八幡「おはよう。」
雪乃「やっと起きてきたのね。何度起こせばいいのかしら?いつまで経っても子供みたいで困ったものね。」
八幡「すまん…家に持ち帰ってきた仕事をやったが終わらなくてな。こりゃ今日も残業だな。」
雪乃「その心配は要らないわ。今日の仕事で使う資料でしょう?貴方のデータを参考にして私が作っておいたわ。」
八幡「は?」
雪乃「それと計算が間違っている所があったら訂正しておいたわ。」
八幡「マジか…超助かるわ。」
雪乃「それと今日の会議での企画の提案は辞めて置いた方がいいと思うわ。少し時期が悪いわ。」
八幡「やっぱりか…でもウチの部署で半年掛りで考えてきたプロジェクトだからな。」
雪乃「けれど心配は要らないわ。来月中にその件に関して話し合うように他の役員にも話を通しておくから。」
八幡「俺の奥さんって超有能過ぎる。寧ろ俺が要らないまである。」
雪乃「あら?そんな事ないと思うわよ?父さんや母さんだって貴方を高く評価しているのよ?」
八幡「俺が高く評価される要素って今までであったか?」
雪乃「えぇだって貴方、父さんの後継者候補の一人として役員から始めるはずだったのに、平から始めたいなんて言うんだもの」
八幡「いきなり役員とか荷が重すぎるだろう…それに俺は別に権力とか地位に執着はないからな」
雪乃「多分、そういう点を評価されているのだと思うわ。」
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雪乃「さぁ朝ごはんが出来たから食べましょう。」
八幡「おっ美味そうだな。」
雪乃「当たり前を愛情を込めて作ったのだから//」
八幡「お、おう何というか照れるな。」
雪乃「あら事実を言っているだけなのだけれど?」
八幡「何というか昔の雪乃だったら有り得ないセリフだよな。」
雪乃「そうかしら?昔から貴方に対しては愛情を注いできたつもりなのだけれど?」
八幡「そうか?付き合ってから2年ぐらいは結構毒があった気がするぞ?」
雪乃「毒とは失礼な言い草ね。」
八幡「毒もそうだが高校生活最後の一年はかなり黒歴史を増やした気がするな。」
雪乃「どういう意味かしら?」
八幡「葉山の試合見に行った時、昼にあいつらの前で雪乃に弁当食べさせられたりな。」
雪乃「あら?それは心外ね。貴方が食べさせて欲しそうにしてるから食べさせてあげたんじゃない。」
八幡「そういうのはいいわって言ったら、雪乃物凄い表情で俺の事睨んできたじゃねぇか。」
雪乃「覚えてないわね。」
八幡「あれから俺たちは校内一有名なカップルになっちまった気がするよ。」
八幡「それ以降、男子からの視線は物凄かったし、毎日刺されるんじゃないかってヒヤヒヤしてたよ。」
雪乃「私だって色々と大変だったのよ?姉さんからは毎日の様に冷やかしの電話が来たり。」
八幡「俺の所にもそういう電話が来たよ。義姉さんからな。どこまで行ったの?とかいつ両親に挨拶にくるの?とか付き合い始めてすぐに言われたよ。」
雪乃「貴方、始めて私の両親に挨拶した時、物凄くビビってたわよね?貴方のあの可愛い表情忘れられないわ。」
八幡「そりゃ、たかだが一般市民があんな豪邸の広い部屋に呼ばれたらビビるだろう。義姉さんも色々と煽ってきたしな。」
雪乃「あの時は貴方には申し訳ないことをしたと思っていたわ。母さんが貴方に聞こえる声でこの人は本当に大丈夫な人なの?なんて言うんだもの。」
八幡「まぁこんな目の男が来たらそう思うのは自然な事だから仕方がない。」
雪乃「でも、その後の会食で貴方はすぐに両親に気に入られたわよね。」
八幡「そうだな…正直、交際を認めてもらえるなんて思わなかったからな。それなりの覚悟をして何度でも挨拶に行くつもりだったよ。」
雪乃「特に父さんは貴方を気に入って、毎週の様に呼ばれていたわよね。おかげで私も実家に帰る機会が増えて、母との仲も改善できたわ。」
八幡「それに関しては俺じゃなくて義姉さんに感謝すべきだろう。あの人が全部考えて行動してくれたんだから。」
雪乃「そうね。」
八幡「ってのんびり喋ってたらもうこんな時間じゃねぇか!雪乃行こうぜ。」
雪乃「片付けは帰ってからにしましょう。もう迎えが来ているわね。」
同僚「よっ、お前の常務の奥さん相変わらず今日も美人だったなぁ。」
八幡「そりゃどうも。」
同僚「あんなに美人で仕事も完璧に出来る奥さんがいてお前も幸せだな。お前が働かなくても生活出来るんじゃないのか?」
八幡「そんな事したら会長にどれだけ怒られるか分からねぇよ。」
同僚「それにしても社長もかなりのやり手だよな。女なのにあの年でこれだけの人数の上に立つんだからな。」
八幡「あの人に関しては正直、昔から凄すぎるよ。」
同僚「でもまだ結婚はしてないんだよな?仕事と結婚したってことかな?俺にもワンちゃんあるかな?」
八幡「さぁな…ただあの人と結婚するのは俺はあんまりおすすめしないぞ?」
陽乃「なぁに廊下で人の悪口言ってるのかな?私の可愛い弟くん♪」
八幡「しゃ、社長。これはそのですね。別に深い意味は無くてですね…」
陽乃「ふ~ん。まぁ私はまだ誰と結婚するつもりもないけどねぇ~」
八幡「左用ですか…」
陽乃「別に改まんなくていいんだよ?いつも通り、義姉さんって呼んでいいよ?なんならお姉ちゃんでもいいんだよ?」
八幡「流石にそれは出来ません。」
陽乃「君って本当に面白いよね。自分の奥さんにも会社じゃ敬語だもんね。」
八幡「そりゃ、常務ですからね。俺みたいな平とは違って。」
陽乃「君がその気なら専務にだってなれるんだよ?お父さんはそのつもりでひとつ席開けてるんだから」
八幡「まぁそのうちですかね。」
夜
八幡「ただいま」
雪乃「おかえりなさい。」
八幡「何で常務の雪乃が俺より先に帰ってきてるんだ?」
雪乃「姉さんが常務である以前に新妻なんだから早く帰って家事をしろと毎日の様に言ってくるのよ。」
八幡「専業主夫志望だった俺は一通り家事はこなせるぞ?だから無理して早く帰ってこなくたっていいんだぞ。」
雪乃「その点は心配ないわ。誰かさんと違って今日分の仕事は全て終わらせているのだから。」
八幡「やっぱりお前は凄いな。」
雪乃「別に凄くないわよ。私はそれなりの地位にいるのだからそのぐらいやって当然よ。」
八幡「でも俺と仕事の量も大差あるはずだろ?だからやっぱすげぇよ。」
雪乃「別に慣れればどうってことないわ。」
八幡「今日は俺がご飯作るよ。だいぶ疲れてるみたいだから休んでてくれ。」
雪乃「それじゃ早く帰ってきた意味がないじゃない。私は貴方にご飯を作りたくて早く帰ってきたのよ?」
八幡「それもそうだな…じゃあ一緒に作るか?」
雪乃「そうしましょう。」
八幡「で?何を作るんだ?」
雪乃「今日はハンバーグを作ろうと思っていたのよ。ただ材料が見たら無くて買い忘れてしまっていたわ。」
八幡「そうか…じゃあ今から買いに行くか?それとも明日は二人とも休みなんだしたまには楽して外食しようぜ。」
雪乃「嫌よ…」
八幡「へぇっ?」
雪乃「外食は嫌よ。」
八幡「別にたまに何だからいいだろう。たまには楽したっていいじゃねぇか。」
雪乃「それじゃ意味ないじゃない。」
八幡「どういう事だ?」
雪乃「折角、貴方と一緒に料理が出来ると思ったのにそれじゃ意味がないじゃない。」
八幡「そ、そうか…なら一緒に買い物に行って一緒に作ろうな?」
ちょっと出かけてくるのでまた夜に続き書きます
八幡「えっと、ハンバーグってひき肉と玉ねぎがありゃいいんだっけ?」
雪乃「あとヘルシーにするために豆腐が必要ね。」
八幡「別にヘルシーにしなくてもいいんじゃないか?ハンバーグ自体がそんなにヘルシーじゃないし。」
雪乃「貴方には関係のない事だわ。」
八幡「何でちょっと怒り気味なのん?俺なんか言ったか?」
雪乃「…貴方と結婚してから少し体重が増えたのよ…だから…」
八幡「そういう事か。でも別に前と変わらないと思うが?今のままでも十分スタイルいいと思うが(胸を除いてな)」
雪乃「そうかしら?貴方がそういうなら普通のハンバーグにするわ。」
八幡「意思が揺るぎすぎだろう…お前ってそんな軽かったっけ?」
雪乃「うるさいわね…私は貴方が望むとおりにしたいのよ。」
八幡「そ、そうか//」
雪乃「えぇ…そうよ。」
結衣「あっ!ヒッキーとゆきのんだ!お買い物?」
八幡「晩飯の材料をな。由比ヶ浜はどうしたんだ?」
結衣「旦那が執筆でかなり忙しいから夜食を買いに来たんだ。ってかヒッキー、私もう由比ヶ浜じゃないし!」
八幡「材木座って呼ぶのはおかしいから由比ヶ浜でいいだろう。」
雪乃「そうね、貴方は昔からその呼び方だったものね。」
結衣「でも二人は相変わらず仲良さそうで羨ましいよ!」
八幡「お前はうまく行ってないのか?」
結衣「そういうわけじゃないんだけど…あの人何かに没頭しちゃうとあんまり構ってくれなくてね。」
八幡「まぁそういうのが多い職種だろうな。今度飲みにでも誘って説教しといてやるよ。」
結衣「マジで?超助かる!」
雪乃「昔の貴方なら積極的に誰かと食事に行ったり飲みに行くなんて考えられないわね。」
八幡「俺だって変わるよ。あの時から8歳も大人になったんだからな。」
結衣「じゃあ私はそろそろ行くね!ゆきのん今度お茶でもしようね!」
雪乃「えぇ…勿論」
八幡「なぁ帰りにブックオフ寄ってもいいか?」
雪乃「いいけれど…どうして?」
八幡「実は昨日前から欲しかった新作のゲームが出たんだがすっかり忘れててな。」
雪乃「貴方、ゲームをやると人の会話すらろくに聞かないじゃない。」
八幡「俺はゲームと雪乃には何よりも夢中になれるからな。」
雪乃「な、何を言ってるのかしら?誤魔化さないでちょうだい。」
八幡「大丈夫だよ。ちゃんと構ってやるから。な?」
雪乃「絶対よ?もしウソだった場合、ゲーム機は物理的に破壊させてもらうわよ?」
八幡「破壊するぐらいなら売ろうな?勿体無いだろう。」
雪乃「ちなみにそのゲーム機が壊れた場合、夫婦生活も壊れることを意味するわよ?」
八幡「だから心配すんなって、ちゃんと構ってやるから」ナデナデ
雪乃「ひ、人前よ恥ずかしいと思わないのかしら?」
今日はここまでです。明日続きを書きます。ちなみに投稿の時間はバラバラになると思います。
それではまた明日!
八幡「一通り飯は出来たな。冷めないうちに食おうぜ。」
雪乃「えぇそうしましょう。」
八幡「なぁ雪乃、最近土曜日は雪乃仕事だったろ?明日、久しぶりに土曜休みなんだしどこかに出かけないか?」
雪乃「あら、貴方からデートに誘うなんて珍しいわね。」
八幡「別にデートとかそういうんじゃねぇよ。最近、雪乃疲れてるだろ?気休めになればと思ってな。」
雪乃「そうね…互いに最近疲れていると思うわね。貴方だって例のプロジェクトの事で疲れているでしょう?」
八幡「まぁな…あれは失敗出来ないからな。でも雪乃の会社での責任に比べれば大したことはねぇよ。」
八幡「それなのに家に持って帰ってきた仕事までやってもらっちまって本当に申し訳ない。」
雪乃「いいのよ。私が勝手にやっただけなのだから。それに妻が夫を支えるのは当然の事でしょう?貴方が気にする必要なんてないのよ。」
八幡「マジで俺はいい嫁さん貰ったと今改めて思ったわ。美人で仕事も出来て尽くしてくれるとか欠点がないだろう(胸以外は)」
雪乃「あら?私もいい旦那と結婚出来たと思っているわよ?確かには目は腐っているけれど私にとっては世界で一番大切な存在よ?」
八幡「目が腐ってるがなければ俺は完全に落ちてたわ。」
雪乃「でもそんな腐ってる目も好きよ?」
八幡「俺も好きだぜ。こんな目とこんな自分がな!」
雪乃「相変わらず自分をこよなく愛しているのね。」
八幡「まぁな。でも雪乃の方がもっと好きだけどな!あっ、今の八幡的にポイント高い!」
雪乃「そういえば今ので思い出したのだけれど、小町ちゃんの結婚式はいつぐらいになるのかしら?」
八幡「やめろ…その話はやめろ…」
雪乃「本当はもう認めているのでしょう?」
八幡「認めるわけねぇだろう!」
雪乃「あらどっかの誰かさんは小町を泣かせたら許さねぇぞ!って三人で飲んだ時に言ったそうじゃない。」
八幡「それどこからの情報?」
雪乃「当然私の妹からの情報よ?」
八幡「女ってこえー。情報筒抜けじゃん!」
八幡「そうだ…俺から雪乃にひとつ相談があるんだけど。」
雪乃「何かしら?」
八幡「そろそろ引っ越さないか?」
雪乃「このマンションに何か不満があるのかしら?」
八幡「確かに広さも十分過ぎるくらだし、立地条件も悪くはない。」
雪乃「じゃあ、どうして引っ越したいのかしら?」
八幡「ほら…そろそろお前だって欲しいだろう?」
雪乃「私は貴方がいれば十分よ…」
八幡「そんな事言ったって毎日夜遅くまで調べてるじゃねぇか。」
雪乃「この男はストーカーかしら?何故私が調べ物をしてるのまで知っているのかしら?」
八幡「あの様子を見れば誰だってわかるだろう。それに俺だっていてもいいと思ってるんだよ…」
雪乃「貴方の事を放置する可能性があるけれどそうなった場合、貴方は嫉妬するんじゃないかしら?」
八幡「流石に飯を作らないとかは辞めてね?」
雪乃「その点は心配ないわ。貴方って何でもお見通しなのね。」
八幡「じゃあ明日、不動産屋とペットショップにでも行くか!」
雪乃「貴方、何時までゲームしてるつもりなのかしら?」
八幡「このステージ終わったら寝るから待ってくれ。」
雪乃「さっきからその言い訳を使いすぎてるわよ?強制終了させて欲しいのかしら?」
八幡「頼むそれだけは勘弁してくれ!」
雪乃「やはり貴方は嘘つきで最低のクズね。貴方は人間じゃなくてゲームと結婚すれば良かったんじゃなかったかしら?」
八幡「流石の俺でもその発想は無かった。」
雪乃「もう12時よ?明日起きれなくなるわよ?」
八幡「その時は雪乃が可愛い声で起こしてくれるだろう?」
雪乃「な、何を言ってるのかしら?そんな事を言えばどうにかなると思ってるのかしら?」
八幡「構ってあげなくてごめんな?そんな所にいないで隣に座れよ。」
雪乃「全く貴方って人は本当に困った人間ね。私程寛大な妻じゃなければ捨てられてるわよ?」
八幡「そうだな…雪乃は優しくて可愛くて寛大な奥さんだな。」
雪乃「…キスしなさい。」
八幡「へぇ?」
雪乃「罰としてキスをしなさい。」
八幡「お、おう。」
このあとメチャックス
今日はここまでにします。続きはまた明日書きます!
ちなみにタイトルは今後、きちんと回収します。
翌日
八幡(金曜の夜だってのに昨日は余計に疲れたな)
雪乃「おはよう…八幡」
八幡「雪乃、おはよう。」
雪乃「今、朝ごはんを用意するわね。」
八幡「そうか…俺も何か手伝うよ。」
雪乃「いいわよ…私がやるから。貴方は私と歩いても恥ずかしくない様に服を選んでおいてちょうだい。」
八幡「雪乃と歩いて恥ずかしくない男なんて早々いないと思うぞ?」
雪乃「あら?貴方の目はともかく、顔立ちは結構いいと思うわよ?目が腐ってなければイケメンと呼べたわね。」
八幡「さいですか…」
雪乃「朝はパンとパンどっちがいいかしら?」
八幡「つまり朝ごはんはパンってことですね。分かりました。」
雪乃「えぇそういう事よ。」
八幡「んじゃ、飯作ってくれてる間に俺は昼飯が美味そうな店でも探しておくわ。」
雪乃「ごはん出来たわよ。」
八幡「朝から偉い豪勢だな。」
雪乃「そうかしら?」
八幡「何かいいことでもあったのか?」
雪乃「貴方と久しぶりに出かけられるのが嬉しく過ぎて豪勢にしてしまったわ。」
八幡「お、おう。そうか…」
雪乃「さぁ食べましょう。」
八幡「頂きます。」
雪乃「そういえば今日帰りに寄りたい所あるのだけれど…」
八幡「デスティニーショップだろ?今日だったよな。新作のパンさんグッズ出るの?」
雪乃「なら話が早いわね。」
八幡「なぁひとつ聞いていいか?」
雪乃「何かしら?」
八幡「俺とパンさんどっちが好きなの?」
雪乃「パンさん」
八幡「即答かよ!八幡マジで傷ついちゃった!」
雪乃「貴方って傷つくことあるのかしら?」
八幡「悪口を言ってるんだか俺のメンタルを高く買ってくれてるんだからわからないな。」
雪乃「嘘よ…貴方が一番好きよ?猫よりもパンさんよりも 今のわたし的にポイント高いわね。」
八幡「俺も雪乃のことが好きだぜ?戸塚よりも小町よりも。あっ今の八幡的に超ポイント高い!…すまん雪乃と小町は正直同じぐらい大切だ。」
雪乃「それでいいわよ。シスコンじゃない八幡なんて、八幡じゃないもの。」
八幡「シスコンが俺のアイデンティティーみたいに言うのやめてくれる?」
雪乃「貴方はその目とシスコンがアイデンティティーでしょう?」
八幡「まぁ確かにこの目は嫌いじゃないし、シスコンも否定は出来んがな。」
雪乃「さて…食事も終わったことだしそろそろ出かけましょう。わたしは化粧をしてくるわね。」
八幡「別に化粧をしなくても十分綺麗なんだけどな…」
雪乃「ならもっと綺麗になれば貴方だって嬉しいでしょう?」
八幡「確かにな…さて俺も雪乃に恥をかかせない様な服を着てくるか」
雪乃「貴方は恥をさらす以外の服持ってるのかしら?」
八幡「そう思うなら今日、俺の服を選んでくれないか?」
雪乃「そうね…貴方は昔から同じ服ばかりだから、わたしが何か服を買ってあげるわ。」
八幡「マジで買ってくれるの!?今月お小遣い厳しいから超助かるんですけど。」
雪乃「それはそうね。材木座くんとキャバクラに行ったんだものね?ねぇ貴方?」
八幡「さーて着替えてくるか。」
雪乃「待ちなさい!」
八幡「す、すまん。でも何も如何わしいことはないぞ?たまの息抜きみたいなもんだからな。」
雪乃「キャバクラに行くこと自体は別に怒ってはいないわ。でも貴方は私に嘘をついたわよね?」
八幡「そ、そうだっけか?」
雪乃「えぇ…貴方は材木座と飯を食べてくるって言ったわよね?」
八幡「本当にすまん!」
雪乃「今回は許してあげるわ。私は寛大な妻だから。でももう嘘はつかないと約束してくれるかしら?」
八幡「約束するよ。」
雪乃「罰として貴方にはパンさんの新作グッズ全てをわたしにプレゼントすることを命じるわ。これは部長命令よ?」
八幡「こ、小遣いが厳しいんだけどなぁ…それにもう部長命令は無効だぞ?」
雪乃「もし拒否した場合は一週間の間、食事はミニトマトのみにするわ。」
八幡「可愛い怒り方だけど、俺トマト食べ物で一番嫌いなの分かってるよね?」
雪乃「それだけ私は貴方に嘘をつかれて傷ついたという事よ。」
八幡「そうだな…今回は俺が完全に悪い!だからパンさんのグッズぐらい当然だな!」
雪乃(自分で買うよりも貴方からプレゼントされた方が大切に出来るのよ)
今日はここまでです!続きはまた明日書きます!
もう少しで物語も中盤になるので明日は若干物語に動きがあると思います。
それではまた明日!
このSSまとめへのコメント
面白い!
材木座の棚からぼた餅感
期待してます!
また由比ヶ浜が余り物を押し付けられてる
木材ナントカさん勝ち組すぎんだろ、めちゃ裏山