の振り、考えないと大変だねー提督」

提督「そ、そっすね……」

青葉「演習が終わった後は女提督になってたりして……」

提督「縁起でもないことを言うのはやめろぉ!」

榛名「榛名は大丈夫で……だぜ!」

霧島「榛名、欲が漏れてる」クイッ

榛名「……なんでもないです」

金剛「それで提督……演習にはやはり戦艦を連れていくべきだと思うのだけれども」

提督「え?」



金剛「当然君は、この私を連れて行ってくれると信じているよ」ニコッ

霧島「に、兄様――!」

榛名(攻めてきた――!)

提督「んー、まあ演習つったらこっちも最大戦力で向かわないとだしなぁ……」

提督「戦艦が混じってくるのは確定的に明らか……」

金剛「とくれば、君との付き合いが一番長い私が副官として着いていくのは道理に適っているのではないかな」

霧島(兄様は攻めに出てきた……!)

榛名(今までに断言したことはないけれど……お兄さまが提督を慕っていることは確実!)

霧島(……ここで外堀を埋めにかかるつもりか!)

榛名(適切なタイミングで適切に攻めに出る……この老獪さは、流石金剛お兄さま……)


金剛「君のお目付け役も必要だろうしね」

提督「お目付け役って……」

提督「んー……金剛か……」

金剛「私じゃご不満かな?」

提督「いや、そういうわけじゃない。ただ、演習は未熟な艦の練度を上げるのに最適だろ」

提督「お前……最大練度じゃん」

金剛「なっ――」

霧島(兄様、不覚を取ったか……)

榛名「――では提督、榛名が」

提督「ていうか金剛型はみんな最大練度に近いじゃん……」

霧島「巻き添えを食った!?」

比叡「え?」


長門「――ならばこの私、長門の出番か!」バァーン


金剛「面白い恰好のアブない漢か……」

長門「やめろ」

金剛「何の用だい長門。今は私と提督が話している最中なんだが」

長門「フフフ、話は聞いている。提督、演習にはこの私を連れて行ってはくれまいか」

提督「えー? まあ、お前は練度も中途半端だけど……なんでまた急に」

長門「己を高めたい。私の胸にあるのはその一点のみだ」


霧島「どう思う、青葉」

青葉「んー……ショタホモセブンと名高い長門さんだからねぇ……」

青葉「艦娘相手にそこまで暴走はしないと思うけど……」

大井「甘いね、二人とも」スッ

霧島「お、お前は……大井!」

青葉「あれ、営倉に入ってるはずじゃ……」

大井「ま、これも全て北上くんへの愛あればこそ、かな」

霧島「……」

大井「ふふ、性犯罪アドバイザーと名高い僕が今の長門さんの狙いを説明しよう」

長門「やめろ大井!!」

提督「……それを説明したらお前営倉行きな」

大井「え、ひどくない?」

榛名「キリキリ吐いてくださいね」ニコッ

大井「あの、榛名さんの主砲が僕を狙ってるんですけどこれはいいんですかね」

金剛「良いから言いたまえ」

大井「金剛組酷いなぁほんと……」

大井「まあいいや。僕が思うに、長門さんは今回の演習に乗じて相手方の艦娘から制服をぶんどるつもりでしょうね」

長門「な、何を言っている!!」

大井「そしてウチの駆逐艦ズにその女物の制服を着せる、と……」

提督「……長門お前」

長門「て、提督、お前は大井の妄言を信じるのか!?」

提督「男の子に女の子の制服着せるってどう思う?」

長門「『ボク男の子なのに……』などと涙目でスカートの裾押さえてくれたりするとめちゃくちゃ興奮するな」

長門「逆に制服着こなしてこっちを誘惑してくれても良い。如月とか素質あるんじゃないか!?」

提督「はい、アウト」

長門「なっ……くっ、誘導尋問か!! 卑怯な!」

提督「お前がアホなだけだ。大井も纏めて営倉な」

大井「酷くないですかね……」

提督「お前ら脱獄しすぎなんだよ……」



金剛「さて、邪魔者は消えたわけだが……」

金剛「私たち金剛ファミリーズが参戦できないとなると、戦艦は大和たちか扶桑、あるいは伊勢たちになるね……」

提督「あとビスマルクか」

比叡「あのヒゲ?」

提督「ヒゲって……ヒゲだけど」

提督(ていうかあのビスマルク……妙に威厳あるんだよな……)

提督(なんかプロイセン的な……いや、言ってる俺もよくわからんが……)

提督(女の子のビスマルクはなんかあんなエロい衣装なのに……)

提督(こっちのビスマルクときたらヒゲのおっさんだぞ……)

提督(ウチと他鎮守府の格差激しすぎやしませんかねえ……)


提督「うーん、とりあえず演習に連れてく艦は俺が後で適当に選定するわ」

金剛「ふむ……君が決めたことであれば従わざるを得ない、か」

提督「ま、後輩を育てると思って、今回は諦めてくれ」

榛名「……他の子に見とれたりなんてしないでくださいね?」

提督「……は、はい」

提督「というわけで金剛たちには釘を刺されたんだが……」

提督「……お前は行きたいよな、足柄」

足柄「あ、当たり前だろ……お前、俺を呼ばないなんてどうかしてるぜ提督!!」

提督「だよな、俺のソウルフレンド足柄!!!」

足柄「おう!」

提督「彼女つくろうな、足柄!!」

足柄「おう! 一緒に出会いを求めて邁進しようぜ提督!!」

提督「うおおお! 仲間がいるって心強いなあ!!」

提督「お前が女の子好きな童貞でよかったぜ!」

足柄「ど、どどど童貞ちゃうわっ!」


足柄「っつーか……女の子が好きってあたりまえじゃないのか?」

提督「お前のその感性、大事にしろよ……」ポンッ

足柄「なんで泣く……」

提督「なんか知らんけど……俺、尻穴狙われてる気がするんだ……」

足柄「マジか……提督なんかのどこに惚れる要素が……」

提督「だ、だよなあ!?」

足柄「確かに男友達としてかなり付き合いやすい部類だけど……」

足柄「そこまではいかねえよ……」

提督「だよなあ!? お前マジで最高だぜ足柄!!」

足柄「へへっ、よせよ提督! 照れちまうぜ!」

提督「よっしゃ、今晩は演習を成功を祈念して一杯やるか!」

足柄「いいねえ!」

提督「演習終わった夜はいっぱい酒飲むかもしんないしな、強くなっとかないとな!」

足柄「おう、そうだな!」

提督「飢えた送り狼にならないとな

足柄「ああ、今から待ち遠しいな、提督!」

足柄「艦娘だぜ艦娘! おっぱいついてんだぜ!」

提督「信じられねえよな……こっちじゃどんなに頑張ったって雄っぱいしか見れねえのに……」

足柄「男だらけのここから一瞬でも抜け出せる可能性があるなんて……」

提督「女の子と会話したら俺絶対泣くわ……」

足柄「マジか……あー、でも俺も感極まるかも」

提督「だよなぁ」

足柄「だいたい……」

提督「だいたい?」

足柄「…………」

提督「おい、足柄?」

足柄「…………」ドサッ

提督「えっなんで倒れたの」

足柄「」

羽黒「司令官さんと二人きりで盛り上がってるなんて……許されないよ、兄さん……」ボソッ

提督「は、羽黒……?」

羽黒「司令官さん……兄さんと何か面白そうなお話、してましたね?」ニコッ

提督(ま、まずい――! これは非常にまずいっ!)

提督(羽黒は……羽黒は一言でいえば榛名と同系統のタイプッッ!)

提督(外見は美少女、だが中身は男ッ!)

提督(だが、何よりも一番違うのはッ……!)

羽黒「……司令官さんを独り占めなんて許さないからね、兄さん……」

提督(榛名と違って兄弟艦へも容赦がないッ!)


羽黒「……で、でも、私が独り占めする分には……えへへ……」

提督(逃げなくては……!)

いったん終了
着地点がさらに見えない 仕方ないね

羽黒「えへへ……提督を独り占め……」

羽黒「ここならバレない……」

提督「何するつもりだ!?」

羽黒「うふ……うふふふふ……」

提督「は、羽黒、落ち着け……な?」

羽黒「こんなチャンス滅多にないんですから……」

羽黒「いつもいつも榛名さんは提督の傍にいるのに……私は……」

羽黒「だから……今日、ここで……!」

提督「羽黒……お前……」

羽黒「まずは手足を縛って……四つん這いになってもらわなきゃ……」

提督「ちょっとしんみりした俺の気持ちを返してくれ」

羽黒「わ、私の単装砲が提督と……ゾクゾクしますぅ……」ゾクッ

提督「ま、まずすぎる……」ジリジリ

羽黒「逃がしませんから!」バッ

提督「くっ……早い!」

羽黒「うふふ……」ニタァ

提督「こ、これまでか……」


♪ テーレレー テーレレレー デデデンッ! ♪

(BGM:https://www.youtube.com/watch?v=lO5JaBuRvoY)

提督「こ、このBGMは!?」

羽黒「何奴!」


飛龍「――目標を確認。任務を遂行する」バッ


提督「お、お前は! 飛龍!」

羽黒「BGM全然違うじゃないですかぁ!」

飛龍「細かいことは気にするな」

提督「確かに忍者しか共通点がない……」

飛龍「何はともあれ……ストライダー飛龍、参る」バッ

羽黒「クッ!」

提督「飛龍! お前、どうして」

飛龍「司令官の危機だ。俺が出張る理由にそれ以上もそれ以下もない」

提督「ひ、飛龍……」キュン



羽黒「……せっかく、せっかく二人きりなのに!」

羽黒「ようやく手に入れたチャンスなのに……!」

羽黒「いつも金剛ファミリーズやサブマリン組に追われている提督の……こんなに近くにいれるのに!」

飛龍「……」

羽黒「あなただって、同じ思いを抱いているんじゃないんですか!」

羽黒「赤城さん、加賀さん、翔鶴さん、瑞鶴さん……正規空母組の中でだって、提督の傍に入れる人たちは限られてる……!」

飛龍「言いたいことはそれだけか?」

羽黒「なっ……」

飛龍「お前は手段を誤った」

飛龍「真に提督を想うなら……もっと別の手段を執るべきだったな」スチャ

羽黒「うっ、ううっ……」

飛龍「引導を渡してやる」

提督「ま、待て飛龍……」

飛龍「……」

提督「すまん羽黒……お前がそんな風に考えていたなんて、俺は知らなかった……」

羽黒「て、提督さん……」

提督「気付いてやれないで悪かった……」

羽黒「提督さん……」

飛龍「……それでいいのか?」

提督「ああ。男だろうと女だろうと……俺の大事な部下が泣いているのを放ってはおけない」


羽黒「提督さん……」ニヤッ

飛龍「言質は取った」


提督「えっ」

羽黒「私と遊んでくれるんですよね、提督さん……えへへ」ギュッ

提督「えっちょなにこれ」

飛龍「……これで契約は完了でいいんだな、羽黒」

羽黒「はい、飛龍さん。ご協力ありがとうございました」

飛龍「任務完了」

提督「ちょっと待てや! 誰の任務だよ!?」

飛龍「提督。愛の前では全てが平等だ」

提督「いやおかしいだろ! お前なんのために出てきたんだよ!」

飛龍「出番のためだ」

提督「おかしいだろぉ!!」

羽黒「大丈夫です提督さん……今日はえっちなことしません!」ギューッ

提督「今日は!? いつかすんの!?」

>>1やで
飽きてはおらんのや もうちょい待ってて

提督「……あの後ずっと羽黒に引っ付かれていた……」

提督「なまじ外見は美少女だからつい下の単装砲が反応しそうになって困った……」

提督「バレてたら間違いなくやられていた……怖すぎる……」

提督「……とりあえず足柄が演習に参加するのだけは確定と……」

木曾「……」スタスタ

提督「お、木曾!」

木曾「ん? ああ、なんだ提督か。最近よく会うな」

提督「そういえばそうかもな……」


提督(木曾はめっちゃ女受けよさそうだよな……)

提督(……木曾を連れていく→木曾をダシに打ち上げをセッティングする→俺が艦娘と仲良くなる)

提督(完璧じゃね??? 俺の采配は三千世界に轟くぜ)

提督「木曾、お前演習に参加しないか?」

木曾「演習? ああ、いいぜ」

提督「よし! お前がいれば百人力だ!」

木曾「……なに言ってるんだ急に」

提督「お前は素でカッコいいからな、間違いない!」

木曾「おいおい、そりゃ本心かい」

提督「当たり前だろ」

木曾「……っ、これだからウチの指揮官様は困るぜ」

提督「どういうことだ?」

木曾「なんでもないさ。……いつかまた話すよ、いつかな」

提督「お、おう……そうか」

提督「……これで足柄と木曾が確定か」

提督「重巡と雷巡……空母も二人くらい欲しいところだが……」

提督「ふーむ……」スタスタ

【食堂】

提督「お、食堂。ちょっと覗いてみるか……」


赤城「やっぱりご飯は美味しいなあ! 食べてる時が一番幸せだよね!」

加賀「私も幸せですよ」

赤城「加賀くんも食べるの好き? 好きだよね、空母だしね!」

加賀「ふふ……好きな人と時間を共有できる喜びというやつですかね……」ボソッ

赤城「加賀くんが楽しいなら僕も嬉しいよ」

加賀「赤城さん……」


提督「相変わらず仲がよさそうなことで」

加賀「提督。いつからこちらに?」

提督「さっき。……つか赤城、お前ちょっとこれ食い過ぎじゃないのか」

提督「どんだけ丼積み上げる気だよ」

赤城「え? でも僕、まだ半分も満足できてないですけど……」

提督「明らかに食い過ぎだよ。ウチから米を無くす気か」

加賀「提督。赤城さんの楽しみを奪おうとするのは看過できませんよ」

提督「糧食が尽きる方が看過できんわ」

加賀「……くっ」

提督「赤城びいきもほどほどにしろよなぁ……もう」

赤城「???」モグモグ

提督「まあそれはそうとして、お前ら演習に興味ある?」

加賀「演習ですか。久しくやっていませんでしたね」

提督「だな」

赤城「なんででしたっけ?」モグモグ

提督「ウチが男所帯だから浮いててな……」

加賀「なるほど……」

提督「でも今回お誘いを受けたから演習出来るんだよ。で、空母枠ではお前らを連れてこうかな、と」

加賀「是非お願いします。磨いた腕を披露するまたとない機会ですし」

加賀「赤城さんの勇姿も見ることが出来る」

提督「まあ、お前はそうかもね……うん……」

赤城「参加したらご飯いっぱい食べられますか?」

提督「うん? そうだなあ……打ち上げとかがあるかもなあ」

赤城「やります」キリッ

提督「そ、そう、うん……食べ物の話になると食いつきっぷりが違うね」

提督「じゃあこれで足柄、木曾、加賀、赤城か……」

提督「あとは戦艦、駆逐、軽巡のどれかか……」

加賀「潜水漢は?」

提督「お前アレ連れて行ったらまずいだろ明らかに」

加賀「イクなどは論外ですが、U-511なら問題ないのでは?」

提督「……ハッ!」



U511「ド、ドイツ海軍所属の……U-511です……」

U511「ユーって、呼んでください……」



提督「ドイツ生まれの色白美少年……」

提督「女受けは非常によさそうだな……」

加賀「なんで女受けなんか気にしてるんですか?」

提督「俺にもいろいろあるんだよ……」

加賀「碌でもなさそうな……」

提督「うるさいよ!」

提督「それよりユーを呼ぼう。あいつの意思を聞いてみる」

加賀「では内線で部屋番を呼び出します」

提督「悪いな、頼む」

加賀「いえ」

prrrr

加賀「すまない、こちらは加賀だ。U-511、お前は今部屋にいるか?」

加賀「ん? もうユーじゃない? すまないが何を言ってるのかよくわからん」

加賀「え? 改装した? ふむ……はぁ、そうか……」

加賀「わかった。とりあえず食堂に来てもらえるだろうか」

ガチャッ

加賀「なんでもユーの奴、改装したそうですが」

提督「なんで俺も知らないうちに改装が済んでるんですかねえ……」

加賀「艦息の自主性に任せるのがうちの売りですし」

提督「今更ながらどうなんだそれって思わんでもないな……」

提督「……しかし改装か……ちょっと怖いな」

加賀「大丈夫でしょう。しおいと並んで常識人なユーがそこまで壊れるとは思えない」

提督「だ、だよね」

赤城「あ、でもそういうのってフラグって言うんじゃないんですか?」モグモグ

提督「不吉なことを言うな!!」


ドバァァァァァンッ!


提督「!?」

加賀「!?」

赤城「!?」モグモグ

???「ちょいと体がギクシャクするがァァァァ!」

???「俺のカラダは修理は完了ォォォォォォ!」

???「U-511……ユー改め、呂500ゥゥゥゥゥ!」



シュト呂ハイム「ろーちゃんと呼べィィィィ!」ズギャァァァァァンッ




提督「 」

加賀「 」

赤城「わぁ! すごい!」キラキラ

ろーちゃん「工廠の技術は世界一ィィィィ!」

ろーちゃん「貧弱な体もォォォォ! この通りィィィィィ!」

ろーちゃん「我ァァァがゲルマン民族の最高知能とォォォォォ!」

ろーちゃん「日ノ本の技術が高度に融合した技術の粋ィィィィィィ!」

ろーちゃん「もはやこの俺にできんことはないイイィィィィーーーーーーーーーッ!」


提督「別の意味でヤバい」

加賀「奇遇ですね、同感です」

提督「逆改装ってないの!? 戻らないのアレ!?」

提督「あの色白美少年がただのドイツ軍人になってるよ!? ねえ!」

赤城「お腹から単装砲生えてますね」モグモグ

提督「潜水艦になんで単装砲が!!」

ろーちゃん「呼ばれて来てみれば、何か用か提督ゥ」

提督「いやもうお前のその姿を見ただけでいろいろ台無しになったわ」

ろーちゃん「そ、そうか……」

提督「とりあえずお前その喋り方どうにかならんの……?」

ろーちゃん「あ……ごめん……」

提督(戻った)

加賀(戻った)

提督「い、いろいろ聞きたいことはあるんだけど……」


提督「まずなんでそんなマッチョになった。わざわざ」

提督「お前のアピールポイントって異国の色白美少年感じゃない!」

提督「それを自分からかなぐり捨てるなんて……」

ろーちゃん「そ、そんなの……提督の勝手なイメージだよ……」

提督「え」

ろーちゃん「ずっと、コンプレックスだったし……」

ろーちゃん「イクもでっちも……筋肉凄いし……」

ろーちゃん「潜水漢はこうじゃなきゃって……」

加賀(ウチの潜水漢がおかしいだけだと思うが)

ろーちゃん「だから頑張って改装したんだよ……」

提督「う……」

赤城「提督。ユーちゃん改めシュト呂ハイムくんが悩み抜いた結果ですから、受け入れてあげないと」モグモグ

提督「そ、そうか……そうだよな……」

提督「それはそうとお前いつまで食ってんだ」グリグリ

赤城「ああ! 痛い! 痛いです!」

ろーちゃん「提督……」

提督「すまなかった、ユー……じゃない、ろーちゃん……でいいのかな……」

ろーちゃん「うん……」

提督「心ないことを言ってしまった。お前が幸せなら、それでいい」

ろーちゃん「うん! 僕、楽しいよ! あのね、週末はでっちとね、サンオイル塗りあうの!」

提督「お、おう……」

ろーちゃん「でっちはね、すごいんだよ! 大きいの!」

提督(何がとは聞けないし聞きたくない)

ろーちゃん「でもろーちゃんも負けてないって!」

提督「……ろーちゃん、俺はもうお前が幸せならそれでいいから……」グスッ

とりあえず今日はここでおしまい
長い間ほっぽてすんません モンハンとかいうソフトがね……

サブマリン組が酷いのは仕様ですね すんませんね

提督「……まあ、潜水漢組はやっぱなしだな」

提督「インパクトが強すぎて艦娘たちにトラウマを植え付けかねん」

加賀「一理ありますね」

提督「というわけで、残り二人の候補はまだ探すとして……」

提督「加賀と赤城は演習参加組だから心しておくように」

加賀「承知いたしました」ビシッ

赤城「了解です! 打ち上げの準備お願いしますね!」

提督「お前ほんと食い気しかねえな!」

提督(それでもこいつらはまだまともで助かる……ほんと……)

【廊下】

提督「順当に考えて次は戦艦だろうか」

提督「とすると……大和とか武蔵……は赤城たちとの兼ね合いも考えるとちょっとキツイか」

提督「でもアイツら女子受け絶対いいよな……」

***

大和「聯合艦隊が旗艦、大和! 推して参る!」

武蔵「この武蔵の主砲、伊達ではないぜ!」

***

提督「片や提督もかくやと言わんばかりの礼服を身に纏った純和風イケメンに」

提督「片や日焼けした小麦色の肌が眩しいストリートファイター風イケメンだ」

提督「奴らがいればより一層相手の艦娘打ち上げ参加率は高いのでは……」

提督「ふむ……迷うな」

扶桑「はぁー……」

伊勢「またため息ついてるよ……」

提督「よう伊勢、それに扶桑」

伊勢「お、提督。ちーっす」

提督「扶桑の奴、どうしたんだ?」

伊勢「またネガティブ入ってるんだよ」

扶桑「……どうせ俺なんか……」

提督「……兄弟揃ってこいつらは……」ヤレヤレ

伊勢「なんとか励ましてやってくんない?」

提督「なんとかっつったってなあ」

提督「あ、そうだ! 扶桑、お前演習興味ないか?」

扶桑「……演習?」

提督「おう、そうだ。他の鎮守府に呼ばれててな」

扶桑「……演習か……。今の俺に艦娘は眩しすぎる……」

伊勢(何言ってんだこいつ)

提督(何言ってんだこいつ)

扶桑「……どうせ俺なんか……」

提督「おいどうしようもねえぞこれ」

伊勢「参ったなあ……」

扶桑「どうせ俺はネガティブだ……」

提督「いやまあそうなんだけど……こう、意識改革的な、ね?」

伊勢「そうそう、ずっと塞ぎ込んでたら心に悪いって」

扶桑「はぁー……。お前は良いよなぁ、伊勢」

扶桑「高い火力に航空戦艦化……バランスが良い……」

伊勢「い、いや、扶桑だって改二になったらむしろ俺たちより強いんじゃ……」

扶桑「どうせ違法建築だよ俺は……。笑え……笑えよ……」

提督「扶桑お前……」

伊勢「あ、あはは……」



扶桑「今俺を笑ったなァァァァ!?」

伊勢「ひいっ!?」

提督「どうすりゃいいんだよ」

山城「兄様!」

扶桑「……山城か」

山城「こんなところで何してるんだよ兄様」

扶桑「何でもいいだろう……」

山城「兄様……」

扶桑「山城……俺と一緒に地獄に落ちるか?」

山城「ああ!」


提督「ああじゃねえよ。急に乱入して何言ってんだ」

扶桑「どうせ俺は日なたの道は歩けない……」

扶桑「堕ちる所まで堕ちよう……山城……」

山城「ああ、兄様……!」

提督「待て待て止めなさい」

伊勢「ネガティブにネガティブが合わさったらどうにもならんね」

提督「こいつら何なんだよ廊下に座り込んで……」

扶桑「はぁー……」

山城「はぁー……」


日向「おい、そこで固まって何をしているんだ?」


伊勢「あ、日向」

提督「よう日向」

扶桑「……日向……?」

扶桑「日向だとぉ……?」

山城「に、兄様?」

扶桑「日向ァ……!」

扶桑「お前も挫折を味わえェェ!」バッ

提督「ええっ!? いきなり日向に飛び掛かったぞ!?」

扶桑「お前も地べたにはいつくばれ日向ァァァァ!」


日向「いきなりなんだこいつは」ベシッ


扶桑「ぎゃふんっ!?」ドシャッ

山城「兄様ぁ!」

日向「おい、提督。いったい扶桑はどうしたんだ?」

提督「俺が聞きたいよ」

扶桑「くっ……日向には……日向には負けたくないんだ……」

山城「兄様……」グスッ

提督「日向へのライバル心が屈折してこうなったのか……」

伊勢「あの、俺同型艦なんだけど、眼中にないのかな……」

日向「意味が分からん」

提督「まあお前はそうだろうな……てか俺もだもん」

扶桑「……くそっ、俺は……俺は……」

提督「メンタルが不安定過ぎて演習には連れてけんなぁこりゃ……」

日向「おい伊勢、説明しろ」

伊勢「とりあえず扶桑からの闇討ちに気を付けた方が良いよ」

日向「投げやりだな……」

***

不知火「…………」ギロッ

浦風「…………」ギロッ


提督(提督ですが、どうも修羅場に遭遇したようです)


浦風「のぅ、不知火の兄ィ。なにガンつけとんじゃあ?」

浦風「ワシがなんかしたかいのぅ? ええ?」

不知火「お前から突っかかってきただけだろう」

不知火「私はお前に思うところなど何一つない。何一つだ」

浦風「おどりゃ……」


提督(駆逐艦のくせにこいつらこえーんだよ!)

提督(つーか同型艦なんだし仲良くしろよな!!)

浦風「前々から言おうと思っとったんじゃが……」

浦風「不知火の兄ィのそのおすまし顔……」

浦風「いつか歪めちゃりたくてしゃぁなかったんじゃ」

不知火「吠えてくれるな、チンピラ風情が」

浦風「言うたなこの三下がァ!」

不知火「なんだ、自己紹介か?」ニヤッ


提督「はいストップストップ」


浦風「なんじゃ、提督さんかい」

不知火「何か御用ですか?」

提督「盛大に兄弟喧嘩おっぱじめようとしてんだからそりゃ止めるわ」

浦風「兄弟喧嘩?」

不知火「何を仰っているのかわかりかねますね」

提督「えええ……今明らかに険悪なムードだったじゃん!」

提督「今にもお互いドタマかちわったるとか言いそうな感じだったじゃん!」

浦風「ああ、こりゃあれじゃけえ。自主製作映画の練習」

不知火「霧島さんのオススメでVシネマを見たら嵌ってしまいまして」

提督「紛らわしいよ!」

提督「つーか霧島のオススメって……」

浦風「流石は金剛の兄ィの血を引いちょるだけはある!」

不知火「あの眼鏡の奥には獰猛な猟犬が潜んでいること間違いなしです」

提督「……霧島を見る目が変わりそうなんだけど」

不知火「いわゆるインテリヤ○ザというやつでは?」

提督「おいやめろ」

浦風「霧島の兄ィがおれば、金剛組は安泰じゃのう!」

提督「待て待て、あいつらを勝手に危ない自営業と同一視するな」

不知火「しかし私が見たところ、霧島さんはおそらく裏で」


霧島「――不知火」クイッ


不知火「……」ダラダラ

浦風「……ワ、ワシはなーんも知ら」

霧島「浦風もだ。二人ともちょっと来い」

浦風「……」ダラダラ

霧島「提督、二人はちょっと借りていきますね」

提督「お、おう……」

霧島「いくぞ、二人とも」ガシッ

不知火「あ、あの、不知火に何か落ち度でも……」

浦風「エンコ詰めるんは嫌じゃ……」

霧島「…………」

不知火「な、何か言ってください霧島さん!」ズルズル

浦風「兄ィ!」ズルズル


提督「あ、あの、ほどほどにね……」


霧島「もちろん」クイッ

提督(霧島を怒らせるのはマジでやめよう……)

提督「ンモー! 結局演習に連れてく奴ら決まってないじゃん!!」

提督「どーっすかなーマジでなー」

提督「うーん……」

提督「うーん…………」


提督「……もうちょっと考えよう……」

陸奥「あら、提督」

提督「お、陸奥」

陸奥「奇遇ね。どうしたの?」

提督「いや、ちょっといろいろ考え事をな……」

提督「……ん、待てよ。なあ陸奥、お前演習に興味ないか?」

陸奥「演習? 参加するかどうかってこと?」

提督「そうそう。実は他の鎮守府によばれててな」

陸奥「あら、いいわね。艦娘がいるってことよね?」

提督「もちろん」

陸奥「うふふ、いいじゃない。ちょうどお化粧の事とか相談したかったのよねー」

提督「うん……そうだろうね……」


提督「……陸奥も下に立派なものついてるけど、女の子みたいだもんね……」

陸奥「提督さん、あなたも私で火遊びしてみる?」

提督「しません……」

今日はここまで
潜水漢が出てこないと話に勢いがなく見えるのは仕様

あと意外と好評で嬉しかったり それではまた次回

あと嫁艦書いたら出てくるかも 出てこない方が幸せだろうけど

提督「陸奥が決定……あとは……」

那珂「話は聞いたよ提督☆」キラッ

提督「出たな那珂」

那珂「演習参加漢を探してるんでしょ?」

那珂「このアイドル、那珂くんならピッタリだよ☆」キラッ

提督「いちいち星を飛ばすな、星を」

那珂「甘いマスクでお茶の間にも大人気のボクが行けば、艦娘のハートキャッチも間違いなし☆」

提督「じゃあお前参加な」

那珂「了解☆」

提督「だから星が鬱陶しいわ!」

【居酒屋大鯨】

提督「えー、というわけで、演習参加漢は陸奥、足柄、木曾、那珂、赤城、加賀に決定したわけだ」

大鯨「そんなことになっていたんですね」トントン

提督「そうなんだよ。あ、大鯨、軽いおつまみくれるか?」

大鯨「はーい」

提督(大鯨は中性的でおっとりめの兄ちゃんって感じだなあ)

提督(こいつが世話してるのにどうして潜水漢みたいなモンスターが生まれてくるんだ……)

大鯨「今日もイクとゴーヤが提督に迷惑をかけたと聞きましたが……」

提督「え? いや、迷惑っつーか、軽い脅しみたいなもんだよ」

大鯨「どちらにせよまずいじゃないですか。後できつく言っておきますから」

提督「んー、まあほどほどにな」

大鯨「提督がそうおっしゃるならそうしますけど」

提督「まあ、あまり引き摺ってもしゃあないからな」

大鯨「そうですね。……よっ、と」



大鯨「――はい、提督、お待ちどうさまです」

大鯨「大鯨お手製のおつまみですよ」

《プロテインの山》

提督「…………なにこれ」

大鯨「おつまみです」

提督「どこがだ!? 山になってるぞこれ!」

大鯨「お気に召しませんでしたか?」

提督「いや……ちょっと居酒屋で出てくるものとは思えない……」

大鯨「あ、そうですね、おつまみは揚げものですよね」

大鯨「じゃあ、はい」

《揚げプロテイン》

提督「揚げ物を出しゃあいいってもんじゃなくね!?」

大鯨「え、ダメですか……?」

大鯨「ウチの子たちはいつも喜んでくれますけど……」

提督「お前か! 潜水漢を作り出したのはお前だったのか!!」

大鯨「はい♪ みんな立派な筋肉でしょ?」

提督「立派過ぎる……」

ガラッ

伊58「ふぅー……今日も深海棲艦どもを血祭りにあげてやったでち♂」ムキッ

伊19「イクの剛腕で防げる装甲なんてないのね♂」ムキムキッ

伊168「海のスナイパー(意味深)、イムヤにおまかせってね♂」コシフリ

大鯨「あ、お帰りみんな」

伊58「お父さん、ただいまでち♂ ……って、あーっ♂」

伊168「あっ、提督♂」

伊19「ここに提督がいるってことは……♂」

伊58「オッケーのサインかな♂」

提督「違います」

伊19「そんなつれないこと言わないでほしいのね♂」

伊168「せっかく提督から来てくれたんだから、飲もうよ♂」

伊58「退屈はさせないでち♂」

提督「いや、その……」ササッ

大鯨「まあまあ提督。私の目もありますから、今日は安心して呑んでください」

提督「お、お前がグルじゃない証拠が……」

伊58「完全に人間不信になってるでち♂」

伊168「イクとゴーヤのせいでしょ♂」

伊19「違うのね♂ みんなまとめて悪いのね♂」




※大鯨の前では潜水漢組も意外とまともだったそうな

【演習当日・他鎮守府】

瑞鶴♀「てーいとーくさーん」

女提督「あら、瑞鶴。どうしたの?」

瑞鶴♀「今日、演習でしょ? 相手から、参加艦娘のリスト届いた?」

女提督「ええ、届いたわよ」

瑞鶴♀「見せてくれる?」

女提督「いいけど……なにかあったの?」スッ

瑞鶴♀「うん。……加賀さんがいたらぎゃふんと言わせてやろうと思って!」

女提督「もう……相変わらず加賀を目の敵にして……。あなたが越えるべきなのはウチの加賀であって」

瑞鶴♀「いいの! 同型艦なら全部私の壁よ!」

女提督「やれやれね……」

***

瑞鶴♀「――と、いうわけで、加賀さんがいたわよ、翔鶴姉ぇ!」

翔鶴♀「そうなの。では、胸をお借りするつもりで臨まないとね」

瑞鶴♀「へへへっ……飛龍先輩から借り受けた友永隊が火を噴くわよ……!」

翔鶴♀「そんなことしてたの?」

瑞鶴♀「もっちろん! 対加賀さんを念頭に置いて準備してたんだから!」

翔鶴♀「熱心なのはいいことなのかしら……。心配だわ……」

***

女提督「あ。相手が噂の艦息鎮守府だって伝え忘れてた……」

女提督「まあ、いいわよね」

女提督「提督くんに会うのも久しぶりよねー」

***

提督「よーしお前ら準備はいいか?」

足柄「お、おう、大丈夫だぜ!!」

提督「足柄、女子を前に浮き足立つのはわかるが、悟られるんじゃあないぞ!」ウロウロ

加賀「提督も十分浮き足立ってると思うのですが」

陸奥「もう。こんな近くにお姉さんがいるのに失礼しちゃうわね」

木曾「お姉さんというか……なんというか……」

那珂「ファンの子と触れ合う機会を大事にするのも、アイドルの務めだよね☆」キラッ

提督「星を飛ばすな、星を」

***

女提督「あ、来たみたいよ」

翔鶴♀「確かお相手は、提督の同期の方でしたよね」

女提督「そうそう、兵学校の同期でね。その伝手もあって今回演習の相手になってくれたのよ」

瑞鶴♀「ふーん、そっか。まあ、私の相手は加賀さんただ一人だからね!」

女提督「そんなことばっかり言ってたら、足元掬われるわよ?」

瑞鶴♀「あれ? ……なんか、男の人多くない?」

翔鶴♀「もしかしてみんな提督さんですか?」

女提督「ううん、違うわよ。あれが、今日のお相手」

女提督「艦娘ならぬ艦息よ」


翔鶴♀「」

瑞鶴♀「」

女提督「遠路はるばるようこそ、提督殿。歓迎するわ」

提督「出迎え悪いな」

女提督「こっちが誘った側だもの。気にしないで」

女提督「後ろの艦息さんたちも、お疲れ様」

足柄「は、はいっす!」

女提督「ふふ」


木曾「なるほど、遠巻きにこっちを見てるのが艦娘か」

陸奥「まじまじ見るのは初めてかもしれないわね」

加賀「あの銀髪と二つ結びは……五航戦か?」

赤城「へー。あの二人って、艦娘だったらあんな美人なんですね」

***

瑞鶴♀「あ、あのさ、翔鶴姉ぇ」

翔鶴♀「な、なにかしら、瑞鶴」

瑞鶴♀「リストによると、赤城さんと加賀さんが相手にいるらしいんだけど……もしかしてあの赤いのと青いの、そうかな」

翔鶴♀「たぶん、ね……」

瑞鶴♀「き、聞いてない、聞いてないよっ!?」

一時離脱
瑞鶴♀とか翔鶴♀とかいう罪深い表記 仕方ないね

瑞鶴♀「うー……確かに加賀さんってかっこいいタイプだけど……」

瑞鶴♀「……お、男の人だとより一層かっこいいんだね」

翔鶴♀「あらあら、瑞鶴ってば……」

瑞鶴♀「ってぇ! 今のなし! なしだからね翔鶴姉ぇ!」ブンブン

翔鶴♀「はいはい」クスッ

***

赤城「あの子たち、加賀くんのこと見てるね」

加賀「そうですか?」

赤城「うんうん、僕にはわかる」

加賀「赤城さんがそういうのならそうなんでしょうね」

女提督「久しぶりね、提督くん」

提督「そうだな。今日は演習のお誘いありがとう」

提督「ウチはちょっと特殊だから、あんまり演習の機会に恵まれなくてな」

女提督「そうでしょうね。……それにしても、本当にみんな男の子なのね」

提督「ああ、まあな……」

女提督「ま、積もる話はあるにしても。まずは本題の演習をやりましょうか」

提督「わかった。……艦娘が相手とはいえ油断はしないよう、言い聞かせてある」

女提督「それはこっちも同じ。女子と思って手を抜いたらすぐにおしまいよ」

提督「望むところだ」

《以下、演習はダイジェストでお送りいたします》


天龍♀「世界水準を軽く超えてる、この天龍様の相手をしてくれんのはどこのどいつだあ!?」


暁♀「いっけー天ちゃん!」


天龍♀「へへっ、見てろよガキども! この天龍様が艦息とやらなんぞ、パパッと」


木曾「――威勢が良いねぇ。いいことだ」ザッ


天龍♀「おっ、お前が俺の相手だな……ってお前、木曾か……?」

木曾「ああ、そうだが」

天龍♀「結局男でも女でも眼帯にマントに軍刀かよ!!! ズりぃ!!!」

天龍♀(相手にとって不足はねえ! 行くぜ木曾!)

龍田♀「あらあら天龍ちゃんってば、本音と建前が逆よ~?」

天龍♀「おっしゃ、来やがれ木曾!」

天龍♀「って、あれ? いねえ……」キョロキョロ


木曾「温いな」ビュオッ


天龍♀「えっ、ああっ!?」バキッ

木曾「……もう演習は始まっているんでな。遠慮なくいかせてもらうぜ」ザッ

天龍♀「うっ、ぐおおっ! やられてたまっかよ!」バキンッ

木曾「へぇ、凌いだか。いいねえ!」グググッ


***

提督「あいつらなんで刀で戦ってんだ」

女提督「彼らにそれを言うのは野暮ってものでしょ」

天龍♀「くっ――!」グググ

木曾「フッ――」

天龍♀(くっそ、こいつ強ぇ……スカした顔しやがって……)

天龍♀(つ、鍔迫り合いしてっと距離がちけぇ……。顔が……まつ毛長いな……)

天龍♀(つー、つーか……普通にカッコい……いやいやいや何考えてんだ俺!)

天龍♀(今は演習中で! 演習中だから! 集中しないと――!)

木曾「心ここにあらずって感じだな」

天龍♀「べ、べべっべ、別にそういうんじゃ!」

木曾「……そういうところは、どこの天龍も変わらないのか、ねっ!」バキンッ

天龍♀「あっ!」

木曾「――刀の扱いに至っては、俺に軍配が上がるか」

木曾「もう少し集中力を鍛えた方がいいんじゃないか、お嬢さん」フッ


天龍♀「…………」ボー

天龍♀(いちいち動きがカッコいいんだよ畜生……ずりい……)

ブゥゥゥゥゥゥン

足柄(レーダーに感あり!)

足柄♀(近くにいるわねっ!)

ザッ

足柄「!」

足柄♀「!」


足柄(なんだこの人! めっちゃ美人じゃねえか!!!)

足柄♀(な、なによこの艦息……めっちゃイケメンじゃない!)

足柄(……え、演習終わったらちょっとお近づきになれないだろうか……)

足柄♀(演習後に話しかけてみようかしら……)

足柄「だが――」

足柄♀「今は――」



足柄's「「勝利を勝ち取ることこそが至上!! 砲雷撃戦、始めぇぇぇッ!」」バッ

短くて申し訳ない 今日ここでおしまい
先に言っておくと>>1は瑞加賀派ずい ズイカツも好き

長門♀「お前、陸奥……なのか……?」

長門♀(普通に妹に見えるが……)

陸奥「陸奥のファッションチェーック!」

長門♀「!?」

陸奥「もうね、もうその服よ服。ここからして間違ってるわよね、姉さん」

陸奥「顔の感じからして似合ってはいるのだけど、どこの退魔忍よって感じね」

陸奥「くっ殺女騎士系女子を目指すならわからないでもないけどぉ~」

陸奥「自分の姉がそんな道を進んでることに対して複雑な思いを抱く妹のことも考えてほしいわよねぇ」

長門♀「!?」

***

女提督「あれはなに?」

提督「陸奥だ。俺もよくファッションチェックをされる」

女提督「……あ、そう……」

神通♀「……あなたは……その服、佇まい、まさか……那珂ちゃん!?」

那珂「そうだよ☆ でも、那珂ちゃんじゃなくて、那珂くんって呼んでくれるとうれしいな☆」

神通♀「……なるほど、これが艦息……たとえ弟であろうと、容赦はしません!」キリッ

那珂「そういわないでよ、姉さん☆」スッ


神通♀「!?」

神通♀(間合いの詰め方に隙がない!)

那珂「姉さんにそんな怖い顔は似合わない、ぞ☆」キラッ

神通♀「……」イラッ

那珂「姉さんにはこのボクのスペシャルライブを特等席で聞かせてあげるからね☆」

那珂「聞いてください。那珂で、『初恋! 水雷戦隊 ~二水戦に届け、このボクの愛!~』」


神通♀「――砲撃開始ィ!」ドォン

那珂「なっ、なんでっ☆」ドガァン

***

女提督「星飛ばしてるわね」

提督「星を飛ばすことにかけてはあいつマジでプロだから」

瑞鶴♀「翔鶴姉ぇ、敵の位置は捕捉出来た?」

翔鶴♀「ええ、できたわ瑞鶴。……敵影2、艦影から判断するに、敵は空母!!」

瑞鶴♀「へっへーん、ってことは、加賀さんと赤城さんね! いいじゃない!」

翔鶴♀「やるのね、瑞鶴」

瑞鶴♀「もちろん! 翔鶴姉ぇ、いこう!」

翔鶴♀「ええ」


瑞鶴♀「攻撃隊発進!」ビュオッ

翔鶴♀「お願い! 行って!」ビュオッ

ブロロロロロロロ


赤城「おや、来たみたいだよ加賀くん」

加賀「ちょうど稽古をつけてやろうと思っていたところです」スッ

赤城「余裕だね」

加賀「一航戦は常に五航戦……彼女らの模範たるべきですからね」

加賀「……行け、烈風隊!」シュッ

赤城「じゃ、僕も。攻撃隊、出るよ!」ビュオッ


***

翔鶴♀「っ! 瑞鶴!」

瑞鶴♀「なに、翔鶴姉ぇ――ッて、この感じ……攻撃隊が全滅した!?」

翔鶴♀「……そのようね」

瑞鶴♀「……くっ、アウトレンジじゃ相手の思う壺か……!?」

ブロロロロロロロ

瑞鶴♀「エンジン音!」

翔鶴♀「瑞鶴、向こうの攻撃隊よ!」

瑞鶴♀「ええい、だったら!」ザッ


瑞鶴♀「翔鶴型航空母艦の最大船速で凌いでやるわッ!」ゴォッ


翔鶴♀「瑞鶴、あなたまさか!」

瑞鶴♀「接近して相手を叩く!」

翔鶴♀「無茶よ!」

瑞鶴♀「無茶は承知! でも、加賀さんを越えるには無茶くらいしなきゃダメなのよっ!」

翔鶴♀「もう、瑞鶴!」

赤城「船影確認。翔鶴と瑞鶴」

加賀「ちょうどいい。顔が見えるくらいの範囲でないと、稽古になりません」

赤城「相手は女の子なんだから、少しは加減してあげた方がいいと思うよ」

加賀「赤城さん。男だとか女だとかは関係ありませんよ」

赤城「ほえ?」


加賀「――あれは五航戦。そこに男女の別はない」

赤城(つまり、翔鶴と瑞鶴には全力で胸を貸す、と。加賀くんも相変わらず五航戦びいきだよね)


瑞鶴♀「聞こえた! よく言ったわ加賀さん!」

翔鶴♀「ず、瑞鶴! すみませんお二人とも、瑞鶴が……」

瑞鶴♀「一航戦にだって男女の別なんてない! 相手が加賀さんなら、全力で挑んで叩き潰すだけよ!」

加賀「出来るものならやってみるといい」フッ

瑞鶴♀「スカしちゃって……!」

瑞鶴♀「行って! 友永隊!」バシュッ

加賀「ほう、飛龍のか」

瑞鶴♀「加賀さんを叩き潰すためだけに借り受けたのよっ!」

加賀「その努力は買ってやる」

***

赤城「瑞鶴は加賀くんしか見えてないね。慢心はダメだよ、っと」バシュッ

翔鶴♀「さ、させません!」シュッ

赤城「おや」

翔鶴♀「瑞鶴の無礼は百も承知です……ですが、それでも妹の助けになりたいですから」

翔鶴♀「あなたのお相手は、この翔鶴が務めさせていただきます!」

赤城「なるほど……いいね、でも遠慮はしないよ」ニコッ

翔鶴♀「ッ……は、はいっ、よろしくお願いします!」

加賀「友永隊を放つだけの技量はあるようだが」

加賀「まだ堅さが残るな。艦載機頼みな撃ち方をしている」

瑞鶴♀「ハァ!?」

加賀「いいか瑞鶴。艦載機はこう射るものだ」バシュゥゥゥゥン

瑞鶴♀「っ!」

瑞鶴♀(音が違う……それに構えも……ぜんぜんっ……!)

瑞鶴♀(それに何より……綺麗で、格好い……いやいやいや、何言ってんの)

瑞鶴♀「邪念は捨てろぉ私ぃ!」ブンブン

加賀「……立派な心がけだが、いま私の艦載機がそっちに行ったぞ」

瑞鶴♀「えっ! うわっ!?」ドゴォン

瑞鶴♀「っ、くぅ~……」

加賀「慢心したな」

瑞鶴♀「ぜぇっっったい、負けない! 加賀さんには負けないからっ!」

加賀「ふっ……良い根性だとは言っておく」

瑞鶴♀「っ、うるさい!」

加賀「射る時に邪念は込めるな。無心でいろ」



瑞鶴♀(――加賀さんを超えるのが私の目標なんだ)

瑞鶴♀(躓いてはいられない。でも、今はただ無心に――)



瑞鶴♀「――――」バシュゥゥゥゥン



瑞鶴♀「……こっ、これならどうよ!」

瑞鶴♀(いった! 音が違う! 撃った時の感覚も全然!)

加賀「なかなかやるじゃないか」

瑞鶴♀「えっ、ほんと――じゃなくて!」

瑞鶴♀「そんな余裕でいられるのかしら?」

加賀「それを慢心と言うんだ。覚えておけ、五航戦」

瑞鶴♀「えっ?」

ブロロロロロロ

瑞鶴♀「直上!? いつの間に!?」

加賀「次は早撃ちの練習でもすることだな」フッ

瑞鶴♀「く、くっそぉ!」ドガァァァン




瑞鶴♀「うぇぇ……もう、私がここまで被弾するなんてぇ……」大破 

加賀「やれやれ……」

提督『えー、演習はこれにて終了』

提督『我々の勝利だ。繰り返す、演習はこれにて終了――』

加賀「赤城さん、大丈夫ですか?」

赤城「ええ、もちろん」ダキカカエ

翔鶴♀「あっ、あの、赤城さん、そのっ……!」

加賀「……なんで五航戦の銀髪の方を抱きかかえてるんですか?」ジトッ

赤城「ちょっと調子に乗って攻撃しすぎたら足を怪我しちゃったらしくて……」

赤城「罪滅ぼしにはならないと思うけど……まあ、そんな感じかな」

翔鶴♀「あ、あぅ……」

赤城「ごめんね、翔鶴」

翔鶴♀「い、いえっ……」ボー

加賀「…………」

赤城「加賀くん、そっちは?」

加賀「鎧袖一触です」

赤城「あ、うん、それは見たらわかるけど、瑞鶴は?」

加賀「ん? ああ、あそこですね。やれやれ」


瑞鶴♀「……」


加賀「……瑞鶴。今回は私の勝ちだが、そこまで気を落とすものではない」

加賀「最後の一射には光るものがあった。きっとお前は伸びるだろうさ」

瑞鶴♀「最後の最後で何言ってんのよ……」

加賀「紛れもなく本心だ。お前は良い空母になるぞ、瑞鶴」スッ

瑞鶴♀「あ……手……」

加賀「お前がいくら転げようとも、いつだって手くらい貸してやる」

加賀「それが先達の務めだからな」

瑞鶴♀「……ず、ずるい……ずるい、そんな笑顔……」キュン

加賀「よっ……」グイッ

瑞鶴♀「はぁ……負けちゃったか」

瑞鶴♀「でもまあ、学ぶところはいろいろあったし、今は素直にお礼、言っとくね!」

加賀「…………ああ」フイッ

瑞鶴♀「なんで目ぇ逸らすのよ」

加賀「いや……」

瑞鶴♀「……ちょっと、さっき良い空母になるとか言ってたのに前言撤回なわけ?」

加賀「そうではない……」

瑞鶴♀「加賀さん! こっち向きなさいよねっ!」ズイッ

加賀「や、やめろ! 近寄るな!」

瑞鶴♀「はぁぁぁ!? そこまで言う!?」

加賀「いや、お前のために言っているんだ……! よく自分の姿を見返してみろ!!」

瑞鶴♀「えっ? …………あっ」(大破状態

瑞鶴♀「うっ、うわわっっ!? み、見たのっ!?」

加賀「み、見てはいない! ……たぶん」

瑞鶴♀「たぶんって何よ!? ねえちょっと!?」

加賀「し、知らん! 私はもう行く!」

瑞鶴♀「あっ、ちょっと!」

瑞鶴♀「もう……!」

瑞鶴♀「…………」

瑞鶴♀「加賀さん……か」

瑞鶴♀「やばいなぁ……なんかニヤけちゃう……」

瑞鶴♀「…………」

瑞鶴♀「あれ、進めない……げっ、損傷がでかすぎて浸水してる!?」

瑞鶴♀「うわあああ! 加賀さん! 待って! 曳航してぇぇぇ!!」

***

赤城「あの後、なんやかんや言い合いながら加賀くんは瑞鶴を曳航(お姫様抱っこ)して帰ってきましたとさ」

赤城「めでたしめでたし」

提督「いやめでたくねえよ!?」

那珂「どうしたの提督っ☆」

提督「いや、お前らなに普通に艦娘と仲良くなっちゃってんの!? ズルくない!?」

陸奥「あら、艦娘と仲良くなりたいの? お姉さんの第三砲塔はいつでも準備万端よ♪」フフッ

提督「お前は艦娘じゃないだろ」

加賀「私も仲良くなったというわけでは……」

提督「お前が一番罪深いだろ!! 大破状態の瑞鶴とあんな密着してさあ!!」

赤城「うんうん、責任は取ってあげないとね、加賀くん」

提督「お前も大概だぞ赤城ィ! 食い気しかねーと思ってたら色気だしやがって!!」

足柄(あのおねーさんの名前聞き忘れちまったぜ……)

提督「くっそぉ……」

木曾「だが、かく言う提督もあちらさんの提督と仲良くやっていたように見えたぜ?」

木曾「そこんとこ、どうなんだ?」

提督「女提督のことか?」

那珂「美人さんだったよね☆ 那珂くんガールズにはピッタリかもっ☆」

提督「何だそれカルトか何かか。あと星止めろ」

陸奥「普通に雰囲気よさそうに見えたけどねぇ」

提督「あくまで同期だよ同期。悲しいことにな」

加賀「悲しいことに、ですか」

赤城「ということはその気はあるんですか?」

提督「えっ? いや……そりゃまあ、美人だし、結構気も合う感じするし……」

提督「より仲良くなれたらもっと嬉しいけどね……」

木曾「……フッ、じゃあ決まりだろ」

提督「何が?」

木曾「あちらさんにアプローチしてみなよ」

木曾「自分から手を伸ばさなきゃ、手に入るものも手に入りはしないんだぜ」

提督「う、うむ……やはりそうしたほうがいいよな!」

木曾「ああ。あんたが相手で嫌がる女はそういないさ」

提督「な、なんだよ、やけに買ってくれるじゃないか」

木曾「当たり前だろ。お前は俺たちの、最高の指揮官なんだからな」

提督「き、木曾……」ジーン

赤城「じゃあ、相手方も誘って打ち上げの準備でもしましょうか。料理もいっぱい食べたいですしね!」

提督「ああ、そうだな、そうしよう! 行ってくるぜ!」ダッ



陸奥「……木曾、よかったの?」

木曾「何のことだ?」

陸奥「……ううん、なんでもないわ」

木曾「アイツの幸せが、ひいては俺の幸せにつながるのさ」

陸奥「……アナタってほんと素敵な人よね。お姉さんと火遊びしない?」

木曾「しない」

《打ち上げ会場》


提督「と、いうわけで! 今日の演習お疲れ様でしたーっ!」


みんな「お疲れ様でしたーっ!」


提督「えー、私たちの鎮守府はですね、ご存じの通り、艦息のみ所属している特殊な鎮守府ですので!」

提督「あまり艦娘のみなさんには馴染みがないかと思いますが、ぜひこの機会に、ご歓談いただければと思います!」

提督「それでは、かんぱーい!」


みんな「かんぱーい!」

***

那珂♀「那珂ちゃんの艦息さんがいるって聞いたんだけど、ここかな?」

那珂「おお☆ その眩いばかりのオーラは☆」

那珂♀「あっ、君が那珂くん?」

那珂「そういう君は那珂ちゃん☆」

那珂♀「うんうん、男の子になっても、那珂ちゃんのにじみ出るアイドルのオーラは隠し切れないねっ!」

那珂「君もトップアイドルの貫録を感じるよ☆」

那珂♀「ほんと? わかる人にはわかるんだねぇ~!」

那珂「もちろんさ☆ 君は紛れもなくトップアイドルだよ☆ そんなオーラがあるっ☆」

那珂♀「嬉しい! ねぇねぇ、一緒に歌おうよ、那珂くんっ!」

那珂「もちろんだよ、那珂ちゃん☆」


那珂's「私たちの歌を聞けぇっ!」バァーンッ

陸奥「うーんそうねぇ、姉さんのアピールポイントは腹筋かもしれないけど」

陸奥「普段から露出が多いじゃない? だからここは露出少な目に、落ち着いた感じで行きましょうよ」

長門♀「……お、弟にファッションチェックをされる屈辱……」プルプル

陸奥「あら、ちょっとお肌も荒れてるじゃないの。ダメよそんなんじゃ」

陸奥「いま化粧水出すから、ちょっと待っててね♪」

武蔵♀「……なぁ、こいつは本当に男、なんだよな?」

大和♀「え、ええ、そう聞いていますが……」

武蔵♀「自分で認めるのもなんだが、明らかに一部の艦娘よりも女らしいぞ」

陸奥「あったわ。これ、私のイチオシなのよ。姉さんも使ってみてね」

長門♀「あ、ああ……」


陸奥♀「……強力なライバル出現かしらね……!」

伊勢♀「陸奥が燃えてるよ~」

天龍♀「な、なぁ……そのよ、よかったら、隣いいかな」

木曾「ん? ああ、構わないぜ」

天龍♀「さ、サンキューな!」ニコッ

木曾「フッ」

天龍♀「昼間はよ……その、お前、すごかったぜ!」

木曾「そうかい? ありがとよ」

天龍♀「それにお前、すごくアレだ! マントと眼帯! すげえいい!」キラキラ

木曾「ウチの提督も同じこと言ってくれてたな」

天龍♀「へえ、そうなのか! お前んとこの提督、見る目あるぜ!」

木曾「ああ、そうだろうな。……よく知ってるよ」

天龍♀「……お前、なんかあったのか?」

木曾「なにもないさ。なにも、な」

足柄(あの姉さんはどこだ……)キョロキョロ

足柄♀(あのイケメンはどこかしら……)キョロキョロ

足柄(名前聞きそびれたのは失敗したぜ……)

足柄♀(戦うことに満足して名前聞き忘れたのよね……)

足柄(あの直感は運命だと思うんだよ、俺!)

足柄♀(彼とは運命的な何かで繋がってる気がしてならないわ!)


足柄「あ」バッタリ

足柄♀「あ」バッタリ


足柄「あ、あのっ!」

足柄♀「よ、よかった、見つけたわ!」

足柄「えっ!?」

足柄♀「あなたを探してたの!」

足柄「ま、まじか……俺も!」

足柄♀「うそっ!? まさかこれって本当に……」

足柄「運命的な何か……」

足柄♀「あ、あの、いいかしら」

足柄「え、ええ、もちろん」

足柄♀「お名前をね……聞きたいのだけれど……」

足柄「!」

足柄「お、俺、足柄です! 絶賛彼女募集中!」

足柄♀「」

足柄「……ん?」

足柄♀「……わ、私も足柄なの」

足柄「」


足柄「……あの、すいません。失礼しますね」

足柄♀「ええ……ごめんなさいね……」


足柄(運命的なのも同じ艦だから当然のことだったァァァァァぁ!)

足柄♀(まさかの自分だったかァァァァ! 意外ッ! それは足柄ッ!)

赤城「料理がおいしいなあ! 演習に来て正解だったね、加賀くん!」モグモグ

加賀「ええ、そうですね」


瑞鶴♀「あっ、見つけた見つけた」

翔鶴♀「こんにちは」ペコリ


加賀「……瑞鶴か」

瑞鶴♀「何よその露骨に嫌そうな顔は」

加賀「お前を見ていると曳航してやったのにボカスカ蹴られたわき腹が痛む」

瑞鶴♀「あっ、あれは……!」

瑞鶴♀「……いや、私が悪いか……ごめん、加賀さん」

加賀「……あ、ああ、別に、冗談だが……」

赤城「手玉に取られてるねえ」

加賀「赤城さん……」

瑞鶴♀「ね、隣いい?」

加賀「別にかまわないが……」

翔鶴♀「私もお隣失礼してもよろしいでしょうか、赤城さん」

赤城「うん、構わないよ」

翔鶴♀「ありがとうございますっ」パァ


加賀「……まさかとは思うが翔鶴」

瑞鶴♀「翔鶴姉ぇも、惚れたら意外と一直線みたい」

加賀「五航戦ェ……」

瑞鶴♀「……で、でも、それは私も同じだったり……なーんて」

加賀「……は?」

瑞鶴♀「えへへ」ダキッ

加賀「……おい、瑞鶴?」

瑞鶴♀「……わ、私のあられもない姿、見たでしょ」

加賀「いや、あれは不可抗力」

瑞鶴♀「責任、とってほしいなー? か・が・せ・ん・ぱ・い♪」ニッコリ

加賀「じょ、冗談だろう……」

瑞鶴♀「見るだけじゃ足りないかぁ」

加賀「いやっ、足りる、足りている!」アセアセ

瑞鶴♀「ふふっ、加賀さんってばかーわいい♪」

***

葛城♀「……瑞鶴先輩を誑かして」ギリッ

加賀♀「……同型艦の癖に瑞鶴を誑かして」ギリッ

***

加賀(背筋に寒気が……)ブルッ

女提督「うんうん、みんな楽しんでいるようで何よりねっ」

提督「そうだな……」

女提督「提督くんも飲んでる?」

提督「ぼちぼち頂いてるよ」

女提督「そ。じゃ、改めてかんぱーい」

提督「乾杯」

女提督「いやぁ、しかし君と会うのも久しぶりだよねぇ」

提督「そうだな……大体、五、六年ぶりくらいか」

女提督「立派に提督さんやっちゃって」

提督「それはお前もだろう」

女提督「ふふっ、そうだね♪」

女提督「ねえねえ、兵学校の頃のこと覚えてる?」

提督「大分忘れてるかな……」

女提督「そうなの? 当時、女子陣の中では君が結構人気だったってことも知らない?」

提督「」ブッ

女提督「あはは、そんなに驚くこと?」

提督「い、いや、不意打ちできたらそりゃそうなる……」

女提督「そういうところも人気のポイントだったかなぁ」

提督「そ、そうだったのか……」

提督(気恥ずかしいな……ってか、なんかいい雰囲気じゃあないかこれは)

提督「あー、女提督も男子には人気だったぞ」

提督「快活なタイプで、可愛いかったしな」

女提督「ふふっ、ありがと。……あれ、でも可愛『かった』んだ? 過去形かぁ」

提督「あ、ああ、いや、もちろん今も十分可愛……いや、綺麗かな、うん」

女提督「ふふ、ありがと……」

提督「お、おう……」

女提督「…………」ジッ

提督(……な、なんかいい雰囲気で……これは、まさかの……)

女提督「あ、あの、さ……」

提督「ん?」

女提督「提督くんってさ……その、恋人とか……」

提督「!!!」

女提督「恋人……彼氏とか、いるのかな……?」

提督「いや、いな……」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」




提督「おい待てお前今何聞こうとした?」

女提督「提督くんって彼氏いるの?」

提督「いねえよ!?」

女提督「なんだ、そうなんだ……」ガッカリ

提督「なんでガッカリした!? おい、なんで微妙に当てが外れた感出してんだ!?」

女提督「だって男の園に男が一人いるわけでしょ?」

女提督「飢えた艦息たちに慰み者にされちゃうパターンか」

女提督「上官権限で艦息たちの股間の単装砲を美味しくいただいちゃうパターンの二通りじゃない?」

提督「どこの世界の二通りだよ!!」

女提督「ほんとに彼氏いないの?」

提督「なんで彼氏限定!? 彼女は聞いてくれないのかよ!?」

女提督「提督くんに彼女なんていらないでしょ?」

提督「いるよ! 絶賛募集中! 出来れば君が良かったくらいだよ!?」

女提督「あ、そうなんだ、ごめんね。私、提督くんのことは外からじっくり観察してたいの」

提督「ある意味嬉しいけど嬉しくねえ!!」

女提督「提督くんは女の子に人気があるより男の子に人気がある方が映えるタイプだからね」

提督「いや意味わかんない」

提督「ていうかさっき兵学校時代は女子に人気だったって……」

女提督「うん、生モノ妄想の常連だったよ」ニッコリ

提督「そっちかぁ……うわぁそっちかぁ……」

女提督「ネコもタチも似合いそうだからズルいよね」

女提督「提督くんの真髄は迂闊なこと言って迫られてズルズル落ちちゃうような感じだと思うの!」

提督「なんか否定できねーのがより辛い……」

女提督「これとかもう最高だったよ」

《木曾の壁ドン写真》

提督「」

女提督「君のところの青葉くんはいい仕事してくれるよねえ」ホッコリ

提督「」ゲッソリ

女提督「次回も演習しようね! いろんな子たち連れてきてほしいな♪」

提督「…………」

***

瑞鶴♀「加賀さん……んぅー!」

加賀「や、やめろ瑞鶴、抱き付くな!」

赤城「瑞鶴、お酒をたくさん飲んでたからねぇ」ナデナデ

翔鶴♀「赤城さん……」トロン

赤城「翔鶴は可愛いね」ボソッ

翔鶴♀「はぁぁぅ……」ゾクッ

***

提督「あいつらはあんなことになってんのに、なんで俺はこんなんなんだ!!!」

提督「もう演習はこりごりだ!!!」

演習編、おしまい。

次回からは最終章、
『四つん這いの『恰好』にさせた提督の『ケツ』穴にガッチ『ガチ』にいきりたった巨『根』をぶち込み犯す性なる儀式』略してケッコンカッコガチ編の予定

では

《とある日》

榛名「提督、大本営から電文が届いていますよ」

提督「ん、そうか。貸してくれ」

榛名「はい、どうぞ」スッ

提督「ありがとう」


電文『貴官にケッコンカッコカリを解禁す』


提督「…………」

提督「…………」

榛名「……あの、提督?」

提督「どっせぇぇぇぇぇい!」グシャグシャポイッ

榛名「えええ!?」

榛名「て、提督っ!? 大本営からの電文ですよ!?」

提督「あれは不幸の手紙だ」

榛名「な、何言ってるんですか……」

提督(そもそもこの鎮守府でケッコンカッコカリが解禁されたところでどうにもならんだろ……」

榛名「……あの、提督、その話、詳しく聞かせていただけませんか?」ニッコリ

提督「……えっ?」

榛名「榛名、聞いちゃいました」ニッコリ

提督「う、迂闊ッ――!」

榛名「ていとく?」ニッコリ

提督「っ、こ、ここは……戦略的撤退!!!!」ダッ

榛名「あっ、提督!」

提督「ミスった、マジでミスった! 榛名相手に知られちまったのはマジで痛い!」

提督「くっそ、これ絶対一部の奴ら俺んとこにくるぞ!!」

提督「それまでにどうにか身を隠さねば!!!」


羽黒「あっ、司令官さん……」パァ


提督「悪い羽黒、今は構ってる暇はない!」ダッ

羽黒「あ……」シュン

那智「あいつは何を急いでいるのだ?」

足柄「さあ?」


提督(羽黒に知られたらアイツ手段選ばなそうだしな! 多少心は痛むがこれでいいっ! これがBEST!)ダダッ

提督(艦息らの中で俺にさして興味がなさそうなのは……一航戦!)

提督(あいつらに事情を話して匿ってもらえば……)

提督(そうと決まればさっそく空母寮に……!)


《空母寮》


提督「おい一航戦! いるか加賀!!」ドンドン

瑞鶴♀「はーい、どちらさま?」ガチャッ

提督「……え?」

瑞鶴♀「あ、お久しぶりです」ペコリ

提督「え? いやちょっと待って、え? ここ加賀の部屋だよね???」

瑞鶴♀「そうですよ?」

提督「いや、そうですよじゃないが」

瑞鶴♀「いろいろあって遊びに来てるんです」

提督「いやいろいろって君ね……」

加賀「――て、提督ですか!?」

提督「この声は加賀……か?」

瑞鶴♀「あはは、気のせいじゃないですか?」

加賀「――た、助けてください!!」

提督「助けを求めてるように聞こえるんだが」

瑞鶴♀「気のせいですよ、気のせい」

加賀「――このままでは私の操が危険で危な」

提督「オッケー気のせいだったわ。瑞鶴、加賀とお幸せに」

瑞鶴♀「はい♪」


加賀「――て、ていとく! 提督っっ!!」


提督「――リア充死すべし、慈悲はない」

提督「クッソ、この調子だと赤城も翔鶴とよろしくやってそうだな」

提督「鎮守府の風紀がズタボロなんですけどなんなんですかね……」

提督「チッ、思うところはあるがそれよりも今はどうにか身を隠す場所を探さねば……!」ダッ

ザザッ

青葉『はーい鎮守府のみんなー! 青葉だよー!』

提督「なんだ? 青葉の放送か?」

青葉『今日は何と、みんなにビッグなニュース!』

青葉『ついに、我が鎮守府でもケッコンカッコカリが解禁されたようだよ~!?』

提督「榛名ァァァァァ! 青葉にタレコミやがったなァァァァァ!!」

青葉『ケッコンしちゃえばこっちのものだよね! みんな、頑張ってね~』

ザザッ

提督「青葉お前覚えてろよ!!!」

提督「ますますもって俺に残された時間が少ない!!!」

提督「ここは……そうか、龍驤なら!」


《軽空母寮》


龍驤「ほーん、それでウチんとこ来たっちゅう訳か」

提督「ああ、そうだ。お前なら信用できる」

龍驤「そう言われちゃ悪い気はせえへんけどな」

提督「ほとぼりが冷めるまで匿ってくれ……」

龍驤「まあ、ここにいるのはかまへんけど」

龍驤「ほとぼりが冷めるっちゅーのはまた違う気がするで?」

提督「え?」

龍驤「ケッコンカッコカリ。提督と艦娘……ここでは艦息やけど、両者の結びつきをより深めるための制度」

龍驤「目の前にこんな餌ぶら下げられといて、興奮が冷めるなんてことあらへんわ」

提督「そ、そうなのかな……」

龍驤「自分で置き換えてみ。めっちゃタイプな美女と夜戦できるかもしれないって状況で、興奮せずにおれるか?」

提督「無理」

龍驤「みーんなそれと同じなわけや」

提督「…………」

龍驤「ほとぼりが冷めるまでっちゅーのは、まあ、無理やろな」

提督「いや、でも俺男だよね」

龍驤「せや。でもほとぼりは冷めへん。みんな性別など越えたところであんたを好いとる」


龍驤「ええか提督。もう腹括るしかないで」

提督「…………」

提督(結局龍驤の部屋を後にしてしまった……)

提督(でも、腹括るっつったってなあ……)


伊58「てーとく、みーつけた♂」ムキッ

伊19「いひひっ♂ 良い所で発見したのね♂」ムキッ


提督「せ、潜水漢……」

提督「……」

提督(奴らを一目見るなり逃げ出そうとするのは、どうなんだろうか)

提督(なんとなくそう考えて、足を止めてしまった)

伊58「あれ、止まったでち♂」

伊19「いひひ♂ 観念したのね♂」

提督「なあ、お前ら」

伊58「なんでち♂」

提督「お前ら、俺とケッコンカッコカリしたいのか?」

伊19「当然なのね♂」

提督「当然なのか……」

伊58「てーとくは魅力的♂ でち♂」ジッ

提督「視線がめっちゃ下向いてるのは気にしないでおくが……」

提督「なんでケッコンカッコカリしたいんだ?」


伊19「それはもちろん♂」

伊58「てーとくを♂」


伊19&伊58「ぶち犯したいから♂」ムキッ

提督「」

提督「真面目に話を聞こうと思った俺が馬鹿だった!!!!」ダダダダダッ



提督「やっぱ大半の艦息どもは下の単装砲と脳が直結してるわ!!」ダダダダダッ



提督「もうこれ間違いねえわ! くっそおおお! 俺の幸せはどこに!!」ダダダダダッ

うーん? 申し訳ないがここで一時ストップ
なんかうまく思いつかんのでもしかすると>>590からのはなかったことにさせてもらうかも

バナージ、SSって難しいね……

まてまて、何故全員タチ前提なんだ
ネコもいるはずだろ(少なくとも一人は)

>>627
??「猫じゃないにゃ(意味深)」

瑞鳳「あっ、提督!」フリフリ

提督「瑞鳳……」

瑞鳳「よかった、やっと見つけた」

提督「な、なんだ、お前も俺を探してるのか……?」

瑞鳳「うん!」

提督「…………」

提督「……あ、そうか、卵焼きか」

瑞鳳「ううん、違うわ」


瑞鳳「ねえ提督……瑞鳳の格納庫、まさぐりゅ?」ピラッ


提督「まさぐりゅううううううううううっ!」




提督「――――ハッ!?」

提督「お前っ、外見で騙されちゃったけど男の子じゃんかよ!!」

提督「格納庫ってなんだよ格納庫って!!!」

瑞鳳「言わせるの? 提督ってば……」

提督「えぇ……」

瑞鳳「瑞鳳の九九艦爆(意味深)、見ちゃう?」ピラッ

提督「だからぁぁぁ! もう! なんなんだよお前ら!」ダッ

瑞鳳「あっ、逃げた!」



提督「くそァ! なまじ可愛いから誘いに乗って格納庫まさぐったらヤバかった!!!」

提督「ケッコンカッコカリ解禁放送が流れてから無駄に勢いづいてんぞあいつら……」ハァ

提督「次はどこに逃げるか……」

阿賀野「あっ、提督さん!」

提督「あ、最新鋭軽巡(笑)の阿賀野!」

阿賀野「ひどい!」

提督「冗談だ。どうした?」

阿賀野「うん、ケッコンカッコカリが解禁されたって聞いたからね」

阿賀野「僕も立候補しようかなーって」

提督「えぇ……」

阿賀野「提督さんのお嫁さんになれば、朝も遅くまでぐっすり眠れるんでしょ?」

阿賀野「だったら目指すしかないかなって……」

提督「まず君はお嫁さんにはなれないと思うんですけど」

阿賀野「あ、じゃあ提督さんが阿賀野のお嫁さんでもいいよ」

提督「よくないから」

阿賀野「えー……わがままだよ提督さん……」ジトッ

提督「どっちがじゃ!」

提督(あぁ……でもこの緩い感じは癒される……マジで……)

提督「まあともかくだ、ケッコンはしない。いいな」

阿賀野「それじゃあ阿賀野の完璧な熟睡計画が……」

提督「いやぜんぜん完璧じゃないから。穴だらけだわ」

阿賀野「ちぇー……まあいいや、それじゃあ阿賀野、お昼寝してくるね!」

提督「君ちょっと自由過ぎない? いやほっといてくれるのはありがたいんだけどね……」

阿賀野「ばいば~い!」ブンブン

提督「はいはい、ばいばい……」


提督「さて、どこに行ったもんかな……」

《弓道場》

瑞鶴「……ん? 提督さんか。どうしたんだ?」

提督「瑞鶴か……ここは平和そうだな」

瑞鶴「あぁ……ケッコンカッコカリか。大変だな、提督さんも」

提督「他人事だと思って暢気に構えやがって……」

瑞鶴「実際他人事だしなぁ」ケラケラ

提督「くっそ……」

葛城「――あ、お疲れ様です、提督!」

提督「ん、葛城もいたのか」

葛城「はい! 瑞鶴先輩のいる所に葛城ありです! おはようからおやすみまで、瑞鶴先輩についていきます!」

瑞鶴「やめろ」

提督「まあいいじゃないか。後輩に慕われる先輩の図で」

瑞鶴「女の俺に迫られてる加賀さん見てるとどうもなあ……」

提督「ああ、うん……」

葛城「俺は瑞鶴先輩一筋ですから! 女の瑞鶴先輩なんてアウトオブ眼中ですよ!」

瑞鶴「いやそういうのいいから……」

提督「瑞鶴、今度一緒に呑もう。多分お互い話も弾むだろう」

瑞鶴「ああ、そうかも……」

葛城「ところで提督、ケッコンカッコカリが解禁されたんですよね!」

提督「忌々しいことにな……」

葛城「ウチにも解禁されたってことは、男同士でもケッコンできるってことですよね!?」

提督「忌々しいことにな!」

葛城「そうと決まれば瑞鶴先輩、ケッコンしましょう!」

瑞鶴「!?」

提督「!?」

葛城「俺、尽くすタイプですよ! 瑞鶴先輩の望むことなら何でもやれます!」

瑞鶴「じゃあ今すぐどっかいってくれ」

葛城「聞こえませんでした!」

提督「ダメだこいつ」

葛城「さあ、ようやく加賀さんがいなくなって俺と瑞鶴先輩二人だけの世界が出来始めつつあるんですから・……!」グイッ

瑞鶴「ちょ、引っ張るな、おい……」

提督「ごゆっくり……」イソイソ

葛城「へへへっ、ようやく瑞鶴先輩を……」ジュルリ

瑞鶴「ちょ、提督! 提督さん!! たすけ、これはまず」


提督「いやぁ、空母組は着々とカップルが出来てて何よりですなぁ(棒)」

提督「ケッコンカッコカリは艦息同士すらも狂わせるのか……」

提督「なんて罪深い……」

ザッ

浦風「……」

不知火「……」

提督「お前ら……鉄砲玉コンビ!」

浦風「いくらなんでもその言いようはないと思うんじゃけど」

不知火「まあ、何とでも言っていただきましょう」

浦風「ん、そうじゃね。……提督、ちっと面、貸してくれんかいのう?」クイッ

提督「もう絶対碌なことにならんでしょこれ」クルッ

提督「だから逃げるぜ!」ダッ


霧島「無駄ですよ」クイッ

提督「」

浦風「へへへっ……」ジリジリ

不知火「……これも霧島さんの命令ですので」ジリジリ

霧島「観念してくださいね、司令」ジリジリ

提督「お、お前ら……」ジリジリ

霧島「お兄さまがお待ちですクイッ

提督「こ、金剛が? でもお前、榛名もいるんでしょ……?」

霧島「います」

提督「もうそれ絶対ヤバいやつでしょ」

浦風「男ならハッキリせんかい!」

提督「男だから嫌なんじゃんかよ!」

不知火「まあ、正論ですね……」

霧島「あ?」

不知火「なっ、なんでもありません!」

失礼、一時休止

《金剛型の部屋》

霧島「兄様、司令をお連れしました」クイッ

金剛「ありがとう霧島」

榛名「提督ぅ……」ウットリ


提督「くっ……この縄をほどけ、浦風、不知火!」グイグイ


浦風「すまんのう提督さん……」

不知火「残念ながらそれは出来ません」

提督「お前らなあ……」

金剛「さて、提督。少々強引な手段を執ってすまなかったね」ニコッ

提督「少々なんですかね……」

霧島「浦風、不知火、下がっていいですよ」クイッ

浦風「はっ、はいっ!」

不知火「また御用があれば何なりと」

霧島「そうさせてもらおう」クイッ

提督(こいつらの関係性はマジで何なんだ……)


金剛「さて、提督。大まかな話は榛名から聞いたよ」

提督「ケッコンカッコカリ解禁の事か」

金剛「うむ」

金剛「艦息と提督の絆をより強固なものとするための契り(意味深)」

金剛「この契り、結ぶべき相手はすでに決まっているのではないかな?」フッ

霧島「名推理です、兄様」

提督「いやぜんぜん決まってないどころか結ぶ気ないんだけど……」

金剛「それはよくない」ズイッ

提督「えっ」

金剛「君が選ぶべきは高速戦艦だよ。そう決まっている」ニコッ

提督「え、いや……」

提督(金剛の目に……ハイライトが……ない!)

提督「って、高速戦艦って……どういうことだ……?」

金剛「言い換えよう。君が選ぶべきは、金剛型戦艦だ」

霧島「兄弟全員で話し合った結果です」クイッ

榛名「榛名は大丈夫です!」

提督「俺の尻穴が大丈夫じゃなさそうなんだけど!?」

金剛「ふふ……君はなかなか気が早いな、提督」

金剛「何もいきなり体を求めるなんてことはしないさ」

金剛「それとも……私たち全員に嬲られる方がお好みかな?」ツツッ

提督「い、いや、そういうことではなくて……っつーか最終的にはやっぱ体求めんじゃねえか!」

榛名「は、榛名はむしろ提督を迎え入れたいです!」

榛名「……じ、実は今も後ろに」

金剛「やめなさい榛名、はしたない」

榛名「は、はい、お兄さま……」

提督「いまさら取り繕っても無駄だと思うんですが」

霧島「私はどちらもいけますね」クイッ

提督「いや別に聞きたくないよそんな情報!!」

金剛「さて……覚悟は決まったかな、提督」

金剛「私たち……金剛型戦艦と、契りを結ぶ準備はいいかな?」

提督「よくないよくない!」

金剛「ふむ、困ったね。意外と強情だ」

提督(むしろこれで何とかなると思ったのかこいつら)

榛名「お兄さま、榛名に案が」

金剛「聞こうか」

榛名「まずは私たちとケッコンすることのメリットを提督に教えて差し上げるべきです!」

霧島「なるほど」

提督「メリット……?」

金剛「ふむ……続けてくれたまえ」

榛名「はい!」


榛名「榛名、提督の為にいろんなテクニックを磨きました!」

榛名「……だからまず、提督をキスでイかせてあげちゃいます!」

提督「」

榛名「提督……」

提督「ちょ、ま、ストップ! ストップ!」

提督「潜水漢とか! 榛名とか! 羽黒とか!」

提督「いろいろ狙われては来たけど!! まだ! 俺、綺麗なの!」

提督「唇だって許したことないし! だから!!!」

金剛「おや。この前の晩に如月が君の部屋からツヤツヤした顔で出てきた気がしたが」

提督「なんだそれ衝撃の新事実なんだけど!?」

榛名「如月くんには負けません……!」

提督「わー待て待て止めろ落ち着け榛名!!!!」

ドゴォォォォォォォォン


提督「うわっぷ!?」

霧島「壁が!」

金剛「敵襲か!?」

榛名「んもう! 誰ですか、榛名の邪魔をするのは!」



木曾「――――俺だよ」



提督「き、木曾ぉ!!!」

木曾「無事かい提督。助けに来たぜ」フッ

提督「木曾ぉ……」キュン

木曾「提督は返してもらうぜ、金剛型」

金剛「君の物ではないだろうに」

木曾「そうか。ならば、言い換えるとするか」


木曾「――提督は頂いていく」


提督「やだもう……なんなのこの子カッコいい……」

木曾「さ、行くぞ提督!」

榛名「そう簡単に逃がしてたまるものですk」

球磨「榛名、布団を敷こうクマ。な!」

榛名「」

提督「球磨!?」

球磨「弟の頼みとあっては、手を貸さないわけにはいかんからな。クマ」

提督「とってつけたような語尾やめろ」

球磨「ふふふ……戦艦相手もたまには悪くない。うーん、疼くぞぉ。クマ!」

榛名「や、やだっ、やだやだっ……!」フルフル

球磨「ヤられる覚悟もないのにヤろうなんざおこがましいんじゃあないか? クマ」

榛名「やだ……榛名、はじめては提督が良いですっ……!」

提督「あの、球磨、ほどほどにね」

球磨「わかってるよ。こんな細いのは好みじゃあない。クマ」

球磨「球磨の好みはもっとがっしりと男くさくて……芳醇な香りの漂う……」

木曾「球磨兄の話をこれ以上聞いてたらおかしくなる、行くぞ」

提督「兄に容赦ないっすね……」

《球磨型の部屋》

木曾「まあ、ここなら安全だろう」


北上「およ、提督じゃん。やっほー」ヒラヒラ

大井「北上くんのおへそペロペロ! ぺろぺろぺろりんちょ!」

多摩「多摩は炬燵で丸くなる……」ゴロン


提督「……流石は球磨型、イロモノぞろいだな……」

木曾「一緒にされるのは若干心外だが……」


木曾「何にせよ、お前が無事でよかったぜ」

提督「本当に助かった……。あのままあそこにいたら、既成事実を作られて詰んでたかもしれん」

木曾「皆それだけあんたを好いてるってことなんだろうがな」

提督「愛が重い……」

大井「提督の何が良いんでしょうねえ?」

提督「ほんまそれ」

北上「まあ、俺はなんとなくわかるかもなぁ」

大井「!?」

北上「や、もちろんケッコンしたいわけじゃないけどね」

提督「はぁ……」

多摩「結局指輪は持ったままなのかにゃ?」

提督「ああ。ここに」チラッ

大井「おお……提督、これ僕にくれませんか?」

提督「えっ……」サッ

大井「なんでお尻押さえて後ずさるんですか。別に僕は提督に興味なんてありゃしませんよ」

北上「ケッコンならしないよ~」

大井「……orz」

木曾「ホントマイペースだな……」

木曾「それで、提督。結局どうするんだい、それ」

提督「……どうするかな」

提督「…………なあ、木曾」

木曾「なんだ?」

提督「ここでお前にケッコンを申し込んだら、お前は頷くか?」

北上(おやおや)

大井(まさかの)

多摩(木曾大勝利フラグにゃ?)

提督「…………」

木曾「……頷かねえよ。お前は諦念に支配されちまってるだけだしな」

>>664-665
キソー・アナ(ル)クロスか

提督「諦念か……」

木曾「逃げってのかな……」

木曾「ケッコンってのは、そういうもんじゃないだろ?」

木曾「もっとお互いがお互いを好きで……」

木曾「幸せの中で……幸せの絶頂の中で、結ばれるもんだ」

木曾「だから、今指輪を渡されたところで、俺には受け取る資格がないし」

木曾「受け取りたいとも思わないよ」

提督「……そっか。そうだよな」

木曾「あんたがいつか心の底からケッコンしたいと思えるヤツが出てくるまで、そいつはとっときな」

提督「……そうだな。よし、わかった……決めた」

木曾「?」


大井(あーあ、木曾ってばカッコつけちゃって)

北上(まあでも、いいんじゃない? 提督の中での木曾はどんどん大きくなってるわけだしね~)

多摩(素直になれない弟を見守るのも、兄の役目にゃ)

《翌日》

提督「あー、お前らに今日集まってもらったのは他でもない!」

提督「昨日からこの鎮守府を騒がしているケッコンカッコカリについてだが!」

艦息『ザワザワ』

提督「俺はいま、現状! ケッコンする気はない!」


木曾「……フッ」


提督「何故なら俺は女の子が好きだからだ! 艦娘とかな!」

提督「最近ちょっとその壁も揺らいできている気がしなくもないが!」

提督「とにかく! 俺がケッコンする意思はないということを知らしめるべく!」

提督「今日はこの指輪を捨てる所を、みんなに見てもらおうと思って集まってもらったわけだ!」

***

赤城「昨日は提督も大変だったみたいだからね」

加賀「…………」

赤城「どうしたの、加賀くん?」

加賀「い、いえ、なんというか……微妙に寒気が……」

***

提督「さて……ではこの指輪をどうするかというとだ!」

提督「えー……瑞鶴、来てくれるかな!」


瑞鶴「え? 俺?」


提督「あー違う、男じゃない。女の方。加賀の良い人のほう」

瑞鶴♀「私? いいけど……」

***

加賀「もう既に鎮守府内で瑞鶴の扱いが私の恋人になってるんですが……!?」

赤城「事実でしょ? やることやったんでしょ?」

加賀「無理矢理……やられただけですけどね……」

赤城「加賀くんもすっかり尻に敷かれちゃったねえ……」

***


瑞鶴♀「それで、どうしたんですか?」

提督「この指輪、君にあげよう」

瑞鶴♀「えっ」

提督「好きに使うといい」

瑞鶴♀「あ、ありがとうございますっ!」

指輪を女側に渡すとか追い込みかけてんなぁ

瑞鶴♀「ねぇ、聞いたよね加賀さん! これで私たち、ケッコンできるねっ!」ニッコリ

加賀「」



提督「いいか! ケッコンってのは、こういう風に幸せで幸せで幸せの絶頂の中のカップルがやるもんだ!」

提督「よく覚えておけよ!!」



瑞鶴♀「子供は何人欲しい? なんて……えへへっ、気が早いかっ!」

加賀「」



提督「部下が幸せになって俺も嬉しいよ!」

提督「はい、それじゃ解散!」


ザワザワ 
カガサンモツイニ キコンシャカァ オメデトー 


加賀「」

提督「こうして、我が鎮守府でのケッコンカッコカリ騒動は一応の決着を見た」

提督「押しかけ女房と化した瑞鶴♀のアタックと既成事実、そして俺が与えた指輪によって加賀はついに陥落した」

提督「俺より先に幸せになりやがって、と言いたいところではあるが……」

提督「まあ、部下の幸せを祝うというのも悪くない」


提督「相変わらず艦娘はいない我が鎮守府ではあるが……」

提督「まあ、それはそれで楽しいこともあるものである」

足柄「提督! 俺すげーことに思い当たったぜ!!」

提督「どうしたマイ・ソウル・フレンド足柄よ!」

足柄「おう、あのよ! 深海棲艦って……おっぱいついてね?」

提督「!!!!」

足柄「……ついてるよな?」

提督「確かに言われてみると……ついてる……」

提督「足柄お前天才かよ……」

足柄「出撃するか、提督?」

提督「……深海棲艦は敵だからな……捕虜にして尋問する分には……」

足柄「うお、ゲスい……」

提督「でもそういうの、お好きでしょう?」

足柄「正直……好きっす」

提督「おっしゃあああ! 行くぞ足柄!」

足柄「おう!」

提督「目指すは深海棲艦のおっぱいだ!」

足柄「艦娘がいないなら、深海棲艦を求めればいい!」

提督「単純!」

足柄「明快!」



提督・足柄「うおおお、待ってろよおっぱい!!!」

*****

****

***

**




ヲ級「ヲッ?」ボロン

足柄「」

提督「」



足柄「おっぱいあるのに! あるのに!」

提督「なんで深海棲艦にもついてんだよ! おかしいだろ!!!!」ドンッ

霧島「雌雄一体というやつですね」クイッ

赤城「もう、提督はこういう星の元に生まれたのかもしれませんね」

加賀「ふふふ……ざまぁみろですよ」

伊19「提督はもう、ち○こからは逃れられない宿命なのね♂」



提督「くっそ……くっそおおおおお!」

提督「提督になったら艦娘とイチャイチャできると思ってたのに!」

提督「思ってたのにいいいいいいいいいいいいいい!」

木曾「やれやれ……」



提督「提督になったら艦娘とイチャイチャできると思ってた」 
                                       おしまい

これにておしまい! およそ一月、お付き合いいただきありがとう!

乙です
この提督はこのままか…
足柄♂と足柄♀のイチャイチャはよ!!

乙、救いは無いんですか(切実)

クロボンだったりガンソだったり>>1はロボ好き?
あと霧島姐さん、それを言うなら雌雄同体(もしくは雌雄モザイク)ですぜ

>>689
提督はちんこからは逃れられない運命

>>690
無知をさらしてはっずかしい!
ロボもの大好き


このSSの全力投球ポイントは瑞加賀
次回立てるなら同設定で瑞鶴♂と加賀♀葛城♀のスレだな その時はどうぞよしなに

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月04日 (金) 22:36:11   ID: Z925OzXo

乙です。楽しいので、頑張って下さいまし。

2 :  SS好きの774さん   2015年12月13日 (日) 04:26:48   ID: 0JK8Uf5z

これくっそおもろい

3 :  SS好きの774さん   2015年12月13日 (日) 23:04:56   ID: UCriPoT_

楽しみ

4 :  SS好きの774さん   2015年12月15日 (火) 12:53:19   ID: yGsn38sM

面白いし木曾がイケメンすぎて提督いつの間にかヤられそうだわ。

5 :  SS好きの774さん   2015年12月15日 (火) 19:54:11   ID: VOIoEAl8

地獄兄弟は流石に草、大半がホモと化してるくせに無駄に面白いですね......

6 :  SS好きの774さん   2015年12月16日 (水) 22:28:19   ID: 0_-F_3Lu

※5 今、俺を笑ったな…?

7 :  SS好きの774さん   2015年12月21日 (月) 02:07:21   ID: cHTXuRQ4

これは評価されるべきww

8 :  SS好きの774さん   2015年12月25日 (金) 22:53:09   ID: 7cHbawBm

ネコの榛名か羽黒の男の娘の話も読んでみたいかも?

9 :  SS好きの774さん   2015年12月26日 (土) 03:02:00   ID: f_6UvYC6

なんだか初めて「女の子の瑞鶴を見た感じ

10 :  SS好きの774さん   2015年12月26日 (土) 06:35:46   ID: VyXBKxrK

提督が瑞鳳(♂)ケッコン(カリ)してほしかった。

11 :  SS好きの774さん   2015年12月27日 (日) 20:21:15   ID: jOrVsTVQ

続きがみたい続編希望

12 :  SS好きの774さん   2016年01月03日 (日) 21:21:48   ID: loZOBgvT

何らかしらの続編が始まったらオッケーのサイン♂でち

13 :  SS好きの774さん   2016年01月04日 (月) 15:07:17   ID: lssJPa03

クレイジーサイコホモという響きがそこはかとなく危険w

14 :  SS好きの774さん   2016年02月02日 (火) 12:27:51   ID: -ZC2QufV

面白いなwwwwww
木曾end見たいなー

15 :  SS好きの774さん   2016年02月03日 (水) 21:00:03   ID: jTeOtpcp

地獄兄弟になんも違和感を持たなかったからやばい

16 :  SS好きの774さん   2016年02月06日 (土) 23:41:01   ID: muTrPvMg

※13
クレイジーサイコホモといえばもうNARUTOのあの人し思い浮かばねぇんだけど

17 :  SS好きの774さん   2016年02月10日 (水) 12:12:34   ID: jhg4haw2

ノンケに救いはないね!救いはないんですか!?もう・・・

18 :  SS好きの774さん   2016年02月28日 (日) 20:34:33   ID: dq50DYqq

とても面白かったです!
できたら続編も見てみたいです!

19 :  SS好きの774さん   2016年08月21日 (日) 00:37:57   ID: iBRK3lcE

深海棲艦、胸があるって事はふ○なりだろ?おまいらなら余裕でイケそうだなw

20 :  SS好きの774さん   2016年10月08日 (土) 04:59:42   ID: wBkRtJqN

潜水漢はいいぞ♂

21 :  SS好きの774さん   2016年10月09日 (日) 23:25:40   ID: BvftqGLz

これは酷い(褒め言葉)

22 :  SS好きの774さん   2016年12月20日 (火) 20:01:56   ID: ulNnjl4v

┌(┌^o^)┐ホモォ…

23 :  SS好きの774さん   2017年02月06日 (月) 10:43:51   ID: GtjWtd1e

しかしコレ、深海棲艦に艦娘が鹵獲されたら薄い本が厚くなる展開に…。誰かはよ

24 :  SS好きの774さん   2018年06月28日 (木) 13:17:40   ID: O2n9pIiy

ナウい息子(魚雷)♂

25 :  SS好きの774さん   2018年11月25日 (日) 07:19:46   ID: b9SGnNzr

酷え文章だ(褒め言葉)!星5待った無しだな!

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