モバP「CDデビューおめでとうー!」 (25)

桃華「今日に至るまで、感謝をしておりますわ」

モバP「CDデビューおめでとうー!」

桃華「これからも、プロデューサーちゃまと共に歩むことを、誓いますわ」

モバP「嬉しいことを言ってくれるね…感無量だよ……グスッ」


プロデューサーは涙を流し、喜んだ。

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モバP「うーん、でもよかったなぁ。後、もう少しCDデビューが遅ければ……」

桃華「え?一体、どういうことですの?」

モバP「あ…い、いや、何でもないよ!さぁ、今日は疲れただろう?帰りな」

桃華「いえ、プロデューサーちゃまの発言が気になりますわ」

モバP「何でもないさ。気にしないで」

桃華「プロデューサーちゃま、嘘をついていますわね」

モバP「ぎくっ!」

桃華「わたくし、プロデューサーちゃまとは長い付き合いですもの。お見通しですのよ?」

桃華「プロデューサーちゃまのことは、全てわかりますわ」

モバP「ハハハ!桃華には敵わないなぁ……分かった。全部、話すよ」

――――

卯月「あれ…?ここは……?ここはどこでしょう……」


島村卯月が周囲を確認すると、養成所でも事務所でもなく、見たこともない無機質な部屋だった。

部屋の中央には、金属製の箱のような物と、大きな機械があるだけだった。


卯月「確か……養成所でレッスンを終えて……シャワーを浴びたら…ちひろさんに会って」

卯月「ドリンクを差し入れてもらって……アレ?どうしたんだっけ…思い出せない」


養成所でレッスンを終えた島村卯月は、千川ちひろと出会った。

島村卯月の意識は朦朧としていた。頭と体が鉛の如く、重い。

ちひろ「お目覚めですか?卯月ちゃん」

卯月「ちひろさん!あの、ここはどこですか?」

ちひろ「ああ…それはですねぇ…”卯月ちゃんが皆を笑顔にする”ための、部屋ですよ」

ちひろ「卯月ちゃんのお陰で、皆が笑顔で元気になれるんです」

卯月「よくわかりませんけど…アヘヘ……笑顔になれるんですかぁ?」

ちひろ「ええ、笑顔です」


千川ちひろは天使の如く、微笑んだ。

卯月「島村卯月、頑張ります!皆を笑顔にしてみせます!」

ちひろ「良い笑顔ですねー。ハイ、ピース♪」

卯月「え…エヘ」

ちひろ「スマホで撮影してあげますねー」

卯月「エヘヘッ」


カシャ


島村卯月は千川ちひろに言われるがまま、笑顔でピースサインを作る。

ちひろ「さてと……記念撮影も終わりましたね」

卯月「記念…撮影?」

ちひろ「ああ、こっちのことです。気にしなくていいですよ」

ちひろ「それでは卯月ちゃんの”頑張ります””皆を笑顔にする”という卯月ちゃんのお願いを、聞届けました♪」

ちひろ「では、この箱に入ってください」


島村卯月は千川ちひろに促され、朦朧とした意識のまま、部屋の中央にある箱に入った。

頑張って

卯月「……うーん…何だか、中が熱いような…」

ちひろ「準備よし。頑張って、スタドリになってくださいね」

卯月「え…あ、嗚呼ッ!ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


千川ちひろが箱についたボタンを押すと、箱に入った島村卯月は焼却された。


卯月「熱い…!があああッ、熱いアづイィィイイ!!」

ちひろ「卯月ちゃんが悪いんですよ?お仕事もせずに、養成所でレッスン漬けでしたよね」

ちひろ「養成所のレッスン費用が、卯月ちゃんのギャラから回収できないんですよ?」

卯月「がああ゙ア゙……あああああ!熱い、アヅイあづぃぃいいいいい」

ちひろ「親御さんに迷惑かけたくないからと、問題を一人で抱え込み」

ちひろ「レッスン費用の返済を滞納しましたよね?」

卯月「ちひろぉ!ヂヒ!……ぢひ…ろぉ…」


ゴゴゴゴゴ……


轟音と共に、島村卯月は焼却されていく。


ちひろ「よーく燃やして、加熱しないと食中毒がおきますからね」

ちひろ「さて、しっかり焼けましたね。これをミキサーにかけて、スタドリにしなくちゃ」

――――


モバP「……というわけだ」

桃華「そんな……そんなことがッ!?」

モバP「レッスン費用の滞納や、CDが売れない、声がつかない……そういうアイドルを」

モバP「ちひろさんは、スタドリに加工しているんだ」

桃華「スタミナの回復するスタドリは”アイドルそのもの”だった……というわけですわね」

モバP「そうだね」

飲むだけで疲労が吹き飛び、アイドルのパフォーマンスが上昇するスタドリ。

プロデューサーが1人で3桁のアイドルをプロデュースできる秘密は、スタドリにあったのだ。

スタドリこそは、まさしくアイドルの生命、魂、肉体……

アイドルのみが持つ煌めき、そのものであった。

桃華「ちひろさん……いえ、千川ちひろを告発しますわ。プロデューサーちゃま、手伝ってくださいな」

モバP「俺は構わないけど……桃華、君は良いのかい?」

モバP「スタドリの製造方法は、ちひろさんしか知らない」

モバP「ちひろさんを告発すれば、スタドリは製造できなくなる」

モバP「そうすると、桃華のアイドルとしてのパフォーマンスが落ちるかもしれないよ?」

桃華「この桜井桃華に不可能はありませんわ。スタドリの力など無くとも、アイドルを全うしますわ」

奇をてらったつもりだけれど手垢付きまくりのスタドリ(やらレアメダルやら)の原料ネタを拙い残酷描写でやろうという蛮勇だけは評価してやる

モバP「ほほう。スタドリなしで、生身でアイドルをやる……と言うのかい?」

桃華「ええ」

モバP「幾千ものアイドルがしのぎを削る、この芸能界を生身で生き抜くと?」

桃華「もちろんですわ。プロデューサーちゃまの期待に応える」

桃華「それが…わたくしの責任ですの」

モバP「素晴らしい。俺も責任をもって、桃華をプロデュースするよ」


一週間後、千川ちひろは拘束されたが、スタドリの事実を公表すれば

社会を大きく揺るがすという判断のもと、事実は未公開となった。

千川ちひろは人知れず、東京湾に沈んだ。


おわり

ありがとうございました。HTML依頼だしてきます

>>14
ヒュー!評論家気取り読者様カッケー!
気にせずに続けてどうぞ

>>17
すみません。終わりました。
借金とかトラブルを家族に言えないアイドル…は卯月しか思いつきませんでした。

お疲れー

内容の是非はともかく
もうちょい工夫しようぜ
山無し谷無し、オチは何がしたいのか分からない

正直つまらない

とっくに声付いてる卯月がエナドリになってる時点で桃華の未来決まってんじゃん

なんでこのネタを実家が金持ちの桃華でやったんだ?
金の問題で桃華がどうこうなるわけないのに

順当な流れでアイドルぶっ[ピーーー]どころか殴るだけでも文句言われるのに
唐突にカニバリズムやって叩かれないわけないだろ

グロしかやってることがない
他に何をしたかったのか分からない
80年代の同人誌のような適当さ

で?って感じ

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