モバP「三匹の子」 (15)
昔々有るところに一頭の狼が住んでいました。
野山
トンテントンテンカン
狼P「ふーい。やっとこさ三軒目が建ったぜ。」
狼P「麓の藁の家から始めて木の家、ついに煉瓦の家か…。」シミジミ
狼は割と暇をもて余していたので日曜大工で家を建てていました。
狼P「さて、明日は家具を揃えに行くから藁の家に泊まるか。」
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夜
山の麓
ホーホーホー
狼P「ふー、いい湯だった。」
狼P「よし、寝るか。」
10分後
狼P「Zzzzz」グーグーグーグー
外
???「…。」ザッ
トントン
狼P「ん、ん?」ガバッ
トントン
狼P「ふぁーい…誰だよこんな時間に。」トボトボ
狼P「はーい、どなたですか。」
子羊1「こんな時間にごめん、道に迷っちゃって泊めて欲しいんだけど。」
狼P「はい?」
子羊1「だから泊めて欲しいんだけど。」
狼P「ああ、泊まるところなら山を降りる方向に真っ直ぐ行けば空き家があるからそこを使えばいいよ。」
子羊1「やだよ、女一人で夜道なんて歩けないよ。」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
狼P「いや、大丈夫だよ。この辺そもそも誰も住んでないし。」
子羊1「え、そうなの?」
狼P「うん。」
子羊1「尚更開けなくちゃ……。」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
狼P「やめてドアノブ壊そうとしないで。」
子羊1「もういいよ、じゃあ行くね…。」
テクテクテクテク
狼P「悪いことしたか。」
シーーーン
狼P「………。もう行ったかな。」コッソリ
ガチャ
子羊「」ニッコリ
子羊1「やっと開けてくれたね。」クンカクンカスーハースーハー
狼P「お、おいやめろ!」
子羊1「何が?」hshshshs
狼P「とりあえず離れろ!」ドンッ
子羊1「きゃっ。」
バタン ガチャ
子羊1「冗談じゃん。ねえ、開けてよ。嗅がせてよ。」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
駄目だ。立て直す。
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