男「まーた安価で異能ものかよ」 (28)

男「異能異能また異能で飽きたよ」

男「俺の能力は何?」

男「↓1……?」

男「あー↓1の能力ね、はいはい」

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男「引きこもってる間だけ無敵。外に出ると死ぬ」

男「無敵ってーと戦闘力的な意味だよな。勝手に解釈していく」

男「俺の相手は?」

男「↓1」

男「名前で役割とか分かるタイプね。で、そいつの能力は?」

男「↓3」

男「↓3の能力な」

かませ「……ふふふ」

男「なんだこいつ。こいつが俺の敵か?」

かませ(俺の名前はかませ。建物の天井を問答無用で吹き飛ばす能力を持つ)

男「で、どこで戦う?」

男「↓1」

男「↓1で戦おう」

男「ビルの地下な」

かませ「ではそこで」

「「勝負!」」

――ビルの地下

男「……」

かませ「……」

ビルの地下。むき出しの無骨な支柱が立ち並ぶ。
そのちょうど真ん中に男とかませは立っていた。

男(まずいな)

男は密かに焦った。
引きこもるとは、部屋などに閉じこもること。このだだっ広いビル地下には、能力発動の条件である「引きこもる」は満たされない。
今の男は常人の身体能力を持つ人間でしかない。しかも外に引きずり出されれば死んでしまう。

男(相手の出方を窺うか)

かませ(勝ったな)

かませに勝機はあった。
今回の戦いの舞台はビル地下。ビルは幾つもの層を積み重ねた構造をしている。よって天井と認識できる箇所は複数存在する。
これは、かませの建物の天井を問答無用で吹き飛ばす能力が複数回使用可能であることを意味していた。

銃に弾が満タンで入っているような気分。かませの口元が微かに緩む。

男(少し行ったところにある看板……あれは)

男(制御室!)

男は、はるか後方に制御室を見つけた。室内まで逃げ込めば、無敵状態になれる。

男(よし、あそこへ向かうぞ!)ダダッ…

かませ「逃がすか!」

男「なに!」

空が鳴った。
違う。天井が鳴ったのだ。天井は雷のような唸り声を上げた後、爆ぜ、天井を構成していたコンクリート片達は勢い良く地面へ落下する。

男「うわ――」

男は突然降ってきた瓦礫を避けながらも、電気制御室へ向かおうと走った。支柱が多く立つ所からは離れ、少し開けた場所へ出る。

男(クソっ、全速力で走れば制御室に着きそうなのに)

男「わっ、瓦礫が――」

もうもうと上がる土煙の中、男の前にかませは現れた。

かませ「……」

かませ「どうして俺がこのコンクリートが降ってくる中、無傷なのか気になるか?」

かませ「いや、無傷じゃない。ちょっと大きめな破片が背中に当たってな。かなり痛かった」

かませ「――柱の周りは比較的安全なんだ。俺の能力は建物の天井を問答無用で吹き飛ばす能力。これを逃れるには……余り動かない方が良いんだ」

かませ「姿勢を低く……頭を守る。これで少しは自分の身を守れる」

かませ「支柱の周りを構成する天井の面積は、支柱を上の階へ伸ばす為に少なくなっているだろう」

かませ「しかし……お前は俺から逃げようとして支柱を離れた」

かませ「だから巨大な瓦礫に阻まれたんだ。逃げ場もない」

男「」

かませ「死んでるやつに何言っても無駄か」

男は俯せのまま、かませの話を聞いた。頭は巨大なコンクリート片に押し潰され、今、赤黒い大きな水溜まりができたところだ。

【男:死亡】

かませ「勝った」

かませ「勝者にはどんな権限があるんだ?」

1、自分の設定に後付けする(生い立ちとか職業とか性格とか)

2、男の能力を貰う

3、終わる

かませ「どれか一つ絶対選ばなければならないのか」

かませ「↓1」

かませ「終わろう」

終わり

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