にこちゃん先生と絵里ちゃん生徒(61)

【矢澤にこが音ノ木坂学院の先生だったら】

にこ「ん~!やっと採点が終わった...さてと、あの子たちの様子を見に行かないとね」

希「お、にこっちお疲れ様!もうお仕事は終わって放課後の顧問指導?」

にこ「お疲れ様!そうよ、今日は4限で授業が終わったから、とっとと雑務を終わらせてきたところよ」

希「ええなぁ、うちなんてこれからの健康診断の準備で一日中保健室に閉じこもってるのに」

にこ「いろんな生徒たちから感謝されて良いじゃない、まさに希の天職って感じね」

希「大袈裟やな~、でもまぁ人に頼りにされるのは嬉しいしパワーが溢れ出てくるわ」

にこ「あんまり無理するんじゃないわよ、んじゃまた下校時間にね」

希「うん、にこっちも無理せんように!もしもの時は、うちが看病したるからな」ウシシ

にこ「ふふ、余計なお世話よ」クス

?「にこ先生~!」

にこ「げっ...もしかして、この声は..」

?「日直当番を終わらせてきたので、日誌を届けにきましたよ!」スッ

にこ「あー、あはは..ありがとう絵里ちゃん、黒板のお掃除大変だったでしょう」

絵里「いえ!愛しのにこ先生のためなら、白く汚れた黒板も舐め取って綺麗にしてみますよ」

にこ「とりあえず黒板は黒板消しを使って綺麗にするのは分かるわね?..まぁいいや、日誌のチェックよね..どれ」ペラ

この子、根は真面目なんだけど、何でか私と対面すると少し..ううん、かなりおかしくなるのよね。。

はやくチェックして、部活に行かせちゃいましょう!どれどれ..

『ホームルームや国語の授業でにこ先生が微笑みかけてくれたので、心臓が宇宙まで飛んで行ってしまいそうだったわ...午後の部活でもあんな眼差しで指導されたらと思うと..どぅめどぅめどぅめ~♪え

パタンッ

にこ「絵里ちゃん?」

絵里「はい!私の思い伝わりましたか」

にこ「日直日誌の1日の振り返りで、堂々と溜まった思いを皆が見る場所に散らかさないの」

絵里「そんな..皆に見られても良いじゃないですか!誰も先生と私の百合の架け橋を邪魔することなんてできないんですから!」

にこ「はぁ...あともう一つ、微笑みかけてたのは絵里ちゃんが不気味な笑顔で私の方をずっと見るから、やめなさいっていう合図だったんだけど」

絵里「ああ!にこ先生って意外と恥ずかしがり屋さんのうぶな方だったんですね!」ニコッ

にこ「もうそれで良いわよ、とにかくもう一度書き直し!ちゃんと書き終わるまで部活には行かせないんだから」

絵里「部活に行かせないだなんて、もしかして先生は束縛癖が..いえ、これもありかもしれないわ」ボソボソ..

にこ「何がありなのかはよくわからないけど、良い加減にふざけてるとゲンコツするわよ~」コブシ ハァ~

しばらくして...

にこ「はい、よくできました..何で最初からこういう風に書かないのよ」

絵里「それじゃつまらないじゃないですか!生徒とのコミュニケーションは教育の上で非常に大事なんですよ」

にこ「教育の向上に百合や変態的な言動は必要ないと思うんだけどね...」

絵里「おとと、そろそろ部活が始まる時間です!今日もご指導よろしくお願いしますね、にこ先生」パアッ

にこ「(うっ...こいつ//)はいはい、分かったからはやく行きなさい、また穂乃果に色々と言われるわよ」

絵里「ふふ、心配してくれているんですね!それではまた後ほど」タッタッタッ

やっと解放されたわ、日直当番が毎日変わることに感謝したいくらいよ..

綾瀬絵里
音ノ木坂学院の元生徒会長であり、その後も生徒たちの模範となる姿勢は変わらず。
文武両道の才色兼備、学校のために尽くしてきた真面目な彼女が、3年生になったある時を境に変わり様を見せる。

違 綾瀬絵里→正 絢瀬絵里

でも、あんな笑顔が素敵な子も、最初はあまり好意を表に出してくれなかったんだもんね...
もう少しで卒業なんだと思うと、この1年でたくさん成長したんだなと染み染み感じるわ。

よく頑張ったね、絵里ちゃん...

_________
__________
____

絢瀬絵里、3年生の春
学校の昇降口 クラス発表

絵里「....」

「やった!今年もよろしくね~♪」

「嬉しい!!はやくクラスに行こうよ~」

絵里「えっと、3-...ね、早めに行って始業式の挨拶でもまとめておこうかしら」

「おはよう~、会長!何組だった?」

絵里「おはよう、私は3-...よ」

「そっか、別々のクラスなんだ!残念~」

「ねぇねぇ!元アイドルの先生はどこのクラスなんだろう」

「それ超気になる!あ、それじゃ会長またね!」

絵里「ええ、またね...」

「なんでもずっと前に、ここの学校の生徒だったらしいね」

「うそ!?担任の先生であってほしいよぉ~」

絵里「....行きましょう」

3-... 教室

絵里「(新しい季節の移り変わりは、新しい出会いの舞台を私たちに... うん、原稿にミスはないわね)」

絵里「(クラスの人たちも揃ったみたいだし、後は先生を待つだけね)」フゥ..

ガラッ

?「お待たせ、皆遅れてごめんね~!」スタスタ

....う、うそ

本物?本人なの?

いやいや、噂であってそっくりさんとか?

絵里「(...ん?やけに騒がしいわね、先生もやっと来たみたいだけど)」チラ

絵里「...!?」

黒く艶のあるストレートヘアーに、ぴちっと着こなした凛としたスーツ姿。
しかし、日本中を興奮の渦に巻き込んだスターのオーラはまだ抜けきっていないようであった。

?「はいはい静かに、始業式がもう少しで始まるから、手身近に自己紹介を」

?「今日からこのクラスの担任をすることになった、矢澤にこです」

にこ「受験や進路で悩んだりしたら、ちゃんと先生に相談するのよ」

にこ「以上、1年間よろしくね」ニコッ

絵里「(.......)」

絵里「(え..?この人、本当にあの...

\キャアアアアアアアアアアアアア!!!!♪/

\うそ!?うそ!?本人!?/

ザワ ザワ ヤザワ ザワ...

\写真っ!写真撮っていいですかぁ?!/

\やったあああ!て言うか、にこにースーツ姿かわいいーん♪/

ワイ ワイ ガヤ ガヤ

にこ「ちょ、落ち着いて...写真はダメよ!ああ、褒めてくれてありがとうね..おとと、待った待った!」ギュウギュウ

キャーー!顔小さい、肌綺麗~

かー↓わー↑いー↓いー♪

..に、にこ先生♪キャハ///やばいー!

(((((((ドンッ!!!!!!!!!))))))

静 か に し な さ い !

にこ「おわっ?!」

クラスメイト達「」ビクッ!!!!

絵里「...席に戻りなさい、先生が困っているでしょう」

「なんだー、会長いるのか...」

スタスタ トボトボ..

「鬼ー...」

ガタ ガタ ガチャ...

にこ「あはは、皆良い子ね~」ドキドキ

絵里「それと矢澤先生、始業式でスピーチをしなければならないので、私は生徒会の方に移動しても平気でしょうか」

にこ「ああ、生徒会の子だったのね、良いわよ!先生がちゃんとクラスを誘導するから、いってらっしゃい」

絵里「....ありがとうございます、それでは」ガタッ

スタスタ... ガラッ バタン..

「なにあれ、感じわるーい」

「真面目すぎよね~」

にこ「(ふふ、面白そうな子ね..名前は...)」

にこ「(絢瀬絵里...ちゃんね)」

にこ「はい、それじゃ体育館に行くわよ!番号順に整列してちょうだーい」

\\\\\\ハーイ♪/////

そして、始業式が無事に終わり...

自己紹介、新学期の授業紹介、ホームルーム・帰りの会 終了後の放課後

3-... 教室

絵里「んしょ、よいしょ」スーッ

絵里「うん!黒板もピカピカになったわね」

絵里「あとは、日直日誌を書いて提出したら..生徒会室に行って、オープンキャンパスの書類を...」テキパキ

にこ「あら、黒板すっごく綺麗じゃない!掃除が得意なのね、絵里ちゃんは」

絵里「(!?)は、はい..こういうのは慣れているので」カキカキ

にこ「新学期初日から日直当番なんて、嫌がらずにきちんとこなして偉いわね~」

絵里「ありがとう、ございます...これ、日直日誌です」スッ

にこ「うん、ありがとう!どれどれ...」ペラ

『今日は新学期ということもあり、多くの生徒が新しい環境に飛び込む大きなイベントとなった。これから受験が始まるのと相まって、生徒会長の仕事を疎かにしないよう心がけていきたいです』

すごい真面目な文章!!
生徒会長だったのね、そりゃあいろんな人から期待され睨まれて大変でしょうに...
始業式前も助けてくれたし、頼もしい子ね。

にこ「はい、バッチリよ!新学期に入って生徒会のお仕事も大変だと思うから、ちゃんとゆっくり休みなさいね」

絵里「はい、気をつけます..それでは生徒会の仕事が残っているので、しつれいします」

人の話聞いてたのかしら...
何だか放って置けない子ねぇ~

職員室前 廊下

にこ「皆もようやく下校したみたいね~、私はまだ仕事があるけれど」ハァ..

?「それがうちら教職の定めやん?にこっち♪」フフ

にこ「ん?希!!!しばらくぶりね!」

希「お疲れさん、なんや生徒からモテモテやったなぁ~!さすが元アイドル界の革命児」

にこ「冗談じゃないわよ、大変だったんだから!それにもう終わったことよ...それより、希は今この学校の養護教諭なのよね?」

希「せや!短大を出て、にこっちより一足お先にこの学校にな♪まだまだ勉強中やけどね」

にこ「あのスピリチュアルジャンキーの希が全校生徒のためにね~、出世したわね」

希「なんやジャンキーって!そこまで中毒になってなかったわ!それを言うならにこっちだってひどかったやないか」

にこ「いやいや、カードに占いに頼りまくりなのは異常だったわよ...私はちゃんと部活一環としてね...あ!?」

希「うん?どうしたん?」

にこ「そういえば、私が居た頃の部室ってまだ残ってるのかしら」

希「にこっちが活動してた部活やんな?えーっと、たしか」

にこ 希「アイドル研究部!」

希「そうや、思い出した!にこっちがアイドル活動を始めた場所やったっけ」

にこ「そうよ、なんで今の今まで忘れてたのかしら..」

希「そりゃ、芸能に大学の勉強にてんやわんやの毎日やったし、忘れてもおかしくないよ」ウンウン..

にこ「ふふ、あの時は周りが見えていなかったからね..希も、その、あまり連絡しなくて悪かったわね」

希「.....」

希「...くく」プッ

にこ「な、なに笑ってんのよ!気味が悪いわね」

希「いやいや..変なところで真面目なのは高校の頃と変わらんなーと思ってな」クス

にこ「!?」

希「その、悪かったわね..」キリッ

にこ「//////この!真似してんじゃないわよ、ぜんっぜん似てないし!」

希「ははは、まあこうして再びこの校舎でふざけられるんやから、過去の細かいことは気にせんと!」

にこ「教師がふざけるのもいかがなものかと思うけどね、たしかに希の言う通りね」クス



希「アイドル研究部なら、たしかあったと思うで!部員は1人だけどな」

にこ「1人!?ずいぶん減ったわねー...昔は何十人と居たのに」

希「それはにこっちの効果もあるやろー、あん時は学校中が湧き上がったもんな」

希「ただ、にこっちが卒業した後は徐々に部員数も減って...」

にこ「今は1人でなんとか維持している状態、ということね..健気な話じゃない」

希「せやな、部室の鍵は職員室にあると思うから、久々に覗いてみたら?」

にこ「それが良いわね、雑務もあと半分だし!終わったら少し覗いてみるわ」

希「うんうん、思い出に浸るのもええもんや!スピリチュアル的に」

にこ「どういう意味よ..そうと決まれば、さっさとお仕事終わらせるわ!」

夕方 職員室

にこ「う~~ん!!やっとこさ終わった..まだ慣れないものね..」

にこ「さてさて、お待ちかねの部活見学もとい思い出巡りでもしようかな」スタスタ

にこ「...あら?鍵がないけど、どういうことかしら」

もう生徒はほとんど帰ったはずなのに、おかしいわね..アイドル研究部の鍵だけなくなってる

にこ「もしかして、部室を使用しているのかしらね..行ってみましょう」

アイドル研究部室前 廊下

にこ「ああ、あった!ここね、懐かしい~..明かりはついてないけど、居るのかしら」

ガチャガチャ

にこ「あら?鍵が閉まってる..まだ入ってないのかな、内鍵は確かなかったはずだし」

?「あの、矢澤先生..?」

にこ「...うん?絵里ちゃんじゃない!ずっと生徒会のお仕事やってたの?」

絵里「はい、先ほど終わらせたところで鞄を取りに行こうと」

にこ「がんばり屋さんね~」

絵里「先生はどうしてここに?」

にこ「ああ、昔ここの部員だったのよ!久しぶりに見てみたくなってね」

絵里「へ、へぇ...そうだったんですか..」

にこ「ただ部室の鍵が職員室になくてね、ここに部員が居るんじゃないかとおもって」

絵里「.....」

にこ「なんでも1人で頑張ってるっていうじゃない、どんな子なのか気になってね」

にこ「でも、部室も開いてないし帰っちゃったのかしら」

絵里「鍵を持ったまま帰る生徒も居ますしね、本当はいけないことなんですけど」

にこ「1人で活動してたらそうなるか、先生も昔はやってたことだしね」フフ

絵里「...そうなんですか?」

にこ「あらら、生徒会長の前で自白しちゃったわね...ええ、先生も1人で活動した時期があったわ」

にこ「幸いアイドル活動に専念できたから良いけど、もっと仲間と一緒に活動できれば良かったとも思ってるけどね」

絵里「.....」

にこ「ふふ、つまらないお話だったかしら?」

絵里「あ、い、いえ!..やっぱり凄いなと思って..」ボソボソ..

にこ「ん?なんて言ったの?」

絵里「あ..いえ、何でもありません」

にこ「?そう、とりあえずまた明日出直して来ようかしら」

絵里「その方が良いと思います、私も鍵の返却に関する注意喚起のポスターを作っておきますので」

にこ「あはは、ありがとう!でも大丈夫よ、この部活の子も悪気はないんだしね」

絵里「そうですが...」

にこ「ところで、絵里ちゃんはどうしてここに?」

絵里「...っ!!!!!」

にこ「3年生の教室はこの階じゃないし、さっきから気になってたんだけど」

絵里「み、見回りです!!下校時間でまだ残ってる生徒はいないかと..」

にこ「でも、こんな端っこの部室棟まで?それに、見回りは先生たちがやると思うけど..」

絵里「え、と...み、道に迷っちゃって..?」アセアセ..

にこ「絵里ちゃん3年生よね?慣れ親しんだ校舎だと思うんだけど」

絵里「ぁう...そ、それは..」チャリッ..

にこ「あれ?何か落としたわよ?」

絵里「へ?あ、何がです、か...」

<アイドル研究部] キラッ

にこ「.......」

絵里「.......」

絵里「」ササッ

にこ「絵里ちゃん」

絵里「はい、どどうしましたか」

にこ「今、すごい見覚えのある物が見えたんだけど」

絵里「ええ、気のせいですよ!これは私の家の鍵ですよ」

にこ「うん、ずいぶん小さい家に住んでいるようね...とにかく、後ろに隠した物を見せてちょうだい」

絵里「うっ、お断りします!」バッ! ダダッ

にこ「待ちなさあい!校則違反を見逃すわけには行かないんだからー!」ダダダッ

絵里「ぷ、プライバシーの侵害ですー!何もありませんー!」

にこ「言ってることがめちゃくちゃじゃないのおお!ってどぅわ!?」コケッ

絵里「え?きゃあっ!?」ドタンッ!

にこ「いつつ...ご、ごめんなさい絵里ちゃん!怪我してない?」

絵里「(せ、先生の顔がこんなに近くに..あああ、私今押し倒されてるの!?)」

にこ「絵里ちゃーん?おーい!平気なの?」グイッ

絵里「ぁ..じょう..ぶです..」メソラシ..

にこ「..?そう、それじゃこれ」フフ

絵里「...え?あああ!!!」

にこ「ふふーん!いただいたわよ!先生にちゃんと返さないとね!」

絵里「(あああわわ、まずいまずい...)」

にこ「さて!遂に感動の瞬間ね!」ガチャガチャ カチャッ!

絵里「(ああの中には、あの中にはあああっ!!)」

にこ「アイドル研究部へ、ようこそ!なんちゃって...あら?」

【矢澤にこ!19歳の若年ながらも、その闘志はベテランに匹敵する!?】

【矢澤にこ応援ソング!限定サイン入りポスター】

【にこにーのどぅめどぅ目覚ましセット!にこにこな目覚めをお届けするにこ♪】

にこ「わあ...凄いわね、アイドル時代の産物がこんな所に..」

にこ「他のアイドルグッズやポスターより、断然量が違うわね」キョロキョロ

にこ「絵里ちゃん?それで、ここの..ってあれ?」

シーン...

にこ「いつの間にか居なくなってる...」

学校外 昇降口

絵里「(見られた見られた見られたああ!!)」ダダダッ!

どうしましょう、うああ..!人目を避けてコツコツと貯めてきたお宝があ、まさか本人に見られてしまうなんて!なんて日なのよ、絶対に気持ち悪いって思われた..生徒会長の威厳と賢い印象がああ、いやああ!!

アイドル研究部室

にこ「なによもう、せっかくここの部員が誰なのか聞くところだったのにぃ」ガク...

それにしても本当に凄いわね、この量。
恐らく2年以上の蓄積された財産よ、相当なアイドルファンかもしれないわ...

にこ「いろいろな話ができそうじゃない、明日こそは会えるといいわね♪」フフ..

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______
_________


にこ「なーんて、結局絵里ちゃんが部員の1人だったって聞いた時はびっくりしちゃったけど」クス

私がアイドル活動をしていた時、あれだけ集めてくれていたんだもの!当初は本当に嬉しかったわ、もちろんファンに対する感謝の気持ちでね。

にこ「ただ、どーして急にああなってしまったのか...」

絵里ちゃんは元々、進んで人と関わるような性格ではなかった。もちろん、通常のコミュニケーションはなんの問題もなく、むしろ多くの人と円滑な交流と、その頼れるリーダーシップを発揮してきたと思う。

絵里「ええ、これで大丈夫よ」

「ありがとう絢瀬さん!」

「やっぱり頼りになるな、会長は!」

色んな人の...多くの生徒の模範となって生徒会の仕事や、学校行事全般にも取り組んできた。

絵里「大したことはないわ、また何かあれば遠慮せずに言うのよ」

「えへへ//頼りになります!」

でも、みんな絵里ちゃんを頼ったり助けを求めるばかりで、競い合ったりライバル視するような馴れ合いを仕掛けてはこなかった。

「くそー!次のテストは絶対に勝つんだから!」

「へへーん!やれるものならやってみろー!」キャッキャッ

絵里「......」チラ...

優秀すぎるが故に、みんなは絵里ちゃんという存在を完璧で手の届かない位置に置いてしまったのよね。

「ねーねー、絢瀬さんもカラオケ行かなーい?」

絵里「え?カラオケ..?」

「ちょっとー、会長がそんなところ行くわけないでしょう!」

「あはは!だよねー、無理言ってごめんね絢瀬さん」タタッ

絵里「あ...ちょ、と..」

もちろん悪気がないことも分かってる、だからこそなにも言えない、踏み込む勇気がその時の絵里ちゃんにはなかったの。

絵里「....帰って、数学と英語の課題でも終わらせましょう」

絵里「...」トボトボ..

そんな絵里ちゃんの心を動かしたのは...
そう!思い出したわ、確かスクールアイドルを始めたあの子たちが来た時よね。

5月中旬

放課後 アイドル研究部室

絵里「あなたたちがアイドルですって..?私が認めるとでも思っているのかしら」ギロッ

凛「ひっ...会長ってこんな怖かったかにゃ..?」ビクッ

穂乃果「お願いします、絢瀬先輩!先輩のアイドルに対する想い、ダンスの経験・指導が必要なんです!」ペコ

海未「先輩、たしかに穂乃果は唐突にあちこち動き回って、落ち着きがないかもしれません」

海未「ですが、単なる思いつきでみんなを巻き込むようなことは絶対にしません!幼馴染の私が保証します」

ことり「海未ちゃん...穂乃果ちゃん..」

絵里「....ふふ、そこの後ろの子は何か言わないの?この身勝手な幼馴染たちのお友達なんでしょう?」

ことり「(!?)海未ちゃんと穂乃果ちゃんはそんな人じゃありません!!私の大切な親友をバカにしないでください!!」

花陽「こ、こわいよ...やっぱり無理なんじゃ..」ガクガク

真姫「この真姫ちゃんをビビらせるなんて..少しはやるじゃない?」ビクビク..

絵里「...とにかく、スクールアイドルでも何でも好きにやれば良いわ」フン

絵里「でも、私まで巻き込むのはやめてちょうだい..はっきり言って迷惑よ」ギンッ!

穂乃果「...っ..」グッ

海未「穂乃果...」

ことり「穂乃果ちゃん...もう、行こう?」

凛「認められないにゃ...認められないにゃ...」ブルブル

真姫「ちょっと凛、少し落ち着きなさいよ..」ビクッ

花陽「無理ないよ、あんな表情をする会長を見たのは初めてだもん..」

絵里「分かったら、とっとと出て行って!私もポスターの整理があるんだから暇じゃないの」

真姫「(この人こんな状況でも、アイドルのことは考えてるのね...)」

穂乃果「.......」

絵里「(そう、それで良いの..うつむいたまま静かに部室を出て行って)」

絵里「(また、平穏なアイドル研究部が戻ってくるんだかr

「それでも!!!諦めきれません!!!」

絵里「!?」

ことり「穂乃果ちゃん?!」

海未「穂乃果、何を言って...」

絵里「...私にもう一度、一から言わせるつもり?」

穂乃果「私は絢瀬せ..絵里先輩のアイドルの想いや、ダンスの経験が欲しいわけではありません!!」

穂乃果「多くの人を助け引っ張っていく頼もしいところもそうですが、この学校を好きなところが一緒だからです!」

絵里「...!!」

穂乃果「今、廃校の危機に立たされている中で、絵里先輩が必死に抗議し1人で立ち向かうところを見ました」

穂乃果「私たちも同じ気持ちです!この学校が、みんなを繋ぎ合わせてくれたこの場所が大好きなんです」

海未「そうです..1年生の時からなに不自由なく、楽しい学校生活を送ってこれました!」

ことり「それもこれも、学校をより良くしたいと懸命に励む立役者がいたからこそ...だと思います!」

絵里「....っ...」

真姫「まぁ、設備や教師、生徒の質は悪くないと思うけど..?」クルクル..

花陽「それだけじゃありません!食堂のおいしいメニューを増やしてくれたのも、生徒会長の生徒たちへの思いやりなんですよね!」

凛「部活見学では、みんなすっごく快適に活動してたと思う!生徒会様様にゃ~!」

絵里「...その大好きな学校の危機を、スクールアイドルとかいう中途半端なもので救い出そうって言うの?」

穂乃果「確かに本物のアイドルとは違う...だけど中途半端かどうかなんて、やってみなければ分かりません!!!」

絵里「」ビクッ!

な、なんなのよ
この子たちの目...こんな、今までに味わったことのない感覚、胸の鼓動、湧き上がる...期待?

私は期待しているの?この子たちのこんな絵空事に...

穂乃果「それでも...納得してもらえないのなら、これを!」スッ

絵里「...なに?講堂使用許可申請証?」

海未「3日後、私たちで講堂でのライブを行います」

花陽「そこで全校生徒を集めて、私たちがアイドルとしてどこまでやれるかを、まずはやってみたいんです!」

絵里「....はぁ、分かったわ」

真姫「それだけじゃないわ」

絵里「....なにが?」

凛「絵里先輩もライブを見に来て欲しいにゃ!」

穂乃果「そこで私たちの実力を見て、それでもダメなら諦めます!だから、どうか見に来てください!」ペコ

ことり「お願いします!」

海未「お願いいたします」

真姫「...お願い、します」

花陽「よろしくお願いします!」

凛「お願いしますにゃ!」

絵里「.......」ギュッ..

絵里「...勝手にしなさい」スタスタ

穂乃果「待ってますから!..絶対に絵里先輩の心に響かせてみせます!」

絵里「...バカね、私じゃなくて生徒のみんなに対して、そのアイドル魂を見せてやりなさいよ」


私みたいな、頑固な意地悪女じゃなくてね...


3日後
夕方 生徒会室

絵里「...」カタカタ

「会長!オープンキャンパスの企画書類の整理終わりました」

「こちらも、生徒要望の内容まとめ終了です♪」

絵里「ありがとう、今日はいつになくペースがはやいのね?」

「はい!なんでも今日このあと、講堂で最近流行りのスクールアイドルのショーをやるみたいで」

「うちの学校にもついに来たか~、どんな感じなんだろう!」

絵里「そう...それなら、あとは私に任せてあなたたちは行きなさい」

「え、会長は行かないんですか?」

絵里「ええ、まだやることが残っているから」カタカタ

「そうですか...それじゃお先に失礼しますね!」

「会長お疲れさまでした!」

絵里「はい、お疲れさま」ニコッ

絵里「...」カタ.. カタ..

?「なんやさっきから同じ文字ばっか打ち込んどるやん」

絵里「きゃっ!?え、希先生?!」

希「はは、驚かせちゃったかな」クス

絵里「いつの間に生徒会室に入ってきてたんですか...声ぐらいかけてください」

コメントありがとうございます
最後まで頑張ってみます..!!!>>

希「いや~、ワープロに何度もハラショーって打ち込んどるから、どないしたんかなと様子見ててな」

希「ハラショーって..そんなにびっくらこくことでもあったん?」ニマ

絵里「..~///違います!何となく、その、打ち込んでいただけです..」

希「へぇ~、鉄仮面のえりちがそんな風になることもあるんやね」

絵里「酷いですよ希先生!私だって普通の人間です」

希「すまんな、ちょっとした出来心や」

希「それより、ええの?」

絵里「何がでしょう」

希「ほら、そういうところや」クス

絵里「....ふんっ」プイ

希「拗ねちゃってもう、本当に意地っ張りなんやから...会ったんでしょ?あの子達に」

絵里「...スクールアイドルを目指している子達ですね、来ましたよ、部室に」

希「それで、どうやった?あの子達、ものすんごいやる気満々やったやろ」

絵里「そうですね、ただそれで廃校を救うだの仲間になって欲しいだの..色々と飛躍しすぎなんです」

希「そっか、確かに現実的ではないところもたくさんあると思うね...」

希「でも、その決断を下すにはちと早すぎるんやないかな」

絵里「え?」

希「見たやろ?あの子達の目を」

希「どんな困難も辛さも受けて立とうとする、覚悟の目や」

希「そしてその中でも一人、ずば抜けて周りとは違った雰囲気を感じさせてくれる子がいる」


_____『それでも!!!諦めきれません!!!』


絵里「....」

希「あんな子、えりちにとって初めてやったんやない?」

希「真正面で相手のことをちゃんと見てくれるような子」

絵里「あ、あれは....」

正直、あの高坂さんって子が、諦めて部室から出て行くことを私は強く望んではいなかった。
ただ、ここまで私の心の中に入ってこようとする人は初めてで...どうしたら良いのかわからなかった。

希「ふふ、してやられたって感じの顔やな?」クス

絵里「....っ」イラ

絵里「そうですよ!この私にここまで踏み込んでくるなんて!」

絵里「だいたい他の子達もしつこいんですよ!?園田さんって子も、模範生に見えて意外とガツガツと歯向かってきましたし」

絵里「あの理事長の娘の南さんも...幼馴染みを庇う時は遠慮なく立ちはだかって..」

絵里「西木野さんなんか、最初はビビってたくせに最後は皆と一志組んで..チョロすぎなのよ!」

絵里「小泉さんや星空さんだって、本当は怖かったでしょうに..そんな私を最後に誉めたりするなんて...」

希「.....」

絵里「そんな子達に意地張って...はは、何やってるんだろう、私..」

希「せやな、それに気に入らんそうにしてる割りには、名前もしっかり覚えてるやん?」

絵里「え?」

希「えりち、全員の名前言っとったで...なんや本当は興味あるん~?」ニヤ

絵里「あああ、違っ、敵を知るためにはですね...」

希「はいはい、昔のにこっちみたいでやりやすいわホンマ」

希「そんで?えりちが言う敵を知るためにも、今日のライブは行く必要があると、先生は思うんやけどな~」

絵里「う..」

希「まぁ、小心者のえりちには厳しいかもしれへんね...?」チラ

絵里「な!?...わ、分かりましたよ!生徒会長として、今後変な活動をしないかどうか見る義務がありますからね!」机バンッ

絵里「どうせ口だけでしょうけど、あの子達の覚悟がどれだけ伝わるのか..」スタスタ

絵里「この目で見てきます、もう付きまとわれたくはありませんので!」ガチャッ


バタムッ!

希「ふふ、付きまとわれたくない、か...」

希「普段より口元が緩くなっていたよ....えりち」クス

講堂 ライブ会場

ワイワイ.. ガヤガヤ..

「うちの学校でもスクールアイドルあるんだー」

「最近出来たらしいよ?」

「実はにこ先生も関わってるってウワサだけどね」

「うそー、うちも指導してもらいたーい♪」


絵里「人はまずまずね..て言うか、にこにーがあんな中途半端なヤツら相手にする訳ないでしょ..」ボソボソ

?「あら?にこにーだなんて、絵里ちゃんの口から聞こえたのは気のせいかな~?」

絵里「え?あっ..矢澤先生!?!」

にこ「しっ、静かに!...生徒にばれずに隠れて来てるんだから、それと、にこ先生って呼んでも良いのよ?」

絵里「う...そこまで馴れ馴れしくするのはどうかと..」

にこ「もう、相変わらずお堅いファンなんだから...それよりさっきのこと」

絵里「はい?」

にこ「中途半端とかなんだか言っていたじゃない」

絵里「ああ、はい、アイドルとはかけ離れたスクールアイドルのことですね」

絵里「矢澤先生が裏で今日のライブをする子たちと、関わっているなんてウワサが流れてますけど...」

絵里「あはは、冗談がキツイですよね?」

にこ「関わっているわよ」

絵里「...え?」

にこ「て言っても、正式な顧問でもないし、ダンスの指導ぐらいしかしていないけどね」

にこ「あの子達、最近は毎日朝も放課後もね...他の部活をよけながら、中庭や校庭の隅っこで必死に練習してたのよ」クス

絵里「....そう、ですか.」

にこ「そんな懸命な姿を見て、思わず声かけちゃってね」

絵里「....先生は、スクールアイドルが好きなんですか?」

にこ「うーん..スクールアイドルについては正直なところ、よく分からないわ」

にこ「アイドルの真似事と言えばそうだし、本物には近づけないというのも一理あるね」

にこ「ただ、真似事でも本物でも、目指す方向は一緒だと思わない?」

絵里「....っ..」

にこ「誰かを笑顔にしたい、喜ばせたい、感動させたい..多くの人に届けたい想いは、いろいろあるもんだけど」

にこ「その中で優劣をつける必要って、あるのかしらね...?

アナウンス『まもなく、スクールアイドル同好会のライブが行われます__________

絵里「....」

にこ「そろそろ始まるみたいね」

絵里「はい...」

にこ「...私はね、絵里ちゃんの言うことが間違ってるとは思わないわよ」

絵里「...え?」

にこ「そこらの人間が、本物のアイドルになれる訳ない、中途半端に終わるに決まってる..だいたい予測できることね」

にこ「でも、"中途半端かどうかなんて、自分でやってみなくちゃ分からない"じゃない」

絵里「...!!」ドキッ

にこ「先生は、優秀なオゴリよりも、希望に向かってバカする頑張り屋さんの方が魅力的に感じるかな」フフ

絵里「...あ、あの...ぁ

アナウンス『それでは、スクールアイドル同好会の皆さんです、どうぞ___

にこ「おっ、始まるわよ♪」

絵里「......!?」

ぽつんと光で照らされた舞台には、可愛い衣装に身を包んだ、仮初めのアイドルたちが真っ直ぐ前を向いている...
でも、私には彼女たちがとても輝いているように見えた。

照明のおかげ?...いや違う、衣装の作り..?
唯一の心当たりは、私が彼女たちに期待をしているという想い、これを打ち崩す理由をあれこれ探してみるけど、なかなか見つからない...

絵里「なによ、なんなのよ...」グッ

にこ「....」チラ

穂乃果「えー、こほん..今日は私たちの初ライブに来てくれて、ありがとうございます!」

穂乃果「まだ同好会ということで日も浅いですが、音ノ木坂学院初のスクールアイドルとして日々頑張ってます!」

穂乃果「今日は、身近にいる多くの人たちを笑顔にしたいという想いと、もう一つ」

穂乃果「新しいことにチャレンジしたい、そんな人たちに送るエールを届けたいと思います!」

絵里「...!!」

穂乃果「私たちも含め、新しい出会いや環境に戸惑っている人たちが大勢いると思います」

穂乃果「でも、その先には楽しいことだっていっぱいある!」

穂乃果「今日はそんな皆さんの背中を押し、笑顔にさせるスクールアイドルとして歌わせていただきます」

穂乃果 海未 ことり 真姫 凛 花陽
「よろしくお願いします!!!!!!」

~♪ ~♪ START:DASH!! short ver.


新しいこと..
私にとってのチャレンジって、一体なんなのかしら...


I say...

Hey,hey,hey,START:DASH!!
Hey,hey,hey,START:DASH!!

「うぶ毛の小鳥たちも」

「いつか空に羽ばたく」

_____大きな強い翼で、飛ぶ

「諦めちゃダメなんだ、その日が絶対来る」

____『ふふ、エリは頑張り屋さんだねぇ』

「君も感じてるよね、始まりの鼓動」

____『にこ先生って呼んでも良いのよ?』


「明日よ変われ!」

____『今日も勉強なの?真面目だね~」

「希望に変われ!」

____『むりむり、会長もさすがに廃校はお手上げでしょ』

穂乃果「眩しい光に、照らされて変われ」

____『....こんなところで、私は立ち止まっていて...良いの?』

「START!!!!!!」


「悲しみに閉ざされて」

____『こんなところで...』

「泣くだけの君じゃない」

____『ずっと独りで、進めずにいるの?』

「熱い胸、きっと未来を」

____『いやよ、そんなの私じゃない..』

「切り開くは筈さ!」

____『もっと、本当は前に進みたいの..!』

「悲しみに閉ざされて」

____『誰か...助けて..』

「泣くだけじゃつまらない」

____『私を、ここから連れ出して...』

「きっと (きっと)」

「君の (夢の)」

「チカラ (いまを)」

動かすチカラ


____『絵里ちゃん、ファイトだよ!』


絵里「!?」

「信じてるよ...」

「だから START」

~♪ ~♪


にこ「ふふん、どうよ絵里ちゃん!私の指導であの子達も....って」

絵里「うっ..ぅぅっ.....」ポロポロ

にこ「あらあら、笑顔にするどころか泣かせてるじゃない...ったく」クス

にこ「ほらティッシュ、綺麗な顔が台無しよ」スッ...

絵里「ぐっ..ぅっ..すんっ..」

色んな出来事が頭を駆け巡った

おばあさまにバレエの発表会で褒められたこと、にこ先生との新しい出会い、毎日変わらない学校生活と勉強ばかりの日々、廃校阻止の断念と悔しさ...

そして、最後に心の中に現れたのは...
元気いっぱいのあの子と、その仲間たちが私の手を引っ張ってくれた...そんな光景。

絵里「こんなに、泣かせるなんてっ...先輩に恥でもかかせるつもり..?」グス

にこ「あはは、見事に周りの生徒に見られちゃってるわね」

絵里「もう良いんです、完璧とか優秀とか..それより、後で文句言いに行かなくっちゃ..」フキフキ

絵里「1人だけ、ずっと私の方ばかり見て...アイドルはみんなを見なくちゃいけないことを教えなきゃ」ニコ

• • •

にこ「それでその後、無事にアイドル研究部と一緒になって、スクールアイドルの活動に励むのよね...」

にこ「あの時の絵里ちゃんの笑顔....ふふ、可愛かったなあ///」

にこ「ってなに考えてんのよ!ああもう、思い出に浸りがちなのは、年のせいなのかしら..」

にこ「さてと、早くあの子達のところに行きましょうか」スタスタ

にこ「まだまだ、教えることがいっぱいあるんだから♪」クス


「にこ先生!今日もよろしくお願いします!!!!!!!」


絵里ちゃん編 終了

ひとまずここで完成です

このままにこ先×えりで続きを書くか、
他のメンバーを書くかは、しばらく様子を見たりして、需要があれば新たに投稿します

コメントしてくれた方々や見てくれた皆さん、本当にありがとうございました!

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