鈴谷「ねえねえ熊野」

熊野「なんですの？」

鈴谷「あのさ、なんで綾波の話になったのよ、まさか提督がいきなりそんなカミングアウトしないでしょ？」

熊野「ん、ああ、ちょうど出撃の報告にいった時に……」

熊野「ふぅ、疲れましたわ、これ、報告書ですわ」ぱさっ

提督「ん、ふむ、お疲れ熊野、ゆっくり休んでくれ」

熊野「はい、そうしますわ、ではわたくしはこれで……」

提督「うむ……はぁ、綾波」

熊野「はい？わたくしは熊野ですが……」

提督「んあ？あ、ああすまん、熊野の髪の色をみてたら綾波を思い出してな」

熊野「はぁ…まぁ同じ髪の色ですし」

提督「綾波、いいよな……」

熊野「わたくしは鈴谷の方が」

提督「まずはあの小さな体だな」

熊野「駆逐艦の子はだいたいみなさん小さいのでは？」

提督「まあそれもあるが……とりあえずそこの椅子に座れ」

熊野「わたくし忙しいのですけれど……」

提督「あとで間宮券やるから」

熊野「それは二人分ですの？」

提督「ん？まあ二人分くらいならなんとかなる、それで、聞いてくれるか？」

熊野「まあ、聞くくらいでしたら」

提督「よしきた！まずはだな……」

提督「まずはあの長い髪だ」

熊野「まあ、長いですわよね、床に着きそうですし」

提督「それから時報の囁き声がたまらないな！ごーぜーんー！さーんじでーす！ってあれだ」

熊野「提督は毎朝鈴谷に起こされてますでしょう？」

提督「まあそうなんだが……一度綾波に時報を頼んだ時のことが忘れられん」

熊野「はぁ……」

提督「それから肉じゃがだな！あいつのはうまい！お袋の味ってやつだ！」

熊野「鈴谷も肉じゃが作れますわよ？」

提督「いや、綾波のがいい」

提督「というかなぜお前はさっきから鈴谷を推してくるんだ」

熊野「だって、好きですから」

提督「いや、まあいいか、それでだな」

熊野（早く終わらないかしら）

提督「あの髪で首をしめられてみたいんだよ！」

熊野「ぶーっ！？」

提督「あ、つい欲望が」

熊野「けっほ、けっほ…うぇ？マジですの？」

提督「なんかいい香りしそうじゃないか？」

熊野「いや、あり得ませんわ、普通にキモいです」

提督「そうか……そうだよな、なんかつい言ってしまった」

熊野「あの、もういいですか？気持ち悪いので……」

提督「え、あ、すまん、もういいぞ、ほれ間宮券」

熊野「ありがとうございます、提督キモかったですわ」

提督「……」

熊野「と、言うわけですわ」

鈴谷「随分たっぷり回想つかったねー……」

熊野「そうですか？」

鈴谷「というか提督キモい……流石にキモい」

鈴谷「……っで、あの、熊野ってあたしのこと好きなの？」

熊野「もちろんですわ」

鈴谷「ど、どれくらい？」

熊野「キッスしたいくらい愛してますわよ？」

鈴谷「ぶふぅーっ！？」

熊野「まあ、冗談ですが」

鈴谷「胃に悪い冗談やめてよ……」

熊野「ふふ、驚きました？お詫びに間宮でも……」

鈴谷「あっ、いいの？」

熊野「提督からいただいたものですし、使ってしまいましょう」

鈴谷「ふふん！ありがとう熊野！愛してる！」

熊野「かか！軽々しく愛してるとか言うものではあ、ありませんわ！！」///

鈴谷（なんか怒られた）