後輩「せんぱーい、お待たせしましたー」
先輩「ふふ、いや私も今来たところだよ」
後輩「先輩毎回それ言いますけど、いつも先に先輩がいますよね」
先輩「君の行動パターンなんてお見通しだからね。君の少し前にここに来るように行動すれば言いだけさ」
後輩「すごいっすねー!俺今日ちょっと早めにきたんすけど」
先輩「ふふ、いやなに大した事じゃないさ」
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先輩「では、行こうか。確か今日は君が最近見つけたラーメン屋に…」
後輩「あっ待ってください!実は今日は相談…」
先輩「行く予定だったが、どうやら何か悩みがありそうだ。そこの公園で話を聞こう。」
後輩「えっこれも予想のうちだったんすか!?」
先輩「まあね」
先輩「で、相談というのは?」
後輩「はい、実は…ってあれ?」
先輩「?」
後輩「もしかして先輩分かってるんじゃないですか?」
先輩「は?」
後輩「全部予想通りなわけじゃないですか」
後輩「ならもう質問の内容も、なんなら答えも用意してるんじゃないすか!?」
先輩「…」
先輩「…」
先輩「まあね」
後輩「すげえええぇぇっぇえぇぇぇええ」
後輩「すごいっす先輩!まさかここまでだったとは!」
先輩「いやなにちょっとした統計学の応用さ。基本さえ押えていれば君にもできるよ。」
後輩「俺にも!?どうやるんすか!?」
先輩「え゛っ、いやまず普遍的人間心理的から君の今の精神状態にコミットしてだね」
後輩「おお!!」
先輩「コミットして、えっと、ユニバーサルメルカトル図法を当てはめるんだよ」
後輩「それだけすか!!?」
先輩「そっそれより相談だろう!?」
後輩「あっすみません脱線させちゃって」
先輩「いやかまわないさ、それで相談は」
後輩「はい、どうしたらいいんでしょうか」
先輩「うむ」
先輩(わかるわけねーだろ)
先輩(なんか頭よさそうな先輩を演じてたらこんな事になるなんて…)
先輩(デートだって二時間前から待ち合わせ場所にいるだけなのに)
先輩(くそっ考えろ…高校生の悩み、女の私に相談…今の時期…)
クーリスマースが今年もやってくる~
先輩「クリスマスか!!」
後輩「」
先輩「クリスマスのデート場所だろう!!!」
後輩「えっどういうことですか。」
先輩「私はディズニーランドとかいいと思うけどな!!!」
後輩「えっとつまりいきなりディズニーランドに誘えと!?」
先輩「楽しいと思うぞ」
後輩「金銭的余裕も…」
先輩「普通に私が半分出すよ」
後輩「なぜ先輩が!?」
先輩「いーのいーのじゃあそういうことで大丈夫かな」
後輩「はい!やってみます!」
後輩「よーし!これで同級生ちゃんをデートに誘うぞー」
先輩「ストップ」
先輩「えっなんて」
後輩「先輩のアドバイスの通りに俺やってみます」
先輩「…後輩君」
後輩「はい」
先輩「私は当然分かってるわけだけど、やっぱり君の口から聞きたいのだけれど」
先輩「今回の相談内容はなんだったかな?」
後輩「はい!俺好きな人ができました!」
先輩「ん゛んん~えっとなに…えっ?」
先輩「好きな人ができたと…」
先輩「あーえーー」
先輩「確認したいんだけどそれは君がって事?君にって事?」
後輩「それは同じじゃないですかね」
先輩「オッケイ。クールになろう。」
先輩「一個一個聞いてこう」
先輩「まず君に好きな子ができた」
後輩「はい」
先輩「私に相談した」
後輩「相談しました」
先輩「好きな子は同級生」
後輩「同級生」
先輩「私は頼りになる」
後輩「先輩は頼りになる」
先輩「私と後輩はつきあってない」
後輩「俺と先輩はつきあってない」
先輩「なるほどね」
先輩「なるほどね」
後輩「先輩しゃべり方変じゃないっすか?」
先輩「今日は何しに来たんだっけ」
後輩「ラーメン食いに気たんすよね」
先輩「そういう認識かー」
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