洋榎「みんなでマックに行こうぜ!」末原「そうですね行きましょう」(162)

   姫松高校控室にて

絹恵「またマック行くの?お姉ちゃんこのままだと太っちゃうよ!」

洋榎「大丈夫大丈夫!あたしは太りにくい体質なんだよね!」

漫「たしかに胸のあたりが貧相ですね……」

洋榎「なんだ漫?人のことバカにしてんの?」

漫「す、すみません……」

由子「マクドナルド行くの久しぶりなのよ」

末原「わたしも最近は行ってませんね」

洋榎「善は急げ!早く行こう行こう!」

絹恵「もうお姉ちゃんったら、そんなんじゃ晩御飯食べれないよ!」

由子「よっぽどマクドナルドが好きみたいね」

末原「じゃあ行きましょうか」

洋榎「レッツゴー!!」

  マクドナルドにて

洋榎「ハフハフ!ハムハフハム!」モッキュモッキュ!

由子「すごい食べっぷりなのよ……」

絹恵「お姉ちゃんがっつきすぎだよ!」ンモー

洋榎「ンマーイ!やっぱからあげバーガーが最高だな!」

漫「わたしはテリヤキが一番好きです」モグモグ

洋榎「漫はウナギバーガーでも注文すりゃいいじゃん」モグモグ

漫「そんな商品無いですよ……」

末原「うんうん……」モグモグ

由子「恭子はなに食べてるの?」

末原「フィレオフィッシュです、子供のころからこれが好きなんや」モグモグ

絹恵「あ、わたしもそれが一番好きです!美味しいですよね!」

洋榎「ふぃれおだんて邪道だっぺ……」フガフガ

漫「食べながら喋るのは行儀悪いですよ」

洋榎「ふぁ~い」モグモグ

洋榎「しかしもうあの大会から1カ月経つんだねぇ」シミジミ

絹恵「あっという間だね」

末原「わたしがしっかりしていれば……」

洋榎「なに言ってるんだよ恭子!恭子は頑張ったじゃん!」

由子「そうなのよ!宮永さん相手に大健闘だったのよ!」

末原「みんな……」

漫「まぁあの大会はみんなダメでしたけどね……」

絹恵「それは言わない約束だよ上重さん……」

末原「それはそうと漫ちゃん、新主将としてもっと頑張ってもらわないと困るで」

漫「う……一応頑張ってるつもりなんですけど……」

末原「頑張ってるつもりやとダメなんですよ、漫ちゃんにはもっとみんなを引っ張ってもらいたいんです」

漫「はい……」

絹恵「相変わらず末原先輩は上重さんに厳しいですね」

末原「愛のムチやな」

漫「たまにはアメも下さいよ……」

洋榎「もうすぐ秋の県大会が始まるけど大丈夫なのか?」

漫「は、はい……」

由子「心配なのよ……」

絹恵「あまり上重さんを責めないでください!上重さんだって頑張ってるんですよ!」

末原「もちろんそれは分かってます、漫ちゃん」

漫「は、はい!」

末原「上手くいかないときはいつでもわたしたちを頼ってください
   わたしはいつだって漫ちゃんの力になりますから」

漫「せ、先輩……」ジーン

末原「ほなさっそく明日から放課後に猛特訓の始まりやで」

漫「か、可愛がりのスタートだ!」ガビーン!

洋榎「そ、それはそうと恭子、受験のほうは大丈夫なの?」

末原「う……それは……」

由子「わたしと洋榎は推薦もらってるから安心だけど恭子はもらってないし……」

洋榎「勉強頑張らなきゃな」

末原「わ、わかってますって……!わたしなら大丈夫ですから……」

洋榎「心配だなぁ……」

漫「もし浪人なんかしたらデコに喝ですね、もし受験勉強で分からないトコがあったらいつでもわたしが力に……」

末原「やかましいわ!」ヒョイ!パクッ!

漫「あ!わたしのチキンナゲット食べないでくださいよ!」

末原「うん美味しい」モグモグ

漫「ああもう最後に一枚だったのに……」

絹恵「上重さんも人のこと言えないと思うけど……」

漫「わ、わたしは爆発があるから……」

末原「……」モグモグ

  帰り道にて

由子ノシ「また明日ね~」

末原ノシ「さようなら」

洋榎ノシ「達者でな~」

絹恵「じゃわたしたちもこの辺で」

洋榎「バイバイ恭子と漫、またいつかどこかで会おう」

漫「普通に明日学校で会えるでしょ……」

洋榎ノシ「「バイバーイ」」絹恵ノシ

末原ノシ「また明日」

漫ノシ「……」

末原「あ、漫ちゃんちょっと良いですか」

漫「!!わたしはちょっと用事があるので!では!」スタタタタタタッ!

末原「あ!逃げよったな!ンモー!」

末原「……さてと、わたしも帰りますか」

  末原家にて

末原「ただいま」

末原母「おかえり恭子、遅かったじゃないどうしたの?」

末原「ちょっと部活に……」

末原母「もう引退したんでしょ?そろそろ受験勉強に切り替えていきなさいよ」

末原「う、うん……」

末原母「このままだと洋榎ちゃんや由子ちゃんと同じ大学に行けないわよ」

末原「そうやけど……」

末原母「お母さんは浪人は許しませんからね」トコトコ

末原「……」

末原「ハァ……そろそろわたしも頑張らないとあかんな……」

末原母「もうご飯出来てるから手ェ洗ってきなさーい」

末原「はい」

末原「うん……うん……」モグモグ

末原母「どう味は?」

末原「なんかいつもより味が濃いで……(ううさっきのフィレオフィッシュがまだお腹に……)」ウプッ

末原母「そう?いつものと同じハズだけど……」

末原「御馳走さま」スタッ

末原母「あらもういいの?けっこう残してるじゃない」

末原「早く勉強したいんや、もう試験までそうそう時間もないし」

末原母「頑張るのよ恭子、そうだ夜食のカップ麺そこの棚に入ってるからいつでも食べてね」

末原「おおきに、では」トコトコ

末原母「先にお風呂に入っちゃいなさーい」

末原「はーい!」

末原「……」トコトコ

  末原恭子の部屋にて

末原φ「……」カキカキ

末原φ「……」カキカキ

末原φ「……」カキカキ

末原φ「……」

末原「数学なんてさっぱりや……なにがサインコサインやねん……」

末原「どうしよ……漫ちゃんに相談しようか……」

末原「……」

漫『え、そんなのもわからないんですか?だったらデコに書いて教えてあげますよ』ニヤニヤ

末原「……絶対に漫ちゃんにだけは教えは乞わんで」イラッ!

末原「カチンときたから明日はとことん鍛えるで漫ちゃん、覚悟しとき!」

末原φ「ってそんなことより勉強や!集中集中!」カキカキ

末原φ「……」カキカキ

末原「……」

末原「……」

末原「ふんふん……」ペラッ

末原「……」

末原「……」

末原「なるほど……」ペラッ

末原「……」

末原「……」

末原「なんですて……」ペラッ

末原「……」

末原「ふぅ……まさか犯人が探偵自身だとは思わへんかったな、まさに大どんでん返しや」

末原「ってなにしてるんや!受験勉強中やのに推理小説読んでもうた!」

末原「まぁセンター試験までまだまだやし大丈夫やろ、次の本を読もう」

末原「ふむ……」ペラッ

末原「無駄に人が死にすぎですねこれは……」ペラッ

末原「……」

末原「ん……もう2時半ですか……そろそろ寝なきゃまずいですね……」

末原「ふぁ~、明日も早いですし布団に入りますか……」

末原は洗面台で歯を磨き床に入る

末原「やっぱ布団の中にいるときが一番幸せやな……嫌なことが全部吹っ飛ぶ……」ウトウト

末原(今日も一日平和やったな、明日も良い一日でありますように……)

末原「まぁもう今日なんやけどな、お休み……」ゴロン

末原「……」

末原「……」

末原「……」

末原「……」

末原「……」

末原「……」

末原「しかしなんやろうか……この釈然としないこの気持ちは……」

ある違和感……

末原(最近妙に変や……なんやろうかこのきもちわるい感覚は……)

今までとは違う何か……それが末原のココロにある違和感を与えていた……!

末原(喉に魚の小骨が刺さってるみたいでもどかしいで……この違和感の正体はなんや……)

しかし考えれば考えるほどその答えは鼻息のごとく吹き飛んでいくのだった……

末原(ああもう考えても埒が開かん!もういい寝よ!)

結局このままでは眠れないと判断した末原は考えるのを中断し強引に目を閉じるのだった

末原(明日にはこの気持ちの悪さも払しょくされてるハズや!……多分)

末原「……」

末原「……」

末原「ZZZ……」

・・・

・・・・・・

  次の日 高校にて 朝

末原「結局違和感は残ったままやな……」

洋榎「恭子!おっはよー!」バーン!

末原「痛”!しゅ、主将は朝っぱらからやけに元気ですね……」

洋榎「元気印の洋榎とはあたいのことさ!」ビシィ!

末原「は、はぁ……」

由子「朝から楽しそうね」

洋榎「あ、由子もおはよう、今日も朝からテンション高めで行くよ」

由子「いつもの洋榎なのよ」

末原「……」

由子「ん?どうしたの恭子?」

末原「いえ別に……(なにかがおかしいなにかが……そんな気がする……)

  そして放課後 部室にて

洋榎「ローン!ジュンチャンリャンペーコー!倍満!」

漫「どっひゃー!そんな待ちとかありえないでしょ!」

洋榎「麻雀というのはえてしてありえないことが起きるものだからな」

由子「それが麻雀の醍醐味なのよ」

末原「……」

絹恵「どうしましたか先輩?こころなしか元気が無いみたいですけど……」

洋榎「勉強のしすぎじゃない?たまには息抜きも必要だぜ恭子!」

漫「愛宕先輩は息抜きしすぎですけどね」

洋榎「うるさい!」パチコン!

漫「ムニスっ!急に殴るのやめてくださいよ!」

由子「相変わらずな二人なのよ!」

末原「……」

絹恵「先輩……?」

洋榎「そうだった漫にお土産があるんだった」ガサゴソ

漫「え!お土産ですか!」

洋榎「はい新しいジュース」ゴトッ

漫「なんですかこの毒々しい色の飲み物は……」

洋榎「ドクダミスパークとか言うみたいだけどどうだ漫?一気飲みしてみたらどうだ?」ニヤニヤ

漫「そうですね!ありがとうございます!」ゴクゴク!

由子「躊躇なく行ったのよ……」

漫「んんん!!!???うぉおええええ!!!!」ボトボト

絹恵「うわぁ!大丈夫上重さん!」

漫「びっくりするほど不味い!」

洋榎「まさか本当に飲むとは……!なにやってるんだよ本当に……!」ゲラゲラ!

漫「び、びどい……ごんなばずいものをのばずざんで……」ポロポロ

絹恵「上重さんも少しは疑おうよ……」

漫「ううう……」ポロポロ

末原「……」

洋榎「もう遅いし帰るか」

絹恵「早く帰ってJリーグ中継見なきゃ!」

末原「(絹ちゃんはたしかガンバ大阪のファン……)J2での戦いは大変みたいですね」

絹恵「はい、だから今年こそJ1に上がってもらいたいですね!」

漫「わたしも相棒が始まるまえに帰ります」スタッ

由子「今日の相棒はたしか休みなのよ」

漫「え!そうなんですか!うわーショック……」

末原「わたしはちょっとここに残らせてもらいます、漫ちゃんたちは先に帰っててください」

洋榎ノシ「うん分かった、それじゃお先に~」

  ガラガラ

末原「……」

末原「ハァ……」

末原「いったいこの違和は何なんやろ……」

結局違和感は拭えず、それどころかますます強まるばかりであった……

末原「ハァ……何なんやろ疲れてるんやろか……」

頭を抱える末原恭子、一向にその答えは見つからないのだった

末原(どこかみんながおかしい気がするんです……しかしいったいどこが……)

末原「そこがさっぱり分からん、数学の勉強みたいで難しいな……」

末原「……」

末原「主将の髪型が変わったわけやないし漫ちゃんは元々可愛いし……」

末原「だったらいったいなにが……」

末原「……」

末原「……」

末原「ハァ……やっぱりわたしの気のせいなんやろか……」

  ガラガラ

赤阪「盗んだバイクで人を轢く~♪ドカーンやで~」

赤阪「自由になれた気がした~出所の夜~♪」

末原「だ、代行!」ガタンッ!

赤阪「お久しぶりのぶりぶりぶりぶりぶりやで~」フラフラー

末原「い、いままでどこに行ってたんですか!大会以来やないですか!」

赤阪「湯布院に行こうとして間違えてオーストリアのウィーンに行ってもうたんや~
   ウィーンは外人が多かったで~英語が全然わからんかったで~」

末原「そりゃオーストリアですし周りはほとんど外人ですよ……それにオーストリアは英語やなくてドイツ語です……」

赤阪「ベッケンバウアーリトバルスキーにゲルトミュラーやで~」

末原「あのいま考え事してるんですよ……一人にしてもらえませんか」

赤阪「ええなに考えてる~ん?今日のオカズは鰻にしようかな~とか考えてる~ん?」

末原「ってわたしは漫ちゃんをそんないやらしい目で見てません!」ギロリ!

赤阪「なに怒ってるん……いくのん今日の晩御飯のこと言うたんやけど……」

末原「いいからもう出てってください!一人にしてください!」

赤阪「いけずやな末原ちゃ~ん、知ってるであれやろ?なんか最近みんなの様子がおかしい思ってるんやろ~」

末原「え……なぜそれを……」

赤阪「末原ちゃんのことならなんでもお見通しやで~」

末原「た、たしかに最近、変なモヤモヤしたものを感じるんですよ……」

赤阪「そのモヤモヤするものの正体が知りたいんやろ?」

末原「は、はい……!」

赤阪「そんなん深く考えなくてもいいんやで末原ちゃ~ん、もっと肩の力を抜いて考えるんや」

末原「はい……」

赤阪「ヒントはいくのんやで~」

末原「みんなをバカにするのはやめてください!」

赤阪「バカにしてないやん……末原ちゃんいくのんのことどう思ってるんや……」

末原「すみません……」

末原「ハァ……頭がこんがらがりそうや……」

赤阪「ソーメイな末原ちゃんならすぐに分かると思うで~、ちなみにいくのんはソーメンよりウドン派やな」

末原「わたしは長崎ちゃんぽんです、ってそういうことやなくて!」

赤阪「もうホンマにわからへんの末原ちゃん、早くしないといくのん寝てまうで~」

末原「別に寝てもいいですよ、置いて帰りますから」

赤阪「末原ちゃんはパピコ並みに冷たいで~、しょうがない第二ヒントや!みんなの喋り方に注目やで~」

末原「みんなの喋り方?みんなの喋り方……」ブツブツ

赤阪「電話で相談するのもアリやで~ただし30秒のみやで~」

末原「みんなの喋り方……喋り方……あ!」

そのとき末原に電流走るっ……!

末原「ああああ!!!わかった!!なるほど!!なるほどわかりましたよ!」

赤阪「やっとわかったんか~、気づくの遅いで末原ちゃ~ん」

末原「そういうことか!そういうことやったか!」

赤阪「そういうことやで~、末原ちゃんは実は……」

末原「由子が語尾を伸ばしてない!ただの「のよ」になってたんや!」

赤阪「えぇ?!そこなん?!」

末原「そうだ!そうだったんや!由子が「のよー」やなくて「のよ」になってたんや!」

赤阪「いやその、す、末原ちゃん……」

末原「おかしいと思ってたんや!そうやこれや!」

赤阪「えぇ……ひょっとして末原ちゃんって天然なん……」

末原「人を鰻みたいに言うのはやめてください、鰻は漫ちゃんだけで十分です」

赤阪「これはホンモノやわ……天然というよりただのアホやで……」

末原「すべての謎がとけました、今日はこれで帰ります」

赤阪「あ!ちょっと末原ちゃん待って!まだ話が……!」

末原「受験勉強がありますので、では」

  ガラガラ

赤阪「あちゃー行ってもうたな……末原ちゃんって思ったほどアレなんやな……」

赤阪「しかしあれやな……なんかおもろなってきたで……!」

赤阪「イヒヒヒヒ!!」

  次の日 学校にて

末原「ふふんふふ~ん♪」トコトコ

末原(謎がとけて足取りも軽やかや、こころなしか鼻歌まで歌ってしまいますね)

末原「愛のバクダンもっとたっくさんおっことしてくれ~♪」

漫「末原先輩やけに機嫌が良いみたいですね……」

末原「あ、わたしの愛のバクダンこと漫ちゃんやないですか」

漫「なんですかそれは……」

末原「抱え込んでた悩みが解消されたんです、それで機嫌が悪いわけないやないですか」

漫「そうですね、わたしもしょぼくれてる先輩より変だけど元気な先輩のほうが好きです」

末原「変は余計やろ、早く部室に行きましょう」トコトコ

漫「あ、待ってくださいよ!」トコトコ

末原「愛のバクダンもっとたっくさんばらまいてくれ~♪」ウキウキ

  ガラガラ

漫「こんにちは」

末原「遅れてすみません」

洋榎「待ちくたびれた~危うく餓死するトコだったぞ~」

絹恵「なに言ってるのお姉ちゃん」ンモー

末原「これお土産です」バサッ

洋榎「あ!きなこ棒じゃん!これあたい大好き!」

絹恵「わたしも大好きです、子供ころよく駄菓子屋で買いました」

漫「ンマーイ!この素朴な味がたまりませんね」

由子「あ!当たったのよ!もう一本食べるのよ!」

末原「あ、そういえば由子、最近話し方を変えたみたいですね」

由子「え?どーゆーこと?」

末原「以前は語尾を伸ばしてやないですか、「のよー」って、やはり大学生になるから改めたんですか?」

由子「なに言ってるの恭子……わたしは昔からこの喋り方なのよ……」

末原「え……」

末原「いや、前は「のよー」と伸ばしてたやないですか!1年のころからずっと……!」

由子「もの心つくまえからこの話し方なのよ……なに言ってるの恭子……」

末原「そんなハズは……」

洋榎「いや1年のころからこの喋り方だぞ……」

絹恵「そうですよ先輩……」

末原「そ、そんな……」

末原(そんなアホな!昔は「のよー」やったやないか!なぜ……)

末原「おかしいそんな……そんな……」カタカタ

漫「先輩……」

末原「なにかがおかしいなにかが……」

洋榎「なぁ恭子、前々から恭子に訊きたかったことがあるんだけどさ……」

末原「ちょっと待っててください、いま考え事を……」

洋榎「なんで恭子は関西弁なの?」

末原「……え?」

末原「な、なに言うてるんですか……関西弁のなにがおかしいんですか!」

洋榎「だ、だってみんな標準語なのに恭子だけ関西弁だし……なぁ」

絹恵「うん、それはわたしも気になってたよ」

末原「わたしだけ関西弁……は!!」

再び末原に電流走るっ……!

末原(そうだそうだ!そうやったんや!)

遅まきながら己が置かれている今の状況に気付くっ……!

末原(そうや!みんな標準語やないか!なぜ!なぜ前まで関西弁やったみんなが標準語なんや!)

由子「恭子?」

末原(盲点やった!こんなの普通気付かへんって!まさかそんな……!)

末原「くっ……!」

異常な状況……!なぜみんなが標準語を話しているのか、末原にはわからなった

末原「いったいなにが起こったんや……」カタカタ

絹恵「なんで関西弁なんですか?」

末原「なんでって……ここは大阪やないですか……関西弁なのは当然やないですか!」

洋榎「え、なに言ってるんだ恭子」

漫「ここ大阪じゃなくて神奈川の相模原ですよ……」

末原「何ですて……そんなのありえないやろ……神奈川……」

由子「そうなのよ、わたしたちの高校名を思い出すのよ!」

洋榎「北神奈川の大名門!姫松大相模やで!」ドヤァ!

末原「ひ、姫松大相模?!そんな高校聞いたことあらへん……」

末原(なんやこれ!みんなしてわたしをからかってるんか……)

漫「先輩顔色が悪いですね……」

由子「大丈夫?恭子?」

洋榎「勉強のしすぎで疲れてるんじゃないか?」

末原「ち、違います!そ、そういえば絹ちゃんはガンバ大阪のファンやったハズじゃ……」

絹恵「なに言ってるんですか!わたしは昔から横浜FCのファンです!ガンバなんか好きじゃありません!」

末原「そんな……中学時代は「なにわの藤ヶ谷」と呼ばれたやないですか……」

絹恵「呼ばれてませんよ、それにそれじゃただの藤ヶ谷じゃないですか」

洋榎「ちなみにあたいはヤクルトのファンだぜ」

由子「どうしたの恭子?なんか最近変なのよ」

末原「……」

絹恵「あなた本当に末原先輩?」

末原「……」

漫「先輩……」

末原「フフフ……」

洋榎「恭子?」

末原「ナーンチャッテ!みんなジョークやで~」

由子「のよ?」

末原「お、大阪流のボケやないですか!みんな突っ込んでや~!」

絹恵「なんだボケてたんですかぁ!」

末原「わ、わたしの父方の祖父母が大阪人なんですよ!せやから関西弁がついつい出てしまうんです!」

洋榎「さすが大阪人だなぁ、ボケが巧みすぎるもの」

漫「でも先輩の祖父母がどっちも千葉県出身だったハズじゃ……」

末原「あ?」ギロリ!

漫「いえ……なんでも無いです……」

末原「ほなさっそく麻雀しまひょか!うちさっきから打ちたくてウズウズしてまっせ!」

洋榎「よおし打とう打とう!漫は覚悟しとけ!」

漫「うへぇ……」

末原「ハハハハハ……」

  放課後 部室にて

末原「ハァァァァァァ……どうしよう……」

深いため息を吐く末原、誰もいなくなった部室で一人頭を抱えていた

末原「なんでみんな標準語なんや……というよりなぜ神奈川……」

今までを振り返ってもなぜ自分が神奈川県にいるのかが理解できなかった

末原(絶対に大阪やったハズなのに……なんでやねん……これはいったい……)

末原「ハァ……」

末原「……」

末原「うぐ……いったいここはどこなんや……」グスン

  ガラガラ

赤阪「この支配からの卒園~♪次は小学校編やで~」

末原「代行……」

赤阪「とうとう自分がどうなってるか理解したみたいやな~」

末原「みんな標準語でした……というより大阪やなくてここは関東ですよ……」

赤阪「そうやなぁ、新宿まで電車で40分やで~」

末原「なんでこんなことになったんですか……」

赤阪「なんでやろうな~、神様のいたずらやな~」

末原「……代行は関西弁ですね」

赤阪「浪速の女帝とがいくのんのことやで!」ドヤッ!

末原「代行はなにか知ってるんですか……」

赤阪「知ってるで~いくのんは森羅万象のすべてを知ってるで~」

末原「教えてください!いったいなにが起こってるんですか!」

赤阪「実はやな~」

・・・

・・・・・・

末原「代行……」

赤阪「とうとう自分がどうなってるか理解したみたいやな~」

末原「みんな標準語でした……というより大阪やなくてここは関東ですよ……」

赤阪「そうやなぁ、新宿まで電車で40分やで~」

末原「なんでこんなことになったんですか……」

赤阪「なんでやろうな~、神様のいたずらやな~」

末原「……代行は関西弁ですね」

赤阪「浪速の女帝とはいくのんのことやで!」ドヤッ!

末原「代行はなにか知ってるんですか……」

赤阪「知ってるで~いくのんは森羅万象のすべてを知ってるで~」

末原「教えてください!いったいなにが起こってるんですか!」

赤阪「実はやな~」

・・・

・・・・・・

  準決勝会場にて

みさき『試合終了、決勝進出は清澄高校、そして臨海女子です』

野依『げーむせっと!』=3=3

咲「お疲れ様です」ペッコリン

末原「お疲れ様でした」ペコン

咲「強い人と麻雀打てて楽しかったよ!」

ネリー「ネリーも楽しかったよ!」

末原「わたしもです」

咲「末原さんにネリーちゃん!また一緒に麻雀打とうね!」

ネリー「うん!」

末原「はい」

みさき『しかし最後の宮永咲のダブル役満は凄かったですね、今大会のルールではダブル役満は認められてはいませんが』

野依『かいぶつ!!』プンスコ!

末原「……」トコトコ

   約1か月前  全国大会準決勝会場にて

みさき『試合終了、決勝進出は清澄高校、そして臨海女子です』

野依『げーむせっと!』=3=3

咲「お疲れ様です」ペッコリン

末原「お疲れ様でした」ペコン

咲「強い人と麻雀打てて楽しかったよ!」

ネリー「ネリーも楽しかったよ!」

末原「わたしもです」

咲「末原さんにネリーちゃん!また一緒に麻雀打とうね!」

ネリー「うん!」

末原「はい」

みさき『しかし最後の宮永咲のダブル役満は凄かったですね、今大会のルールではダブル役満は認められてはいませんが』

野依『かいぶつ!!』プンスコ!

末原「……」トコトコ

   屋上にて

末原「……」

洋榎≪恭子はようやった!胸を張り胸を!≫

末原「主将……」

由子≪恭子はわたしたちの誇りなのよー≫

末原「由子……」

絹恵≪先輩いままでありがとうございましたぁ……≫ポロポロ

末原「絹ちゃん……」

漫≪う、うちがこうして頑張れたのも先輩のおかげです……≫ボロボロ

末原「す、漫ちゃん……」ポロポロ

末原「わたしたちの夏が終わってしもた……ううう……」ポタポタ

 ガチャン

赤阪「青春やってるや~ん末原ちゃ~ん」

末原「代行……」

赤阪「いくのんもま~ぜ~て~」フラフラー

末原「ううう……」グジュ

赤阪「泣くことあらへんや~ん、末原ちゃんは精いっぱいやったで~」

末原「でも……」ウルッ

赤阪「デモもパレードもあらへんや~ん、宮永さんに逃げないで立ち向かう末原ちゃんめちゃくちゃ立派やったで~」

末原「代行!」ダキィ!

赤阪「な、な、な、なんや末原ちゃん!急にいくのんの胸に飛びこむなんて……!」

末原「代行……」ギュウウウウ

赤阪「て、照れるで、こうやってもらえるといくのんも指導者冥利につきる言うか……」

末原「……」ギュウウウウウ

  バキボキバキボキ!

赤阪「どさくさにまぎれてさば折りするのやめてーな……」

末原「……」バキバキィ!

末原「……」

赤阪「スッキリしたん末原ちゃん?」

末原「はい……」

赤阪「辛い時は思いっきり泣けばええんや、辛いモノは全部流して次頑張ればええんやな~」

末原「代行……」

赤阪「自分の持ってる力を出し切ったんや、そやし後悔は無いやろ」

末原「えぇまぁ……」

赤阪「まぁそんな簡単に割り切れないやろうな、そやから次は大学麻雀界で爆発すればええんや
   末原ちゃんの大活躍を期待してるで~、末原ちゃんのためならいつでも力になってあげるで~」

末原「代行……」

赤阪「そやから末原ちゃん!いくのんの母校のバカ田大学に入ってや~」

末原「そ、それは嫌です……」

赤阪「まぁ無理にとは言わんで~ほなみんな待ってるし戻ろうか~」

 バリバリバリバリィィィィィ!!!

末原「ん?なんやこの音は?」

赤阪「末原ちゃん試合終わって安心したからっておならするのはやめてや~……」

末原「してませんよ!!」

赤阪「と、とにかく戻ろうか!なんか怖いで!」

末原たちが屋上から出ようとしたその時……!

末原「うわっ!なんやこれは!!」

屋上に閃光が走ったのだ……!

末原「か、かみなり?!」

赤阪「ちゃうで!末原ちゃんあれを見るんや!」ビシっ!

赤阪郁乃が指差した先には……

末原「なんやあれ……」

なんと空中に亀裂が走っていたのだ……!

赤阪「なんやねんあれ……ドラえもんでも出てくるん?」

 バリバリバリバリィィィィィ!!!

末原「ひぃ!!」

  ブフォオオオオオオオン!!!!

赤阪「うわあああああ!!!」

末原「代行!」

赤阪「あの亀裂に吸い込まれるぅぅぅぅぅぅ!!!!」

  ブフォオオオオオオオン!!!!

赤阪「嫌やああああああああ!!!!!」

末原「代行!なにかに掴まるんです!柱とかなにかに……!」

赤阪「末原ちゃああああああああああん!!!!」ガシィ!

末原「ってわたしに掴まらないでくださいよ!!」

   ブフォオオオオオオオン!!!!

赤阪「うわああああああああああああああ!!!!」

末原「嫌やああああああああああああ!!!!!」

  ブフォオオオオオオオン!!!!

末原「「うわああああああああああああああああ!!!!!」」赤阪

末原恭子と赤阪郁乃はその亀裂にのみ込まれてしまったのだった……

・・・・・・

・・・

赤阪「というわけなんやな~」

末原「さっぱりわからないですよ!つまりどういうことですか!」

赤阪「つまりやな~、あの亀裂にのみ込まれてうちらは別の世界に来てしまったみたいんや~」

末原「別の世界……?」

赤阪「せやで~、いくのんたちは時空のねじれに飛び込んで並行世界に来てしまったみたいやで~」

末原「時空のねじれ……平行世界……なんやねんそのオカルトチックなフレーズは……」

赤阪「でも本当やで~、まるでSF映画やで~」

末原「意味が分かりませんよ!別の世界って何ですか!前と大して変っとらんやないですか!」

赤阪「でも微妙にところどころオカシイや~ん、例えば姫松高校が神奈川にあるしみんな標準語やし漫ちゃんが可愛いし~」

末原「漫ちゃんが元々可愛いです!いいかげんにしてくださいよ!」

末原「いったいそんな時空の歪みが出た原因は何ですか!なんか原因があるハズでしょ!」

赤阪「原因はなぁ、宮永咲ちゃんのせいなんやで~」

末原「宮永のせい……?どういうことですかそれは……」

赤阪「宮永さんはなぁ、あの子は怪物や、そやしもう現実の人間とはもう次元が違うんや」

末原「たしかに……一緒に麻雀打ってみて尋常やないなにかは感じましたけど……」

赤阪「そしてあのダブル役満や、あれで時空のバランスにひずみが生まれたんやな」

末原「……とにかく宮永咲が原因というわけですね」

赤阪「そうやで~、これがいくのんが調べたすべてやで~」

末原「……」

赤阪「にわかには信じられないやろうけどこれが真実やで~」

末原「真実を知ったところで元の世界に戻れなきゃ意味無いですよ……ハァ……」

赤阪「それがあるんやな~戻るん方法が~」

末原「え、ホンマですか?いったいどうやって……」

赤阪「宮永さんにリターンマッチや」

末原「え……」

  それから1週間後……

優希「神奈川に到着だじぇ!!」

久「お久ぶりね末原さん」

末原「本日は我が姫松大藤沢に来ていただき誠にありがとうございます」

漫「藤沢じゃなくて相模ですよ……自分の高校名を間違えないでくださいよ……」

咲「末原さんとまた麻雀打てるなんてうれしいよぉ!」

和「たまには遠出するのも良いモノですね」

絹恵「よろしくね原村さん!」

和「はい、よろしくお願いします」

末原(しかし代行……まさかホンマに清澄と練習試合をやるとはな……)

赤阪「いくのんが持ってるコネを最大限に活用した結果やで~」

末原「いったいどういうコネクション持ってるんですか……」

末原「まぁこうして他校との交流もたまには良いモノですね」

赤阪「せやろ~いくのん良い子やろ~」

咲「末原さん早く麻雀やろう!」

末原「そ、そうですね!(それにしても…)」

洋榎「また格の違いというものを見せてやる!覚悟しとけ!」

久「あら私今日は最高に調子が良いのよ、あなたなんてちょちょいのちょいよ」

優希「お土産のタコスだじょ!」

漫「ンマーイ!これは本場のタコスですよ!」

絹恵「今日はお人形は持ってきてないの?」

和「はい、そろそろ一人立ちしないといけないと思いまして」

末原(清澄はみんな普通やな……まぁ元々みんな標準語やったしな……)

由子「今日は勝つのよ!」

まこ「おまんらの好きなようにはさせんぜよ!!」

末原(若干一名おかしなのがおるけど気にしない気にしない)

赤阪「ほな練習試合始めるで~」

 こうして姫松と清澄の練習試合が始まったのだ

赤阪「姫松5人清澄5人で2卓で麻雀出来るな~、二人はあまりやから観戦やで~」

京太郎「あの俺は……」

赤阪「マネージャーやなかったん君?」

洋榎「ローン!イッツードラドラ!満貫!」

漫「ひぃ!!」

赤阪「さっそくおっぱじめてるみたいやな~」

洋榎「幸先が良いぜ!」

漫「同士討ちはやめてくださいよ……」

咲「末原さんと打つの久しぶりだからワクワクするよ」ニヤニヤ

末原「そ、そうか……」

末原(これで元の世界に帰れるんや……宮永さんごめんな……)

優希「リーチだじぇ!」

優希「ロンだじぇ!リーチ一発ホンイツドラドラ!倍満だじょ!」

漫「ひぃぃぃ!いきなり!」

久「優希はいつも始めはすごいんだけどねぇ」

優希「最後まで長続きしないのだ」

洋榎「まぁあたいは最初から最後まで最強だけどな!」ドヤァ!

漫「そんなこといいから早くツモってくださいよ……」

洋榎「そ、そうだな……」

まこ「ツモちゃ!ホンイツイッツードラ1!ハネ満ぜよ!」

由子「いきなり絶好調みたいなのよ」

咲「染谷先輩凄いです!」

末原「……」

咲「ん?どうしたの末原さん?」

末原「いえ別に……」

末原(なんとかこの局で元の世界に戻るんや……!)

まこ「今日は楽しいにゃー」カチャ

由子「コイのぼり対策は万全なのよ」カチャ

咲「えい!」カチャ

末原「……」カチャ

まこ「日本の夜明けぜよ!」カチャ

由子「この人相変わらず龍馬かぶれなのよ」カチャ

咲「えい!」カチャ

末原「!!それロンです!チャンタのみ!」

咲「えへへ、振り込んじゃったよう」

まこ「油断してるからちゃ!そがぁ振り込み小学生だってしないちゃ!」

咲「えへへ……」

末原「……」

まこ「結局あてがトップぜよ」

末原「わたしが2位……」

由子「3位なのよ」

咲「えへへラスだよぉ」

まこ「どうした咲、調子でも悪いがじゃ?」

咲「違うよぉ、末原さんたちと打てるのが楽しいんだよぉ」

末原「……」

由子「恭子?」

末原(ヤバい……このままやと帰れない……)

この生ぬるい雰囲気……そうあの準決勝のときとはまるで違うのだ……なぜなら……

咲「末原さんに会えただけで十分だよぉ、麻雀って楽しいね!」

末原恭子と麻雀するのが楽しいからっ……!準決勝の時のような勝ちたいという気持ちは薄いのだった……!

末原(これは誤算やった……!)

洋榎「ローン!イーペーコーホンイツ發!ハネ満!」

京太郎「ぎひぃ!そ、そこかぁ!」

久「また須賀君が最下位ね」

洋榎「男なのになっさけねーなぁ!」

和「須賀くんはまだまだ練習が必要ですね」ヤレヤレ

京太郎「みんなもうちょっと優しくしてくれよぉ……」ズーン

漫「うん美味い……」モグモグ

優希「お前はいつまで人のタコスを食べてるんだじょ!いい加減に食うのはやめるんだじょ!」

漫「いいじゃん少しぐらい、減るもんじゃなしに」モッキュモッキュ!

優希「確実に減るんだじぇ!」

咲「みんな楽しそうだな~」

末原「……」

まこ「次行くちゃ!」

その後も咲は本調子とは行かず振り込み続けるのであった

由子「ロンなのよ!チャンタホンイツ!満貫!」

咲「そ、そこかぁ~」

絹恵「ローン!サンアンコードラドラ!満貫です!」

咲「すごいねみんな!」

洋榎「ロンロンローン!ジャンチャンチンイツドラドラ!3倍満だァァァ!!」

咲「どひゃー!すごーい3倍満だよぉ!」

和「それロンです、リーチのみです」

漫「ううう全然ダメだ……」

末原「……」

こうして時は刻々と過ぎていくのだった……

末原(このままやと帰れないやないか……)

  ワイワイ ガヤガヤ ワーワー

末原「ツモです……白のみです」

咲「わぁ末原さんトップだよ!おめでとう!」

末原「ど、どうも……」

久「はーいみんな、もうそろそろ時間だからあと1局でお終いね」

優希「はーいだじょ」

和「わかりました」

咲「これで最後か寂しいなぁ」

末原「……」

漫「あれ?先輩?」

末原(結局最後まで宮永咲の本気を出させることができなかった……)

咲「ふふ~ん♪」

末原(情けないな……)

赤阪「ストップザシーズンインザサンやで~」

末原「どうしましたか代行」

赤阪「結局咲ちゃん全然本気やないやーん!まぁ練習試合やししょうがないんやけどな~」

末原「……一生元の世界には戻れないんですね」

赤阪「なに弱気なってるん末原ちゃ~ん、まだまだ諦めたらあかんで~」

末原「……」

赤阪「スネちゃダメやで末原ちゃ~ん、しょうがないなぁ、いくのんがここは一肌脱ぐで!」

末原「え……!」

赤阪「漫ちゃん邪魔やで~」バーン!

漫「あたたたっ!」

赤阪「最後はいくのんも参戦するで~」

末原「代行……」

赤阪「咲ちゃん覚悟しときや~」

絹恵「え!代行が打つんですか?」

由子「心配なのよ……」

洋榎「代行やめとけよ、どーせ痛い目に遭うんだしよ」

赤阪「いくのんの実力を思い知るがいいで~」

咲「なんか凄い楽しみだよぉ」

末原「……」

赤阪「さいころまわしていくのんも回るで~」グルングルン!

漫「うわ!危ないですよ代行!」

久「あなたたちの監督さんっていつもあんな感じなの?」

末原「えぇまぁ……」

赤阪「回る~回るよ~いくのんは回る~♪」グルングルン

咲「えい!」カチャ!

久「ふふふ」カチャ

末原「……」カチャ

赤阪「いっくのーん!」カチャ

末原(ホンマにこの人大丈夫なんやろか……)

が、しかし……末原恭子の心配は杞憂に終わるのだった……!

咲「えい!」カチャ!

赤阪「それロンやで」

咲「え……」

末原「代行……?」

赤阪「ジュンチャンリャンペーコードラドラや、倍満頂きやで~」

久「2巡目にして倍満和了……」ゴクリ

まこ「積み込みぜよ!」

京太郎「全自動卓ですよ……」

咲「……!」ゾクッ!

赤阪「イヒヒヒヒ……!」

洋榎「なんだろう……あのおばさんの雰囲気が今までと全然違う……」

赤阪「さぁ次いくで~」

末原「代行……」

久(なんか怖いわね……)カチャ

咲「えい!」カチャ

赤阪「どーれっと……」カチャ

赤阪「リーチやで~!」

末原「な……!」

久「ダブルリーチ?!」

そう、その勢いはまるで片岡優希を見ているようだった……そして

赤阪「ツモ!ダブリー一発ツモドラドラ!ハネ満やで~!」

優希「あ、あのおばさんなんか……すごいじぇ……」

咲「……」

その後も赤阪郁乃の快進撃は続いた……!

赤阪「ロン!イッツードラドラ!満貫やで~」

久「くっ……!」

ときには大胆に、そしてあるときはコンピューターのごとく精密な麻雀をするのだ

赤阪「ツモや!發のみやで~」

末原「わ、わたしの倍満テンパイが……!」

一瞬で危険を察知し華麗に対処する、その姿はまさに浪速の女帝にふさわしい戦いっぷりだった

赤阪「いくのんの独壇場やで~!イヒヒヒヒ!!!」

咲「……」

和「咲さん?」

咲「なんか今日で一番ワクワクしてきたよ……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!

末原(宮永の雰囲気が変わった……!)

赤坂「イヒヒヒヒヒヒ……!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

咲「麻雀って楽しいよね!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

二人の間には練習試合とは思えない圧倒的な緊張感が漂っていた……!

末原「……」ゴクリ

強者と強者がいま真正面からぶつかり合おうとしているのである……!

洋榎「これは麻雀してるどころじゃないな!」

和「二人がどうなるかを観戦しましょう……!」

絹恵「そうだね!」

京太郎「恐ろしいときの咲だあれは……」ガクガクブルブル

由子「魔王のオーラなのよ……!」

漫「タコス美味い」モグモグ

赤坂「さぁ始めるで~……!」

咲「うん……!」

咲「えい!」カチャ

久「……」カチャ

末原「……」カチャ

赤坂「そーれやで~」カチャ

咲「えい!」カチャ

久「……」カチャ

末原(いったいどういう展開になるんや……)カチャ

咲「それカン!」

末原「いきなりかいな……」

咲「もいっこカン!」

末原「え……」

咲「もひとつおまけにカン!!」

末原「ま、まさか……!」

咲「最後にもうひとつカン!ツモ!スーカンツツーイーソー大三元!トリプル役満だよぉ!」 バーン!!!!

末原「なん……やと……」

洋榎「うおおおおおおおお!!!!!トリプルだあああああ!!!!!」

絹恵「すごい……なにこれ……」

咲「赤坂さんが凄いからついつい本気を出しちゃったよ」ニコニコ

末原「あああ……」カタカタ

末原はあの準決勝と同じ、もしくはそれ以上の衝撃を受けていた

末原「ありえへん……なんやこれおかしいやろ……2巡目でそんな……」

赤坂「やっぱ咲ちゃんは怪物やで~モンスターやで~」

咲「末原さん続きやろうよ!」

末原「え……いまのでハコ割れやないの……」

咲「最後は飛びは無しだよ!」

末原「勘弁してや……」カタカタ

と、その時……!!

 バリバリバリバリィィィィィ!!!

洋榎「うわぁ!なんだなんだ!」

耳をつんざくような轟音が部室に鳴り響いたのだ……!!

末原「は!この音は……!!」

赤坂「やったで末原ちゃん!さっきのトリプル役満の衝撃であの亀裂がまた出来たで!」

いままで末原達が打っていた麻雀卓の上にあの亀裂――時空の歪み――が生じていたのだ……!

優希「あれはなんだじぇ!」

和「危ないからみんな離れてください!」

末原「つ、ついに戻れるんですね……!」

赤坂「またみんなでたこが焼き食べられるで~」

まこ「なにを言ってるちゃ!危ないからはよう離れるぜよ!!」

末原「代行……」

赤坂「せーのでいくで~」

末原「はい……!」

赤坂「じゃあせーので……」

末原「ダイブ!!」

末原がその亀裂に飛び込もうとした、が、しかし!

咲「末原さん行っちゃダメェ!!!」ガシィ!!

末原「な、なにするんや!」

咲「そっちに行っちゃ危ないよ!」ギュウウウウウ!!

末原「は、離してや宮永さん……」オロオロ

咲「ダメだよ!」ギュウウウウウ!!

末原「わたしと代行はどうしてもあの中に行かなきゃいけないんです!だからその手を離して!」ガガガッ!

咲「もうはなさない!末原さん行っちゃダメ!!」ギュウウウウウウ

和「咲さん!」

   ブフォオオオオオオオン!!!!

赤坂「あかんで末原ちゃん!どんどん亀裂が小さくなってるで!」

末原「マズイ急がなきゃ……!」

咲「!!」ギュウウウウウ!!

赤坂「えーいこうなったら奥の手や!」ガシィ!

咲「え……!」

赤坂「咲ちゃんも一緒に連れてくで~!」

咲「え!待って!待ってよぉ!」

和「咲さぁん!!!」

京太郎「咲ぃぃぃ!!!」

   ブフォオオオオオオオン!!!!

赤坂「急いで飛びこむんや!!!」スタタタタタッ!

咲「うあああああああああああん!!!和ちゃああああああああああん!!!」

末原「せーのでダイブや!!!」スタタタタタタタッ!

そして末原達は時空の裂け目へと飛び込んだのだった……!

末原・赤坂・咲「「「うわああああああああああああああああ!!!!!」」」

   バアアアアアアアアアアン!!!!!!!

洋榎「ひぃ!!!」

   シーン・・・・・・・・・

最後にまた轟音がとどろくとそこにはもう亀裂は無くなっていた、そして末原達の姿も無かった…

漫「先輩……」

末原「……」

  「…え…………さん」

末原「……」

  「すえ……ら……ん」

末原「ん……」

  「すえは……ん……きて」

末原「うぐ……」

  「すえはら…ん……きて……!」

末原「あうぐ……」

咲「末原さん起きて!!!」

末原「は!」カッ!

咲「良かった……」ホッ

末原「い、いったいどうしたんですか……」

咲「末原さんがなかなか目を覚まさないから心配だったよぉ……」ウルウル

末原「目を覚まさない……は!そうやった!」キョロキョロ

末原は周りを見る、そこは青いトンネルのような場所だった

末原(なんやここは……まるでドラえもんのタイムマシーンを思い出すで……)

そこで末原たちはプカプカと漂っていたのである

赤坂「ここは異次元ホールやで~」

末原「あ、代行居たんですか」

赤坂「いくのんは120歳まで生きるんやで~、そう簡単には死なへんで~」

咲「こ、怖いよぉ……」カタカタ ギュウウウ!

末原「大丈夫ですよ宮永さん、しっかりわたしにしがみついていてください」

赤坂「うわ~ん末原ちゃんこわ~い、いくのんも怖くてカタカタしてまうで~」

末原「代行は離れてもらってけっこうです!」ゲシゲシッ!

赤坂「足蹴にするなんてヒドイで~、絶対に離さないで!!」ギュウウウ!

  プカプカ・・・・・・

末原「しかしどこに行けば元の世界に戻れるんですか……」スイースイー

赤坂「この異次元トンネルのどこかに扉があるんやな、そこに飛び込めば元の世界にただいまや!」

末原「わたしたちがいなくなって元の世界の漫ちゃん達はどうなってるんでしょうか……」

赤坂「きっとパニック起こしてるやろうな~、まさに神隠しとか言いようがないで~」

末原「そういえばさっきまで居た世界のわたしたちはどこに行ったんでしょうか?そういえばどこにもいませんでしたけど……」

赤坂「あぁ?そんなことどうでもいいやろ、そんな細いこと気にしてる胃に開いてまうで」

末原「す、すみません……」

咲「あ!あれ見て!」

咲が指差した先に謎の光がプカプカと浮いていた

赤坂「あれが扉やで~、あそこに飛び込めば元の世界に戻れるんや~」

末原「よし……!!」

末原達はその光に向かってまっすぐに泳いでいった

末原(またみんなで……漫ちゃん達と……前みたいに楽しく過ごすんや!)

そして彼女たちは光に包まれた……

・・・・・・

・・・

末原「は!ここは!」

赤坂「帰ってきたで~帰ってきたで~アカサカサ~ン♪」

咲「ココどこ?」オロオロ

末原「ここはたしか……姫松高校の麻雀部準備室や!」

そこは懐かしい姫松高校麻雀部部室の隣にある準備室だった

末原「やった!ついに元の世界に帰ってきたんや!」

赤坂「いくのんはもうちょっと横浜でブラブラしたかったんやけどな~」

末原「道頓堀でブラブラしたらええですやん」

赤坂「ほんなら末原ちゃんと二人で道頓堀デートしよか~」

末原「や、やめてくださいよ!」

  ガラガラ

末原「しかし暗いですね……もう夜ですか……」

赤坂「まだ夕方の4時やで~、きっと天気が悪いんやろうな~」

咲「わたしはどうすれば……」

末原「大丈夫です安心してください、宮永さんがわたしがちゃんと長野まで送り届けますんで」

咲「わ、わたしの家は長野じゃなくて山梨だよぉ!」

末原「こ、この世界やと長野なんやな……染谷さん以外はみんな前と変わらないから大丈夫やで……」

末原「……さてと、部室の前に着きましたね」

赤坂「ひょっとして緊張してるんか~?」

末原「し、してませんよ!ほな入りますよ!」

  ガラガラガラ

洋榎「……」 由子「……」 漫「……」 絹恵「……」

末原「心配かけてすいませんただいま戻りました!ちょっと旅行に行っていただけですから安心して……」

洋榎「hghykvgヴぁgchがsvfhが、vががgvkじゃjhv!!」

末原「は?」

漫「hgヴぁhkvgfじゅ、あlbvはhlvじゃhlvgcgh」

絹恵「はlvgkじゃqhvcヵq、vbshgvbhjがlk@hvkhvgk」

由子「はvkg-、gvsgsvかgfcsfjgsc-」

末原「なんやこれ……」

咲「なに言ってるかわからないよぉ……」オドオド

洋榎「hくgsvgはgヴぁfchkがvcgかgk!!」

赤坂「あちゃー!ここ元の世界ちゃうで!間違えてM97星雲の姫松高校に来てしまったみたいや!」

末原「なんですかそれは!他の惑星に行くとかおかしいやろ!」

咲「山梨に帰りたいよぉ……」ポロポロ

漫「hvgkjgcfhgvkくhがcvhhjbjxcdxdzsgfcg!!」

末原「やかましいわ!日本語しゃべらんかい!」パチコン!

漫「gny!!」

末原恭子の時空大冒険はまだまだ終わらないのであった……

       洋榎「みんなでマックに行こうぜ!」末原「そうですね行きましょう」      カン

以上ですお
読んでくれた人、猿報告&猿避けの人ダンケシェーン

寝るお

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom