【アイマス】雪歩「恋の配達屋」 (8)
細かい所には余り突っ込まないで下さい。
あんまりテンポ良くないと思います。
それでも良ければ、どうぞ。
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4年前、俺は二つ下の子に告白した。
その子はとても華奢で可憐で、守ってあげたくなる様な子だった。
3年の卒業式、全てが終わった後に手紙で屋上に呼び出した。
「もし良ければ・・・俺と付き合って下さい!」
「へっ!?あの・・・ごめんなさい!!」
そう言うと彼女は何処かへ逃げて行ってしまった。
当然だ
あの子の相手はこんな奴じゃ務まらない。
心にそう言い聞かせて、涙を堪えた。
そんな春の日
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そして今に戻る
「ったく、先輩も依頼が雑なんだよ。事務所まで集荷しに行けって言っても、目印も無きゃわからねーだろってんだよ。」
俺は今、宅配便の配達のアルバイトをしている。
今日からある場所専門の配達員をしろと言われ、目的地に向かっている最中だった。
「メモには・・・」
『765プロの専門配達員を頼む!765ってデッカく書いてあるらしいからすぐ分かるよ!』
「・・・うん、雑すぎるな。」
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「その辺ブラブラしてれば見つかるものだといいけどなー。」
ふと屈伸をして、真っ直ぐ目をやるとテープで『765』と貼ってある建物を見つけた。
「・・・確かにデッカく書いてあったな。」
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中に入ってみると、エレベーターは故障してるらしく、仕方なく階段でテープが貼ってあった階まで上がっていった。
「芸能事務所・765プロダクション、ねぇ・・・」
今日から俺はアイドル事務所の配達員をするってわけか、わかるわ。
ドアを軽くノックし、開けて中に入る。
「こんにちはー。◯◯急便でーす。誰かいませんかー?」
すると
「はーい、どちら様って、ひぃぃぃぃ!!お、男の人・・・」
その時出てきた少女に俺は目を疑った。
細く、倒れてしまいそうな小さな体
けど、出てるところはしっかりと年相応に出てる。
そして、何より4年前、あの屋上で話した顔を忘れる訳が無かった。
その少女は
「あ、あのー、萩原雪歩ですが、どちら様でしょうか・・・?」
『萩原雪歩』
ーー俺の初恋の子ーー
「あ、ああ。俺は今日から此処の配達員になった者ですが、社長はいませんか?」
雪歩「しゃ、社長ならもうすぐ帰られるのでもしよろしければ此処で待っていかれますか?」
「あっはい。じゃあそうさせてもらいます。」
(この子は4年前の事を覚えているのか?まあ覚えてない可能性の方が高いし聞くまでの事でもないか)
俺が案内された応接室で待っていると
雪歩「あの・・・お茶、もしよろしければどうぞ。」
「ありがとうございます。じゃ、頂きます。」
一口飲んでみると心の底からあったまっていくような感じがした。
「とても美味しいお茶ですね。」
雪歩「そ、そうですかぁ?ありがとうございます。」
暫くすると
社長「よく来てくれたね!私がこの765プロの社長の高木順二郎だ。」
「初めまして。」
社長「君の所の社長は私とは古くからの知り合いでね、今回ちょっと無理なお願いをしてしまったんだが・・・」
「そうだったんですか。あの・・・ここってアイドル事務所・・・ですよね?」
社長「ああ、そうだが?」
「雪歩さん以外のアイドルはいるのでしょうか?」
社長「今はレッスンや営業に出てて居ないけど、雪歩君以外にも11人のアイドルがいるぞ。」
「へぇ〜合計12人も・・・今後お世話になるので、挨拶をして行きたいんですが・・・」
社長「だったら、此処で待ってて貰えばもうすぐ帰って来ると思うから是非、彼処の応接室で待っててくれ。」
「あっはい。」
応接室で待っているとその他のアイドルも続々と帰ってきた。
12人全員が帰ってくるとホワイトボードの前に皆が集められた。
社長「おほん!えー今日から我が765プロの荷物の配達をしてくれる専属の配達員が来ている!」
社長「君、こっちに来てくれ。」
「えー・・・今日からこの765プロの専属配達員を勤めます・・・
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