美城常務「好きな順に並べろだと…?」 (85)
??「いつまでもずっと~♪」
??「フン…新曲も大分歌い慣れて来たようだな。そうだ、CDではソロverを収録するように彼に…」
PRRRRR
??「千川か。もしもし、私だが」
??「前置きは良い、内容を簡潔に話せ」
??「…キャラソート?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447515233
時系列的には専務の時期の設定ですが、MSとするのも何なので常務で通します。
アイドルはほぼほぼ出て来ませんが、お楽しみ下さい。
このSSのアイドル達視点↓
千川ちひろ「好きな順に並べてください」
千川ちひろ「好きな順に並べてください」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446563961/)
先でも後でも良いですが、見た方が楽しめるかもです。
ガチャッ
P「失礼します」
MJ「よく来た。忙しい所すまないな」
P「いえ、千川さんから暫くCPの部屋に戻らない様に言われてどうしようかと考えていたので、助かりました」
MJ「それを疑問に思わない所が君らしいが…まぁ良い、時間があるのなら私に付き合って貰えるか?」
P「…………」ポリ…
MJ「…私と付き合えと言ったのでは無い。なんだその私の白紙宣言の時以上の苦渋顔は」
P「し、失礼致しました」
MJ「今から社内アンケートの一環として、これを行うことになった」スッ
P「拝見します。…346プロダクションキャラソート?」
MJ「キャラソート、というものは知っているか?」
P「はい。学生の頃、先輩に誘われて何度か…」
MJ「なら話が早い。それを我が346プロダクションのアイドルでやるということだ」
P「…………」
MJ「まぁ君ならそういう反応をするだろうと思っていた」
MJ「しかしだな、受け売りになるがこれは単なる下世話な遊興ではなく~~~」ペラペラ
P「なるほど…流石は常務。その様な深いお考えが」
MJ(…言っておいて何だが、よくもまぁこんな口車が思いつくものだ)
MJ(味方の内に、しっかり警戒しておかないとな……)
MJ「本来は君がするのは明日以降になるが、折角だ。私と一緒にやっていくと良い」
P「恐縮です。このURLですね」カチッ
MJ「さて。聞いていた時間だと、そろそろの筈だが…」
P「…?キャラソートに、時間指定があるのですか?」
MJ「あぁ、新しいプログラムのテストも兼ねている様でな」
パッ
MJ「始まる様だな。さて、一体どんな…」
A:三村かな子
MJ「ほう、いきなり君にとっては辛い質問になりそうだな」クク…
P「…………」
B:モンブラン
MJP「「!?」」
P「これは一体…?」
MJ「分からんが…何か意味があるのだろう。心理テストの様な…」
MJ「…ちなみに君は、どうする?」
P「食には関心がありますが、担当アイドルとでは比較になりません」カチッ
MJ「格好良い台詞だが、それを言われて喜ぶ者も居ないだろうな」カチッ
……………
P「…随分待ち時間が長いですね」
MJ「試作品だ、色々あるのだろうさ」
第2問 A:みくにゃん B:前川さん
MJP「「…………?」」
P「あ、画像が出て来ましたね」
MJ「あぁ…なるほど。言わんとすることは分かった」
P「移動中等によくお見かけする姿ではありますが、改めて並べられるとこれは確かに…」フム
MJ「方向性は兎も角、彼女のプロ意識の高さは私の評価する所ではある」
MJ「しかしどちらが魅力的かと聞かれると…」
P「悩ましい所ですね」
カチッ カチッ
MJ「…しかし、こちらの方向も考えておくように伝えておいてくれ」
P「了解しました」
第3問 A:日高舞 B:音無小鳥
MJ「今、Bが別の名前になってなかったか?」
P「…気の所為では」アセ
MJ「しかし千川め…どこまで知っている?」ボソッ
P「?」
MJ「気にするな。……古い話だ、私がまだ下らない御伽話を信じていた頃の…」トオイメ
P(聞いて欲しいんだろうか…)
第7問 A:星 B:太陽
MJ「星だな」カチッ
P「星ですね」カチッ
第13問 A:北条加蓮 B:神谷奈緒
MJ「ふむ…ここに来て答え辛い問題を入れて来たか。逃げはしないがな」カチッ
P「北条さんの方ですか」
MJ「神谷を評価していない訳では無いが、彼女の気概は私好みだ」
MJ「トライアドプリムスは今は渋谷凛メインのユニットという扱いだが、それもじきに変革の刻を迎えるだろう」
P「それは…楽しみですね」
MJ「フン…」
~同時刻~
奈緒「か、加蓮どうした?寒い、寒いのか!?え、蒼い…?だ、誰かー!救急車ー!!」
第17問 A:姫川友紀 B:結城晴
P「常務も野球派ですか」
MJ「曽祖父の代からの巨人ファンだ」
P(ぽいなぁ…)
第24問 A:関西風お好み焼き B:広島風お好み焼き
MJ「どう違うのだ?関西の方は大阪で一度食べた事があるが…」
P「一番の違いは焼き方ですね。関西風は生地と肉などの具材を混ぜて焼きますが」
P「広島風は生地を混ぜずに重ね上げて焼きます。中身の傾向やソースの甘め辛め等も違いがありますね」
MJ「君はどちらが好きだ?」
P「私は…どちらかと言えば関西風の方が」
MJ「なら私もそちらにしよう。私と君は、皮肉なことに食べ物の好みは案外似通っているようだからな」
P「はぁ……」
MJ「とはいえ、実際に食べる前に判断するのも良くない。今度行ってみるか、広島焼きを食べに」
P「常務!」
MJ「ど、どうした急に?代金くらい私が出してやるぞ?」
P「その言葉は口に出さない方が宜しいかと…特に、新田さんの前では」ブルブル
MJ(…何があったのだ?)
第34問 A:ハンバーグ B神崎蘭子
MJ「これで五度目だが、漸くまともな相手とぶつかったか。まぁステーキは多少迷う所だったが…」
P「今西部長は…?」
MJ「しかし、流石に神崎が相手ではハンバーグといえども荷が重いな」
MJ「プロフィールを思えば負けて悔いも無いだろうが、ここはこちらだ」カチッ
P「常務は神崎さんを気に入っておられるんですか?」
MJ「得難い存在だと思っているよ、自分の中にあれ程の世界観を創り上げ」
MJ「それを貫くことが出来る人間はそうは居ない」
MJ「もし君が彼女をユニットデビューさせていれば、クローネに勧誘したかもしれないな」
P(渋谷さんに加えて速水さんまで居るのに…)
第44問~第49問
「「たけのこ」」カチッ
「「松井」」カチッ
「「犬」」カチッ
「ブラックビスケッツ」」カチッ
「「タレ」」カチッ
「「ビアンカ」」カチッ
第50問 A:城ヶ崎美嘉 B:城ヶ崎莉嘉
MJ「これこそ、君にとっては答え辛い質問か?」
P「…………」
MJ「恐い顔をするなよ。別に答えろと言っている訳じゃない」
P「いえ…どちらも私にとって大切な存在です。そこに代わりはありません」
MJ「いずれ機会は作ってやろう。どう活かすかは君次第だが…ね」
第57問 A:多田李衣菜 B:高垣楓
MJ「…………」カチッ(B)
MJ「……何だ?」
P「いえ、別に……」フイッ
MJ「私情を挟む気は無いというだけのことだ。冷静な目で判断をだな…」
P「はい」
第58問 A:白坂小梅 B:神崎蘭子
MJ「迷うが…ここは」カチッ
P「え?白坂さんの方なんですか?」
MJ「私が来る前、ほぼ一人映画部門で気を吐いてくれていたからな」
MJ「ほぼB級ホラーだが、名作も多い」
MJ「この『vsジェイソン&ジェイソン』とかな。ウチの速水も絶賛していたほどで…」
P「…………」ポリ…
第69問 A:島村卯月 B:小日向美穂
MJ「……………」
MJ「……………」
MJ「……………………」カチッ
P「随分考え込まれてましたね」
MJ「フン、まぁ少しは君の顔も立ててやらないとな」
P「……?いえ常務、これは自分の心に正直に答えなければ意味が無いのでは?」
MJ「…………」プイッ
第72問 A:渋谷凛 B:如月千早
MJ「如月千早か…」
P「765プロの蒼の歌姫ですね」
MJ「向こうに居た頃、一度現場で会ったことがある」
MJ「歳の割に落ち着きのある、どこか深みを感じさせる少女だったよ」
MJ「楽しそうに歌っていながら、鬼気迫る凄みを併せ持つ…私の理想の体現の、かなり近い所に居ると言っていい」
MJ「実際声を掛けてもみたのだが、あえなく断れてしまってね。条件は今よりずっと良い筈だったが…」
P「765プロは業界でもかなり特殊な事務所ですからね。そこに、何かがあるのでしょう」
MJ「とはいえ、選ぶのはこちらだ」カチッ
P「えぇ」
MJ「秘めるポテンシャルは、決して引けを取らない。磨き上げろよ?」
P「お任せください。私は彼女のプロデューサーですから」
第76問 A:本田未央 B:前川みく
MJ「先日の舞台は見ていたか?」
P「はい」
MJ「聞けば演技の経験はゼロだったと言う」
MJ「基礎能力は高いが、それを活かす術が見えていない…という印象だったが」
P「CPの中でも、最も成長が著しいのが本田さんだと思います」
MJ「ふむ。渋谷凛とはタイプが違うが、彼女もまた夜空で輝く資質を持っている」
MJ「あとあれだ、もう一人の彼女もなかなかだしな。ニュージェネレーションズは今後もっと大きな活動を…」
第86問 A:高垣楓 B:アナスタシア
MJ「…………」カチッ(A)
P(クローネをも…)ホロリ
MJ「別に不思議なことでもあるまい。そもそも私が最初に声を掛けたのが彼女だ」
MJ「今となっては詮無きことだが、もし受けていればクローネの形も変わっていたかもしれないな」
MJ「それ位、私は彼女のことを評価している。他のどのアイドルが相手だろうが――
第87問 A:高垣楓 B:島村卯月
MJ「」
MJ「………………」シャンシャン
P(なんでこの人左耳で『こいかぜ』右耳で『S(mile)ING!』聴いてるんだろう…)
~同時刻~
ガチャッ
美穂「失礼しまー…
楓「ほら…脚の付け根からこんなに滴らせて、いやらしい……」ジュル…
楓「甘い身体に、仄かな酸味が…」
美穂「」
美穂「ご、ごめんなさいっ!」ダダダッ!
美優「ち、違うのっ!楓さんが生のにんじんにドレッシングかけて食べてるですから!」
楓「美優さんの身体、熱く痺れて…にんじんしてますか?」
美優「楓さん!!!」
MJ「ふぅ……」カチッ(B)
P「…………」
P(島村さんは私が守らなければ…)
第88問 A渋谷凛-B本田未央
第89問 A渋谷凛-B城ヶ崎美嘉
MJ「これも迷うが…渋谷だな」カチッ
P「…渋谷さんのことは真っ当に評価しているんですよね?」
MJ「何だその目は…無論だ。でなければ引き抜こうなどとしたりしない」
MJ「少し…私の若い頃に似ているしな」ボソッ
P「は?あ、いえ申し訳ありません!」
MJ「君…いや今のは私も悪かったが」
第96問 A:神崎蘭子 B:アナスタシア
MJ「90番代に入って、君にとって辛い質問が続いているが」
MJ「これに限ってはもっと胃を痛くする人間が居そうだな」
P「…………」ポリ…
~同時刻~
??「……………こふっ」キリキリキリキリ…
MJ「…実際どうなのだ?その後は。何かスキャンダルでも起こる前に…という思考も実はゼロでは無かったのだが」
P「逆効果の可能性は否定できないかと…」
第100問 A:渋谷凛 B:島村卯月
P「……………」…トイウユメヲミタンダ
FULL COMBO
P「…………っし」グッ!
PRR PRR
P「はい、常務室です」
P「あ、千川さん…すみません、今常務は『少し走って来る』と言い残して…はい、申し訳ありません……」
P「私もどうせそうなるとは思いますが、一応本人的には世間体を保ちたいという所もある様で…私が代わりに?いや、それは流石に…」
そして
P「お疲れ様でした、常務」
MJ「あぁ……」ゼェゼェ…
P「もう今日はお帰りになられた方が…」
MJ「こんな些事で一日を終えらせられるか…。…君はどうするんだね」
P「私ももうデータ提出は終わりましたので、千川さんからの指示が来れば一度部屋へ…と言ってる間に来ましたね」ピッ
MJ「そうか。君にも長時間付き合わせてしまってすまなかったな」
P「いえ、私にも色々と発見がありましたので。それでは、失礼致します」
バタンッ
MJ「ふぅ…む、あちらから掛けてきたか。本当に見ているんじゃないだろうな…?」ピッ
MJ「私だ。滞りなく終わったか?」
MJ「なら良い、それで約束のものについてだが…オイ」
MJ「あぁ、それで構わないが…とりあえず、先に第79問の答えだけ教えて貰えるか」チラッ
第79問 A:プロデューサー B:今西部長
MJ「そう、彼のだけ私に代わってるやつだ」ドキドキ…
??「えぇと、彼の選択は…」
MJ「…………しっ」グッ!
おしまい
思ったより長引いちゃいましたが、おしまいです。
お楽しみいただいた方が居れば重畳。ありがとうございました。
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