桐生一馬「艦娘?何だそれは?」 (203)

ーーー神室町ーーー

青年「すいません………本当に勘弁してください…………」

チンピラ「あぁ!?てめえがぶつかって来たからこうなってんだろうが!」

青年「それはもう何度も謝ってるじゃないですか………」

チンピラ「ごめんで済むなら警察はいらねぇんだよ!取り敢えずサイフ出せや!」

青年「誰か助けて…………」

桐生「ん?」

桐生 (カツアゲか、変わらないな神室町も)

桐生 (見過ごす訳にも行かない、止めてやるか)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448446666

桐生「おい」

チンピラ「あぁ!?なんだオッサン邪魔するならお前も痛い目に合うぞ!?」

桐生「聞けばぶつかったらしいがその程度でカツアゲはやりすぎじゃないのか?」

チンピラ「チッ、何だよヒーロー気取りかよオヤジ!まずお前から殺してやらぁ!」


vs チンピラ

桐生「オラァ!」 グシャ

チンピラ「ぐはぁ!」

チンピラ「な、何なんだよこのおっさん…………」

桐生「これに懲りたらこんな事は辞めるんだな」

チンピラ「わ、分かったよ………」

桐生「お前、大丈夫か?」

青年「す…………」

桐生「ん?」

青年「素晴らしい!」

桐生「え?」

青年「貴方こそ僕の理想の提督像そのものだ!」

桐生「い、いきなり何を言っているんだ?」

青年「あ、すいません本当にいきなりでしたね」

提督「僕は提督と言います、貴方は?」

桐生「桐生だ、それより一体どうしたんだいきなり」

提督「実は僕、提督として働いているのですが…………」

桐生「ちょっと待て、提督といえば戦時中の職業じゃないか?何故そんなものが現代に………」

提督「えぇ!?桐生さん知らないんですか?提督といえば今憧れの職業No. 1ですよ!?」

桐生「すまん、全く分からん…………」

提督「提督というのは艦娘を操り戦果を挙げるアレですよ!テレビとかで聞いたことありません?」

桐生「え?艦娘?何だそれは」

提督「桐生さんテレビとか持ってないんですか?」

桐生「いや、そういう訳ではないが………」

桐生 (テレビは遥のLIVEを見る為だけに使ってたからそういう流行には疎いな…………)

提督って名前の提督なの?

>>6

はい、提督が名前の扱いです

提督「とにかく桐生さんに頼みがあるんです、聞いてくれますか?」

桐生 (頼みか…………)

仕方がない ←○ボタンピッ
そんな暇はない

桐生「いいだろう乗りかかった船だ、言ってみろ」

提督「ありがとうございます!では、ついて来てくれますか?」

桐生「分かった、案内してくれ」

ーーーーー
ーーーーー
ーーーーー

桐生「ここは一体?」

提督「ここは鎮守府です、僕達提督が集う場所って所ですね」

桐生「それはいいんだが………何故その鎮守府に俺を?」

提督「それは………桐生さん、貴方に提督として着任して欲しいからです!」

桐生「何だと?着任ということは………」

提督「ここで働くことになりますね」

桐生「だがな、さすがに頼みを受けるとはいえよく分からん仕事に就くのはな………」

提督「お願いします!もうた頼れるのが桐生さんしかいないんですよ〜!」

桐生「うぅむ………」

桐生「仕方ない、男に二言は無いからな、その頼み受けよう」

提督「桐生さん!男前です!ではこちらへ!」

『初期艦を選択して下さい』

桐生「………おい、これは何だ」

提督「見ての通りですよ、この中から好きな子を………」

桐生「そんな事を聞いているんじゃない、お前はさっき艦娘を操り戦果を挙げると言っていたな」

桐生「まさかこんな小さい子を戦わせるというのか?」

提督「…………それについては、話す事があります」

提督「今から約2年前、2013年に艦娘という女の子を戦わせる身体にする技術が出来ました、誰が作ったかは知りませんが…………」

提督「そしてその子達がこの艦娘です、そしてこの世の中にはこの子達を酷使して莫大な利益を得ている男達がいるんです」

提督「その名を『ファイブアドミラル』と言います」

桐生「『ファイブアドミラル』?」

ーーー1988年

山野井「マネーバトルに勝ち『ファイブビリオネア』から神室町を取り戻して下さい!」

桐生 (20歳)「分かった、いいだろう」

ーーーーー

桐生「懐かしい響きだ…………」

提督「どうしました?」

桐生「いや、何でもない」

提督「とにかくその『ファイブアドミラル』こと5人は艦娘を過酷な環境で働かせています」

提督「大本営も奴らの力が強いせいで強気な態度が取れないんです………」

提督「けど桐生さんなら今の海軍を変えられる!そう思ったんです………」

桐生「…………分かった、やろう」

桐生「そんな現状を見過ごす訳にはいかない」

桐生「俺は………この鎮守府に着任する!」

取り敢えず書きだめはここまでです

桐生って「龍が如く」の人だっけ?

>>18

はい、「龍が如く」の主人公です

今さらですが龍が如くの小ネタが出てきます

桐生「………………」

吹雪
叢雲


五月雨

桐生「…………一体誰にすればいいんだ」

提督「まだ悩んでたんですか桐生さん」

桐生「初めてのパートナーだからな」

提督「そんなもの適当でもいいんですよ、後から初期艦とか気にしなくなってきますし」

桐生「ううむ………ん?」

電 ←カチッ

提督「お、電にするんですか?」

桐生「俺の娘のような子の小さい頃を思い出してな………」

電「い、電です、どうかよろしくお願いします!」

桐生「桐生だ、よろしくな」

電「こ、こちらこそなのです!」

電 (と、とっても大きくて、怖いのです…………)

電 (というより、着てる服が軍服じゃないのです!)

提督「そういえば桐生さんって前はどんな仕事を?」

桐生「養護施設の園長だ、タクシードライバーもやっていたな」

提督「桐生さん………」

桐生「何だ?」

提督「電を養護施設に連れてく名目でタクシーでお持ち帰りしちゃダメですからね?」

桐生「おい、お前俺をどういう目で見てるんだ」

提督「桐生さん、僕そろそろ自分の鎮守府行かなきゃいけないんで、後のことはこの娘に聞いて下さい」

桐生「逃げやがったなあの野郎………」

電「あ、あの司令官さん……任務を……」

桐生「ん?あぁそうだな、説明を頼む」

電「は、はい、まずここにある資源で艦娘を建造して欲しいのです」

桐生「ふむ、最低でも30は無ければならないのか」

電「いい艦娘さんがで出るといいですねっ」

桐生「良い悪いの基準は俺はよく分からんがな………」

桐生「取り敢えず30ずつでいいか………」

1 :00

桐生「一時間も待たなくてはいけないのか?」

電「すぐ艦娘を作りたかったら、バーナーを使うのです」

桐生「これか………」カチッ

北上「アタシは軽巡、北上、まーよろしく」

桐生「桐生だ」

電「電なのです」

北上「あれ?いるのが初期艦だけって事は提督新人でしょ」

桐生「まぁそうだな」

北上「初建造でアタシ出すのは結構すごいよ?」

電「今の司令官さんはラッキーなのです!」

北上「ま、この北上さまを出すなんて確かにねー」

北上「で、やっぱりこの後出撃するの?」

桐生「出撃………やはり、戦うのか?」

北上「何言ってんのさ、当たり前でしょ?」

桐生「だがどこへ行くというんだ」

北上「海の上だよ、それも知らないの?」

桐生 (浮き輪でも使うのか…………?)

ーーーーー

北上「ほら、浮くでしょ?」

桐生「こんな技術があるとはな……」

電「司令官さんは私たちのトップなのに知らなすぎなのです!」

桐生「だが俺はいきなりここに連れてこられただけだぞ」

北上「あーもういいよ、取り敢えず出撃してからまた色々教えるからさ」

桐生「…………行ってしまったな」

桐生「………………」

自分も浮いてみる ←○ボタン
その場を離れる

桐生 (もしかしたら俺の知らない間に海は浮くようになったのか?)

桐生 (最近は沖縄から離れていたからな、海の状況も変わったのだろう)

桐生 (……………やってみるか)

桐生「ふんっ!」ダンッ


ザッポ----ン

桐生「………………」ピチョン…

桐生「………誰も見てないな、うむ」

桐生「にしてもあいつらはとんでもないな、無理矢理働かせて金を稼ごうとする奴らも出てくる訳だ」

桐生「………………ん?」


???「………………」グッタリ

桐生「子供!?なぜこんな海岸に!」

桐生「おい、大丈夫か?しっかりしろ!」

桐生「ん?こいつのこの尻尾………まさかこいつも艦娘か?」

桐生「とにかく肌が白くなるほど弱っている、何とかしなくては」

ーーーーー

ガチャン!

妖精「ギャアッ!?」

桐生「人がいたか………ん!?お前ら、人か?」

妖精「あなた、ここに来た提督さん?艦娘治しきた?」

桐生「ん?よく分からんが艦娘を治せるんだな?こいつを治せるか?」

妖精「え、こいつ深海棲艦……」

桐生「どうなんだ、治せるのか?」

妖精「な、治せますよ、今やります……」

ーーーーーー

桐生「長いな………」

電「あっ、司令官さんいたのです!」

桐生「ん?おう帰ってきたか」

北上「てか、何で司令室にいないのさ、普通帰ってくる時になったらそこで報告待つでしょ?」

桐生「そ、そうなのか」

北上「おかげで鎮守府中探し回っちゃったじゃん、早く休みたかったのにぃ………」

桐生「うむ、すまんな………」

電「そんな事よりここで何してるのです?」

桐生「重症の艦娘を見つけたんだが、治療が長引いてな………」

北上「それならバケツ使う?」

桐生「何だこれは?」

北上「掛ければ分かるから、バーッとやっちゃって」

桐生「やってみよう」

バシャァッ!

レ級「ウ、ウウ…………此処ハ?」

北上「え、ちょっと」

電「レ、レ級なのですー!」

妖精「遺書書いとこ」

桐生「知り合いか?」

電「……………!!!」パクパク

北上「いや、本当に逃げよう提督!こいつは本気でヤバイよ!」

桐生「いや、一体どういうこt

レ級「ドウイウ事カ分カンナイケド………標的発ッ見ーーーン!提督ダーーー!」

電「司令官さんにげてー!」

北上「くっ………!」

桐生「ん?」

レ級「死ネ!」ブンッ

グシャッ!!

桐生「ぬんっ!」ガシッ!

レ級「エ?チョ、チョット………」

北上「ウッソ………受け止めた……」

桐生「落ち着け俺達は味方だ、お前を保護しただけだ」

レ級「ア、エー?ゴ、ゴメンナサイ……気ガ動転シテタカラ」

レ級「ソノ、エット………テ、テヘペロ!」

素の殴り合いで桐生にタイマンで勝てるのは一人しかおらんぞ、せめて艦隊組んで来ないと。

ーーーセレナ

冴島「ぶえっきしっ!!」

秋山「はくしょん!」

伊達「おい、どうしたお前ら、風邪か?」

冴島「いや、誰かが噂でもしとるんやろ」

秋山「まぁ俺はともかく冴島さんは風邪なんて引くわけないですけどね」

伊達「ははは、そりゃ違いねえ」

冴島「お前ら俺をどういう目で見とるんや」

伊達「にしてもお前らの噂話か、もしかしたらまたヤバい奴らがお前らを狙ってるかもな」

秋山「冴島さんはヤクザとしても有名ですからねぇ」

冴島「それを言うたらお前も大概な事しとるやろ」

冴島「それに近江との一悶着は終わったやろ」

秋山「じゃあ案外普通の人が俺らの噂を聞いたとか」

「それについてはワシから説明するで!!」

冴島「兄弟!?あいつどこから………」

真島「ここやーーー!!」ガシャン!

秋山「通気口から出てきた!?」

真島「『龍が如く極』がもうじき発売されるからな、どこでも真島の練習として出てきたで」

冴島「何を言うとるんや兄弟」

真島「分からんのか兄弟!ワシら10年前に若返るんやぞ!」

伊達「真島、そいつらは『1』には出てこなかったんだ、分からないのが普通だろう」

真島「それもそうやな」

真島「んな事よりワシが言いたいんは………」

真島「おい>>46ゥ!桐生ちゃんのタイマンで勝てるのは一人だけやと!?どうせ兄弟の事やろ!」

真島「ふざけんなや!最恐ダンディー集眼の魔王かつ嶋野の狂犬ことこの真島吾朗が入ってへんやん!どうしてくれんねんこれ!」

秋山「真島さん何なんですかいきなり、もうちょっと静かにして下さいよ、近所迷惑だし」

真島「なんやねんその態度、真島組に連絡させてもらうわ」

秋山「ちょっと!カタギ相手に何本気になってんですか!」

真島「冗談や」

秋山 (この人の冗談はマジに聞こえるんだよ………)

真島「んな事より桐生ちゃんがおらんねん、どこ行ったんや桐生ちゃん」

冴島「確かに最近見ないな」

伊達「セレナにも顔見せてねぇなあ」

真島「………よっしゃ!ワシは桐生ちゃん探しの旅に出るわ!」

冴島「待てや、真島組はどうすんねん」

真島「………………」ピポパ

真島「おう西田、お前ワシしばらくいないから、上手いことやっとけや」

真島「あ?無理やと?なんで諦めんねん!」

真島「…………出来るよな?よしええ返事や」

真島「ほな、ワシは行ってくるわ」

冴島「………………」

秋山「………………」

伊達「………………」

兄さん、誤解でっせ!あれですわ!兄さんは特別枠みたいなもんですから、はなから数勘定に入れてませんでしたんや、ほんまはあれですわ!桐生とタイマンで渡り合えるんは二人しかいないって事ですよ。
それと兄さん……ちょいとその……たんなる言い間違いかと思いますけど、“集眼”やのうて“隻眼”やないですかね?字面似てますけど。

真島「まぁええわ、その言い分やったらギリギリ納得したるわ

真島「ただ……次はないで?」

真島「あとこのワシが言い間違えたやと?そんな事ある訳ないやろ、証拠にもっかい言ったるわ」

真島「ワシが售眼の魔王こと真島や!」

真島「…………いや、ちょいちゃうな」

真島「焦眼……隼眼……隹眼……雙眼………」

真島「…………お前は何も見てないし、聞いてなかった………ええな>>56

真島「もしこれ以上詮索するんやったらワシの目とお揃いにしたるで」

花屋「真島さんよ、さっきから独り言をブツブツと何言ってんだ?」

真島「いや、何でもないんや、それより桐生ちゃん見つかったか?」

花屋「ああ、天下一通りである男に着いていったあと神室町から姿を消した」

真島「まさかそいつがワシの桐生ちゃんを奪ったんか!?」

花屋「奴にカチコミ仕掛けんのはいいが、奴は提督………海軍所属の男だ」

真島「んなもん関係ないわ、いや、さらに面白くなりそうやで」

花屋「アンタらしいな、住所云々はこの書類に入ってる」

真島「仕事が早いもんやで」

ーーー桐生の鎮守府

桐生「落ち着いたか?」

レ級「エ?ア、ウン………大丈夫………ウン」

電「司令官さんレ級に騙されてはダメなのです!そいつは敵なのです!」

レ級「イ、イヤ違ウカラ!私ハ何トイウカ………ハグレタ!ソウ、ハグレレ級ダカラ!」

電「司令官さんどっちを信じるのです?」

桐生「う、うーん、そうは言ってもだな………」

北上「いやーもうどっちでもいいんじゃない?」

電「で、でも………」

北上「このオッさん相手なら逆らえないだろうし、イけるでしょ」

レ級「ホッ……………」

桐生「まぁそういう訳だ、ここに残るか?」

レ級 (見タ所コイツハ多分手練レ……寝首サエカケバコッチモンダ………!)

レ級「ヨロシクテートク!」

桐生「出来ることなら名前の桐生で呼んで欲しいが………よろしく頼む」

ピロリン

桐生「ん?どうやら新しい任務の様だ、南西諸島………少し遠くなるな」

電「電は今すぐにでも行けるのです!」

レ級「ジャアアタシモ」

レ級 (コノオッサント一緒ニイタクナイ)

北上「えぇ………休みたかったのに………まあいいや、付き合ったげる」

桐生「よし、じゃあ今回も頼んだ」

電「行ってくるのです!」

ーーーーー

桐生 (あいつらが頑張ってるのに俺だけが玉座に踏ん反り返っているのもな………)

桐生 (鎮守府の掃除でもしておくか)

桐生「ここの工廠は油汚れが酷いな、少し骨が折れそうだ」

妖精「何やってる提督さん?」

桐生「ん?ああ、あいつらが出撃してる間に掃除しておこうと思ってな」

妖精「へー、そんな事考える提督初めてみた」

桐生「フッ、俺は新人だからこういう所でサポートしなくてはな」

妖精 (はえー、こんなヤクザみたいな顔してても人間できてるんだね………ん?)

ゴミ箱「……………」カサカサ…

妖精 (ん?このゴミ箱今動いた?………気のせい?)

ゴミ箱「……………」カサカサカサ…

妖精 (やっぱり動いてる………何で?)

ゴミ箱「……………」カサカサ……ピタッ

妖精 (あっ止まった)

ゴミ箱「……………」パカッ

真島「……………」ス-----………

妖精 (中から眼帯のヤクザが出てきたーーー!!)

真島「会いたかったで〜〜〜」

桐生「ん?」クルッ

真島「桐生ちゃああああん!!!」ガバッ

桐生「うぉあああああ!?真島の兄さん!?」

真島「桐生ちゃああん!ひっさしぶりやないか!寂しかっったで〜〜!?」

桐生「何故ここに居るんだ真島の兄さん!門番はどうした!?」

真島「異常を報告されたら面倒やから眠って貰ったで」

桐生「…………今はアンタに構ってる暇は無い、帰ってくれ」

真島「そら無いやろ桐生ちゃん!苦労してここまで来たんやで!?」

桐生「知るか、帰ってくれ、それに冴島がいるだろう」

真島「仕事が忙しい言うて相手してくれないんや………」

桐生「それが普通だろう」

真島「とにかく桐生ちゃんがワシに用が無くても、ワシにはあるんや!久しぶり喧嘩してもらうで!」ドスシャキン

桐生「もしもし警察か?ああ、今すぐ来てくれ」

真島「いやちょう待てや」

ーーーーー
ーーーーー

ファンファンファンファン

真島「桐生ちゃ〜〜ん!ワシは………ワシは諦めへんで〜!アイルビーバックや〜〜!!」

桐生「二度と来るな!うちの部下に悪影響だ!」

ーーー東城会本部

幹部「六代目!大変です!」

大吾「おう、どうした」

幹部「真島さんが…………真島さんが逮捕されました!」

大吾「な、何だと!?」

大吾「あぁ………何故いつものメンバーは問題しか起こさないんだ!!」


ーーーーー

桐生「大吾に悪い事しちまったかもな…………すまん大吾」

ーーー南西諸島沖

電「レ級!!今は戦闘中なのです!真面目にやってほしいのです!」

レ級「ウルサイナァ……ヤダヨ、面倒クサイ」ダラ-ン

電「むぅ…………!」

北上「まぁまぁここはアタシに任せて」

北上「あーあ、このままじゃ私達轟沈しちゃうなぁー」

レ級「オウ、沈ンジマエ、沈ンジマエ」

北上「そしたらレ級の責任になるよねー、ウチの提督めっちゃ怒るだろうなー」

レ級「ウッ………!?」

北上「全身から赤いオーラ出したりしてさ、解体 (バラ) されちゃうんだろなー、それも『 素 手 』で」

レ級「ウ、ウウ、ウウウウウウ…………!」

北上「とりあえずあたし達は行って来るからさ、提督には勇敢だったって伝えといt

レ級「ワアアアアアアア!!!」ドッガ-ン

へ級「チョ」ボガ-ン

ホ級「オノレレ級裏g」ボガ--ン

イ級「チョwwww無理ゲーwww」ボッガ---ン

レ級「ハァ……ハァ……コレデ文句無イヨナ!ナ!?」

北上「う、うん、なんかゴメン」

電「もし裏切ったら怖いから司令官さんも一緒に来て欲しいのです………」


新たな仲間を発見しました!


北上「お?」

如月「如月と申します、よろしくお願いしますね」

如月「って………レ級!?」

北上「あぁー、やっぱ最初は驚くよね、うん」

電「大丈夫なのです、電達の司令官さんはレ級より強いですから」

如月「は、はぁ………」

レ級「クソウ………コノアタシガ良イヨウニ………屈辱………」

ーーーーーー

北上「おーーす、帰って来たよ」

電「新しい仲間もいるのです!」

如月「如月です、これからよろしくお願いします」

桐生「桐生だ、まぁ………提督でも、司令官でも構わない」

如月「分かりました、ふふ、逞しいお方ですね」

桐生「ん?そうか?軍人としては普通だと思うが………」

如月「いえ、そんな事無いですよ♪レ級より強いのは本当かもしれませんね」

桐生「よく分からんが………まぁいい歓迎する」

桐生「にしても、そろそろ暗くなってきたな、休みにするか」

北上「あぁー………やっとか」

電「お疲れ様なのです………」

レ級 (シメタ!夜ニナレバコイツノ寝首ヲ………!)

桐生「俺はやる事があるから鎮守府を離れる、各自ゆっくり休んでくれ」

レ級 (オイオイ…………)

ーーー神室町

桐生「さて、神室町に来たはいいがどうするべきか………」スタスタ

秋山「あ、桐生さんじゃないですか」

桐生「おお秋山か、奇遇だな」

秋山「聞きましたよ、桐生さん今度は提督になったって、本当色んな事に首突っ込みますよね」

桐生「まぁ色々あってな………」

秋山「そういえば………提督になったなら、『アレ』使えるんじゃないですか?」

桐生「『アレ』?」

ーーーガンスミスの店

ガンスミス「これはお久しぶりです桐生さん」

桐生「ようガンスミス、秋山、何故ここに?」

秋山「提督になれば、このライフル持ってても法には触れませんからね」スッ

桐生「これは………懐かしいな、あのライフルか」

ガンスミス「預かっていた物です、くれぐれも一般人には向けないよう御願いしますね」

桐生「ああ、分かってる、使わせてもらうぜ」

ーーーーー

桐生「よう、帰ったぞ」

電「お帰りなさいなのです!」

レ級 (素手デ勝テナイナラ、主砲ヲブッパナス!)チャキ

桐生「………………」デカライフルソウビ

レ級「………バレナイ内ニ隠シトコ」

北上「うっわぁ、ゴツいの持って来たね」

桐生「これなら色々と使えそうだ、お前らの援護も出来そうだぜ」

ーーー翌日

桐生「次は製油所地帯の沿岸へ行くそうだ」

北上「うっわぁ、そこ最近戦艦が出てくるって噂があるんだよねぇ」

桐生「戦艦?ヤマトとかか?」

電「それぐらい強いのはもっと離れた場所で見られるのです」

桐生「だが戦艦か………こっちは小さい子ばかりだからな、一番大きい北上でさえ軽巡ってやつだろう」

北上「いるじゃん戦艦」

桐生「え?」

北上「ほら目の前」

レ級「………………」チマ--ン

桐生「レ級がか?こんなに小さいのに戦艦というのは流石に無理があるだろう」

レ級「アァ!?ナメンナヨテートク!見タ目デ判断スンナヨ!」

桐生「………お、おう、ならいけるのか?」

レ級「当タリ前ダ、アタシガドレダケ強イカ見セテヤル!」

レ級「ハッ………何故ノリノリ二………」

桐生「わかったよ、お前に任せる、頼んだぞ」

レ級「オ、オウ………ドント来イ」

ーーーーーー

レ級「チキショーーーーー!」ドガガガガ

如月「もうレ級一人でいいんじゃないかしら」

北上「鎮守府の近くなら無双出来そうな勢いだね」

戦艦ル級「………………」

電「!!戦艦なのです!」

ル級「…………レ級、オ前裏切ッタナ」

レ級「チ、違ウンダコレハ」

ル級「同族殺シハ重罪、ソレハ分カッテルハズダ」

ル級「我々深海棲艦ハ戦艦レ級ヲ絶縁トスル、カシラカラノ伝言ダ」

レ級「ウワァァアアアアアア!!」






ーーー冴島先生の極道講座

冴島「絶縁っちゅうんは俺が受け取った破門状とは違い、完全に復縁の余地が無くなることやな」

冴島「破門もヤクザの世界から追い出されんのは同じやが復縁の可能性があるからな、それでも破門も十分重いもんやが…………」

冴島「俺が破門された身からここまで早く復縁出来たのは異例なんやで」

冴島「『かんむす』だの何や知らんが桐生、ちゃんと責任取ってそのお嬢ちゃん引き取ったるんやで」




冴島「…………これでええんか?」

真島「バッチリやで兄弟」

レ級「ゼ、絶縁………終ワッタ………終ワッタ………」

ル級「報復トシテ、オ前ニハ死ンデモラウ!」


ドシュッ ドシュシュッ

ル級「魚雷!?シマッ………」

ドガァ----ン 

レ級「オ、オマエラ何デ」

北上「レ級がそうなったのはあたしたちの責任もあるからねー」

電「きっと司令官さんに助けてもらえば大丈夫なのです」

レ級「…………ウン……分カッタ」

新しい仲間を発見しました!

如月「あら、誰かしら?」

青葉「ども、青葉です、よろしくお願いします!」

北上「おぉー、青葉か………フフフ」

電「何か悪い事思いついた様な顔なのです」

北上「ウチの提督さ、謎が多いから青葉に調べて貰った方がいいんじゃない?」

電「ええ!?確かに気になりますけど………」

北上「大丈夫、大丈夫だって!」

青葉「?特ダネの話ですか?」

ーーーーーー

伊達「で、どうなんだ桐生?提督様になってよ」

桐生「よしてくれ、そんなに大層な事はしてない」

伊達「お前がか?そんな訳無いだろう、どうせまたとんでもない物を見つけたり何か…………」

ガチャ

北上「おーす提督、報告が2つあるよ」

電「1つは青葉さんが仲間になったのです!」

青葉「ども恐縮です、青葉です!」

桐生「桐生だ」

青葉 (桐生………?どこかで聞いた事ある様な………んん?)

北上「もう一つはさ、レ級がいた組織から絶縁されちゃったみたいでさ、命狙われちゃったんだよ」

桐生「絶縁……………」

レ級「テートクー………匿ッテェ………」グズグズ

桐生「分かった、分かったから泣くな」

桐生 (もし断ればゴリラみたいなのに殴られそうな気がしたな………)

ーーーーーー

冴島「ぶえっくしょん!!またかいな!」

如月「それよりこの方は?」

桐生「ん?ああ俺の古い友人でな、伊達って言うんだ」

伊達「よろしくな」

如月「これはどうも………」ペコッ

伊達「おい桐生、深海棲艦がいるってやっぱりハナから問題起こしてるじゃねーか」

桐生「深海棲艦?何だそれは?」

伊達「…………いや、何でもねぇ」

青葉「あの………いきなりですが取材してもよろしいですか?」

桐生「取材?別に構わな………」

バンッ

桐生「何だ伊達さん」

伊達「おい桐生……お前が取材されてみろ、すぐ正体バレてビビられんぞ」

桐生「それもそうだが………」

伊達「お前は今こそカタギだが元四代目………バレりゃ面倒になる」

桐生「…………確かにそうだな、よし分かった」

桐生「悪いが取材は無しだ」

青葉「ええーー!何でですかー?何か調べられちゃ困る事でもあるんですか?」

北上「そうだそうだ、抵抗をやめて答えなさーい」

桐生「お前まで…………」

桐生「伊達さん何とかしてくれ」

伊達「俺に振るのか!?」

伊達「う、うーんその…………青葉ちゃんだっけか」

青葉「はいそうです!友人として桐生さんに一言お願いします!」

伊達「グイグイ来るな………それについては言えねぇが、現役のブン屋として教えられる事はある」

青葉「!!」

伊達「どうだ、それと引き換えに桐生を詮索するのはやめるってのは」

青葉「その条件のみます!」

桐生「助かった、すまん伊達さん」

ーーーーーー


伊達「それじゃ俺はそろそろ帰るな」

桐生「あぁ、気をつけてな」

青葉「また来てくださいね師匠ー!」

桐生「師匠………ん?師匠?」

青葉「はい!あんなに経験のある人初めて見ました!尊敬に値します!」

桐生「伊達さん………記者としても天職かもな」

青葉「?前違う職業だったんですか?」

桐生「ん?ああ、あの人はな…………」

桐生 (ハッ!もしここで警察だった事をバラせば俺も正体を掴まれるかもしれん………)

桐生「…………何も言ってないぞ」

青葉「え?」

桐生「何も言ってない、だろう?」

青葉「え………あ、ハイ」

ーーーーー

桐生「にしても随分と人も多くなってきたな」

電「でもまだまだなのです、空母さんもいないですから」

桐生「空母?何だったか………」

電「それすら知らないのです!?」

桐生「い、いや、ちゃんと分かるぞ………ア、アカギ……とか」

電「それ以外は?」

桐生「…………う、うーん………」

桐生「ア、アッカギ……アカッギ、アカーギー…………」

電「ただ小っちゃいツ付けたり伸ばしただけなのです!」

桐生「すまん…………」

如月「提督、お客様が来たようですけど…………」

提督「桐生さん!大変です!」

桐生「どうしたそんなに慌てて」

提督「『ファイブアドミラル』の一人があなたに目をつけたみたいなんです!」

桐生「『ファイブアドミラル』…………ついに来たか」

提督「そいつが来る前に居留守使って………」

??「居留守が何だって?」

??「アンタが桐生さんか」

桐生「ああ………そういうアンタは?」

??「おっと、申し遅れたな、俺は『遠征王』と呼ばれる男だ」

桐生「『遠征王』…………」

提督「何しに来たんだ…………?」

遠征王「そう身構えるなよ、今日は話をしに来ただけなんだ」

遠征王「…………桐生さんよ、アンタにしばらくの間製油所地帯より先に進んで欲しくないんだ」

桐生「何だと?」

遠征王「アンタはとんでもない快進撃を続けてるらしいな、このまま俺の仕切ってるシマを荒らされたくないんだ」

桐生「どういうことだ?深海棲艦から一刻も早く海を取り戻すのが仕事じゃないのか?」

遠征王「………何も分かってないな、ここを完全に深海棲艦から取り戻せば任務達成で来る報酬も来なくなる」

遠征王「そしたら先のステージへ進まなくてはいけないが………うまく調整すれば弱いここの地域でずっと金儲け出来るんだ」

遠征王「アンタにも分け前はやる………それに断ればわかるだろう?」

桐生「………………」

遠征王「沈黙は肯定か?ん?」

桐生「…………話にならねぇな」

遠征王「なんだと?」

桐生「話にならねぇって言ってんだ、金儲けのために女を終わりの見えねぇ戦いに巻き込むんじゃねぇ」

桐生「俺たち提督は艦娘の代わりに戦えねぇ、だからこそ少しでも負担を減らすためにサポートするべきだろう」

遠征王「…………宣戦布告って事でいいんだな、『ファイブアドミラル』相手に…………」

桐生「望むところだ」

遠征王「今日はこの辺で勘弁してやる、行くぞでち公帰ってオリョクルだ」

??「はいでち」

桐生 (………………でち公?)

提督「…………桐生さん、気をつけて下さい奴の事だ何か仕掛けて来ますよ、最悪あの子達が沈められるかも………」

桐生「ううむ…………」

提督「何か対策を考えた方がいいですよ」

桐生「…………だが何かあるか……?」

なぁにつまらなそうに突っ立ってんだよ!
お前ぇも駆逐艦突っ込ませて、捨て艦しようぜ桐生ぅ!

桐生 (……水上バイクがあるな……それに鉄パイプも)

桐生「…………ん?あれは……」ケイタイスッ

提督 (何をやってだこの人は………)

桐生 (…………閃いた!!)クワッ

ーーー
ーーーー
ーーーーー1988年

ブロロォン... ブロロロロロ.......

ブルォォォォォォォォォオオオオオ!!

久瀬「桐生ぅううう!!」ギャリギャリギャリギャリ

ーーーーー
ーーーー
ーーー

桐生 (天啓が…………来た………!)

桐生「おい提督、あそこの港にある水上バイクは使えるか?」

提督「え?あぁ元から置いてあった物ですから使っても問題は無いです」

桐生「あれを使って艦娘を援護する」

提督「ちょっと、本気ですか?」

桐生「天啓が来たんだ、この鉄パイプ一本で事足りるとな」

提督 (マジかよ………痴呆起こしてるんじゃないだろうな)

ガチャ

提督「あぁ、行っちゃったよ………ん?」

提督「桐生さん、このデカライフルは使わないんですかって、速っ!全力疾走してる!」

提督「あぁもうとんでもない人だな………俺もここに居ても仕方ないし帰るか」スタスタ


ドンッ

提督「おっと、大丈夫か?」

青葉「ああすいません!とんだご無礼を!」

提督「いや、気にしてないよ、桐生さんによろしく言っといてくれ」

青葉「はい、分かりました!」

青葉「……………ちょろいもんです」

青葉 (実は青葉……ぶつかった時に発信機付きの盗聴器を仕掛けちゃいました!)

青葉 (師匠は桐生さんを調べるなって言ってましたけど、その関係者は調べるなとは言ってませんから!)

レ級「オイ青葉、出撃ダトヨ、早ク行クゾ」

青葉「あぁはい、今すぐ行きますよ」

青葉 (この鎮守府はネタに尽きなくて助かります!)

ーーーーーー

桐生「…………………」ブロロロロロロロ

青葉 (いや本当、ネタに尽きませんよ…………)

電「し、司令官さん!そんなバイクなんかじゃ危ないのです!」

レ級「ソウダゼ、オ前仮ニモココノトップダロ?」

北上「いやぁ多分大丈夫でしょ」

北上 (面白くなりそうだし)

青葉「はい、大丈夫でしょう!」

青葉 (ネタになりそうですし)

如月「………そういう問題でしょうか?」

桐生「よし、じゃあ早速出撃するぞ、目標は南西諸島防衛線の敵機動部隊だ」ブロロロロ

電 (バイクに埃がかぶってるのです……故障しないか心配なのです………)

ブロロ......ロロ...ロ.... プスン

桐生「ん?」

レ級「テートク……ヤッパオ前悪イ事言ワネーカラ帰ットケ」

桐生「いや、だがな……」

北上「あぁーもういいよ、行こみんな、楽しくなりそうだっのに」

桐生「………………」

ーーーーーー

如月「魚雷発射します!」ドシュッ

レ級「オライケイケー!」

電「前と違ってノリノリなのです………」

青葉「皆さん、止まってください!」

ヲ級「…………………」

レ級「ゲッ……ヲ級ダ………」

北上「こっち空母とかいないじゃん………やばいよ」

桐生「ふんっ!動けぇ!オラァ!」ガンガンガン

ブロロロロ....ロロロロロロ

桐生「お、直ったか?」

ブロォン! ブォォォォォオオオオ!!

桐生「うぉぉああああ!」

桐生「……うっ……よし、いいぞ……レース相手がいたタクシーと比べりゃ大したことねぇ」

桐生「今行くぞ………!」ブロロロロロ

ーーーーーー、

青葉「うっ………!」中破

北上「や、やばいよ………!」大破

レ級「アタシハトモカクコイツラハ………!」

ブロロロロロロ…………

レ級「ン………?」

ブォォォォォォォォォォオオオオオ!!!

桐生「うぉおおおおおお!!」

ヲ級「エ、チョ」

グシャァッ

ブォオオオオオオオオッ…………バシャ--ン!

桐生「うぐっ……!」ザバッ

電「司令官さん!大丈夫なのです!?」ガシッ

桐生「お、おう……問題ねぇ」

レ級「テートクスッゲー!」

ヲ級「ヲ……ヲヲ………」

北上「げ、まだ生きてるよ」

如月「キ、キャアアアアアア!!何よこのウネウネはぁ!!」

レ級「オラ!ソイツカラ離レロ!ヲ級ノ帽子ハ何デデキテンダ!」ガンガン

如月「た、助かりました………」

青葉「ヲ級どうします?」

北上「そりゃ、沈めるしかないだろうけ………ど…………」

北上「あっ………逃げられてる………」

青葉「す、すいません!私の不注意で…………」

桐生「いや大丈夫だ、お前らが沈まなかっただけ良しとしよう」

如月「ふふ、男前なのですね」

桐生「これぐらい普通だと思うが」

新たな仲間を発見しました!

桐生「ん?」

曙「特型駆逐艦曙………よ………え?何これ?」

桐生「…………………」ビショビショ…

電「…………………」ガシッ

曙「…………………」

曙 (え……もしかしてこの軍服着てすらいないのが私の提督?その上何でここにいんのよ、何でレ級がいんのよ、あと駆逐艦を掴んでるなんてロリコン?)

桐生「曙だな?今はこんな状況だが、歓迎す…………」

曙「こ…………」

桐生「ん?」

曙「こっち見んな!話しかけんなクソ提督!」

桐生「ん!?」

ーーーーーー

電「この軍服に着替えるのです」

桐生「おう……すまん、執務室で着替えてくる………」

電「行ってらっしゃいなのです」

曙「ね、ねぇアンタ」

電「はい?」

曙「この鎮守府はどうなってるの?レ級はいるし、提督自ら出撃するし、めちゃくちゃよ」

曙「それにあんなオヤジに掴まれたりして、嫌じゃないの?」

電「うーん……司令官さんはよく分からない人ですけど、信用は出来る人なのです」

曙「だからと言って ガッダァン!

曙・電「!?」

真島「………きぃりゅぅうちゃーん……ワシは……ワシは帰ってきたでーー!!」

電「ぴ、ぴいいいい!?」コワイノデス-

曙「ななな、何よアンタ!」ガクガク

真島「何やお前ら、これが艦娘かいな」

ガチャ

桐生「すまん、着替えに手間取って…………」

桐生「真島の兄さん!?警察は何をやってるんだ!」

真島「桐生ちゃん……サツが連行したんはワシの分身やったんや」

桐生「真島の兄さん……その力をもっとマトモに使う事は出来ないのか?」

真島「ないな」

桐生「もしもし警察か?」

真島「ムダや!電話線は切っといたで!」

桐生「クソッ!」

真島「にしても………軍服姿の桐生ちゃんも新鮮でええな、今度こそ喧嘩してもらうで!」ドスシャキン

桐生「チッ、電!曙!離れてろ!」


ーー東城会直系真島組組長ーー

真島 吾郎



オラァ! キエェイ! デイヤァ!
イーッヒッヒッヒッヒッ!!

曙「なな、何なのよコイツら、本当に人間なの!?」

桐生「どりゃぁあ!!」グシャッ

真島「グオォッ!」ガシャ--ン

曙「ぎゃあああっ!!コッチ飛ばしてくんなぁ!」

桐生「う、す、すまん」

真島「や、やっぱり……ゴッツいわ………お前は…………」

桐生「俺はこの人を東城……警察に突き出して来るから、留守を頼む」

電「は、はいなのです」

曙 (……腰が抜けたなんて言えない…………)カクカク

電「え、えっと……とにかく司令官さんは只者じゃないのです」

曙「え、ええ………良くわかったわ………」

渋澤・・・若い頃の桐生ちゃんだとしても顔にアザができるほどの実力者、頭もキレる

錦山・・・今は亡き桐生ちゃんの兄弟分、桐生ちゃんとタイマンできる

龍司・・・桐生ちゃんの応龍と対をなす黄龍を背に持つ、クロスカウンターは初見殺し

峯・・・桐生ちゃんをアザだらけにし、膝まで付かせた、元東城会の金ヅル

大吾・・・コイヨキリュ-、ラスボスの中で唯一体力全快の桐生ちゃんと闘い、疲弊させた

相沢・・・自分でも何でラスボスになったのか……よく分かんないんですよ

ーーーーーー

桐生「ん?」

桐生 (レ級が如月を壁に追いやっている………まさか、イジメか?これはいけない、止めなくては)

桐生「おいレ級、如月に何をしている?」

レ級「知ラナイノカ?壁ドンダヨ」

桐生「壁ドン?何だそれは」


サブストーリー1

若者の流行〜〜壁ドン編〜〜

桐生「壁ドンだが何だが知らんがそんな事したら如月が驚くだろう」

如月「いえこれは私からやって欲しいと頼んだんです」

桐生「え?」

レ級「壁ドンッテノハナ、女ヲ壁ニ追イヤッテ、キュンットサセル技ナンダヨ」

桐生「壁に追いやられたら身動きは取りづらいし、不快に思うだけじゃないのか?」

如月「う、ううん………そういうのとは色々と違う気が………」

レ級「アァモウメンドクセェナ、提督ハオッサンダカラ流行遅レダナァ」

桐生「お、おっさん……まぁそうだが」

レ級「トニカク、説明モ面倒ダシ………自分デソコハ考エテクレヨ」

桐生「………………」

桐生 (流行遅れか………艦娘は若い子ばかりだ、そういう知識にも強ければ良いコミュニケーションもとれるかもしれないな)

桐生 (神室町のあいつらにでも聞いてみるか) スタスタ

如月「黙って行っちゃいましたね」

レ級「…………モシカシテアタシ提督ヲ怒ラセチマッタンジャ………」ブルッ





タクドラ「はい、どこまで?初乗り料金710円だよ」

タクドラ (凄い格好だな、コスプレか?) チラチラ

桐生「天下一通りまで頼む」

タクドラ「あいよ」

ーーーセレナーーー

秋山「伊達さん、桐生さんどうでした?ちゃんと提督してましたかね」

伊達「桐生か?艦娘とも仲は悪くはなさそうだったぞ、相変わらずあのスーツ姿だったがな」

秋山「ははは、桐生さんらしい」

ガチャ

伊達「あぁ、いらっしゃ………桐生!?何だその格好は!?」

秋山「えぇ……そんな真っ白な服着て目立たなかったんですか?」

桐生「そういえば歩いてる時何だかチラチラと見られていたな」

秋山「にしても何でここに来たんです?」

桐生「壁ドンとやらを教えてもらいに来た」

秋山「は?」

桐生「だから壁ドンだ」

秋山「いやいや、桐生さんが壁ドン?そんな言葉知ってたんですね」

桐生「ウチの艦娘とも話の幅が広がりそうでな」

伊達「壁ドン?神室町にそんな店あったか………?」

秋山「口で説明するのも面倒ですし、外に行って壁ドンを見つければ良いと思いますよ」

桐生「壁ドンは街でも見つけられるんだな、分かった行ってくる」

秋山「あぁ、桐生さん壁ドンってのはカップルがやるもので………行っちゃいましたね」

伊達「壁ドンか………沙耶に聞いてみるかな」


ーーーーーー

桐生 (さて、壁ドンを探せというが、どうするべきか………)

桐生 (そういえば如月とレ級が実際にやっていたな、確か…………)


相手を壁に追いやって腕で顔の横に衝撃を与えていた

相手を持ち上げて壁に頭を打ち付けていた←○カチッ

壁に寄りかかって丼を思いっ切り食べていた

桐生 (いや、ありえないだろう……そんな事街で見られるような光景じゃ………)

冴島「フンッ!!」ガシッ

チンピラ「あぁ!!やめろ離してくれぇー!!」

冴島「オルァアア!!」グシャッ

チンピラ「ぎゃああああああああ!!」

桐生 (……………………)

桐生 (ここは神室町だ………ありえない事もここでなら起きる………)

桐生 (フッ……慣れちまったが、これでこの街の凄さを再確認できたな………)

桐生 (………………違うそうじゃない!)

桐生 (危うく本来の目的を忘れる所だった………確か壁ドンは…………)

相手を壁に追いやって腕で顔の横に衝撃を与えていた

壁に寄りかかって丼を思いっ切り食べていた←○カチッ

桐生 (いや………行儀が悪いだろう、それにこんな混み合った場所で丼を食うなんて…………)

冴島「ほっほ〜………中々美味いやないか」ムシャムシャ

桐生 (…………………)

桐生 (そういえば俺もよくやってたな………今日から松屋の持ち帰りは止めておこう………)

桐生 (フッ……今更自分の行儀の悪さを再確認するなんてな………)

桐生(………………だから違うそうじゃない!)

桐生(如月とレ級は相手を壁に追いやって腕で顔の横に衝撃を与えていた!)

桐生 (だがそんなもの簡単に見つかるものか…………)

桐生「…………ん?あれは…………!」ケイタイスチャ



ヤクザ1「なぁなぁ姉ちゃん、俺らと遊ぼうぜぇ〜」

女性「い、いきなり何なのよ…………」

ヤクザ2「ちょっとだけで良いからさ、俺らについて来てよ、お礼も弾むよ」

女性「そんなのいらないわよ………、こっちは翔鶴姉を探さなきゃいけないのに……」

ヤクザ3「君だってお金好きでしょ〜?」カベドン

桐生「!!あれが壁ドンk

女性「えいっ!」マタゲリッ

ヤクザ3「ぎゃああああああああっ!!」

桐生「ひ、閃いた!」

ヤクザ2「て、てめぇやってくれたな!」

桐生「天啓が………」カチカチカチカチ

ヤクザ1「このアマ!下手に出てりゃいい気なりやがって!」

桐生「…………………」カチカチカチカチカチ

桐生「天啓が来てる場合じゃねぇ!」ダッ

桐生「そこまでだ」ザッ

ヤクザ1「何だてめぇ、お前からぶっ殺してやろうか!」

桐生「御託はいい、さっさとかかってこい、それとも口だけか?」

ヤクザ1「こ、この野郎!!」グワッ

桐生「フンッ!!」トラオトシ

ヤクザ1「うごぁあああああ!!」

桐生「お前もやるか?」

ヤクザ2「す、すいませんしたー!!」

桐生「ふぅ………大丈夫か?」

女性「は、はい…………」

女性「あ、あのその軍服……あなた提督なんですか?」

桐生「ん?あぁそうだ、この近くの鎮守府で提督をやらせてもらってる」

女性「そ、そうなんですか………あの、ありがとうございます」

桐生 (さっきのインパクトが薄れる前に天啓を得なくては………)カチカチカチカチカチ

女性「そ、その………実は私艦娘なんです………名前は瑞鶴って言って………」

桐生 (…………………) カチカチカチカチカチ

瑞鶴「もし良ければ、貴方の元で働きたいなぁー………なんて」

桐生 (我、天啓を得たり!) クワッ

瑞鶴「それでも良いですか?」

桐生「ん?……………お、おう」

瑞鶴「やったぁ!それじゃ先に鎮守府で待ってるね提督!」タッタッタ

桐生「…………まさか艦娘だったのか!?」

桐生「名前を聞き忘れたな…………」


壁丼返しの極みを習得した

壁際に追い込まれた時に急所を蹴り抜く起死回生の一撃

舞風ちゃんは神室町か蒼天掘辺りに行くとダンサースタイル会得しそう

舞風「天啓が…来たよっ!!」  [白歯取りの極み]
陽炎「」
不知火「」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月29日 (日) 09:41:04   ID: OFD3FWVO

なんというか、レ級頑張れ、超頑張れ

2 :  SS好きの774さん   2015年12月02日 (水) 20:39:26   ID: AKUCrpkG

レ級、応援してる。

3 :  SS好きの774さん   2015年12月02日 (水) 22:04:16   ID: Qa2BR2up

レ級…強く生きるんやでぇ~~(涙)。

4 :  SS好きの774さん   2015年12月04日 (金) 07:42:31   ID: ePXSQ3Vq

117※
ヒートアクションのサンドバッグにされそう

5 :  SS好きの774さん   2015年12月11日 (金) 12:46:17   ID: SoxlhH8W

乙です。相変わらず特攻(ぶっこ)んだ戦い方ですね(白目)。楽しく読んでますので頑張って下さい!

6 :  SS好きの774さん   2017年08月18日 (金) 00:13:31   ID: RhKLwMBu

rekyuuganbare

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