ほたる「付き合ってもらって…ありがとうございます」 (202)

※モバマスSS
複数P世界、安価スレ
連取・連投・エロ・鬼畜は安価下
誤字脱字・駄文・亀注意
古い伏線にも注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448192311


櫂「ここまででお付き合い」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1446202499

麗奈「黙って付き合いなさいッ!」
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聖「付き合うって……難しいな……」
聖「付き合うって……難しいな……」 - SSまとめ速報
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モバP「男同士の付き合い」
モバP「男の付き合い」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447458393/)

巴「筋の通った付き合い」
巴「筋の通った付き合い」 - SSまとめ速報
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志乃「付き合える権利」
志乃「付き合える権利」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447934539/)



の続きです
魔の106作目
何とかまとめてみせます……
(緑の)悪魔に魂を売ったとしても


プール



櫂「ふぅ……気持ちいい!」ザバァ!

櫂「やっぱり泳ぐのって最高!運動したら疲れるのが普通なのかもしれないけど、あたしの場合は疲れが取れるんだよね。」

櫂「こうして仕事終わりにそこのプールで泳ぐのが密かな楽しみだったり……」

男「君もなのかい?」

櫂「わわっ?!」

男「おっと、すまない。見事な泳ぎをしている人間を見るとどうしても話したくなってしまうんだ。」

櫂「あっ……(びっくりしたぁ……隣のレーンから話しかけられたのに、それまで全然気付かなかった……)」

男「それと、自分と同じ事を楽しみにしていると聞いてはね。」

櫂「お兄さんも泳ぐのが好きなの…?」

男「大好きだ。ちなみにバタフライが一番好きだ。」

櫂「なら、お兄さんはいい人だね。うん、怪しい人かどうかを気にする必要はないね!」

男「警戒を解くのが早すぎないか?いや、有り難いんだが。」

櫂「だって、泳ぐのが好きな人に悪い人はいないもん!」ニコッ

男「水泳を口実に君に良からぬ事を企んでいるのかもしれないぞ?」

櫂「その体を見れば分かるよ。……あっ、変な意味じゃなくてね!えっと、筋肉がかなり泳ぎ込んでる人のそれだからさ、変な目的のためにそこまで泳ぎ込む人はさすがにいないでしょ?」

男「…君の見立てだと、私はどの程度泳いでいるように見える?」

櫂「最低でも週に5回以上、3時間の泳ぎ込み、それを10年以上続けてる…どう?」

男「驚いたな、全部その通りだ。君の見立て通り私はただの水泳バカだ。仕事の相棒にも呆れ果てられるぐらいさ。」

櫂「よし!」グッ!

男「珍しい他人の測り方をするな。独特のものの見方だ。」

櫂「あはは…あたしのお世話になってる人たちの口癖が『筋肉は嘘をつかない。』なんだ。筋肉を見れば、その人が分かるって。」

男「そして筋肉から私を無害な人間と判断したという訳か。成る程、君ほどの慧眼があれば理に適っている。」

櫂「それと…さっき泳いでるところを実は見させてもらってたからさ。綺麗なバタフライだったよ!」

男「お互い様か。他人に褒められるのは新鮮だ。照れるな……」

櫂「>>9

(この人メタルモードの輝子Pさんみたいに顔だけ真っ白だけど、メイクかな?)

櫂(この人メタルモードの輝子Pさんみたいに顔だけ真っ白だけど、メイクかな?)

男「私の顔に……ああ、これはメイクではない。素肌だ。」

櫂「えっと……肌白いね…」

男「ありがとう。あまり日に焼けない体質なんだ。海でもわりと泳ぐ方なんだが。」

櫂「へぇ……(うーん、奏ちゃんだって肌とか白いし……こう言う人もいるのかな?)」

男「日に焼けられる人間が羨ましいよ。」

櫂「女の人からしたら日焼けしないのも羨ましいと思うけどな。」

男「その言い方だと、自分を『女の人』に含めないように聞こえる。」

櫂「日焼けを気にしてたら夏場は泳げなくなっちゃうじゃん。あはは……あたしが変わってるのかもしれないけど。」

男「価値観はそれぞれだ。何を幸運と捉え、何を不幸と捉えるかでさえ違いがある。」

櫂「ふふっ、ありがと!川し……ゴホッゴホッ……気にする人はすごく気にするみたいだし……えっと……」

男「名乗るほどの者ではない。恐らくこれ以降会うこともないだろう。」

櫂「そっか……ちょっと残念。あたしは西島櫂。」

男「相手は名乗らないのに、自分は名乗るのか?」

櫂「あたしの流儀、かな?縁を大切にしたいんだ。」

男「……名乗らないのが礼を失しているように感じてきた……呼び名が無いのも会話に不便だろう。」

櫂「ううん、大丈夫だよ。あたしも本当は軽々しく名前を教えちゃダメって言われてるし。」

男「と、言うことは、私の所為で君は不利益を被ってしまったのか。」

櫂「不利益…?」

男「私が君に話しかける事によって、君はある種の契約を違反してしまった。埋め合わせはどうしたらいい?」

櫂「あ、あたしがここに居ることは……周りの人たちには内緒にして…?」

男「分かった。」

櫂「それと……お兄さん、って呼んでいいのか教えて…?」

男「私は構わないが、何故そんな事を聞く?」

櫂「もしかして、お兄さんって歳じゃなかったから…その…アレでしょ?」

男「そう言うことか。やはり仮に名乗っておいた方が良さそうだな。私の名前はとてもありふれている名前なんだ。鈴木一郎やジョン・スミス、のような名前だ。ある有名人から取った名前なんだが。」

櫂「じゃあ……鈴木さん、でいい?」

男「分かった。私は今からしばらくの間は鈴木だ。」

櫂「ありがと、鈴木さん!」

男「>>16

呼び捨てでもいいぞ

男「呼び捨てでもいいぞ?」

櫂「よ、呼び捨てはちょっと……」

男「呼び捨てにすれば2文字も節約できる。その分長く話せるではないか。」

櫂「そっか……でも呼び捨ては……」

男「…無理なら別に構わない。私も君を西島、乃至は櫂と呼ぶのは少し気がひける。君は律儀なんだな。」

櫂「あはは…敬語が苦手な分、ちょっとぐらいはしっかりしとこうかな、って。」

男「私も敬語は苦手だ。上手く話せなくない。確かに、君が敬語を使っているのは似合わなさそうだ。」

櫂「よく言われる。偉い人とかには一応敬語で話さなきゃ、って思って頑張るんだけど……いっつも君には敬語は似合わないって言われて、結局普段通りの言葉遣いで話すことになるんだよね。」

男「君はその話し方を含めて君ということだ。初対面の私にも、旧来の友人のように話しかけてくれる。」

櫂「それもよく言われる。あんまり自覚はないんだけど……」

男「ならば、それは君が根から誰に対しても友好的に接せる人間と言う事だ。」

櫂「えへへ……ありがと!」ニコッ

男「………眩しい。」ボソッ

櫂「?」

男「……何でもない。思いがけない収穫もあるものだ、と言う話だ。少し勝負しないか?君と競ってみたい。」

櫂「あたしもそう思ってたとこ!種目は?」

男「400m個人メドレー。」

櫂「中々ハードな種目を選ぶね!ふふっ、最初に言っとくけど、あたしかなり速いよ?」

男「ふふふ……そうでなくては勝負をする意味がない。」

蘭子の家 蘭子の部屋



蘭子「この血塗られし衣こそ、我が軍勢に相応しいと思わない?(このお洋服素敵でしょ?ほたるちゃんと一緒に着てみたいなー♪)」

ゴスロリドレス「我こそが真祖よ。(ハンドメイド。)」

ほたる「えっ……いいんですか…?」

蘭子「我と共鳴せし魔翌力を持つ者よ。(私と同じでゴスロリが好きって聞いたから……えへへ……)

ほたる「……ほ、本当にいいんですか…?」

蘭子「>>23

蘭子「うす怪獣よ!闇の衣を纏いし者は夜に生きる同族に等しい。(もちろん♪ほたるちゃんとお揃いの服を着れるなんてすごく嬉しい!)」

ほたる「でも……私が着ると、糸がほつれてしまったり……」

蘭子「千の刃を以って千の夜を齎す暗黒神の腕を持つ男にとっては児戯に等しいわ。(もしそうなったとしても、厨二Pさんがすぐに直してくれるから大丈夫だよ。)」

ほたる「も、もしかしたら……突然爆発してしまったりする……かも…」

蘭子「ば、ばくはつ……?!」

ほたる「昔…1回あったので……」

蘭子「………」

ほたる「お気持ちはとっても嬉しいです………だけど、もし……」

蘭子「だ、大丈夫……だよ…?(恐るるに足らず。)」

ほたる「蘭子さん………」

蘭子「わ、我が魔翌力の前に敵は無し!如何なる存在に対しても、魔王はこうべを垂れはしない!(そ、それぐらい平気だから……私はほたるちゃんの不幸体質なんて気にしないよ…?)」

ほたる「爆発したら……」

蘭子「我が友の出番よ!(厨二Pさんが何とかしてくれる……たぶん。)」

蘭子「生贄を捧げずして呼び出せる魔神などありはしない。地上を支配する事こそが魔王の本懐。(それに……たとえ爆発しちゃうんだとしても、私はほたるちゃんとお揃いのドレスを着てみたいな。)」

ほたる「…………」

蘭子「……すぅ……はぁ……ほ、ほたるちゃん可愛いから……似合うと思うから……す、すっごく……!」///

ほたる「……!」

蘭子「あうう……」///

ほたる「……蘭子さ…」

蘭子「な、何でもないもん……!(虚無の闇よ!)」///

ほたる「…ありがとう…ございます。」

蘭子「………」///

ほたる「あの………」

蘭子「衣を纏う為には儀式が必要。闇の神官に代わり割れが執り行わん。(き、着方とか…分かる…?分からなかったら…教えてあげるけど…)」///

ほたる「じゃあ、お願い…しようかな…?いいですか…?」

蘭子「…世界が闇に包まれし時が来た!(うん……任せて!)」

〜〜〜


蘭子「わぁぁ………」キラキラキラキラ…

ほたる「…こんな服が着られるなんて……幸せです…!」

蘭子「新たなる闇の力を歓迎しよう。(えへへ……よかった。)」

ほたる「誰かとお揃いを着るのって…初めてなんです…」

蘭子「誠か?(そうなの?)」

ほたる「>>30

そもそも昔から周りに避けられてたし……仮に友達が出来たとしても、その子の親や学校の先生が引き離したり、事故に遭ったりして……私と一緒に遊んだ翌日に一家心中した子もいました……
お父さんにもお母さんにも見放されて……私のおばあちゃんと、「赤おじさん」と「黒おじさん」だけがずっと私の傍に居てくれて……

ほたる「そもそも昔から周りに避けられてたし……仮に友達が出来たとしても、その子の親や学校の先生が引き離したり、事故に遭ったりして……私と一緒に遊んだ翌日に一家心中した子もいました……」

蘭子「ふぇっ……?!」

ほたる「お父さんにもお母さんにも見放されて……私のおばあちゃんと、「赤おじさん」と「黒おじさん」だけがずっと私の傍にいてくれて………」

蘭子「…………」

ほたる「…と言っても…実際にはおばあちゃんだけだったんですけど……」

蘭子「ど、どう言うこと……?」

ほたる「イマジナリーフレンド…って言うらしいです。幼い子どもの…本人にしか見えない友だち……」

蘭子「ひっ……」カタカタ…

ほたる「あ……たぶん…蘭子さんが考えているようなのじゃなくて……ほら、3歳ぐらいまで自分はどこかのお姫様なんだ……って、信じてたりしませんでしたか…?」

蘭子「そ、そ、それと……?」カタカタ…

ほたる「それと同じなんです……幼い子どもは想像力が豊かですから……友だちさえ空想で生み出してしまう……」

蘭子「あっ……」

ほたる「…私には本物の友だちは居ませんでしたから……余計に……」

ほたる「何で「赤おじさん」と「黒おじさん」だったのかは……今となっては分かりません……とにかく、その2人だけが……私の友だちでした。」

蘭子「………」

ほたる「でも、分別がつくようになって…現実が理解できるようになった頃にはいつの間にか居なくなっていました……所詮は私の空想の友だちでしたから。」

蘭子「…………」

ほたる「ただ……確かに頭を撫でてもらったような気が……」

蘭子「ほたるちゃん……!」ガバッ!

ほたる「へっ……?!」

蘭子「ぐすっ……私……ほたるちゃんのこと……友だちだって思ってるから………」

ほたる「……友…だち…」

蘭子「私だけじゃなくて……事務所のみんなも……そう思ってる……から……」

ほたる「…………」

蘭子「だから……ぐすっ………」

ほたる「………っ……」

蘭子「>>36

たか...ら...?!(ほたるの後方を見る)

(意識を乗っ取られて)この事務所の者共はいずれ天の姫とその軍勢に取り込まれ、世界を滅ぼす。我らはそうなる前に貴女を連れていかねばならない。私たちの世界へ……貴女を傷つけるモノのない世界へ……

安価把握

また不穏なフラグが……

お休みなさい

再開します

蘭子「…!…この事務所の者共はいずれ天の姫とその軍勢に取り込まれ、世界を滅ぼす。我らはそうなる前に貴女を連れていかねばならない。私たちの世界へ……貴女を傷つけるモノのない世界へ……」

ほたる(よく分からないけど、たぶん…励ましてくれてる……)ホロリ…

蘭子「さあ…共に行こう。我々は貴女が欲しい……貴女のその……っ?!」

ほたる(蘭子さん……いい人だな…私にはもったいないくらいの……)

蘭子(……あ、あれ?今一瞬クラって……)

ほたる(最近は大きな不幸も起きなくなって来ているし……ううん、その前に…私はもう…不幸じゃない……!)

蘭子(昨日夜遅くまでお絵かきしちゃったから、そのせいかな……?)

ほたる「……蘭子さん…」

蘭子「何だ、我が友よ?」

ほたる「私を友だちと言ってもらったりなんかして……すみま……いえ、私を友だちと言ってくれて…ありがとうございます…」

蘭子「……戯れに過ぎぬわ。(……当たり前の事だよ。)」

ほたる「当たり前……ああ、私……当たり前に…生きてもいいんだ……っ……」

蘭子「………」ギュッ…

ほたる「…幸せだな……出会いが、私を変えてくれた……」

蘭子「分かるよ……私も出会うことで変われたから…ちゃんと…自分の言葉も言えるようになれたから…」

ほたる「っ……」

蘭子「だから、自分の言葉で言いたいの。……ほたるちゃん、今日はいっぱい遊ぼうね…!」

ほたる「………はい…!」

路地裏



愛海「…………」

若い女「……」

愛海「目が覚めたら全部忘れてるよ。……ストレスはお山によくないから。」
ファサッ

愛海「…何だか胸騒ぎがしたから来たんだけど、正解だったみたいだね。お山が泣いてた。」

愛海「あたしに見つかるなんて運がないね。あたしさ、お山を泣かせる相手には容赦がない事で棟方流の中でも有名だから。」

愛海「表に出るような流派じゃないから、知らなくても無理はなかったと思うけど。ほんと運がなかったね。」

愛海「>>46

で、『貴方』は誰?罪もないお山を傷つけるならあたしが相手するよ?(何もない空間に向かって)

そこのお2人も、盗み聞きは良くないんじゃないかな
……さすがに死んじゃったお山を登るのは難しいんだけど

愛海「そこの2人も、盗み聞きは良くないんじゃないかな。……さすがに死んじゃったお山を登るのは難しいんだけど。」

「………」

愛海「……そう、このお姉さんの。」

若い女「……」

「………」

愛海「辛かったね、それは……分かっているのに、何もしてあげられなかったのは……安心して、このお姉さんの心の凝りはあたしがきちんとほぐしておいたから。」

「………?」

愛海「うん、もう大丈夫。この人はしっかりと押し返してくるような強い人。少し弱ってしまうような事があったんだろうね。」

「…………」

愛海「あたし?あたしは見ての通り、ただの美少女だよ…なーんて。一応こう言う事の専門家のつもり。」

「………」

愛海「うん、意外と多いんだよ。疲れてる人が多いから…そこに付け込まれちゃう。甘い言葉で連れて行こうとするモノに。」

「………」

愛海「そう言う「モノ」は必ずいる。光の差すところに影ができるように。……そう言う意味で言うなら、あたしたちの戦いは絶対に終わらない。」

「………?」

愛海「辛くはないよ、棟方流に生まれた者の使命だから。」

愛海「もし、あたしたちの戦いが終わるとしたら……それは、世の中から悲しいお山がなくなる時…かな。」

「…………?」

愛海「そんな時は来るのかって?……分からない。でも、あたしは信じたい。本気で信じなきゃ変えられないって思うから。」

「…………」

愛海「だから、あたしは馬鹿をやって……笑ってもらってうんだ。それが悲しいお山をなくすことに繋がるって信じてるから。」

「…………」

愛海「半分仕事、半分趣味。凝りをほぐすついでに登山も楽しむ。それがあたしのアルピニズム。」

アツミー!アツミー!

愛海「探されちゃってる。……そろそろ行かなくちゃ。」スクッ

「…………」

愛海「…それなら、そこのお姉さんに1人じゃないよって教えてあげて。ずっと見守ってるから、って。今ならできるから。」

若い女「………」

「……………」

愛海「それじゃ。……すぅ……いやー、大変立派なものをお持ちのお姉様が居たからさぁ、うひひひひ!!」
タッタッタッタッタッ…

プール



櫂「へへっ、あたしの勝ちだね!」

男「むぅ……」

櫂「けっこうギリギリだったけど…鈴木さん、何者?」

男「言ったはずだ。ただの水泳バカだと。私も自信はかなりあったんだが……君には敵わなかった。」

櫂「ここだけの話なんだけど……あたし一応プロだからさ。」

男「道理で敵わないわけだ。」

櫂「>>53

それに、まだまだ若いですから

櫂「それに、まだまだ若いですから!体力でならほとんどの人には負けない自信があるんだ。」

男「若さか……納得した。君の泳ぎは瑞々しい。」

櫂「裏を返せば、まだ19年しか泳いでないって事なんだけどね。フォームの完成度と泳ぎの綺麗さだったら、あたしの完敗だよ。」

男「ふっ、年季が違うからな。その点に関しては譲るつもりはない。」

櫂「鈴木さんいくつ…?」

男「企業秘密だ。君よりずっと年上とだけ言っておこう。」

櫂「見た目だとPさんと同じぐらいにしか見えないんだけどなー…」

男「Pさん?」

櫂「あっ……Pさんって言うのは、あたしがお世話になってる人の名前。一言で言うと、あたしの尊敬する人。」

男「ふむ……となると、先程言っていた『筋肉は嘘をつかない』が口癖の人間と言うのはその男か。」

櫂「そ、かなりアレな人だけど……すごく優しくて強くていい人。」

男「一度話してみたいな。」

櫂「えっと…筋トレの方法を教えてもらいたいの?」

男「それも興味深いが、君の尊敬する人間と言うだけでも、話をしたくなるには十分だ。(そして…ほたるを間接的に救ってくれた人間でもある。)」

櫂「何だか照れちゃうな……あっ、あと2時間ぐらいしたら、あたしを迎えに来てくれるから、その時に話してみる?」

男「済まないな、私はあと1時間もしたら仕事に向かわなくてはならないんだ。やらねばならない事が残っている。」

櫂「そっか…残念。…お仕事頑張ってね?」

男「有難う。(終ぞ話す機会は得られずか。)」

櫂「あと1時間だけしか一緒に泳げないのかぁ……」

男「私もそれはひどく残念に思う。」

櫂「……あっ!あのさ、もし良かったら…」

男「それも無理だ。私は今まで手掛けていた仕事が終わったため、遠いところへ帰らなくてはならない。今日も泳ぎ納めに来たんだ。」

櫂「そっか……」

男「>>59

だが、私は君という人間に出会えたお礼がしたいと思う。この世界が滅びる前に、ほたるだけでなく君やPさんも我々の世界に連れていってあげよう……

男「だが、私は君という人間に出会えたお礼がしたいと思う。この世界が滅びる前に、ほたるだけでなく君やPさんも我々の世界に連れていってあげよう。」

櫂「えっ……?」

男「仮定の話だ。将来的に、君たちの世界にはかつてないほどの災厄が訪れる可能性がある。」

櫂「……鈴木さんって…」

男「ただの水泳バカだ。但し、君たちとは異なる世界の。」

櫂「………」

男「信用して貰わなくて構わない。行動で示す。」

櫂「いや、信じるよ。冗談を言っている目じゃないもん。」

男「…君は他人を信用するという事を知っているんだな。」

櫂「教えてもらったから。鈴木さんはあたしたちを知ってるの?」

男「知っている。私の仕事内容に関係がある事だった。」

櫂「そう。それ以上は聞かないね。」

男「助かる。」

櫂「この世界に訪れる災厄って?」

男「分からない。ただ、恐ろしい災厄だ。」

櫂「もしそれが起きたら、この世界はどうなっちゃうの?」

男「それも分からない。だからこそ、君たちだけでも助けたい。」

櫂「あたしたち…だけ?」

男「こちらにも色々と決まりがある。限度があるんだ。」

櫂「………」

男「回避できる可能性も存在するが、それは限りなく……」

櫂「ごめんなさい。」ペコ

男「……?」

櫂「気持ちだけもらっておくね。」

男「……何故だ…?」

櫂「この世界が好きだから。」

男「………」

櫂「>>65

それに、滅びるかもしれないからって何もせずに諦めることはできないから。

安価把握

200回目辺りが決戦になる予感

一時中断します

決戦とか厄災とか不穏な言葉でてるが、わざわざバッドエンド目指す人は、いないと信じてるよ。

最終的にバッドエンドにはならないとしてももっと苦戦させてほしいと思う

再開します

櫂「それに、滅びるかもしれないからって何もせずに諦めることはできないから。」

男「滅びの運命に立ち向かうか……」

櫂「起きる可能性があるって事は、止められる可能性があるって事でしょ?」

男「その可能性は限りなく低い。」

櫂「でも0じゃない、そうでしょ?」

男「賭けるには低すぎる数字だ。」

櫂「一流のギャンブラーは勝利を呼び込めるらしいよ?」

>>67>>68
何てったってアイドルです
つまり、そういう事なのです



男「君も勝負師か?」

櫂「ある意味ではね。」

男「勝負は強いか?」

櫂「まあまあ。でも、ここ一番での賭けに負けた事は無いよ。」

男「そうか………」

櫂「………」

男「君のここ一番での勝負運を信じてみよう。私もそちらに賭けていいか?」

櫂「えっ……?」

男「実は私たちが世界が滅ぶと判断したのはこれが初めてではないんだ。せっかちな奴など、ここ最近だけで2回も世界が滅ぶと判断した。」

櫂「だけど、世界は滅びなかった。」

男「ああ。君たち人間は常に我々の予想の上をいく。」

櫂「それは今回だって例外じゃないよ。」

男「私もそう信じたい、いや信じる。……実を言うと、仕事でこちらに滞在したのが長すぎて……その……」

櫂「好きになっちゃった?」

男「………そんなところだ。」

男「……悪かった。君がこんな提案に乗ることがない程度理解すべきだった。ほたるも……それでは2度と笑顔は見せてくれなくなるだろう。」

櫂「………」

男「頼みがある。……この世界を……ほたるの居る世界を守ってはくれないか?」

櫂「いいよ。」

男「…有難う。」

櫂「やっぱり水泳が好きな人に、悪い人はいないね。」

男「>>75

良い人か...君を信じたから見せるが私は人じゃないんだ...

だが……私の仲間はほたるを守るためなら手段を選ばん。それが例えこの事務所の人間であろうと、ほたるを守るためなら容赦なく切り捨てるだろう……

男「だが……私の仲間はほたるを守るためなら手段を選ばん。それが例えこの事務所の人間であろうと、ほたるを守るためなら容赦なく切り捨てるだろう……」

櫂「つまり、鈴木さんは選んでくれるって事だね。」

男「……そう取るか。」

櫂「前向きなのがあたしの取り柄の一つなんだ。ありがと、あたしたちにまで気を配ってくれて。」

男「君たちに何かあってはほたるが悲しむ。それだけだ。」

櫂「優しいんだね。」

男「……君は変わっているな。」

櫂「そうかな?…いや、そうなのかも。うちの事務所の人たちはみんな変わり者って評判だから、それってあたしも、って意味だよね?」

男「人間ではない存在と前にして平然と話す人間が普通なものか。」

櫂「……あ、そっか!それが普通になってたから全然気付かなかった…」

男「流石はほたるを受け入れてくれた事務所だな。……私はほたるを守りたい。だが、ほたるの居場所も守りたい。」

櫂「あたしたちは鈴木さんが思ってるより、ずっとヤワじゃないよ。普通じゃないくらいにね。」

男「自分たちぐらい自分で守れる……そう言いたいんだな。」

櫂「みんな強いから、色んな意味で。鈴木さんの仲間の人たちにも言っておいて。いざとなれば、ほたるちゃんを優先してくれて全然構わないからって。」

男「済まないな。」

櫂「………」

男「私は………」

櫂「ねえ、もうひと泳ぎしよっか?」

男「なっ…?」

櫂「モヤモヤを吹き飛ばすのには泳ぐのが一番だからさ。」

男「世界に危機が迫っているとしても、君は泳ぐのか?」

櫂「あたしと鈴木さんがここで泳いでも世界は終わらないよ。」

男「そう言う問題では……」

櫂「泳ごう?あたし、泳ぎたい。」

男「君は…………」

櫂「安心して。あなたの大切な存在は、あたしたちが守るから。だから今は、泳ごう?」

男「………」

櫂「……」ニコッ

夕方 蘭子の家



蘭子「血に酔い時を忘れし闇の魔獣よ。(遊んでたらいつの間にか暗くなって来ちゃったねー。)」

ほたる「本当ですね……もうこんな時間。楽しい時間って短いですね。」

蘭子「さあ、我々闇の血族にとっての愛すべき月の時間の始まりよ。隠されていた力が目覚める時。(もう夕方だもんねー。これからまだまだ楽しくなるところなのに…)」

ほたる「すみません…これからお仕事が入ってしまっていて…」

蘭子「些事よ。我らは瞳を持つ者。(気にしないで。私たちはアイドルだもん。)」

ほたる「>>82

うん、そうだね(アイドルか...昔じゃ考えられなかったな。これもほたるPさんやPさん達、そして二人の悪魔さんのおかげ)

今はこうやってアイドルとしてファンの皆さんに笑顔を届けられているけど、やっぱり蘭子さんや事務所のみんなと遊ぶことがやっぱり楽しいです。

ほたる「今はこうやってアイドルとしてファンの皆さんに笑顔を届けられているけど…やっぱり…蘭子さんや事務所のみんなと遊ぶことが楽しいです……」

蘭子「蒼い太陽、紅き月。魔界を人の常識で測ることなど出来はしないわ。(アイドルが友だちと遊んだらいけないって言う決まりはないよ?……あのね、レッスンだけがアイドルに必要な事じゃないの。)」

ほたる「それは何か……教えてもらえますか…?」

蘭子「愉悦と言う物だ。(自分の好きなことをやること。)」

ほたる「自分の……好きな……?」

蘭子「我が友の魔言よ。(厨二Pさんの言葉。)」

蘭子「魔王とて闇の中にしか生きられぬは同じ事。フッ、ならば闇で世界を覆い尽くしてしまえ、と。(蘭子たちだって年頃の女の子なのだからから、今の内に友だちと遊んだりしておけ、それが結果的に、アイドル活動にもつながるから、って。)」

ほたる「つながる……?友だちと遊ぶことが…アイドル活動と…?」

蘭子「闇の眷属が求めるは猛毒の瘴気よ。夜の住人が求めるは深淵なる邪気よ。(ファンの人たちに楽しんでもらうには、自分が楽しまないでいてどうする、って。)」

ほたる「…あっ……そう言えば……ほたるPさんと出会えてから……お客さんにずっと…喜んでもらえるようになりました。」

蘭子「闇の眷属は闇の一部。饗宴に集いし者は皆、血に飢えているものばかりぞ?(ファンの人たちにはね、こっちの気持ちが伝わるの。私たちが楽しいって思えば、楽しいって思ってくれる。)」

ほたる「蘭子さんは…?」

蘭子「我は魔王、闇を統べし者!我が威光は天を照らし、地に満ちているわ!(私は毎日がとっても楽しい♪それはね、アイドルのお仕事と、友だち、両方が私にはあるからなの。)」

ほたる「………」

蘭子「魔界は我が掌中にあるわ。私の体の一部も同然。(どっちか一方を選ばなくていいんだよ?どっちもやろっ?だって両方、楽しいんだから♪)」

ほたる「…………」

蘭子「飽くなき支配欲よ!(欲張りになっちゃえ♪)」

ほたる「……欲張りに………」

蘭子「最強の鉾と、究極の盾。二つを兼ね備える我に立ち向かわんとする、その勇気だけは褒めてやろう。(ほたるPさんは、たぶん私と同じことを考えてるんじゃないかな?だって、ほたるちゃんが私たちと遊ぶって聞くと、すっごく喜んでくれるもん♪)」

ほたる「初耳です……」

蘭子「この姿を見て、生きて帰った者はおらぬわ、と。(「感情を表に出すなどギャンブラー失格です。恥ずかしいので、ほたるにはシークレットにしておいてくれませんか?」って。」

ほたる「えっと……私に話してしまっって……」

蘭子「あっ……!」

ほたる「………」

蘭子「>>88

や、闇に飲まれ……(蛍の背後に男が立っていることに気付き息をのむ)

蘭子「や、闇に飲まれ……あ…」

ほたる「……?」

男「………」

蘭子「う、う、う……!」

ほたる「……鵜…?」

蘭子「う、うし……うし……!」

ほたる「……牛…?」

蘭子「ち、違う…そうじゃなくて……う、後ろ…!」

ほたる「えっと……私の後ろが…どうしたんですか…?」

蘭子「う、後ろ!後ろなの!」

ほたる「その……だから…後ろが……
?」

蘭子「んもぉ……!いいから後ろ見てよぉ……!」

ほたる「あっ……すみません…!」クルッ

蘭子母「………」

ほたる「きゃっ?!」ビクッ!

蘭子母「あの……お迎えが来てるから、知らせてあげようと思って来たんだけど……」

ほたる「あっ……え、えっと……すみません…!」ペコ

蘭子母「こ、こちらこそ……」

蘭子「きょ、許可なく魔界に足を踏み入れるな!(は、入るときはノックしてって言ったじゃん、ママ!)」

蘭子母「ノックしたけど返事がなかったの。それでドアを開けてみたら……」

ほたる「す、すみません……びっくりしてしまって……」

蘭子(私がママを見まちがえたってこと……?うーん……そんなことってあるかなぁ…?)

ほたるP「ほたる、迎えに来ましたよ。」

ほたる「ほたるPさん……!」

蘭子母「蘭子、ほたるPさんに挨拶しなさい。」

蘭子「……あっ…わ、煩わしい朝ね。(おはようございます!)」

ほたるP「おはようございます。」

ほたる「>>95

あ、ルシファーさんも来たんですね

……!ほ、ほたるPさん!!(廊下に置いてある壷がほたるPに飛んでくる)

申し訳ありませんが、劇中描写と矛盾を生じさせてしまう為安価下とさせていただきます



ほたる「……!ほ、ほたるPさん!!」

壺「……」ヒュッ…!

ほたるP「どうかしましたか?」パシッ

壺「……」

ほたる「あ……」

蘭子母「つ、壺が今飛んできたように……?」

ほたるP「ちょっとした手品です。驚きましたか?」

蘭子「て、手品……?」

ほたるP「壺をお返しします。」ヒョイ

蘭子母「ありがとうございます……?」

蘭子(手品……あっ、さっきのも手品かー……びっくりしたぁ〜…!)

ほたる「……あの…」

ほたるP「ほたる、先に車に乗って中で着替えていてくれませんか?」

ほたる「そ、それより……」

ほたるP「何故なら、私には少し用事があります。」

〜〜〜


蘭子「…………」

ほたるP「………」

蘭子「勝負師よ……」

ほたるP「はい。」

蘭子「…ぷ、プロヴァンスの風は如何に…?(部屋の温度はこれくらいで大丈夫ですか…?)」

ほたるP「はい。」

蘭子「承知した。(そ、そうですか。)」

ほたるP「………」

蘭子(私と2人だけで話がしたいって、何かな?ほたるPさん…ポーカーフェイスだから何を考えるか……)ドキドキ

ほたるP「蘭子。」

蘭子「な、何ぞ?(な、何でしょうか?)」ドキドキ

ほたるP「今日はありがとうございました。私はそれだけがどうしても言いたかったのです。」

蘭子「へっ……?」ポカーン……

ほたるP「>>102

そして……(蘭子の背後の壁に怪しげなランタンの光を浴びせ)
「黒おじさん」でしたか?居るのはわかっています。話をつけましょう

ほたるは普段はあまり他人と遊ぼうとしないので……久しぶりにあんな素敵な笑顔が見れて私もほたるも幸せです。

これから何が起きだとしてもほたると友達でいて下さい。

ほたるP「ほたるは普段はあまり他人と遊ぼうとしないので……久しぶりにあの様な素敵な笑顔が見れて私もほたるも幸せです。」

蘭子「……ど、どういたしまして…?」

ほたるP「私はあなたに大変感謝しています。ほたるの笑顔は、私にとって最も価値のある物の一つなのです。」

蘭子「……暗黒騎士は勝負師に力を授けん。(ほたるちゃんの笑顔、かわいいですよね。)」

ほたるP「はい。1日の疲れも無くなります。」

蘭子「我が同胞よ。(分かります♪)」

ほたるP「私は彼女の保護者の様なものであって、あくまで友人ではありません。よって、彼女にあんな笑顔を与えるには不十分です。」

蘭子「汝もかなりの使い手。魔界広しと雖も其れ程の実力者は多くはない。(ううん、そんなことありませんよ。ほたるPさんのことを話すとき、ほたるちゃん、とっても幸せそうなんです。)」

ほたるP「本当ですか?それは嬉しいです。」

蘭子「時折闇の力の片鱗を覗かせる。(信頼してるんだなぁ……って。)」

ほたるP「それも私にとっては嬉しいです……」

蘭子「右手に封印されし龍が疼く。(ちょっと嫉妬しちゃうぐらいです。)」

ほたるP「…………」

蘭子「…勝負師?(ほたるPさん?)」

ほたるP「いけません。私は最近、感情が表に出てくるようになってしまいました……」

蘭子(あっ……ほたるPさん、ちょっとだけポーカーフェイスじゃなく……?)

ほたるP「誰かからほたるの話を聞くのは……今までにないケイケンです……私をフシギな気持ちにさせます……」

蘭子(本当にちょっとだけど……笑顔……?…泣き顔…?)

ほたるP「ほたるの幸せが……私の幸せなのです…」

蘭子「魂の共鳴よ。(ふふっ…同じこと言ってます。)

ほたるP「同じ……?」

蘭子「暗黒騎士が語りし。勝負師に闇の力を与えようぞ、と。(ほたるちゃん言ってたんです。ほたるPさんの幸せが……自分の幸せだって。)」

ほたるP「………」

蘭子「>>109

なのでずっとほたるちゃんの隣にいて下さい

ほたるちゃんと一緒にいるときはポーカーフェイスを解いてみたらどうですか?

(意識を乗っ取られて)違う……お前に染み付いた血の臭いがほたるから幸せを奪う……お前にはほたるを幸せには出来ない……!

安価把握

何とかまとめられそうです

お休みなさい

再開します

蘭子「玉座に居りし時は真の姿を解放しても良いのでは?(ほたるちゃんと一緒にいるときはポーカーフェイスを解いてみたらどうですか?)」

ほたるP「私も可能ならばそうしたいのです……私はまだ笑顔は練習の途中なのです。笑顔など知らない人生を送ってきたので……」

蘭子「あっ……」

ほたるP「ほたるに笑顔を返してみたいです……」

蘭子「す、すみません……」

ほたるP「いいえ。蘭子が謝る必要はありません。」

蘭子(笑顔を知らない人生……ほたるPさんも…わたしの想像できないぐらい、大変な人生を送って来たのかな…?)

ほたるP「………」

蘭子(何かしてあげられないかな……私にできる…………あっ…!)

蘭子「漆黒の堕天使の力を見せる時が来た。どうしてくれようか。(あの……私からちょっとしたお願いがあるんですけど、聞いてもらえませんか?)」

ほたるP「何でしょうか…?」

蘭子「クックック、怯えろ!(私の顔をよーく見ててくださいね。)」

蘭子「見よ、これが闇の力だ!(行きますよー、あっぷっぷ〜♪)」

蘭子(変顔)「……」

ほたるP「………」

蘭子(変顔)「………」

ほたるP「………」

蘭子(変顔)「ふぁひぃひぃふぁふぁふぇほ!(闇に飲まれよ!)」ビシッ

ほたるP「………ふふっ…」

蘭子「……!」パァァァ…!

ほたるP「ははは……やられてしまいました。」

蘭子「魔王の力を思い知ったか!(笑顔、できましたね♪)」

ほたるP「Really……?!」

蘭子「真の姿とやらを拝ませてもらったわよ。(ぎこちなかったですけど、ちゃんと笑顔って分かりました。)」

ほたるP「………」

蘭子「それが第二形態か。フッ、これが恐怖と言うものか……(できるじゃないですか♪はぁ……笑ってもらえなかったらどうしようって思ったぁ……)」

ほたるP「>>118

蘭子は本当に優しい子ですね……

ほたるP「蘭子は本当に優しい子ですね……」

蘭子「たわいもない事よ。しかし、地上は瘴気が薄いな……(そんな大したことありません。と言うか、これぐらいしか思いつかなくて……)」

ほたるP「いいえ、誰にでもできる事ではありません。私は今のココロクバリはとても嬉しかった……」

蘭子「誠也や?ならば、我もまた愉悦に浸ろうぞ。(…そうですか。だったら、私も嬉しいです♪)」

ほたるP「あなたは私の笑顔を喜んでくれるのですか…?」

蘭子「魔界の紅き月よ。(それって、変なことなんですか?)」

ほたるP「………」

蘭子「我は魔界の支配者、魔王なるぞ。(少なくとも、私は笑顔になってもらえたら嬉しいです♪)」

ほたるP「…………あの……」

蘭子「申してみよ。(何でしょうか?)」

ほたるP「私と………well……ah……その………」

蘭子「?」

ほたるP「と、友だちに……なってもらえませんか…?」

蘭子「と、友と…?(友だちですか…?)」

ほたるP「私は大人で… あなたは子どもです。友人になるには年の差がありすぎるかもしれません…しかし、私はあなたから多くを学びたい。」

蘭子「……」

ほたるP「何より、その……」

蘭子「歓迎しよう。(はい、分かりました。)」

ほたるP「私をあなたの友人にしてもらえるのですか?」

蘭子「軍勢は多いに越したことはない。地獄の軍団へようこそ。(友だちはいっぱいいた方が楽しいですから。今日から私たちは友だちです♪)」

蘭子「汝に魔王の力を分け与えよう。(私にしてほしいことがあったら、何でも言ってくださいね。)」ギュッ

ほたるP「……」

蘭子「代償はその身で支払ってもらうがな?(代わりに、トランプとかいっぱい教えてもらっちゃいますから♪)」
ニコッ

ほたるP「……分かりました。私たちは…これからは友人同士です。」

蘭子「えへへ……」

ほたるP「………ふふっ…」

蘭子「新たな力を得たわ!(新しい友だちができて嬉しいな♪)」

夜 帰りの車内



櫂「……ってさ。」

P「成る程…Qの持っていた情報とも何か関係のありそうな事だな。」

櫂「どうするの?」

P「何、いつも通りさ。世界に滅ばれるのは色々と困る。」

櫂「……だよね。Pさんならそう言うと思ってた。」

P「>>125

美世はたくみんと涼、夏樹に任せた。あいつらなら何とかしてくれるだろう。+>>125

P「美世はたくみんと涼、夏樹に任せた。あいつらなら何とかなるだろ。」

櫂「バイク好き同士話が合うみたいだしね。」

P「ああ。そうやって普通に打ち解けて行くのが一番なんだよ。美世も肩の荷が肩の荷が下りたって言ってる。肩の……」

櫂「セクハラ。」ジトー

P「ま、まだ何も言ってないだろ?!」

櫂「Pさんの言いそうな事ぐらい予想がつくよ。PさんはホントPさんなんだから……」

P「ムオッホン!兎に角、Qの野郎を取っちめてやったら全て上手くいったって話だ。」

櫂「旅行中に何があったの?」

P「男同士腹を割って話してきた。」

櫂「ふーん、その割にはしばらく……いや、そう言う事にしといたげる。」

P「ありがとな。」

櫂「へへっ、貸し一つだからね?」

P「分かってるよ、近いうちにまとめて返すから期待しとけ。」

櫂「それは期待しちゃっていいのかな?」

P「俺はホワイトデーには3倍にして返す男だ。 そうだな、取り敢えず暇を見て普通二輪の免許を取っておくといい事があるかもしれないな。」

櫂「……確かにあると便利かもね。よし、明日から取りに行こうかなー?」

P「ふふふ……きっと櫂の喜ぶ物だぞ?(その頃には美世に頼んておいた物が完成してるだろ。それと……ふっ、忘れてはいないんだぜ?)」

櫂「ちゃんと水辺でも乗れるのにしてね?」

P「水辺どころか……いや、それは櫂が免許を取ってからのお楽しみだ。」

櫂「ま、本格的にあたしにご褒美をくれるのは、そう言うのは全部が終わってからでいいよ?待つのも楽しみの一つだしさ。」

P「何時になるか分からないぞ?まだ敵の尻尾は掴めてないんだ。麗奈Pや早苗Pさん、桃華、琴歌も頑張ってくれているが……」

櫂「焦ったらダメだよ?水泳も焦った途端に泳ぎが崩れちゃうからさ、焦らないで行こ?」

P「……済まん。」

櫂「Pさんって意外と繊細だからね。その癖に無茶ばっかりして。」

P「ジッとして居られない性分なんだ。」

櫂「>>131

(鈴木さん……鈴木さんは大丈夫かな……)

櫂(鈴木さん……鈴木さんは大丈夫かな……)

P「…櫂も実は結構繊細だけどな。」

櫂「…あたしは繊細とは程遠いよ?」

P「誰かを心配してただろ?気付いてないかもしれんが、櫂は心配してる時は眉が下がるんだ。」

櫂「えっ、嘘?!」

P「ああ、嘘だ。」

櫂「むぅ……Pさんめ。」

P「あっはっはっはっは!」

櫂「…プールで会った男の人…鈴木さんの心配をしてたとこ。自分たちの方でも動くって言ってたから…」

P「信頼するしかないだろ。俺たちにできる事はそれだけだ。」

櫂「………」

P「いざとなれば手伝いに行くがな。鈴木さんとやらの職業は大体察しが付いたからな。」

櫂「えっ……?」

P「安心しろ。お前と泳げるような貴重な奴を見つけたんだ、必ずまた一緒に泳がせてやる。」

櫂「………ありがと。」

P「お互い様だ。…家までもうすぐだ。それだけ泳いだんだ、腹が減ってるだろ?」

櫂「あはは……もうペコペコだよ。」

P「亜季が温かい海軍カレーを作って待ってる。辛口と甘口どっちがいい?」

櫂「辛口がいいかな。」

P「オーケー。ちびっ子勢が辛口が大丈夫になれば一つの鍋で済むんだがなぁ……」

櫂「ふふっ……」

ほたるPの家 ビリヤード台



ほたるP「……」カーン!

カラーン カラーン カラーン
ゴロゴロ……ゴトン…ゴトン…ゴトン

ほたるP「今日は調子が良いようです。ニホンには、『笑うカドには福来たる』と言う言葉がありますから……そう言う事なのかもしれません。」

ほたるP「ほたるも…前より笑うようになりました。不幸もあまり起きなくなっている気がします。」

ほたるP「もし笑顔と運に関係があるかと言う賭けがあったならば、今の私なら間違いなく、『ある』に賭けるでしょう。」

ほたるP「ほたるの『不幸』に関して気になる事がある、と思わない訳ではありませんが……」

ほたるP「>>137

あなたもそう思うでしょう、「黒おじさん」。蘭子の家から私の後を尾けて来た事は分かっていますよ。

ほたるP「あなたもそう思うでしょう、「黒おじさん」。あなたが蘭子の家から私の後を尾けて来た事は分かっています。」

男「気配は無かったはずだ。どうして気付いた?」

ほたるP「勘です。ギャンブラーには勘も大切な武器の一つです。」

男「勘か…それに対しては有効な対策は無いな。見事だ。」

ほたるP「ありがとうございます。」

男「少し話がしたい、構わないか?」

ほたるP「はい。私もそれを望みます。」

男「それなら、まずはその忍ばせている拳銃とナイフを納めてはもらえないか?」

ほたるP「おや、これはファッションですよ?あなたたちのような存在に、こんな物は意味は無いでしょう?」

男「どちらにも強力な退魔の力が込められている。私たちに対しても期待通りの効果を発揮するだろう。」

ほたるP「私はこれらが必要無いことを期待しています。」

男「どうすれば信用してもらえる?」

ほたるP「簡単です。」ピーン!

ほたるP「私は困ったらこれで決める事にしています。」パシッ

ほたるP「表と裏、あなたはどちらに賭けますか?」

男「……裏。」

ほたるP「Hum……コインは裏です。私はあなたを信用する事にします。」

男「お前の信頼基準も奇妙だな。」

ほたるP「あなたが信用できない相手だったら、それは私が賭けに負けたと言うだけの話ですから。」

男「私が表を選んでいたらどうするつもりだったんだ?」

ほたるP「勝負にifは存在しません。結果が全てです。」

男「ふっ、命拾いしたと言う訳か。尤もその様に用心深い男で無ければ、ほたるを任せる気にはならなかったがな。」

ほたるP「ありがとうございます。」

男「……ほたるの『不幸』の話だったな?」

ほたるP「はい。あなたの知っている事を教えていただけると助かります。」

男「ふむ……まずお前は、最近ほたるの『不幸』に変化が起きているとかんじている。」

ほたるP「『不幸』が起きる頻度は減少しています。…しかし、それぞれの『不幸』は強力になっているように感じます。」

男「それは正しい。そしてその原因は、ほたるの『不幸』が不安定になっているからだ。『力』として覚醒する段階でな。」

ほたるP「それの原因はあなたですか?」

男「私にあると言えば私にある。」

ほたるP「………」

男「>>144

↑お前は九十九神というものを知っているか?

安価把握

一時中断します

再開します

男「お前は九十九神というものを知っているか?」

ほたるP「仕事で幾度か見た事があります。」

男「そうか。ならば私生活で見るのはこれが初めてだな。」

ほたるP「………」

男「『禍津日神』という邪神がいる。ほたるが生まれたばかりの頃、彼女の祖父がほたるをその憑坐にしようとしたのだ。ほたるの祖母はそれを止めるため……そして自分が死んだ後もほたるを守るため、二体の分身を作った。それが私「サタン」と「ルシファー」だ。」

ほたるP「あなたはどちらですか?」

男「私はサタンだ。」

ほたるP「サタン、神の敵対者の名前ですね。」

男「ルシファーは神に逆らいし堕天使。私と合わせ、神の行いを阻止する者にこれ以上相応しい名前があるか?」

ほたるP「ベースボール好きの両親が、子供にイチローと名付けるようなものですか。」

男「そう言う事だ。白菊の家と言うのは、古よりの歴史を持つ召喚士の家系であった。ほたるの祖父はその中でも一族の歴史の中にも居なかったほどの天才と呼ばれた男だった。」

ほたるP「彼は自分の力にとても自信があった。彼はその内に野望を抱いた。その才能を使えば、全てを自分にものにできるのではないか。違いますか?」

男「……正解だ。彼は『禍津日神』の力を手に入れ、絶対的な存在になろうとした。」

男「彼はその野望を抱きつつもそれを時が来るまで胸の内に隠し、表面上は人格者のように振舞っていた。」

ほたるP「あまり気の進まない推測ですが……自分の望む憑座を作るための交配を続けながら。」

男「……それも正解だ。誰も奴の目的を見抜けた者は居なかった。子供好きの好々爺だと誰もが信じていた。」

ほたるP「私はネガティヴな事ばかり当てます……彼の望む憑座の素材が生まれた時になって、彼は本性を現した。」

男「全ては彼の望むままになるはずだった。」

ほたるP「しかし、私は今までその様な話は知らりませんでした。未だに誰も世界を手に入れてはいません。」

男「彼は三つほど運がなかった。まずはその計画が彼の妻…ほたるの祖母に露見してしまった事。。次に、『禍津日神』の力は彼の想像を越えていた事。」

ほたるP「…三つ目は?」

男「彼が憑座に選んだ赤子は、その時点で彼よりも遥かに優れた素養を持っていた事だ。」

ほたるP「…………」

男「『禍津日神』を下ろす事には成功した。しかし、赤子は憑座とは成らず、それどころかその力と同化してしまった。」

ほたるP「ほたるの『不幸』はその為だったのですね。」

男「そうだ。」

男「『禍津日神』を己の手筈と異なる方法で下ろしてしまった男の末路は語るまでもあるまい。ほたるの祖母……彼女は……ほたるを連れて行方を眩ました。」

ほたるP「………」

男「彼女がほたるの為に選んだ方法は、『禍津日神』をほたるの力その物とし、ほたるが自身で制御できるようにすると言う物であった。同化してしまった力を引き剥がす事は不可能だった。」

ほたるP「あなたたちは、それを13年間力を押さえ込みながら続けて来たのですね。」

男「先日、『禍津日神』の『意志』とでも呼ぶべき物を海で禊を行う事により消滅させた。よって、今ほたるの中にあるのは純然たる『禍津日神』の力のみだ。」

ほたるP「>>154

それは封印できるのか?
できたらほたるは不幸じゃなくなるのか

ほたるP「Can you seal that up? If it's done, isn't the Hotaru unfortunate any more?(それは封印できるのか?出来たらほたるは不幸じゃなくなるのか?)」

男「……異国の言葉は苦手だ。」

ほたるP「…ああ……すみません。」

男「………」

ほたるP「Ahm……その『力』を封印する事は…possible…可能なのですか?封印出来たとしたら……ほたるは…不幸ではなくなるのですか?」

男「……結論から言わせてもらうと、封印は不可能だ。『力』は、ほたるその物なのだからな。」

ほたるP「あなたたちは、ほたるを不幸でなくする為に……努力を続けていたのではなかったのですか?!」

男「落ち着け。冷静さを失っているぞ。」

ほたるP「……っ!」

男「封印は不可能だ。私の言った事を思い出せ。『力』をほたるの物にする、私はそう言ったはずだ。」

ほたるP「……ほたるの『不幸』は消せない。だから……ほたるにコントロールできる形にする。」

男「そう言う事だ。ほたるの『不幸』は指向性を得た。本人の意志によって操る事ができるはずだ。」

ほたるP「しかし、そんな様子は……」

男「ほたるがまだ気付いていないだけだ。それに加えて、『力』に成り立てのためまだ不安定と言うのもある。」

ほたるP「…ほたる自信が、『力』を使いこなせるようになれば解決する…そう言う事ですか?」

男「その為にこれを用意させてもらった。」ゴトリ

妖刀「………」

ほたるP「……これは何ですか?」

男「『力』を電流に例えるなら、それを制御する装置と言うところか。」

ほたるP「これも、ほたるの『力』の一部なのですね。」

男「そうだ。ほたるの『力』の一部を使って作り上げだ。これを使えば、ほたるは『不幸』を完全に操れるだろう。」

ほたるP「………」

男「お前の言いたい事は分かる。ほたるは『不幸』を力として操る事など、望みは……」

ほたる「私にそれを……ください。」

ほたるP・男「?!」

ほたる「>>161

160

ほたる「私の不幸がなくなるのなら、どんなに痛くても苦しくても耐えますから!」

男「ほたる……」

ほたる「…っ…それが……おばあちゃんと…「黒おじさん」たちが…私のために一生懸命になって……やって来てくれたことなら……!」

男「?!」

ほたるP「……いつから…?」

ほたる「すみません……すべて聞かせてもらいました。」

安価ミスった?

ほたるP「何故……?」

ほたる「何だか眠れないでいたら…胸騒ぎがして……それで…」

ほたるP「私が……ほたるに気づかないという事が……」

男「簡単な話だ……『運悪く』…気付かなかったんだ。」

ほたるP「……ほたる…」

ほたる「………」

ほたるP「………」

>>163
盛大にミスりました…すみません…
中途修正と言う形でお許しください…



ほたる「………」ツカツカツカツカ……

妖刀「………」

ほたる「私は今の今まで、この生まれ持って携帯した不幸でたくさん泣いて何度も消えたいと思いました。でも、その力で不幸をコントロール出来るのなら、私はどんなに辛い条件を払ってでも身につけます。」スッ

ほたる「もう守られるだけの……私でなくなれるなら…!」

妖刀「……」スゥゥゥゥ……

ほたるP・男「………」

ほたる「すぅ…はぁぁっ!」ジャキィィン…!

妖刀「……」

男「……強くなったな……ほたる……」

ほたる「出会いが私を…強くしてくれました。「黒おじさん」……久しぶり…ですね……」

男「………っ…」

ほたる「…ありがとう…ございました。」

男「>>168

これで私たちの役目は終わった。今のほたる……そしてほたるPなら、来るべき厄災……「天の姫」にも……

男「これで私たちの役目は終わった…今のほたる……そしてほたるPなら、来るべき厄災……「天の姫」にも……」

ほたる「戦わなきゃいけない時が……来るんですね……」

男「済まない、ほたる……君には不幸な運命ばかりを背負わせてしまって……」

ほたる「いいえ……不幸じゃありません。私の人生を不幸と言ってしまったら……おばあちゃんと…「黒おじさん」と…「赤おじさん」のしてくれたことが……無駄になってしまうから。幸せに…なります。」

男「……っ…!」

ほたる「とっても…とっても…とっても……幸せに…なるから……安心して……ください…!」

ほたる「虫がいいとか……お前が幸せになるのか……なんて言われてもいいです……幸せに…なります…!」

男「…そうか……幸せに……なってくれるのか……」

ほたる「今も私……幸せです……ほたるPさんがいて……友だちがいて……それで……それで……」

男「……有難う。」

ほたる「……っ…」

男「私は幸せだ……ほたるが…幸せ…なのだから…」

ほたるP「ほたるは私が幸せにしてみせます。私では無理かもしれませんが……」

男「いや、十分過ぎるぐらいだ。帰る前に君と話が出来て……良かった……」スゥ…

ほたる「帰らなきゃ……いけないんですね……」

男「契約は終わってしまった……これ以上はこちらには留まれない…」

ほたるP「…ありがとうございました。」

男「これからは……君が……ほたるを……」

ほたるP「任せてください。」

男「……有難う。」

ほたる「さよう……なら……」

男「………さよなら…」スゥゥゥゥ……

ボロボロの黒い人形「……」カラン…

ほたる「………っ…」

ほたるP「……ほたる…」

ほたる「>>175

↑プラス人形の中にほたるあての手紙が入っている

ほたる「…………」スッ……ギュッ……

ボロボロの黒い人形「……」

ほたる「……っ……」ポタ…

ほたるP「………」ギュッ…

ほたる「……っ……うう………ううう………」ポタ…ポタ…ポタ…

ほたるP「………」

ほたる「今まで……ありがとう………っ……」ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…

ほたる「私は……2人のことを……なのに………っ………っ………」

ほたるP「幸せになりましょう……ほたる。」

ほたる「……っ………はい………」
ポタ……

ほたるP「………」ギュッ…

ほたる「……うう………ううう………」

ボロボロの黒い人形「………」

ほたるP「………Perhaps…」

ボロボロの黒い人形「………」

ほたるP「ほたる……少し…その…「黒おじさん」さんを…いいですか……?」

ほたる「えっ……?」

ほたるP「………」パカ…

ほたる「あっ……な、何を…?!」

ほたるP「手紙です。」ピラッ……

ほたる「…………」

ほたるP「日本語はまだ上手く読めません。ほたる……読んでもらえますか……?」

古い手紙『ほたるへ』

ほたる「おばあちゃんの字……」

ほたるP「………」

ほたる「……『ほたるへ 初めてお手紙をさせていただきます。そして恐らく、最後の手紙でもあると思います。』

ボロボロの黒い人形「………」

ほたる「『これは、私の自己満足に過ぎないのかもしれません。しかし、書かずにはいられませんでした。」』

ほたるP「………」

ほたる「『まず一言謝らせてください。全て「サタン」、あなたの呼び方なら「黒おじさん」が説明してくれたであろう通りです。』」

ほたる「『謝っても許してもらえるとは思ってはいません。憎みたいだけ、恨みたいだけ…私を憎み、恨んでください。」……そんなわけ……ない……おばあちゃんは……ずっと………」

ほたるP「………」ギュッ…

ほたる「…『ですが、もし一つだけ願えるのなら』………『願えるのなら』………っ…………」

ほたるP「………」

ほたる「『幸せになってください』……『私の願いはただ』……『ほたるの幸せ』……『だけです。』……おばあ……ちゃん………」

ほたるP「>>182

ん、まだ続きが書いてるみたいですね

ほたるP「……ん、まだ続きが書いてあるようですね…」

ほたる「……続き…?」

ほたるP「これなら……私にも読めます。……『あなたの笑顔が好きです』」

ほたる「………!」

ほたるP「………」

ほたる「他には……何か……?」

ほたるP「いいえ。これだけです。」

ほたる「……おばあちゃんらしいな……口数が少なくて……筆不精な人だったんです…」

ほたるP「そうだったのですか。」

ほたる「はい……いつも…要点だけしか言わなくて………っ……言わ……なくて……」

ほたるP「………」

ほたる「泣いてたら……だめですね……笑わなきゃ……それが……っ………」

ほたるP「……」ギュッ……

ほたる「今ので……全部分かりました。見てください……この刀…刃が……真っ赤です…」

妖刀「………」

ほたる「そさて……」

ボロボロの黒い人形「……」ポゥゥゥ……

黒い鞘「………」シュゥゥゥン…

ほたるP「……!」

ほたる「……っ……こういう事……だったんですね……」

妖刀・鞘「………」

ほたる「ほたるPさん……明日から…いっぱい笑います……だから……」

ほたるP「………」ギュゥゥゥ……

ほたる「今だけ……泣かせてください……」

ほたるP「……はい。」

ほたる「……っ……うう………うううう………うああああ………うあああああ………」

ほたるP「………」

ほたる「>>189

意識がまがつかみにのっとられる
穢れは落ちぬ
汚れた神ほど浄化せず、残り続ける
私はまた現れる、厄病神、貧乏神災厄をばら撒け
ほたるの意識がおちる

申し訳ありませんが台詞でお願いします……再安価とさせていただきます

再安価
>>192

剣の使い方……習わないとな……

ほたる「剣の使い方……習わないとな……」

ほたるP「……戦うのですね…」

ほたる「……っ……はい……私……戦います……幸せを……守るために……」

ほたるP「簡単な剣の使い方なら教えてあげられます……そこから始めましょうか。」

ほたる「はい…」

ほたるP「………」

ほたる「強く……なりたいです……」

ほたるP「いきなりは無理です……少しずつしか……強くはなれません。」

ほたる「……がんばります…」

ほたるP「ある程度上手くなってから…次のステップは考えましょう……」

ほたる「……はい…」

ほたるP「だから……今は…泣いてください…」

ほたる「……っ……うう……うあああ………ううううう…………」

ほたるP「…………」

一週間後 事務所 闘技場


ほたる「………」ジャキン…

ほたるP「今日も行きますよ。」

ほたる「はい。」

ほたるP「………」

ほたる「はぁぁぁ……!」ダッ!




斬り拓く

>>1なりにまとめてみた結果がこれです
一応ルシファー(熊本出身)とサタンから、ほたるについての話をほたるPが聞いたと言う事で……

人の運命は誰にも見えない、自分で切り開け、甘えてはいけない、と超人機に教わりました

次回からはほのぼのの予定です(数回目)

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1448450742

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