時は遥か未来だじぇ。銀河は悪の巨大帝国による恐怖政治によって支配されていたんだじぇ。そんな巨悪に反旗を翻したのは我らがのどちゃんとのどちゃんを頂点とした反乱軍だじぇ。帝国の絶大な支配力と軍事力にも負けず、のどちゃんはその勢力を銀河中に伸ばし輝かしい戦果を上げてきたんだじぇ。本当にのどちゃんは凄いじぇ!でも、帝国はそんな戦況を打破しようと密かに巨大宇宙要塞デス・ノダーを建設しようとしていたんだじぇ!?果たして!反乱軍はデス・ノダーの完成を阻止出来るのか!?帝国を滅ぼし銀河に再び平和をもたらすことが出来るのか!?のどちゃんのおっぱいはまだまだ成長するのか!?私も気になって大好きなタコスが喉を通らないんだじぇ。
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反乱軍主力旗艦『エトペリ艦』
煌「おや?姫様、お目覚めですか?まだ目的の惑星へは大分時間がかかりますよ?」
和「はい。何やら胸騒ぎがしまして…」
ユウキ「のどちゃんは心配性だじぇ。念には念を入れてあえて遠回りのルートで来たんだから見つかるわけないじぇ」もぐもぐ…
和「そうだといいんですけど…」
pipipi…pipipi…後方ヨリ、敵ト思ワシキ巨大戦艦接近中!!
煌「な!?まさか見つかったんですか!?」
和「あ、あの戦艦は弘世提督の率いる帝国艦隊の戦艦…」
どーん!!!
ユウキ「うわぁ!?敵さんの戦艦、後ろからぶつかってきたじぇ!!?」
嫁田「姫様!敵が我が艦に侵入してきました!!」
煌「ミカさん!どうなってるんですか!?」
ミカ『て、敵の勢力は強大です!反乱軍の兵士も次々に…うわっぷ!?』
煌「ミカさん!?」
和「こうなっては仕方がありませんね…何とかこの敵巨大要塞の機密情報だけは命に代えても守らないと…」
嫁田「敵軍!こちらへ向って来ます!!?」
和「ユウキ…あなたならこの混乱に乗じて上手く逃げられるかもしれません…私達が囮になります。どうかこのデータを持ってこの艦を脱出して下さい」
ユウキ「私がか!?」
和「そうです。どこか帝国に見つからない惑星へと降り立ち、そこで私達に協力してくれるジャンダイの雀士を見つけるのです」
ユウキ「そんな…のどちゃんは!?」
和「私は大丈夫です。それよりこのデータが敵に渡れば宇宙は再び暗黒の時代へと逆戻りしてしまうのです。さあ、はやく」
ユウキ「のどちゃん…わかったじぇ!私がそのデータを絶対に反乱軍の秘密基地にまで持って行くじぇ!!」
和「頼みましたよ…ユウキ…」
嫁田「て、敵がこちらへ来ました!!?」
ドーン!!!
菫「やい反乱軍め!お前達の命運もここで終わりだ」
和「弘世提督!?」
煌「わざわざ艦隊提督殿がおいでとは…」
菫「ふふ…私だけじゃないぞ?」
テー…
ルー…
テー…
ルー…
和「こ、この声はもしかして!?」
ガシャン!
オカシ・クレーダー「…」テー…ルー…
尭深「提督…オカシ・クレーダー様です…」
菫「うむ!」
煌「お、オカシ・クレーダー…皇帝の右腕にして帝国最強最悪の雀士…」カタカタ…
菫「さぁ!命が惜しければ大人しく宇宙要塞デス・ノダーの機密情報が入ったCDを寄越すんだな!」
和「誰があなたなんかに!!」
菫「ふん!相変わらず気の強い奴だ…」
嫁田「今だ!姫様に手を出すな!!この帝国野郎!!」シュ!!
オカシ・クレーダー「はぁ…」むぃ~ん
嫁田「う、うわぁぁぁ!!?」
どすん!!
和「よ、嫁田さんがこんなに簡単に…」
オカシ・クレーダー「次は誰?」ちらっ
煌「わ、私は非戦闘員ですので」ぶんぶん
菫「ククッ…そういう訳だ…わかったら大人しく着いてくるんだな」
和「くっ…」
シャカシャカ…
ユウキ「今のうちに逃げるじぇ…」
尭深「原村姫のお付きのロボットが逃げますよ?」
オカシ・クレーダー「追わなくていいの?」
菫「ふん!捨てておけ、あんなポンコツロボットに何が出来るんだ」
和(ユウキ…頼みましたよ…)
ユウキ(任せるじぇのどちゃん!)
脱出ポッド
ユウキ「これでこの艦から脱出するじぇ」
ぼん!
しゅー…
ユウキ「うわぁ…外から見れば一層大変なことになってるじぇ…のどちゃん、無事でいてくれ…」
ぷっぷー…ワハハ…
ユウキ「わわ!?ぜ、前方からワーゲンバスが!?」
ワハハ…ぶつかるぞ…
ぷっぷー!!
どかーん!!!
ユウキ「う、うわぁぁぁぁ…」
・
・
・
宇宙の片隅…コモン星雲にある小さな惑星キヨスミスター…
その惑星にあるとあるメイド雀荘…
「おい!注文した料理まだ届かねぇぞォ!」
咲「も、申し訳ございません!」ぺこりん
「おらァン!この料理、カブトムシが入ってるぞォン!?」
咲「す、す、済みません!」ぺこりん
「ファ!?イナリが入ってないやん!?イナリが食べたくて注文したの!!」
咲「ご、ご、ご、ごめんなさ~い」ぺこりん
まこ「おう、もう上がりじゃぞ?お疲れ様…」
咲「ふぅ…やっと終わった…お疲れさまです…」
咲「それにしても今日は商店街いつもより人多いですね?何かあるんですか?」
まこ「知らんのか?今、商店街起こしだとかで福引き大会をやっとるんじゃ?」
咲「福引き大会?それだけで?」
まこ「なんでも今回は奮発して100日間の宇宙旅行を景品にしとるらしいんじゃ」
咲「宇宙旅行か…いいなぁ…私も一生に一度でいいからこの星から出て色んな惑星に行ってみたいよぉ…」
咲「アチガスターで大自然を満喫して…惑星カゴシマのキリシマビーチで海水浴して…シライトダイスターのリンカイシティーでショッピングとカジノを堪能して…いいなぁ…羨ましいなぁ…」うっとり…
咲(宇宙に出れば離れ離れになったお姉ちゃんとも会えるかもしれない…)
まこ「まぁ、わしらの給料じゃ宇宙に出るのはともかく、そんな遠くの星へまでは旅行には行けんからのう…」
咲「私の生活保護より低い給料じゃ一番近くの星にすら行けませんよ…」どんより…
まこ「そんな咲にプレゼントじゃ、宇宙旅行…とまではともかく、これで福引きでも引いてこればいいんじゃないのかのう?」つ福引き券
咲「いいんですか?」
まこ「おう、まぁ宇宙旅行以外の景品はしょぼいのばっかじゃし、仮に宇宙旅行が当ってもわしはこの店のことがあるから旅行になんてとてもとても…」
咲「ありがとうございます。早速、引いて来ますね?」
まこ「おう、まぁ期待しすぎんようにのう」
咲「福引き福引き♪」
親父「お?嬢ちゃん福引きやるのかい?うん。これなら一回だね」
咲(よし!一等の宇宙旅行を当てるぞ!)
ガラガラ…
ぽてっ…
親父「あぁ!残念!はずれだ…」
咲「はい…」しょぼん…
とてとて…
咲「うーん…やっぱりそう簡単に宇宙旅行だなんて…でも行きたいな…宇宙…」
びゅ~ん…
ばさっ!
咲「わわ!?ま、前が見えない…ってこれ福引き券?」
咲(誰かが落とした福引き券…そうか!きっと頑張ってる私に宇宙旅行させてあげようと神様がくれたご褒美なんだ♪)
ガラガラ…
ぽてっ…
咲「あ、赤い玉だ!?」
親父「おっ?おめでとう!!」
咲「や、やったー!!!」
咲「赤い玉は五等のバナナ一房だなんて…」もぐもぐ…
咲「そんな美味い話がある訳ないもんね…はぁー…」
咲「残りのバナナはカバンにでも入れておこう…」
衣「お?咲ー!帰ったのか?」
咲「ただいま…衣ちゃん…」
衣「ちゃんではなく!それより咲…何だか元気ないな?」
咲「別に何でも無いよ?ちょっとガッカリしただけ…」
衣「そうか、まぁ人生そういう時もあるだろう…それより、今日はせっかく晴れなのだ!早く遊ぼう!」
咲「うん、わかったよ」
衣「よし…この木の棒でいいな…それでは咲、構えて…」
咲「構えたよ」
衣「ぶっしゅぅぅうぅぅ…」
咲「ぷっしゅぅぅぅぅ…」
衣「しゅっ!しゅっ!かきん!かきん!ぽん!ちー!」
咲「かきん!かきん!カン!カン!」
衣「うむ!その調子だ!しゅっ!かきん!」
咲「かきん!今だ!ロン!!しゅぱっ!!」
ばしん!
衣「うむ!見事だ咲!」
咲「はは…ありがとう…」
咲(木の棒でチャンバラごっこ…何が楽しいんだろう…?)
カァー…カァー…
咲「もうそろそろ暗くなって来たね。帰ろっか?」
衣「そうだな。衣ももうお腹ぺこぺこだ」
衣「今日の晩ご飯は何なんだ?衣は海老フライがいいぞ?」
咲「海老フライ…ごめんね…最近、油も高くてなかなか…今日の晩ご飯は100%豆腐の豆腐ハンバーグだよ」
衣「そうか。咲の作る料理はどれも美味しいから楽しみだぞ」
ひゅー…
咲「ん?流れ星かな?」
衣「否…少し様子が怪しいぞ…」
どかーん!!!
咲「うわぁぁ!!?な、流れ星が落ちた!?」
衣「あの方角は…衣達の家の方だ!?」
ざわざわ…がやがや…
咲「あぁ!?わ、私達の家が!?」
衣「うむ。どうやら宇宙船同士の衝突事故のようだな…」
「うへぇ…酷い目にあったじぇ…」
咲「小さい方の宇宙船から誰か出て来るよ?」
ユウキ「お、お~い…誰か何かエネルギーになりそうなものを喰わせてくれないか?」
衣「これでいいか?」つビスケット
ユウキ「おう!さんきゅーだじぇ…もぐもぐ…」
咲「あなたは?」
ユウキ「おう!ボウズ、私はのどちゃん専用のタコスロイド、ユウキって言うんだじぇ」
咲「ユウキちゃん?」
「ワハハ…酷い目にあったなぁ…大丈夫か?」
「大丈夫だよー。積み荷は全部無事だよ」
衣「大きい方からも誰か出て来るな」
智美「ワハハ、おいちんまいの?大丈夫だったか?」
豊音「急に飛び出して来て危ないよー」
ユウキ「すまんすまん…どうしても緊急を要する事態だったんだじぇ」
豊音「緊急って?」
ユウキ「実は私、のどちゃんより大事な使命を承ってるんだじぇ。その為にも私に協力してくれるジャンダイの雀士を探さなきゃいけないんだじぇ」
智美「ワハハ。ジャンダイの雀士だなんて、そんな人達がこんな辺鄙な星に居る訳ないじゃないか?」
豊音「ジャンダイの雀士は今、行方不明の大物雀士マスターコロタンの捜索でてんやわんやだよー」
ユウキ「そうか…この星には私に協力してくれるジャンダイの雀士は居ないのか…」
衣「ここに二人居るぞ!」
咲「!?」
智美「ワハハ、何だ?この一層ちんまいのは?」
咲「こ、この人はこの星に放り出された身寄りの無い私を保護してくれた人で…」
ユウキ「ん?お前…もしかして行方不明だったマスターコロタンじゃ?」
衣「如何にも…衣がジャンダイの雀士の一人、マスターコロタンだ」
咲「えぇ!?そ、そうなの?」
豊音「何だか解らないけど凄いよー!かっこいいよー!」きゃー
ユウキ「やっぱりそうだったか…それにしてももう一人って誰のことなんだ?」
衣「それはな…咲のことだ!」
咲「え?えぇぇぇ!?わ、私!?」
ユウキ「このボウズが?一見、雀士には見えないじぇ?」
衣「慥かに…まだ雀士に目覚めてはいない…しかし、いずれは必ずや衣やあの”オカシ・クレーダー”を越える雀士に成れる素質のある奴だ」
咲「わ、私に素質!?」
智美「ワハハ、失礼だけどどっちもジャンダイの雀士って柄じゃないぞ?」
豊音「雀士と言えばあの”ブォン”って光るやつだよね?ちょー見たいよー」
衣「よし!それなら見せてやろう…」
智美「何か麻雀の点棒みたいなものを取り出したな…」
衣「はっ!」
ブッシュゥゥウゥゥ…
ユウキ「おぉ!凄いじぇ!本物だじぇ!」
智美「ワハハ、凄く強力な光だな。私の知り合いのジャンダイの雀士のより一層強力だ」
衣「うむ…まずまず回復してきたな」
衣「次は咲もやってみろ?」
咲「え?わ、私?む、無理だよぉ…」
衣「大丈夫だ!己の中にある”iPS細胞”を信じるのだ!」
咲「とにかくやってみるね…えい!」
プッシュゥゥゥゥ…
咲「わわ!光った!?」
ユウキ「凄いじぇ!凄いじぇ!初めてライト雀棒に触ったのにもうこんな立派な雀力を放出出来るなんて、このボウズ天才だじぇ!」
咲「私ボウズじゃないよ?宮永咲って名前があります」
ユウキ「そうか!それは失礼した…それならこれから”咲ちゃん”って呼ばせて貰うじぇ!」
衣「うむ!見事だ咲…っと、そう言えばそっちの二人は?」
智美「ワハハ…紹介が遅れたなぁ。私はしがない運び屋、蒲原智美だ。今は親会社の東横運輪から仕事を請け負って”惑星カゴシマ”までひとっ走りしていたところだぞ」
豊音「私はミヤモリスター出身の山女、姉帯豊音だよ。蒲原さんと同じく東横運輪で運び屋の助手の仕事をしてるよー」
豊音「本当は故郷のミヤモリスターで胡桃達と一緒に仕事をしたかったんだけどね…うちの星田舎だから仕事が無くて…泣く泣く都会の星の会社に就職したんだよ…」ぐすんっ
ユウキ「それは世知辛いじぇ」
ユウキ「…と、そんなことより今、”惑星カゴシマ”へ行くって言ったじぇ?」
智美「ワハハ。そうだぞ?」
ユウキ「それは良かった…私の行き先も丁度、惑星カゴシマなんだ。どうか乗せて行ってはくれないか?」
智美「ワハハ。お安い御用だぞ」
衣「衣もお供しよう!」
ユウキ「かたじけないじぇ…」
衣「さぁ、咲も?」
咲「わ、わ、私には無理だよぉ…無理無理かたつむりだよぉ…」
ユウキ「宇宙の…のどちゃんのピンチなんだじぇ」
咲「そんなこと言われても…私、ちんちくりんだし…運動神経も悪いし鈍いし…」
ユウキ「う~む…まぁ、確かに一般人を巻き込むのも忍びないじぇ…」
衣「しかし…悪の皇帝、ダース・シリアナこと大沼秋一郎の野望を滅することが叶うのは、咲しかいないと衣は思うぞ」
ユウキ「とにかく、のどちゃんからこういう時の為のメッセージ映像があるじぇ。それを見てから決めてもらうか…」びびっ…
和『』ゆさ…
豊音「うわ!何も無いところに人が出て来たよ」
智美「ホログラムムービだな」ワハハ
和『顔も名前も判らない雀士様…この声が聴こえているなら返事を下さい…』ぷるん…
咲「…」
和『今、銀河は危機に瀕しています…帝国はその邪悪な力を使い、平和な宇宙を脅かそうとしているのです…それを阻止するためにはぜひ、あなた様のお力が必要なのです…どうか、私達、そして宇宙に住む善良な人達の為に力を貸してもらえないでしょうか…』たゆん…
咲「わかったよ…」
衣「咲?」ぱぁ…
咲「うん…私、足手まといになるかもだけどやってみるよ…」
ユウキ「それはありがたいじぇ咲ちゃん」
咲「うん、よろしくねユウキちゃん、蒲原さん、姉帯さん」
智美「ワハハよろしくな」
豊音「よろしくだよー」
衣「うむ!」
咲(きゅふふ…あの子が”のどちゃん”って子かぁ…おっぱい大きくてすばらだよぉ…)
咲(ユウキちゃんに着いて行けばあのおっぱいを生で見れるってことだよね?これは行かなきゃ損だよぉ…)
ユウキ「悪いけど時間がないじぇ。すぐにでも出発出来るか?」
智美「ワハハ。もちのロンだぞ」
咲「あ、待って。バイト先の人に暫くバイトを休むって言っておかなきゃ…」
智美「さて、それじゃあ早速宇宙船に乗るか…」
ユウキ「大丈夫なのか?」
智美「ワハハ。大丈夫大丈夫…私の”ミレニアムワハハーゲン”はこれっぽっちじゃどうってことないぞ?今は積み荷が乗ってて数人しか乗れないけど、乗ろうと思えば10人以上乗せて銀河の端から端まで飛び回れるんだぞ」
衣「この積み荷は何だ?」
智美「全部修造カレンダーさ。最近、これが結構売れててな…」
咲「へぇ…」
こうして、咲、衣、ユウキ、智美、豊音は宇宙を救うため惑星カゴシマへと旅をすることとなったのだった…
本日はここまでです
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