ヤマなしオチなし4レスずつくらいで書いていこうと思います
安価は好きなキャラと、希望するシチュがあればそれもどうぞー
例:《高峯のあと天体観測》
《乃々》
初めは《岡崎泰葉とコーヒーブレイク》から書いていきます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448023179
《岡崎泰葉とコーヒーブレイク》
泰葉「ん、ん。んー……」ぺらっ
P「……」
ことん
泰葉「あっ、プロデューサーさん。今日もココア、ありがとうございます」
P「おっとっと、見つかってしまったか。ごめんな、集中して台本読んでるところだったろうに」
泰葉「いえいえ。昨日はせっかくプロデューサーさんが淹れてくださっていたのに、気付けませんでしたから。申し訳なくって」
P「そんなことは気にしなくていいんだけどな」
泰葉「そういう訳にはいきませんっ」
P「ま、甘いものは脳をリフレッシュさせるっていうからな。根を詰めすぎないように」
泰葉「はいっ。ちょうどいいところですし、休憩にしようと思います」
P「そうか。なら俺もコーヒーでも入れてくるか。……ご一緒してもいいかな?」
泰葉「もちろんです」
P「よ、と」
泰葉「わ、プロデューサーさんのコーヒーもいい香り……」
P「インスタントなんだけどな。この香りをかぐと、休憩って気分になるんだ」
泰葉「コーヒーブレイク、ってやつですね」
P「そうだな。上手いこと言ったもんだ」
泰葉「ということは私は、ココアブレイクになるんでしょうか?」
P「はは、そうなるな。でも俺みたいに飲みすぎてコーヒー中毒にはならないように」
泰葉「中毒、というとなんだか恐ろしい響きですね……」
P「確かにな」
泰葉「……そんなにコーヒーを飲みたくなるほど、お仕事をなさっているということなんですか?」
泰葉「……私の、せいで」
P「ん? いやいや、違う違う。俺が勝手に飲んでるだけだから、泰葉はそんなこと気にしなくていいんだよ」
泰葉「…………」じと
P「あはは、本当だって。俺の言い方が悪かったかな。でも、気を使ってくれて嬉しいよ」
泰葉「……私」
泰葉「私、本当に感謝しています。プロデューサーさんに」
P「……?」
泰葉「毎日が、忙しくて、でも楽しくて。大変なこともあるけど、一緒に頑張っていける仲間が居て」
泰葉「手を取って導いてくれる、人が居て」
泰葉「こんな気持ちお仕事できる日が来るなんて、私、考えてもみませんでした」
P「そっか。泰葉が充実しているようなら、よかったよ」
泰葉「だから。だからこそ」
泰葉「私のせいで誰かに迷惑がかかる、というのが……。一番、辛いんです。くれぐれも、無理はしないでくださいね……」
P「大丈夫だって。こうしてちゃんとやる気補充のためのコーヒーブレイクも挟んでるし」
P「それに、泰葉と話してると元気出てくるからさ」
泰葉「…………!」
見とるよー
泰葉かわええねえ
泰葉「……あの」
泰葉「よろしければそのコーヒー、ひとくちいただけませんか……?」
P「え? ……これを?」
泰葉「や、その、ダメでしたらいいんです!」
泰葉「ただ、私もやる気を分けてもらおうかな、と思っただけで……。忘れてくださいっ」
P「駄目ってわけじゃないけど……。ブラックだから、ココアと比べたらすごく苦いと思うぞ。はい」すっ
泰葉「…………」
こく、ん
P「どうだ? やっぱり苦いだろ?」
泰葉「……いえ」
泰葉「……ほんのり、甘いです」
P「お、本当か? 泰葉は味覚も大人びてるな」
泰葉「……えへへ。私もやる気、出ました。次のお芝居、頑張っちゃいますね!」
P「おう、その意気だ!」
泣き上戸 加蓮
ほたる ドライブ
乃々と秋空の公園
自分のミスですみません
では>>10 乃々と秋空の公園もいきますね
《泣き上戸な北条加蓮》
がやがやがや
ちひろ「くー……。すぴー……」
P「あー、全くもう、この人は……」
加蓮「すごいね、ちひろさん。爆睡じゃん」
P「普段は飲んでもこんな感じじゃないんだけどな……」
加蓮「疲れてたってことなのかな?」
P「かもな」
P(とある夜)
P(加蓮のソロライブの打ち上げと称して、俺とちひろさんと加蓮の3人は居酒屋に足を運んでいた)
P(もちろん未成年の加蓮に配慮して、ご飯がメインの小料理屋のような所を選んだんだ……のだが)
P(なぜかハイペースなちひろさんがあっという間に潰れてしまったのである)
なんかスミマセン、ただの質問なんでおきになさないでください
P「ま、事務所創立4周年に新事業展開といろいろ走り回ってたからなぁ……。加蓮の言う通り疲れもたまってたんだろ」
加蓮「そうかもね。しかしあのちひろさんが、こんなに……。お酒ってすごいんだね」
加蓮「私も」
P「ダメだぞ」
加蓮「……まだ何も言ってないじゃん」
P「ダメだ」
加蓮「ぶー。ま。分かってるけどね。どこで誰が見てるか分かったもんじゃないし」
P「ん、分かってるならいいんだ」
加蓮「その代わり、飲めるようになったら付き合ってよね」
P「それなら勿論、いくらでも。楽しみにしてるよ」
加蓮「うん、私も」
加蓮「普段はこんな感じじゃない、って言ってたけど……。普段のちひろさんはどんな感じなの?」
P「んー、そうだな、どっちかって言うと笑い上戸な方かな」
加蓮「笑い上戸?」
P「おう。何喋っても大爆笑して、気分が良くなるって感じ。俺の背中とか、ばしばし叩いたりしてな」
加蓮「へえ、あんまり想像つかないけど……」
\おいお前ふざけんなよ!!!/
\あーっはっはっは!!!/
P「……ま、あんな感じだよ」
加蓮「なっとく」
加蓮「……ちなみに、プロデューサーさんはどんな感じなの?」
P「俺? 俺も割と笑う方だけど……泣き上戸って言われることがあるな」
加蓮「プロデューサーさんが泣くの? 見えなーい」
P「結局酒ってのは感情を爆発させるもんだからなぁ。些細なことで嬉し泣きしたり、ちょっと傷ついただけど号泣したりっていうのがあるんだよ」
P「ぶっちゃけ、今も結構泣きそうだったりする」
加蓮「え!?」
P「いや、今日のライブの加蓮のこととか思い出すとな……。あの加蓮が、あんなステージで立派に……って」
加蓮「ぅ……」
P「あ、やばい。ちょっとタンマ、おしぼりおしぼり……」
加蓮「ちょ、ちょっと。マジ泣きやめてよ」
P「だって、あの加蓮がだぞ? 一生懸命歌やダンスを頑張って、こ”ん”な”に立派に……! 」
加蓮「あー、もう、やめてってば……私までつられちゃうじゃんかぁ……」
P「お、このくらいで泣くとは、加蓮も泣き上戸の素質があるな?」
P「よーし、雰囲気だけでも酔え酔え泣け泣け。ジュース頼めジュース。もう一回二人で乾杯だ!」
加蓮「もー、酔っ払いめんどくさい! これ以上めんどくさいと私帰っちゃうからね!」
P(なんて言いながらも、ちょっと鼻声な加蓮なのだった)
のんびり系だけ?
恋愛系やハプニング系はOK?
>>19
露骨なエログロでなければ書きます
外れない程度にのんびりテイストになってしまうかもしれませんが
《白菊ほたるとドライブ》
ほたる「プロデューサーさん。お待たせ、しました……」
P「おう、ほたる。お疲れ様。今日の収録、一発okだったみたいだな」
ほたる「はい。たくさんたくさん練習した曲だったので……。嬉しいです」
P「最近、レッスンルームによく居残りもしてたもんな。疲れとか残ってないか?」
ほたる「……大丈夫、です。ありがとうございます」
P「じゃあ、ほたる、今日時間あるか?」
ほたる「……へ?」
P「収録が早く終わったから、時間が余ってるんだ。ドライブでも、どうだ?」
ほたる「……え、ええ?」
~車内~
P「じゃ、しゅっぱーつ、っと。ほたる、寒かったりしないか?」
ほたる「平気です……。ありがとうございます」
ほたる「あの……。一体、どこへ?」
P「ん? 実はな、この前スタッフさんに美味しいレストラン教えてもらったんだけど、ちょっと普段行くには遠い場所でさ」
P「ほたるのおかげで時間が出来たら、ご褒美がてらどうかなと思ってさ」
ほたる「レストラン、ですか……」
P「あはは、ほたるをダシに使っちゃったみたいでごめんな? 嫌だって言うならまっすぐ帰るけど……」
ほたる「……あ、いえ、嫌というわけではないんです。ですが、その……」
P「……? そういえば、さっき俺が提案したときも驚いてる様子だったな。何かあるのか?」
ほたる「…………」
ほたる「その……。私は、こんな体質ですから……。よりによって、ドライブなんかに誘って、いいのかなって……」
P「……。……ああ、そういうことか」
P「大丈夫だよ、じゃあいつもより5割増しで安全運転でいくかな?」
ほたる「…………」
P「…………」
ほたる「…………」
ぷっぷー!!
ぱぱぱー!!
P「……動かないな」
ほたる「……うごきませんね」
P「……まさか、こんなところで渋滞につかまるとはなぁ。いつもは混んでない道なのに」
ほたる「……あ。インターネットでは、もう少し先のところで事故があったみたいです」
P「そっか。まあそうでもないと、こんな渋滞にはならないか」
ほたる「……やっぱり」
ほたる(私の……)
P「…………」
P「……しょうがない。幸い反対方向は混んでないみたいだし、どこかで小道に入って引き返そうか」
ほたる「……はい」
~~
ほたる「…………あ、あの…………」
P「どうした? 早く食べないと溶けちゃうぞ?」
ほたる「あ、はい……」ぺろ
ほたる「いえ、そうではなく……。何故いきなりソフトクリームを……?」
P「ソフトクリームの看板が見えたからな。買うしかないでしょ」
ほたる「え、ええ……?」
P「何気なく寄ったけど、ここ、すっごく美味しいな。ほたるはどうだ?」
ほたる「私も、美味しいです」
P「だな。こんないい店に巡り合えてラッキーだったよ」
ほたる「……そう、ですね。ラッキー……です!」
P「はは。ほんと、成長したな、ほたる。昔のほたるだったら、落ち込んでしまうところだ」
ほたる「はい。何事も気の持ちようだって……。いろんな人に教えてもらいましたから。……なので」
ほたる「レストランはまた今度、お願いしてもいいですか?」にこっ
P「! ……こいつめ!」
くしゃっ
ほたる「えへへっ」
ほたる終わりです! 次は乃々いきますが、その前に次の安価をお願いしますー
>>+1
>>+2
黒川さん
藍子に床ドン 唇と唇が
(出来たら故意 無理なら事故でドキドキ甘酸っぱい的なで)
《森久保乃々と秋空の公園》
乃々「…………」ほけー
P「乃々!」
乃々「! ぷ、プロデューサーさん……。どうしてここが……あぅぅ」
P「いろんな人に手当たり次第聞きまわったら、公園で見たって言うから……。全く、ちゃんと机の下にいてくれよ」
乃々「いつも机の下から出てこいって言うのはプロデューサーさんなんですけど……」
P「揚げ足を取るな。さ、握手会の時間が迫ってるぞ」
乃々「うぅ……。どうしても行かなきゃだめですか……?」
P「当たり前だろ。乃々の握手会に乃々が居なかったらどうなるんだよ」
乃々「プロデューサーさんがやればいいと思いますけど……」
P「どこに需要があるんだよそんなもん」
乃々「じゃ、じゃあ……。ほんの少しでいいから、ここに座ってみてください」
P「? まあ、少しならいいけど。どうしたんだ?」
乃々「……そして、一度軽く目をつむって……。深呼吸して」
P「……? すぅー、はぁー」
乃々「少し上を向いて、ゆっくり目を開けるんです……」
P「……。…………おぉ」
乃々「どう、ですか……?」
P「すごいな。こんなに紅葉、綺麗だったのか」
乃々「私、この季節が大好きなんです……。注意しないと見過ごしてしまいそうですけど、一日一日見える景色が違って来て」
P「……本当だな。今日は空も青くて、とてもいい眺めだ」
乃々「ですよね……。紅葉の葉が、青空という川を流れているみたいです……」
P「お、詩人だな。さすが、趣味が詩だけのことはある」
乃々「しゅ、趣味というほどのことじゃないんですけど……」
P「次は、そういう方面の仕事を入れてみてもいいかもしれないな。せっかくの芸術の秋、だ」
乃々「それが分かっているのに、なぜ前回は運動会だったのか、理解に苦しみます……」
P「ははは。やっぱり秋といえば運動の秋じゃないか」
乃々「読書の秋でも芸術の秋でも、だめならせめて食欲の秋にしてほしかったんですけど……」
P「でも好評だったらしいからなぁ」
乃々「意味が分かりません……。この紅葉を見てる方がよっぼどいい時間を過ごせると思うんですけど……」
P「そこは自信持てよ……」
乃々「では、プロデューサーさん。最後にもう一度目をつぶって……」
乃々「今度は合図があったら、開けてみてください」
P「ん、もう一度か? ……そうだな、もう一度くらい目に焼き付けて、事務所に戻るとするか」
P(そういえばここのところ忙しくて、景色なんか楽しんでる暇無かったなぁ)
P(こいつはなんだかんだと嫌がりながらも仕事はこなしてくれるし……。こういう、心の落ち着け方が上手いのかもしれない)
P(俺ももう少し、ゆとりをもって望まないとな。そんな部分を乃々は察してくれたんだろうか)
P(肩の力を抜いて。さしあたっては今日の乃々の握手会を……)
P(……って)
P「乃々ー、まだかー?」
P「…………」
P(……長くないか? それに返事が……)
P「……まさか」ぱちっ
ぽつん
P「森久保ォ!」
乃々終わりです。ちょっと休憩
次は黒川さん
てす
html依頼出し忘れていたことに気付いたので、ここで続き書いていきます
上の何人かをピックアップで。申し訳ないですが安価はありません
それでは
《黒川千秋と果物狩り》
\お疲れ様でしたーっ!/
千秋「……ふう。無事終わったわね」
P「よ。お疲れ様千秋、これ、水」
千秋「あら、ありがとう。気が利くのね」
P「レポーターの仕事は初めてだけど、どうだった? 季節柄、果樹園の特集ってことで、難しい内容ではなかったと思うけど」
千秋「そうね。人にものを伝えるというのはとても技術の必要なことだというのが分かったわ」
千秋「話したいことは、伝えたいことはたくさんあるのに、語彙と表現力が追いつかない……。こんなにもどかしいものなのね」
P「そうだな。勉強しないといけないことがたくさんあるよ」
千秋「ええ」
P「でも、ディレクターさんからは好評だったみたいだぞ?」
千秋「本当? どうして」
P「なんでも、『あのクールな千秋ちゃんが表情を崩すくらいだから、本当に美味しいんだろう』って」
千秋「……なっ。私、そんな表情をしていたかしら?」
P「なんだ、意識してなかったのか? あの葡萄を口に入れた瞬間なんか、見たこともないくらいふにゃっとした顔をして」
千秋「忘れなさい」
P「……へ?」
がしっ
千秋「忘れなさいと言っているの。今すぐよ」ぐぐぐ
P「ちょ、待て待て、そんなに腕握ると痛……あたたた」
千秋「忘れなさい……!」
P「そんなに照れなくてもいいじゃないか、好評だったんだから」
千秋「それとこれとは話が違うわよ……。そんな姿がテレビで流れたかと思うと、もう」
P「ま、それだけ千秋が丸くなったってことじゃないか」
千秋「丸くなった、って。……昔の私はそんなに尖っていたかしら」
P「尖っていたってほどじゃないけど。まあ、そうだな。ストイック過ぎたところはあったかもしれない」
千秋「それって、悪いことではないと思うのだけれど」
P「んー、悪いことではないけどさ。やっぱり女の子らしい千秋を見たい人もたくさん居るから」
千秋「女の子らしい、私……」
P「俺だって、パジャマパーティーの時の千秋にはどきっとさせられたりしたもんだよ」
千秋「…………そう」
P「トップを目指したいという千秋の気持ちが、とても強いことも分かってる」
P「けどそんな風に、見えてなかった一面を探してみるのも悪いことではないと思うよ」
千秋「…………」
P「ほら、今日は余った時間は好きなように果物狩りを楽しんでいっていいって言われてるけど。どうだ? 食べ足りないものとかないのか」
千秋「…………」
P「早くしないと時間なくなるぞ?」
千秋「…………」
千秋「……葡萄」むすっ
千秋「葡萄が、もう一度食べたいわ。一緒に行ってくれるかしら?」
P「勿論!」
千秋「……もう」
《高森藍子に床ドン》
P「ゆか丼? ……新メニューか何かか?」
藍子「ち、違いますよぉ……。プロデューサーさんだって、知ってるでしょう?」
P「……まあ、聞いたことくらいはあるけどさ」
藍子「今度のドラマでそういうシーンがあるって聞いたんですけど。私、そんなこと今まで経験したことがないですから……」
P「練習しておきたくなった、と。……普通の女の子はされたことないだろうし、別にいいんじゃないのか?」
P「少女漫画の世界のことだろ、あんなもん。逆に練習なんかしちゃうと、新鮮なリアクションじゃなくなっちゃいそうだし」
藍子「で、でも……。私、いざあんな場面になったら、固まっちゃって何も喋れなくなっちゃいそうで」
P「んー……。確かにそうなるよりはマシ、なのかなあ」
藍子「…………」
P「じゃあ、やってみるか。相手役が俺でいいなら」
藍子「お、お願いしますっ!」
P「ええっと、本当は乱暴に押し倒すシーンみたいだけど、流石にそういうわけにもいかないから……。藍子は、そのソファの上に寝そべるか」
藍子「わ、私はそれでも構わないというか……そのぅ……」ごにょごにょ
P「えっ」
藍子「な、なんでもありませんっ。それでは、失礼して……」
P「で、こう、上から……と。恥ずかしいな、これ」
藍子(わ、わわわわ……っ)
藍子「りょ、両手をっ」
P「?」
藍子「両手を、こう、顔の横についてもらっても、いいですかっ?」
P「そりゃ、いいけど……。こうか」
藍子「ひゃいっ」
P(藍子も照れてるみたいだし……。完全に押し倒してる恰好だよなあ。誰かに見られるとマズイし、そろそろ)
藍子「プロデューサーさん、せ、セリフをっ」
P「……え、そこまでやるのか?」
藍子「でないと、練習にならないじゃないですか。台本は、ここにありますから……」
P「はぁ。まあいっか、さっさと終わらせてしまおう。……ええと」
P「……なあ、これ本当に読まないとダメか? 歯が浮きそうなんだが……」
藍子「ど、どうしてもとは、言いませんけど……。読んで、欲しい、です」
P『……今、逃げようとしたな?』
藍子「……っ」かぁっ
P『俺がどれだけお前のことを好きか……。まだ分からないみたいだな』
藍子(あ、うっ……。こ、これは、想像以上に……!)
P「……藍子? 次のセリフは藍子だぞ?」
藍子「わ、たしも」
P「?」
藍子「私も、プロデューサーさんのことがっ……」
P「え」
P(確かこのシーンって、強引に迫られたところを突き飛ばして逃げるシーンのはず、じゃ……)
ぱしゃっ
P「えっ」
藍子「!?」
ちひろ「あらもーど♪ なぁんて。……あ、私のことは気にせず続けてください?」
P「ち、ちちちひろさん!? や、ちょっと待ってください、これは演技の練習でですね……!」
ちひろ「分かってます分かってます。私はこれを加工するお仕事がありますので、どうぞごゆっくり~」
P「分かってないじゃないですか!! とにかくそのデータをこっちへ……、あ、待って、ほんと待ってくださいちひろさん!」
藍子(…………)
藍子(あ、危なかった……。危うく、予定に無いことまで口走っちゃうところでした)
藍子(でも、大成功。ちひろさんが送ってくれる予定になってる写真、待ち受けにしちゃおっと)
藍子「…………えへ」
《依田芳乃と縁側で》
そよそよそよそよ
P「…………」
芳乃「お待たせしましたー、お茶が入りましてー」
P「…………」
芳乃「聞こえておらぬようですがー、……えいっ」
ぺしん
P「えっ。……ああ、芳乃か。どうしたんだ」
芳乃「お茶が入りましたと先ほども伝えましてー。どうにも気もそぞろなようでー」
P「ん、ごめんごめん。ちょっと考え事しててな」
芳乃「考え事、ですかー」
P「うん。……お茶、ありがとな。いただくよ」
芳乃「……」
P(ある日芳乃に舞い込んだ地元鹿児島でのロケ番組)
P(収録が数日間の泊まり込みになってしまったため、俺は芳乃のご実家に世話になっていた)
P(久しぶりにご実家に帰るのだからご家族とゆっくりしたらどうだ、俺はビジネスホテルを予約するからと伝えたのだが)
P(『そなたも最早家族のようなものではないですかー』などと、芳乃が頑として首を縦に振らなかったのである)
P(しかし芳乃のご家族もどうやらお忙しいらしく)
P(収録が順調だったため結局空いてしまったロケ予備日、芳乃とのんびり過ごしているというわけだ)
P(……ううむ、しかし何もやることがないというのはやはり落ち着かない)
P(やはりここは、新しいプロデュースユニットでも考えておくべきか……)
芳乃「えいっ」
ぺち
芳乃「えいっ」
ぺち
P「……ちょ、ちょっと芳乃、一回ストップだ」
芳乃「なにゆえー?」
P「なにゆえ、って。そもそも何で芳乃は頬を叩いて来るんだよ」
芳乃「それはもちろん、穢れを払うためでしてー」
P「穢れ……? それは俺が汚いおっさんだという意味か……? それは凹むな……」
芳乃「そうではなくー」
芳乃「どうもそなたの頭には、良からぬ考えが多いようでしてー」
P「?」
芳乃「わたくしは知っておりますー、そなたのような若者を、『わーかほりっく』と呼ぶことをー」
P「わーかほりっく……、ああ、ワーカホリックか。いや、俺としてはそんなことは無いと思うんだが……」
芳乃「ではー、今の考え事とやらが何についてだったのか、詳らかに語ってくださいませー」
P「……。…………」
芳乃「ほらー」
P「や、それはそうなんだけどな……。どうにも何もやっていないと落ち着かなくて」
芳乃「ふむー。これはなかなか重症なようでしてー」
P「職業病みたいなものだからな……」
芳乃「それがそなたの生き方だというのならばー、止めることはできませんがー」
芳乃「……」
P「……?」
芳乃「少なくともー、目の前の相手には、しっかり目を向けてほしく思いー」
P「……あ」
P「……そうか。ここには芳乃と俺しか居ないんだもんな」
芳乃「こちらに来て、共に暮らして数日経ちますがー。ようやく、そなたと言葉を交わせたような気がいたしますー」
P「……そう、だな。確かにこれは、穢れてるって言われても仕方なかったかもしれない」
芳乃「では、改めて聞きますが―。この縁側から見える景色は、いかがでしょー」
P「……ん。すごく綺麗で、心が洗われるみたいだ。……そっか、芳乃はこんなところで大きくなったんだな」
こく、ん
P「……お茶、美味しいな」
芳乃「これがわたくしの見せたかったものでしてー、満足いただけましたかー」
P「うん。……なあ、お茶のお代わり、もらってもいいかな」
芳乃「もちろんでしてー。メイドで鍛えたおもてなしの所作、ご披露いたしましょー」
次に文香書いてラストです
ちょっと席空けます
戻りました
つづきいきます
《鷺沢文香と膝の上》
P「…………」
文香「…………」ぺら
P「…………」
文香「…………」
P「…………」
文香「…………」ぺら
P(……正直なところ、俺は非常に困っていた)
P(事務所の一角にある、やや古くなったソファ)
P(新品でクッションのより良いソファを買い替えたため、最近では余り使われることはなく)
P(今ではそのソファは文香専用の様になっているのだが)
P(たまたまそこで本を読んでいた俺の膝の上に、文香が座ってきてしまったのである)
P(……何を馬鹿な、と思う人がいるかもしれないが、実際になってしまっているのだから仕方がない)
文香「……」ぺら
P(本を読んでいるとき、特に面白い本に当たったときの文香の集中力は凄まじいと聞いたことはあったが……。まさかこれほどとは)
文香「……」
P(どうも本を開いたまま歩いてきたようだから、きっとここに座るまでが文香の中で一連の流れになっているのだろう)
文香「……」ぺら
P(そう結論付けたところで、俺は立ち上がり……たかったのだが、当然文香が上に座っているので立つことなどできない)
文香「……」
P(……仕方ない、俺もこのまま読書を続けるとしよう。幸い今晩はのんびりできそうな予定だったしな)
文香「……」
P「……」ぺら
文香「……」
P「……」ぺら
P(……平和だ)
~数十分後~
P「……」
文香「……」ぺら
P「……ふぅ」ぱたむ
P(参ったな、先に読み終わってしまった。文香は……。ほとんど進んでないな。まだまだかかりそうか)
P(さて、どうしようか……)
文香「……読み終わりましたか」
P「!? なんだ、気付いてたのか? うん、今読み終わったところだ」
文香「……感想は、如何でしたでしょうか」
P「うん、俺としては割と好きだったかな。ポップで読みやすいし、最後に相手を出し抜くあの感じは……」
P「……って、危ない。ネタバレするところだったな」
文香「……いえ。……私も、読んでいましたから」
P「お、そうなのか? それなら是非、最後のシーンについて語りたいな」
P「そうだ、そろそろいい時間だし、文香のキリがいいところで一緒にご飯でもどうだ? もう少し話したいしさ」
文香「……! ……よろしいのですか?」
P「もちろん」
文香「……で、では。……今からでも」
P「え? 途中じゃないのか?」
文香「あ、いえ、その……。……大丈夫です。また読み返せばいいことですから」
P「そうか? それじゃあ、行こうか。寒くないようにな」
文香「…………はい」
文香(……貴方は、気付いていたのか、いないのか)
文香(……普段の私は、あんなに読むのが遅くもありませんし)
文香(……いくら集中していたからと言って、他人の膝の上に座って、気付かないはずがありません)
文香(み、美嘉さんに言われて、勇気を出して実行してはみましたが……。うぅ、未だに何かふわふわしているような、変な気分です……)
文香(いつぞやのお仕事の時にも思いましたが、改めて……。私に、小悪魔というものは向いていないようですね……)
文香(……ですが)
P「文香、準備できたか?」
文香「……はい」
文香(……このひと時を嬉しいと思ってしまう自分がいるのは、やはりちょっぴり心に悪魔がいるのかもしれませんね)
以上で終わります
思った以上に年末年始で時間が取れそうにないので、書けるものだけ書いてみましたが……
書けなかったものはすみません、またどこかで
お付き合いいただいた方はありがとうございました
今度こそhtml依頼出してきます
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