男「っていわれてもなぁ、、、。」

部下「ほんとっすよねぇ、、、。」

男「まあ、最近ますますサイバー犯罪が増えてるのはわかるけど、誘拐事件まで扱うことになるとはな。」

部下「まあ、気楽にいきましょうよ。操作っていっても体裁だけみたいですし。」

男「んなわけにはいかないっしょ。やるからにはやるかぁ～～。」

部下「まじめだなぁ～～、、、。」

男「とりあえず、昼飯だ昼飯。」

部下「コンビニいきますか。」

ロボ「いらっしゃいませ」

男「（シャケおにぎりと、コーヒー）」

ロボ「３５０円になります。ありがとうございました。」



部下「全職業のうちの90%の無人化が施行されてもう3年ですか、、、。」

男「早いもんだな。」

部下「なんだか味気ないっすねぇ。」

男「もう慣れたさ。」

部下「いずれ僕らも必要なくなるかもしれませんよ？」

男「かもな」

部下「奥さんはなにかお仕事を？」

男「精神科医だ」

部下「そうか、ご夫婦そろって職に就かれてるんでしたね、今時珍しいっすよね」

男「確かにな。お前の奥さんは無職だっけ？」

部下「、、、、、彼女もおりませんが？」

男「す、すまん」

男「さてと、早速調査していくか。」

部下「うっす！」

男「誘拐事件は全国的に行われているんだっけ？」

部下「そうですね、特に都市部に集中しています。」

男「なるほど。ところで誘拐事件と認定されたのは最近のことなんだっけ？」

部下「と、いうと？」

男「最初は行方不明者が続出して話題になってただろ？それが誘拐事件とみなされたのは最近じゃなかったか？」

部下「ああ、そうっすね。行方不明者の操作をしていたら、同じマークが見つかるようになってきたんですよ。」

男「マーク？」

部下「十字架のマークです。これが現場の写真みたいですね。」

男「それで大規模な誘拐事件だとみなされたってわけね。」

部下「そういうことっす。なんでも予測ロボによると、人質として使って何か要求するらしいですよ。」

男「何かってなんだよ。」

部下「そこまでは、、、。」

男「そこがわかれば捜査も少しは進展しそうなものなんだが。」

部下「ほんとですよ、働いてなくても何不自由なく生きていけるっていうのに。」

男「まったく同感だ。」

男「確かに、働いてない奴らは俺らみたいな特権はないけどな。」

部下「まあ、俺らが羨ましいんすかね。」

男「あんなの、嬉しくないさ」

部下「まあ、隣の芝生はなんとやら。と言いますし」

男「そういうものかな」

部下「そういうもんじゃないっすか」

男「さてと、被害者の誘拐された当時の様子を見ていくか。」

部下「30代男性っすね。仕事はしてない一般人みたいっす。」

男「ふむ、ならあの'特権'目的ではないということかな？」

部下「どうなんでしょう、数打てば戦法かもしれませんし」

男「そんなランダムにやるかな？誘拐だぞ？」

部下「確かに、、、。」

男「手がかりをつかむためにも、共通点を探していこう。」

部下「了解っす」

部下「調べれば調べるほど、よくわかんないっすね。」

男「特に共通点はみつからないな。」

部下「むしろ、ここまでは他の班がやってるんじゃないっすか？」

男「それはあるな。」

部下「はあ、早くもつみましたね、、、。」

男「被害者の日記でも調べてみるか。」

部下「へ？そんなのありましたっけ？」

男「例えば、ブログ。もしくはSNS。そっから地味に探していこう。被害者の行動に共通項があるかもしれない。」

部下「わかりました。」