【アインツベルン城・儀式場】
イリヤ「バ、バーサーカー?」
アハト翁「・・・どういうことだ。最強の英霊、ヘラクレスを召喚する筈が、この風体は明らかに…」
(⌒,_ゝ⌒)「は?ヘラクロス?」
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アハト翁「・・・しくじったな、イリヤスフィール」
イリヤ「・・・ひっ」
アハト翁「このような無名な英雄では、此度もアインツベルンの悲願の成就は・・・」
(#⌒,_ゝ⌒)「誰が無名やァ!しばき倒すぞ、ゴラァ!!」
アハト翁「・・・イリヤスフィール、このような弱小英雄のマスターであっても、御三家としては参加せざるを得ない。」
アハト翁「このような事態になったのもお前の責任だ、自分の力でなんとかするのだな」
イリヤ「そんなっ・・・」
(⌒,_ゝ⌒)「ぉーん・・・」
アハト翁が召喚場から去る。
イリヤ「バ、バーサーカー・・・、貴方はヘラクレスじゃないの?」
(⌒,_ゝ⌒)「どうみたらワイがヘラクロスに見えんねんって!ワイはもこう、実況界の王だぁ」
イリヤ「モコー?ジッキョウカイ?”王”ってことはジッキョウカイっていうのはどこかの国なの?」
(⌒,_ゝ⌒)「・・・えーっとですねぇ」
イリヤ「モコー、貴方は一体いつの時代のどんな英雄なの?」
(#⌒,_ゝ⌒)「詮索とかやめませんか?お前は特定厨か?」
(⌒,_ゝ⌒)「というか、ワイ、お前の名前聞いてへんのやけど」
イリヤ「・・・私の名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。」
(⌒,_ゝ⌒)「え?」
イリヤ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」
(⌒,_ゝ⌒)「長い長い長い!!イリヤなんたらかんたらって。なんで区切りが2つあんねん!?どれが名前やッ!?」
イリヤ「・・・ここは私達の本拠地、アインツベルンの城。」
(⌒,_ゝ⌒)「アインなんたらってどこや?ここ日本やないんか?」
(互いに境遇と背景を説明)
イリヤ「つまり、貴方は近未来のジッキョウシャっていう職業の、ただの一般人ってわけね・・・」
イリヤ「なんてこと・・・、英霊どころか一般人を呼び出すなんて、完全に失敗じゃない!」
(⌒,_ゝ⌒)「本人の前で失敗とかいうのやめてくれませんかね?」
イリヤ「・・・貴方、ステータス見せて」
クラス:バーサーカー
マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
真名:もこう
性別:男
身長・体重 162cm・65kg
属性 混沌・狂
筋力:E、魔力:E、耐久:E、幸運:A、敏捷:E、宝具:不明
クラス別能力:
狂化:E・・・パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。しかしもともと理性を持たない類の英雄であるためにランクアップのメリットも理性を失うデメリットも適用されていない。
保有スキル:
カリスマ:D・・・軍団を指揮・統率する才能。このレベルであればその影響力も小規模だが、極狭範囲でのみ狂信にも近い尊敬を集めることもある。
宝具:不明
イリヤ「なによこのステータス!幸運以外、一般人と遜色ないじゃない!しかも狂化のランクアップもかかってない、元々狂人ってこと!?」
(⌒,_ゝ⌒)「んwwwwwwwごめんごめんごめんwwwwwwwww」
イリヤ「こんなの無理よ・・・、こんなサーヴァントで勝てるわけ無い・・・」
(⌒,_ゝ⌒)「なんで僕が悪いみたいな空気になってるんですかね」
(⌒,_ゝ⌒)「ワイとしても、はよ戻ってぷよテトの実況動画収録せえへんといかんのやけど・・・」
イリヤ「・・・貴方、何のために聖杯戦争に参加するの?望みはなに!?」
(⌒,_ゝ⌒)「おしえないっ!!!」
イリヤ「」
(⌒,_ゝ⌒)「ンふふふふふふふふふふっ」
イリヤ「」
(;⌒,_ゝ⌒)「・・・すわせん、冗談ですわぁ」
(⌒,_ゝ⌒)「本当は有料チャンネルで配信する予定でー」
(⌒,_ゝ⌒)「聖杯戦争の生配信とか、誰もしたこと無いから伸びるだろうなぁって思ったんですけどもぉ」
(⌒,_ゝ⌒)「でも、まさかニコニコ無い時代に呼び出されるとは思ってませんでしたわぁ・・・」
イリヤ「」
(⌒,_ゝ⌒)「帰っていいっすかw」
イリヤ「・・・だめよ」
(;⌒,_ゝ⌒)「え?」
イリヤ「私は御三家、アインツベルンのマスター。仮にサーヴァントがハズレでも、私一人でも勝ち抜かなければいけないの」
(#⌒,_ゝ⌒)「誰がハズレやゴルァ!!」
イリヤ「もういいわ、バーサーカー、貴方には期待しない。適当なマスターを倒して、サーヴァントを奪って仕切りなおすわ。」
イリヤ「貴方はそれまで、私の盾として働いてもらうことにするわ」
(⌒,_ゝ⌒)「こいつぅ・・・!!」
こうして、二人の間は険悪なまま、イリヤともこうは冬木市を訪れることになった。
【冬木市・教会前の坂道】
イリヤ(ようやく凛と別れたわね。本当なら凛のサーヴァントも一緒に始末するチャンスだったんだけど・・・)
(⌒,_ゝ⌒)「ぉーん(霊体化中)」
イリヤ(サーヴァントがこれじゃ正面から戦うのは無理・・・)
(⌒,_ゝ⌒)「あのダサいカッパ着てる女、サーヴァントやで?」
イリヤ(本当はお兄ちゃんが単独のときを狙うべきなんだけど、あの雰囲気、いつ凛と同盟を組むかわかったもんじゃないわ)
イリヤ(そうなったら手遅れ・・・、他のマスターがお兄ちゃんみたいに素人とは限らない)
(*⌒,_ゝ⌒)「見た感じ、オレでも勝てるんやないか?流石に女の子には負けませんわwwwww」
イリヤ「・・・行くわよ、バーサーカー」
(⌒,_ゝ⌒)「・・・」
士郎「女の子・・・?」
イリヤ「こんばんは、お兄ちゃん。」
セイバー「・・・士郎、下がって。横の小柄な男、サーヴァントです」
(⌒,_ゝ⌒)「誰が小柄やねん!!戦う前から対戦者の機嫌損ねんなよ・・・。」
(⌒,_ゝ⌒)「しばき倒すぞクソガk・・・」
士郎「・・・うっ」
イリヤの目を見て、突如倒れる士郎
セイバー「士郎!?」
(⌒,_ゝ⌒)「え?」
セイバー「貴様、一体何をした!?」
刀身が見えない剣を構えるセイバー。
(;⌒,_ゝ⌒)「いや、・・・まだなんもしてないんですけど・・・」
イリヤ「・・・安心しなさい、ただ気を失ってるだけよ。全く、お兄ちゃんったら本当に無防備なんだから」
(⌒,_ゝ⌒)「うわぁ・・・、こいつ催眠厨かよ」
イリヤ「・・・バーサーカー、貴方は死ぬ気で、あのサーヴァントの足止めをしなさい。」
(:⌒,_ゝ⌒)「えっ!?」
イリヤ「その隙に、私がお兄ちゃんから令呪を奪い取る。それであのサーヴァントのマスターに成り代わるわ」
イリヤ「令呪を奪うのにどれくらい時間がかかるか、やってみないとわからないけれども、これしか私が勝つ可能性は残されていないわ」
イリヤ「この際だわ、貴方の令呪を全部つかってバックアップしてあげる」
イリヤ「腐っても英霊ですもの、令呪も加われば時間稼ぎくらいはできるでしょ」
(;⌒,_ゝ⌒)「・・・ちょっt」
イリヤ達と士郎達の間を阻むように、舗装路のアスファルトを砕く重低音と共に数本の矢が突き刺さる。
凛「・・・なるほどね。さっきからこそこそ潜伏してたのはそのためってわけね」
イリヤ「凛!?」
(;⌒,_ゝ⌒)←置物状態のチンパン
凛「教会を出たあたりから監視されていたのはわかってたから、別れた振りをして様子を伺ったわけだけど」
凛「やっぱり素人の士郎を狙っていたわけか」
イリヤ「・・・うぐぅ」
凛「こんな強引な方法を使ってまでセイバーを奪いたいってことは、どうやらそのサーヴァントよほどハズレなのね」
凛「なんか弱そうだし」
(#⌒,_ゝ⌒)「ヴォイ!!」
凛「・・・サーヴァントはともかく、マスターのほうはやばそうね・・・。魔眼持ちってだけでも普通じゃないわ」
凛「貴方みたいな厄介なマスターには早々に退場してもらいたいわね」
セイバー「凛、アーチャーは?」
凛「念のために距離をとってこっちを監視してる。いざってときはさっきみたいに遠距離からバックアップしてくれるわ」
凛「恨まないでね、貴方は聖杯戦争を理解して、参戦したのでしょう?」
イリヤ「・・・そんな、私が、アインツベルンのマスターであるこの私が、こんなふうに負けるなんてっ!!」
セイバー「私がサーヴァントの方を倒します。マスターの方は貴方達に任せました」
イリヤ「・・・こんな、こんな風に負けるなんて納得できない!まだ私はっ!まだ私はなにもっ・・・」
(#⌒,_ゝ⌒)「なめてんじゃねーぞッ!!!ゴルァ!!!!」
(#⌒,_ゝ⌒)「まだ勝負は始まってねーだろうが!!」
凛・セイバー「!?」
イリヤ「・・・バーサーカー?」
(⌒,_ゝ⌒)「イリヤ、ワイは確かに弱い。」
(⌒,_ゝ⌒)「平均より背が少し低いし、最近少し太ってきたし、中学校は不登校で、大学の偏差値は35、二度の早期退職を経て、現在ニート。持病もある。」
(⌒,_ゝ⌒)「だけどなァ!!ワイは弱くてもぉ!!ワイの”仲間”は幾多の強敵を倒してきた信頼できる相棒なんや!!」
(⌒,_ゝ⌒)「いくでいくでいくでいくでいくで・・・」
突き出した右手は、虚空から赤白のボールを掴みとり、
(#⌒,_ゝ⌒)「これがオレのポケモンだぁ!!!」
それを地面に放った。
ボーマンダ「ボォオオオブバァアアア!!!!」
セイバー「なっ!」
凛「嘘でしょ!?これって・・・」
イリヤ「・・・ドラゴン!?」
(⌒,_ゝ⌒)「マンダァ!!!龍星群!!!」
もこうの掛け声と共に、天から無数の隕石が周囲に降り注ぐ。
セイバー「ッ!!いけないっ!!士郎!!凛!!」
セイバーは直感スキルでいち早く危機を察知し、士郎と凛の腕を掴んで隕石の射程から逃れる。
(#⌒,_ゝ⌒)「マンダの流星群はつよい、メモれェ!!」
隕石によって舗装路のみでなく、周囲の墓地までもが破壊されていく。
(⌒,_ゝ⌒)「・・・」
(;⌒,_ゝ⌒)「今や、イリヤ、逃げるで!!」
イリヤ「・・・え?」
放心状態のイリヤの袖を引っ張るもこう。
(;⌒,_ゝ⌒)「龍星群撃つと特攻がめっちゃ下がんねんて、連発できへん!!」
イリヤ「バーサーカー、貴方・・・」
(*⌒,_ゝ⌒)「どないや?これがワイの・・・」
イリヤ「こんな強力な宝具を持ってるなら最初から言いなさいよっ!!!」
(;⌒,_ゝ⌒)「え!?」
イリヤ「バカバカバカバカッ~!!!!!!」
ぽかぽかともこうを叩くイリヤ。
(;⌒,_ゝ⌒)「いや、ワイのこと散々雑魚って言うから、ピンチのときに使って見返したろうと思って・・・」
イリヤ「そういう下らない演出いらないわよ!!!」
イリヤ達はボーマンダの龍星群にまぎれて、森の奥の城まで逃げ帰った。
とりあえずここまでです。
(⌒,_ゝ⌒)の追加情報
宝具:「懐獣の王」(ポケモン・マスター)
本来はポケモンバトルのルールを自分と相手に強いる固有結界。
本来は大量の魔力を消費するが、マスターのバックアップによって発動を可能としている。
真名:もこう
近未来で生まれた英雄。
極一部の熱狂的な信者の間で生まれ、半分偶像化された英雄であったために、その知名度と想定されている能力が大きく乖離している。
その偏ったちぐはぐなパロメーターがそれを如実に表している。
信者によって設定されている宝具(キャラクター)自体は強烈であるが、本人にそれを実現できる能力がない。
元の世界では「ゲーム」という存在を媒体にすることで存在できた。
今回はマスターに恵まれたため、「ゲーム」を固有結界として再現する大魔術を実現するほどの魔力供給がある。
以下、嘘予告
士郎・凛「・・・バーサーカー!?」
(⌒,_ゝ⌒)「我が名はWMR・・・。」
キャスター「また、邪魔者が・・・。アーチャーの奴は何をやってるの!?」
宗一郎「・・・」
(⌒,_ゝ⌒)「ダブルバトルの王になりますっ!!」
(⌒,_ゝ⌒)「イリヤは必ず助ける。」
(⌒,_ゝ⌒)「あいつはワイのマスターで、大事な受講生なんや・・・」
ギルガメッシュ「騎士王(セイバー)はともかく・・・、そこの雑種、英雄王たるこの我の前に立つ価値すらない。とく失せろ」
(#⌒,_ゝ⌒)「騎士王?英雄王?アホォ!!わいは配信王やッ!!」
(⌒,_ゝ⌒)「イリヤ、すまんかったな、こんなダメなサーヴァントで・・・」
イリヤ「そんなことないっ!バーサーカーは、もこう先生は私にとって・・・」
(⌒,_ゝ:;.:...「ワイ消えるんか・・・?」
イリヤ「先生っ!!」
(⌒:;....::;.:. :::;.. 「「自分になれ」「オリジナルになれ」「自分を貫け」「常に挑戦者であれ」「常にマイノリティであれ」」
「それがお前の・・・・・・ 厨ポケ狩り講座だ」
このSSまとめへのコメント
面白かった
マンダのりゅうせいぐんはつよい
なんやこの厨鯖ァ!?
よかった