ソーニャ「ゴルゴ13…!」 (62)
あさ
やすな「じゃーん!見て見てソーニャちゃん!銃を買ってきました?」
ソーニャ「なんだ、おもちゃか?」
やすな「ま、まあおもちゃなんだけど…。ほらちゃんと弾も出るんだよ??ほら!」チャキッ
ソーニャ「!」サッ
ドゴォッ
やすな「ぐ、ぐはぁっ…!」
ソーニャ「そんなもの人に向けるな!…まあとにかくその銃見せてみろ。一応私がチェックする」
やすな「え?別に良いけど…」
モブ「おーいみんな?今日転校生が来るらしいぞー!!」
(オオー?マジカヨ?ザワザワ)
ソーニャ「なにっ!?」クルッ
やすな「スキあり!!!」チャッ
ソーニャ「!!」
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あさ
やすな「じゃーん!見て見てソーニャちゃん!銃を買ってきました~」
ソーニャ「なんだ、おもちゃか?」
やすな「ま、まあおもちゃなんだけど…。ほらちゃんと弾も出るんだよ~?ほら!」チャキッ
ソーニャ「!」サッ
ドゴォッ
やすな「ぐ、ぐはぁっ…!」
ソーニャ「そんなもの人に向けるな!…まあとにかくその銃見せてみろ。一応私がチェックする」
やすな「え~別に良いけど…」
モブ「おーいみんな~今日転校生が来るらしいぞー!!」
(オオー‼マジカヨ‼ザワザワ)
ソーニャ「なにっ!?」クルッ
やすな「スキあり!!!」チャッ
ソーニャ「!!」
やすな「ひっどーい!こんなに殴らなくても良いのに!!」
ソーニャ「向けるなって言っただろうが!!あと、もし私を狙っている奴がそいつを本物とすり替えていたりしたらまずいだろ」
やすな「考えすぎだよ…」
ソーニャ「この仕事をやってる以上臆病過ぎるくらいで丁度良いんだよ」
やすな「へーやっぱり臆病だったんだね」
ソーニャ「」イラッ…
ソーニャ「とにかくそれは没収だ!」パッ
やすな「あ、ああ~!後でちゃんと返してよねそれ!高かったんだから!」
ソーニャ「ああ分かった分かった」
やすな「それはそうとさっき転校生って言ってたよね」
ソーニャ「…」
やすな「どんな子なのかな??男の子かな?女の子かな?」
ソーニャ「ふうん…良く出来てるがどうやらおもちゃらしいな…。しかしこんなのどこで買ってきたんだ全く」カチャカチャ
やすな「仲良くなれるかなあ?もしかしてソーニャちゃんみたいに外国人だったりして~」
担任「みんなおはよう。今日は転校生を紹介するぞ」
(ザワザワ…ザワザワ…)
担任「じゃあ、名前と…出身を」
ゴルゴ「東郷隆…出身は東京」
(なんだあれ…ほんとに高校生か…老け過ぎだろ…?)ヒソヒソ
(てか体つきやばくない…?) (目付きこええ…!)ヒソヒソ
担任「東郷君はお父さんの仕事の都合で世界中を転々としている。出身は東京で日本人だが日本にはあまり居たことがないそうだ。みんな仲良くしてやってくれ。席は丁度ソーニャの右隣が空いてるからそこで。ソーニャ、色々と世話してやってくれ」
ソーニャ(こいつ…ただ者じゃないな…誰だ…?)
やすな「東郷君!私折部やすな!よろしくね!!」
ゴルゴ「…」
やすな「え、え~っと…東郷君はここに来る前はどこにいたの?」
ゴルゴ「ロシアだ…」
やすな「へー!!ロシア!ええとロシアってどこだっけ…まあいいや、そういえばソーニャちゃんも外国から来たんだよー!ロシアの殺し屋恐ろしや~なんちゃってー!!」
ゴルゴ「…」
やすな「うう…ぴくりともしない…これはソーニャちゃんよりも手強いかも…ていうか東郷君体つき凄いよね。何かスポーツとかやってるの?」
ゴルゴ「空手をやっている…」
やすな「おおー!空手!凄ーい!日本男児って感じじゃん!こうやってアチョーってやるんだよね?」アセアセ
ゴルゴ「…」
やすな「…あっ!そうだ、今日は数学の実力テストがあるんだよ!知ってた??」
ゴルゴ「…」
やすな「…と、とにかくよろしくね!分からないことがあったらソーニャちゃんだけじゃなくて私にもどんどん聞いてね!ほら、ソーニャちゃんも何か言いなよ!」
ソーニャ「…あ、ああ…なんでも聞いてくれ、東郷」
ゴルゴ「よろしく頼む…」
ひるやすみ
ソーニャ「…どうだあぎり、あいつについて何か分かるか」
あぎり「そうですねえ…あの容姿は…記憶があいまいで申し訳ないのですが、ゴルゴ13ではないでしょうか」
ソーニャ「ゴルゴ13…!」
やすな「ゴルゴサーティーン?東郷君が?」
ソーニャ「噂で聞いたことがある。依頼を受けたらほぼ必ず成功させる超一流の殺し屋だ」
あぎり「名前も経歴もウソでしょうねえ」
ソーニャ「ああ、本当にゴルゴならな」
やすな「へえ、ゴルゴ13ってそんなに凄いの?」
あぎり「長距離狙撃では2km先の標的を仕留めることも出来るとか…」
やすな「ふーん…」
ソーニャ「銃の扱いだけじゃない。格闘技も達人レベルだ。空手をやっているとか言っていたが中国拳法に柔術に合気…なんでもやってのける」
ソーニャ「医学薬学といった科学的知識にも精通している。こういった知識量に加えて恐ろしく頭の回転も早い」
ソーニャ「ただの脳筋野郎とは違うところが奴が超一流と呼ばれる所以だ」
やすな「へー…なんだかところどころ良く分かんなかったけどゴルゴ13って強いんだね!もしかしてソーニャちゃんより強いんじゃないのー?」
ソーニャ「なんだと!うるさい!なめるな!!」
あぎり「それで…彼がゴルゴ13だとしたら、なぜここに来たんでしょう?」
やすな「…!!!もしかしてソーニャちゃん狙われてるんじゃ…!!」
ソーニャ「ま…まさか…」
あぎり「う~んまだ分かりませんが…もしかしたら私もまとめて消されるかもしれませんねえ。とにかく今後はこれまで以上に協力して気を付けましょ~」
ソーニャ「ああ、そうだな…」
やすな「大丈夫なの!?二人とも!?」ウルウル
ソーニャ「…さあ、どうだろうな…」
やすな「う、ううう…」ポロポロ
ソーニャ「泣くな!!まだ殺されると決まった訳じゃないだろ!!」
やすな「だから私は何度も言ったんだよ?いつか酷い目に遭うからもうこんな仕事やめようって。今からでも遅くないから東郷君に謝りにいこうよ!!」
ソーニャ「あいつに謝って何になるんだよ…奴は依頼を請けたが最後依頼人からキャンセルされない限り絶対に依頼を達成させる。もしあいつがゴルゴで殺しに来たとするなら私達から何を言っても無駄だ」
ソーニャ「それに…私達が奴を返り討ちに出来ないとでも思っているのか?」ニヤ
やすな「えっ?」
ほーむるーむ
担任「数学のテスト帰って来てるぞー」
(ウワーアカンヤツヤ マジムリ- ザワザワ)
やすな「あーあのテスト全然分かんなかったよ~」
ソーニャ「ふん、あんなテストで音を上げるとは」
やすな「ぶーぶー」
担任「折部」ピラッ
やすな「はい…うわー4点かー…」
担任「ソーニャ。良く出来てるぞ」ピラッ
ソーニャ「チッ、81か」
担任「東郷。凄いぞ100点満点だ」ピラッ
(オオー‼テンコウセイスゲー‼ザワザワ)
ソーニャ「な、なにっ!?」
ゴルゴ「…」
ほうかご
やすな「東郷君凄いねー!!満点って!頭良いんだね!」
ゴルゴ「…」
ソーニャ(あの教師のテストで満点をとるとは…なんて奴だ…もしかして本当に…)
やすな「それに比べてソーニャちゃんは…ぷぷぷ」
ソーニャ「な、何が可笑しい!大体お前その点数で私を笑えるのか!?」
やすな「あー聞こえない聞こえなぁ~い」
ソーニャ「クソッむかつく」
やすな(ソーニャちゃんに言われた通り普段通り振る舞ってるつもりだけど…我ながら完璧かも…もしかして私女優になれる?フフフフフ…)
ソーニャ(やすなの奴東郷の前でも普段通り振る舞えとは言ったが演技でもここまで鬱陶しいとは…まあ良い、今は様子見を兼ねて同級生と普通に会話する高校生だ…)
ソーニャ「凄いな東郷。あの数学教師は満点をとらせないためにいつもテストに1問だけめちゃくちゃ難しい問題を入れるんだ。あいつのテストで満点をとったのはあんたが初めてだ」
ゴルゴ「…」
やすな「…はあ。お母さんにテスト見せたくないな~」
やすな「まあ今日はこれで学校終わりだし…ソーニャちゃん帰ろ!」
ソーニャ「やだ」
やすな「えええー!そんなこと言わないで!恥ずかしがらずにほらほら」
ソーニャ「私に構うな。鬱陶しい」
やすな「そうだ、東郷君も一緒に帰らない?」
ソーニャ(このバカ一体何を…!いや、ここは奴のことを探るチャンスか…?)
ゴルゴ「ああ、そうしよう…色々と聞きたいこともある…」
ソーニャ「そ、そうか…」
やすな「…それでその時のソーニャちゃんったら酷くて~」
ゴルゴ「…」
ソーニャ(スキがまるで見当たらない…)
ソーニャ「そうだ、東郷、あんた何か聞きたいことがあるんじゃなかったか?」
ゴルゴ「ああ、では聞くとしよう…」
やすな「授業のことに週番の仕事内容にクラスメイトのこと先生達のこと…なんというか、普通じゃない?ほんとにソーニャちゃん達を殺しにきたのかなあ」
ソーニャ「こっちが手掛かりを与えただけの形になったがここから奴の行動を読むことが出来るかもしれない…あぎりとも相談してみよう」
やすな「あぎりさんの家だー!イヤッフェーイ!!」
ソーニャ「おい!遊びに来たわけじゃないんだぞ。ったくこれから殺されるかもしれないってときに…」
やすな「そ、そうだった。うっかりしてた」
ソーニャ「大体お前は私達と一緒に居る必要はないだろ。これは私とあぎりの問題だ」
やすな「そんな!ほっとけないよ!!友達として!!!」
あぎり「その通りです~今までだってこんな感じでしたし別に良いじゃないですか~」
ソーニャ「チッ…今回の相手はあのゴルゴだから足手まといになられるとただじゃすまないんだよ…まあ捨て駒になら使えるかもしれないがな」
やすな「い、良いもん!2人が命を賭けて戦うんだから私だってそれくらい!足手まといにはなりたくない!!」
ソーニャ「ほ、ほう…そうか…」
あぎり「3人で力を合わせて頑張りましょ~」
やすな「おーっ!!!」
あぎり「そういえばゴルゴが過去にやった仕事の記録を集めてみました。もちろんほんの一部でしょうが…参考になるのではないかと」
やすな「うわあ…なにこれ英語?全く読めない」
ソーニャ「助かる」
あぎり「あと、彼の射撃の瞬間をとらえた映像も持ってきました」
ソーニャ「ほう、そんなものまで」
あぎり「再生しますね」ピッ
やすな「あ、東郷君だ」
ピュピュピュン
やすな「ん?あれ?速すぎてよく見えなかった」
ソーニャ「…恐ろしい奴だ。3人を一瞬で…」
あぎり「ちょっと巻き戻しますね」
あぎり「ここです。ここからコマ送りにします。この動画は1秒が24フレームですが、彼は銃を抜いて最初の一人を撃つまで4フレーム、その後は一人あたり1フレームで撃っています」
ソーニャ「構えて撃つまでに約0.16秒、その後は約0.04秒で連射可能…」
あぎり「そういうことですね~」
やすな「す、すご~い」
あぎり「それで、彼が私達の学校にやって来た目的ですが…」
ソーニャ「まさか高校生活を楽しんでみたいなんて理由じゃないだろうな」
やすな「そういや2人がここに来たのはなんでなの?」
ソーニャ「ああ、それは…」
あぎり「ボスの粋な取り計らいですものね~」
ソーニャ「チッ…まあ良い。今日のゴルゴとの会話を録音してある。聞いてみてくれ。ここから何か分かるかもしれない」
ソーニャ「…これで終わりだ。どうだあぎり何か分かったか」
あぎり「そうですねえ。今の段階ではなんとも…ただあの先生のテストで満点を取るというのは驚きましたね」
ソーニャ「ああ…」
やすな「そういえばあぎりさんはあのテスト何点だったの?」
あぎり「92です~。一問だけさっぱり分かりませんでしたが」
やすな「すご~い!!!」チラッチラッ
ソーニャ「なんでこっちを見るんだ!!あんなものに本気なんか出してられるか!!!」
ソーニャ「まあ良い…。しかし一体奴は何のために…やはり私達を殺しにきたのか…?それとも…」
あぎり「うーん…ボスにこの件で連絡をとろうと思ったのですが…何者かに襲われて今は意識不明とのことで…」
ソーニャ「なんだと…ゴルゴなのか…?」
あぎり「分かりませんねえ。ただゴルゴなら確実に仕留めると思いますが」
ソーニャ「それはそうだな…他のメンバーでやられたやつは?」
あぎり「それは居ないようです~みんなピンピンしてます~」
ソーニャ「そうか…まあ、応援は頼めなさそうだな」
あぎり「ええ、無理でした…私達は駆り出されなかったとはいえほとんどの人はボスの警備に忙しいですからね」
ソーニャ「とにかく、奴が私達を殺しにきたと考えて奴を返り討ちにする方法を考えよう。この書類もあるしな」
あぎり「そうしましょう」
ソーニャ「うーん…どれもいまいちに思えてくる…」
あぎり「うーんそうですねえ…」
あぎり「思い付きませんねえ…」
やすな「なんで?何か一つくらいあってもよさそうなのに」
ソーニャ「奴のスペックの高さを鑑みればテキトーな攻撃は通用しないだろう。特にやつは殺気に異常に敏感だから普通に殺しにかかるだけなら確実に返り討ちだ。書類に目を通してから正直奴の凄まじさに恐れいったよ…」
やすな「大丈夫かなあ…」
ソーニャ「とにかく奴には気を付けるしかないな…」
あぎり「私はゴルゴがどこから何のために依頼を請けたのか…ダメ元ですが調べてみます」
ソーニャ「じゃあ私はボスを襲った奴について調べてみるよ」
やすな「じゃソーニャちゃんまた明日ね~」
ソーニャ「ああ」
やすな「気をつけてね!」
ソーニャ「言われなくても分かってる」
ソーニャ「…もうすぐ家か…」
バッ
ソーニャ「だ、誰だ!!!」チャキッ
???「ちょっ!ソーニャ!タンマタンマ!私だよ!」
ソーニャ「な…もしかして…姉さん…!?」
ソーニャのいえ
ソーニャ「生きてたんだねターニャ姉さん…てっきり死んだのかと…」
ターニャ「まだまだ死なないよ私は~」
ソーニャ「流石姉さん。今も組織に?」
ターニャ「ああ…しかしソーニャ。あの反応、なかなかのものだったよ。噂通りだ、強くなったね」
ソーニャ「やめてよ、姉さんに比べたらまだまだだよ」
ターニャ「ハハハ…それより、今日はソーニャに色々と伝えたいことがある」
ソーニャ「…?」
ソーニャ「ボスを[ピーーー]…?またやるつもりなの?」
ターニャ「そうだ」
ソーニャ「そんな、もうやめてよ姉さん…」
ターニャ「いや、聞いてくれ。あいつのやり方はおかしいところが多すぎるんだよ」
ソーニャ「…」
sagaにするの忘れてた
ソーニャ「ボスを殺す…?またやるつもりなの?」
ターニャ「そうだ」
ソーニャ「そんな、もうやめてよ姉さん…」
ターニャ「いや、聞いてくれ。あいつのやり方はおかしいところが多すぎるんだよ」
ソーニャ「…」
ソーニャ「本気なの…?」
ターニャ「ああ、私はボスを殺し今度こそ組織を変えてみせる」
ソーニャ「じゃあ、最近ボスを襲ったっていうのは姉さんなの?」
ターニャ「ああそうだ」
ソーニャ「やっぱり…それで…姉さんはボスにとどめをさしにいくんだよね?」
ターニャ「ああ、警備がとてつもなく厳重だがな…ソーニャ、強くなったお前にも今回は協力してほしいんだ。言っておくが、お前が協力しなくても私は何も言わない…」
ソーニャ「分かった…協力するよ、姉さん」
ターニャ「分かってくれるか!!ソーニャが分かってくれて嬉しいよ!!この世で血を分けたたった一人の肉親だからな!!」
よる
ソーニャ「これは組織を裏切ることになるよな…」
ソーニャ「でも、私は姉さんと…」
ソーニャ「姉さん…」
つぎのひ
ソーニャ「朝か…」
ソーニャ「ちょっとまてよ、そもそも学校に行ってゴルゴの近くに居なくてもいいんじゃないか?しばらくどこかに身を隠した方が…」
ソーニャ「クソッ!!私としたことが何をビビっているんだ!これしきのことで不登校になってたまるか!それに今学期は今のところ皆勤だから休めない!」
ソーニャ「…それはそうと大丈夫かな姉さん…」
やすな「ソーニャちゃんおっはよぉーう!!!」
ソーニャ「…」
やすな「…大丈夫ソーニャちゃん?…ほら、昨日考えたんだけど一般人の私が一緒だったら狙われないかもって…」
ソーニャ「うるさい!!!早く学校行けよ!!私に構うな!!」
やすな「だ、だって…」
ソーニャ「む、この気配は…」
あぎり「ソーニャ、おはよう」
やすな「あぎりさん!」
ソーニャ「あぎりか…お前学校通うときこの道使ってるのか?お前の家からじゃ方角が…」
あぎり「ソーニャ、昨日は驚きましたねえ」
ソーニャ「ああ、まさかあんな大物がうちの学校に来るとはな」
あぎり「まあそれもありますが」
ソーニャ「は?」
あぎり「ボスを襲った犯人、分かりましたか?」
ソーニャ「あ、ああ…すまない、調べるの忘れてた」ハハハ
あぎり「そうですか~…」
パキィン!!!!!!
ソーニャ「な、何をする!あぎり!!」
あぎり「ふ~む…なかなかの反応ですね~、流石ソーニャです~」
ソーニャ(コンマ一秒ナイフを抜くのが遅れていたら死んでたぞ…)
ソーニャ「なんだよ!!仲間だろ!!なぜこんなことを!!」
やすな「え?え?どういうこと??どうなってんの??」
あぎり「命令です」
ソーニャ「命令?」
あぎり「上からの命令ですよ。昨日ボスを襲った犯人と通じてボスを殺す計画を練っていたそうですね?まああなたが彼女を放っておけないのは分かりますが…それで、幹部会議が開かれて、2人を殺すことになりました」
ソーニャ「チッ…なんでばれたんだ…!」
あぎり「ターニャをつけていて、あなた達の会話を録音したメンバーがいたそうです。私も聞かせてもらいましたよ」
ソーニャ「それでお前が…」
あぎり「ええ、人手が足りないそうなので~」ザンネン
ソーニャ「…そういうことか。まあボスを殺す訳だから、あんたと対立することになるとは思っていたよ」
ソーニャ「フン、上等だ。まずはあんたを始末してやる」
ソーニャ「うぉおおあああ!!!!」シャシャシャシャ
あぎり「…」ササッ…
ソーニャ「私の連撃が全てかわされている…!」
やすな「や、やめてよ二人とも!!仲間なのに!!ワケわかんないよ!!」
ソーニャ「お前はここから離れろ!巻き添え食うぞ!」
あぎり「その通りです~早く学校に行ってください~」スチャッ
ソーニャ「マシンガンだと!?ていうかどこから出したんだ!」
ズダダダダダダダ…
ソーニャ「くっ!隠れなければ!」ダッ
やすな「やめて…二人とも…お願い…」ポロポロ
ゴルゴ「…」ジー…
ソーニャ「ハァ…ハァ…まずいぞ、あんなに強かったのかあぎりの奴…だが、今は逃げるしかない」
あぎり「逃げられちゃいましたねえ…では忍術用ドローンを使いましょうか」
ブーン…
ソーニャ「!!あれはドローンか!!クソッ!」ヒュッ
ガッ!…ブーン…ガシャ…
ソーニャ「まだまだあるみたいだな…とりあえず場所を変えるか…」
ソーニャ「裏山まで来たが…」
ソーニャ「ここならドローンも追いにくいしまだ戦いやすい」
ソーニャ「ここで…迎え撃つ!」
あぎり「裏山に入っていくところまでは追跡できましたが…」
あぎり「ここからはドローンだけじゃ厳しそうですねえ」
あぎり「このあたりで決着をつけましょうか、ここなら後始末もしやすいですし」
やすな「ソーニャちゃん…あぎりさん…なんで…意味わかんないよ…」
やすな「何か悪い夢でもみてるのかな?」
やすな「こんなときに学校なんて…はっ!そうだ!」
がっこう
やすな「ハァ…ハァ…教室にはいないか…まだ来てないのかな」
やすな「みんなも今日はまだ見てないって言ってたし…」
やすな「もう一回下駄箱の靴見てこよう」
ゴルゴ「…俺に何か用か…」
やすな「東郷君!!!よかった!お願いがあるの!!いいかな??」
ゴルゴ「場所を変えようか…」
おくじょう
ゴルゴ「…用件を聞こう」
やすな「あの、私の友達のソーニャちゃんとあぎりさんを助けてあげてほしいの」
ゴルゴ「…」
やすな「今、二人が殺し合いをしてて…私、よく分かんないんだけど、二人ともほんとは仲間なのに殺し合ってるの」
やすな「だから…二人を止めてほしいの!…二人とも私のとっても大切な友達で…その、東郷君ってめちゃくちゃ賢くて強いらしいから…なんとかしてくれるかなって…」
やすな「…あっ!こういうのってお礼がないとね!えーっと…」ガサゴソ
ゴルゴ「…」
やすな「1035円、私の全財産です…」
やすな「どうか…どうかお願いします…二人を助けてあげてください…」ドゲザ
ゴルゴ「…分かった…やってみよう…」
やすな「…ほ、ほんと!?ありがとう!!!東郷君!!!」
みっかまえ
ボス「ターニャ。私はまだ幼くして孤児になった彼女を彼女の双子の妹ソーニャと一緒に引き取り面倒をみてきた」
ボス「ターニャはソーニャをさしおいてメンバーの中で指折りの人材だった。彼女に仕事をさせれば間違いはなかった。ちょうど君のようだな」
ゴルゴ「…」
ボス「ハハハ、失礼。あんたと比べるのは流石に無理があったよ」
ゴルゴ「…続けてくれ」
ボス「そ、そうだな…いつの日からか、ターニャはよく私に意見するようになった。こんなやり方ではいけない、そんなことで組織がうまくいくとは思えない、と」
ボス「ある日他のメンバーを何人か引き連れて私を殺しにきた。その時うちのもんの攻撃を受けて死んだと思っていた…」
ボス「だがターニャは生きていた。昨日、ターニャがある男と二人で会話しているところを部下が発見し、連絡をしてきたのだ」
ゴルゴ「その男が…」
ボス「ああ、その写真の男だ。部下が二人の会話をこっそり録音してくれていてようやく分かったのだが…奴は今うちの組織と敵対している組織の幹部で、奴がターニャに私に反発するよう仕向けていたのだ…」
ボス「奴はターニャを使ってうちの組織を潰し、うちのヤマをそっくり持っていくつもりなのだ!どうやら組織を潰したあとでターニャとその山分けもするつもりらしい…」
ボス「頼む!奴を…奴を殺ってくれ!私はきっとまたターニャに狙われるだろうが…ターニャには手をださないでくれ…もうターニャを傷付けたくはないのだ…」
ボス「さっき言った部下には口止めしてうちのもんにもターニャが生きていたことや奴と通じていたことは絶対に知らせないようにしてある。知ればやつら、きっとターニャを殺そうとするだろうからな」
ゴルゴ「本当にそれでいいんだな…?」
ボス「私は殺されても構わない…だが、奴はターニャを丸め込み私達が築き上げたものを奪い取ってしまうつもりなのだ…奴だけは許しておけぬ…」
ゴルゴ「…そいつの殺害を俺に依頼するのはなぜだ…」
ボス「あいつは強い…そこらへんの仕事屋じゃ太刀打ち出来まい…もちろんうちの組織のやつらにも、ターニャでさえも敵わないだろう…あんたにしか頼めない」
ゴルゴ「分かった…やってみよう…」
ボス「おお!!引き受けてくれるか!!報酬は30万ドル、しっかりとあんたの口座に振り込んでおこう…」
ゴルゴ「入金が確認され次第、仕事にとりかかる…」
うらやま
バキューン…バキューン…ダダダダダ…
ソーニャ「クソッ!このままでは!!」
あぎり「早く観念してください~」
ソーニャ「こんなところで死んでたまるか!!」シャッ
あぎり「!」ヒラリ
ソーニャ「そこだ!」チャキ
あぎり「…」
ソーニャ「フン、どうした。観念したか?」
あぎり「そんなおもちゃで私を倒せると思ったんですか?」
ソーニャ「な…!これはやすなの…!!」
あぎり「お間抜けさんですね~」スチャ
ソーニャ「く…!!ここまでか…」
ゴルゴ「」スッ…
あぎり「ハッ!」
ソーニャ「と、東郷!」
あぎり「…なるほど。私とソーニャが殺し合うこのときを狙っていたわけですか」
ソーニャ「…チッ、こんなときに…」
ゴルゴ「…」
ソーニャ「畜生!これでもくらえ!」ダッ
ゴルゴ「」サッ
ドスッ
ソーニャ「が…」ドサッ
あぎり「…ソーニャを手刀一発で…まずいですね、ここは一旦退却しましょう。えい!」ボン
がっこう
やすな「東郷君!!!そ、それはソーニャちゃん!あれ、ソーニャちゃんは大丈夫なの…??」
ゴルゴ「気絶しているだけだ…」
やすな「良かった…でも傷だらけだよ…」
ゴルゴ「保健室に連れていこう…」
やすな「そ、そうだね!」
ほけんしつ
やすな「ソーニャちゃんを助けてくれて本当にありがとう!!あぎりさんは?」
ゴルゴ「逃げた…当分は追ってこないだろう…」
やすな「そ、そっかー…ひとまず安心だね…あれ、東郷君どこ行くの?」
ゴルゴ「仕事だ…」
やすな「???」
ろうか
ターニャ「…あんたがゴルゴ13だな…ソーニャから聞いている…」
ゴルゴ「…」
ターニャ「私の妹を助けてくれたこと、感謝しておこう。あれでもこの世でたった一人の肉親なんだ」
ゴルゴ「…それだけか」
ターニャ「…あんたが高校生になったのはなんでだ?いや、なぜこの高校の生徒になったのか、という言うべきかな」
ゴルゴ「…」
ターニャ「あいつを始末するようボスに依頼されたため…だな」
ゴルゴ「…」
ターニャ「残念だがそういうわけにはいかない…」
ターニャ「あんたにはここで死んでもらう!!」チャッ
ターニャ「オラァ!!」シャッ
ゴルゴ「」サッ
ターニャ「そこだ!」シュッ
ゴルゴ「」ヒラリ
ターニャ「くそう!当たらない!!」
ターニャ「…どうした。なぜ攻撃してこない。銃はどうした」
ターニャ「なるほど、ボスに私には手をださないでくれとでも言われたんだな」ニヤ
ゴルゴ「…」
ターニャ「ソーニャのように気絶させるだけのつもりか!!!なめられたものだな!!!」
ターニャ「オラオラオラァ!!!」シャシャシャシャ
ゴルゴ「…」ササッ…
ターニャ「私の連撃が全てかわされている…!」
ターニャ「クソッ死ねッ!!!ゴルゴ13!!!!」ダッ
バキューン…
ターニャ「うぐぅ…こ、これは…」ドサッ
ゴルゴ「…!!」ガク…
数学教師「驚いたかゴルゴ13?流石のお前も死角からの奇襲には対応出来なかったようだな…」
数学教師「やったなターニャ、私とお前でゴルゴの右腕を使えなくしてやったのだ」ハハハハ
ゴルゴ「…」
ターニャ「あ、あんた…なんで…仲間じゃないか…なぜこんな真似を…」
数学教師「既に組織をのっとるだけの人員は私の掌中にある。ゴルゴの右腕を奪えたのだからもう十分だ。お前は素晴らしく効果的な捨て駒になったというわけだな」
ターニャ「ち、畜生…こんなことって…」バタリ
数学教師「さあ、今度は私が相手だゴルゴ13…。ターニャのときのように遠慮はいらんぞ。本気でかかってきたまえ」スチャ
ゴルゴ「…」ダッ
数学教師「無駄だ!!!!」チャッ
バキューン…
数学教師「ぐあ…これは…ターニャのナイフか…あの距離で私の銃撃をかわし、左手でナイフを拾って投げるとは…なんという奴だ、ゴルゴ…13…!」バタリ
つぎのひ
あぎり「ソーニャ、ごめんなさい」
ソーニャ「な、なんであぎりが謝るんだよ…命令されてただけだろ。それに…私はあろうことかここまで面倒をみてくれたボスを殺そうとしたんだ。これくらいの報いはあって当然さ」
やすな「良かったよ~。いきなり戦い始めた時はほんと驚いたんだから。東郷君が居なかったらソーニャちゃん死んでたね」
ソーニャ「な…馬鹿にするな!!ああ見えて互角の戦いだったんだぞ。な!あぎり!」チラッチラッ
あぎり「さあ、どうでしょ~」
やすな「ぷぷぷ、強がっちゃってまあ」
ソーニャ「黙れ!!」
ソーニャ「…そういや、お前がゴルゴに依頼をしたのか?」
やすな「うん、私の全財産を使ったんだから!感謝してよね!」
ソーニャ「そうだったのか…」
ソーニャ「…今度…ラーメンでもおごってやるよ」
やすな「ほんと!!?わーい!!あーでも私焼き肉の方が良いかな」
ソーニャ「駄目だ。どうせお前の全財産なんて1000円かそこらだろ」
やすな「し、失礼なー!!これでも最近は節約してるんですぅー!」
ソーニャ「嘘つけ!!」
やすな「じゃ、私そろそろ帰るね。あぎりさん、お邪魔しました」
あぎり「いいえ~、また来てください」
ソーニャ「じゃあな」
やすな「うん、また明日ね…」
やすな「って一人じゃ帰れないよ!!」
あぎり「仕方ありません。私が送っていきます。用意するので玄関で待っててください」
やすな「はーい」タタタ…
ソーニャ「…」
ソーニャ「…おい、用意はいいのか?」
あぎり「…お姉さん、亡くなられたそうです」
ソーニャ「!!!」
ソーニャ「…そうか。ゴルゴがやったのか?」
あぎり「いいえ、ボスは彼にお姉さんには手を出さないよう条件をつけていたようですからそれはないでしょう。恐らくあの教師でしょうが…」
ソーニャ「そうか…姉さん、死んじゃったのか…」
あぎり「…」
ソーニャ「…すまない。これからもよろしく頼む。あぎり」
あぎり「ええ、こちらこそよろしくお願いします~」
すうかげつご
没キャラ「ハァ…ハァ…とうとう見つけたぞ!ゴルゴ13!!」
ゴルゴ「…」
没キャラ「私の上司の仇討ちだ!!正々堂々と素手で勝負し…」
バキューン…
没キャラ「ぐはぁ!…む、無念…」バタリ
おわり
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