ミカサ「エレンにイタズラする」(41)




ミカサ「……エレンはどこ?」

アルミン「ミカサ、早まるんじゃない!」

ジャン「ミカサ、落ち着け」

ライナー「悪いがここは通せないぞ」

ベルトルト「エレンはここにはいないよ」

ミカサ「……みんな」ユラリ

「「「「!?」」」」

ミカサ「トリック オア トリート?」


.



――――数時間前


ミカサ「エレンが補習になってしまった……エレンにまた会えない」トボトボ

ミカサ「立体機動の練習もついてくるなと言われてしまった」ションボリ

ミカサ「もう4日になる。私はエレンの傍にいたいだけなのに……」

ミカサ「……」

ミカサ「せめて座学の補習に出なくていいように手伝おう」

ミカサ「教えるのはアルミンの方が上手い。私は何かわかりやすそうな資料を図書室で探してみよう」


―――
――


ミカサ「何かないだろうか」キョロキョロ

ミカサ「ん?」

ミカサ「机に本が置きっぱなし」パラッ

ミカサ「ハロウィン? 日付は今日」

ミカサ「……仮装をしてお菓子を貰う。くれなければイタズラをしていい」

ミカサ「イタズラ……」

ミカサ「これはイベント……やってもいいはず……やろう」

ミカサ「まずは仮装」

ミカサ「……」

ミカサ「クリスタは可愛い服を持っているかもしれない。行ってみよう」

タタタタタッ……


……タタタガタンッ

「あーっと、あったあったぁ!」

「なんで教官へ届け物をするだけで訓練兵の図書室に忘れ物なんかするんだ」

「いやぁ、時間が早すぎてね。ここで暇潰してたらギリギリなっちゃって慌てたんだよ」

「しかもよりによって禁書なんざ持ち込みやがって」

「たまたま手に取ってきたのがこれでさ……反省してるよ」

「あったのならまぁいい。帰るぞ、クソメガネ」

ハンジ「あ、待ってよ! リヴァイ!」

リヴァイ「早くしろ」

バタバタバタバタバタ……


―――
――


クリスタ「――服はあるけど……サイズが合わないんじゃないかな……」←145cm

ミカサ「ハッ!? そうだった……」←170cm

ユミル「つーか仮にクリスタの服が入ったからって仮装になんねぇだろ」

ミカサ「他に思いつかなかった……仮装は無理なの……?」ガッカリ

ユミル「ふーむ……なぁ、協力したら私達にはイタズラしないでもらえるか?」

ミカサ「? ええ、協力してくれるなら」

ユミル「わかった。いらない服か、いじってもいい服があったら出せよ」

ミカサ「構わない。ちょっと待って」ゴソゴソ


クリスタ「ユミル、何するの?」

ユミル「クリスタ、リボンとか持ってるか?」

クリスタ「え、ええ」

ユミル「貰っていいか?」

クリスタ「うん、いいけど……何するの?」

ユミル「くくっ、出来てからのお楽しみだ」

サシャ「あー、補習疲れましたぁ」

ユミル「おう、サシャ。いいところに来たな。ちょっと来い」

サシャ「? なんですか?」

ユミル「いいか、男子寮に行って……」ゴニョゴニョ

サシャ「ふんふん……わかりました」

クリスタ(……何するんだろう。大丈夫かなぁ)


―――
――


ミカサ「こ……れは」

クリスタ「ちょっ、ちょっと露出が激しいんじゃないかな? スカート凄く短いしお腹出てるよ」

ユミル「腹ぐらい出してもいいだろ。下は布重ねてるから見えにくいようになってるしよ。さて、お前は今からみかりんだ」

みかりん「み、みかりん?」

ユミル「みかりんっていう仮装だ」

みかりん「なるほど」

クリスタ(納得しちゃうんだ)

ユミル「ま、頑張ってこいよ」

みかりん「ありがとう、ユミル」

タタタタタッ

ユミル「さ・あ・て・と」ニヤァ

クリスタ「ユミル?」


―――
――


みかりん「サシャが戻っていたから補習は終わってる。ならエレンは宿舎だろうか」

みかりん「! コニー!」

コニー「おう、ミカサ……ってお前なんて格好してんだよ」

みかりん「ああ、これは……かくかくしかじか」

コニー「へー、仮装か」

みかりん「それで、エレンは一緒じゃないの?」

コニー「先に宿舎に戻ったぞ」


みかりん「そう、では宿舎に行く」

コニー「そうだ。さっきアメ貰ったからやるよ。これで俺にはイタズラ無しな」スッ

みかりん「コニー……待って」

コニー「ん? なんだ?」

みかりん「トリック オア トリート」

コニー「?」

みかりん「これを言わないと貰えない」

コニー「そうなのか? なんかよくわかんねぇけどもういいんだな? ほら」スッ

みかりん「ありがとう、コニー」

コニー「おう、気ぃつけてな」


―――
――


アルミン「えぇ!? ミカサが!?」

サシャ「ええ、エレンにイタズラを仕掛けるそうです」

ライナー「ミカサがエレンにイタズラ……」

ベルトルト「な、なんだか大変な事になりそうだね」

ジャン「なんだよ、くだらねぇ」

アルミン「くだらなくなんかないよ、ジャン。ミカサだよ?」

ジャン「だからなんだよ。死に急ぎ野郎がどうなろうと知ったこっちゃねぇよ」

アルミン「エレンが危ないんだよ?」


ジャン「あ? だからなんだってんだ」

ライナー「ミカサはエレンに異常なまでの執着がある」

アルミン「そして最近ミカサはあまりエレンに会えていないんだ……」

ベルトルト「えっと……禁断症状みたいな?」

アルミン「今まで長く離れた事がないからわからないけど……どうなるか……」

サシャ「えーっと、ユミル曰くかなりやべぇから全力で止めろ、と」

ライナー「ユミルが?」

アルミン「ユミルが心配するほどなんだ……」

ベルトルト「禁断症状の出てるミカサがエレンにするイタズラって……」

「「「「「……」」」」」ゴクリッ

アルミン(抱き締める力に加減が利かなくて骨が折れちゃったり……)

ライナー(ミカサはエレンが好きだよな……で、イタズラということは……)


ベルトルト(まさかと思うけど……いやいやいやいや、何を考えているんだ僕は!!)ブンブン

ジャン(まさか、いやいや……まさかあんなことやこんなことを……?)

サシャ「あれですかね!」

アルミン「サシャ!?」

ライナー「待てサシャ!」

ベルトルト「だ、ダメだよ!!」

ジャン「女が口にしていい事じゃ……!!」

サシャ「お菓子をくれなきゃってことはご飯全部食べられちゃうんですかね!?
    凄い嫌なイタズラですねぇ。私なら耐えられませんっ!!」ブンブン

「「「「……」」」」

サシャ「? 皆さん、どうしました?」


アルミン「ううん、別に。でも多分そっちじゃないと思うよ。ミカサはエレンにちゃんと食べさせたがってるから」

サシャ「ああ、確かにそうでしたね」

アルミン「僕が心配なのはミカサの力加減かな。多分寂しがってると思うから全力でエレンにぶつかりそうで……」

サシャ「ミカサに全力で来られたらひとたまりもありませんよ!!」

アルミン「うん、なんとか止めなくちゃ」

ライナー「……なんか俺が汚れてる気がした」ボソッ

ベルトルト「あ……なんかわかるよ」

ジャン「……俺らが汚れてるで終わればそれに越したことねぇよ」

ライナー「なんか男だな、ジャン」

ジャン「茶化しはいい。おい、お前ら、全力で止めるからな!」

「「「「おう!!!」」」」


―――
――


みかりん「! マルコ……何か荷物を抱えてる」

マルコ「やぁ、ミカサ……ってなんて格好してるんだ!!」

みかりん「実は……かくかくしかじか」

マルコ「そ、そんなイベントがあるんだね。わかったけど凄い格好だね」

みかりん「少し寒い」

マルコ「早く終わらせた方がいいね。あ、そうだ」ガサガサ

みかりん「?」


マルコ「さっき街に行ったらくじをやっててね。引いてみたらこれを貰ったんだ。あげるよ」スッ

みかりん「猫耳のついたカチューシャ、二つも」

マルコ「貰ったもののどうしていいかわからなかったんだけど丁度良かったかもね」

みかりん「……トリック オア トリート」

マルコ「ん?」

みかりん「これを言わないといけない」

マルコ「そうなんだ」

みかりん「ありがとうマルコ」スチャッ

マルコ「あ、早速つけるんだ。早く会えるといいね。風邪引かないようにね」

みかりん「ありがとう」


―――
――


みかりん「やっと宿舎の前に来た」

「待つんだ、ミカサ!!」

みかりん「その声はアルミン」

アルミン「ってなんて格好を!!」

ライナー「……風邪引くぞ」

ベルトルト「……」ボーゼン

ジャン「う、おわっああぁ!?///」

ライナー「さすがの腹筋だな」

ベルトルト「筋肉に目がいっちゃうね」


ジャン「おあえうぅ?」キョロキョロ

ライナー「……ジャンは違うみたいだがな」

みかりん「アルミン……」

アルミン「ごめんよ、ミカサ。今はここは通せない。少し落ち着いてから来てくれ」

みかりん「……エレンはどこ?」

アルミン「ミカサ、早まるんじゃない!」

ジャン「ミカサ、落ち着け」

ライナー「悪いがここは通せないぞ」

ベルトルト「エレンはここにはいないよ」

みかりん「……みんな」ユラリ

「「「「!?」」」」

みかりん「トリック オア トリート?」


アルミン「えっ」

みかりん「これはイベント。実は図書室にあった本に載っていて……かくかくしかじか」

アルミン「そんな本が……?」

アルミン(それ、禁書じゃないかな? なんで図書室に?)

みかりん「つまりお菓子がないならイタズラになる。けれど、エレンがどこにいるか教えてくれるならしない」

アルミン「ちょっ、ちょっと待ってよ、ミカサ!」

みかりん「エレンはどこ?」

ジャン「な、なぁ、ミカサ。落ち着けよ。今じゃなくてもいいだろ?」

ライナー「そうだ、今のお前はエレンと会えない時間が長すぎて少し我を失ってる。そんな状態で会うのは良くない」

ベルトルト「ミカサが落ち着いたらエレンを寄越すから」

みかりん「……補習は終わった。今日は立体機動の練習をしないはず。なら会える。何故邪魔をするの?」

アルミン「君がイタズラをしないと言うなら会わせるよ! だけど!」


みかりん「ダメ、イタズラはする。したい」

アルミン「なんでだよ……ミカサ……」

みかりん「……エレンにしたいことがある。イベントでならやってもいい……はず」

ライナー「おいおい、いくらイベントでもやっちゃいけないこともあるぞ」

ベルトルト「ミカサ、考え直さない?」

みかりん「……」

ジャン「ミカサ、今日は帰ろう、な?」

みかりん「……トリック オア トリート」

アルミン「ミカサ!」

みかりん「お菓子もない、エレンの情報もくれない。なら」

「「「「!!?」」」」

みかりん「――イタズラを、する」ギラッ!

「「「「なっ!?」」」」



…ウワアァァァァ!!!


ユミル「なんっか、聞こえたな。勝敗がついたか?」

ミリウス「どっちが勝ったんだ?」

トーマス「ライナー達だろ」

ミーナ「ミカサでしょ!」

ナック「いやいや、4対1だしさすがに……」

サムエル「でもミカサだぜ?」

マルコ「……みんな食堂に集まって何してるの?」

ユミル「おう! 来るのが遅かったな、結構前に締め切っちまったぞ」

マルコ「締め切り? 何を?」


ユミル「賭けだよ。エレンにイタズラしたい仮装したミカサをライナー達が止められるかってな」

クリスタ「一応、止めたんだけど……」

ユミル「クリスタはミカサだったな?」

クリスタ「わ、私はどちらかと言えばって言っただけだし、ミカサにエレンと会ってほしいって……!」

ユミル「いーじゃねぇかよ。しかし連絡係遅ぇな」

サシャ「お待たせしましたぁぁ!!」

トーマス「お、サシャ。どうだった!?」

サシャ「ミカサの勝ちです!!」

「「あぁぁ……」」

「「よっしゃあぁぁぁ!!」」

マルコ「みんな……」←呆れてる


―――
――


みかりん「……イタズラをしてしまった。ので、もうみんなからは聞けない」

アルミン「」チーン

ライナー「」チーン

ベルトルト「」チーン

ジャン「」チーン

みかりん「エレンは宿舎にはいないのだろうか? ひとまず行ってみようか……」

ハンナ「あら、ミカサじゃない。どうしたの?」

みかりん「ハンナ……エレンを知らない?」


フランツ「エレンに会いに宿舎に行こうとしたのか? そこにはいないよ」

ハンナ「さっきにあっちに行くのを見かけたわ」

みかりん「!! そう、ありがとう。二人にはイタズラをしなくて済んだ」

ハンナ「? なんのことかわからないけどもうすぐ日も暮れるから早く着替えた方がいいよ」

フランツ「いくらミカサでもその格好じゃ風邪ひいちゃうよ」

ミカサ「ありがとう、じゃあ」

スタスタスタ……

ハンナ「何だったのかしら?」

フランツ「さあ? それにアルミン達はどうしたんだろう。倒れてるけど」

ハンナ「何故だかジャンだけ笑顔ね」

アルミン「うぅ……」

フランツ「アルミン? 大丈夫か?」


アルミン「ミ、ミカサにイタズラされた」

ハンナ「イタズラ?」

アルミン「とことんくすぐられた……素早いし関節キめられて動けなくしてからくすぐられたり、
     他が止めようとするとすぐに回り込まれて……もう凄かったよ」

フランツ「それで白目向いてよだれ垂らしてるのか」

ハンナ「ジャンだけ笑顔なのは?」

アルミン「多分……だけど、ミカサが近かったからじゃないかな」

フランツ「なるほど」

ハンナ「みんな起きないから医務室に運んだ方がいいのかな」

アルミン「それがいいかもしれない。僕は手加減されたみたいだけどみんなには容赦なかったようだから……」

アルミン(ミカサ、エレンにも手加減してやってくれよ……)


―――
――


みかりん「エレン、どこにいるの……?」

アニ「ミカサ……あんたなんて格好してんだ」

みかりん「アニ……エレンがどこに行ったか知らない?」

アニ「いや、廊下歩いてるのは見たけど今どこにいるかまでは知らないよ。それよりその格好寒くないの?」

みかりん「寒い」

アニ「着替えなよ」

みかりん「エレンに会うまで着替えられない」

アニ「なんかの罰ゲーム? それ猫耳?」

みかりん「そう、猫耳カチューシャ」


アニ「……さ、触ってもいいかい?」ウズウズ

みかりん「? いいけれど」スッ

アニ「あ……ふわふわしてるね」モフモフ

みかりん「アニ、エレンはどこに向かっていたかわかる?」

アニ「ああ……そうだね、エレンが歩いてた先に図書室があるからそこに行ったかもしれないよ」モフモフ

みかりん「!! いつのまにかすれ違っていた。ありがとうアニ! アニにイタズラしないで済んだ」バッ

アニ「はぁ?」

みかりん「じゃあ!」

アニ「あ……」

タタタタタ……

アニ「……もう少し触りたかった……」


―――
――


みかりん「いた。エレン!!」

エレン「ん? ミカ……ってなんだよ! その格好!! 腹筋凄ぇな!!」

みかりん「仮装。みかりん」

エレン「みかりん?」

みかりん「ユミルが服をアレンジして作ってくれた」

エレン「あいつ意外と器用だな」

みかりん「エレン、トリック オア トリート」

エレン「はぁ?」


みかりん「お菓子はない。イタズラをする」ズイッ

エレン「はぁ!? な、何をするつもりだ、ミカサ!!」ガタッ

みかりん「エレンはお菓子を持っていない、ので、イタズラをする」ズズイッ

エレン「おい、待て! どういうことだよ!!」ズザッ

みかりん「実は……かくかくしかじか」

エレン「そんなのがあるのか……ってひとりで何やってんだよ!!」

みかりん「エレンにイタズラしたかった」

エレン「いや、お前な! うわっ、おい、待てって!!」

みかりん「待たない」ズズズイッ

エレン「ちょっ――」

スチャッ


エレン「――えっ?」

みかりん「その前にまずは仮装」

エレン「これは?」

みかりん「猫耳。お揃い。エレン似合ってる」

猫耳エレン「なんだよ、これ」フワフワ

みかりん「マルコに貰った。街でくじをやってたらしくて貰ったそう」

猫耳エレン「ふーん」モフモフ

みかりん「エレン、今からがイタズラ」

猫耳エレン「へ? これじゃないのかよ!?」

みかりん「これはただのプレゼント」グッ

猫耳エレン「充分イタズラだろ! 待て! ちょっと待――!!」


――ギュッ

猫耳エレン「――て?」

みかりん「……」スリスリ

猫耳エレン「ミ、ミカサ?」

みかりん「今イタズラ中」スリスリ

猫耳エレン「ちょっ、くすぐってぇ。イタズラたって抱きついてるだけだよな?」

みかりん「胸にスリスリもしている」スリスリ

猫耳エレン「……これ、イタズラか?」

みかりん「イタズラ」

猫耳エレン「……そっか」

みかりん「……ずっと会えなかった」

猫耳エレン「4日くらいだろ」


みかりん「4日もまともに会えなかった」

猫耳エレン「子供かよ」

みかりん「ねぇ、エレン」

猫耳エレン「なんだ?」

みかりん「トリック オア トリートと言ってみて」

猫耳エレン「? トリック オア トリート」

みかりん「私はお菓子を持っていない。そして仮装しているエレンは私にイタズラができる」

猫耳エレン「は? イタズラつったって……」

みかりん「エレン、頭を撫でて」

猫耳エレン「? ああ、いいけど」ナデナデ

みかりん「ふふっ。エレンのイタズラ」


猫耳エレン「これイタズラか?」ナデナデ

みかりん「イタズラでいい」スリスリ

猫耳エレン「そうなのか……」ナデナデ

みかりん「ふふふ♪」スリスリ

猫耳エレン「……」

猫耳エレン(そういや4日もまともに会わないことってそんなにないよな……寂しかったのか?)チラッ

みかりん「ふふっ」ギュッ

猫耳エレン「……」ナデナデ…ツンッ

みかりん「――っ!? 今髪を少し引っ張った?」ムクッ

猫耳エレン「ただのイタズラだ」クスッ

みかりん「……む、やられた」


猫耳エレン「なんだよ、やられたって」

みかりん「なんだかしてやられた気分」

猫耳エレン「なんだそれ」

みかりん「なんとなく」カサッ

みかりん「!」

猫耳エレン「どうした?」

みかりん「そういえばコニーからアメを貰っていた。エレン、食べて」スッ

猫耳エレン「お前が貰ったんだろ? お前が食べろよ」

みかりん「頭を使うと糖分が必要だとアルミンが言っていた。なので補習していたエレンにあげる」

猫耳エレン「……いいよ、食べろよ」

みかりん「エレン」

猫耳エレン「いいって」


みかりん「……」ムゥー

猫耳エレン「食べちゃえよ」

みかりん「! そうだ、こうすればいい」パクッコロンッ

猫耳エレン「?」

みかりん「私が少し食べて……」コロコロ

猫耳エレン「少し?」

みかりん「残りをエレンが……」スッ

猫耳エレン「は!? おい、ちょっと待て!! おい、ミカサ!!」

みかりん「エレン、食べて」ズイッ

エレン「いや、おいっ顔近い!! なぁって! くっついちゃうだろ! おい、ミカサ!! ミカ――っ!!!?!?」


――コロンッ




.




ユミル「さってと! もうひとつの賭けならまだ間に合うぜ? マルコ」

マルコ「もうひとつ?」

ユミル「ミカサのイタズラが成功するか否かだ!」

マルコ「それは……賭けるまでもないんじゃないかなぁ」



おしまい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom