肇ちゃんがただ喋るだけです、自分の妄想を挟んでお楽しみください
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——弟編
肇「ほら、起きなさいっ」
肇「ふぅ……やっと起きた? ならすぐに着替えてね、ご飯できてるよ」
肇「お母さん? もう出てる時間でしょ、私も時間無いから急いで、ほら」
肇「はい、さっさと食べて。もー、口まわりも汚して……」フキフキ
肇「ふふふっ、子供扱いされたくないなら1人で起きて貰わないとね?」
肇「はい、お粗末様でした。歯磨いてきなさい、お弁当用意しておくから」
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肇「———よしっ、ちゃんと全部持った?」
肇「はい気を付けてね、行ってらっしゃい」フリフリ
肇「……ふぅ、本当にお母さんになったみたい」
肇「————あっ!? ち、遅刻しちゃう! い、急がないとっ!!」バタバタバタ
——兄編
肇「ただいまー。あ、お兄ちゃん帰ってたの?」
肇「うん、今日はグラビア撮影だけだったし……」
肇「え? 発売日は確か1ヶ月後だったかな、でも私はあんまり載らないよ?」
肇「んー、何だか恥ずかしいなぁ……///」
肇「ふふっ、いい匂いがすると思った。いつもありがとう」
肇「でも、最近はお兄ちゃんに任せっぱなしだし……」
肇「分かった、今度の休みは私が作るからね?」
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肇「いただきます。……んー、やっぱり料理はお兄ちゃんに勝てないなぁ」
肇「もぅ……そういうお兄ちゃんだっておばあちゃんっ子だったでしょう?」
肇「……そうだね、おばあちゃんの命日の前後はお休み貰ってるよ。お兄ちゃんは?」
肇「そう、命日だけか」シュン
肇「うん、お墓は綺麗にしておくから」
肇「ふふふっ、確かに。おじいちゃんが手入れしてるもんね」
肇「———ごちそうさま。片付けは私がやるね」
肇「駄目です、もう。そう言う所が雑なのまで似なくていいのに」
肇「お茶は後。じゃあパパッと片付けちゃうね」
——父編
肇「あれ? お父さん帰ってたの?」
肇「もー、それなら連絡くださいっていつも言ってるのに」
肇「あんまり家で会う事もないんだから」
肇「ご飯は………、やっぱり。そんなものばっかり食べて」ハァ
肇「おばあちゃんに言いつけますからね!」
肇「だーめーでーすっ! お母さんから言われてるんだから」フンスッ
肇「ほーら、文句言わないの。明日は?」
肇「そう、ならご飯作っておくから3食しっかり食べること」
肇「本当にもう、お母さんがいないとだらしないんだから」
肇「忙しいのは私もお母さんも一緒なの、本当は1人だと作るのが面倒とかそんなのでしょう?」
肇「ほらやっぱり……もぅ」
肇「え? えーっと明日はドラマの撮影かな」
肇「そうそれ。ふふふっ、ありがとう」
肇「それじゃあ明日のご飯用意しておくからしっかり食べてね?」
肇「はい、おやすみなさい」
——祖父編
肇「あ、おじいちゃんおかえり」
肇「え? うん、今日はなんだか調子良くて早く終わっちゃった」
肇「ふふっ、おじいちゃんもお疲れさまです」
肇「ご飯すぐに用意できるけどどうする?」
肇「わかった、一時間後くらいでいいかな?」
肇「うん、用意しておくね。ゆっくりしてきて」
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肇「お湯加減どうだった?」
肇「ふふふっ、おじいちゃん熱いの好きだもんね」
肇「温めるだけだからすぐできるよ、座ってて」
肇「あ、お酒どうする?」
肇「はいはい、もう……飲みたいなら飲めばいいのに」ハァ
肇「もう、そんなこと言って……あと4年は待ってくださいね?」クスッ
肇「———よしっ、そっち持っていくねー?」
肇「はいどうぞ。ふふっ、召し上がれ」
肇「……どうかな?」
肇「ふふふっ、そんなに似てきた?」
肇「おじいちゃんのお墨付きなら間違いないかな」ウン
肇「……え? お仕事?」
肇「うん、楽しいよ」
肇「自分のイメージとぴったりあった快感とか、幕が上がって一面にファンの人達が目に入った時の感動とか……」
肇「今土を触ったら止まらないかも、ふふっ」
肇「え?……今はやめておこうかな。きっともっと膨らむと思うの」
肇「もう少し先にまとまった休みを作れるってPさんが言ってたから、そのときにね」
肇「絶対に驚くよ、楽しみにしててね」
肇「———ごちそうさま。お茶入れてくるから座ってて?」
肇「だーめ、お茶も上手くなったって、教えてあげるんだから」フンスッ
——母編
肇「あ、お母さんこっちだよ!」
肇「ううん、さっき着いた所だから」
肇「これ? Pさんが私ももう有名人だから変装くらいって」
肇「そ、そんな…プレゼントとかじゃないよ、他の子も貰ってる筈だし……」
肇「もぅ、行こう? お母さんと出かけるの久しぶりだなぁ……」
肇「な、何? だからPさんとはそういうのじゃ……」
肇「名前でって、私が名前で呼んでって言ったらPさんがじゃあ俺もって」
肇「だって凄く頑固なんだから、まるでおじいちゃんみたい」
肇「似た者同士って……うーん、そうかなぁ?」
肇「く、詳しくって言われても……言ーいーまーせーんー!」
肇「それは……うん、Pさんは私の大切なプロデューサーだよ」
肇「も、もぅ……真面目になったと思ったらすぐにふざけるんだから」
肇「え?…うん。それは綺麗に見られたいけど……」
肇「ふふふっ、それじゃあご指導お願いします、お母さん」ニコッ
——祖母編
肇『えっと……こう?』
肇『違うの? うーん、難しいなぁ……』
肇『慣れたらおばあちゃんみたいにスルスル着れるかな?』
肇『うん、頑張るよ!』フンスッ
肇『えっと、こうで…こう。ここをこうで……できたっ!』
肇『えへへ、本当に? ズレもないかな?』
肇『良かったぁ……、おじいちゃーん! 浴衣着れたよっ!!』パタパタパタ
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肇「——なんて、こともあったよね」トントントン
肇「少し前の撮影で浴衣祭りって言うのが……え? 知ってる?」
肇「ふふふっ、おじいちゃんったら……」
肇「うん、その時にね? 私が着付けを教えるのかぁって」コトコト
肇「うん、おばあちゃんの浴衣、似合ってるって言ってくれたよ」
肇「え…ち、違うよ? Pさんはそんなのじゃ…それは、大切なプロデューサーだけど……」モジモジ
肇「うん、大丈夫。大切な言葉はちゃんと取ってあるから……いつか一番大切な人に言うよ」
肇「———よしっ、味…どうかな?」ドキドキ
肇「よかったぁ……。ずっと忙しくてコレ作ったの久しぶりだから……」
肇「うん、体は覚えてたみたい。おばあちゃんの味……」
肇「———え? ご、ごめんなさい、なんででしょう。涙、止まらないんです」ポロポロ
肇「うん、大丈夫…大丈夫だよ。これからも長生きしてね? おばあちゃん」
——先輩編
肇「あの、先輩!」
肇「卒業おめでとうございます。寂しく、なりますね」
肇「い、いえ……そういう意味では……」
肇「あ、もぉ……。からかいましたね?」
肇「そうですね、会えなくなるわけじゃありませんし」
肇「確かに、まだ8分咲き、と言った所ですね」
肇「ふふふっ、そうですね。確かに満開を見ないのは勿体無いです」
肇「お酒は駄目ですよ? 卒業しても先輩はまだ未成年ですから」クスクス
肇「はい、成人してからならお呼ばれされちゃいましょう」
肇「……だけど、8分咲きも、これはこれで風流ですよね」
肇「少しお茶しませんか? 家も近いですし、和菓子でしたらご用意できますよ」
肇「はい、お呼ばれされちゃってください。ふふふっ」
肇「それでは行きましょうか」
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