遊矢「あれ?遊星さんは」
ユーゴ「着替えてるぜ」
遊矢「へ、へえ」
ユーゴ「そんなに珍しいか?」
遊矢「だってさ」
ユーゴ「おう」
遊矢「多分似合わない」
ユーゴ「・・・そうか?」
ブルーノ「何とも言えないね」
遊矢「・・・」
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遊星「何だ来てたのか」
クロウ「どうだ遊矢!」
シンジ「似合うか?」
ジャック「・・・」
遊矢「ま、まあ」
ユーゴ「こいつ似合わないって言うんだぜ?」
遊星「そんなにか?」
遊矢「だっていつも一張羅なんだから」
遊星「ちゃんと2着以上持っているぞ」
遊矢「・・・」
遊矢「ジャックは・・・ちょっとな」
ジャック「何だと!?」
遊星「やはりジャックか」
クロウ「ジャックか」
シンジ「ジャックじゃな」
ジャック「どういう意味だ!」
遊矢「とりあえず写真を」
ジャック「聞いているのか!」
遊矢「じゃあ並んで」
パシャッ
ジャック「おい!」
遊星「Dホイール通学は禁止らしいな」
シンジ「本気で言ってんのか?」
ユーゴ「知らねえのか?無理なもんは無理なんだ」
ジャック「どうにかならんのか」
遊星「だが俺達には」ゴソゴソ
ブルーノ「そうか!」
遊星「何処でも行ける扉だ」
ブルーノ「さすが遊星!」
遊星「というわけで、校長室へ」
ガチャッ
校長「遊星くん!」
遊星「校長先生!」
校長「まさか君が我が校に来るなんて」
遊星「俺達の年頃じゃ普通は学校へ通うか働くかですからね。そうだなジャック」
ジャック「ああ」
遊星「そちらは」
校長「ハイトマン教頭が行方不明になってね、新しい教頭先生の」
ロジェ「ジャン・ミシェル・ロジェ」
遊星「よろしくお願いします」
ロジェ「よろしくお願いします?不動遊星が私に頭を下げている・・・何て素晴らしい光景なんだ」
ロジェ「では私について来なさい。私について来るのです」
クロウ「めんどくせえおっさんだぜ」
シンジ「顔面から嫌味な雰囲気プンプン漂わせやがって」
ユーゴ「俺は中等部だから、じゃ!」
遊星「教頭先生」
ロジェ「はい」
遊星「このアカデミアはブルマですか」
ロジェ「ええまあ」
クロウ「知ってんのに何で聞いてんだよ」
遊星「念の為にな」
ロジェ「私に従っている。この5人組が・・・私に」
シンジ「おっさん」
ロジェ「教頭先生と呼びなさい」
クロウ「じゃあ教頭」
ロジェ「・・・何でしょうか、クロウくん」
クロウ「何だっけか?何だシンジ」
シンジ「わからねえ」
ブルーノ「クラスは」
ジャック「まさかと思うが弁当持参では無いだろうな」
ロジェ「やっぱり腹が立つ事には何ら変わらない・・・絶対に屈辱を味合わせてやるぞチーム5D's!」
ロジェ「ここが君達のクラスです」
遊星「やたらと散らかっているが」
ロジェ「何を隠そうこのクラスは札付きのワルばかりを突っ込んだクラスで」
ジャック「札付きのワルだと?」
ロジェ「これは私の提案でしてね、厄介そうなクズは全部纏めてここに送ったのですよ」
クロウ「ほら嫌味な野郎だ」
シンジ「そんなんじゃ解決できてねえだろ!」
ロジェ「黙りなさい!何ですか教頭先生に向かって、その態度は!!」
ジャック「札付きのワル程度など恐る事は無い」
遊星「ああ」
ロジェ「絶対に酷い目にあってるぞ。私の勘では」
遊星「・・・」
ロジェ「授業放棄かな不動遊星」
遊星「いや締めた」
ロジェ「締めた!?札付きのワルで構成されたのに!?」
遊星「簡単だったぞ」
クロウ「こんな修羅場クソ以下だぜ!」
シンジ「俺らはもっと壮絶な修羅場をくぐり抜けて来たんだからよ!!」
ブルーノ「僕は死ぬかと思ったけどね」
ジャック「どうだ教頭」
ロジェ「ぐぬぬ・・・」
ロジェ「校内暴力だ!」
シンジ「うるせえ!」
クロウ「てめえがここを俺らのクラスにしたんだろうが!!」
ジャック「お前バカだろ」
ロジェ「くっ」
遊星「やめるんだ!」
クロウ「けどよ遊星!」
遊星「教頭だって、わざとやってるんじゃないんだ」
ブルーノ「うん」
ロジェ「くっ・・・屈辱だ!こんな蟹頭に同情されるなんて!」
アキ「あら遊星」
遊星「アキか」
シンジ「こうして見ると若く見えるな」
クロウ「お前アキの事を老けてると思ってんのか?」
シンジ「ちょっとな」
アキ「ここが遊星達のクラスね」
遊星「ああ」
ジャック「どうだ十六夜」
アキ「どうと言われてもね」
遊星「始めての学校そして始めてのクラスか」
クロウ「なあ担任は誰なんだ」
「担任っすか?担任だけは自慢できるんすよね」
シンジ「へえ・・・で?誰よ」
「六代目・天上院明日香」
ブルーノ「六代目!?」
遊星「そう言えば聞いた事がある」
ジャック「何をだ」
遊星「天上院家は代々名が継がれると」
クロウ「名前からして偉い家柄って感じだもんな」
ブルーノ「さすが遊星!」
遊星「確かに自慢できるな」
ジャック「何故だ」
遊星「美人でスタイルがいいからな」
シンジ「それに気が強いってか」
遊星「気が強い女性はいい・・・わかるな」
ジャック「何となくな」
「気が強い?すっげえ気が弱いっすよ遊星さん」
遊星「何!?」
ブルーノ「すっかり彼らも謙虚になってしまったね」
ジャック「ツッパリの世界は弱肉強食だ」
遊星「そんなバカな話が・・・」
「事実っす」
遊星「・・・」
クロウ「遅えな先生」
「登校拒否っつう奴ですわ」
シンジ「先生の登校拒否?」
ブルーノ「そういうの最近あるらしいからね」
ジャック「昔のように引っ叩いたら親が飛び出る」
遊星「だから子供は先生を舐めてかかるんだ」
クロウ「ふーん」
ジャック「まあ明らかにこいつらの責任だろうな」
「!?」
「!?」
「!?」
シンジ「お前らなぁ」
遊星「・・・」
ブルーノ「反省しないと遊星達がまた暴れちゃうよ」
「すんませんでした!」
ジャック「どうする遊星」
遊星「やってしまった事は仕方が無い」
遊星「・・・」
ジャック「・・・」
クロウ「・・・」
シンジ「・・・」
ブルーノ「・・・」
遊星「もう夕方か」
ジャック「帰るか」
クロウ「登校初日がこれだぜ?」
シンジ「先が思いやられるぜ」
遊星「何とかなるさ」
ユーゴ「おっす!」
クロウ「何だ待ってたのか?」
ユーゴ「どうよ学校生活は」
ジャック「まあまあだ」
ユーゴ「まあまあ?」
シンジ「担任の登校拒否だってよ」
ユーゴ「登校拒否!?」
クロウ「しかもクラスはパンチパーマやリーゼントだらけ」
ユーゴ「ハードだな」
遊星「それが青春ってやつだ」
翌日
遊星「zzz」
ジャック「zzz」
クロウ「zzz」
シンジ「zzz」
ユーゴ「zzz」
ブルーノ「zzz」
リン「みんな早く起きないと遅刻するわよ!もう学生なんだから!」
遊星「・・・何!?」
続く
遊矢『ユートって遊馬よりアストラルって感じだよな』 ユート『…』 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443969759/)
遊星「おはよう」
「うっす遊星さん!」
「ちーっすジャックさん!」
「おはようございますクロウさん!」
「おはようございますシンジさん!」
「うっすブルーノさん!」
クロウ「見事なまで野郎ばっかだな」
シンジ「ああ・・・」
ブルーノ「しかも強面ばかり」
ジャック「俺達の担任は」
遊星「どうやら登校拒否のままらしいぞ」
「知ってますかジャックさん達は」
ジャック「何だ」
「この高等部に転入して来た他所のアカデミアの生徒なんすけど」
「みょーに態度デカいんすよね、しかも強い」
遊星「そんなにか?」
「まあ」
「あの教頭が引き抜いて来たって話なんすよね」
クロウ「別にいいじゃねえか、俺らには」
「あいつら滅茶苦茶強いんすよ!!」
ブルーノ「どうする遊星」
遊星「顔だけでも見ておくか」
ジャック「な、何だと!?」
ブルーノ「あの四人って!」
シンジ「確か遊馬の次元のAV女優で」
遊星「ツァン・ディレ、レイン恵、宮田ゆま、藤原雪乃・・・」
クロウ「何でだ!?何であいつらが!」
遊星「・・・」ゴソゴソ
ブルーノ「それは?」
遊星「透視カメラと言ってな、これで人間なのか別の生き物なのかを調べる」
ブルーノ「さすが遊星!」
ジャック「する意味があるのか?」
遊星「念の為にな」
シンジ「どうだ遊星」
遊星「あの四人はやはりモンスターだ」
クロウ「モンスター!?」
ツァン「ねえ」
シンジ「男か?」
遊星「男だろうな」
クロウ「男かよ・・・」
ツァン「僕とデュエルしてよ!」
ジャック「こいつは俺がデュエルしてやる」
ツァン「僕はデュエルアカデミアサウス校から来たツァン・ディレ!」
ジャック「俺はジャック・アトラスだ!」
ツァン「永続魔法『六武の門』を発動し真六武衆-エニシを通常召喚!さらに真六武衆-キザンを特殊召喚!自分フィールドに六武衆モンスターが2体存在する事で大将軍紫炎を特殊召喚!」
ツァン「カードを1枚セットしターンエンド!」
ジャック「俺のターン!レッド・スプリンターを通常召喚!そしてレッド・リゾネーターを特殊召喚!」
ジャック「そしてレッド・リゾネーターの効果により俺のライフはレッド・スプリンターの攻撃力分回復する!」4000→5700
ジャック「レベル4のレッド・スプリンターにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・ワイバーン!!」
ツァン「罠『六武式風雷斬』を発動!自分フィールドの武士道カウンターを一つ使い相手モンスターを破壊する!」
ジャック「何だと!?」
ツァン「こう見えてもサウス校のチャンピオンなんだよ!」
シンジ「中身男だろ?」
遊星「男だ」
クロウ「男か・・・」
ジャック「カードを2枚セットしターンエンド」
ツァン「僕のターン!こうなれば一気に!レベル4の真六武衆-エニシと真六武衆-キザンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cエクスカリバー!」
ジャック「エクシーズ召喚か」
ツァン「エクスカリバーのオーバーレイ・ユニットを二つ使い攻撃力を倍にする!!」
ツァン「ジャック・アトラス・・・ロジェ教頭が言ってるほど恐る事は無かった!」
ジャック「罠『リジェクト・リボーン』を発動!相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動しバトルを終了させる!」
ジャック「そしてその後墓地からチューナーモンスターとシンクロモンスターを特殊召喚する!レッド・ワイバーンとレッド・リゾネーターを特殊召喚!」
ツァン「ターンエンド・・・こいつらはアカデミア本校の幹部連を次々と倒して行った連中だった。油断ができない」
クロウ「あれマジで男か?」
遊星「ああ」
シンジ「男か・・・」
ジャック「俺のターン!レベル6のレッド・ワイバーンにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」
ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果によりこのモンスターの攻撃力以下の特殊召喚されたモンスターを破壊する!大将軍紫炎を破壊!!」
ツァン「くっ」4000→3500
ジャック「そして俺はチェーン・リゾネーターを通常召喚!チェーン・リゾネーターの効果でデッキからフレア・リゾネーターを特殊召喚!」
ブルーノ「チューナーモンスターが2体!?これは」
クロウ「ダブルチューニング!って事は」
ジャック「バーニングソウル!!!」
クロウ「何で俺ら戦ってんだ」
シンジ「デュエル挑まれたからじゃね?」
遊星「そうだったな」
ツァン「ま、負けた」
恵「未熟者」
ゆま「残念でしたね」
雪乃「ふふふ」
シンジ「だったらお前らは俺らがやってやるよ!」
クロウ「誰から来る!お前か!!」
遊星「・・・」
雪乃「今日はこれぐらいにしておくわ、次は」
クロウ「てめえらがモンスターだってのは火を見るより明らかなんだよ!」
シンジ「いつでもいいぜ、俺ら転校生とてめえらエリート転校生の全面戦争だぜ!」
遊星「俺達はいつでも受けて立つ」
遊星「四人組か」
ジャック「まずは俺達の勝ちのようだが」
クロウ「て言うか何でモンスターがデュエリストに化けて」
遊星「アカデミアの生き残りなんだろう」
シンジ「チッ」
ブルーノ「エクシーズを見下しているからエクシーズ使いの象徴であるAV女優に化けたって事だね」
遊星「そうなる」
クロウ「せっかくの学園生活ってのによ」
ジャック「そう言うな」
遊星「俺達で奴らの陰謀を食い止めよう」
翌日
遊馬「プッ」
ジャック「笑うな!」
遊馬「悪いジャックさん」
シャーク「仮装大会にでも出るのか?似合わなすぎだぜ」
カイト「これほど酷い制服姿は始めて見る」
ジャック「全員そこに並べ!」
続く
遊馬「俺ら呼んだ理由は?」
ジャック「AV女優の件でな」
カイト「ツァン達の事か?」
シャーク「言っとくがツァンは元AV女優で」
ジャック「ネオドミノ校にそのAV女優に化けたアカデミアの生き残りが紛れ込んでいる」
シャーク「マジで言ってんのか?」
ジャック「ああ」
カイト「聞きたい事とはつまり」
ジャック「とりあえずオリジナルのデッキなどを知っておく必要がある」
遊馬「だったらカイトの出番だぜ!」
アストラル「カイトほどAV女優を知っているデュエリストも居ないからな」
カイト「まずはツァンだ」
ジャック「ああ」
カイト「代表作は若妻生絞り~乳を絞られた牛女房~」
ジャック「ああ」
カイト「デッキは六武衆を使い、主なエースはエクスカリバー、ブレード・ハート、パラディオスだ」
ジャック「パラディオス?」
シャーク「こいつがやったんだよ」
カイト「はっきり言ってツァンの実力はこの次元でも上位の位置にある・・・うるさい奴だが」
ジャック「なるほど」
遊馬「あと巨乳」
ジャック「巨乳?十六夜を見ていれば小さい部類だ」
カイト「次は恵だな」
遊馬「俺達の学園の先生なんだぜ!」
カイト「代表作は教育者の乱れた性活指導だ」
ジャック「ああ」
カイト「デッキはアンデット族を扱う」
ジャック「アンデット族?」
カイト「主なエースは不乱健と冥界の霊騎士ランスロット共にランク8のモンスターだ」
シャーク「聞いて意味あんのか?」
アストラル「デッキ構成が違えば」
ジャック「そうだとしても聞く意味がある」
カイト「それとゆま」
遊馬「OLの傍AV女優もこなしてるんだぜ」
カイト「代表作は枕営業という名の情事だ」
ジャック「ああ」
カイト「使用デッキは武神」
ジャック「武神?」
カイト「そしてエースモンスターは武神帝-スサノヲ」
ジャック「武神といえば十代や万丈目に似たモンスター達か」
シャーク「ああ」
遊馬「何か面影あるんだよな」
カイト「最後に雪乃」
アストラル「彼女は肛門科の世界的名医だ」
カイト「代表作は蔓延する童貞菌!47人筆下ろし大乱交だ」
ジャック「なるほど」
カイト「使用デッキはリチュア」
ジャック「ブフーッ!!」
シャーク「いきなり吐くんじゃねえよ!」
ジャック「何だこのコーヒーは!?」
カイト「ギャラクシーアイズマウンテン」
ジャック「ギャラクシーアイズマウンテン?」
カイト「ああ」
カイト「これがギャラクシーアイズマウンテン-フォトン」
シャーク「こっちがギャラクシーアイズマウンテン-タキオン」
遊馬「そしてギャラクシーアイズマウンテン-ダークマター」
ジャック「こいつは俺の口には合わん!」
シャーク「お前はシンクロ使いだもんな」
ジャック「・・・」
カイト「代金はお前が払え」
ジャック「俺が払うだと!?」
シャーク「クロウからの連絡でな、こいつにもたまには払わせろってよ」
ジャック「クロウの奴め余計な事を」
ジャック「参考になった」
シャーク「ま、頑張れよ」
カイト「俺達はネオアカデミアとの戦いで疲れている」
遊馬「頼んだぜ!」
アストラル「遊馬にもよろしく伝えておいてくれ」
ジャック「わかった」
シャーク「おい金足りねえぞ!」
カイト「奴め逃げたな」
遊馬「どんだけケチなんだ!」
アストラル「恐ろしい男だ・・・」
シャーク「今度会ったらタダじゃすまさねえ!!」
ロジェ「どうでしたか不動遊星達は」
雪乃「あれがアカデミア幹部連を次々と倒したデュエリスト集団の」
ロジェ「サウス校のツァンは敗れましたが」
ツァン「くっ」
恵「私が行く」
ロジェ「君はウェスト校のレイン恵!」
恵「早い話がデュエルで勝てばいいから」
ゆま「そうですよ!」
ロジェ「何て頼もしいんだ・・・」
ロジェ「中身は強面のモンスター四人組なのに」
ジャック「そういうわけだ」
遊星「それで遊馬達に」
ジャック「ああ」
クロウ「制服で?」
ジャック「無論」
シンジ「マジかよ!」
ジャック「お前らも大概だぞ!」
ブルーノ「いやクロウとシンジは若者って感じするけど」
シンジ「ジャックはなーんか老けてんだよな」
クロウ「それは言えてるぜ」
ジャック「貴様ら!!」
翌日
ユーゴ「お、見ろブルーノ!」
ブルーノ「な、何?」
ユーゴ「すっげえおっぱい!しかも美人だぜ!!」
ブルーノ「そうだけど、何であんな危ない場所に」
ユーゴ「知らねえよ、気分転」
ブルーノ「お、落ちた!!」
ユーゴ「嘘だろォ!?」
続く
ユーゴ「危ねえ・・・」
ブルーノ「おっぱいがクッションになったようだね」
ユーゴ「あれ?これって!」
ブルーノ「あ、明日香さん!?」
アスカ「どうして私の名前を」
ユーゴ「何か髪の色が青っぽい」
アスカ「私は天上院家の六代目明日香よ」
ブルーノ「って事は僕や遊星達の担任の先生!?」
ユーゴ「何で自殺しようと」
アスカ「それは・・・」
ユーゴ「何だって言ってくれよ!」
ユーゴ「はあ教師としての自信がねえ?」
アスカ「初代明日香は気が強く何だってやり遂げる女性だと」
ブルーノ「確かに気が強いよね」
ユーゴ「何で子孫のお前にそれがねえんだ?」
アスカ「その初代明日香の夫に原因があると言われています」
ユーゴ「夫?」
ブルーノ「そういえば万丈目さんが明日香さんを」
アスカ「あなたによーく似た見た目でした」
ユーゴ「お、俺に!?」
ブルーノ「!?」
ユーゴ「確かにあの野郎の血筋が流れていれば」
ブルーノ「何かおかしくなるよね」
アスカ「うちのクラスは不良だらけで手が付けられない」
ユーゴ「その心配はねえよ!」
アスカ「どうして?」
ブルーノ「遊星達が解決したから」
アスカ「遊星・・・不動遊星!?」
ユーゴ「それにジャックにクロウ、シンジだって」
ブルーノ「それと僕」
アスカ「知らない間に私のクラスに」
ユーゴ「だから自信を持とうぜ!」
ブルーノ「そうだよ先生!」
アスカ「私・・・やってみようかな」
ユーゴ「その意気だぜ!」
ブルーノ「これが一件落着だねユーゴ」
ユーゴ「おう!」
アスカ「・・・」
ユーゴ「さてと」
ブルーノ「何処に?」
ユーゴ「ちょっと用事を思い出してよ」
ロジェ「おや奇遇ですねブルーノくん」
ブルーノ「ロジェ教頭」
ロジェ「おや?おやおや!彼女は天上院アスカ先生じゃありませんか!」
アスカ「どうも」
ブルーノ「変な顔」
ロジェ「へ、変な顔!?この私がブサイクだと言いたいのか!」
ブルーノ「いえ別に」
ロジェ「この男はいつも不動遊星やジャック・アトラスの影に隠れている腰巾着・・・セルゲイ!出てきなさいセルゲイ!!」
セルゲイ「・・・」
ロジェ「あの幸薄そうな男をボコボコにするのだ!」
ブルーノ「どうしてこんなうだつの上がらないおじさんがセルゲイを・・・まさかアカデミアの」
セルゲイ「殴れ」
ブルーノ「・・・先生は逃げて!僕がこいつを」
アスカ「え!?」
ブルーノ「いいから早く!」
セルゲイ「ほら」
ブルーノ「一つ聞きたい!どうして教頭がセルゲイみたいな凶悪な奴を!」
ロジェ「教頭特権です」
ブルーノ「そうだよね、こんな変な顔がアカデミアの関係者のわけがないか」
ロジェ「セルゲイ!」
セルゲイ「殴って殴って殴りまくれ!俺を喜ばせろ!!」
ブルーノ「だったら見せよう・・・僕の真の姿を」
ブルーノ「変・・・身・・・!」
ブルーノ「トォッ!!」
アンチノミー「・・・」
ロジェ「ブルーノは!?何処へ!」
アンチノミー「彼は遠くへ行った」
セルゲイ「・・・」
ロジェ「なるほど遠くへ」
アンチノミー「やはり状況を判断できない男か、こんな奴がアカデミアのわけがない」
ロジェ「正義のヒーロー気取りめ!セルゲイの力を」
セルゲイ「お前の名は」
アンチノミー「お前に名乗る名など無い」
セルゲイ「ほォ」
アンチノミー「行かせてもらうぞ!」
セルゲイ「」
アンチノミー「セルゲイは痛みに強い。だが一撃必殺の拳ならば脆いものだ」
ロジェ「な、何だ!?こんな奴は聞いた事が無いぞ!!」
アンチノミー「・・・」
ロジェ「不動遊星、ジャック・アトラス、クロウ・ホーガン、シンジ・ウェーバー、鬼柳京介、プラシド、ボマーそれにユーゴ」
ロジェ「シンクロ使いの中でも誰にも該当しない・・・誰にも!」
アンチノミー「帰れ」
ロジェ「は、はい!!」
アンチノミー「久しぶりにこの姿になったな」
ロジェ「な、謎のDホイーラーめ・・・!どうせ不動遊星の差し金か何かだろ!!」
翌日
クロウ「何か俺らの担任が来るってよ」
遊星「何!?」
シンジ「それマジか?」
クロウ「ってブルーノが」
ジャック「ブルーノ情報ならあてになるな」
クロウ「それとユーゴ」
ジャック「ユーゴか・・・」
続く
シンジ「おっ」
バサバサ
シンジ「見ろよラブレターだぜクロウ」
クロウ「うるせえな!」
ブルーノ「シンジはイケメンだからね」
ユーゴ「そんじゃな」
ジャック「今日から担任が来るんだったな」
遊星「ああ」
シンジ「ほらクロウ」
クロウ「うるせえ!」
シンジ「へへへ」
シンジ「それでよ」
クロウ「うっせえな!ラブレター貰ったからっていい気になってんじゃねえぞ!」
遊星「クロウの言う通りだ」
ジャック「そうだぞシンジ」
遊星「モテるジャックが言っても説得力が無い」
ジャック「・・・」
遊星「俺とクロウとブルーノは仲間だ」
シンジ「何だよ遊星まで」
遊星「モテない男の妬みは怖いぞ」
クロウ「そうだぜジャック、シンジ」
シンジ「んなこと言われてもよ」
シンジ「貰ったって言っても断るっつうの」
シンジ「俺らの中じゃ男女交際ってのはうるせえからな、何で遊矢と柚子はパスしたんだか」
恵「・・・」
シンジ「何だお前か?」
恵「あなたを斬る・・・!」
チャキンッ
シンジ「!?」
恵「シンクロモンスター刀神-不知火で」
シンジ「おいおいマジか?期待させといて」
恵「デュエル!」
シンジ「そっちのデュエルか?だったら俺も自信ありだぜ!」
ガキンッ
恵「・・・」
シンジ「ドラグニティ-プリムス・ピルス」
恵「堅い・・・」
シンジ「だろうな!」
恵「でも負けない」
シンジ「何考えてるのか全然わからねえぜ」
キンッ
キンッ
キンッ
シンジ「こんな華奢な身体つきしてるくせに!この女!!」
シンジ「ハァハァ・・・」
恵「その命を貰う」
シンジ「中身は男なんだよな・・・ったくマジかよこいつ」
「シンジ・ウェーバー」
シンジ「誰だ!?」
恵「?」
「お前の痣を見よ」
シンジ「こいつはシグナーの痣・・・光ってやがる!」
「お前にも古の決闘竜を託そう」
シンジ「決闘竜?」
「そう決闘竜だ」
ユーゴ「遊星居るか!」
遊星「やはり来たか」
ジャック「こいつだな」
リン「やっぱりみんなも」
クロウ「多分シンジだ」
ユーゴ「じゃあシンジに何か!?」
遊星「落ち着くんだ」
クロウ「でもよ!」
ユーゴ「シンジがヤバいかもしれねえんだぜ!?」
遊星「あいつはシンジだぞ」
ジャック「シンジはそう簡単にくたばる男ではない」
シンジ「何だここ?」
遊星「シンジ!」
ジャック「シンジ!」
クロウ「シンジ!」
シンジ「小せえ頃の俺達か・・・懐かしいな、俺もガキの頃にハウスを飛び出さなかったら」
遊星「俺達のカードを受け取れ!」
ジャック「そいつらを使い!」
クロウ「新しい切り札を生み出すんだ!」
シンジ「・・・ありがとよ!やっぱり最高だぜお前達は!」
シンジ「レベル5のドラグニティ-プリムス・ピルスにレベル3のダークリゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!」
シンジ「魔王龍ベエルゼ!!!」
恵「これは」
シンジ「魔王龍ベエルゼだ」
恵「・・・何てドラゴンなの」
シンジ「驚くのも無理はねえ!こいつは俺のシグナーの竜だ!」
ガサガサ
ヒョコッ
ロジェ「お、恐ろしやシンジ・ウェーバー・・・まさか奴にも竜が存在していたとは」
ロジェ「何て事だ!あの謎のDホイーラーといいシンジ・ウェーバーといいパワーアップしているぞ!!」
シンジ「さあ行かせてもらうぜ!!」
恵「!」
シンジ「ここからが反撃返しだぜ!」
遊星「居たぞ」
クロウ「シンジ!」
ユーゴ「ちゃんと足があるぜ!」
シンジ「・・・」
遊星「どうした」
シンジ「やっぱ最高のダチだぜ、お前達は」
ジャック「何を今更」
遊星「ラブレターの相手は」
シンジ「それがいきなり斬りかかって来てよ」
遊星「そういうプレイか」
シンジ「そういうプレイになるな」
翌日
遊星「担任は美人でおっぱいで最高の学園ライフだな」
クロウ「野郎同士固まって食うってのはあれだけどよ」
ブルーノ「リンは?」
ユーゴ「俺ほっといてご学友とお食事だとさ」
ジャック「それでいじけているのか」
ユーゴ「いじけてねえよ!」
シンジ「どの次元も同じ時間帯なら遊星が野郎で寄り添って食ってる時に遊矢は女と一緒ってか?」
遊星「何!?」
続く
遊矢「へっくし!」
柚子「風邪?」
遊矢「誰かが噂をしているんだろな・・・」
柚子「誰が?ミエルとか?」
遊矢「いやいや違うから」
柚子「へっくし!」
遊矢「ほら柚子も」
柚子「私も噂されてるのかな」
遊矢「ユーゴに?」
柚子「まさかユーゴがね・・・」
遊星「それを言うんじゃない」
シンジ「悪りいな遊星」
ジャック「どうだっていいだろ」
ユーゴ「良くねえよ!」
ジャック「あいつは」
クロウ「羨ましい限りだぜ・・・なあ」
ブルーノ「で、でも昔は」
遊星「ブルーノ」
ブルーノ「・・・そうだったね」
シンジ「何かあったのか?」
ユーゴ「知らね」
遊矢「こうして一緒に弁当を食べるのって」
柚子「いつもやってるじゃない」
遊矢「そうだけど」
柚子「?」
遊矢「平和っぽい」
柚子「平和が1番よ!」
遊矢「だよな!」
柚子「今日こそは一緒に遊べそうね」
遊矢「誰も来なければの話だけど」
柚子「た、確かに」
遊星「俺はたまに思う事がある」
ジャック「何だ」
遊星「俺がオナニーしている時に遊矢は柚子と手を繋いでいる」
ジャック「それを言えば遊馬がオナニーしている時も」
クロウ「十代がオナニーしてる時だって」
シンジ「不公平ってやつだな」
ユーゴ「抗議しようぜ抗議!」
ブルーノ「でも本人同士の自由なんだから」
遊星「そうだな」
ユーゴ「ズリいよ!」
遊星「考えてもみれば童貞卒業するのは遊矢が1番早いのだろうな」
遊矢「何しようかな?何も思いつかない」
ユーゴ「あの野郎は本気でズリいよ!何であいつらだけ!!」
遊矢「やっぱデュエリスト同士らしくデュエルか?と言ってもな・・・」
ジャック「しかし遊矢は・・・まあどうでもいいか」
遊矢「うん!デュエルだ!でもな・・・」
シンジ「何か考え込んでるぜ、こいつら」
クロウ「青春ってやつだろ」
「遊星さーん!」
「殴り込みっすよ!」
クロウ「悪いな、こいつら将来の事を考えてんだ」
シンジ「俺らが行ってやるよ」
「マジっすか!?」
ブルーノ「そっとしておこう」
遊星「・・・」
ジャック「・・・」
ユーゴ「・・・」
遊矢「うーん」
柚子「何でもいい」
遊矢「え?」
柚子「何でもいいって!」
遊矢「何でもって?」
柚子「だって遊矢と一緒なら何処でも楽しいから!」
遊矢「そ、そうか?」
柚子「うん!」
ガチャッ
遊星「・・・」
ユーゴ「・・・」
翌日
クロウ「どうしたんだ?」
ジャック「何処でも行ける扉で遊矢と柚子の様子を覗き見していたら」
遊星「・・・」
ユーゴ「・・・」
シンジ「落ち込みたくなるレベルだったんだろな」
ブルーノ「多分ね」
続く
アスカ「えーっと不動遊星・・・くん」
遊星「あ、はい」
アスカ「最近元気が無いって中等部のユーゴくんに聞いて」
遊星「おっぱい見させてください」
アスカ「!?」
遊星「冗談です」
アスカ「そ、そう」
遊星「ええ」
アスカ「この子がクラスの纏め役でチーム5D'sのリーダーなのね」
遊星「・・・」
ジャック「個人面談とはな」
アスカ「君は年齢的に大学生」
ジャック「それを言うな!」
アスカ「ご、ごめんなさい」
ジャック「それで何が言いたい?」
アスカ「かつてキングだった」
ジャック「かつてキングだと!?」
アスカ「ひっ」
ジャック「何でこう俺はみんなから」
アスカ「チーム5D'sのサブリーダーは短気ね・・・」
クロウ「やりてえ事?特にねえ」
アスカ「そ、そう」
クロウ「ただよ先生!」
アスカ「は、はい!」
クロウ「遊星にはクリアマインド、ジャックにはバーニングソウル・・・」
アスカ「え?」
クロウ「俺は何もねえんだ」
アスカ「た、大変ね」
クロウ「大変も何もねえよ!俺だってな!!」
アスカ「はあ・・・」
シンジ「まあ俺は何っつうか」
アスカ「この子が1番普通な気が」
「シンジさん!」
シンジ「どうした?」
「殴り込みっすよ!」
シンジ「またか!」
アスカ「シンジくんの将来の夢は」
シンジ「そんなの・・・ねえ!」
アスカ「あっ・・・」
アスカ「・・・行っちゃった」
ブルーノ「僕は遊星達とずっと居たいかな?」
アスカ「ずっと?」
ブルーノ「はい!」
アスカ「友達として?」
ブルーノ「友達として」
アスカ「そうなのね」
ブルーノ「はい!」
アスカ「友達か・・・」
ブルーノ「先生もご先祖の血筋を気にせずに」
アスカ「・・・」
ブルーノ「ご、ごめんなさい」
アスカ「結構エキセントリックな集団なのね」
ユーゴ「お、先生」
アスカ「あらユーゴくん」
ユーゴ「どうだ調子は」
アスカ「・・・」
ユーゴ「まあ女にはわからねえ世界ってのがあるんだぜ」
アスカ「どういう意味?」
ユーゴ「えーっと・・・青春?」
アスカ「青春?」
ユーゴ「青春だぜ!」
ロジェ「天上院家・・・」
ペラペラ
ツァン「教頭」
恵「・・・」
ゆま「一体何をしてるのですか?」
ロジェ「こ、これは!」
雪乃「天上院家の血筋にあの子の血筋が混ざるなんて」
ロジェ「こ、これは凄い・・・あの融合次元が産んだ悪魔の血が!」
ロジェ「これを利用すれば・・・プフフ」
ロジェ「勝てる!悪魔の血を持つ不動遊星好みの女ならば必ず!!」
ロジェ「勝てるぞ勝てるぞ!」
遊星「今度大会が開かれると聞いたが」
ジャック「開く開く詐欺だ」
遊星「やはり」
ロジェ「どうだね不動遊星くん」
遊星「誰だ」
ロジェ「くっ」
ジャック「部外者は入れんぞ」
ロジェ「私の顔を何度も何度も忘れて!この鳥頭コンビめ!!」
ジャック「妙な奴だ」
遊星「関わらない方が身のためだ」
ロジェ「大体ああいう連中は」
クロウ「お疲れ」
シンジ「遊星達は?」
クロウ「知らねえ」
ロジェ「やあ」
シンジ「今日殴り込んで来た奴らはよ」
クロウ「どうせ」
ロジェ「・・・」
クロウ「俺も何か超パワーが欲しいぜ」
シンジ「何だそりゃ」
ロジェ「・・・」
翌日
クロウ「そういうわけで俺はここに来た」
黒咲「何だクロウか」
クロウ「何だはねえだろ」
黒咲「何をしに来た?」
クロウ「まあ修行?」
黒咲「修行?」
クロウ「ああ!」
続く
カイト「こっちに来て何だ」
遊矢「柚子は俺と一緒に居る時が楽しいんだって」
シャーク「てめえ」
遊矢「俺も柚子と一緒にいる時は・・・」
カイト「楽しいんだろ」
遊矢「ま、まあ」
シャーク「てめえ!!」
遊矢「お、怒る事無いだろ!」
シャーク「今日こそはぶっ飛ばしてやる!」
遊矢「な、何だよ!」
カイト「・・・」
黒咲「・・・またか」
カイト「ああ」
黒咲「・・・」
クロウ「何やってんだこいつら」
カイト「いいとこに来たなクロウ」
クロウ「へ?」
カイト「本来なら俺と凌牙と黒咲とでクリスの実験を手伝う予定だったが・・・あれを見ろ」
クロウ「嫌な予感がしてならねえ」
カイト「こいつらの面倒は任せた」
黒咲「頼むぞクロウ」
クロウ「はあ!?」
クロウ「おい!」
シャーク「何だクロウじゃねえか」
遊矢「いつの間に」
クロウ「お前らツラ合わせるたび喧嘩ばっかしてるな」
シャーク「この野郎が大体悪いんだよ」
遊矢「いいや凌牙が」
クロウ「タメ同士仲良くやろうぜ」
遊矢「それはキツい」
シャーク「そうだぜ」
クロウ「・・・」
クロウ「俺とジャックが喧嘩してる時の遊星の気分はわかる気がするぜ」
シャーク「俺がもし敵に洗脳されたら真っ先にてめえを狙ってやるよ!覚悟しろよ!!」
遊矢「物騒な事ばかり言って!」
クロウ「あれだろ凌牙?柚子が可愛いから嫉妬してんだよな」
シャーク「可愛い?あのブスがか!?」
遊矢「柚子の何処がブスなのか言ってみろ!」
シャーク「全体的にブスじゃねえか!あれの何処が可愛く見えるってんだ!?」
遊矢「凌牙!!」
シャーク「かかって来いよ!」
遊矢「何だと!」
クロウ「・・・」
クロウ「凌牙だって本当は柚子が可愛いって」
シャーク「思わねえよ!」
遊矢「柚子の良さがわからない時点で一生独身鮫だな、こいつ」
シャーク「てめえ!!」
遊矢「やるか!」
クロウ「お前らがマジで殺し合い演じた時は遊馬にでも相談するしかねえか」
シャーク「オラァ!」
クロウ「やめろって言ってんだろ!」
シャーク「離せクロウ!」
クロウ「てめえは狂犬か!?何でもかんでも噛みつきやがって!」
シャーク「俺は鮫だ!」
クロウ「いいか遊矢」
遊矢「うん」
クロウ「お前も凌牙をダチだって思ってるだろ?」
遊矢「全然」
クロウ「凌牙は!」
シャーク「こいつは性欲絶倫の巨根猿じゃねえか」
クロウ「いい加減にしろ!喧嘩ばっかしやがって!!」
遊矢「挑発する方が悪い」
シャーク「人を舐め腐ったこいつが悪い」
クロウ「・・・」
シャーク「てめえ柚子とヤってねえんだろ?ビビってんのか」
遊矢「ま、まだ早い」
シャーク「早え?だったら俺が柚子犯しちまうぞ!」
遊矢「凌牙・・・!」
シャーク「早えも遅えもねえんだよ!惚れた女を抱きもしねえクソチンポ野郎!」
遊矢「いい加減にしろよ!」
シャーク「できるとしたら自分磨きってか?よくやるぜ、この猿野郎は」
クロウ「うるせえ!てめえらマジで喧嘩ばっかしてると埋めちまうぞ!!」
遊矢「ほら怒られた」
シャーク「チッ」
クロウ「こいつら本気でやり合うかもしれねえな・・・」
柚子「帰るわよ遊矢」
遊矢「は、離せよ!」
シャーク「ざまあねえな遊矢!」
ドルべ「やめてくれナッシュ」
クロウ「同い年だし性格も真反対だからな・・・ライバルみたいなもんか」
柚子「ごめんなさいドルべさん」
ドルべ「いやうちのナッシュの方こそ」
シャーク「覚えとけよ遊矢!」
遊矢「それは俺のセリフだ!」
クロウ「・・・」
クロウ「はあ・・・ただただ疲れたぜ」
クロウ「帰ろ・・・」
翌日
遊星「どうしたクロウ」
クロウ「嫌な予感がするぜ」
シンジ「予感だろ?死にはしねえよ」
クロウ「あ、ああ」
ジャック「どうしたんだこいつは」
クロウ「何だこの胸騒ぎは」
続く
クロウ「ほら見ろ、嫌な予感が当たったぜ」
ゆま「デュエルです!」
ジャック「ぶりっ子してるが」
シンジ「男なんだろ?」
遊星「残念ながらな」
クロウ「いいぜ、デュエルだ!」
ゆま「はい!」
シンジ「モンスターなんだろ?」
遊星「モンスターだ」
ブルーノ「残念だね・・・」
ゆま「ドロー!私は手札のフェザーマンとバーストレディを融合!融合召喚!E・HEROノヴァマスター!」
ゆま「カードを2枚セットしターンエンドです!」
クロウ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在し相手フィールドにモンスターが存在しないときBF-暁のシロッコはリリース無しで召喚する事ができる!」
クロウ「そしてBF-疾風のゲイルを特殊召喚!疾風のゲイルの効果で相手モンスターの攻撃力と守備力を半分にする!さらにBF-黒槍のブラストを特殊召喚!」
クロウ「そして自分フィールド上のBFモンスターが3体のみの場合、手札から罠『デルタ・クロウ-アンチ・リバース』を発動する事ができる!これで相手フィールドにセットされた魔法・罠を全て破壊する!!」
クロウ「レベル4のBF-黒槍のブラストにレベル3のBF-疾風のゲイルをチューニング!シンクロ召喚!A BF-驟雨のライキリ!!驟雨のライキリの効果でノヴァ・マスターを破壊!」
ゆま「!?」
シンジ「えげつねえなクロウは」
ジャック「そうだな」
ブルーノ「手加減無用ってやつだね」
クロウ「やったぜ!」
シンジ「見事」
クロウ「そうなんだけどよ」
遊星「どうかしたのか?」
クロウ「ジャックはバーニングソウルで遊星はクリアマインド」
ブルーノ「そうか!」
クロウ「俺は何かねえのかって事だ」
シンジ「そうか」
遊星「あるのか?」
ジャック「わからん」
ジャック「バーニングソウルは太古の力」
遊星「クリアマインドは未来の力」
シンジ「じゃあ現代の力じゃね?」
クロウ「現代?」
遊星「シンジの言う通りかもしれないな」
ジャック「ソウルでマインド・・・」
ブルーノ「ブラックフェザーハート」
クロウ「直球すぎだろ!何だそりゃ!!」
シンジ「いいんじゃねえか?」
クロウ「良くねえよ!」
ロジェ「何だそのザマは!!」
ゆま「・・・」
ロジェ「それでもデュエルアカデミアウェスト校のチャンピオンか!!」
恵「彼らは強い」
ツァン「そうよ」
ロジェ「だったら武力勝負しかあるまい!」
雪乃「まだ私が居るわ」
ロジェ「儀式召喚のデュエリストをコピーしたんじゃ勝てるわけがない!」
雪乃「差別ね」
ロジェ「幹部候補生の分際で私を見下した態度をするんじゃない!!」
クロウ「・・・具体的に何すりゃいいんだよ」
ジャック「鍛えるしかあるまい」
クロウ「鍛える?」
ジャック「走れ!」
クロウ「は、はあ?」
ジャック「いいから己を鍛えろ!」
クロウ「ったく」
ジャック「よーいドン」
タッタッタッ
ジャック「休むんじゃないぞ!」
遊星「次は勉学だ」
クロウ「冗談じゃねえ!」
遊星「明鏡止水だ」
クロウ「ったくよ」
遊星「頑張れクロウ」
クロウ「やりゃいいんだろ!」
遊星「ああ」
クロウ「えーっと」
遊星「そこは」
クロウ「こんなんで本当に大丈夫なのかよ」
シンジ「よっ」
クロウ「・・・」
シンジ「俺思ったんだけどよ、黒咲にエクシーズ習えばいいんじゃねえか?」
クロウ「黒咲から?」
シンジ「そんでお前は黒咲にシンクロ教えるんだよ」
クロウ「・・・」
シンジ「エクシーズと融合は仲悪りいけどエクシーズとシンクロは仲良いじゃねえか」
クロウ「・・・そうだな」
シンジ「まあ気楽にやろうぜ、気楽にな」
クロウ「そうだな!」
ジャック「エクシーズをか」
シンジ「難しいだろうぜ、俺ら生粋のシンクロっ子だから」
遊星「遊矢ぐらいだ」
ユーゴ「シンクロ、エクシーズ、融合、儀式それにペンデュラムか」
ジャック「零児ですら儀式は身につけていない」
ユーゴ「零児?あー社長か?」
シンジ「あの胡散臭そうな奴さ」
ユーゴ「やっぱあいつか」
遊星「だがクロウは努力家だ」
ジャック「ああ」
遊星「ジャックと違ってな」
ジャック「おい!」
翌日
ユート「遊星!」
遊星「何!?」
ユート「そこまで驚かなくても」
遊星「休日に飛び込んでくるのは久しぶりだからな、何か用か」
ユート「実は」
遊星「・・・」
続く
遊星「そうか」
ユート「弱っているんだ」
遊星「その背後に居るのは」
ユート「真紅眼の黒竜」
遊星「随分と懐いているようだが」
ユート「あれ以来ミザエルは俺と口を聞こうともしない」
遊星「・・・」
ユート「・・・」
遊星「とりあえず銭湯へ行こうか」
ユート「銭湯!?」
遊星「ああ」
遊星「どうだ気分は」
ユート「いい」
遊星「黒咲は」
ユート「隼ならクロウと崖登りをしながら修行しているぞ」
遊星「時にユート」
ユート「どうした遊星」
遊星「遊矢に比べてユートのチンポは普通なんだな」
ユート「これが平均サイズだと俺は思っている」
遊星「だろうな」
ユート「彼のは太すぎ大きすぎる」
遊星「俺もあんなのは始めてみるぞ」
遊星「さてと」
ユート「どうした遊星」
遊星「実は柚子達を呼んで居てな」
ユート「柚子達?」
遊星「瑠璃、リン、セレナ、柚子だ」
ユート「まさか君は」
遊星「覗く」
ユート「やめるんだ!」
遊星「それはできない。覗きとは誰だって通過する物なんだ」
ユート「遊星!」
遊星「ならば俺を止めてみるんだ」
ユート「ドロー!魔法『黒竜降臨』を発動!黒竜の聖騎士を儀式召喚!そして黒竜の聖騎士をリリースしデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!」
ユート「そして伝説の黒石を通常召喚!伝説の黒石をリリースする事でデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!」
遊星「共にレベル7か」
ユート「レベル7の真紅眼の黒竜2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!真紅眼の鋼炎竜!!」
ユート「カードを1枚セットしターンエンド」
遊星「ドロー!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合、アンノウン・シンクロンは特殊召喚する事ができる!」
遊星「そして手札のモンスターを1体墓地へ送りクイック・シンクロンを特殊召喚!そして墓地のボルト・ヘッジホッグを特殊召喚!さらにダッシュ・ウォリアーを通常召喚!」
遊星「レベル5のクイック・シンクロンにレベル2のボルト・ヘッジホッグをチューニング!シンクロ召喚!ニトロ・ウォリアー!」
遊星「レベル3のダッシュ・ウォリアーにレベル1のアンノウン・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!アームズ・エイド!」
ユート「一気に2体のシンクロモンスター!?」
遊星「アームズ・エイドの効果を発動!」
ユート「・・・」
遊星「俺の勝ちだな」
ユート「本当に覗くのか!?」
遊星「ああ」
ユート「遊星!」
遊星「ダメなのか」
ユート「君はデュエルの時や肉弾戦を演じる時は頼りになりカッコいいが」
遊星「こういうのが好きなんだ」
ユート「どうして」
遊星「男だからな」
ユート「・・・何となく納得できる気がする」
遊星「問題はここから・・・おかしいな」
ユート「どうした」
遊星「いや柚子達の声が聞こえない」
ユート「聞こえない?」
遊星「耳を澄ますんだ」
ユート「・・・確かに」
遊星「おかしい・・・」
ユート「柚子とリンは君の性格を熟知しているからな」
遊星「日頃の行いというやつか」
ユート「残念ながら、そうなってしまう」
遊星「・・・」
遊星「だったら出よう」
ユート「そうだな」
遊星「こういう時にアキが居れば」
ユート「俺は彼女の母親の方がいい」
遊星「・・・」
ユート「いや・・・」
遊星「それでいいんだ」
ユート「え!?」
遊星「それだユート」
ユート「一体何が」
遊星「なら説明しよう」
ユート「馬鹿になれ?」
遊星「そうだ」
ユート「・・・」
遊星「ユートはあまりにも真面目すぎる。弾けたっていいんだ」
ユート「弾ける?」
遊星「ドロワさんのおっぱいを揉んだりしたっていいんだ。エクシーズ使いはドロワさんみたいな熟女が好きなんだろ?」
ユート「・・・ああ!」
遊星「だったら自分に正直になり馬鹿になるんだ。うちのユーゴを見てみろ」
ユート「毎日楽しそうに生きている」
遊星「あいつは悩み事も無ければ簡単に忘れてしまう明るい面があるからな」
ユート「そ、そうだな」
翌日
ユーゴ「おい遊星!」
遊星「どうした」
ユーゴ「リンから聞いたぞ、お前覗きしようとしてたんだってな!」
遊星「ああ」
ユーゴ「俺呼べよ!」
遊星「ユートの反応の方が面白そうだったからな」
ユーゴ「あいつ絶対ムッツリだぜ!俺にはわかる」
遊星「男はみんなスケベだ」
続く
遊星「それはそうと何か俺に用があるんじゃないか?」
ユーゴ「おうよ」
遊星「言ってみろ」
ユーゴ「何だっけな、ほら居ただろ」
遊星「何が」
ユーゴ「えーっとコーヒーの化身?ジャックが飲んでる」
遊星「・・・マッチ売りの乙女か?」
ユーゴ「そうそう!あの青白い髪してて」
遊星「それがどうしたんだ」
ユーゴ「金ねえからソープランドでバイトするってよ」
遊星「何!?」
ユーゴ「行こうぜ遊星!」
遊星「金が無いだろ。それにお前の童貞はリンのためにある」
ユーゴ「あ、そうか」
遊星「どうして突然」
ユーゴ「金がねえからじゃね?」
遊星「いや彼女は持っている」
ユーゴ「何で?」
遊星「これは古くから街で伝わる伝説でな」
ユーゴ「伝説って?」
遊星「ああ!」
ユーゴ「さすが遊星だぜ!」
遊星「マッチ売りの乙女ことキサラはエジプト生まれの女性だ」
ユーゴ「裸足だな、こいつ」
遊星「それが偉人に見初められ妻となった」
ユーゴ「結構見なりよくなったな」
遊星「そして白い龍を操る巫女となった」
ユーゴ「老けたな・・・ムチムチしててエクシーズ使い好みって感じだぜ」
遊星「この三段進化を古来よりカメックスの系譜と呼んでいる」
ユーゴ「博識だよな遊星は」
遊星「一応メモは取っておくんだ。お前がいつか後輩に教えるためにな」
ユーゴ「よし!」
遊星「しかし字の汚さは相変わらずだ・・・」
ユーゴ「どうすんだ遊星」
遊星「止めに行こうか」
ユーゴ「止めるのか?」
遊星「ああ」
ユーゴ「じゃあ手を貸すぜ!」
遊星「いつも何処に居るんだ」
ユーゴ「知らねえ」
遊星「・・・」ゴソゴソ
ユーゴ「何処でも扉だな!」
遊星「ああ!」
ガチャッ
遊星「・・・」
ユーゴ「・・・」
キサラ「あ、遊星さんとユーゴくん」
遊星「ソープランドで働くと聞いたが」
キサラ「え、ええ」
遊星「俺とデュエルしようか」
キサラ「デュエル?ですが私は」
遊星「君は他人に憑依装着しデュエルを行うアストラルタイプだったな、ユーゴ」
ユーゴ「お、俺!?」
遊星「お前が遊馬になるんだ」
ユーゴ「先攻は俺だぜ!ドロー!!」
遊星「美人がアストラル的な存在という気分はどうだ」
ユーゴ「最高!」
遊星「俺にもアストラル的な存在やクリボーは居ないのだろうか」
ユーゴ「魔法『白竜降臨』を発動!手札からレベル4以上になるようにリリースし白竜の聖騎士を儀式召喚!」
遊星「ユートと同じ戦法・・・青眼の白龍にもエクシーズがあるのか」
ユーゴ「そして白竜の聖騎士をリリースしデッキから青眼の白龍を特殊召喚!そして伝説の白石を通常召喚!」
ユーゴ「レベル8の青眼の白龍にレベル1の伝説の白石をチューニング!シンクロ召喚!レベル9!蒼眼の銀龍!!」
遊星「シンクロ召喚!?」
ユーゴ「見たいだな、どうだ遊星!」
遊星「ユーゴ・・・お前やユート、遊矢はこれから続くであろうデュエリスト達を先導する役目を秘めているんだな」
ユーゴ「カードを1枚セットしターンエンド!」
遊星「俺のターン!手札のレベル1モンスターを墓地へ送る事でビッグ・ワン・ウォリアーは特殊召喚する事ができる!ビッグ・ワン・ウォリアーを特殊召喚!」
遊星「そしてビッグ・ワン・ウォリアーをリリースしサルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚!」
遊星「サルベージ・ウォリアーがアドバンス召喚に成功した事で手札または墓地からチューナーモンスターを特殊召喚する事ができる。俺は手札からスチーム・シンクロンを特殊召喚!」
遊星「レベル5のサルベージ・ウォリアーにレベル3のスチーム・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!スターダスト・ドラゴン!」
ユーゴ「お、出たなスターダスト!」
遊星「カードを1枚セットしターンエンド!」
ユーゴ「勝ったら飯奢れよ遊星」
遊星「だったら俺が勝ったらユーゴに飯でも奢ってもらうか」
ユーゴ「そんな金ねえよ!」
遊星「俺も無い!」
キサラ「金欠なのですね」
遊星「ああ」
ユーゴ「俺ら見てみろよ、金なんて無くたって逞しく生きてんだぜ!」
キサラ「うん」
遊星「俺の知り合いにジャックという男が居てな」
キサラ「あの穀潰しの代表みたいな人?」
遊星「ああ」
ユーゴ「働かねえし声デカいし不器用で大人気ねえんだぜ?」
遊星「自分はクールだと思い込んでいるが実際はかなりの熱血漢な奴でな」
ユーゴ「遊星いない時は真面目になるんだよなジャックって」
遊星「いいところもあるが悪いところが特に目立つ」
ユーゴ「足臭えしな」
ジャック「おい!」
遊星「ジャック」
ジャック「誰が穀潰しだ!」
ユーゴ「事実じゃねえか!」
ジャック「クロウやシンジに比べれば品もある!ユーゴに比べれば俺は知的だ!」
ユーゴ「誰がバカだ!」
ジャック「お前はバカではない!大バカだ!!」
ユーゴ「言いやがったな!」
遊星「こんな感じなんだ」
キサラ「へ、へえ」
翌日
遊星「・・・」
ユーリ「やあ不動遊星」
遊星「俺の命でも奪いに来たのか」
ユーリ「そういうわけじゃないんだよね」
遊星「じゃあ何だ」
ユーリ「どういう生活を送っているのか見学ってやつさ」
遊星「・・・」
続く
クロウ「何で野郎が居るんだ」
シンジ「知らね」
クロウ「あの爬虫類みたいな眼みろよ。いつ見ても気持ち悪いぜ」
シンジ「俺らシンクロ使いで良かったな、奴がシンクロ使いなら下手したら遊星に懐いてたんだぜ」
クロウ「十代もとんだ貧乏くじを引かされたもんだぜ」
シンジ「ああ」
ユーリ「デュエルしようか遊星」
遊星「デュエル?」
ユーリ「うん」
シンジ「何かの罠かもしれねえぞ!」
遊星「罠だとしてもやる価値はある」
遊星「先攻は俺が行く。ドロー!手札からモンスターを1体墓地へ送る事でクイック・シンクロンを特殊召喚!そしてロードランナーを通常召喚!」
遊星「レベル1のロードランナーにレベル5のクイック・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!ターボ・ウォリアー!!」
遊星「カードを2枚セットしターンエンド」
ユーリ「ドロー、モンスターを裏守備表示でセットし魔法『月の書』を発動!そして魔導雑貨商人のリバース効果を発動」
遊星「確か奴のデッキには三幻魔が入っていたはずだ・・・主にファントム・オブ・カオスと地獄の暴走召喚で」
ユーリ「いいカードを引いたみたいだ。オーバーロード・フュージョンを発動!墓地のリボルバー・ドラゴンとブローバック・ドラゴンを除外しガトリング・ドラゴンを融合召喚!」
遊星「何!?」
ユーリ「コイントスを3回まで行い表に出た数だけモンスターを破壊する効果を持つ」
遊星「・・・」
ユーリ「じゃあ始めようか、コイントスを」
ピンッ
ユーリ「・・・表」
ユーリ「ガトリング・ドラゴンの効果でターボ・ウォリアーを破壊!!」
シンジ「遊星!」
ユーリ「そしてガトリング・ドラゴンで不動遊星!君にダイレクトアタックだ!!」
遊星「罠発動!『ドレインシールド』相手モンスターの攻撃を無効にしそのモンスターの攻撃力分のライフを回復する!」4000→6600
ユーリ「ターンエンド」
遊星「一発で表を出すとはな」
ユーリ「こう見えても僕は融合次元の柱なんだよ。絶対的な運命力は僕のような悪魔的デュエリストにも微笑むって事さ」
遊星「そのようだな」
ユーリ「次の僕のターンで君は驚愕する」
遊星「驚愕だと?俺のターン」
遊星「ドロー!モンスターを裏守備表示でセットしカードを1枚セットしターンエンド」
ユーリ「僕のターン・・・魔法『龍の鏡』を発動!墓地のエメラルド・ドラゴンとサファイア・ドラゴンを除外し始祖竜ワイアームを融合召喚!」
クロウ「また墓地からの融合か!?」
ユーリ「そして・・・そして!手札のデス・カンガルーとビッグ・コアラを融合!融合召喚!マスター・オブ・OZ!」
シンジ「一気に遊星をぶっ潰す気だぜ!」
ユーリ「ここからが本番だ!この2体の融合モンスターをさらに融合する!」
遊星「更なる融合だと!?」
ユーリ「フィールドの始祖竜ワイアームとマスター・オブ・OZをリリースしエクストラデッキからビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを融合召喚!!」
シンジ「ビーストアイズ!?」
クロウ「何であいつがビーストアイズを持ってんだ!」
ユーリ「お楽しみはこれからだ!だよね?不動遊星」
遊星「・・・」
明日香「こら!」
クロウ「俺らの担任・・・じゃねえな」
シンジ「相変わらず美人だな、この先生だけはよ」
ユーリ「何だ先生か」
遊星「明日香さん」
明日香「ごめんなさいね、迷惑かけて」
遊星「いえ別に」
ユーリ「デュエルは中断か・・・じゃ」
クロウ「逃げやがったぜ!」
遊星「俺が追う」
ユーリ「足速いんだね君も」
遊星「デュエリストだからな」
ユーリ「さすがは十代の最初の後輩って事か」
遊星「何が言いたい」
ユーリ「別に何でも無いよ」
遊星「いいやある!お前は俺が十代さんの右腕だと言われている事にある種の嫉妬を感じているんだ!」
ユーリ「・・・」
遊星「どうやら図星のようだな」
ユーリ「何とでも言えばいいよ」
明日香「待ちなさいユーリ!」
遊星「これはいい眺めだ。凄い乳揺れをしている!」
遊星「お前は明日香さんと同居しているようだが感想は!」
ユーリ「感想?特に無いけど」
遊星「無いのか」
ユーリ「ただ僕の通っている学校でも家でも顔を合わせるからね、最悪ってところかな」
遊星「何を言っているんだ」
ユーリ「ただ悪戯する甲斐があって面白い」
遊星「どういう悪戯だ!?」
ユーリ「顔射とか」
遊星「お前もデュエリストなんだな・・・」
ユーリ「それはどうも」
遊星「しかし明日香さんは意外と足が速いんだな、さすがは伝説のデュエリストの1人」
遊星「それともう一つ!」
ユーリ「何?」
遊星「ビーストアイズは何処から」
ユーリ「盗んだ」
遊星「盗んだだと?」
ユーリ「ついでルーンアイズもね」
遊星「それは返してもらうぞ!」
ユーリ「嫌だね」
ピッ
遊星「ルーンアイズ!」
ユーリ「この広い街の何処かにルーンアイズを拾ってくれる人が居るさ誰だかわからないけどね」
明日香「ちゃんと謝りなさい」
ユーリ「・・・ごめんね」
クロウ「明日香!そいつ遊矢のカード盗んでるぞ!」
明日香「本当なの?」
ユーリ「わからない。この人達は嘘をついている」
シンジ「てめえ!」
遊星「そいつは大切に持っておくんだな、いつか遊矢がお前を倒すまで」
ユーリ「僕を倒せるのは十代だけだ・・・ま、遊矢にも僕を倒す権利はあるけど」
遊星「それとルーンアイズの行方だ・・・あれはオッドアイズ抜きでは召喚ができないが」
明日香「それじゃ遊星くん」
遊星「あ、はい」
翌日
遊星「三日前はユート、二日間はユーゴ、昨日はユーリ・・・次は」
遊矢「遊星さん!」
遊星「やはり遊矢か」
遊矢「や、やはり?」
遊星「いや何でもない。どうかしたのか?」
遊矢「それが」
遊星「柚子以外で頼む。柚子の話を聞くたびに俺の心が痛んでしまう」
遊矢「権現坂」
遊星「何!?」
続く
遊星「権現坂の事か」
ユーゴ「どうした遊星」
遊星「遊矢に権現坂の事を頼まれた」
ユーゴ「へえ権現坂か」
遊星「ああ」
ユーゴ「俺も手を貸すぜ!」
遊矢「いやユーゴはちょっと」
ユーゴ「てめえはまだ根に持ってんのか!?」
遊矢「そういうわけじゃないけど」
遊星「・・・」
遊矢「ユーリが俺のカードを!?」
ユーゴ「あの爬虫類野郎!」
遊星「2人も覚えておいた方がいい。Dホイールやカードを盗む奴の待っている未来は絶望だという事を」
ユーゴ「お前昔なんかあったんだってな」
遊矢「その盗人は生きてるの?」
遊星「あいつはズボラだからな、今も元気に生きてるよ」
遊矢「ふーん・・・」
遊星「その権現坂に何があったのか教えてくれ」
遊矢「オナホールが抜きなくなったって」
ユーゴ「オナホール!?マジかよ!」
遊矢「うん」
遊矢「ユーゴは?」
遊星「くだらない事だからパスすると」
遊矢「・・・」
遊星「ユーゴの代わりに面白いゲストを呼んだんだが」
遊矢「ゲスト?」
遊星「ああ」
遊矢「誰?」
遊星「柚子」
遊矢「・・・は?」
遊星「柚子を呼んでみた」
遊矢「だからって何で柚子を」
遊星「いや逆に呼んではダメなのか?」
遊矢「それは」
遊星「そうだろ」
遊矢「柚子を巻き込むなよ!」
遊星「何故」
遊矢「何故って・・・」
遊星「柚子も権現坂の幼馴染なんだから問題は無いはずだが」
遊矢「遊星さん・・・!」
遊星「?」
遊矢「だったらデュエルで決めよう!これ以上柚子へのセクハラは絶対に俺がさせない!!」
遊星「先攻は俺が行こう・・・カードを1枚セットしターンエンド」
遊矢「俺のターン!ドロー!!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
遊星「まさか怒っているのか?」
遊矢「怒ってるよ!」
遊星「・・・」
遊矢「レベル4のEMヘイタイガーとEMペンデュラム・マジシャンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」
遊矢「レベル7の竜穴の魔術師とレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」
遊星「ペンデュラムエクシーズは完全に極めたようだな」
遊矢「バトルだ!2体のドラゴンでセクハラ蟹頭のライフを0にしろ!!」
遊星「罠発動!」
遊矢「・・・」
遊星「そう気を落とすな」
遊矢「・・・はあ」
遊星「言っておくが柚子は呼んでないぞ」
遊矢「え?」
遊星「俺が呼んでも警戒するだろ柚子は」
遊矢「そういえば」
遊星「セレナぐらいだ。あの子は無垢だから俺が呼んでも来る」
遊矢「た、確かに」
遊星「そういう事だ」
遊星「エクシーズは完璧ってところだな」
遊矢「あ、うん」
遊星「そしてデュエルタクティクスも遊馬を上回った感じもする」
遊矢「そんなに?」
遊星「かつての戦いでドン・サウザンドは遊馬狙いからお前狙いにシフトチェンジした」
遊矢「それは聞いてるよ」
遊星「自信は?」
遊矢「・・・ある」
遊星「だったら頑張れ、お前ならドン・サウザンドを倒す鍵を持っている」
遊矢「俺が?」
遊星「そんな気がする」
遊星「権現坂!無事か!!」
ゴンゴン
遊矢「権現坂!」
ガチャッ
権現坂「ど、どうしたんだ2人揃って」
遊星「オナホールは!?」
権現坂「心配はいらんですぞ遊星殿!」
遊星「自力で抜いたのか」
権現坂「うむ」
遊矢「さすが権現坂だ」
遊星「ああ」
翌日
ロジェ「zzz」
「ロジェよ」
ロジェ「・・・zzz」
「起きるのだ!!」
ロジェ「は、はい!」
「調子はどうだ」
ロジェ「実は不動遊星らがアカデミアに通っていて、それでですね必殺の罠で不動遊星らを」
「うむ」
ロジェ「まさかドン・サウザンドか?あいつはとっくの昔に死んでる・・・夢だ夢・・・」
続く
遊星「何だこいつらは」
ジャック「転校生か」
クロウ「んなわけあるか!」
シンジ「どんな脳みそしてんだ!」
ジャック「何だと!」
ユーゴ「転校生じゃねえのか?」
ロジェ「転校生ではないんだよ不動遊星以下チーム5D'sの諸君」
ユーゴ「オッス!」
ロジェ「何だその態度は!」
遊星「おそらく教頭のはず」
ジャック「教頭なのか?」
ロジェ「くっ・・・」
ロジェ「紹介しよう!彼らは」
カオス・ソーサラー「デュエルアカデミアサウス校チャンピオン!ツァン・ディレことカオス・ソーサラー!」
バオウ「デュエルアカデミアイースト校チャンピオン!レイン恵ことガーディアン・バオウ!」
スカルビショップ「デュエルアカデミアウェスト校チャンピオン!宮田ゆまことスカルビショップ!」
デミス「デュエルアカデミアノース校チャンピオン!藤原雪乃こと終焉の王デミス!」
ロジェ「そして私は彼らを束ねる」
遊星「やはり正体はモンスター!」
クロウ「そっちの方がやりやすいぜ!」
シンジ「かかって来いよ!」
ジャック「俺達は逃げも隠れもせんぞ!」
ユーゴ「そうだぜ!」
ロジェ「また無視か・・・」
カオス・ソーサラー「お前達は腕も立つ」
バオウ「そしてデュエルの腕もある」
遊星「だったら何だ」
スカルビショップ「闇のゲーム!」
シンジ「闇のゲームだと!?」
デミス「ああ」
クロウ「何だそりゃ!?」
ロジェ「説明しよう」
デミス「ついて来るがいい」
遊星「ああ」
ジャック「何だってやってやるぞ」
ロジェ「くっ」
ジャック「何だここは」
カオス・ソーサラー「校舎を改造した第一の闘技場!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「何という風だ」
クロウ「おいおい学校勝手に改造していいのか?」
ロジェ「私は教頭であり手先が器用でね」
シンジ「こら!勝手に改造してんじゃねえぞ!!」
ロジェ「誰に向かって口を聞いているのか理解できているのか!?私は」
ジャック「どうやら俺の相手は」
カオス・ソーサラー「俺だ」
遊星「一体どんな闇のゲームなんだ」
カオス・ソーサラー「第一の闇のゲームは突風七ならべ!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「聞こえんぞ!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
カオス・ソーサラー「突風七ならべ!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「何だ!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
カオス・ソーサラー「突風七ならべ!」
ジャック「風の音で声がかき消されているぞ」
ジャック「七ならべか・・・」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「あっ!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
カオス・ソーサラー「どうやらトランプが飛ばされてしまったようだな」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「どうするんだ」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
カオス・ソーサラー「それでもやる」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「何をボケた事を言っているんだ」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「スペードの7をセット!」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「そしてスペードの6とスペードの8を同時に召喚!ドロー・・・くっハートの8か」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
カオス・ソーサラー「次は俺だ」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「遊星達の姿が見えんが」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
カオス・ソーサラー「奴らなら他の闘技場へ案内されている」
ヒョオオオオオオオオオオオオオ
ジャック「他の闘技場だと」
遊星「それは?」
バオウ「音に反応すると大爆発を起こすサウンド・ピエロⅥだ」
遊星「サウンド・ピエロといえば遊戯さんが騒象寺という男との闇のゲームで使用された」
バオウ「それの改良版だ」
遊星「・・・」
バオウ「どうだ不動遊星」
遊星「やろう」
バオウ「ではスタートだ」
遊星「ああ」
バオウ「これより一切の音を発する事は不可!声も物音もな」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
遊星「・・・」
バオウ「・・・」
クロウ「何やってんだ」
スカルビショップ「今からセットする。少し待て」
シンジ「頑張れよクロウ」
デミス「お前はこっちだ」
クロウ「じゃあなシンジ」
スカルビショップ「・・・」
ガチャガチャ
クロウ「何だって来いよ」
スカルビショップ「いくら鉄砲玉でもこれには勝てまい」
クロウ「もっと早く用意しとけってんだ」
ジュウウウ
クロウ「何だこりゃ!?」
スカルビショップ「降りて来い」
ジュウウウ
クロウ「・・・」
スカルビショップ「さあ」
ジュウウウ
クロウ「・・・上等だぜ!」
ジュウウウ
スカルビショップ「ククク」
ジュウウウ
クロウ「あっちい!」
ジュウウウ
スカルビショップ「この灼熱鉄板の上で」
クロウ「何だってんだ!」
スカルビショップ「聞け!」
クロウ「うるせえ!」
スカルビショップ「それぐらい耐えろ!貴様デュエリストか!」
クロウ「デュエリストでもな!熱いもんは熱いんだよ!!」
スカルビショップ「・・・」
クロウ「相撲?」
スカルビショップ「ああ」
クロウ「こんな鉄板の上でか?」
スカルビショップ「やってやれない事は無い!」
クロウ「マジかよ、このチャンピオンだけは」
スカルビショップ「さあどうする」
クロウ「・・・やりゃいいんだろ!」
スカルビショップ「なら始めるぞ」
クロウ「・・・」
スカルビショップ「灼熱鉄板相撲を開始する!!」
ガンッ
スカルビショップ「チビのくせに・・・何処から力が!」
クロウ「相撲ってのはな!ガタイじゃ決まらねえんだよ!!」
スカルビショップ「ならば・・・融合解除!」
スタッ
スタッ
魔天老「ここからは」
悪魔の知恵「2対1だ!」
クロウ「2対1の相撲なんて聞いた事がねえぞ!」
魔天老「ならば我らが最初の」
悪魔の知恵「複数相撲の先駆者だ!」
シンジ「俺らはこれか?」
デミス「そうだ」
シンジ「っつうか何だよ、これは」
デミス「見ればわかるはずだ」
シンジ「学校勝手に改造しやがって、アカデミアのクソッタレ共は」
デミス「ロッククライミング・・・いやアカデミアクライミングとでも言っておくか」
シンジ「どっちでもいいぜ!」
デミス「覚悟は決まったようだな」
シンジ「いつでもいいぜ」
デミス「始めよう!闇のゲーム第四の闘技場を!!」
シンジ「どういう構造してやがるんだ」
デミス「へばっているのか」
シンジ「そんなわけねえだろ」
デミス「儀式解除!」
シンジ「!?」
熟練の黒魔術師「行くぞ」
熟練の白魔導師「うむ」
シンジ「反則じゃねえか!」
熟練の黒魔術師「何か言っているが」
熟練の白魔導師「聞く耳を持つな」
シンジ「もう許さねえからな!」
ロジェ「これで不動遊星らも」
遊星「それはどうかな」
ロジェ「不動遊星!?」
ジャック「俺も居るぞ!」
ロジェ「ジャック・アトラス!?」
クロウ「こっちもだ!」
ロジェ「クロウ・ホーガン!?」
シンジ「へっ」
ロジェ「シンジ・ウェーバー!?」
遊星「どうやら全員クリアのようだ」
ロジェ「なっ」
遊星「さてとロジェ教頭」
ロジェ「やっと私の名前を覚えたようだな不動遊星!」
遊星「いや名乗ったにはお前の方だぞ」
ロジェ「その!バカにした目つきは!何だ!」
校長「これはどういう事ですかなロジェ教頭」
ロジェ「こ、校長!?」
校長「このアカデミアの有様を説明してほしいのだが」
ロジェ「・・・」
校長「教頭」
ロジェ「・・・ドン・サウザンドの仕業です」
校長「?」
ジャック「説明になってないぞ」
ロジェ「そんな事ぐらい理解できている!私をバカにするんじゃない!!」
遊星「誰もしてないが」
ロジェ「これで勝ったと思うなよ!私には最後の秘策があるのだ!」
クロウ「おいおい」
ロジェ「覚悟しておくんだな!私という偉大なる」
ゴンッ
ロジェ「痛い!誰だレンガを放り投げたのは!!」
ユーゴ「俺だぜ!」
ロジェ「不動遊星!この男の教育をちゃんと」
校長「クビだね」
ロジェ「クビ!?私がクビだというのか!!」
校長「はい」
ロジェ「否!否!否ァ!それは断じてあり得ない!私がクビなどあり得ないぞ!!」
牛尾「こいつですね校長」
ロジェ「セキュリティ!?」
牛尾「大人しくしろよ、派手な事しやがってよォ」
ロジェ「わ、私は元長官だぞ!長官だけではない!色々な」
遊星「どうやら空想癖があるようだ」
ジャック「そのようだな」
ロジェ「かくなる上は・・・聞け!不動遊星!!」
ロジェ「このアカデミアには破滅の光の波動を受けた悪魔の子孫がいる!それはお前達の担任の!」
牛尾「うるせえ!」
ロジェ「怒鳴るんじゃない!」
牛尾「てめえにはキツい取り調べが必要だな」
ロジェ「うるさい!うるさいうるさいうるさい!!!」
クロウ「少し黙る事はできねえのか!」
ロジェ「私が長官ならお前は地下送り確定だ!なーにが課長補佐だ!!」
牛尾「何だこいつは」
遊星「俺にもわからないんだ」
ロジェ「不動遊星!また一つお前への恨みができたぞ!!覚悟しろ!必ずや復讐してやる!絶対にな!!」
ロジェ「不動遊星・・・絶対に許さんぞ」
遊星「何を考えているのか、よくわからないな」
ロジェ「ジャック・アトラス!お前も絶対に復讐してやる・・・!」
ジャック「俺を睨んで何を考えているんだ」
ロジェ「シンジ・ウェーバーとクロウ・ホーガン・・・2人合わせてシンクロコンビめ・・・!」
クロウ「何か言ってるぜ」
シンジ「無視しろ無視」
ロジェ「ユーゴ!不動遊星の後継者にしてそれぞれの次元を巡り合わせた榊遊矢に似た外道の申し子!お前もだ!」
ユーゴ「じゃあな、おっさん!」
ロジェ「おっさんではない!まだお兄さんと言われる年齢だぞ!!」
牛尾「さっさと来い」
翌日
遊星「・・・よし」
ジャック「それは何だ?」
ブルーノ「ファイブハンドだよ」
シンジ「ファイブハンド?」
クロウ「何だそりゃ」
遊星「今から説明する」
続く
遊星「この銀色の手袋がスーパーハンド」
遊星「赤がパワーハンド」
遊星「青がエレキハンド」
遊星「緑が冷熱ハンド」
遊星「金がレーダーハンド」
ジャック「それを合わせて」
クロウ「ファイブハンドか」
遊星「早速実験してみよう」
シンジ「実験?」
遊星「ああ」
遊星「まずはスーパーハンド!」
ブルーノ「待ってました!」
遊星「ジャック!そこの木材を投げてくれ!」
ジャック「行くぞ!」
スパッ
スパッ
スパッ
クロウ「凄えな」
シンジ「あ、ああ」
遊星「日本刀より鋭い手刀を放てるんだ」
遊星「次はパワーハンドだが・・・ジャック」
ジャック「俺か?」
遊星「装着してくれ」
クロウ「どうすんだ?」
遊星「このパワーハンドを装着する事で100tの鉄球は軽々と持てる」
シンジ「パワー馬鹿のジャックにはピッタリだぜ」
ジャック「どういう意味だ!」
遊星「そういうわけで引っ越しのアルバイトを取ってきたから行ってくるんだ」
ジャック「何だと!?」
遊星「行くんだ」
遊星「そしてエレキハンド」
クロウ「俺がやるぜ!」
遊星「先端から3億ボルトの稲妻が発射される」
クロウ「オラァ!」
ビーーーーーーーーーーーーーーーッ
遊星「これを喰らえば大体の相手は分解される」
ブルーノ「さすが遊星!」
シンジ「本当に手先器用だな」
遊星「余った材料や廃品さえあれば何でも作る事ができる」
シンジ「エコの塊だな遊星は」
遊星「冷熱ハンド」
シンジ「俺がやるぜ!」
遊星「じゃあシンジ」
ブルーノ「右手は火炎で左手が冷凍だよ」
シンジ「す、凄えな」
遊星「フッ」
シンジ「危ねえぞ遊星!」
遊星「何!?」
シンジ「冗談だよ冗談」
遊星「シンジは昔から加減を知らないから危うい」
ユーゴ「面白そうな事やってんな!」
遊星「こいつを装着してみろ!」
ユーゴ「何だこりゃ」
遊星「ファイブハンドだ」
ユーゴ「金ぴか」
遊星「そのレーダーハンドを発射してみろ」
ユーゴ「こ、こうか」
バシュッ
遊星「レーダーのようにも使えミサイルのようにも使用できる」
ユーゴ「へえ」
遊星「以上がファイブハンドだ」
シンジ「あのレーダーは?」
遊星「そうか飛ばしたままだったな」ゴソゴソ
クロウ「それは」
遊星「レーダーが捉えた情報はこのモニターに映される」
ブルーノ「さすが遊星!」
クロウ「じゃあ見ようぜ」
シンジ「何か盗撮みたいだな」
ユーゴ「面白え!」
遊星「フッ」
ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああ」
白明日香「この程度とは笑止!」
ボマー「き、君は明日香の子孫の・・・どうして」
白明日香「どうやら私の真の目的を思い出したわ」
ボマー「馬鹿な、遊星達の担任の君が」
白明日香「この次元を乗っ取る!そして」
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ボマー「ぐわああああああああああああああああああああああ」
クロウ「ボマー!」
ユーゴ「あ、あれって」
遊星「俺達の担任の明日香先生だ」
シンジ「目が普通じゃなかった」
ブルーノ「それにSM帝国の兵士を引き連れてた」
遊星「どうやら何かが送り始めているようだな」
シンジ「何か?何かって何だよ!」
クロウ「遊星!」
遊星「・・・」
ユーゴ「先生よォ・・・」
翌日
ジャック「そんな事があったのか」
遊星「ああ」
ブルーノ「クロウもシンジも手分けして探してるんだ」
ジャック「ならば俺達も」
遊星「明日香先生を探そう」
続く
クロウ「居たか?」
シンジ「いや何処にも」
クロウ「何処行っちまったんだよ!」
シンジ「さあな」
クロウ「お前なァ!」
シンジ「落ち着けよ」
クロウ「・・・」
シンジ「焦っても何も解決しねえよ」
クロウ「・・・そうだよな」
シンジ「気を取り直し行こうぜ!」
ユーゴ「・・・先生!」
白明日香「ユーゴくん」
ユーゴ「何やってんだよ!」
白明日香「私の本能が突き動かしてるのよ」
ユーゴ「本能?」
白明日香「本能よ」
ユーゴ「何が本能だ!そんなもん俺がぶっ潰してやるよ!!」
白明日香「だったら来なさい!」
ユーゴ「行くぜ赤心少林拳!」
白明日香「・・・」
白明日香「赤心少林拳・・・それは確か」
ユーゴ「梅花の型!」
白明日香「かつての黒薔薇の熟女相手に見出した」
ユーゴ「そうだよ!」
白明日香「厄介な型・・・あらゆる攻撃を全て外へ受け流すなんて」
ユーゴ「本能なんて関係ねえよ!」
白明日香「!」
ユーゴ「お前は遊星の担任なんじゃねえのか!!」
白明日香「この子強い・・・!」
ユーゴ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ジャック「ユーゴ!」
ユーゴ「ジャック・・・」
白明日香「見事ね、あなたの勝ちよ」
ユーゴ「勝ち負けなんて関係ねえよ」
ジャック「・・・」
白明日香「どうやら私の中に流れる血は私の代で終わる・・・本能に目覚めた最初の相手がユーゴくんとは」
ユーゴ「くっ」
ジャック「気の毒な話だ・・・」
白明日香「・・・」
ユーゴ「チクショウー!」
遊星「落ち着くんだユーゴ」
ユーゴ「でもよ遊星!」
遊星「お前は明日香先生を救った・・・それに太古の昔よりSMに縛られていた黒薔薇の熟女ですら」
ユーゴ「殺っちまったんだぜ俺」
遊星「悪しき魂をな」
ユーゴ「どういう意味だ!?」
遊星「ジャック」
ジャック「クロウとシンジそれにリンだな」
ユーゴ「な、何するんだよ」
遊星「今から彼女達を蘇らせる!」
黒薔薇の熟女「」
白明日香「」
クロウ「まさか冷凍カプセルに入れておいた何てな」
遊星「みんな、シグナーエネルギーを!」
シンジ「何か知らねえがいっちょやってやるか!」
遊星「リンこの人達は」
リン「ユーゴの対戦相手よね?確か」
遊星「そうだ」
ユーゴ「これが遊矢と柚子なら一悶着あったんだろな」
ブルーノ「ただの幼馴染って辛いね」
ジャック「俺達6人の力で奴らに新たなる命を!!」
リン「見て!」
シンジ「2人の肉体が」
クロウ「黒と白の魂に」
ジャック「これはどういう事だ」
遊星「いつの日か、必ず蘇るという事さ」
ユーゴ「本当か?」
遊星「ああ」
ユーゴ「・・・じゃあな2人とも」
ユーゴ「俺は色んな戦いを経て強くなった気がするぜ・・・だってよ」
ユーゴ「遊星とジャックを倒せるのは俺しか居ねえんだからな」
ロジェ「あ、あれは」
ロジェ「ふぅ・・・どうやら檻の中で私は幻影でも見ているようですね」
遊星「帰るか」
ジャック「そうだな」
クロウ「明日は用事あるしな」
リン「用事?」
シンジ「俺もあんだよな」
遊星「俺もなんだ」
ユーゴ「実は俺も」
リン「みんな揃って?」
ユーゴ「っぽいな」
ブルーノ「何なんだろ」
翌日
リン「あれ?みんなは」
ブルーノ「出かけたみたいだよ」
リン「もう!?」
ブルーノ「うん」
リン「何なんだろみんな揃って」
続く
遊星「どうだ調子は」
遊馬「まあまあかな」
アストラル「珍しいな2人でオセロをするなんて」
遊星「アストラル・・・」
遊馬「え?」
遊星「いや俺もアストラル的な存在は居ないのかと思ってな」
遊馬「あー遊星さんには居ねえよな」
遊星「ああ」
アストラル「クリボーも居ない」
遊星「・・・」
ジャック「生きていたのか!?」
ツァン「何よいきなり」
恵「?」
カイト「どうしたんだお前」
ジャック「いや・・・本人か」
カイト「何か俺に用があって来たようだが」
ジャック「暇潰しだ」
カイト「暇潰し?」
ジャック「たまにはハートランドのような田舎臭い空気を吸うのも悪くはない」
カイト「田舎臭くはないだろ。少なくともシティよりは発展している」
ジャック「何だと!?」
クロウ「よぉ!」
シャーク「クロウじゃねえか」
クロウ「まーた遊矢と喧嘩してんじゃねえだろうな」
シャーク「してねえよ」
クロウ「本当か?」
シャーク「当たり前じゃねえか!」
ドルべ「いやナッシュは」
シャーク「余計な事言うんじゃねえよ」
クロウ「やっぱしてんじゃねえか!」
シャーク「うるせえ!」
鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」
Ⅳ「うるせえ!」
鬼柳「久しぶりじゃねえのⅣ」
Ⅳ「んだよ鬼柳か」
Ⅲ「久しぶりですね鬼柳さん」
鬼柳「どうだ満足した日々送ってっか?」
Ⅲ「はい!」
Ⅴ「君が来るなんて珍しい・・・まさか何か」
鬼柳「みんなエクシーズに来てるから便乗しただけよ」
Ⅳ「何だ便乗か、脅かしやがって」
シンジ「はあ?」
黒咲「瑠璃の反抗期だ」
シンジ「知らねえよ」
黒咲「お前は妹が居ないからわからんだろうな」
シンジ「そりゃそうよ。俺は家族でいや三男坊だからな」
黒咲「三男坊?」
シンジ「長男はジャック、次男は遊星、三男は俺だろ」
黒咲「確かにそうなるな」
シンジ「四男がクロウで末っ子はユーゴそんでリンは長女って事か?」
黒咲「立派な義妹が居るぞ」
ユート「君も持っているのか」
ユーゴ「ブルーアイズをな」
ユート「・・・」
ユーゴ「何だよ」
ユート「いや」
ユーゴ「何かドン・サウザンドが居なくなって平和に」
ユート「いや完全には倒されてないぞ」
ユーゴ「そうか?」
ユート「ああ」
ユーゴ「なーんか話続かねえんだよな、こいつだけは」
ユーゴ「なあ瑠璃とは何処まで行った?」
ユート「何を言い出すんだ」
ユーゴ「だーかーらー」
ユート「俺も君もスタートラインに立ったままだが」
ユーゴ「・・・だよな」
ユート「中にはユーリみたいなスタートラインに立ちもできていない奴も居るがな」
ユーゴ「あいつは孤独がお似合いって事だ。俺らがやりあった原因なんだからよ」
ユート「彼は壊れている」
ユーゴ「ま、ロクな死に方はしねえだろうぜ」
ユート「それは同感だ」
遊星「クリボーも居ないんだな」
遊馬「そういやそうだな」
アストラル「確かに」
遊星「・・・」
アストラル「そう落ち込むな」
遊星「いや落ち込んでは居ないが」
遊馬「あっ!」
遊星「また勝ってしまったな」
遊馬「これでオセロ勝負に」
遊星「俺の107勝0敗だ」
アポリア「さあ脱獄しろ」
ロジェ「だ、誰だがわからないが助かった!君達もドン・サウザンドの配下に」
パラドックス「興味が無い」
ロジェ「そ、そうか?」
シェリー「さっさと行きなさい」
ロジェ「あ、ああ!」
アポリア「私の知っている未来では奴は次の戦いで死ぬはずだが」
パラドックス「相応しい最後だ」
アポリア「人を人とは思わず虐げて来た男だ」
パラドックス「待っているのは地獄しか無い」
ロジェ「待っていろ不動遊星!復讐の時間だ!!」
数日後
ユーリ「・・・」
遊星「さあ今日も張り切って学校へ行こう」
ジャック「ああ」
クロウ「今日は何が待ってるんだろな」
シンジ「ま、退屈しねえ事だろうぜ」
ブルーノ「だよね」
リン「みんな早く!」
ユーゴ「遅刻しちまうぞ!」
遊星「ああ!」
ユーリ「ふふふ・・・」
シンクロ編終
続く
ユーリ「今日も活動しようか」
明日香「悪さは許さないわよ」
ユーリ「いい事さ」
明日香「は?」
明日香「は!?」
ユーリ「じゃあね」
明日香「待ちなさい」
ユーリ「何が」
明日香「私はあなたの保護者よ」
ユーリ「だから?」
明日香「何処へ行くか言いなさい」
ユーリ「適当な場所」
明日香「だから」
ユーリ「問題あるの?無いよね先生・・・いや義母さん?」
明日香「はあ・・・」
十代「もしもし?何だ明日香か」
ガラッ
素良「死ね十代!」
十代「あーユーリ?ほっとけよ」
ゴンッ
素良「くぅ・・・」
十代「音?素良がまた遊勝塾の刺客ごっこしてんだよ」
ゴンッ
素良「くぅ・・・」
十代「わかったよ、お前義母さんなんじゃね?何かそれっぽいよ」
ユーリ「さてさて何をしようかな」
明日香「・・・」
ユーリ「先生さ何で僕に付き纏うの?」
明日香「あなたが悪事をしないようによ」
ユーリ「過保護」
明日香「誰が」
ユーリ「僕の目の前に居る人がさ」
明日香「どうして」
ユーリ「どうしても何も」
明日香「意味がわからないわ」
ユーリ「それは僕のセリフさ」
ユーリ「何も無いね、この次元は」
明日香「当たり前よ」
ユーリ「こんな所にアカデミアを移すなんて」
明日香「一体誰が!」
ユーリ「半分は僕」
明日香「もう半分は」
ユーリ「先生をフった僕の宿敵さ」
明日香「何で知ってるの!?」
ユーリ「十代を調べるとね、色んな歴史が見れるんだ」
明日香「・・・」
ユーリ「だから十代は面白い。何をするかわからない純粋さと狂気を秘めているんだから」
ユーリ「とりあえず十代と僕がアカデミアのあった島を無茶苦茶にしちゃったって事だよね」
明日香「・・・」
ユーリ「そうだよね、義母さん」
明日香「その言い方はやめなさい」
ユーリ「どうして?」
明日香「そこまで年齢が離れてないからよ」
ユーリ「そうかな?」
明日香「そうよ」
ユーリ「へえ」
明日香「・・・」
ユーリ「これ聞きたいんだけど、先生って処女だよね?」
明日香「それがどうしたの!」
ユーリ「プフッ」
明日香「ユーリ!」
ユーリ「僕の義母さんであり先生で処女?エクシーズのみんなが喜びそうな話だ!」
明日香「くっ」
ユーリ「いいやシンクロのみんなも喜ぶだろうね、ねえ義母さん」
バシッ
ユーリ「都合が悪くなるとビンタする。恐ろしい女性だ」
明日香「この子・・・凄く腹が立つ!」
明日香「そんな事をしてると一生友達できないわよ」
ユーリ「いらないね、だって十代がそうじゃないか?」
明日香「十代には私や万丈目くんが」
ユーリ「それは違う」
明日香「何が」
ユーリ「九十九遊馬と天城カイトと神代凌牙」
ユーリ「不動遊星とジャック・アトラスとクロウ・ホーガン」
明日香「それが何!?」
ユーリ「一見仲間に恵まれているけど十代だけは違う。誰も十代の本質を理解できなかったんじゃないかな?」
明日香「・・・」
ユーリ「だから僕は孤独でもいい。幸せなら他の3人が掴めばね」
明日香「遊矢くん達の事?」
ユーリ「どうせ似た顔なんだ。3人は平穏な生き方でもすればいい」
明日香「あなたはどうなるの」
ユーリ「さあね」
明日香「・・・」
ユーリ「あ、義母さんは味方で居てよ」
明日香「義母さんはやめなさいって!」
ユーリ「ククク」
明日香「何でここまでねちっこいんだろ・・・」
翌日
十代「見ろよ流れ星だぜ流れ星!」
セレナ「はしゃぐな!」
十代「そんなに怒るなよ」
セレナ「お前は大人なんだからな、別にそういうお前も」
十代「どうした?」
セレナ「な、何でも無い」
十代「そういや遊馬が教会に突撃して懺悔してるんだって」
セレナ「遊馬が?」
十代「ああ!」
続く
遊馬「アーメン」
アストラル「アーメン」
遊馬「・・・何で教会でこき使われてるんだ俺」
アストラル「それは君がナンバーズクラブの面々と野球をし十字架を破壊したからだ」
遊馬「だからって!何で俺だけ」
アストラル「小鳥達は一目散に逃げ出したからな」
遊馬「はあ・・・」
アストラル「そう落ち込むな」
遊馬「あ、そうだな・・・」
アストラル「しかし遊馬がこの教会でこき使われてから様子が変だ」
遊馬「はあ・・・」
神父「それは私がかっとビングを奪ったからだよアストラル」
アストラル「私が見えているのか!?」
神父「出でよ、記憶破壊王!」
アストラル「モンスターを実体化させただと!?」
神父「記憶破壊王の効果は記憶の一部をディスクとして奪い取る事が可能なのだ」
アストラル「ディスク?」
神父「これだよ」
アストラル「ディスクに刻まれている文字・・・かっとビング!?」
神父「奪い返したくば私と戦え!」
アストラル「・・・いいだろう」
神父「ならば始めよう!デュエルを!!」
アストラル「ここは彼に習い私もモンスターを」
バシュッ
アストラル「き、消えた!?」
記憶破壊王「こっちだ」
バスッ
バスッ
アストラル「くっ!」
記憶破壊王「ブラック・コーン号にサンダー・スパーク・ドラゴンか」
アストラル「どうやら何らかの記憶を奪われたようだ・・・」
記憶破壊王「まだまだ行くぞ!」
アストラル「このままでは私の記憶が・・・!」
アストラル「現れよ、希望皇龍ホープドラグーン!!」
記憶破壊王「!?」
アストラル「砕け散れ!!!」
記憶破壊王「ぐあああああああああああああああああああああああ」
アストラル「これで神父も」
ボコッ
アストラル「ブフッ・・・何だこれは・・・私の肉体に明らかな痛みが・・・」
グラビティ・ボール「・・・」
アストラル「この痛みは何だ」
グラビティ・ボール「お前の腕を表裏反転させたのだ。見てみろ」
アストラル「腕が歪な形に・・・!」
グラビティ・ボール「九十九遊馬のかっとビングを得て記憶破壊王はグラビティ・ボールへ・・・そして!」
グラビティ・ボール「ドン・サウザンドを降臨させる儀式が完成する!加速せよ時!!」
アストラル「グラビティ・ボールの姿が!」
ピカッ
アストラル「め、目が」
シナト「・・・」
アストラル「天界王シナト・・・!?」
シナト「これより時の加速で全ての次元が変化する・・・時の流れと共にドン・サウザンドが受けた傷は癒え再び降臨するのだ!!」
アストラル「そんな事はさせない!」
シナト「もう遅い!」
遊馬「アストラル・・・!」
アストラル「こうなったらゼアルしかない!」
遊馬「ああ!」
アストラル「遊馬!」
遊馬「エクシーズ・チェンジ!」
アストラル「ゼアル!」
シナト「かっとビングを抜き取られたゼアルなど怖くも無い!」
遊馬「それはどうかな」
アストラル「今から私達が行うのはゼアルを超えたゼアル!究極のゼアルだ!」
シナト「究極のゼアルだと!?」
遊馬「聞こえるかユート!お前のホープの力も貸してくれ!!」
希望皇ホープ「ホープ!」
希望皇ホープレイ「ホープ!」
希望皇ホープレイV「ホープ!」
希望皇ホープレイ・ヴィクトリー「ホープ!」
希望皇ホープ・ルーツ「ホープ!」
希望皇ホープONE「ホープ!」
希望皇ホープ・ザ・ライトニング「ホープ!」
希望皇ビヨンド・ザ・ホープ「ホープ!」
希望皇ホープ・カイザー「ホープ!」
希望皇龍ホープドラグーン「ホオオオオオオオオオオオオオオプ!!!」
未来皇ホープ「ホープ!」
遊馬「究極のゼアル!ここから全てのホープと俺達でオーバーレイ!!」
シナト「それは」
ホープ・ゼアル「ホープ・ゼアル」
シナト「ホープ・ゼアル!?」
ホープ・ゼアル「こいつの活動時間は1分!だが1分もあれば十分だぜ!!時の加速を逆行させるぜ!!」
シナト「こ、これがホープと九十九遊馬の!?」
ホープ・ゼアル「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
シナト「な、何だと!」
ホープ・ゼアル「どうだ!」
シナト「た、退散だ!」
ホープ・ゼアル「ZW-阿修羅副腕を装着!!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
シナト「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」
遊馬「これを頭に」
カチッ
アストラル「どうだ気分は」
遊馬「かっとビングだ!俺!!」
アストラル「元に戻ったようだな」
遊馬「ドン・サウザンドの仲間・・・アカデミアだったのか神父も」
アストラル「わからない。だがドン・サウザンドは今日も何処かで狙っている可能性がある」
遊馬「あいつは俺と十代さん、遊星さんとで太陽に放り込んだってのに」
アストラル「B26暗黒星雲に逃げ込んだと言っていたな」
遊馬「今度こそ決着をつけてやるからな!」
アストラル「ああ」
翌日
カイト「ロジェ共和国?」
ツァン「東南アジアの小国なんだって」
カイト「それで」
ツァン「ツアーが当たった」
カイト「だから」
ツァン「言わなくてもわかってるでしょ」
カイト「・・・」
続く
ツァン「あ、暑い・・・」
恵「・・・」
ツァン「あんた達暑くないの!?」
カイト「全然」
恵「暑くない」
ツァン「狂人・・・」
「ツァン・ディレ!」
「レイン恵!」
ツァン「こんな小国でも僕達って人気なのね」
恵「うん」
サッ
カイト「・・・」
ツァン「どうしたの?」
カイト「サインしてろ」
ツァン「は?」
カイト「恵はこいつが遠くに行かないように見張ってろ」
恵「わかった」
ツァン「あんたの方が年下のくせに」
カイト「そんなの関係無いだろ」
ツァン「くっ」
カイト「・・・何だこいつら」
チャキッ
チャキッ
チャキッ
「・・・」
「・・・」
「・・・」
カイト「ロジェ共和国の名の通りどうにもきな臭そうな連中が居ると思えば」
「デュエル!」
カイト「・・・」
「見事だ天城カイト」
カイト「誰だ貴様は」
「私はロジェの愚か者が作ったこの国の統治者よ、ドン・サウザンドの力とクモが合体した改造デュエルロイドというところだ」
カイト「改造デュエルロイド?下らん!」
「お前が倒した奴らを見ろ」
カイト「・・・これは」
「この国は内戦に次ぐ内戦でボロボロだった。だからこそより多くの兵が必要となった。そこで私は目をつけたのだ!民間人をな」
「力を持たぬ奴らに私は力を与えた!肉体を改造させてな!!」
カイト「・・・!」
ゴンッ
「どうやらやる気になったようだな」
カイト「貴様達アカデミアの連中はいつもそうだな、無関係の人間を巻き込む傾向がある」
ダッダッダ
「それが・・・どうした!」
ピッピッピッ
カイト「毒針か・・・」
「言っただろ改造デュエルロイドだと!」
カイト「何が・・・改造デュエルロイドだ!!」
ドゴォォォ
「なっ!?」
カイト「・・・」
「これがエクシーズの力を司る天城カイトの拳・・・!」
カイト「貴様は無関係な人間を改造し兵士として扱った!」
「こ、こいつの強さは・・・一体何処から!」
カイト「覚悟しろアカデミア!この戦いで貴様らとの因縁に終止符をうつ!」
「ウガァッ!」
カイト「懺悔の用意はできているか!」
ツァン「何かカイトの叫び声が聞こえたんだけど」
恵「・・・」
ツァン「どうしたのよ、その傷」
カイト「いや何でも無い」
ツァン「どうせ、また」
カイト「それよりも人を集めろ」
ツァン「人?」
カイト「今から大規模なオペを行う」
ツァン「それだけじゃわからないよ!」
恵「わかった」
カイト「よし」
ツァン「また僕だけついて行けないパターンか」
ユーリ「は?」
ロジェ「君も来るんだ。我らがドン・サウザンド様の旗の元へ」
ユーリ「お断りだね、何が悲しくて」
ロジェ「いいから来い!」
ユーリ「どうして」
ロジェ「どうしても何も無いはずだが」
ユーリ「意味がわからないね」
ロジェ「こうなれば・・・セルゲイ!セルゲイ!!」
セルゲイ「・・・」
ユーリ「誰」
ロジェ「セルゲイだ」
セルゲイ「ンホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
ユーリ「・・・」
ロジェ「やはり強いユーリは」
ユーリ「次」
ロジェ「ま、待って!」
ユーリ「何を怯えてるんだか」
ロジェ「くっ」
ユーリ「遅刻しちゃうから、またね・・・えーっと何て名前だっけ?」
ロジェ「ジャン!」
ユーリ「別に何でもいいか」
ロジェ「くっ・・・」
翌日
ブルーノ「ここは」
遊星「シティからある老舗のおもちゃ屋だ」
ブルーノ「おもちゃ屋?ふーん」
遊星「見ろ。お宝がいっぱいあるぞ」
続く
ブルーノ「それは何」
遊星「どうやらリアルファイティングゲームのようだ」
ブルーノ「どうするの?」
遊星「これを四肢に付けてくれ」
ブルーノ「でも相手が」
「なら相手は俺がしよう」
遊星「頼む」
ブルーノ「かなり怪しいよ」
遊星「人を見かけで判断してはいけない」
ブルーノ「う、うん」
遊星「さあブルーノ」
カチッ
カチッ
カチッ
カチッ
ブルーノ「準備できたよ」
遊星「最後にヘルメットを装着」
カチッ
遊星「これで良し」
「では始めよう」
遊星「どうやらここはピラミッドのようだ」
「お前達デュエリストとピラミッドは密接な関係があるって聞いた事があるぜ」
遊星「翼!?まさか改造デュエリストか」
「改造デュエリストを超えた改造デュエルロイドと言ってもらいたいぜ」
遊星「改造デュエルロイドだと」
「俺はドン・サウザンドと鷹の力を持つ改造デュエルロイド!さあ尋常に勝負!!」
遊星「・・・いいだろう。受けて立つ!」
「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」
遊星「す、素早い!」
「どうした不動遊星!その程度か!!」
遊星「これはファイティングゲームでは無い!もっと実戦の普段俺達がやっているリアルファイトだ!」
バシッ
ガシッ
遊星「目が慣れて来た!」
「それでこそ不動遊星!」
遊星「何故わざわざゲームで俺に!?」
「デュエリストならゲームで挑むのは常識じゃねえか!」
ゴンッ
遊星「お前の・・・言う通りだ!!」
バンッ
「何処だ!?」
遊星「お前の行動パターンは把握した!残りはくぐり抜けた修羅場が勝敗を決する!!」
「片翼をへし折られるなんてな・・・」
遊星「マッハキック・・・かつてジャックが黒咲から教わったキックだ」
「不動遊星・・・強いぜ」
プッ
遊星「・・・」
ブルーノ「い、いきなり倒れたよ!」
遊星「この男はアカデミアの刺客・・・いやドン・サウザンドの力を得ているらしい」
ブルーノ「ドン・サウザンド!?」
遊星「ああ・・・ドン・サウザンドが再び降臨したようだ」
ブルーノ「・・・」
遊星「起きてくれ」
「・・・お、おう」
遊星「ドン・サウザンドは何を企んでいるのか教えてくれ」
「俺にもわからねえ・・・でも俺以外の改造デュエルロイドが暗躍してるって話だ」
遊星「暗躍?」
「俺がわかるのはそこまでだ・・・すまねえな」
遊星「最後にもう一つだけ何故お前は正々堂々と俺に」
「デュエリストとしての本能ってやつだ・・・身体は改造されても心は・・・」
遊星「・・・」
ブルーノ「遊星」
遊星「この男は誇り高きデュエリストだった・・・それをドン・サウザンドは」
ユーリ「ねえ義母さん」
明日香「何」
ユーリ「あれ?反応しちゃうんだ」
明日香「・・・言いなさい、何でもいいから!」
ユーリ「やっぱりいいや」
明日香「・・・」
ユーリ「ちょっと出かける」
明日香「何処へ」
ユーリ「知り合い」
明日香「知り合い?」
ユーリ「そう知り合い」
明日香「その知り合いとはどういう関係なの?」
ユーリ「知り合いの知り合いのライバルって感じかな?プロフェッサーの」
明日香「プロフェッサー・・・赤馬零王!?」
ユーリ「試してみたいんだよね」
明日香「何を!」
ユーリ「言わなきゃダメ?」
明日香「言わなきゃダメよ」
ユーリ「うーん」
明日香「・・・」
シュッ
明日香「消えた!?」
ロジェ「まーた君か」
ハートランド「おっと同じと思っては困る。私はアカデミアのトップだぞ」
ロジェ「お、お前が!?」
ハートランド「ドン・サウザンドあるところにハートランドあり・・・気がつかないのか?」
ロジェ「一体何を」
ハートランド「ドン・サウザンドの不死身の力と私の不死身の力は」
シュッ
ユーリ「来てあげたよ」
ロジェ「うわぁっ!?」
ユーリ「そんなに驚かないでよ、おじさん」
ロジェ「い、いきなり出てくるんじゃない!寿命が縮まってしまったぞ!!」
翌日
ジャック「zzz」
遊星「そういう事だ」
クロウ「ドン・サウザンドが」
シンジ「ムカつくぜ!」
ブルーノ「聞いてるのジャック」
遊星「真面目な話をしているんだ。ジャックは寝かせておこう」
ジャック「zzz」
続く
数年前
チーン
クロウ「・・・」
遊星「今日でシンジが行方不明になって」
クロウ「ああ」
遊星「あいつ渦の中に飲み込まれて」
クロウ「何処に行っちまったんだか」
ラリー「遊星!」
遊星「どうしたラリー」
ラリー「満足満足連呼する奴が俺達の溜まり場で暴れてるよ!」
遊星「何!?」
鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」
ラリー「あいつだよ!」
クロウ「てめえは誰だ!」
鬼柳「俺は鬼柳京介!このサテライトに満足旋風を巻き起こしに来たのさ!」
遊星「満足旋風・・・そうか!」
クロウ「知ってるのか遊星!」
遊星「南エリアのデュエルギャングをたった一人で叩き潰したデュエリスト・・・こいつは」
クロウ「まさか激戦区の南エリアを!?」
鬼柳「どうやら俺は結構な有名人みてえだな」
遊星「かなり手強そうだぞ」
クロウ「ぐわあああああああああああああああああああああ」
ラリー「クロウ!」
鬼柳「次はどいつだ!」
タカ「ゆ、遊星」
ナーヴ「クロウが負けちまうなんて」
ブリッツ「遊星!」
遊星「こうなったら」
ジャック「俺だ!」
鬼柳「チビの次はノッポか?名前は!」
ジャック「ジャック・アトラス!」
鬼柳「いい名だぜ」
ゴンッ
ゴンッ
ゴンッ
ゴンッ
ゴンッ
ゴンッ
遊星「まるで金属と金属がぶつかってる音だ」
ラリー「負けるなジャック!」
鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」
ジャック「ヌオオオオオオオオオオオオ!!!」
ジャック「ぐおっ・・・!」
鬼柳「や、やりやがるぜ・・・」
遊星「・・・」
鬼柳「次はてめえだ!」
遊星「それはどうかな」
鬼柳「どういう意味だ」
遊星「後ろを見ろ」
鬼柳「!?」
ジャック「ま、まだまだ!」
鬼柳「・・・面白え!」
クロウ「いてて」
遊星「大丈夫か?」
クロウ「あいつは!」
遊星「あれを見ろ」
クロウ「ジャックと満足野郎が」
遊星「互角の殴り合いを演じている」
鬼柳「や、やりやがる・・・てめえがチームの頭か!」
ジャック「頭は俺ではない!遊星だ!」
鬼柳「あの蟹頭が・・・マジか」
遊星「・・・」
鬼柳「ぶっ飛べ!」
ジャック「ガハッ!」
ズザザザザザザザザ
鬼柳「ハァハァ・・・さてと」
遊星「・・・」
鬼柳「次はてめえだな」
遊星「いや俺ではお前には勝てないだろう」
鬼柳「何言ってんだてめえ」
遊星「確かに俺は頭だが力じゃジャックに劣る」
鬼柳「こいつより弱えのに頭なのか?」
遊星「一応な」
鬼柳「ふーん・・・理解できねえな」
遊星「世の中は力だけじゃないって事さ」
鬼柳「そうか?」
クロウ「ああ」
鬼柳「・・・よし!だったら俺らでサテライト制覇に乗り出そうぜ!」
遊星「サテライト制覇?」
鬼柳「こんな所で燻ってる俺らじゃねえよ、そう思わねえか?遊星!!」
遊星「・・・ああ!」
鬼柳「やっと出会えたぜ俺を満足させてくれそうな連中を」
遊星「どうやら俺は面白い男と出会ったようだ。いい眼をしている」
パンッ
ジャック「何だ!?」
クロウ「いつまで寝てんだよ」
シンジ「大真面目な話してるってのに」
ジャック「・・・何かあったのか?」
クロウ「ドン・サウザンド」
シンジ「ついに動き出したんだとよ」
ジャック「何だと!?」
ブルーノ「こんな時でも寝てられるジャックって大物だね」
遊星「古来より王とは図太い連中ばかりだからな。その王の中でも特に図太いジャックは真の王者なんだろう」
翌日
十代「何だそりゃ?」
三沢「銀のドクロ」
十代「銀のドクロ?」
三沢「噂ではアストラル界を追放されたドン・サウザンドと同時期に誕生した2人のデュエリストのうちの1人の成れの果てだそうだ」
十代「よくわからねえけど・・・何でもいいよな」
ポイッ
三沢「あ、あまり手荒に扱うなよ十代!」
十代「ははは!悪い悪い」
続く
十代「変な感じだよな」
ユベル「銀のドクロか」
十代「ああ」
ユベル「三沢は?」
十代「いつも姿消すんだよな」
三沢「ここに居るぞ」
ガラッ
万丈目「入るぞ」
十代「お、万丈目」
万丈目「それが銀のドクロか」
十代「久しぶりに揃ったって感じだぜ」
万丈目「おい十代!ユーリが居なくなったらしいぞ!」
十代「放っておけば帰って来るだろ。あいつユーリだぜ?」
万丈目「だが天上院くんがな!」
三沢「ストップ!」
万丈目「何だ!」
三沢「銀のドクロが光ってる」
十代「凄え!見ろよ万丈目!」
万丈目「はしゃぐな!」
三沢「これは一体・・・銀のドクロが姿を変えようとしている・・・!?」
アキ「・・・」
十代「全裸のアキ?」
万丈目「く、下らん」
三沢「いい」
ユベル「揃いも揃って勃起するんじゃない」
十代「ユベルがキレてるぜ」
万丈目「俺には見えんから関係無い」
三沢「俺もだ」
アキ「遊城十代・・・抹殺!」
三沢「様子が変だ!逃げろ十代!!」
万丈目「何で追っかけ回されているんだ!」
十代「教えてくれよ三沢!」
三沢「・・・そうか!」
十代「何か思い浮かんだのか?」
三沢「十代が始めて次元を超えた時の事件を覚えているのか?」
十代「確かアキのおっぱいが・・・あっ!」
三沢「銀のドクロは十代の記憶を元に十六夜アキの肉体を生み出したんだ!」
十代「その時のアキは」
ユベル「かなり獰猛だったぞ」
十代「やべえ!大変な事になっちまったぜ」
ロジェ「銀のドクロがどうとか言っていたが・・・あれだな」
ピッ
グサッ
アキ「うっ・・・」
万丈目「動きが止まったぞ?」
アキ「・・・」
ロジェ「生まれ変わりなさい十六夜アキ!」
十代「・・・!」
万丈目「何だこいつは!?」
三沢「これはまるで!」
ドルルルルルルルルルルルル
ドルルルルルルルルルルルル
ドルルルルルルルルルルルル
万丈目「四方八方から母乳を!」
三沢「これは大変な事になったぞ、ただの母乳の中に薔薇の棘が」
ユベル「二段構えって事だね十代」
十代「銀のドクロをぶっ潰す」
三沢「方法はあるのか!?」
十代「ねえ・・・だから真っ向勝負しかねえだろ!!」
万丈目「十代!」
ドルルルルルルルルルルルル
十代「いててて!!」
ドルルルルルルルルルルルル
ユベル「避けろ!」
ドルルルルルルルルルルルル
十代「おっと!」
ドルルルルルルルルルルルル
ユベル「十代!」
ドルルルルルルルルルルルル
十代「銀のドクロ!俺の拳でぶっ壊してやるぜ!!」
十代「はあ・・・ガッチャ!」
万丈目「何がガッチャだ!」
三沢「銀のドクロを粉々にするとは、相変わらずだな十代は」
十代「へへへ・・・硬かったぜ」
万丈目「年々強くなってるな、最早人ではないぞ」
三沢「この針が銀のドクロから誕生した十六夜アキをモンスターに変えたのか」
万丈目「言い切れるのか?」
三沢「推測だ」
万丈目「推測?そんな事で決めるのか!」
三沢「いつだって俺はそうだった」
ハートランド「ぎ、銀のドクロが!?お使いもできないのか!」
ロジェ「も、申し訳ございませんハートランド様」
ハートランド「お前との付き合いもいよいよ長くなって来たが・・・このアホ」
ロジェ「アホアホと・・・このお笑いメガネめ!」
ハートランド「お笑いメガネ!?この!」
蝉丸「・・・」
クラゲ先輩「・・・」
蚊忍者「・・・」
ロジェ「悪いのは私に妙な針を持たせたお前だ!死ね!!」
ハートランド「やかましい!すぐに他人に罪をなすり付けて・・・この小学生が!」
ロジェ「きいい!!」
翌日
カイザー「俺はサイバー流エクシーズを極めるためギアナ高地に来ていた」
デニス「し、死んじゃう!」
カイザー「何故かデニスも居るが」
続く
カイザー「無理について来なくてもいいんだぞ」
デニス「だって行き場無いんだから僕」
カイザー「・・・」
デニス「な、何」
カイザー「お前や沢渡らエンタメデュエリストは何故か俺達の次元の人間に懐くな」
デニス「沢渡が?」
カイザー「万丈目と楽しそうにしてるだろ」
デニス「た、確かに」
カイザー「・・・」
デニス「何か堅苦しいんだよな、この人って」
カイザー「・・・」
デニス「座禅組んでるよ・・・権ちゃんんより融通効かないんだろな」
カイザー「・・・」
デニス「・・・」
カイザー「・・・」
デニス「・・・」
カイザー「・・・」
デニス「・・・」
パキッ
カイザー「喝!」
デニス「おわっ!?」
カイザー「だらしがない」
デニス「」
カイザー「フンッ!」
ボフッ
デニス「うっ!」
カイザー「起きたか」
デニス「な、何が!?一体何が!?」
カイザー「気絶していたんだ」
デニス「き、気絶」
カイザー「昨今の子供は簡単に気絶する。デュエリストの未来も暗いな」
デニス「あ、あのさカイザー」
カイザー「どうした」
デニス「ユーリが行方不明なんだって」
カイザー「そうか」
デニス「う、うん」
カイザー「・・・」
デニス「・・・」
カイザー「すぐに帰って来るだろ」
デニス「みんなユーリには冷たいんだよね」
カイザー「そうでもないさ」
デニス「え?」
カイザー「あの気の強い明日香もユーリを引き取ってからある種の母性が芽生えた」
デニス「うん」
カイザー「十代もセレナとの出会いで父性が芽生えた」
デニス「うん」
カイザー「そして万丈目は末っ子であるが故に沢渡を弟のように思っている節がある」
デニス「じゃあ僕は?」
カイザー「軟弱者」
デニス「軟弱者・・・」
カイザー「鬼師匠と軟弱な弟子ってところだ」
デニス「知らない間にカイザーの弟子になってるよ僕・・・」
ズンッ
蝉丸「見つけたぜ裏切り者!」
デニス「四悪人の蝉丸!?」
蝉丸「げっ、カイザーも居るぜ」
カイザー「・・・」
蝉丸「まあいい!ハアアアアアアアアア」
バリバリバリッ
デニス「な、何だって!?」
蝉丸「ハア・・・これぞ新生アカデミアの力で得た姿!改造デュエルロイドのな!!」
デニス「改造デュエルロイド!?」
カイザー「改造・・・笑止」
蝉丸「何ィ?」
カイザー「所詮は改造で得た偽りの力!真の力とは日々の鍛錬によって生まれるのだ」
蝉丸「だったら捻り潰してやるよ!」
デニス「カイザー!」
蝉丸「くたばれ!!」
カイザー「サイバー流奥義!烈舞硬殺指!」
蝉丸「な、何ィ!?」
デニス「指の力だけで蝉丸を貫いた・・・」
カイザー「デュエリストの指の力を侮るな」
蝉丸「がふっ・・・」
カイザー「聞かせろ、何故デニスを」
蝉丸「ユーリが連れて来いと」
デニス「ユーリ?ユーリが!?」
蝉丸「理由は知らん・・・だが」
カイザー「命尽きたか」
デニス「・・・」
カイザー「蝉丸が居るという事はハートランドも」
デニス「ユーリ・・・」
カイザー「降りるぞデニス」
デニス「は、はい!」
ユーリ「死んじゃったようだね」
ロジェ「フハハハハハ!」
ハートランド「笑うな!」
クラゲ先輩「あ~ん?何がおかしいんだ!」
ロジェ「い、いえ」
ハートランド「だが何故デニスなんかを」
ユーリ「彼とも付き合いが長いからね、僕の温情ってやつさ」
ロジェ「この悪魔の申し子に温情?あるわけがない」
ハートランド「外道中の外道のクズのくせに何が温情だ」
ユーリ「・・・」
翌日
沢渡「連れて来たぞ凌牙!」
遊矢「何?」
シャーク「・・・」
沢渡「思いっきり睨んでやがるな、俺は知らねえからな」
遊矢「まさかデュエル?だったら」
シャーク「デュエルじゃねえよ」
遊矢「デュエルじゃない?」
続く
遊矢「・・・」
シャーク「柚子は」
遊矢「俺だけ呼んだんだろ」
シャーク「あ、そうだったな」
遊矢「何なんだよ一体」
シャーク「・・・」
遊矢「・・・」
シャーク「アカデミアが再び動き出した」
遊矢「アカデミアが!?」
シャーク「それとドン・サウザンドもな」
遊矢「ドン・サウザンドまで・・・!」
シャーク「どうすんだ」
遊矢「戦うしかないだろ」
シャーク「そうか」
遊矢「いつだって俺達は」
シャーク「向いてねえ」
遊矢「何が?」
シャーク「向いてねえんだよ!てめえは」
遊矢「戦う事が?」
シャーク「ああ」
遊矢「何を今更」
シャーク「今更も何もねえじゃねえか!」
遊矢「いきなり何だよ!」
シャーク「てめえは」
遊矢「・・・」
ユーリ「見つけたよ遊矢」
遊矢「ユーリ!?」
シャーク「てめえは関係ねえだろ!失せろ!!」
ユーリ「邪魔」
シャーク「てめえ!」
ユーリ「君にはまるで興味が無いんだよね」
シャーク「興味がねえだと?」
ユーリ「君は九十九遊馬よりは強い。でも遊矢には敵わない」
シャーク「てめえ・・・!」
遊矢「挑発に乗っちゃダメだ凌牙!」
ユーリ「だってさ」
遊矢「こいつを倒せるのは俺か十代さん・・・来いユーリ!」
ユーリ「そう来ると思ったよ!!」
シャーク「・・・」
遊矢「ユーリ!」
ユーリ「遊矢!」
シャーク「興味がねえ・・・邪魔・・・」
シャーク「ざけんじゃねえ!俺は・・・」
シャーク「遊矢・・・!」
遊矢「こいつは俺と同じ見た目と声をしている」
遊矢・ユーリ「誰かが言っていたお互いが表裏一体の存在だと」
ユーリ「だからこそ殺しなきゃならない・・・僕の存在を掴むため!十代の後輩という存在を!」
遊矢「ダラァ!!」
ユーリ「・・・ッッ!」
遊矢「今だ!」
ガシッ
ガシッ
ユーリ「この型は48のデュエル奥義の!」
遊矢「そう!デュエリストバスターだ!!」
ドウンッッッ
ユーリ「!?」
シャーク「・・・」
ユーリ「」
遊矢「勝った・・・凌牙!」
シャーク「あ、ああ」
遊矢「ユーリに勝った・・・俺がユーリに!」
シャーク「・・・」
遊矢「勝ったんだ!」
シャーク「チッ」
遊矢「やっと1人の力で俺は」
シャーク「俺がこいつ以下だってのか?俺が」
シャーク「榊遊矢以下・・・俺が」
シャーク「・・・」
ドルべ「どうしたナッシュ」
シャーク「いや」
ギラグ「いやってお前」
シャーク「タメのライバル・・・ってか」
アリト「は?」
シャーク「アカデミアとの戦いを経て遊矢は更に強さを増してやがる」
シャーク「だったら俺は」
アリト「どうしたんだナッシュ」
ギラグ「知らね」
翌日
ユート「遊矢がユーリを?」
黒咲「らしいぞ」
ユート「そうか、遊矢が」
黒咲「ああ」
ユート「それよりも大変な事になったな」
黒咲「ああ・・・」
続く
ユート「このAVに映っているのはどう見ても」
黒咲「遊馬の母親だが」
ユート「・・・」
黒咲「・・・」
ユート「隼はどう思う」
黒咲「見た目といいスタイルといい遊馬の母親だぞ」
ユート「・・・」
黒咲「まあAV程度に出ようが出まいがある種のステータスみたいなものだ」
ユート「問題がある」
黒咲「問題?」
ユート「友達の母親で抜くのはどうなんだろうな」
黒咲「カイトはツァンで抜いているが」
ユート「それはそれでこれはこれだ」
黒咲「ならば俺を含めエクシーズ使いのデュエリストはドロワのAVで抜くぞ」
ユート「そうだが・・・」
黒咲「何が言いたい!」
ユート「相手は恩義のある遊馬の母親だぞ!」
黒咲「・・・」
ユート「俺達は恩と性の狭間を彷徨っている」
黒咲「ああ・・・」
ユート「・・・」
黒咲「・・・」
ユート「・・・」
黒咲「・・・そもそも何歳なんだ」
ユート「遊馬の母か」
黒咲「それしか居ないだろ」
ユート「姉の明里さんが20歳・・・という事は」
黒咲「四十代前半か」
ユート「予想ではな」
黒咲「・・・」
ユート「そういうわけで俺達は遊馬の家の前に居る」
黒咲「・・・」
ピンポーン
ユート「・・・」
ピンポーン
黒咲「・・・」
ピンポーン
黒咲「出ないな」
ユート「・・・何か変だぞ」
黒咲「入ってみるか」
黒咲「おかしい・・・誰も居ないぞ」
クラゲ先輩「」
ユート「クラゲ怪人の頭に箒が刺さっている」
黒咲「どうやら戦闘があったようだ」
ユート「へし折れた前歯・・・これは明里さんの正拳突きでやられたのか」
黒咲「頭の箒は」
ユート「春お婆さんが突き刺したのだろう」
黒咲「・・・」
ユート「こ、これは」
黒咲「どうしたユート!」
ユート「下着だ」
黒咲「・・・こっちも見ろ」
ユート「これはコンドームじゃないか!?」
黒咲「早い話これは」
ユート「遊馬の両親は夜の営みを欠かしてないという事だ」
黒咲「素晴らしい夫婦だ」
ユート「遊馬に弟や妹ができる日も近いというわけか」
黒咲「そうなるのか」
ユート「しかし年頃の息子が居るというのに」
黒咲「遊馬の大胆さは両親譲りという事になるな」
ガタッ
黒咲「誰か帰ってきたぞ!」
ユート「どうする隼」
黒咲「・・・天井だ!」
ユート「まさかレジスタンスの秘奥義」
黒咲「ヤモリの陣だ」
ユート「ああ!」
ピタッ
ピタッ
ユート「しかし状況が悪化したような気がしてならないが」
黒咲「遊馬の母親だ」
ユート「ああ」
黒咲「着替えているぞ」
ユート「さすがエクシーズの希望である遊馬の母」
黒咲「下着の色も上下黒・・・」
ピキッ
黒咲「何やら不吉な音がしたが」
ユート「・・・」
ピキッピキッ
黒咲「天井が壊れる音じゃないか」
ユート「俺もそんな気がしてならない・・・」
ロジェ「フハハハハハ!クラゲ先輩は頭に箒が刺さって?死んだ?ハハハハハ!!」
ハートランド「くっ」
ロジェ「さすが四悪人!期待を裏切りませんねえ」
ハートランド「お宅のユーリも消息不明じゃないか」
ロジェ「私と彼は仲良くないから別にいいのだよハートランドくん」
ハートランド「・・・フッ」
ロジェ「な、何がおかしい」
ハートランド「友達が居ないんだな、ええ~?ジャン・ミシェル・ロジェ元受刑者!」
ロジェ「受刑者はやめろ!私を誰だと思っている!!」
ハートランド「おやおや~?随分と気にしているようだ収容所に入れられた事を」
ロジェ「くっ・・・」
翌日
ユーゴ「ってわけでユートと黒咲コンビが檻の中で反省中なんだとよ」
クロウ「やるじゃねえか」
シンジ「好きだよなエクシーズ使いの奴らは」
ユーゴ「だろ?」
シンジ「そういや新しい先生が来るんだってな」
クロウ「らしいぜ」
ユーゴ「どんな奴が来るんだろな?ワクワクするぜ!」
続く
ガラガラ
ユーゴ「おっ!」
メリッサ「今日から、このクラスの担」
シンジ「帰れ!」
メリッサ「な、何よいきなり!?」
ユーゴ「そういうなよシンジ!なあクロウ」
クロウ「いいじゃねえか」
シンジ「お前らにはプライドってのはねえのか!?」
ユーゴ「おっぱいが何で先生に?何で?」
メリッサ「おっ・・・何かめんどくさいの引き受けちゃったな・・・」
クロウ「美人でおっぱい大きけりゃ誰だって教師になれるんだぜ」
ユーゴ「ふーん」
メリッサ「リーダー格の遊星とジャックが居ないのね」
クロウ「ジャックは寝坊で」
ユーゴ「遊星は十代と遊馬に会いに行ったぜ」
メリッサ「へえ」
シンジ「チッ」
クロウ「何処行くんだシンジ」
シンジ「帰るんだよ!」
ユーゴ「おいシンジ!」
クロウ「別にいいじゃねえか」
シンジ「気に入らねえんだよ!」
ユーゴ「あ、お前ちっせえの好きなのか?」
シンジ「全然違う!」
クロウ「それなら」
メリッサ「ちょっとちょっと、喧嘩しないでよ」
シンジ「誰のせいだと思ってんだ!てめえだてめえ!!」
メリッサ「なーんか嫌われてるのよね」
クロウ「悪りいなシンジは」
シンジ「余計な事言ってんじゃねえ!」
ユーゴ「結局大人しく座ってるじゃねえか」
シンジ「・・・」
メリッサ「えーっと」
ユーゴ「・・・」
クロウ「・・・」
メリッサ「・・・」
シンジ「授業やるなら、さっさとしろ」
メリッサ「・・・何すればいいの?」
シンジ「馬鹿野郎!」
クロウ「落ち着けシンジ!」
プーン
シンジ「それでも担任かってんだ」
プーン
クロウ「まあいいじゃねえかよ」
プーン
ユーゴ「初々しいってやつ?」
プーン
シンジ「初々しくねえだろ」
プーン
クロウ「さっきから鬱陶しいな、蚊か?」
蚊忍者「侵入に成功ってか?」
蚊忍者「俺の持つドン・サウザンドウィルスでシンクロ使いの連中を」
プーン
プーン
プーン
プーン
プーン
ユーゴ「さっきからうるせえんだよ!」
バチンッ
蚊忍者「ぎぇぇ・・・」
クロウ「何だ今の声」
クロウ「結局1時間潰れちまったぞメリッサ」
メリッサ「ごめんごめん」
ユーゴ「体育でいいんじゃね?だろシンジ」
シンジ「そうじゃねえよ」
ユーゴ「あ、体育じゃねえからキレてんだな」
シンジ「キレてねえよ!」
ユーゴ「本当か?」
シンジ「ああ!」
メリッサ「相変わらず元気よね、みんな」
クロウ「そんなもんだぜ」
ジャック「・・・何でこいつが」
クロウ「臨時担任だってよ」
ジャック「何だと!?」
メリッサ「よろしく!」
ジャック「何でこいつが!」
シンジ「俺と同じ反応してやがる」
ジャック「どういうことだ?説明しろ!」
ユーゴ「説明って見ればわかるじゃねえか」
ジャック「何をだ」
ユーゴ「おっぱい」
素良「先生ー!居る!!」
ゴンゴン
明日香「素良くん?」
素良「届け物なんだけどさ」
明日香「届け物?」
素良「これ」
ユーリ「」
明日香「ユーリ!?」
素良「遊矢の家の近所で転がっててさ」
明日香「・・・」
数日後
明日香「これ何だけど」
ユーリ「・・・」
カイザー「ユーリ・・・何かあったのか?」
明日香「どうも記憶を失っているのよ」
カイザー「記憶を?」
ユーリ「始めまして」
カイザー「・・・!?」
明日香「ほら」
カイザー「何て不気味な・・・」
続く
ユーリ「義母さん!」
明日香「・・・何?」
ユーリ「僕は一体誰なのでしょうか?」
明日香「あなたは・・・何て言えばいいのよ」
カイザー「彼女は君の親代わりであり君の通うアカデミアのクラスの担任だ」
ユーリ「なるほど」
カイザー「これはいい傾向だぞ」
明日香「え?」
カイザー「ユーリを真人間にする」
明日香「この子を真人間に!?」
明日香「私の事を家での呼び名はしっかり覚えてるのね」
カイザー「本能がそうさせているのだろう」
ユーリ「・・・」
カイザー「では早速」
明日香「何をする気?」
カイザー「いや鍛え直す」
明日香「鍛え直す!?」
ユーリ「あなたの名前は」
カイザー「俺は丸藤亮・・・人は俺をカイザーと呼ぶ」
ユーリ「カイザー亮・・・」
カイザー「先ずはデュエリストに肝心な動きを身につけろ」
明日香「今更動きって」
シュッ
ユーリ「消えた!?」
カイザー「後ろだ」
ユーリ「は、速い」
カイザー「・・・さあ」
ユーリ「わかりました!」
明日香「・・・」
ユーリ「こうするのかな」
カイザー「・・・」
ユーリ「・・・」
シュッ
カイザー「まだまだ!」
ユーリ「コツを教えてくれませんか?」
カイザー「甘ったれるな!」
ユーリ「・・・」
明日香「いきなりは無茶よ」
カイザー「無茶ではない」
明日香「どういう意味?」
カイザー「こいつは曲がりなりにも十代と張り合っている」
明日香「そうだけど別に」
カイザー「そして肉体のほとんどは既に人間では無くなっている」
明日香「人間じゃない?」
カイザー「破滅の光の波動を浴びた時からな」
明日香「・・・」
カイザー「どうだユーリ」
ユーリ「難しいですカイザー亮!」
カイザー「そうだな、難しいはずだ」
明日香「・・・」
カイザー「デュエリストの道は深く険しい。覚えておくんだ」
ユーリ「はい!」
カイザー「後は任せた」
明日香「何処に行くの亮」
カイザー「蘇ったドン・サウザンドとアカデミアとの戦いに向けての緊急会議だ」
明日香「緊急会議!?」
カイザー「ああ」
シュッ
スタッ
ユーリ「難しいな、これ」
明日香「もう日が暮れて来たし夕飯にしましょうか」
ユーリ「はい」
明日香「はいって」
ユーリ「じゃあ何て言えば?」
明日香「うんとか」
ユーリ「うん?」
明日香「そっちの方があなたらしいわ」
ユーリ「では・・・うん!」
明日香「それでいいと私は思う」
ユーリ「うん!」
ユーリ「義母さん」
明日香「何?」
ユーリ「僕の名前はユーリでいいのですよね」
明日香「そうだけど、何か気になるの?」
ユーリ「苗字は」
明日香「アカデミアでは天上院と名乗ってるわ」
ユーリ「天上院ユーリ・・・」
明日香「本当の苗字じゃないんだけどね」
ユーリ「天上院ユーリか・・・」
明日香「うん」
ジャック「何だと?ユーリが」
カイザー「記憶を完全に失っている」
カイト「フッ」
カイザー「どうしたカイト」
カイト「あの邪悪の塊が記憶を失うとはな」
カイザー「記憶を失った事であの男を善のデュエリストに変えようと俺は思っている」
カイト「あいつはそう簡単に変わると思えんがな」
カイザー「やってみる価値はある」
ジャック「こればかりは亮の言う通りかもしれんな」
カイト「どうなっても俺は知らんぞ」
翌日
ユーリ「義母さん」
明日香「学校では先生よ」
ユーリ「ここが僕が通っているアカデミアか」
明日香「うん」
続く
デニス「おはよう・・・ユーリ!?」
ユーリ「君は」
デニス「明日香さん?これは一体」
明日香「記憶を失ったのよ」
デニス「はあ・・・記憶を」
明日香「そうなのよ」
ユーリ「君は一体」
デニス「僕はデニス」
ユーリ「デニス?」
デニス「君の数少ない友達の1人さ」
「あれがユーリか」
「あのユーリか」
「いつも気味の悪い目つきしてて」
「悪事ばかり働いてるのに」
「何か変だ」
明日香「あの子は生まれ変わったのよ」
「どういう事ですか?」
明日香「新しい人生」
「新しい人生?」
明日香「そう、新しい人生よ」
ユーリ「僕の席は何処ですか?」
明日香「あそこよ」
ユーリ「ここが僕のクラス・・・」
サッ
サッ
サッ
サッ
サッ
サッ
ユーリ「みんな僕を毛嫌いしているのか」
ユーリ「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
ユーリ「みんな僕を怖がってるね」
ユーリ「・・・そこの君」
「!?」
「せ、先生!」
明日香「こ、怖がらなくてもいいのよ、ユーリは」
「でも明らかヤバいよ先生」
ユーリ「デュエリストならデュエルで決めようか」
「デュエル・・・記憶を失ったとか言ってたよな。だったら楽勝だ」
ユーリ「大丈夫ですか先生?」
明日香「じゃあ特別に」
「記憶が無いならちょうどいいぜ!このお山の大将を」
明日香「ユーリは大丈夫?」
ユーリ「大丈夫・・・だと思います!」
ユーリ「ドロー!僕は魔法『手札抹殺』を発動!手札を全て墓地へ捨て捨てた枚数分ドローする!」
「チッ」
ユーリ「・・・魔法『死者蘇生』を発動!墓地のファントム・オブ・カオスを特殊召喚!そして魔法『地獄の暴走召喚』でデッキから2体のファントム・オブ・カオスを特殊召喚!」
ユーリ「ファントム・オブ・カオスの効果を発動!墓地のモンスターを除外しそのモンスターと同名モンスターとして扱う!」
ユーリ「墓地の幻魔皇ラビエル、神炎皇ウリア、降雷皇ハモンを除外!そして三幻魔の効果を得たファントム・オブ・カオスを除外!そして」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「こ、これは」
ユーリ「融合召喚!」
明日香「まさかユーリ!」
ユーリ「混沌幻魔アーミタイル!!」
「」
明日香「混沌幻魔はあまり使用しちゃダメよユーリ」
ユーリ「ダメなのですか?」
明日香「ええ」
ユーリ「・・・わかりました」
「やっぱユーリはユーリのままだ」
「あ、ああ」
「あいつ何処かおかしいんだよ」
ユーリ「・・・」
明日香「・・・」
デニス「さ、災難だねユーリ」
ユーリ「どうやら僕は悪者だったらしいね」
デニス「えーっと」
明日香「そうよ」
ユーリ「やっぱり」
明日香「でも昔のあなたは死んだわ」
ユーリ「死んだ?」
明日香「生まれ変わったのよユーリは」
ユーリ「僕が・・・生まれ変わった」
明日香「新しいユーリにね」
ユーリ「そうなのですね先生」
明日香「ええ」
ユーリ「だったら僕は」
明日香「うん」
ユーリ「今までの償いをしなきゃな」
明日香「・・・私も手伝うわ」
ユーリ「ありがとうございます先生!」
デニス「十代が聞いたらひっくり返るだろな」
ユーリ「まずはみんなと仲良くならないとな」
デニス「このままのユーリで居てくれよ、頼むから」
翌日
ユーリ「プロデュエリスト?」
明日香「私の知り合いにねプロが居るのよ」
ユーリ「プロか」
続く
ユーリ「始めまして僕は」
エド「・・・どうしたんだ一体」
明日香「それが記憶を失って」
エド「記憶を?」
明日香「ええ」
ユーリ「プロなのですね」
エド「本当に記憶を失っているのか?」
明日香「私は信じているわ」
エド「・・・」
ユーリ「トロフィーが飾ってある」
ユーリ「これはデュエルの大会のトロフィーじゃない」
エド「勝手に触らないでくれ」
ユーリ「ごめんなさい」
エド「・・・」
明日香「エドは色んなスポーツの大会にも出てるのよ」
ユーリ「そうなんだ」
明日香「十代のライバルの中じゃ特に文武両道なのよ」
ユーリ「十代・・・!」
明日香「え?」
ユーリ「ううん何でも無いよ、義母さん」
エド「十代に反応した」
明日香「そ、そうね」
エド「ユーリは破滅の光の波動を浴びている」
明日香「それがどうかしたの?」
エド「ユーリの本能に訴えかけてみよう」
明日香「でも変に記憶を呼び戻しても、て言うかできるの?」
エド「僕のD-HEROにもほんの少しだが破滅の光の一部が残っている」
明日香「・・・」
エド「そこに立ってくれ」
ユーリ「ここですか?」
エド「・・・ダッシュガイ!」
ダッシュガイ「どうしたエド」
エド「君の力で僕とユーリを精霊次元へ」
ダッシュガイ「了解した!」
ブンッ
明日香「消えた!?」
ユーリ「ここは?」
エド「ここは二十四の次元の一つ精霊次元だ」
ユーリ「精霊次元?」
エド「主にハネクリボーやおジャマイエローら精霊と呼ばれるモンスターの故郷だ」
ユーリ「精霊?」
エド「この次元で生まれたモンスターはデュエルモンスター次元とは違い誰かしらの精霊としてコンビを組む」
ユーリ「じゃあエドさんのは」
エド「ダッシュガイだ」
ユーリ「そうなのですか」
エド「今からお前に確かめる事がある」
エド「・・・」
ユーリ「・・・」
エド「・・・」
ユーリ「・・・」
カッ
エド「こ、これは」
ブンッ
ダッシュガイ「・・・」
エド「・・・」
明日香「戻って来た」
エド「さあユーリ」
ユーリ「・・・」
明日香「どうだったの?」
エド「完全に記憶を失っている」
明日香「やっぱり・・・」
エド「だが失っても十代への対抗心は今だ残っている」
明日香「十代の?」
エド「1度芽生えた執念は消えないんじゃないか」
明日香「極力十代には合わせないようにしないとね」
エド「と言っても十代が積極的にユーリに会うとは思えないが」
ユーリ「精霊次元か」
エド「じゃあ僕は用事があるから」
明日香「ごめんなさいね、わざわざ」
エド「・・・」
ユーリ「義母さん」
明日香「十代とユーリ・・・」
ユーリ「?」
エド「シンクロ召喚!」
ジャック「全然ダメだ!」
エド「くっ」
ジャック「しかし何を思って」
エド「亮がエクシーズなら僕はシンクロさ」
ジャック「・・・」
エド「さあ!」
ジャック「わかった」
エド「必ず習得してやる!シンクロ召喚を!!」
ジャック「伝説のデュエリストの1人であるエド・フェニックス・・・シンクロを覚えようとするとはな」
翌日
ユーリ「・・・」
明日香「また1人でお弁当食べてるのね」
ユーリ「美味しいよ義母さん」
明日香「アカデミアにいる時は?」
ユーリ「美味しいですよ先生」
明日香「うん!」
続く
ユーリ「暇だ」
明日香「友達はできないの?」
ユーリ「担任なら見てればわかるじゃないですか」
明日香「まあ・・・うん」
ユーリ「どうやって友達ってできるんだろ」
明日香「積極的よ」
ユーリ「積極的?」
明日香「そう!私は教師だから平等にしなきゃならないから、後は自分で考えなさい」
ユーリ「積極的・・・」
明日香「頑張ってユーリ」
デニス「ぼ、僕が」
明日香「お願いユーリをサポートしてあげて」
デニス「でもな・・・」
明日香「このアカデミアじゃ私とあなたぐらいなんだから」
デニス「弱ったな、ユーリの」
ユーリ「デニス!」
デニス「珍しく名前で呼んでるよ僕を」
ユーリ「何かあったのかい?」
デニス「ううん何も」
ユーリ「?」
デニス「しかし何をすればいいんだろうか」
「おい!」
ユーリ「ん?」
「急に真人間になったんだってな?」
ユーリ「彼らは」
デニス「何ていうか君に恨みがある人達だと思う」
ユーリ「僕に」
デニス「そ、そうなんだよ」
ユーリ「僕はかなり酷い事を」
デニス「・・・」
ゾロゾロ
ゾロゾロ
ゾロゾロ
ユーリ「か、囲まれてしまった」
デニス「プッ」
ユーリ「何を笑ってるんだよデニス」
デニス「いやいや別に何でも」
「デュエルでギタギタにしてやるよ!」
デニス「頑張れユーリ」
ユーリ「わ、わかったよ」
ユーリ「一気に7人がかりなんて、ドロー!」
ユーリ「手札のリボルバー・ドラゴンとブローバック・ドラゴンを融合!融合召喚!ガトリング・ドラゴン!!」
ユーリ「ガトリング・ドラゴンの効果を発動!これよりコイントスを行う」
ピンッ
ピンッ
ピンッ
ユーリ「全て表・・・よってモンスターを3体破壊する!」
「!?」
「!?」
「!?」
ユーリ「そして魔法『融合解除』を発動!現れるんだ。リボルバー・ドラゴン!ブローバック・ドラゴン!」
ユーリ「リボルバー・ドラゴンとブローバック・ドラゴンの効果を使う!」
ピンッ
ピンッ
ピンッ
ピンッ
ピンッ
ユーリ「表!2体のモンスターを破壊!」
デニス「残酷な本能は残ったままだ・・・」
ユーリ「そして!」
ユーリ「逃げてしまった・・・」
デニス「少しは手加減しないと」
ユーリ「・・・」
デニス「何というか君は」
ユーリ「うん」
デニス「そこに座って」
ユーリ「座る?」
デニス「いいから!」
ユーリ「わ、わかったよ」
デニス「これで少しは調子に乗る事ができるぞ」
デニス「大体君は」
ユーリ「ごもっともで」
デニス「そうだろ?だから君は!」
明日香「何やってるの」
デニス「あ、明日香さん」
ユーリ「デニスに説教されてる」
明日香「説教?無抵抗のユーリを」
デニス「ほ、ほら記憶が戻れば僕がいじめられるんだから」
明日香「男なら正々堂々とするのよ!」
デニス「は、はい!」
ユーリ「友達作るのも難しいね先生」
明日香「最初は難しいわ・・・でもね」
ユーリ「・・・」
明日香「いつか理解してくれる」
ユーリ「いつか」
明日香「それまで頑張るのよ!」
ユーリ「先生も手伝って」
明日香「ここでは手伝わない」
ユーリ「じゃあ」
明日香「私生活では、手伝ってあげる」
ユーリ「ありがとう先生!」
翌日
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
明日香「はい」
ガチャッ
明日香「万丈目くん!?」
万丈目「どうやら無事のようだな天上院くん」
沢渡「それと俺も居るぜ!」
続く
明日香「マズイわね、下手に万丈目くんが騒いじゃユーリの記憶が」
明日香「それに万丈目くんに輪を掛けるレベルにうるさい沢渡くんまで」
万丈目「ユーリは!?」
ユーリ「誰ですか?義母さんの知り合い?」
万丈目「義母さんだと!?」
沢渡「ハハハ!」
万丈目「笑うな!」
明日香「私の友達の万丈目くんよ、こう見えてもプロなの」
ユーリ「プロ?エドさんに比べて」
万丈目「やかましい!」
万丈目「おいユーリ!」
ユーリ「は、はい」
沢渡「様子が変だぜ?何がどうなってんだ」
明日香「実は記憶を失って」
万丈目「何?記憶が!」
沢渡「そいつは傑作だぜ!」
万丈目「これは凌牙の出番は無いな」
明日香「どうかしたの?」
沢渡「凌牙の奴がユーリにコケにされちまってよ」
万丈目「それも傑作だがな」
ユーリ「・・・」
沢渡「しかし妙に大人しい」
万丈目「そこが不気味だ・・・天上院くん!」
明日香「な、何?」
万丈目「こいつに変な事はされなかったか?」
明日香「変な事・・・特には」
万丈目「記憶を失う前もだぞ」
明日香「それは・・・」
万丈目「ユーリ!」
ユーリ「ひっ!」
明日香「やめなさい万丈目くん!」
万丈目「し、しかしだな」
ユーリ「本当に義母さんの知り合いなのか?かなり乱暴者だぞ」
沢渡「帰ろうぜ万丈目」
万丈目「帰るわけにはいかん!」
明日香「大丈夫よ、どうにかやってるんだから」
万丈目「・・・!」
沢渡「何だその閃いたって面は」
万丈目「帰る!まあ頑張るんだ天上院くん!」
明日香「どうしたんだろう万丈目くんは」
沢渡「って言って家を見張ってるってか?」
万丈目「本来ならば隠しカメラを設置し」
ジャック「だからって何で俺は呼ぶんだ!」
万丈目「いざユーリに暴れられたら大変な事になる」
沢渡「そういうわけでパワーバカのお前が1番だって事だ」
ジャック「誰がパワーバカだ!」
万丈目「本当は凌牙も呼んでやろうかと思っていたんだが」
沢渡「あいつ付き合い悪りいんだよ」
ジャック「何かあったのか」
万丈目「ついこの間の事らしいが」
ジャック「ユーリにバカにされた?それだけで」
万丈目「遊矢以下だとも言われたらしいぞ」
ジャック「そんな事でか?」
沢渡「あいつもあいつで遊矢を気に入ってる節があるからな」
ジャック「・・・」
万丈目「辛気臭い話は後だ!」
沢渡「一緒に見張るぞジャック!」
ジャック「だから何で俺を」
万丈目「暇人だろ」
沢渡「どうせ暇こいてるくせに」
明日香「見張ってるのね」
ユーリ「義母さん?」
明日香「ううん何でもないわ」
ユーリ「何かが見張ってる」
明日香「そ、そうなのよ」
ユーリ「・・・」
明日香「まったく」
ユーリ「何処行くの?」
明日香「ちょっと文句言ってくるわ」
ユーリ「?」
明日香「こら!」
万丈目「天上院くん!?」
沢渡「何か怒ってるぞ、ジャック」
万丈目「あいつ逃げたな!?」
沢渡「あの無職ノッポ!」
明日香「変にユーリを刺激しないで!」
万丈目「だがな天上院くん!」
明日香「いいから」
沢渡「えらい剣幕だな、こいつも小さくなっちまってるし」
万丈目「・・・」
万丈目「・・・」
沢渡「・・・」
明日香「そういう事よ、いいから帰って」
万丈目「・・・」
沢渡「・・・」
万丈目「怒られたぞ!」
沢渡「俺に文句言うんじゃねえ!」
万丈目「お前がバレる雰囲気を出すから!」
沢渡「どう見積もっても、てめえの責任じゃねえか!」
万丈目「何を!」
翌日
ユーリ「泊まり込み?」
明日香「うん」
ユーリ「だから帰れないって事?」
明日香「戸締りはお願いね」
デニス「帰るよユーリ」
ユーリ「・・・」
続く
デニス「しかし友達が一向にできないね、まあ」
ユーリ「僕戻るよ」
デニス「戻るって明日香さんは」
ユーリ「デニスは先に帰ってよ」
デニス「帰っても誰も居ないんだよね、君と違って」
ユーリ「じゃ」
デニス「あ、待ってよ!」
ユーリ「帰っても誰も居ないなんて真っ平御免だ」
デニス「君も記憶を失ってすっかり甘えん坊になったね」
ユーリ「そんなの君には関係ないだろ」
スタッ
スタッ
デニス「まるで泥棒みたいだね」
ユーリ「戸締りされてるんだから仕方が無いよ」
デニス「しかし夜の学校って不気味な・・・」
ユーリ「君は別に来なくても良かったんだよ?」
デニス「暇だから仕方がないさ」
ユーリ「・・・」
デニス「さあ明日香さんを驚かせよう」
ユーリ「僕はそんなつもりで先生に会いに行くわけじゃない」
コツコツ
明日香「夜の学校って不気味よね」
コツコツ
コツコツ
サッ
明日香「誰!?」
明日香「・・・気のせいか」
コツコツ
コツコツ
「シュルルル」
デニス「うひゃ!」
ユーリ「お、脅かさないでよ」
デニス「ごめんごめん」
コツコツ
コツコツ
ユーリ「先生の足音」
デニス「わかるの?」
ユーリ「靴の音でね」
デニス「驚かそうか?」
ユーリ「だから、そんなのじゃないって」
明日香「何か後ろに居る感じがするのよね」
コツコツ
コツコツ
コツコツ
「シュルルル・・・天上院明日香・・・!」
ガシッ
「!?」
ユーリ「へ、変な奴が居ると思ったら」
「ユーリ!」
デニス「改造デュエルロイド・・・!?」
ユーリ「し、知り合い?」
デニス「敵だよ!」
「如何にも俺は改造デュエルロイド!カメレオンのな!」
ブンッ
デニス「消えた」
ユーリ「落ち着いてデニス」
デニス「でも!」
ユーリ「僕達はデュエリストなんだ。怖がる事は無い」
デニス「記憶を失ってもデュエリストとしての本能は残っているんだ・・・」
ユーリ「そこだ!」
「ど、どうしてここが!?」
ユーリ「勘」
「勘!?」
ユーリ「魔法『ダーク・フュージョン』を発動!手札のフェザーマンとバーストレディを融合!融合召喚!E-HEROインフェルノ・ウィング!!」
「記憶喪失とは嘘だったのか!」
ユーリ「いや何も覚えてない・・・でも」
ユーリ「僕の理解者で担任の先生で保護者の明日香先生の敵は僕の敵だ!」
「融合次元が生んだ悪魔が!何が敵だ!!」
ユーリ「インフェルノ・ウィングの攻撃!」
デニス「やっぱりユーリは強い・・・」
ユーリ「・・・」
デニス「さすがユーリ」
ユーリ「何なんだ一体」
デニス「な、何だろね」
ユーリ「・・・」
明日香「ユーリ!」
ユーリ「先生・・・!」
明日香「どうして2人揃って」
ユーリ「実は」
デニス「・・・」
明日香「帰りなさいって言ったのに」
ユーリ「ごめんなさい」
デニス「実は明日香さん」
ユーリ「シッ」
デニス「な、何で」
ユーリ「多分言っちゃダメな事だよ。これは」
デニス「・・・わかったよ」
明日香「何かあったの?」
ユーリ「別に!」
デニス「何でも無いよ!」
翌日
ユーリ「買い物?」
明日香「付き合ってくれる?」
ユーリ「うん」
続く
ユーリ「買い物・・・ん?」
アキ「明日香さーん!」
明日香「アキちゃん!」
ユーリ「・・・」
アキ「ユ、ユーリ!?」
明日香「安心してユーリは」
アキ「あ、そうか」
ユーリ「確か女性の買い物は長いと聞いてるけど」
アキ「だ、大丈夫なのかしら」
明日香「うん」
ユーリ「・・・」
アキ「どうですかユーリは」
明日香「記憶を失ってすっかり普通の子に」
アキ「普通か・・・ユーゴも見習ってほしいわ」
明日香「あの子も中々よね」
アキ「まともなのは遊矢とユートぐらい」
明日香「でも遊矢くんって」
アキ「明日香さん」
明日香「・・・そうね」
ユーリ「一体何の話をしているんだろ」
ポンッ
ユーリ「!」
遊星「まるで両手に花だな」
ユーリ「誰ですか?」
遊星「俺の名は不動遊星」
ユーリ「遊星・・・さん」
遊星「気軽に遊星と呼んでくれ」
ユーリ「遊星?でも歳上なんだから」
遊星「そんなの関係ないさ」
ユーリ「遊星」
遊星「気分はどうだ」
ユーリ「どうと言われても」
遊星「2人ともおっぱいデカいだろ?周りの男共の目を見ろ」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
ユーリ「みんな義母さんとアキさんを見ている」
遊星「男はみんな獣なのさ」
ユーリ「遊星も?」
遊星「勿論だ!」
ユーリ「男は獣なのか」
遊星「しかし明日香さんには反応しないにしてもアキはどうだ」
ユーリ「大きい・・・義母さんよりも」
遊星「あれで女子高生だぞ」
ユーリ「女子高生!?」
遊星「ああ」
ユーリ「そうなんだ」
遊星「それにアキは明日香さんより大きいと言ったが違うんだ」
ユーリ「違う?それは一体」
遊星「それを教えよう」
遊星「アキはどちらかと言えばムチムチしているから相対的に見えておっぱいが大きく見えるんだ」
ユーリ「そうなの?」
遊星「俺の見立てではGまたはHカップぐらいだ、まだ成長する可能性もあるがな」
ユーリ「じゃあ義母さんは」
遊星「明日香さんはモデル体型だ、俺の見立てではHからJぐらいが妥当だ」
ユーリ「凄い・・・何でそんな事が!?」
遊星「デュエリストだからだ、ちなみに明日香さんはこれ以上成長はしない」
ユーリ「不動遊星・・・かなり賢いデュエリストだ」
遊星「勉強になったか?」
ユーリ「はい!」
遊星「どうやら下着専門店に入ったようだ」
ユーリ「うん」
遊星「明日香さんの着替えは?」
ユーリ「見た事無いよ」
遊星「それは残念だ。だが俺もジャックやクロウのフルチンを何度か見たから五分と五分になるな。見ていたとしても」
ユーリ「そんなもの?」
遊星「ああ」
「シュルルル・・・見つけたぞユーリ・・・この前の復讐をしてやる・・・!」
ユーリ「あいつは!」
遊星「いかん!アキや明日香さんに襲いかかるつもりだ!!」
ユーリ「先生!」
遊星「大丈夫。店が吹き飛んだだけだ」
「シュルルル!」
ユーリ「お前はこの前の」
「どうだユーリ!お前が守ろうとしていた女は死んだぞ!!」
遊星「それはどうかな」
「お前は不動遊星!」
遊星「後ろを見ろ」
「こ、これは!?」
遊星「お前は改造デュエルロイドだな」
ユーリ「一撃で改造デュエルロイドを粉砕した」
遊星「アキと明日香さんの全裸を見て正気を保っている男は居ない」
アキ「遊星!」
明日香「まさか遊星くんが店を!?」
遊星「ち、違う!」
アキ「遊星ぐらいしか居ないわ!」
明日香「あなたは煩悩の塊なんだから!」
ユーリ「違うよ義母さん!」
遊星「甘んじて受けよう。2人の制裁を」
遊星「滅多にない・・・ご褒美みたいなものだからな!」
翌日
ユーリ「委員会?」
デニス「会長なんだよ君」
ユーリ「僕が!?」
デニス「うん」
ユーリ「僕が・・・」
続く
ユーリ「何で僕が?」
デニス「君が無理矢理奪ったんじゃないか」
ユーリ「会長の座を?」
デニス「うん」
ユーリ「また罪深い事を僕は・・・」
デニス「・・・」
ユーリ「・・・返そう」
デニス「何を?」
ユーリ「会長の座を」
デニス「また面倒くさそうな事が起こりそうだ・・・」
ユーリ「・・・ここか」
デニス「うん」
コンコン
ユーリ「・・・」
ガラッ
ユーリ「あなたが前会長ですね」
「ユーリ!?」
ユーリ「お返しします」
「・・・」
デニス「記憶が戻らないうちに貰った方がいいよ」
「・・・」
ユーリ「どうも申し訳」
「デュエル!」
ユーリ「いきなり!?」
デニス「頑張れユーリ」
ユーリ「魔法『龍の鏡』を発動!墓地のドラゴン族モンスターを除外し融合!」
ユーリ「融合召喚!F・G・D!!」
ユーリ「バトルだ!」
デニス「やった!」
「・・・負けた」
ユーリ「ガッチャ!」
デニス「!?」
ユーリ「あ、あれ?」
デニス「どうしたんだよユーリ・・・」
ユーリ「何だろ今のは」
明日香「それは本当なの!?」
デニス「デュエルで勝ってガッチャって」
明日香「・・・」
デニス「どうしよう明日香さん」
明日香「ユーリは?」
デニス「会長の座を返して屋上に」
明日香「行ってくるわ」
デニス「もしかしたら」
明日香「大丈夫よ、多分だけど」
デニス「・・・」
ユーリ「先生」
明日香「あなたガッチャって」
ユーリ「うん」
明日香「何か思い出した?」
ユーリ「何もだけど」
デニス「良かった」
明日香「それはあなたの宿敵である十代の口癖よ」
デニス「!?」
ユーリ「十代・・・!」
明日香「・・・」
デニス「ダメだよ!」
明日香「もういいわ」
ユーリ「十代・・・何だろう懐かしい気がする」
明日香「記憶を失う前のあなたが最も拘った唯一のデュエリスト」
ユーリ「僕が?どうして!」
明日香「あなたと十代は合わせ鏡のような存在」
デニス「光と闇ってやつだよ」
ユーリ「・・・」
明日香「お互いがお互いを激しく嫌悪し憎しみあっていた」
ユーリ「・・・」
明日香「でもね、そんな残忍で冷酷だったユーリは死んだのよ」
ユーリ「・・・」
明日香「今のユーリは今のユーリ!それでいいんじゃない?」
ユーリ「・・・」
明日香「ね?」
ユーリ「でも罪は償わないと」
明日香「大丈夫よ、私も手伝ってあげるから」
ユーリ「先生・・・」
デニス「うんうん」
明日香「私はユーリにとって保護者であり担任なんだから頑張らないと」
ユーリ「十代・・・遊城十代か」
デニス「神か悪魔のようなデュエリストさ」
ユーリ「遊星よりも?」
デニス「知ってるの遊星を?」
明日香「この前ちょっとね」
デニス「遊星の先輩だからね十代は」
ユーリ「そうなんだ・・・」
デニス「うん」
明日香「きっと大丈夫よ。今のユーリなら」
ユーリ「十代・・・」
翌日
ヨハン「お邪魔しまーす」
ユーリ「?」
ヨハン「お、本当に居るんだな」
ユーリ「義母さんの知り合い?」
ヨハン「ああ!」
続く
ヨハン「何だ明日香居ないのか」
ユーリ「買い物です」
ヨハン「ふーん」
ユーリ「・・・」
ヨハン「て言うか誰?」
ユーリ「ユーリです」
ヨハン「ユーリ?お前が!?」
ユーリ「ええ」
ヨハン「お前がか?本当かよ」
ユーリ「何なんだ一体・・・」
ヨハン「へえ」
ユーリ「・・・」
ルビー「ルビ」
ユーリ「な、何だ!?」
ヨハン「そうか精霊見えるんだなお前も」
ユーリ「精霊・・・エドさんが言ってた精霊か」
ヨハン「こいつはカーバンクルのルビー、伝説上の生き物さ」
ユーリ「伝説って?」
ヨハン「ああ!」
ユーリ「おかしな人だ」
明日香「ただいま」
ヨハン「よっ」
明日香「ヨハン!?」
ヨハン「近くに来たからさ寄ったんだ」
明日香「そうなんだ」
オブライエン「何だお前もか」
ヨハン「オブライエン!」
オブライエン「亮とエドの言う通りユーリからすっかり邪念が消えている」
ユーリ「・・・」
オブライエン「始めて見た時は邪悪そのものだったのに」
ヨハン「驚きだよな!」
ユーリ「・・・」
明日香「改めて紹介するわ」
オブライエン「俺はオブライエン」
ヨハン「俺は・・・さっき言ったから言わなくていいか」
明日香「オブライエンは傭兵でヨハンは精霊とデュエリストの親善大使なのよ」
ユーリ「親善大使って?」
ヨハン「ああ!」
ユーリ「それは凄い」
オブライエン「・・・」
ヨハン「ハハハ!そう緊張するなって!」
ユーリ「あ、はい」
明日香「ヨハンはペンデュラム召喚を使えるのよ」
ユーリ「ペンデュラム?確か」
ヨハン「随分前に遊矢と柚子のポケットに白紙のカードを入れたんだ」
ユーリ「白紙のカード?」
ヨハン「ああ!」
ユーリ「創造!?」
ヨハン「そう考えると俺のペンデュラムモンスターって遊矢の精子と柚子の卵子になるのかな?」
オブライエン「亮はエクシーズでヨハンはペンデュラムか」
明日香「オブライエンは?」
オブライエン「俺は別にいらないさ」
明日香「そう・・・」
ヨハン「何か今のユーリって遊矢っぽいよな」
ユーリ「僕は遊矢を知らない」
オブライエン「エクシーズのユート、シンクロのユーゴ」
ヨハン「それと融合のお前さ」
ユーリ「遊矢は?」
明日香「スタンダードよ」
ユーリ「スタンダード?」
オブライエン「全ての次元の中心にあたる次元だ」
ヨハン「その柱の遊矢は俺達のリーダーって感じだぜ」
ユーリ「遊矢か・・・」
オブライエン「そして融合次元の柱はお前だ」
ユーリ「僕が?」
オブライエン「今のお前なら素質がある」
ユーリ「僕が・・・」
ヨハン「大丈夫だって!」
ユーリ「・・・」
オブライエン「そろそろ帰るとするか」
ヨハン「だな!」
明日香「また遊びに来てね2人とも」
オブライエン「今度はジムも連れて来る」
ヨハン「じゃあなユーリ!」
明日香「じゃあなユーリか・・・この子も徐々に周りに認められてるって事ね」
ユーリ「どうしたの義母さん」
明日香「ううん何でも」
ユーリ「オブライエンさんとヨハンさん・・・」
オブライエン「ユーリも変わったな」
ヨハン「いい事だいい事だ」
オブライエン「風の噂で聞いたんだが」
ヨハン「どうしたんだ?」
オブライエン「いや何でも無い」
ヨハン「何だよ一体かなり気になるぜ」
オブライエン「多分気のせいだ」
ヨハン「凄く気になるぜ」
オブライエン「・・・」
翌日
明日香「転校生?」
鮫島「うむ」
明日香「私のクラスですか、それは構いませんが」
鮫島「その転校生がセルゲイ・ヴォルコフだとしてもか?」
明日香「は?」
鮫島「セルゲイ・ヴォルコフだよ、天上院先生」
続く
明日香「転校生のセルゲイ・ヴォルコフくん・・・」
「何だこいつ!?」
セルゲイ「・・・」
デニス「何でこいつが!」
ユーリ「知り合い?」
デニス「知り合いも何も」
ユーリ「?」
セルゲイ「・・・」
明日香「じゃああそこの席に」
セルゲイ「・・・」
ユーリ「よろしくね、セルゲイくん」
セルゲイ「デュエルしろ」
ユーリ「え?」
セルゲイ「デュエルだ」
ユーリ「・・・」
明日香「授業中よ!」
セルゲイ「そんなの関係無い」
明日香「・・・!」
セルゲイ「デュエルだ!ユーリ!!」
ユーリ「・・・わかったよ」
ユーリ「混沌幻魔アーミタイルで攻撃!」
セルゲイ「ンホォ!もっとだ!!」
ユーリ「ガトリング・ドラゴンで攻撃!」
セルゲイ「ンオオオオオオ!!どんどん来い!!」
ユーリ「インフェルノ・ウィングで攻撃!」
セルゲイ「いい!最高だ!!もっと俺を痛めつけろ!!!」
ユーリ「F・G・Dで攻撃!」
セルゲイ「ンアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ユーリ「こんなのデュエルじゃない」
明日香「油断しちゃダメ!」
セルゲイ「ククク・・・クフフフフ!!」
ユーリ「!?」
セルゲイ「耐えた!耐えた耐えた耐えた耐えた耐えた耐えた耐えた耐えた!!!」
ユーリ「何だこの人!?」
セルゲイ「耐え切ったぞ!」
遊馬「セルゲイ!」
遊星「まさか転校生になっていたとは」
ユート「見つけた!」
ユーゴ「覚悟しろよ!」
十代「セルゲイ!」
明日香「どうして、一体みんなが何で」
十代「俺達はセルゲイと戦った」
遊馬「それぞれにデュエルを挑んで来た!」
明日香「目的は何?」
遊星「この男の肉体は限りなくホープの肉体に近いという事だ!」
ユート「ドン・サウザンドはアカデミアの技術力を用いてホープの一部からセルゲイを培養した」
ユーゴ「セルゲイがシンクロ次元に送り込まれて暴れ回ってたってのもテストって話だぜ!」
遊矢「セルゲイ・・・!」
明日香「そんな事が」
セルゲイ「7人のデュエリストが勢ぞろいか、お前達の攻撃は堪能した!最高の痛みだったぞ!!」
セルゲイ「見せてやる!お前達の攻撃を受け続けた俺の真の姿を!」
十代「これ以上アカデミアをぶっ壊させてたまるか!」
遊矢「こいつを外に出そう!」
明日香「・・・」
ユーリ「・・・先生」
明日香「行きなさい」
ユーリ「・・・」
明日香「今のあなたは彼らと一緒に戦う権利があるわ!」
ユーリ「行ってきます先生」
明日香「行ってらっしゃいユーリ!」
ユート「何一つとして効果が無い!」
ユーゴ「野郎!」
遊星「やめろユーゴ!」
十代「時既に遅くってやつだぜ」
アストラル「感じる・・・新しいホープの鼓動が」
遊馬「み、見ろよセルゲイの姿が」
セルゲイ「ホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオプ!!!」
ユーリ「あ、あれは何?」
遊矢「セルゲイ・・・だった何か」
セルゲイ「セルゲイ・ザ・ホープ・・・痛みを受けた力が苦痛が!その全てが!俺は最大限まで高めたぞォ!!」
ハートランド「ファンタスティックッ!実に素晴らしい姿だよセルゲイ」
遊馬「ハートランド!」
ハートランド「ふふふ!我がアカデミアが求めていたホープ!アカデミア版ホープ!!」
ユート「何がアカデミアだ!お前は」
ハートランド「だまらっしゃい!私はドン・サウザンド様の忠実なる部下だぞ!」
セルゲイ「皆殺しに」
ハートランド「やめなさい今は動く時ではない」
セルゲイ「・・・」
ハートランド「では、さようなら」
遊馬「待ちやがれ!!」
遊馬「セルゲイは強えぞ」
アストラル「ああ」
遊星「今度こそアカデミアとの戦いに終止符を」
ユーゴ「上等だぜ!」
十代「・・・」
ユーリ「あなたが十代?」
十代「あ、あなた!?」
ユーリ「僕はユーリ・・・天上院ユーリです」
十代「お、おう」
遊矢「すっかり飲まれてるな十代さん」
数日後
遊馬「・・・」
アストラル「・・・」
シャーク「・・・」
カイト「・・・」
Ⅲ「・・・」
遊馬「何処だここ?」
続く
アストラル「私達は未来から来たアキの忘れ物を届けにアキの居る時代まで飛んだはずだが」
カイト「早い話が迷子だ」
Ⅲ「この時代であってるんだよね?」
シャーク「どうなんだカイト!」
カイト「ああ」
遊馬「おーい!アキさーん!!」
シャーク「しかしアキも俺らの次元によく来るよな」
カイト「体質的にあってるからなエクシーズが」
シャーク「は?」
カイト「聞けば好きな色は赤と黒らしいな」
Ⅲ「どういう意味?」
シャーク「そうか!」
遊馬「何かわかったのか!?」
シャーク「黒だなカイト」
カイト「ああ」
アストラル「黒はエクシーズのイメージカラー・・・そういう事だな」
カイト「ああ」
遊馬「さすがカイトだぜ!」
シャーク「あれ見ろよ」
Ⅲ「赤髪の蟹頭・・・しかも全裸」
遊馬「全裸の蟹頭なんて遊星さんの一族しかいねえ!」
シャーク「そこの坊主!」
「母さん!遊馬おじさんの小さいバージョンがやって来たよ」
アキ「珍しいわね過去から飛んでくるなんて」
遊馬「これアキさんのパンツ」
アストラル「忘れ物だ」
アキ「わざわざ?ありがとう!」
カイト「なぜ全裸なんだ」
アキ「夏だからよ」
シャーク「てめえらの次元の奴らは夏になると全裸になるのか?」
アキ「遊星が作った法律よ。イェーガーと検討して夏は全裸でもいいってね」
Ⅲ「36歳の肉体って最高だよね遊馬!」
遊馬「感動だぜ!」
遊馬「あれが遊星さんとアキさんの子供か」
アキ「クラスでも1番なのよ」
シャーク「そっくりだぜ、目つきとか」
Ⅲ「凛々しい感じが遊星さんっぽい」
カイト「さて帰るか」
遊馬「もう帰るのか!?」
Ⅲ「もう少し遊んで行こうよ!」
シャーク「空気読めよカイト」
カイト「・・・」
遊馬「何か遊ぶところとか無いのか?」
アキ「そうね・・・」
シャーク「何だこれは」
アキ「遊星が作った遊園地よ」
カイト「随分と大掛かりだな」
アストラル「何処も彼処も全裸だらけだ」
シャーク「遊園地?ガキの遊びだぜ」
アキ「ふふ」
シャーク「何笑ってんだ!」
カイト「あの遊星がそんなガキの遊び程度の作りはしないだろ」
シャーク「チッ」
遊馬「楽しみだぜⅢ」
Ⅲ「うん!」
アキ「第1ステージ」
チャキッ
チャキッ
チャキッ
カイト「どういう趣向だ」
アキ「3人の殺し屋と戦うのよ」
シャーク「そういうショーだろ?くだらねえエンタメショーってか?」
バンッ
アキ「実弾よ」
シャーク「こいつらマジか!」
カイト「俺がやってやる」
遊馬「何とかクリアしたぜ」
アキ「第2ステージ」
シャーク「今度は何だ」
アキ「連続下着泥棒魔のパンツマンとの戦い」
シャーク「あいつだな」
Ⅲ「どうする?」
シャーク「俺がやってやるぜ!」
遊馬「頑張れシャーク!」
シャーク「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
アキ「嫌がってたのにノリノリね」
アストラル「いつもの事だ」
アキ「第3ステージ」
アストラル「見たところダルマ落としのようだが」
アキ「この大理石で作られたダルマ落としを落とすゲーム」
Ⅲ「じゃあ僕が!」
アストラル「何段あるんだ」
アキ「頭を合わせて108段」
シャーク「108!?」
アキ「その一つ一つに人間の煩悩を退散させる効果があって」
シャーク「遊星自身僧っぽい雰囲気あるからな」
カイト「確かにな」
遊馬「常に冷静沈着だもんな遊星さん」
アキ「第4ステージ」
カイト「何だこれは」
アキ「二十四色囲碁」
シャーク「は?」
アキ「二十四色の囲碁よ」
Ⅲ「奇抜だね」
遊馬「次こそ俺だぜ!」
Ⅲ「頑張れ遊馬!」
シャーク「何だ二十四色って」
カイト「知らん」
アストラル「奇抜だ・・・」
アキ「最終ステージ」
ゾロゾロ
ゾロゾロ
ゾロゾロ
アキ「最後は無数のジャックとのデュエル!」
カイト「やっとまともなのが出たな」
シャーク「上等だぜ!」
Ⅲ「キングとのデュエルなんて光栄だよね!」
アストラル「遊馬!」
遊馬「かっとビングだ!俺!」
アキ「無事クリアね」
遊馬「疲れた・・・」
Ⅲ「結構ハードだね」
カイト「・・・」
シャーク「・・・」
アキ「帰りましょうか」
カイト「ああ」
シャーク「そうだな」
Ⅲ「未来には色々あるんだね」
アストラル「私達が居る時代から約20年後か」
遊馬「ああ!」
龍可「アキさん!」
アキ「龍可!」
カイト「龍可?あの小さい子供か」
シャーク「見ろよ子供のまんまだぜ」
Ⅲ「真っ平らだね」
アストラル「奇怪だ・・・」
遊馬「なあアキさん」
アキ「どうしたの?」
遊馬「龍可は何で子供のままなんだ」
アキ「シッ」
龍可「・・・」
アキ「それは禁句よ」
遊馬「何で?」
アストラル「女性デュエリストは成長と共に胸が成長するはずだが」
カイト「お前デュエリストだろ?」
シャーク「兄貴の龍亞だってデュエリストなんだからよ」
龍可「・・・」
アキ「龍可は成長しないタイプなんだって遊星が」
アストラル「レアなのか!?」
アキ「うん」
カイト「エアバックの無い車みたいなもんだな」
龍可「・・・」
遊馬「そういやアキさんって遊星さんとどうなんだ?」
アキ「どうって?」
アストラル「夫婦なんだから」
シャーク「ヤってんのかヤってねえのか」
アキ「ヤってるわ」
Ⅲ「だよね」
アキ「うん」
カイト「今でもか」
アキ「毎週火曜日と金曜日にね」
シャーク「スーパーのセールみたいな感じだな」
カイト「ああ」
カイト「あいつらは元気にしてるか?」
アキ「遊矢と柚子?うん」
カイト「フッ」
シャーク「あいつらが元気じゃなかったら終わりだぜ」
アキ「八つ子もみんな中学生になって」
Ⅲ「!?」
アキ「どうしたの?」
Ⅲ「八つ子・・・?」
アキ「どうしたの?」
アストラル「八つ子・・・」
遊馬「す、凄え」
カイト「20歳で結婚し翌々年に八つ子誕生か」
シャーク「何やってんだ」
アキ「みんな元気そうでね」
遊馬「さすがデカチン遊矢だぜ!精子も量もハンパじゃねえ!!」
アキ「それと遊馬達は」
遊馬「やめろォ!」
カイト「自分の未来は自分で見る」
シャーク「他の連中だってそう言うだろうぜ」
アキ「・・・そうね」
カイト「幸せそうな人生だな」
シャーク「ああ」
カイト「そろそろ帰るか」
アキ「パンツありがとね」
シャーク「いいって事よ」
Ⅲ「そうですよアキさん」
遊馬「デュエリストは助け合いだぜ!」
アストラル「それも時間を超えてでもな」
遊馬「それじゃ」
アキ「遊星に伝える事は!」
遊馬「目指せ遊矢超え!」
アキ「わかったわ!」
遊馬「よっと」
シャーク「・・・」
Ⅲ「もう夕方だね」
遊馬「こうして遊んでられるのも今日だけかもな」
シャーク「何でだ」
遊馬「アカデミア」
カイト「お前らしくもない」
遊馬「何か嫌な予感がしてよ」
シャーク「何らしくねえこと言ってんだ」
遊馬「・・・そうだよな!」
遊馬「じゃ明日!」
カイト「ああ」
Ⅲ「またね遊馬!」
遊馬「ああ!」
シャーク「じゃあな」
遊馬「・・・」
シャーク「何だ?」
遊馬「またなシャーク!」
シャーク「じゃあな」
アストラル「さっきからどうしたんだ」
遊馬「いや」
翌日
遊星「・・・」
クロウ「・・・」
ジャック「・・・」
ブルーノ「・・・」
遊星「行こう」
続く
数時間前
ブルーノ「遊星!」
遊星「どうしたブルーノ」
ブルーノ「ヌード写真を撮ってくれって依頼が!」
遊星「何!?」
クロウ「俺らは何でも屋じゃねえんだぞ!」
ジャック「何処のどいつだ!」
ブルーノ「氷室さん」
遊星「氷室か」
クロウ「知り合いか」
遊星「ああ」
遊星「誰でもいいのか?」
ブルーノ「誰だもって」
遊星「どうする」
クロウ「・・・」
ジャック「俺が脱ぐか」
クロウ「何でてめえが」
ジャック「別にいいだろ」
遊星「なら脱いでくれ」
ジャック「ああ」
クロウ「大丈夫なんだろうな」
遊星「行くぞ」
ジャック「撮れ」
カシャッ
遊星「というわけでジャックの水着だが」
氷室「いらねえよ!」
遊星「久しぶりに会ったというのに」
氷室「悪いな遊星」
遊星「どういう人物がいいんだ」
氷室「実は趣味でコラ屋を営んでてな」
遊星「コラ屋?」
氷室「女デュエリストまたは男デュエリストのコラ画像の作成だ」
遊星「それを最初に行ってくれ」
氷室「察してくれよ遊星!」
遊星「ならば女性にしよう」
氷室「ありがとよ!」
遊星「そういうわけで誰がいいと思う」
ジャック「俺では不服だというのか!」
クロウ「当たり前じゃねえか」
ジャック「何だと!?」
遊星「どうせなら氷室が腰を抜かすレベルがいい。そして俺が楽しめる」
ブルーノ「柚子、瑠璃、リン、セレナは?」
遊星「セレナのコラ画像作ったら氷室がただではすまない」
ブルーノ「どうして?」
遊星「世の中には踏んではいけない尾があるんだ」
ブルーノ「ふーん」
遊星「明日香さんはどうだろう」
ジャック「気っ風がいい姉御肌だからな」
クロウ「俺らの頼みなら承諾してくれるだろうし」
ブルーノ「だよね」
遊星「それに明日香さんはシンクロ気質だからな」
ブルーノ「どうして?」
遊星「明日香さんの好きな色は青と白」
クロウ「どういう意味だ?」
ジャック「青と白・・・そうか!白はシンクロのイメージカラーだ」
ブルーノ「さすが遊星!」
数時間後
遊星「・・・」
ジャック「・・・」
クロウ「・・・」
ブルーノ「・・・」
遊星「行こうか」
コンコン
遊星「留守か」
ジャック「休日なのにか?」
遊星「学校に行こう」
遊星「明日香さん!」
明日香「遊星くん?どうしたの」
遊星「脱いでください」
明日香「は!?」
遊星「いえ脱いでください」
ジャック「脱げ!」
クロウ「頼むから脱いでくれ!」
ブルーノ「お願いします!」
遊星「明日香さん!」
明日香「わ、わかったわよ」
明日香「これでいい?」
遊星「・・・」
ジャック「・・・」
クロウ「・・・」
ブルーノ「・・・」
明日香「・・・何?」
遊星「いや全裸ではなく水着を」
明日香「それを早く言いなさい!」
遊星「脱げとは言いましたが」
明日香「・・・」
ブルーノ「でも水着なんて無いよ」
遊星「それはどうかな」
ブルーノ「ま、まさか」
遊星「・・・」ゴソゴソ
ジャック「それは」
遊星「着せ替えカメラだ」
ブルーノ「さすが遊星!」
明日香「本当に何でも持ってるのね」
遊星「ええ」
明日香「へえ」
遊星「では・・・」
明日香「・・・」
遊星「!」
ジャック「どうした遊星」
遊星「この明日香さんの肌のハリ・・・まさか」
クロウ「な、何だってんだ」
遊星「処女・・・処女だ!」
ジャック「バカな!」
クロウ「こんな美人で脚綺麗でおっぱいデカい女が処女!?」
ブルーノ「あり得ないよ!」
遊星「確か十代さんと同い年だから24歳・・・処女ですか?」
明日香「処女よ!それが何か問題でもあるの!?」
遊星「何故ですか!」
ジャック「答えろ!」
明日香「相手が居ないのよ!」
クロウ「てめえ・・・腐るほど居るじゃねえか!!」
明日香「失礼ね!何か私がズコズコヤリマのサセ子みたいじゃない!」
クロウ「違うのか?」
明日香「違うわよ!」
ジャック「どうなっているんだ遊星」
遊星「・・・」
遊星「この処女か非処女か装置でも処女と出てる」
クロウ「社会人のくせに柚子と同レベじゃねえか!」
ジャック「恥ずかしくないのか!」
遊星「落ち着くんだ!」
ジャック「しかしだな遊星」
遊星「確かに柚子と同レベルかもしれない・・・だがな」
ブルーノ「うん」
遊星「柚子のが若いぞ」
ジャック「それはそうだ」
クロウ「今更すぎるぜ」
遊星「何故ですか明日香さん」
明日香「関係の無い事よ」
クロウ「気が強えから嫁の貰い手」
明日香「・・・」
クロウ「ねえ事もねえか、うん!ねえよ」
遊星「とりあえず俺達の間では色々と面倒なので可愛いの基準は柚子で考えます」
明日香「そうなの?」
遊星「例えばムクロが1柚子だとすればアキは10柚子・・・十段階の評価なので10柚子となります」
明日香「じゃあ私は」
遊星「8柚子ぐらいですね」
明日香「8!?」
明日香「残りの2は?」
遊星「時々、目つきが悪い時が」
明日香「良く言われるかも・・・」
遊星「婚活しましょうか?」
明日香「それほど困る年齢じゃないし・・・でも前のユーリには顔射されたけど」
ジャック「顔射ぐらい誰だってされるだろ」
クロウ「そうだぜ」
明日香「そうなの?」
ブルーノ「そうだよ」
遊星「顔射されてこそ一人前のデュエリストですからね」
明日香「本当に面白い子達よね、どの次元でも1番弾けてる」
遊星「アキとは違って母乳が出る体質では無さそうだ」
ジャック「母乳飛ばしは十六夜の特技の一つだからな」
明日香「特にこの変態蟹頭だけは」
遊星「それでは水着を」
明日香「じゃお願いね」
遊星「どうせなら全裸でいい気もするが」
ジャック「せっかく脱いだんだからな」
クロウ「そうだぜ」
遊星「・・・そうだな」
氷室「こ、これは」
明日香「どう!」
遊星「全裸の女性だ」
氷室「負けたぜ・・・」
クロウ「やったぜ!」
遊星「氷室はコラ画像を作る。だが俺は脱がせた」
氷室「まるで北風と太陽だな・・・完敗だ」
遊星「フッ」
氷室「俺もこれからは精進するぜ」
遊星「氷室が俺達と同じステージに立つのをずっと待っているぞ!」
遊星「ありがとうございました明日香さん!」
明日香「別に私は」
クロウ「行き遅れるんじゃねえぞ」
ジャック「俺達はいつでも見張っているからな」
明日香「それよりもあなた達の心配をした方がいいわよ」
遊星「大丈夫」
ジャック「俺達は中年になっても一緒に居るだろうな」
クロウ「今ここに居ねえシンジやユーゴ、リン含めてな」
明日香「でもユーゴくんは多分リンちゃんと」
遊星「それはちょっと、兄貴分の俺達が負ける感じなので」
明日香「・・・」
遊星「では明日香さん」
明日香「うん」
遊星「あ、最後に一つだけ」
明日香「?」
遊星「明日香さんはユーリの母親代わりであり担任の先生ですね」
明日香「まあ・・・それが何か?」
遊星「AVっぽくて俺は好きです」
ジャック「俺もだ」
クロウ「俺もだぜ」
ブルーノ「僕だって」
明日香「本当に面白いチームね、この子達」
翌日
セレナ「おい十代!」
十代「どうしたんだセレナ?」
セレナ「暇だぞ」
十代「暇?じゃあ遊びに行くか」
セレナ「本当か!?」
十代「やけに嬉しそうじゃねえか」
セレナ「べ、別に嬉しくなどない!」
十代「ははは」
続く
十代「それで何処がいい?」
セレナ「そんなのお前が決めろ」
十代「俺が?」
セレナ「お前が提案したんだぞ!」
十代「だって暇そうにしてたから、セレナが」
セレナ「くっ・・・」
十代「どうすっかな・・・」
セレナ「・・・」
十代「うーん」
セレナ「・・・」
十代「ってわけだ」
カイザー「いきなりだな」
十代「頼むよ」
セレナ「何処でもいいと言っているだろ!」
十代「そんなに怒るなよ」
セレナ「・・・」
カイザー「前から言おうと思っていたが十代」
十代「ああ」
カイザー「いい加減働け」
十代「あっ」
十代「たまに働いてるぜ、たまにだけどよ」
カイザー「セレナはどう思う?」
セレナ「どうだっていい」
十代「だってよ」
セレナ「こいつは放っておくと何処に行くかわからんからな」
カイザー「それは一理ある」
十代「・・・」
セレナ「わ、私は別にこいつが家に居れば」
カイザー「就職を考えるべきだぞ」
十代「・・・」
三沢「十代は何でもできますからねカイザー」
セレナ「何処から出てきた!?」
三沢「最初から居たぞ」
十代「うーん・・・」
カイザー「何でもいいだろ」
セレナ「・・・おい」
十代「うーん」
セレナ「遊びはどうするんだ!」
カイザー「だったら俺と出かけるか」
セレナ「くっ・・・」
十代「プロも悪くねえしな・・・でも俺は」
三沢「・・・」
十代「すぐに帰る事ができる仕事がいいぜ」
三沢「その理由は?」
十代「セレナが家で一人ぼっちってのは可哀想だからな」
三沢「・・・そうだな」
十代「ゆっくり考えるよ俺は」
三沢「そうだな」
十代「て言うかセレナは」
三沢「カイザーと出かけたぞ」
セレナ「何で崖登りなんだ!」
カイザー「デュエリストらしくな」
セレナ「これでは修行だぞ!」
カイザー「そう修行だ」
セレナ「お前!」
カイザー「生憎だが俺は幼少の頃より子供らしい遊びなんてした事が無かった」
セレナ「お前も私と一緒なのか?」
カイザー「いや自発的に」
セレナ「どうして、また」
カイザー「デュエリストだからだ」
十代「おーい危ねえぞ!」
セレナ「危ないと騒いでいるぞ」
カイザー「十代も随分と心配性になったな」
セレナ「そうか?」
カイザー「それだけ君が可愛いという事だ」
セレナ「そ、そんな事は無い」
カイザー「・・・」
十代「早く降りて来いよセレナ!」
セレナ「うるさい!」
カイザー「・・・」
十代「じゃ帰るか?」
セレナ「・・・」
十代「じゃあなカイザー!」
カイザー「十代」
十代「どうしたカイザー?」
カイザー「いやデュエルモンスター次元の事なんだが」
十代「どうかしたのか?」
カイザー「いや」
十代「?」
セレナ「行くぞ十代」
カイザー「俺に相談した事は事実なのか?」
三沢「ええ」
カイザー「デュエルモンスター次元に大変革が起ころうとしているか」
三沢「十代に相談したかったのですが」
カイザー「なあにあそこもあそこで自ら動き出そうとするモンスターが居るさ」
三沢「だと良いのですが」
カイザー「・・・」
三沢「しばらく様子見としましょうか」
カイザー「ああ」
三沢「一体何が」
翌日
シュッ
シュッ
シュッ
スタッ
ガガギゴ「・・・」
続く
フリード「あれだ」
ガガギゴ「あれは」
フリード「決闘者遺跡だ」
ガガギゴ「・・・」
フリード「あそこにはかつて九十九遊馬の次元出身のブラックマジシャンガールの魂があった」
ガガギゴ「それは知っているが・・・具体的に」
フリード「ドン・サウザンドの影響下でバスター・ブレイダー、暗黒騎士ガイアそしてカオス・ソルジャーらが目覚めようとしている」
ガガギゴ「何ら問題は無いと俺は思うが」
切り込み隊長「問題はある」
ガガギゴ「隊長!」
マナ「始めまして!」
フリード「彼女は」
切り込み隊長「ブラックマジシャンガールのマナです」
ガガギゴ「少したるんでるし服装がキツそうだ」
切り込み隊長「デュエリスト年齢で三十代半ばだそうだ」
ガガギゴ「!?」
フリード「フッ」
マナ「3人はどういう関係で?」
フリード「私は戦士族のリーダーで切り込み隊長の上司でありガガギゴのライバルだ」
ガガギゴ「俺はフリードのライバルで切り込み隊長の部下だ」
切り込み隊長「俺はフリード将軍の部下でガガギゴの上司だ」
マナ「複雑な関係・・・」
フリード「ガガギゴもエクシーズのデュエリストとは所縁があるのだったな」
ガガギゴ「まだ俺が小さい頃に神代凌牙に戦い方を伝授された」
切り込み隊長「さて話を戻そう」
フリード「問題とは」
マナ「バスター・ブレイダーです」
ガガギゴ「バスター・ブレイダー!?」
マナ「バスター・ブレイダーは竜殺しの異名を持っています・・・つまり」
フリード「エクシーズのヌメロン・ドラゴンをシンクロのシグナーの竜を」
切り込み隊長「そして榊遊矢らのドラゴン達もか?」
ガガギゴ「デュエリストのドラゴンをぶった斬るってか?冗談じゃないぜ」
マナ「で、でもバスター・ブレイダーの復活はまだまだ先だし」
ガガギゴ「隊長!俺をデュエリスト達の住む世界に行かせてください!」
切り込み隊長「お前は頭に血が上りやすいからな・・・」
ガガギゴ「フリード!てめえはどうなんだ!?」
フリード「私は」
切り込み隊長「こら!何度も何度も何て口を!!」
フリード「いいんだ」
切り込み隊長「はい将軍!後で説教だぞガガギゴ・・・」
ガガギゴ「すんません」
マナ「やっぱり複雑な関係だ・・・」
戦士ラーズ「切り込み隊長!」
ガガギゴ「ラーズさん!」
切り込み隊長「どうした戦士ラーズ」
戦士ラーズ「話は聞いた!俺達も行こう!」
切り込み隊長「しかしだな」
戦士ラーズ「いいや行かせてくれ!俺の同族はデュエリストと深い関わりがあるんだ!将軍だってそうでしょ!?」
フリード「十代か」
ガガギゴ「十代っていやフリードが助けてやった奴か?」
切り込み隊長「こら!ガガギゴ!」
戦士ラーズ「お前は将軍に毎度毎度生意気な口ばかり!」
ガガギゴ「すんません!」
マナ「では私は決闘者遺跡に結界を」
フリード「すまないな」
ガガギゴ「行こうぜ」
戦士ラーズ「ああ」
切り込み隊長「手始めに何処へ行きましょう将軍」
フリード「・・・」
戦士ラーズ「将軍?」
フリード「そこに居るのは誰だ!」
シュパッ
ガガギゴ「な、何だ!?」
切り込み隊長「この者たちは!」
マナ「デュエリスト達の次元を騒がせている改造デュエルロイド達です!」
「俺はアリジゴクのデュエルロイド!」
「カマキリのデュエルロイド!」
「蟹のデュエルロイド!」
戦士ラーズ「笑止千万!」
切り込み隊長「ここは我らにお任せを将軍!」
ガガギゴ「待ってくれ切り込み隊長!ラーズさん!」
切り込み隊長「どうしたガガギゴ」
ガガギゴ「こいつらは俺が倒すぜ!」
「な、何だこいつは」
「その姿は・・・」
「エクシーズ・チェンジ・・・!?」
フリード「ガガギゴはモンスターの中でも数少ないエクシーズ・チェンジを体得したモンスターでな」
ラーズ「幾度となく救われて来た」
切り込み隊長「少し素行不良な面があるが」
「化け物め・・・」
「・・・」
「・・・」
ガガギゴ「どっちが化け物だっつうんだ」
フリード「では行こう」
切り込み隊長「ええ」
ラーズ「はい」
ガガギゴ「おう!」
切り込み隊長「神代凌牙という男はどういう人物なんだ」
ガガギゴ「俺が小さい・・・って言ってもデュエルモンスター次元とあっちじゃ時の流れは違うからな」
ラーズ「驚くだろうな」
ガガギゴ「そうっすね」
フリード「十代も元気にしてるだろうか」
ラーズ「彼は常に明るいですからね」
翌日
遊矢「・・・」
黒咲「・・・」
権現坂「・・・」
デニス「・・・」
沢渡「・・・」
遊矢「じゃあ会議を始めるからな」
続く
遊矢「何か今後のランサーズについて」
黒咲「俺がレジスタンス仕込みの武術を教えるのはどうだ」
遊矢「って言われてもな」
黒咲「不服か」
遊矢「そういうわけじゃないけど」
黒咲「・・・」
遊矢「わ、わかったよ!睨むなって」
黒咲「検討するな」
遊矢「善処する」
黒咲「・・・」
シンジ「お、やってるな」
権現坂「遅いぞ」
シンジ「って言うと思ってな」
沢渡「こ、これは」
月影「シンクロンドーナツ」
シンジ「食ってみな」
沢渡「・・・」
モグモグ
シンジ「どうだ」
沢渡「何だこのクソみてえな味は!!」
シンジ「ジャンクスチーム味」
デニス「は、はい!」
遊矢「じゃあデニス」
デニス「会議やる意味あるの?」
権現坂「お前!」
沢渡「ちょっと空気読めよ!」
黒咲「・・・」
シンジ「・・・」
遊矢「そうだぞデニス」
デニス「何かごめん」
遊矢「他は」
遊矢「じゃあ」
沢渡「ここからは俺が仕切るぜ!どうだ!!」
黒咲「無理だな」
シンジ「よっ!お調子者!」
デニス「君じゃちょっとね」
権現坂「頼むから大人しくしていろ」
月影「・・・」
遊矢「だってさ」
沢渡「う、うるせえ!」
遊矢「ははは」
遊矢「それよりもアカデミアの事を」
黒咲「ああ」
権現坂「そうだったな」
デニス「・・・」
月影「・・・」
プッ
黒咲「沢渡!」
権現坂「お前屁をこいたな!」
沢渡「俺じゃねえ!」
デニス「くっさ」
沢渡「シンジだ!こく奴なんてシンジしか居ねえ!!」
月影「シンジなら屁が放たれるより前に出て行ったが」
権現坂「なら沢渡だ」
沢渡「何でだよ!」
黒咲「そういうタイプだろ」
遊矢「ご、ごめん」
権現坂「まさか」
デニス「君が!?」
沢渡「ほら見ろ!」
遊矢「ごめんごめん」
沢渡「結局会議もへったくれも無く1日が終わろうとしてるぜ、見ろよ」
黒咲「もう夕方か」
権現坂「ああ」
沢渡「ったくよ」
月影「アカデミアは前にも増して強さを上げている」
遊矢「それは知ってるけど」
月影「兄者の情報ではアカデミアはこれまで散ったアカデミア最高幹部連を蘇らせたそうだ」
遊矢「何だって!?」
権現坂「まさか奴らが!」
月影「スパイをしている兄者の情報だ。間違いない」
黒咲「大佐、博士、大使、将軍」
権現坂「バレット、男爵、大僧正、元帥」
デニス「秘密警察セブンスターズのアポロン、暗黒帝国のゴルドとシルバ」
月影「そして地底王国の魔王と魔次元の魔人デュエリスト」
沢渡「アナルモンスター、提督」
遊矢「それぐらいか?」
月影「後は黒薔薇の熟女やアカデミア幹部候補生に白い明日香」
遊矢「・・・どうにかならないのか」
月影「兄者がアジトに爆弾でも設置し吹き飛ばせば何とでもなるぞ」
遊矢「さすが忍者!」
遊矢「今日は解散って事にしよう」
沢渡「ああ」
黒咲「次に会う時は決戦の場かもしれないな」
権現坂「うむ」
デニス「アカデミアの首領でもあるドン・サウザンドを今度こそ!」
沢渡「やけに気合が入ってるな」
デニス「そうでもしないと殺されるんだよ!」
沢渡「そ、そうか」
黒咲「フン」
遊矢「待ってろよアカデミア!絶対に倒してやるからな!!」
翌日
ユート「ドロー!ドロー!」
カイト「熱心だな」
シャーク「朝っぱらからよくやるぜ」
ユート「カイト、凌牙」
続く
ユート「2人揃って何処に」
カイト「瑠那を覚えているか?」
ユート「確かもう一つの遊馬の次元出身者の」
シャーク「ああ」
カイト「かつてお前に希望皇ホープを渡した奴だ」
シャーク「しかし遊星と十代の次元ももう一つあんだっけか?何でだ」
カイト「エクシーズが三つシンクロも三つ融合も三つ」
ユート「デュエリストの界隈では3人揃えば無敵という諺があるからな」
カイト「ああ」
シャーク「言われてみれば3人揃えば無敵だな」
ユート「その瑠那が」
カイト「あいつは俺の親父の助手だと言うのは」
ユート「知っている」
シャーク「吹っ飛ぶだろうぜユートの奴も」
ユート「どうしたんだ」
カイト「その縁で親父が再婚する。瑠那と親父がな」
ユート「!?」
カイト「驚くな。俺も驚いている」
シャーク「俺は笑っちまうぜ」
ユート「・・・」
カイト「ハルトの事を考えれば母親は必要だからな」
シャーク「だってよ」
ユート「確かカイトより歳上だから」
カイト「問題は無い」
ユート「そうだな」
シャーク「じゃあ迎えに行こうぜ、カイトのおふくろを」
カイト「・・・」
シャーク「何だその眼は」
カイト「・・・フッ」
シャーク「ムカつく目つきしやがって!」
瑠那「お出迎えご苦労様」
カイト「久しぶりだな」
シャーク「よぉ」
瑠那「カイトも凌牙も元気そうで」
ユート「・・・」
瑠那「あなたも居たのね、ユート」
ユート「カイトのお父さんと結婚するというのは」
瑠那「事実よ」
ユート「事実なのか」
瑠那「ええ」
ユート「しかし歳が・・・」
瑠那「それもあるけど」
シャーク「動揺してやがるなユートの奴」
カイト「・・・」
瑠那「他に質問は?」
ユート「いや」
瑠那「・・・あなたは少し真面目すぎる」
ユート「それは良く言われる」
瑠那「ついて来て!」
ユート「ど、どうしたんだ一体」
瑠那「服を脱いで」
ユート「ここで全裸!?」
カイト「安心しろ、瑠那は科学者だ」
シャーク「しかも大学の講師なんだぜ」
瑠那「あそこに薄っすら見える月があるわね?」
ユート「ああ」
瑠那「月には未知の力があるのよ。それを私が見せてあげるわ!」
バッ
瑠那「さあユートも脱いで」
ユート「・・・わかった」
瑠那「惑星にはそれぞれデュエリストの肉体を司っている」
カイト「ちなみに火星は肛門だ」
瑠那「月はデュエリストの脳」
ユート「脳!?」
瑠那「あの月明かりを浴びる事であなたはデュエリストらしく弾けた男になるのよ!」
ユート「どうにも嘘っぽい・・・いや待てよ」
ユート「科学者であり大学講師なら事実なんじゃないか?」
瑠那「暗くなって来たわ」
ユート「信じよう瑠那を」
瑠那「もうすぐ」
ユート「月明かり・・・こ、これは!」
ピカッ
ユート「オヒョヒョヒョ!!」
ユート「・・・はっ!」
瑠那「どう?」
ユート「俺は一体」
カイト「裸踊りをしていたぞ」
シャーク「俺も見たぜ」
ユート「これが月の神秘な力」
瑠那「月とエクシーズ使いには密接な関係があるから」
シャーク「しかし脱ぐとますます凄いな瑠那は」
カイト「それも親父の物になる」
ユート「月とエクシーズ使いか・・・」
翌日
龍可「遊星!」
ユーゴ「遊星なら居ねえぞ」
ジャック「どうしたんだ」
クロウ「いきなり飛び込んできて」
龍可「大人になりたい!」
ユーゴ「何!?」
続く
ユーゴ「余裕余裕!確か赤いキャンディと青いキャンディがあってよ」
龍可「何それ?」
ユーゴ「遊星の作ったキャンディでな」
ジャック「赤は10年若返り」
クロウ「青は10年老けるんだ」
龍可「へえ」
ユーゴ「食ってみるか?」
龍可「うん!」
ユーゴ「じゃあ」
ジャック「待てユーゴ!」
ユーゴ「な、何だよ」
クロウ「お前成長した龍可を知らねえんだよな」
ユーゴ「それが何だ?」
クロウ「あのな」
ユーゴ「わかった!デブってんだろ?」
ジャック「違う」
ユーゴ「じゃあ何だ?」
クロウ「真っ平ら」
ユーゴ「あ?」
クロウ「乳無しなんだよ!」
ユーゴ「乳無し!?」
クロウ「おう!」
ユーゴ「マジで?」
ジャック「事実だ」
ユーゴ「こ、こいつが!?」
龍可「どうしたんだろ驚いて」
ジャック「悲惨な程にな」
クロウ「悪夢だぜ」
ユーゴ「何でだよ!」
クロウ「知らねえよ!」
ユーゴ「・・・」
龍可「頂戴!」
ユーゴ「ど、どうすんだ」
ジャック「すっかり龍可はその気だぞ」
ユーゴ「・・・」
クロウ「ユーゴ」
ユーゴ「・・・ほらよ」
龍可「これを食べるのね」
ジャック「どうなっても知らんぞ」
ユーゴ「・・・」
龍可「どうなるんだろう・・・」パクッ
ポンッ
ユーゴ「!?」
ジャック「感想はどうだ」
クロウ「真っ平らだろ?」
ユーゴ「そ、そうだな」
龍可「へえ私の大人になった姿か」
クロウ「・・・」
ジャック「・・・」
ユーゴ「・・・」
龍可「何かいいかも!」
ジャック「いいのか!?」
龍可「うん!」
ジャック「あの飴玉」
クロウ「持ってちまったな」
ジャック「ああ」
クロウ「いいのか?」
ジャック「遊星も龍亞と龍可には甘いから問題無いだろ」
ユーゴ「ジャック!クロウ!」
クロウ「どうした」
ユーゴ「勃起しちまった!」
ジャック「何だと!?」
クロウ「嘘だろ!」
ジャック「何故だユーゴ!」
クロウ「正気かよ!?おっぱい好きのお前が!」
ユーゴ「脚が綺麗だった」
ジャック「一理あるな」
クロウ「確かに・・・」
ユーゴ「だったらいいじゃねえか!」
クロウ「そういやユートも璃緒の水着見て勃起したとか」
ジャック「根本的に似ているのかもしれないな」
クロウ「ああ」
ユーゴ「寝る前のオカズ決定だな、シコリまくるぞ!」
クロウ「ユートもユーゴも瑠璃やリンではオナニーできなんだとよ」
ジャック「遊矢もだったな」
クロウ「好きすぎると抜けねえんだとよ」
ジャック「そんなものか?」
クロウ「そんなものなんじゃね?」
ジャック「妙な連中だな」
クロウ「ユーリは知らねえ」
ジャック「あいつは壊れてるからセレナで抜くだろ」
クロウ「だろうな」
ユーゴ「成長した龍可最高!」
翌日
ユーリ「いきなり呼び出されたけど一体」
ユーゴ「合コン!」
ユート「・・・」
ユーリ「合コン・・・?」
続く
ユート「すまないが俺には瑠璃が」
ユーゴ「馬鹿野郎!若いうちには、遊ばなきゃいけねえんだ!!」
ユート「しかしだな」
ユーゴ「そういやジャックから聞いたけど、カイトの親父結婚するんだってな?おめでとう」
ユート「ありがとう」
ユーゴ「早く来ねえかな」
ユート「君はリンに罪悪感は無いのか?」
ユーゴ「だって遊びに行く金くれたのリンだぜ」
ユート「そ、そうなのか」
ユーゴ「早く来ねえかな!」
ユート「君は誰を呼んだんだ」
ユーゴ「龍可」
ユート「少女だぞ!」
ユーゴ「そいつはどうかな」
ユート「違うのか?」
ユーゴ「絶対にぶっ飛ぶぜ!」
ユート「君は」
ユーリ「レイさんって先生が言ってたけど」
ユート「レイ?」
ユーゴ「知らねえな」
ユーリ「写真あるけど」
ユーゴ「どうせ・・・おお!」
ユート「綺麗な女性だな」
ユーゴ「明日香の知り合いだけあって凄えな」
ユーリ「や、やめてよ!先生を変な目で見るのは」
ユーゴ「仕方ねえだろ!それが男の性ってやつだぜ!」
ユート「・・・」
ユーゴ「お前は」
ユート「璃緒だが」
ユーゴ「璃緒!?」
ユーゴ「大丈夫か?凌牙の野郎がトチ狂っちまうぞ!」
ユート「そこまでは」
ユーゴ「野郎は大切なものに異常なまでの執着を見せるって話だがな」
ユート「・・・例えばストーカー紛いな事や相手を煽る行為・・・はっ!」
ユーゴ「ど、どうしたんだよ」
ユート「まさか遊矢に気があるんじゃ」
ユーゴ「その傾向はありそうだぜ」
ユート「・・・」
ユーゴ「・・・」
ユーリ「来たよ」
ゴーシュ「お、揃ってるじゃねえか!」
ユート「!?」
ボマー「いい店だな」
ユーゴ「!?」
剣山「飲み会だドン!」
ユーリ「!?」
ゴーシュ「久しぶりじゃねえかユート!」
ボマー「今日は呼んでくれてありがとうユーゴ」
剣山「ザウルス!」
ユーリ「一体何が」
ユート「ゴーシュは」
ゴーシュ「俺は璃緒の代役だぜ!いいノリしてるだろ?」
ユーゴ「ボマーは」
ボマー「無論、龍可の代わりを」
ユーリ「あなたは」
剣山「レイちゃんの代わりザウルス」
ユート「・・・」
ユーゴ「・・・」
ユーリ「・・・」
ゴーシュ「始めようじゃねえか!合コンを!!」
ユート「・・・」
ユーゴ「・・・」
ユーリ「・・・」
璃緒「仲良くやってるかしら?」
龍可「大丈夫よ!ユーゴはちょっと心配だけど」
レイ「ユーリってどんな子なのか見て見たかったな」
ロジェ「勢ぞろい・・・ですね」
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
ロジェ「な、懐かしの大幹部連中だ・・・しかも脳改造されているから私の傀儡!」
零王「相変わらず悪趣味な事を」
ロジェ「出ましたねプロフェッサー!」
零王「行動はいつ」
ロジェ「彼らを一斉にそれぞれの次元へと解き放つ」
零王「いつだと聞いているんだ」
ロジェ「私の気分次第です。ここは私のアカデミア!」
零王「妙に自信たっぷりだな」
ロジェ「始めましょうか」
ロジェ「これよりアカデミア最終作戦を決行する」
ロジェ「覚悟するがいい!不動遊星!!」
数日後
遊矢「そういうのは良くないぞ?ユート、ユーゴ」
ユーリ「・・・だってさ」
ユート「あ、ああ」
ユーゴ「妙に済ましやがって!」
遊矢「俺は純情だから」
続く
ユート「エクシーズ次元も復興が進んでいるな」
黒咲「ああ」
ドゴオオオオオオオオオオオオン
ドゴオオオオオオオオオオオオン
ドゴオオオオオオオオオオオオン
黒咲「何だあの火柱は!?」
ユート「行こう隼!」
黒咲「ああ」
黒咲「一体何が」
ユート「まさかアカデミアの」
璃緒「一列に並んで!」
ドゴオオオオオオオオオオオオン
璃緒「!?」
アナルモンスター「・・・」
璃緒「この男は」
アナルモンスター「神代璃緒・・・バリアン七皇の紅一点」
璃緒「ドン・サウザンド復活のためにアナルエネルギーを集めていたアナルモンスター」
アナルモンスター「更なる強化を経て蘇ったのだ!!見せてやろう俺の強化した姿を!!」
璃緒「モンスター!?」
サイレントアビス「デュエルだ神代璃緒よ!」
璃緒「せっかく復興したエクシーズ次元を再び!」
サイレントアビス「それがどうした!」
カサカサ
璃緒「は、早い!」
サイレントアビス「敗北を認めるのだ!」
璃緒「瑠璃は自分の責任でエクシーズ次元は壊滅したと言っていた!」
カサカサ
カサカサ
璃緒「精霊次元で心身共にリハビリしている璃緒のためにも私が戦う!」
璃緒「あんたを叩き潰す!!」
サイレントアビス「姿が消えた・・・」
ビュンッ
サイレントアビス「そこか!」
璃緒「こっちよ」
サイレントアビス「ちょこまか・・・こ、これは!?」
璃緒「動けないでしょ」
サイレントアビス「あ、足が凍って!」
璃緒「デュエルエナジーを極限まで高め周りを冷気にしたわ!」
サイレントアビス「クソ!」
璃緒「これが氷の剣メラグの力の一旦よ!」
ユート「お前は提督!」
黒咲「蘇ったのか!?」
提督「ドン・サウザンドチェンジ!」
バカッ
黒咲「姿が」
インヴィシル「天魔神インヴィシル!これが俺の新しい姿よ!!」
黒咲「ユート」
ユート「隼」
インヴィシル「あの時の恨みを晴らしてくれる!」
ユート「何度だって倒してみせるさ!」
バッ
バッ
バッ
ユート「光と闇のエネルギー弾か!」
インヴィシル「当たれば一溜まりも無いぞ!」
黒咲「少し時間を稼げるか!?」
ユート「何をする気なんだ!」
黒咲「俺に提案がある!」
ユート「提案!?」
黒咲「RR-サテライト・キャノン・ファルコン!!」
インヴィシル「追い詰めたぞユート」
ユート「それはどうかな」
インヴィシル「何だと!」
ユート「今だ隼!」
黒咲「行くぞ提督!RR-サテライト・キャノン・ファルコンの攻撃!!!」
黒咲「エターナル・アベンジ!!!」
インヴィシル「ヌグッ!狩られるだけの・・・負け犬が・・・!」
黒咲「人はどん底から這い上がった方が強い」
インヴィシル「こ、こんなもの!」
黒咲「俺達レジスタンスやシンクロ次元のコモンズに比べ融合次元の連中の覚悟は軽い!あのバカ共を見ていればわかる」
インヴィシル「チクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
サイレントアビス「シュル!」
ユート「璃緒!」
サイレントアビス「勝負は預けておく」
璃緒「あっ!」
黒咲「奴は」
璃緒「アナルモンスターですわ」
ユート「アナルモンスターに提督・・・ネオアカデミアの幹部だ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ユート「こ、今度は何だ!?」
璃緒「あれ!」
F・G・D「ユート!黒咲隼!メラグ!」
ユート「その声はドン・サウザンド!」
F・G・D「この地で抹殺してくれる!死ねい!!」
黒咲「・・・後は頼んだ!」
ユート「隼!」
黒咲「お前は生きろ!生きて・・・エクシーズ次元の柱となれ!!」
璃緒「黒咲さん!」
黒咲「璃緒・・・瑠璃と仲良くしてやってくれ」
ユート「やめるんだ隼!!」
黒咲「行くぞドン・サウザンド!かっとビングだ!!俺!!」
璃緒「あれはドン・サウザンドだったの?」
ユート「いやドン・サウザンドがF・G・Dの肉体を通して喋っていただけだ」
璃緒「・・・」
ユート「エクシーズ次元に襲撃・・・まさか」
璃緒「他の次元にも!」
ユート「みんなに伝えよう」
璃緒「うん」
ユート「隼・・・くっ」
璃緒「みんな無事で居て」
ユート「遊馬・・・遊矢・・・!」
遊馬「こ、こいつは」
アストラル「アカデミアの改造デュエリスト!バカな!」
将軍「正式には融合改造デュエリストだ九十九遊馬!」
アストラル「アカデミア四代目幹部の将軍」
カイト「2種類の動植物を融合させた改造デュエリストを操っていた男!」
将軍「神代凌牙!お前の妹もエクシーズ次元で大変な目に会っているだろうなァ」
シャーク「てめえ・・・ヒル野郎!!」
将軍「私はヒルなどでは無い・・・ドン・サウザンドチェンジ!」
アストラル「その姿は!」
レプティレス・ラミア「始めようか、闇のデュエルを!!」
レプティレス・ラミア「行くがいい!再生融合改造デュエリスト共よ!」
アストラル「来るぞ遊馬!」
カイト「そいつらに触るな!」
シャーク「ビビってんじゃねえ!」
カイト「違う・・・よく見ろ!」
アストラル「それぞれにかつて無い物が口についている」
遊馬「強化改造ってやつか?」
カイト「いやレプティレス・ラミアの効果はシンクロ召喚に成功したとき攻撃力0のモンスターを破壊する」
アストラル「つまり」
カイト「あの化け物共の口についた管は俺達のデュエルエナジーを吸収し文字通り攻撃力0にするという事だ!」
遊馬「な、何だって!?」
シャーク「だったら、どうすりゃいいんだ!」
カイト「落ち着け」
シャーク「璃緒が!」
カイト「璃緒はエクシーズ次元の復興支援をしている」
アストラル「一緒に居るのはユートと黒咲だ。心配はいらない」
シャーク「・・・」
遊馬「シャーク!今は奴を倒す事が大切だぜ!!」
シャーク「わかったよ!」
遊馬「まずは親玉を叩く!そうだよなカイト!!」
カイト「ああ!」
遊馬「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
バシッ
遊馬「ぐわっ!」
レプティレス・ラミア「やれ!」
ゾロゾロゾロゾロゾロゾロ
アストラル「遊馬!」
シャーク「遊馬に触るんじゃねえ!!」
カイト「数が多すぎる・・・このままでは」
アリト「遊馬!」
Ⅲ「僕達を忘れてもらっちゃ困るよ!!」
遊馬「Ⅲ!みんな!!」
Ⅳ「水臭えんだよ!」
シャーク「遅えんだよ!」
ベクター「道が混んでてよォ~!」
カイト「お前達も来たのか」
ツァン「まあね!」
アンナ「俺達の力でこの次元を守るぜ!」
アストラル「AV女優、バリアン七皇、トロン一家それにアンナ」
遊馬「この次元って呼び方は今日限りだ・・・今からこの次元はZEXAL次元だ!」
カイト「確かに相応しい名だ!」
レプティレス・ラミア「ZEXAL次元だと!?」
アストラル「ゼアルとは我々を象徴する言葉!」
カイト「俺たち三勇士と呼ばれる奴らだけではない!」
シャーク「AV女優のツァンと恵先生も七皇もⅣら兄弟やアンナらだって居るんだぜ!」
Ⅳ「三勇士?俺を入れて四勇士の間違いなんじゃねえか?」
アストラル「これがデュエリストの絆だ!」
遊馬「決して折れねえ絆だぜ!!」
レプティレス・ラミア「おのれ!」
カイト「雑魚は俺達に任せろ遊馬!」
シャーク「てめえは将軍の野郎を!」
アンナ「かっとビングだぜ遊馬!」
遊馬「任せろ!」
レプティレス・ラミア「九十九遊馬!」
アストラル「遊馬!」
遊馬「ゼアルだな!」
レプティレス・ラミア「何がゼアルだ!」
アストラル「今から行うゼアルはただのゼアルではない!」
遊馬「力のゼアル!俺とアストラルのライバルのカイトの力だ!」
アストラル「行くぞ遊馬!」
遊馬「デュエルする事で俺達の中にもギャラクシーの魂が刻まれている!」
アストラル「エクシーズの力の象徴!」
遊馬「ギャラクシーゼアル!!」
レプティレス・ラミア「こ、これは」
レプティレス・ラミア「恐る事など・・・無いわ!」
シュルルルルルル
ガシッ
レプティレス・ラミア「つ、掴まれた!?」
アストラル「ギャラクシーゼアルの力と防御力を侮るな!」
遊馬「宇宙の果てまでぶん回してやるぜ!!」
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン
レプティレス・ラミア「アアアアアアアアアアアアアア」
遊馬「ぶっ飛べ!!」
レプティレス・ラミア「アギャアアアアアアアアアアアアアア」
遊馬「やったぜ!」
遊馬「終わったぜ」
シャーク「こっちもだ」
カイト「・・・」
アンナ「あ、あれ」
零王「お前達がエクシーズ次元に居たら私達も制圧はできなかっただろうな」
遊馬「プロフェッサー!」
アストラル「全ての元凶の!」
零王「元凶?悪いのはドン・サウザンドだろ」
遊馬「何でエクシーズ次元を壊滅させたんだ!」
零王「・・・」
遊馬「答えろ!」
零王「誰でも玩具を持てば試したくなるだろ?それだけだ」
シャーク「何処でもいいってのか!」
零王「力を見せつけるには犠牲が付き物だ。何を甘ったれた事を・・・少しは零児を見習え」
カイト「生憎だが零児のような不人情な奴とは関わりを絶っていてな」
シャーク「来いよつるっぱげ野郎!てめえの死骸を赤馬の家のポストにぶち込んでやるぜ!」
零王「私の前に、彼らを倒してみろ」
アストラル「アカデミア三大幹部!?」
零王「1番の問題は血気盛んな九十九遊馬の次元・・・いやZEXAL次元の連中だ」
遊馬「みんな行くぜ!」
シャーク「覚悟しやがれ!!」
零王「物事は客観的に見ないと始まらない。不動遊星への復讐に固執しているロジェなど所詮は小物」
遊星「どうやら大変な事になっているようだな」
ジャック「アカデミア最高幹部の連中達が」
クロウ「モンスターに変わりやがった!?」
ボム・フェネクス「久しぶりだな不動遊星らチーム5D'sの諸君!」
ナチュル・ビースト「どうやら自体が飲み込めないようだな」
鳥銃士カステル「無理も無いアカデミア最後の攻撃が始まったのだからな」
仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー「不動遊星!」
ブルーノ「遊星!」
遊星「バレット、男爵、大僧正、元帥・・・俺達が倒して来たアカデミア最高幹部」
クロウ「ゾンビ軍団が!全員叩きのめしてやるぜ!!」
カステル「カアアアアア!!!」
ダンッダンッダンッ
クロウ「危ねえ!」
カステル「若返った気分だ!クロウ・ホーガン!!」
クロウ「上空からの射撃か・・・」
カステル「逃げろ逃げろ!何処までも逃げるがいい!!」
クロウ「チッ!」
カステル「カカカカカ!!!」
クロウ「鉄砲玉のクロウ様を舐めるんじゃねえ!!」
カステル「カアアアアア!」
ナチュル・ビースト「何処だ?何処へ行った!」
アンチノミー「ここだ!」
ナチュル・ビースト「あの間の抜けた顔をした青髪は何処へ行った!?」
アンチノミー「その質問に答える必要は無い」
ナチュル・ビースト「ならば力ずくで!」
アンチノミー「まるで獣だな」
ナチュル・ビースト「くたばれ!!」
アンチノミー「生憎だが・・・くたばるわけには行かない!」
ゴンッッ
ナチュル・ビースト「こ、こいつ・・・かなりの手練れ!?」
ジャック「・・・」
マスクド・ヘルレイザー「ジャック・アトラスか」
ジャック「醜悪な姿だな」
マスクド・ヘルレイザー「ただのデュエリストには到達できぬ境地があるのだ!」
ジャック「フフフ」
マスクド・ヘルレイザー「何がおかしい!」
ジャック「憐れな奴とはお前の事を言うのだろうな」
マスクド・ヘルレイザー「くっ」
ジャック「来い」
マスクド・ヘルレイザー「目にもの見せてやる!!」
遊星「・・・」
ボム・フェネクス「どういう気分だ不動遊星」
遊星「お前達4人だけのか?」
ボム・フェネクス「いや配下の」
遊星「おかしいと思わないか?」
ボム・フェネクス「何がだ」
遊星「何故お前達以外の奴らが居ないのかを」
ボム・フェネクス「ま、まさか」
遊星「気がついたようだな」
ボム・フェネクス「くっ!」
鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」
プラシド「・・・」
牛尾「恐ろしい奴らだぜ」
プラシド「他に斬る奴は」
牛尾「安心しろ、もういねえよ」
鬼柳「まーだ満足できてねえよ」
牛尾「遊星らは大丈夫なんだろうな」
鬼柳「おいおい遊星だぜ?心配いらねえよ」
プラシド「遊星を斬るのは俺の役目だからな」
牛尾「そ、そうだな」
遊星「・・・」
ジャック「・・・」
クロウ「・・・ブルーノは?」
ジャック「あいつは何処へ行った!?」
ブルーノ「こ、ここだよ!」
クロウ「どうやら無事のようだな」
ジャック「この程度でへこたれる俺達では無い」
遊星「ああ」
ロジェ「見事としか言いようが無い」
遊星「誰だお前は!」
ロジェ「・・・」
ロジェ「不動遊星を中心に一丸となるシティのデュエリスト・・・シンクロ使いはやはり脅威だ」
ジャック「誰だお前!」
ロジェ「さながら5D's次元と言うべきなのか」
クロウ「アホそうな顔してる割にはいいセンスしてるじゃねえか」
ロジェ「こいつを受け取るがいい!」
遊星「何だこれは」
ロジェ「それがアカデミアの本拠地にたどり着く道標!次に会う時は必ず・・・」
遊星「どう見たって怪しい」
ジャック「捨てておけ」
ロジェ「こら!」
ロジェ「覚えておくんだな不動遊星よ」
遊星「何をだ」
バレット「ハァハァ・・・」
ロジェ「次は負けないという事だ!次で私とお前の因縁に決着がつく!」
クロウ「知り合いか?」
遊星「まるで知らんぞ」
ジャック「どうせ大した奴では無い」
ロジェ「覚えておけ・・・絶対に負けない秘策がある!」
ロジェ「不動遊星!!」
遊星「?」
ロジェ「チッ、ふざけた事を何度も何度も!」
「ロジェよ」
ロジェ「ドン・サウザンド様!」
「エクシーズ次元に続いて5D's次元の侵攻にも失敗したようだが」
ロジェ「他の次元は!」
「やはり零王の方が一枚上手か」
ロジェ「比較するのはやめて貰いたい!」
「・・・」
ロジェ「ドン・サウザンド・・・お前には既に全能の神たる資格などない」
ロジェ「お前の全てを私が貰う。そして私が二十四次元の王として君臨してくれる!!」
十代「本日15時アポロン宮殿で待つ・・・あいつ生きてやがったのか」
「」
「」
「」
「」
「」
十代「そして秘密警察セブンスターズの室長連中か」
ユベル「どうやらアカデミアの大侵攻が始まってるようだね」
十代「見たいだな」
ユベル「君の因縁の敵は秘密警察セブンスターズの第一室長アポロンか」
十代「俺のデータを元に生み出された太陽神の名を持つ野郎さ」
十代「・・・来てやったぜアポロン!」
アポロン「待ちわびたぞ遊城十代よ!」
十代「・・・」
アポロン「・・・」
十代「来いよ」
アポロン「チェンジ!」
ユベル「この姿は」
フェニックスガイ「どうだ遊城十代!」
十代「何も驚かねえよ、来い」
フェニックスガイ「!」
十代「ハァッ!」
ズンッ
ドドンッ
ドドンッ
ドドンッ
フェニックスガイ「そこだ!」
シュッ
フェニックスガイ「残像!?」
シュッ
シュッ
シュッ
フェニックスガイ「は、速い・・・何という速さだ」
フェニックスガイ「・・・!」
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
シュッ
フェニックスガイ「遊城十代・・・こいつの強さは!」
フェニックスガイ「前に出会った頃より」
ゴスッッッ
フェニックスガイ「!?」
十代「勝負あったな・・・」
フェニックスガイ「あり得ない・・・」
十代「俺の次元はアカデミアに侵攻はさせねえよ!」
フェニックスガイ「む、無念・・・」
ユベル「いつから君の次元になったんだ」
十代「じゃあ・・・GX次元」
ユベル「意味は?」
十代「GとかXとかって何カッコいいじゃん?」
ユベル「・・・」
コザッキー「ヌメロニウムロボ2号が!!」
カイザー「サイバー流に機械類など通用せん!」
コザッキー「おのれ!」
カイザー「やめておいた方がいい、その貧弱な肉体で」
コザッキー「科学者を舐めるな!」
カイザー「仕方が無い」
カイザー「サイバー流奥義!千条鏤鞭拳!」
スパッスパッスパッ
コザッキー「あぎっ・・・」
カイザー「既に目に見えぬほど細く鋭い刃鋼線を周囲に覆っていた。お前の負けだ」
ヒュンッ
十代「カイザー!」
カイザー「どうやらお前も」
十代「そういうカイザーも」
カイザー「遊馬、ユート、遊星」
十代「そして俺ら」
カイザー「アカデミア最大の侵攻か」
十代「気合入れようぜ気合!」
カイザー「ああ」
十代「とことんやってやるぜ!」
カイザー「武藤遊戯の次元は?」
十代「フリード達が守ってくれてるらしいぜ」
カイザー「それは良かったな」
三沢「十代!カイザー!」
十代「三沢!」
カイザー「どうする」
十代「片が付いたらみんなスタンダードに行ってると思うぜ」
カイザー「そうだな」
三沢「なら俺達も」
十代「行くか!」
十代「セレナどうしてるかな」
カイザー「珍しいなセレナを連れてないなんて」
十代「だって危」
プルルル
十代「もしもし」
セレナ「私だ!」
十代「定期的に電話がかかってくるんだぜ」
カイザー「・・・」
三沢「まるで母親ですね」
カイザー「ああ」
ヒュルルル
ドンッ
マナ「いたた・・・」
マナ「・・・何処ここ!?」
ゴルド「何だ?」
シルバ「何かが落下して来たぞ」
マナ「えーっと確か私は」
マナ「ガガギゴさん達に頼まれて・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
マナ「モンスター!?」
「シャッ!」
マナ「えいっ!えいっ!」
「ギャッ!」
マナ「ここは一体・・・?」
「バードマン様!」
バードマン「何だ」
「妙なコスプレをした年増の女が」
バードマン「年増の女?」
ピッ
マナ「何処なんだろう・・・」
バードマン「何者だ」
「サッパリです」
バードマン「データを調べろ!」
「はい!」
バードマン「ブラックマジシャンガールのマナ・・・デュエリスト年齢で36歳か」
「どうやら九十九遊馬の」
バードマン「ZEXAL次元の出身モンスターか」
「ええ」
バードマン「始末しろ」
「了解しました!」
バードマン「このDM次元は完全に制圧した。奴が九十九遊馬らの仲間なら始末せよ!」
ゴルド「待てバードマンよ」
シルバ「そう早まるな」
バードマン「ゴルド様にシルバ様!」
ゴルド「あの女を捕らえるのだ」
シルバ「これは命令だ」
バードマン「仰る事はわかりますが何故」
ゴルド「これを見よ」
シルバ「よく見るのだ」
バードマン「こいつは」
「モニターの女にそっくりだ!」
「どうして」
ゴルド「驚いたようだな」
シルバ「その理由を教えてやろう」
バードマン「なるほど太古の戦いで奴の魂は分離したと」
ゴルド「ああ」
シルバ「二つが再びオーバーレイする事で脅威の力を得るのだ!」
バードマン「・・・シムルグ!」
シムルグ「ピイイイイイイイイイ!!!」
バードマン「行くぞ!」
シムルグ「ピイイイイイイイイイ!!!」
バードマン「その任務は私が直々に受けましょう!」
ゴルド「行くのだバードマン」
シルバ「噂の魔法熟女を捕らえるのだ!」
シムルグ「ピイイイイイイイイイ!!!」
マナ「!?」
バードマン「見つけた!」
マナ「まただ・・・!」
バードマン「お前を捕らえ私もアカデミア最高幹部の座へ!」
シムルグ「ピイイイイイイイイイ!!!」
マナ「えいっ!」
バードマン「半端な魔法熟女め!」
シムルグ「ピイイイイイイイイイ!!!」
マナ「きゃああああああああああああ」
バードマン「その弛んだ下腹部で何が魔法使いだ!」
マナ「人が気にしてる事を抜け抜けと」
バードマン「ムチムチした魔法使い族など!」
マナ「私だって好きで歳取ったわけじゃないんだから!」
マナ「しかも生き返った影響で来年の夏には一つ歳がランクアップって・・・」
バードマン「何をブツブツと!」
マナ「私にも大昔の力さえあればば・・・」
バードマン「ハハァ!!」
マナ「力・・・多くのデュエリスト達の・・・!」
マナ「再び私に力を!!」
ゴルド「こ、これは!」
シルバ「奴の半身が!?」
ゴルド「ヌオッ!」
シルバ「グワッ!」
ピカッ
ゴルド「こ、こいつは」
シルバ「追うぞ!」
ゴルド「我らが逃がした事がバレれば」
シルバ「ドン・サウザンドの粛清が」
ゴルド「何としてでも」
シルバ「待て!」
マナ「こ、これは」
「久しぶりね私」
マナ「遥か昔に分離した私の」
「今こそ一つになる時よ!」
マナ「うん!」
マナ「エクシーズ・チェンジ!!」
バードマン「な、何だと!?」
マジマジ☆マジシャンギャル「・・・」
バードマン「何だその姿は!?」
マジマジ☆マジシャンギャル「これがエクシーズ生まれの私の本気!」
バードマン「貴様ァ!」
マジマジ☆マジシャンギャル「フンッ!」
シムルグ「ピギイイイイ!」
マジマジ☆マジシャンギャル「このモンスターは既に私の支配下にある!」
バードマン「何がギャルだ!」
マジマジ☆マジシャンギャル「心はギャル!いつだって若いのよ!!」
バードマン「この破廉恥ババア!!!」
ゴルド「遅かったか」
シルバ「バードマンめ」
バードマン「」
マジマジ☆マジシャンギャル「次は」
ポンッ
マナ「あ、あれ!?」
ゴルド「こいつは傑作だ!」
シルバ「元に戻ったぞ!!」
ゴルド「行くかシルバ」
シルバ「ああゴルド」
ゴルド「攻撃!」
シルバ「朽ち果てろ!!」
マナ「一か八か・・・六芒星の呪縛!」
ピキッ
ピキッ
ゴルド「バカな!?」
シルバ「み、身動きが!」
マナ「魔力が戻ってる・・・光の護封剣!」
グサッ
グサッ
ゴルド「魔法熟女!」
シルバ「ゆ、許さんぞ!!」
マナ「・・・」
ゴルド「アカデミアに楯突く新たな敵!」
シルバ「貴様は九十九遊馬らと関わりがあったが見逃していた!」
ゴルド「だがこれで終わり」
シルバ「何処にも逃げられんぞ!!」
マナ「だったら戦う・・・最後の最後まで!」
マナ「黒魔導爆裂破!!!」
ゴルド「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
シルバ「ぎゃあああああああああああああああああ」
ガガギゴ「大丈夫か!」
マナ「ガガギゴさん!」
ガガギゴ「お、お前やったのか!?」
マナ「はい!」
ガガギゴ「・・・凄え」
マナ「フリードさん達は?」
ガガギゴ「フリード達は唯一の生き残りの本田ヒロトって奴を筆頭に戦ってるぜ」
マナ「ではここは」
ガガギゴ「伝説のデュエリストである武藤遊戯とかいう奴の次元さ」
マナ「あの十代さんが尊敬する・・・」
ガガギゴ「お前はどうする」
マナ「・・・」
ガガギゴ「戦おうぜ俺達も」
マナ「アカデミアと?」
ガガギゴ「俺もお前もエクシーズの奴らとの縁が深いからな!」
マナ「はい!」
ガガギゴ「ってわけです隊長」
切り込み隊長「あまりはしゃぐんじゃないぞ」
ガガギゴ「だってさ」
切り込み隊長「いや私はお前に言っているんだぞ」
ヤリザ「ならば拙者も同行しよう」
ガガギゴ「誰だこいつ!?」
ヤリザ「拙者はヤリザ!カイト殿とは少し縁があってな」
マナ「連合軍の?」
ガガギゴ「・・・」
切り込み隊長「私は知らんぞ」
ヤリザ「行くでござる!」
ガガギゴ「行こうぜ」
マナ「よろしくお願いしますヤリザさん」
ヤリザ「うむ」
ロジェ「・・・ッッ!」
「愚か者め!」
ロジェ「申し訳ございません!」
「口だけの中間管理職が」
ロジェ「い、今なんと」
「誰がアカデミアを崩壊に導いた!」
ロジェ「ゆ、遊城十代でございます」
「違う!貴様だ!!」
ロジェ「わ、私ですか!?」
「そうだ!」
ロジェ「その理由をお聞かせください!」
「それぐらい自分で考えるがいい」
ロジェ「ドン・サウザンド様!」
「お前がもう少し賢ければ此度の戦は起こらなかった」
ロジェ「ですがプロフェッサーも!」
「お前はそれ相応の働きをしたのか」
ロジェ「そ、それは」
「無能は無能・・・お前は出世欲だけが一人前のクズだ」
ロジェ「クズ・・・私が」
「我の最大のミスはお前ごときを代弁者に仕立て上げた事だ!」
ロジェ「クズ・・・私がクズ」
ロジェ「ドン・サウザンド・・・ドン・サウザンド!!!」
ロジェ「ここに宣言する!私は今日この日を持ってドン・サウザンドに反旗を翻すと!」
ユーゴ「なーんで護衛しなきゃならねえの?」
シンジ「仕方ねえだろ。遊星の知り合いなんだから」
ユーゴ「しっかし綺麗でおっぱい大きいってのは反則だよな」
シンジ「ミスティ・ローラ?すっげえな」
ミスティ「お疲れ様」
ユーゴ「おっす!」
ミスティ「あらあら」
ユーゴ「へへへ」
シンジ「一丁前に照れてやがる」
ユーゴ「うるせえ!」
黒咲「・・・ここは」
ギース「ここはシンクロ次元だ」
黒咲「そうかF・G・Dとの戦いで俺は」
ギース「聞け!」
黒咲「雑魚が吠えるな」
ギース「雑魚?このアカデミア教師の人間狩りのギースが雑魚だとほざくか」
黒咲「人間狩りだと?」
ギース「融合次元にあるアカデミアの全てに俺は教えたのだ人間狩りをな!」
黒咲「貴様!」
ギース「ククク」
黒咲「覚悟はできているな!?」
ギース「負け犬がほざくな!」
黒咲「負け犬は・・・貴様の方だ!」
ゴスッ
ギース「うっ!」
黒咲「貴様の下らん教えがエクシーズを滅ぼした・・・覚悟しろ!」
バチッ
黒咲「鞭か」
ギース「ただの鞭ではない!こいつには電流が流れていてな」
バチチチチ
ギース「さあ」
黒咲「下らん」
ギース「ああん?」
黒咲「デュエリストが電流程度で苦しむとでも思っているのか!!」
ギース「!?」
バチチチチバチチチチバチチチチ
ギース「こ、こいつ!」
ガシッ
黒咲「武器に鞭を使用するなど笑止千万!」
黒咲「貴様の肉体に徹底的に刻んでくれる!!」
ユーゴ「へえ弟が」
ミスティ「ええ・・・」
ユーゴ「・・・」
ミスティ「・・・」
スタッ
スタッ
スタッ
スタッ
ミスティ「モンスター!?」
シンジ「おいユーゴ!」
ユーゴ「こいつら!」
カオス・ソーサラー「・・・」
バオウ「・・・」
スカルビショップ「・・・」
デミス「・・・」
シンジ「アカデミア幹部候補生!」
ユーゴ「てめえら!!」
カオス・ソーサラー「地獄より舞い戻った」
バオウ「再びデュエルと行こうか」
スカルビショップ「この前の恨みを」
デミス「晴らしてくれる!」
ユーゴ「来いよ!」
シンジ「てめえの相手は俺だ!」
バオウ「当たり前だ!」
ユーゴ「じゃあ俺は3人か?上等だ」
ミスティ「私も居るわ」
ユーゴ「おいおいモデルは喧嘩なんて」
ゴキンッ
カオス・ソーサラー「ンブッ!」
ユーゴ「物騒な物持ってるじゃねえか?メリケンなんてよォ」
ミスティ「護身用にね」
ユーゴ「何で一緒に戦ってくれるんだ!?」
ミスティ「年下の子を見ると守りたくなるのよ!」
スカルビショップ「この女!?ボクシングか!」
シュッシュッシュッ
ミスティ「もし弟のトビーが生きてたら」
ユーゴ「男らしい女だぜ!ったく遊星の知り合いはアキさんといい肝っ玉が座ってやがるぜ」
ガゴンッ
スカルビショップ「グワッ!!」
ユーゴ「ナイスアッパー!」
ミスティ「1人目!」
ユーゴ「俺も負けられねえ!」
ユーゴ「ウオラァ!!!」
バシンッ
カオス・ソーサラー「ガハッ!」
ユーゴ「ミスティ!」
ミスティ「2人目!」
デミス「チッ、だらしない」
ユーゴ「こっからはタイマンだ」
ミスティ「男らしく?」
ユーゴ「その通り!」
バオウ「我が大剣と互角に渡り合うとは・・・しかも鉄パイプで」
ポンポン
シンジ「俺ら貧しい生活してたからよ、チャンバラごっこなんて鉄パイプでしかやれねえんだ」
バオウ「ッッ!」
シンジ「ソオラァ!!」
ボゴオオッ
バオウ「オオッ!?」
シンジ「覚悟しろよ、てめえの剣術なんてプラシドに比べりゃカスだ」
バオウ「シンジ・ウェーバー!」
シンジ「ほら来いよ」
デミス「こいつ・・・」
ユーゴ「ハァ・・・タフだな」
ミスティ「・・・」
デミス「幹部候補生を舐めるな!」
ユーゴ「うるせえんだよゾンビ野郎!!」
ヒュンッ
デミス「・・・」
ユーゴ「ここだよ」
デミス「!」
ユーゴ「じゃあな!」
シンジ「あーしんど」
黒咲「シンジか」
シンジ「黒咲?何やってんだお前」
黒咲「飛ばされた」
シンジ「ふーん」
黒咲「呑気な奴だ」
シンジ「だから」
黒咲「感じてみろ遊星らのデュエルエナジーを」
シンジ「こ、こいつは」
黒咲「アカデミアの大攻勢が始まっている」
シンジ「ああ・・・わかったよ遊星」
黒咲「どうだ」
シンジ「何だよ5D's次元って」
黒咲「・・・」
シンジ「ま、えらい事になってるって事は確かだ」
黒咲「参戦するだろ」
シンジ「当然だぜ!」
黒咲「ならば合流するぞ」
シンジ「おう!」
黒咲「エクシーズ、シンクロ・・・他の次元でも大攻撃が始まっているというのか」
十代「よっと」
十代「さあてシンクロ次元に来ちまったぞ」
ユベル「何故シンクロに」
十代「何でだ」
ユベル「・・・」
十代「確かシンクロ次元には融合次元の技術の一部があるとか」
ユベル「確かアカデミアの今の指導者は長官だったとか」
十代「だからこそ」
ユベル「・・・」
十代「家宅捜索だぜ!」
十代「すんませーん」
ピンポーンピンポーンピンポーン
ユベル「留守のようだね」
十代「入っちまってもいいか」
十代「ロジェって名前なんだな」
ユベル「何か怪しい物は」
十代「特に・・・ん?」
ユベル「どうした!?」
十代「藁人形だ」
ユベル「それも無数にある」
十代「全部遊星っぽいな」
ユベル「それに壁を見るんだ」
十代「ゲッ!?」
ユベル「かなり陰湿な男だとわかる」
不動遊星死ね
不動遊星死ね
不動遊星死ね
不動遊星死ね
不動遊星死ね
不動遊星死ね
不動遊星死ね
不動遊星死ね
ユベル「どうする」
十代「・・・帰ろうぜ」
ユーゴ「しっかし黒咲も居るなんてな」
黒咲「・・・」
シンジ「十代!」
十代「ん?」
黒咲「お前も居たのか」
ユーゴ「やっぱ十代の次元も」
十代「ああGX次元も」
黒咲「GX・・・」
ユベル「ほら変な顔をしている」
十代「そんなに変か!?」
十代「目的地はスタンダードだ」
黒咲「ああ」
シンジ「遊星も行くって言ってたぜ」
十代「カイザーと三沢も先にって」
ユーゴ「三沢?」
シンジ「知らねえのか?」
ユーゴ「始めて聞く名前だぜ」
シンジ「三沢ってのは幻のデュエリストだ」
ユーゴ「凄えのか?」
シンジ「幻の上は伝説だって昔から決まってんだよ!」
ハートランド「ンフフ」
ヒュッ
チクッ
ユーリ「!」
明日香「どうしたの?」
ユーリ「いや別に何でも」
明日香「?」
ユーリ「・・・」
ハートランド「これで良しっと」
ハートランド「後は上手く立ち回ってくれよロジェ元長官」
遊矢「カ、カイト!?」
ナンバーズハンター「俺はナンバーズハンター」
権現坂「どう見てもカイトだぞ!」
柚子「本当にそっくりね」
遊矢「・・・」
ナンバーズハンター「俺と戦え」
遊矢「カイトに似てる・・・でも違う!」
柚子「違う?」
遊矢「それを証明する!」
ナンバーズハンター「デュエル!」
ナンバーズハンター「動きが速い!?」
遊矢「俺はカイトと何度もデュエルをした!だからわかる事がある!」
遊矢「本物のカイトの威圧感を力強さを!」
ナンバーズハンター「アカデミアのデータにあった天城カイトをモデルに作られた俺には無いというのか」
権現坂「ならばデータに加えるがいい!ここに居る遊矢はカイトに勝った数少ないデュエリストだと」
遊矢「・・・」
ナンバーズハンター「カイトに勝った数少ないデュエリスト・・・」
遊矢「お前の動きはあまりにも遅い!」
柚子「行けー遊矢!!」
遊矢「覚悟しろナンバーズハンター!懺悔の用意はできているか!!」
ナンバーズハンター「バ、バカな・・・俺が!」
柚子「やった!」
遊矢「・・・」
権現坂「さすがだぞ遊矢」
遊矢「アカデミアが色んな次元で暴れている」
権現坂「やはりか」
遊矢「そして遊星さんや十代さん達がこっちに来てる」
権現坂「ここが合流地点というわけか」
柚子「気をつけてね遊矢」
遊矢「ああ」
スパッ
スパッ
スパッ
スパッ
スパッ
スパッ
スパッ
カチンッ
月影「風魔流奥義!」
スーパー・ウォー・ライオン「ウオオオオオオオオオオオオオオオ」
沢渡「ライオンを細切れにしちまうなんて」
月影「この程度なら序の口だ」
沢渡「やべえやべえ」
月影「拙者の肩に掴まれ」
沢渡「こ、こうか」
月影「遊矢らの元へ向かうぞ」
シュッ
ユーリ「・・・」
明日香「この子がレイちゃんよ」
ユーリ「・・・」
レイ「始めまして!」
明日香「ユーリ?」
ユーリ「・・・へえ!」
サッ
レイ「!?」
明日香「何をやってるのユーリ!」
ユーリ「やっと思い出したよ、本来の僕を」
明日香「いきなりレイちゃんを縛り付けて!」
ユーリ「記憶を失って腑抜けになった僕に対する戒めさ・・・悪い事をしなきゃ!」
明日香「また意味不明な事を!」
ユーリ「この人は人質って事さ」
明日香「そんな事をして・・・アカデミアに!」
ユーリ「あそこには行かないよ。人質にすれば十代も怒るし先生だって構ってくれるじゃないか!」
明日香「あなたって子は・・・」
ユーリ「バイバイ」
レイ「明日香先輩!」
明日香「相変わらず動きが機敏すぎる・・・ユーリ!」
沢渡「あたっ!」
遊矢「ランサーズは全員揃って・・・無いか」
権現坂「黒咲が居ないぞ」
遊矢「あいつはユートと行動してると思う」
沢渡「デニス・・・は別にいいか」
遊矢「みんな聞いてくれ」
月影「アカデミアだな」
遊矢「ああ」
権現坂「それぞれの次元で戦いが始まっている」
月影「うむ」
遊矢「来た」
十代「遊矢!」
遊星「無事だったようだな」
ユーゴ「おーい!」
遊矢「みんな!」
マナ「お久しぶりです!」
沢渡「年齢的にブラマジガールの格好はキツいだろ」
権現坂「・・・」
月影「拙者はいいと思う」
沢渡「!?」
遊矢「遊馬は?」
遊星「どうやら居ないようだ」
黒咲「ユートも居ないぞ」
十代「何か嫌な予感がするぜ」
遊星「十代さん!」
十代「遊馬の次元に直行だ!」
ユーゴ「おう!」
沢渡「無事なんだろうな遊馬は」
黒咲「あいつは九十九遊馬だぞ」
遊矢「それにカイトや凌牙も居る!」
零王「アカデミア三大幹部は散った・・・しかし!」
遊馬「ち、力が・・・」
零王「お前達の力は尽きかけている」
シャーク「て、てめえ!」
零王「今ですドン・サウザンド様!」
「良くやった零王!」
アストラル「ドン・サウザンド!」
カイト「こんな時に・・・」
ドン・サウザンド「この瞬間!再びバリアン七皇は我の支配下に置かれる!!!」
遊馬「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
プチッ
遊矢「!」
権現坂「どうした!?」
遊矢「靴紐が切れた」
沢渡「おいおい縁起でもねえ」
遊矢「嫌な予感がする・・・」
黒咲「ならば走るぞ」
遊星「黒咲の言う通りだ」
十代「遊矢!」
遊矢「無事で居てくれよ。みんな・・・!」
ドン・サウザンド「どうだ九十九遊馬よ」
ナッシュ「・・・」
ドルべ「・・・」
メラグ「・・・」
ベクター「・・・」
アリト「・・・」
ギラグ「・・・」
ミザエル「・・・」
遊馬「み、みんな」
ドン・サウザンド「そして我の器を紹介しよう!奴を呼び出せ!!」
零王「ハッ!」
セルゲイ「・・・」
零王「さあセルゲイ」
ロジェ「ちょっと待った!」
ドン・サウザンド「待ちわびたぞ!究極の肉体を!!」
セルゲイ「ンアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ロジェ「私の切り札が!!」
アストラル「あのセルゲイを・・・」
遊馬「今度は何をしやがった!」
セルゲイ「馴染む・・・実に馴染む!セルゲイの肉体が我の物となった!」
アストラル「あ、悪夢だ」
ハートランド「どうやら全てが計画通り・・・私の出る幕は無さそうだ」
セルゲイ「さあバリアン七皇よ」
ナッシュ「ドン・サウザンド様」
遊馬「シャーク!」
セルゲイ「記憶など我が書き換えた」
遊馬「許さねえぞ!」
セルゲイ「・・・その小柄な肉体で何ができる!」
アストラル「やめるんだ遊馬!」
遊馬「ドン・サウザンドオオオオオオオオオオオオ」
セルゲイ「ククク」
遊矢「遊馬!」
セルゲイ「来たか榊遊矢」
十代「お前・・・凌牙なのか?」
遊星「凌牙」
ユーゴ「あれが凌牙だってのか!?」
ナッシュ「俺はナッシュだ」
遊矢「凌牙!」
セルゲイ「勢ぞろい・・・いや」
ユート「俺ならここだ!」
セルゲイ「後はユーリだけか」
ユーリ「僕も来てるよ」
十代「レイ・・・何やってんだ!」
ユーリ「見学さ」
セルゲイ「バリアン七皇とお前達の中から代表を選びデュエルをするのだ」
遊星「セルゲイのあの声はドン・サウザンドなのか?」
ロジェ「セルゲイの名も声も覚えていて私はこの扱いか!」
ナッシュ「誰でもいい。かかって来い!」
遊矢「凌牙・・・!」
カイト「あのバカが」
アストラル「遊馬!しっかりするんだ!」
ナッシュVS黒咲隼
ドルべVS柊柚子
メラグVSユート
ベクターVS九十九遊馬
アリトVSジャック・アトラス
ギラグVS丸藤亮
ミザエルVS天城カイト
セルゲイ「我が直属の配下を身を持って知るがいい!」
遊矢「ふざけるな!」
セルゲイ「決戦は明日!それまで休むがいい」
遊馬「ベクターは俺にしか止められねえ」
黒咲「わかっている」
ユート「璃緒は俺に任せてくれ」
柚子「ドルべさんには1度だけデュエルを教えてもらった恩がある」
ジャック「アリトとは関わりはあまり無いが奴には俺同様に熱い魂を感じる」
カイザー「・・・」
カイト「結局ミザエルか」
遊矢「凌牙もアリトも何で」
アストラル「気を落とすな遊矢」
ユート「彼らの心を取り戻せばいいさ」
翌日
黒咲・ナッシュ「デュエル!」
続く
黒咲「先攻は俺だ!ドロー!RR-スカル・イーグルを通常召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-スカル・イーグルを特殊召喚!」
黒咲「レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!」
黒咲「カードを1枚セットしターンエンド!」
ナッシュ「俺のターン!」
黒咲「何故だ凌牙」
ナッシュ「何の話だ」
黒咲「お前が何故敵側に居る!」
ナッシュ「俺は元々こっち側だ!」
黒咲「お前がそういうなら俺はとことんやる!覚悟しろ!!」
ナッシュ「ドロー!!!」
ナッシュ「俺は魔法『おろかな埋葬』を発動!デッキからモンスターを墓地へ送り魔法『死者蘇生』を発動!墓地のツーヘッド・シャークを特殊召喚!」
ナッシュ「速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動!俺はデッキからツーヘッド・シャークを更に2体召喚!」
ナッシュ「レベル4のツーヘッド・シャーク3体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!海咬龍シャーク・ドレイク!」
ナッシュ「さらに俺はセイバー・シャークを通常召喚!そしてサイレント・アングラーを特殊召喚!」
ナッシュ「セイバー・シャークの効果でサイレント・アングラーとセイバー・シャークのレベルを5に変更!」
ナッシュ「レベル5のセイバー・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!シャーク・フォートレス!」
黒咲「一気に来たな」
ナッシュ「ああ一気に行く」
黒咲「やはり凌牙は凌牙だな」
ナッシュ「シャーク・フォートレスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い!」
黒咲「罠発動!『ゴッドバードアタック』デビル・イーグルをリリースしシャーク・ドレイクとシャーク・フォートレスを破壊!」
ナッシュ「カードを1枚セットしターンエンド」
黒咲「俺のターン!RUM-ソウル・シェイブ・フォースを発動!墓地のデビル・イーグルを特殊召喚!そしてランクアップエクシーズチェンジ!RR-ブレイズ・ファルコン!」4000→2000
黒咲「そしてRUM-レイド・フォースを発動!レヴォリューション・ファルコンにランクアップ!」
ナッシュ「RUMを使いこなすなんてな、素質あるぜ」
遊馬「頑張れ黒咲!」
Ⅳ「行けるぜ黒咲!」
セルゲイ「・・・」キッ
黒咲「バト・・・何!?」
遊馬「レヴォリューション・ファルコンがバニシング・レイニアスに変わっちまった!?」
沢渡「それだけじゃねえ!破壊されたシャーク・ドレイクとシャーク・フォートレスが復活したやがる!」
アストラル「ドン・サウザンド!」
セルゲイ「我の配下に置かれた物はデュエルの間1度だけ書き換える効果をしてやるのだ」
遊馬「汚ねえぞ!」
黒咲「見たか凌牙!これがドン・サウザンドのやり口だ!」
ナッシュ「そんなの常識だろうが」
黒咲「常識?お前が1番嫌う手口のはず!!」
ナッシュ「負け犬がゴチャゴチャ騒いでんじゃねえ!」
アストラル「ドン・サウザンド!」
セルゲイ「フハハハハハ!」
黒咲「・・・ターンエンド」
遊馬「黒咲!」
ユート「隼!」
ナッシュ「俺のターン!」
黒咲「俺の負けだ・・・だがな凌牙」
ナッシュ「まだ何か言いたいのか」
黒咲「お前を助けたいという奴は何人も居るという事を忘れるな!」
ナッシュ「・・・馬鹿馬鹿しい」
遊馬「攻撃をやめろシャーク!」
ナッシュ「バトルだ!!」
ユート「隼!!」
ナッシュ「初陣は俺の勝ちだ」
メラグ「さすがはナッシュね」
ドルべ「ああ」
遊馬「そんな勝ち方して嬉しいのかよ!」
ナッシュ「勝てばいいんだよ勝てば」
カイト「最早二流のドラゴン使いに成り下がったな」
ミザエル「貴様!」
ドルべ「やめろミザエル」
ミザエル「・・・」
ナッシュ「文句があるならデュエルで勝ってからにしろ!」
遊馬「くっ・・・」
黒咲「・・・遊馬、遊矢、Ⅳ」
Ⅳ「心配すんなよ凌牙は」
黒咲「お前達の誰かしかいない・・・それと沢渡と万丈目」
沢渡「俺!?」
万丈目「俺もか!?」
黒咲「凌牙と特に仲の良いお前達なら・・・きっと」
セルゲイ「敗者は死!消えるがいい!!」
ユート「隼・・・ドン・サウザンド!」
セルゲイ「さあ次はドルべと柊柚子だ!」
柚子「ドルべさん・・・」
遊馬「・・・」
遊矢「・・・」
ユート「・・・」
カイト「顔を上げろ、次は柚子だ」
遊矢「カイトは」
カイト「敵は目の前だ。そして柚子が戦う」
遊矢「・・・」
カイト「誰よりもお前の笑顔が好きな柚子が戦う・・・いつまでも泣きっ面を見せるな!笑って応援でもしてやれ」
遊矢「・・・うん」
カイト「それでいい」
権現坂「年長者の辛いところだな」
カイト「何がだ」
権現坂「手を見せてみろ」
カイト「・・・」
権現坂「黒咲とは仲が良いお前が悲しいはずがなかろうに」
カイト「・・・」
権現坂「握り拳を締めすぎて血だらけだぞ」
カイト「・・・すまんな」
権現坂「いつも遊矢の道標になってくれて、すまないなカイト」
カイト「あいつは俺を打ち負かした奴だ。これぐらい普通の事だ」
アストラル「ドン・サウザンドの戦法を打ち破るにはどうすればいいんだ」
遊星「奴は勝負に焦りすぎて切り札を序盤に見せてしまった」
十代「みたいだな」
アストラル「どういう事だ?」
十代「ドン・サウザンドにできてアストラルにできない事は無いって事だ」
アストラル「・・・そうか!」
遊星「やる価値はある」
十代「頼むぜアストラル」
アストラル「任せてくれ」
柚子「ドルべさん」
ドルべ「・・・」
遊矢「頑張れ柚子!」
柚子「うん!」
柚子「デュエル!」
ドルべ「ならば先攻は私が貰う」
遊星「相手はドルべだ」
十代「バリアン七皇のナンバー2にして知将ドルべ」
アストラル「ドン・サウザンド」
セルゲイ「ククク」
ドルべ「私は光天使ウィングスを通常召喚!」
ウィングス「ウィングス…」
ドルべ「そしてウィングスの効果で手札から光天使」
ドルべ「ブックスを特殊召喚!」
ブックス「ブックス!」
ドルべ「さらにブックスの効果で手札の魔法カードを墓地に送り光天使ソードを特殊召喚!」
ソード「ソード…」
ドルべ「私はレベル4の光天使ウィングス!光天使ブックス!光天使ソードでオーバーレイ!」
ウィングス「ウィングス…」
ブックス「ブックス!」
ソード「ソード…」
ドルべ「エクシーズ召喚!光天使グローリアス・ヘイロー!!」
ドルべ「カードを1枚セットしターンエンド!」
柚子「私のターン!」
マッハ「柊柚子」
柚子「誰!?」
マッハ「私はドルべが君に託した白天馬スカイ・ペガサスの化身」
柚子「あのモンスターの化身?」
マッハ「私を召喚し突破口を開くのだ」
柚子「わかったわ!」
マッハ「九十九遊馬らとバリアン七皇の攻防戦の時に参戦できなかった屈辱を晴らす時が来た!」
柚子「相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが居ないとき幻奏の歌姫ソロは特殊召喚できる!」
柚子「そして自分フィールドに幻奏モンスターが存在するとき幻奏の音女カノンは特殊召喚できる!」
柚子「レベル4の幻奏の歌姫ソロと幻奏の音女カノンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!白天馬スカイ・ペガサス!」
ドルべ「!?」
マッハ「ドルべよ」
ドルべ「何だこの感じは・・・このモンスターは」
柚子「スカイ・ペガサスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い選択したモンスターを破壊する!」
柚子「ただしライフを1000払う事でその効果を無効にできる・・・ドルべさん!」
マッハ「自分の運命を選ぶのだドルべ!」
ドルべ「くっ」
ドルべ「私は1000のライフを払う!」4000→3000
ドルべ「これでスカイ・ペガサスの効果は無効!」
柚子「まだよ!私は手札の幻奏の歌姫ソプラノと幻奏の音女タムタムを融合!融合召喚!幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ!」
柚子「タムタムが融合素材として墓地へ送られた事で自分フィールドの幻奏モンスターの攻撃力を600ポイントダウンさせ相手に600ポイントのダメージを与える!」
ドルべ「くっ!」3000→2400
柚子「バトル!幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァで光天使グローリアス・ヘイローに攻撃!」
ドルべ「そんな事はやめるべきだ!自殺行為だぞ!!」
柚子「幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行った時このモンスターと相手モンスターの攻撃力分の差だけ相手にダメージを与える!」
柚子「さらにこのカードは戦闘でのダメージは0となり相手モンスターを破壊する!」
ドルべ「グローリアス・ヘイローオオオオオオオオオオオオ!!!」
ドルべ「な、何と」2400→900
柚子「そして白天馬スカイ・ペガサスでダイレクトアタック!」
マッハ「思い出せドルべ!お前のあるべき姿を!!」
セルゲイ「・・・我の能力が通用しない!?」
アストラル「私の力でお前の能力を封じた」
セルゲイ「アストラル!」
アストラル「ドン・サウザンドにできて私にできない事は無いからな」
セルゲイ「おのれアストラル!!」
アストラル「度重なる敗北で勝負事の勘が鈍っているようだな」
セルゲイ「とことん我の邪魔をするというのだな」
ドルべ「・・・この清々しい気分は一体」
マッハ「私の役目はここまで、さあ仲間の元へ」
ドルべ「・・・私は一体何を」
遊馬「ドルべ!」
ドルべ「な、何だ!?みんなバリアルフォーゼしているぞ!?」
沢渡「お前だってしてたじゃねえか」
ドルべ「しかも私だけノーマル?何故だ!」
沢渡「だからしてたっつうの!」
メラグ「敗者は目障りよ!」
ドルべ「い、いつも私達を温かく見守ってくれるメラグが・・・」
カイト「落ち着け」
権現坂「今から説明する」
ドルべ「よろしく頼む」
カイト「では順を追って説明する」
メラグ「次は私ね」
アリト「あの黒いのだろ?」
ギラグ「転けるなよ」
メラグ「・・・」
ユート「璃緒・・・」
カイト「行って来いユート」
ユート「ああ」
遊馬「ユート!」
ユート「かっとビングだな」
遊馬「ああ!」
ロジェ「所詮は地味っ子ドルべか」
遊星「さっきから居るが危険だぞ」
ロジェ「不動遊星!」
遊星「ここは危険なんだ。わかってくれ」
ロジェ「なぜ私を覚えない!!」
遊星「もしかして熱狂的なファンか?」
ロジェ「違う!」
遊星「それはすまなかった」
ロジェ「だから違う!」
遊星「チーム5D'sも有名になったんだな・・・」
メラグ「エクシーズ召喚!神葬零嬢ラグナ・ゼロ!」
ユート「・・・」
メラグ「ターンエンド!」
ユート「君は本当に心優しい女性だ」
メラグ「何を言っているの?」
ユート「君は俺や隼に母親の温もりというのを思い出させてくれた!」
遊馬「いもシャークって七皇の母ちゃんみたいな感じだったからな」
アストラル「言われてみれば」
ユート「覚えているか、俺と君とが出会った時を!」
メラグ「・・・」
ユート「しかし隼もやってくれたな」
璃緒「凌牙ったら・・・」
ユート「・・・」
璃緒「・・・」
ユート「君も誰かを」
璃緒「ええ」
ユート「お互い身元引受人というわけか」
璃緒「あなたも?」
ユート「ああ」
璃緒「それは奇遇ですわ」
ユート「お兄さんか」
璃緒「あなたは?」
ユート「親友」
璃緒「へえ」
ユート「隼も最近いい友人ができて」
璃緒「実はうちの凌牙も」
ユート「かなり荒っぽい男で・・・凌牙?」
璃緒「凌牙の新しい友達も隼って名前でしかも」
ユート「無愛想?」
璃緒「え、ええ」
ユート「それにしても雰囲気が瑠璃と似ているな・・・」
璃緒「?」
ユート「瑠璃よりは大人びているが・・・まるで」
黒咲「ユート」
シャーク「んだよユートも居たのか?」
璃緒「凌牙!」
シャーク「わ、わかってるぜ」
ユート「また暴れたのか」
黒咲「凌牙の喧嘩に俺が巻き込まれただけだ」
ユート「・・・」
ユート「世話になった」
璃緒「こちらこそ」
黒咲「帰るぞユート」
シャーク「行こうぜ璃緒」
ユート「・・・」
璃緒「・・・」
ユート「お互い大変だな」
璃緒「そ、そうね」
ユート「君には親近感が湧く」
璃緒「私もですわ」
ユート「・・・」
メラグ「それが何?」
ユート「君は俺と隼に母親の温もりというものを思い出させてくれた・・・だから俺は」
ユート「君を取り戻す!散った隼や敵になった凌牙の分まで!」
ユート「ドロー・・・これは」
メラグ「・・・」
ユート「そして手札のこのカードは・・・凌牙、遊矢」
ユート「俺はEMプラスタートルを召喚!そしてサイレントアングラーを特殊召喚!」
ナッシュ「サイレントアングラー!?」
遊矢「EMプラスタートル!?」
ユート「プラスタートルの効果でサイレント・アングラーとEMプラスタートルのレベルを4から5に変更!」
ユート「レベル5のサイレント・アングラーとEMプラスタートルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!極氷姫クリスタル・ゼロ!」
メラグ「そのカードは・・・どうして!?」
ユート「このモンスターも君を助けたいのだろうな」
メラグ「・・・クリスタル・ゼロ」
ユート「みんなが君を待っている!」
メラグ「クリスタル・ゼロ・・・この感じは」
ユート「もう少しだ」
遊馬「行けユート!!」
ユート「ああ!」
璃緒「・・・」
黒咲「戻るべき場所はあそこだ。遊馬達が待ってるぞ」
璃緒「黒咲さん・・・」
璃緒「・・・」
遊馬「いもシャーク!」
ドルべ「ありがとうユート」
ユート「いや俺は」
ドルべ「だがメラグとの交際は認めない」
ユート「何を言ってるんだ君は」
ドルべ「違うのか!?」
ユート「ああ」
ドルべ「ど、どうして」
ユート「可憐だと思うが俺は瑠璃一筋なんだ。申し訳ない」
ドルべ「そうか、それは良かった」
ユート「彼女からはどちらかと言えば人妻の匂いが感じる。安心するんだ」
璃緒「何をやってるの凌牙!」
ナッシュ「おいベクター」
ベクター「まあ任せとけよ」
ミザエル「ドジを踏むな」
ベクター「そりゃミザちゃんだろォ?」
ミザエル「貴様!」
ドルべ「・・・」
カイト「いいのか止めなくて」
ドルべ「今は敵同士だからな」
カイト「・・・」
遊馬「次は俺だベクター!」
ベクター「うるせえのが来たぜ」
アストラル「君は遊馬にしか止める事ができそうに無いからな」
ベクター「言ってくれるぜ」
遊馬「行くぜベクター!」
ベクター「勝手にしろよ」
遊馬・ベクター「デュエル!」
遊馬「先攻は」
ベクター「デュエルはデュエルでもアクションデュエルだぜ!!」
アストラル「な、何!?」
バキッ
遊馬「痛え!痛えじゃねえか!」
ベクター「もう一発!」
ドボッ
遊馬「うっ!」
アストラル「遊馬!」
遊馬「ゴホッ・・・」
ベクター「なーんで敵同士なのにデュエルしてんだ?なあ遊馬」
遊馬「操られてるだけだろ!」
ベクター「本当に鈍いなァ・・・お前だけは」
ベクター「敵になった瞬間から!」
遊馬「ベクター・・・まさか」
ベクター「拳と拳でやり合う必要があんだよ!」
アストラル「まさかベクターは」
ベクター「そうじゃねえか遊馬!?」
遊馬「でも!」
ベクター「後輩の遊矢に抜かれやがってよ!だからガキなんだよ!!」
アストラル「大丈夫か遊馬」
遊馬「あ、ああ」
アストラル「ベクター・・・君は」
ベクター「仮面魔踏士シャイニング!」
遊馬「出たなモンスターの実体化・・・」
ベクター「こっちでやろうぜ遊馬」
遊馬「俺だって!希望皇ホープ!!」
アストラル「遊馬!」
ベクター「てめえは人の話をちゃんと聞けってんだ!」
遊馬「!?」
ベクター「ドルべのグローリアス・ヘイローをスカイ・ペガサスでメラグのラグナ・ゼロをクリスタル・ゼロでやっただろ!」
遊馬「あ!」
ベクター「どっか抜けてんだよな、お前」
キンッ
キンッ
キンッ
ホープ「ホープ!」
ブンッ
ベクター「シャイニング!てめえの真の姿を見せてやれ!」
ベクター「カオスエクシーズチェンジ!」
ベクター「よーく見とけよ遊馬!」
遊馬「出やがった・・・」
アストラル「仮面魔踏士アンブラル!」
アンブラル「!」
シュインッ
ベクター「よっと・・・さあてホープは」
ホープ「ホープ!」
遊馬「ベクターアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ベクター「うっせえな!」
遊馬「ホープ!回避しろ!」
ベクター「アンブラル!徹底的にやってやれ!」
アストラル「・・・」
ベクター「ぶっ潰せ!!」
遊馬「ハァハァ・・・」
ベクター「・・・」
アストラル「君は操られたフリを」
ベクター「さあな」
遊馬「・・・ベクター」
ベクター「チッ」
セルゲイ「ベクター・・・貴様!」
ベクター「やっぱ面白え方がいいよな、じゃあなドン・サウザンド」
セルゲイ「ベクター!何度も何度も我を裏切る気か!?」
ベクター「裏切るゥ?なーに言ってんだこいつは」
ベクター「何で俺が裏切ると思ってるんだ?鈍ったなドン・サウザンドも」
セルゲイ「何が言いたい」
ベクター「どっかの馬鹿の病気が移っちまったんじゃねえの?」
セルゲイ「バカ・・・」
ロジェ「なぜ私を見る」
セルゲイ「なら好きにしろ」
ベクター「そうさせてもらうぜ」
沢渡「ざまあねえな!」
万丈目「残りは3人だぞ!」
セルゲイ「・・・」
セルゲイ「残りは期待のできんアリト、ギラグか」
ハートランド「ドン・サウザンド様」
セルゲイ「・・・」
零王「どうやらアカデミアの崩壊が見えて来た。私はこの辺りで退散しよう」
ロジェ「悩め悩め・・・」
セルゲイ「・・・」
ロジェ「プフッ」
セルゲイ「何を笑っている」
ロジェ「い、いえ」
セルゲイ「・・・念の為だ。あの装置を起動させろ」
ハートランド「御意」
アリト「じゃあ次は俺達だな」
ジャック「ああ」
パキッ
ジャック・アリト「デュエル!!」
ジャック「エクシーズ召喚だと!?」
遊星「ああ」
クロウ「それがどうかしたのか?」
遊星「やってみようと思う」
ジャック「生粋のシンクロっ子の俺達がエクシーズか」
クロウ「俺は最初から覚えるつもりだったから別にいいぜ」
遊星「シンジは何処へ行った」
クロウ「あいつの事だからブラブラしてるんだろうぜ」
遊星「・・・」
ジャック「会得するぞエクシーズを!」
遊星「では見てみようか」
ジャック「それは何だ」
遊星「エクシーズ講座初級編のDVDだ」
クロウ「へえ」
ブルーノ「貰ったの?」
遊星「ああ」
ジャック「さっさと見るぞ」
クロウ「焦んじゃねえよ!」
遊星「では見ようか」
ガチャッ
遊星「・・・」
ジャック「・・・」
クロウ「・・・」
ブルーノ「・・・」
遊星「実にいいな」
クロウ「これAVじゃねえか!いい加減にしろ!」
ブルーノ「熟した果実シリーズ~禁じられた熟女の秘め事~」
ジャック「ドロワのAVだ」
遊星「こっちだったな」
クロウ「しっかりしてくれよ!」
ジャック「同じレベルのモンスターをか」
遊星「一般的には手軽なランク4が好まれるそうだ」
クロウ「なるほどな」
ブルーノ「ランク4か」
ジャック「・・・」
遊星「では早速」
ジャック「ああ」
遊星「エクシーズ特訓を行う!」
クロウ「エクシーズ特訓!?」
遊星「そうだ!」
遊星「オーバーレイ!」
クロウ「オーバーレイ!」
ゴツンッ
遊星「くっ」
クロウ「いってえ!!」
ジャック「オーバーレイ!」
ブルーノ「オーバーレイ!」
ゴツンッ
ジャック「この石頭が!」
ブルーノ「そ、そっちだって!」
クロウ「それで何の特訓だ?」
遊星「遊馬とアストラルを参考に」
クロウ「ま、まあ」
ジャック「理に適っているが」
ブルーノ「頭が割れちゃうよ!」
ジャック「他に手は無いのか?」
遊星「・・・」
ブルーノ「遊星」
遊星「エクシーズ使いに聞けばいいんじゃないか?」
ブルーノ「さすが遊星!」
シャーク「あ?」
遊星「エクシーズを教えてくれ」
シャーク「何で俺が」
ジャック「1番暇そうだからな」
シャーク「てめえら・・・」
クロウ「ジャックには言われたくねえよな」
シャーク「そうだぜ!てめえは仕事見つけてから来いってんだ!」
遊星「罪も洗い流した方がいいな」
ジャック「どいつもこいつも!」
シャーク「とりあえず教えてやるよ」
ジャック「結局俺は凌牙と喧嘩しエクシーズ特訓も有耶無耶になったが」
アリト「エクシーズ召喚!流星のセスタス!」
ジャック「来たかエクシーズ!」
アリト「ジャック・アトラス!!」
ジャック「だったら見せてやる」
アリト「何をだ」
ジャック「エクシーズ召喚をだ!」
アリト「何がエクシーズ召喚だ!バトル!!」
ジャック「罠発動!」
遊星「・・・」
アリト「反骨の闘士ライオンハートか・・・」
アリト「いい拳だったぜ。ジャック、ライオンハート」
遊馬「アリト!」
アストラル「さっきから何も行動を起こさない・・・何を考えているんだ」
セルゲイ「・・・」
アストラル「ホープの一部から生み出されたセルゲイの肉体を自らの肉体とした意味は」
セルゲイ「・・・次」
ギラグ「どいつもこいつもだらしねえ!」
カイザー「・・・」
十代「ギラグは確かタヌキだったな。セレナもかなり可愛がってたぜ」
カイザー「生憎だが俺のデッキと獣族は噛み合わないから却下だ」
十代「じゃあどうすんだ!?」
カイザー「真っ向勝負!」
ギラグ「ぐわああああああああああああああああああああああ」
カイザー「思えばエクシーズ召喚を習得した日も・・・」
カイト「エクシーズだと?」
カイザー「ああ」
カイザー「ここを紹介されたが」
Ⅴ「久しぶりだな亮」
Ⅳ「何で俺らが面倒見なきゃならねえんだ」
Ⅲ「失礼ですよⅣ兄様」
Ⅳ「それでエクシーズ召喚を習得したい理由は」
カイザー「更なる高みへ」
Ⅳ「はあ?」
Ⅴ「その気持ちはわかるぞ」
Ⅲ「僕もです」
カイザー「ありがとう」
カイザー「・・・何を」
Ⅴ「君のサイバー・ドラゴンを科学的に分析したい」
カイザー「・・・」
Ⅳ「じゃあ俺について来いよ」
カイザー「何処へ」
Ⅳ「ついて来ればわかる」
Ⅲ「柄が悪いけど兄様は信用できますよ」
カイザー「そのようだな」
Ⅳ「柄が悪りいのは余計だってんだ!」
Ⅲ「ははは」
Ⅳ「いいかカイザー」
カイザー「ああ」
Ⅳ「この次元は色々と何かが起こりやすいって評判なんだ」
カイザー「言われてみれば」
Ⅳ「とりあえず街の平和を守ってみろよ」
カイザー「わかった」
Ⅳ「十代より強えってんなら」
カイザー「あっちか!」
Ⅳ「おいカイザー!」
Ⅳ「生真面目な野郎だぜ」
Ⅴ「これは凄いな」
Ⅲ「ええ」
Ⅴ「サイバー・ドラゴンには融合とエクシーズの魂が込められている」
Ⅲ「確かサイバー・ドラゴンは」
Ⅴ「古の機械竜だ」
Ⅲ「さすがはカイザーですね」
Ⅴ「だが危険もある」
Ⅲ「危険ですか?」
Ⅴ「エクシーズと融合という二つの特殊召喚を持つという意味は」
Ⅲ「・・・」
カイザー「・・・」
ツァン「あんた凄いね!」
カイザー「どうも」
ツァン「しかもコート着てるし」
Ⅳ「次はこっちだぞカイザー!」
カイザー「すまないが俺はこれで」
ツァン「何かカイトっぽい。あいつのが子供だけど」
カイザー「彼女は」
Ⅳ「AV女優」
カイザー「AV女優!?」
アリト「サンキューな!」
カイザー「ああ」
Ⅳ「次だ次」
アリト「何やってんだお前ら?」
Ⅳ「見りゃわかるだろ」
アリト「全然わからねえ」
Ⅳ「このバカだけは本当に」
アリト「誰がバカだ!」
カイザー「行こう」
Ⅳ「凌牙によろしく言っといてくれよ!」
カイザー「そう・・・俺は数々の」
ギラグ「話が長えんだよ」
遊馬「ギラグ!」
ロジェ「ドン・サウザンド様!」
セルゲイ「・・・」
ミザエル「残りは私とナッシュか」
ナッシュ「ああ」
ミザエル「・・・」
カイト「どっちでもいい」
ナッシュ「どっちでもいいだと?」
カイト「何だったら二人まとめて来るか?」
ナッシュ「野郎・・・!」
ミザエル「こいつは私の獲物だ!」
カイト「・・・」
ミザエル「・・・」
カイト「情けない奴だ」
ミザエル「何だと」
カイト「今のお前の姿を見てみろ」
ミザエル「私こそが真の」
カイト「いいやタダの外道だ」
ミザエル「くっ」
カイト「それを証明してやろう!ドラゴン使いの真骨頂を!」
ミザエル「デュエル!」
数年後
シャーク「ってわけだ」
遊矢「そんなのカイト達に聞けばいいだろ。あの時の事なんて」
シャーク「グタグタ言ってんじゃねえ!」
「鮫だ!」
シャーク「髪引っ張んな!」
柚子「ダメよ、鮫のおじさんは短気なんだから」
「はーい」
シャーク「ガキの躾ぐらいちゃんとしろってんだ!何だよ八つ子って!!」
遊矢「わかったから怒鳴るなよ」
遊矢「先ずカイトの先攻だった」
シャーク「ああ」
バタバタバタバタバタバタ
「鮫だ!」
シャーク「おい遊矢!」
遊矢「みんな腕白なんだから仕方ないだろ」
シャーク「チッ」
柚子「あ、お茶」
シャーク「いらねえよ!ガキの躾もロクにできねえエンタメ夫婦の茶なんて不味くて飲めっかよ!」
遊矢「相変わらず気が短いな・・・」
シャーク「ユート!生きてるか?」
ユート「失礼な事を」
シャーク「悪りいなユート刑事」
ユート「・・・」
シャーク「殉職すんなよ?何せ刑事ってのは」
ユート「転属したばかりだ。無茶はやらないさ」
シャーク「だな」
ユート「話というのは?」
シャーク「俺がナッシュ化した時の話」
ユート「あの時のか」
ユート「時に凌牙」
シャーク「何だ」
ユート「璃緒とハルトが結婚して君とカイトは」
シャーク「言うんじゃねえよ!」
ユート「すまない」
シャーク「何が悲しくて盆も正月もカイトなんかと顔を合わせねえと」
ユート「璃緒も綺麗になったな」
シャーク「瑠璃もな」
ユート「瑠璃で思い出したんだが」
シャーク「こいつの瑠璃話もやたら長いからな、こういう面は遊矢そっくりだぜ」
ユーゴ「今日の仕事終わり!」
シャーク「コラ!」
ユーゴ「うおっ!?何だ凌牙じゃねえか」
シャーク「何で大工やってんだ」
ユーゴ「おうよ!」
シャーク「あの時の事聞きたくてよ」
ユーゴ「いつ?」
シャーク「俺がナッシュ化した時の話だ!」
ユーゴ「んだよナッシュって」
シャーク「てめえ・・・」
ユーゴ「そうそう!来月には子供できるから覚悟しとけよ!」
シャーク「ハつ子はやめろ」
ユーゴ「俺のチンポは一般サイズだからセーフなんだよ」
シャーク「関係あんのか?」
ユーゴ「遊星曰く遊矢の絶倫と巨根が合わさって生まれた奇跡らしいぜ」
シャーク「あいつ性欲ハンパじゃねえからな」
ユーゴ「しかもチンポデカすぎるし・・・何だあれ」
シャーク「知るか」
ユーゴ「ところで話ってのは?」
シャーク「もういい」
ユーリ「やあ凌牙」
シャーク「いい車乗ってんな」
ユーリ「まあね」
シャーク「てめえは・・・いいやめんど臭そうだぜ」
ユーリ「待ちなよ」
シャーク「あ?」
ユーリ「・・・」
シャーク「・・・」
ユーリ「・・・」プッ
シャーク「何だこいつ」
ユーリ「しかし遊矢もユーゴも結婚しちゃって、ねえ」
シャーク「うっせえな」
ユーリ「どうしたの?」
シャーク「くっだらねえ1日を過ごしたぜ」
ユーリ「カイトとの」
シャーク「親戚じゃねえ」
ユーリ「ふーん」
シャーク「何が言いてえんだ!」
ユーリ「別に」
シャーク「やっぱ照れずに身内に聞くか」
ナッシュ「・・・」
カイト「バトルだ!銀河眼の光子竜と銀河眼の時空竜で攻撃!」
ミザエル「ぬわあああああああああああああああああああああ」
ミザエル「・・・!」
遊馬「ミザエル!」
ナッシュ「・・・」
遊矢「残りはドン・サウザンドと凌牙だけ!」
ハートランド「ドン・サウザンド様!」
セルゲイ「これより時空破断装置を発動させる!」
遊馬「時空破断装置!?」
遊星「それは一体」
セルゲイ「言わばブラックホールのような物だ」
遊馬「ブラックホール?」
十代「やめろドン・サウザンド!」
セルゲイ「さらばだ歴戦のデュエリスト諸君!」
ポチッ
セルゲイ「・・・どういうことだ」
ポチッポチッポチッ
ハートランド「これは一体」
ロジェ「ククク・・・愚かなりドン・サウザンド!」
セルゲイ「ロジェ・・・貴様まさか」
ロジェ「その時空破断装置の設計者は誰だと思う?この私だぞ!」
ハートランド「まさか細工を」
ロジェ「滑稽!その間の抜けたツラはいい!最高だぞドン・サウザンド!」
セルゲイ「我を敵に回す意味はわかっているのか!?」
ロジェ「覚悟はできている・・・最早私は何もいらん!私は」
ロジェ「これより人間の姿を捨てる!全次元制覇を完遂させるのは私だ!!」
ロジェ「アカデミア起動要塞始動!」
ゴオオ…
遊星「あれは」
ハートランド「あれはアカデミアが誇る生態要塞」
十代「生き物だってのか?」
ハートランド「あそこにはデュエルエナジーが集約されている」
遊馬「つまりどういうことだ?」
ハートランド「もし要塞と融合すればファンタスティックな事が起こるのさ」
遊星「なるほど」
アストラル「つまりロジェは要塞と融合し私達を」
ハートランド「その通り!」
ロジェ「私の脳も肉体も全て要塞と一体化する!」
ロジェ「脆弱な人間の肉体など不要!最早復讐さえ完遂し全次元制覇を成し遂げれば何もいらん!」
ロジェ「私を使い捨ての駒にしたドン・サウザンドも私を馬鹿にし続けた連中も皆殺しにしてやる!」
ロジェ「私こそが・・・王たる素質を持っている!」
ロジェ「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ロジェ「不動遊星えええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」
セルゲイ「あの無能者め」
ナッシュ「おい!」
セルゲイ「どうしたナッシュよ」
ナッシュ「何がどうしただ!」
バンッ
セルゲイ「お前も裏切るか」
ナッシュ「こいつは俺が引き受ける!てめえら次元の柱共は要塞に飛び込め!」
遊馬「シャーク!」
ナッシュ「来いよドン・サウザンド」
セルゲイ「面白い!」
ユート「行こう遊馬」
ユーゴ「ここは凌牙に任せてな!」
ナッシュ「ハッ!」
セルゲイ「効かん・・・まるで効かんぞォ!」
ズボッズボッ
バババババババババババ
バババババババババババ
バババババババババババ
カイト「奴め両腕を地面に突っ込みデュエルエナジーの発射しているのか!?」
Ⅳ「凌牙!」
セルゲイ「何処だ・・・何処へ行ったナッシュ!」
カイト「・・・」
ナッシュ「・・・」
遊矢「凌牙」
ナッシュ「てめえか」
遊矢「・・・」
ナッシュ「行けって言っただろ。馬鹿野郎が」
遊矢「1人より2人だ」
ナッシュ「チッ」
遊矢「ガガギゴって知ってるか?何か凌牙に世話になったって」
ナッシュ「ギゴバイトなら覚えてる。小さくてよ」
遊矢「へえ」
ナッシュ「1人より2人って言ったな」
遊矢「ああ」
ナッシュ「・・・」
遊矢「・・・」
ナッシュ「総大将命令ってか?」
遊矢「そ、そういうわけじゃないけど・・・友達として?」
ナッシュ「何がダチだ・・・」
セルゲイ「見つけたぞ!」
ナッシュ「行くぜ遊矢」
遊矢「反撃開始だ!」
カイト「あいつ遊矢か?」
柚子「どうして遊矢が!?」
権現坂「要塞に行かなかったのか!」
セルゲイ「榊遊矢!」
遊矢「ドン・サウザンド!」
セルゲイ「貴様達がコンビを組むとは!」
沢渡「大丈夫なのか?」
カイト「何がだ」
沢渡「遊矢と凌牙のコンビ!」
万丈目「絶対に仲違いする」
カイト「見ればわかる」
セルゲイ「ハハァ!」
ガシッ
ガシッ
遊矢「凌牙!」
ナッシュ「頭を下げろ遊矢!!」
セルゲイ「何ィ!?」
沢渡「す、すげえ」
万丈目「息があっている」
カイト「・・・」
セルゲイ「ナッシュ!榊遊矢!」
遊矢「もう一発!」
ナッシュ「おう!」
カイト「何もかも逆だからな」
柚子「え?」
カイト「生き様も性格も・・・同じなのは年齢ぐらいだ」
沢渡「行け行け遊矢!」
万丈目「ぶっ飛ばしてしまえ!」
遊矢「ドン・サウザンド!」
セルゲイ「・・・ククク!」
ナッシュ「ダメージが」
遊矢「全然俺達の攻撃が通用しない!?」
カイト「セルゲイの肉体故か・・・」
セルゲイ「その通り!」
セルゲイ「愛する女のために戦うか榊遊矢よ」
遊矢「何が言いたい」
セルゲイ「教えてやろうか?アカデミアという組織を零王やロジェがどういう人間なのかを!」
ナッシュ「クズじゃねえか!何が言いてえんだ!」
セルゲイ「アカデミアとは大勢の人間を拉致し戦闘員としてしたて上げる組織!」
ナッシュ「それがどうした!」
セルゲイ「あの日我はお前達に敗北した・・・それが引き金となった!」
セルゲイ「我は命からがらスタンダードへ向かい零王の野望の力添えをしたのだ・・・」
カイト「だったら融合次元を選んだ理由は何だ」
セルゲイ「何処でも良かった。シンクロでもエクシーズでもな!」
柚子「ひ、酷い」
セルゲイ「素良だったな?あいつもお前達が我に歯向かわねば真っ当に生きてこれただろうに・・・」
セルゲイ「アカデミアの戦闘員としての生き方!素良だけではない!大勢の子供もだ!!」
セルゲイ「全能の神たる我に逆らった結果が大勢の人間の犠牲!お前達の責任でな!フハハハハハハハハハハハ!!!」
ナッシュ「喋んなよてめえは」
遊矢「ドン・サウザンド・・・!」
セルゲイ「さあ続けよう!我・・・うっ!」
カイト「肉体の限界が来たか」
権現坂「何?」
カイト「俺たちへの復讐を遂げるためにお前はバカな事をしたな」
セルゲイ「ガハッ!痛み!?我に痛みが!」
沢渡「急に吐血し始めたぜ」
セルゲイ「このセルゲイの肉体が!何故だ!!」
カイト「痛みを感じる事で快楽を感じるセルゲイ・・・だが」
カイト「所詮は生き物だ。大なり小なりのダメージは蓄積される」
セルゲイ「ヌゥ!」
カイト「そして肉体を得るためにお前は本来の力の大半を捨てた。馬鹿な奴だ」
セルゲイ「驕るなカイト!貴様に何がわかる!!」
カイト「自分の欲望のために融合次元の人間を拐い剰えエクシーズ次元を壊滅させた」
ナッシュ「そして大勢の人間を!」
セルゲイ「負けぬ・・・我が・・・ハッ!?」
ナッシュ「かっとビングだ!!」
遊矢「俺!!」
セルゲイ「ぐぬぬっ・・・な、何だこの力は・・・これが全次元のリーダーである榊遊矢とバリアン七皇リーダーのナッシュの・・・」
遊星「ここだ」
遊馬「要塞か」
ユート「・・・何で居るんだ」
ユーゴ「てめえ!」
ユーリ「呼ばれた気がしてね」
「聞こえるか不動遊星らデュエリスト諸君」
遊星「誰だ!?」
「もう名など覚える必要は無い・・・このアカデミア要塞サザンクロスとの融合を経た私に名など無い」
ユーゴ「姿を現せ!」
ユート「何処に居る!?」
「この要塞が私だ・・・私なのだよ」
遊星「何処かに心臓部があるはずだ」
遊馬「手分けして探すんだな」
遊星「ああ」
ユート「俺はこっちを」
ユーゴ「そんじゃ俺はあっちだ」
ユーリ「十代は?」
遊星「あの人の事だ。大丈夫」
遊馬「遊矢も居ねえぞ」
遊星「それも大丈夫だ」
遊馬「よし!さっさと探すぜ!!」
遊星「・・・」
ドクンドクン
ドクンドクン
ドクンドクン
ロジェ「私の最初の目標は不動遊星の次元の支配・・・このまま一気に」
遊星「それはどうかな」
ロジェ「不動遊星・・・」
遊星「導かれた・・・この部屋に」
ロジェ「もう止める事はできないぞ」
遊星「いいや止める」
ロジェ「不可能だ!」
遊星「この世に不可能な事など無い!」
ロジェ「一つ話をしようか・・・」
遊星「話?」
ロジェ「なぜ私がアカデミアのドン・サウザンドの代弁者となったかを」
遊星「興味がない」
ロジェ「いいや、聞け」
遊星「何故だ」
ロジェ「お前が私の人生を狂わせたからだ」
遊星「・・・」
ロジェ「私の輝かしい人生を・・・」
ロジェ「人生を!」
ロジェ「ついに長官の座を引き摺り下ろされた・・・クソ!」
「ロジェよ」
ロジェ「そ、その声はアカデミア首領!?」
「如何にも我だ」
ロジェ「ま、まさか私を粛清しに!?」
「お前は今日よりアカデミア首領の代弁者となるのだ」
ロジェ「アカデミア?あそこはプロフェッサーがドジをやらかし島ごと融合させられたとか」
「これより再編成されたアカデミアは九十九遊馬の次元にアジトを構えた」
ロジェ「なるほど」
「再び一花咲かせてみるがいい」
ロジェ「わかりました!」
ロジェ「ここが指令室か、ここから指令を送り」
ロジェ「あれは毒ガス実験の名人である大佐?こんな危険な奴を」
大佐「首領」
ロジェ「どうした大佐よ」
大佐「スタンダード次元においての兵士養成塾作戦は失敗に終わりました」
ロジェ「愚か者!ならば次なる作戦を考えるのだ!」
大佐「ハッ!次なる作戦はアリクイの改造デュエリストによる」
ロジェ「これはいい・・・実にいい!」
ロジェ「大佐側から見ればエンブレム越しに指令を送っているから顔もわからない!」
ロジェ「最高だ!不動遊星への復讐だって可能だぞ!!」
ロジェ「だが・・・だが!お前達が全てを終わらせた!!」
ロジェ「アカデミア最高幹部は疎か首領であるドン・サウザンドも居ない!」
遊星「自業自得だ」
ロジェ「だが心配はいらん!邪悪なる者は再び生み出せばいいだけの事」
遊星「どういう意味だ」
ロジェ「脳改造だよ」
遊星「脳改造?まさか」
ロジェ「大人は耐えられるが子供はそうはいかんかったな・・・子供の死体の山を積み重ねたよ」
ロジェ「弱すぎて未発達ゆえにな!」
遊星「貴様・・・!」
ロジェ「いい気になるなよ!お前はここで」
遊星「終わるのはお前の方だ!」
ロジェ「不動遊星の身体が真っ赤に!?」
遊星「・・・」
ロジェ「生態要塞サザンクロスの内部では」
遊星「それを超える力がある!」
ロジェ「何を言っている!?」
遊星「今日で長きに渡るアカデミア最後の日だ!」
ロジェ「デュエルエナジーが高まっている!?まさかデュエリストダイナマイトで!自爆する気か!」
遊星「鍛え方が違うんだ俺達とお前達とではな」
ロジェ「は、早まるな!」
遊星「もう遅い!俺の怒りは・・・今爆発する!!!」
ロジェ「うわあああああああああああああああああああああああ」
ロジェ「遊星・・・不動遊星・・・何故だ・・・私は1度も勝てなかった・・・」
ロジェ「遊・・・星・・・」
ロジェ「死にたくない・・・死に・・・たくない・・・」
零王「所詮古の王か」
十代「派手に爆発したな、まあ遊馬が居るし大丈夫か」
零王「遊城十代」
十代「ハゲは高みの見物ってか?気楽でいいよな」
零王「・・・」
十代「お前の手足も居ねえし頭も居ねえ・・・残ってんのはハゲたおっさん」
零王「また最初から始めればいい」
十代「いい歳してコートなんて着ちゃって、将軍ごっこか?ハゲ親父」
零王「・・・何が言いたい」
十代「喋んなよハゲ」
十代「さっきドン・サウザンドの会話聞いたよ」
零王「で?」
十代「お前最高にゲスだな。反吐が出るぜ」
零王「覇王の力を宿した男が何を言う」
十代「どっちにしろお前をやるのは俺だ。社長じゃ実の親父と戦うには酷だからな」
零王「強く優しく・・・だが悪に対しては絶対許さないか」
十代「だから何だ?お前その頭に付いてる変なの遊星に直してもらえよ!」
十代「大馬鹿が馬鹿になるだろうぜ!」
零王「怒っているのか?たかが子供を兵士にした事を」
十代「そうだよ!」
サッ
零王「ウプッ・・・オゴゴ・・・」
十代「口だけ野郎が」
ユーリ「あーあ悲惨だね。悲惨すぎるよ」
零王「ユーリ・・・やれ!」
ユーリ「何を?」
零王「お前の獲物が目の前に居るぞ!やれ!!」
ユーリ「ごめんねプロフェッサー・・・前歯折れかけてるよ」
パキッ
十代「・・・」
ユーリ「これでお揃いだね十代」
十代「いらねえよハゲの前歯なんて」
ユーリ「今の僕に命令していいのは先生だけさ情けないプロフェッサーなんてポイだよ」
零王「ユーリ!いいのか?これを見ろ!」
レイ「ンンーッ!」
ユーリ「僕の人質がプロフェッサーの人質にされちゃったよ」
十代「レイ!何やってんだ」
ユーリ「怒らないでよ十代」
零王「どうする!こいつは」
ユーリ「わかったよ・・・人質を解放してよプロフェッサー」
零王「ならば道を開けろ遊城十代、ユーリ」
十代「・・・ユーリ」
ユーリ「わかってるよ」
零王「そのままだぞ・・・その」
十代「今だ!ネオス!」
ユーリ「ザ・ワールド!」
零王「貴様ら!」
十代「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
零王「うごごごごごご」
ユーリ「よっと」
レイ「ンンーッ!」
ユーリ「口なんて縛られちゃって、大丈夫?」
レイ「う、うん」
十代「・・・」
ユーリ「・・・」
十代「どうするユーリ」
ユーリ「プロフェッサーがバラバラになったね」
十代「そうじゃねえよ」
ユーリ「決着?いいね!つけようよ!!」
十代「もう縛る奴は誰も居ない・・・だから」
レイ「ユーリ様!」
ユーリ「邪魔なんだけど」
十代「なーんか拍子抜けしちまったぜ」
ユーリ「何とかしてよ十代」
十代「レイは昔から惚れっぽいからな。俺やカイザーとか」
ユーリ「ふーん」
十代「歳上、歳上と来て歳下か?ちょうど釣り合うな」
ユーリ「嫌だよ」
十代「我慢しろユーリ」
ユーリ「先生どうにかしてくれると思う?」
十代「さあな」
遊馬「十代さん!」
遊星「やはり無事でしたか!」
遊矢「十代さーん!」
十代「おう!」
数日後
遊矢「やっとアカデミアとの戦いに決着がついたんだな」
遊馬「でも黒咲が」
ユート「隼の事なら心配はいらないさ」
遊星「今日は一段と天気がいいな」
ユーゴ「そりゃ平和になった証拠だぜ」
十代「だよな」
ユーリ「何か僕だけ損してる気がするんだけど」
融合アカデミア編終
遊馬「かっとビングだ!」
カイト「元気だな、お前は」
遊馬「だってアカデミアが崩壊したんだぜ?」
シャーク「そりゃそうだけどよ」
アストラル「そう言えば何でカイトとシャークは全裸なんだ」
シャーク「全裸デーだ」
カイト「遊馬お前も脱げ」
アストラル「遊馬は背中にホープの刺青が入ってるからな」
遊馬「悪りい」
シャーク「全裸にならねえと焼かれるぞ」
カイト「仕方が無い」
ユート「かっとビングだ!俺!」
シャーク「ブフッ」
ユート「笑わないでくれ」
カイト「悪いな無理を言って」
ユート「大丈夫さ」
シャーク「お前なんで鼻にティッシュ詰めてんだ?」
ユート「・・・関係無いだろ」
カイト「どうせ瑠璃の全裸を見て鼻血出したんだろ」
シャーク「遊矢に似て奥手だな・・・いやユートのがマシか」
ユート「別にいいじゃないか」
カイト「誰も悪いとは言ってない」
璃緒「あら?みんな全裸なのね」
ユート「君も全裸じゃないか」
シャーク「璃緒の全裸は興奮しないのか?」
ユート「別に何も」
璃緒「ユートは普通サイズなのね」
ユート「君は陰毛も水色なんだな」
璃緒「凌牙って遊矢と張り合ってるのにサイズは負けてるのよ」
ユート「うーん・・・これは」
シャーク「うるせえ!」
ユート「ハハハ」
カイト「ドロワ」
ユート「!?」
シャーク「・・・何処に居るんだよ」
カイト「冗談だ」
璃緒「3人揃って勃起してる」
カイト「・・・」
シャーク「言ってる奴が勃起してどうすんだよ!」
ユート「君って男は」
璃緒「そう言えばさっき買い物してたら全裸の遊馬のお母さんが居たけど」
ユート「!?」
ユート「そこは何処に」
璃緒「まだスーパーに居ると思うけど」
ユート「遊馬の母といえば」
シャーク「人妻・ザ・人妻の称号を持っている」
カイト「伝説的な熟女」
璃緒「確かAV女優の開祖なのよね」
カイト「ああ」
ユート「どうする」
シャーク「決まってるじゃねえか!」
カイト「行くしかない」
カイト「何処に居る」
シャーク「何処にも居ねえじゃねえか!」
璃緒「凌牙!勃起しすぎよ!」
ユート「Ⅲ!」
Ⅲ「ユート?それにみんなも」
カイト「遊馬の母を知らないか?」
Ⅲ「さあ?」
シャーク「しかし遊馬が居なくて正解だったぜ」
璃緒「さすがの遊馬も実母には欲情が」
ユート「できないからな・・・」
Ⅲ「へえ遊馬は全裸デーが終わるまでヨーロッパに」
ユート「ああ」
カイト「背中にホープの刺青が入ってるからな」
シャーク「ったく浮かれすぎてんだよ」
Ⅲ「そう言えばプールの授業で怒られてたよ」
璃緒「刺青入れるなって?」
Ⅲ「うん」
ユート「それは怒られるな」
Ⅲ「それとアリトも」
シャーク「おい!」
璃緒「アリトも!?」
Ⅲ「言っちゃダメだったの?」
シャーク「当たり前じゃねえか!」
璃緒「アリトったら帰ったらお説教よ!」
ユート「落ち着いて」
璃緒「落ち着いてるわ!」
ユート「・・・」
シャーク「ほら見ろプッツンいっちまったじゃねえか」
Ⅲ「ごめん」
カイト「それよりも遊馬の母を探す事が先決だ」
シャーク「そうだったな」
Ⅲ「あ、わかりました」
カイト「店員は何て言っていた」
Ⅲ「綺麗な人妻なら店を出たって」
シャーク「一足遅かったか」
ユート「どうする」
シャーク「エクシーズ使いは犬なんだよ!」
カイト「それも質の悪い狂犬だ」
璃緒「困惑してるの?エクシーズ使いなのに?」
ユート「いや」
カイト「お前の妹に完全に舐められてるぞユート」
シャーク「ドルべ以上に生真面目で普通だからな・・・」
カイト「・・・おかしいと思わないか?」
シャーク「何が?」
カイト「最近こんな噂を聞いた。人妻ハンターの噂を」
Ⅲ「人妻ハンター?」
カイト「綺麗な人妻を拉致する人妻専門のハンターだ」
シャーク「ナンバーズハンターみたいなもんか」
カイト「大きくジャンル分けをすれば違うが元を辿れば同じだ」
璃緒「じゃあ」
ユート「遊馬のお母さんは」
カイト「人妻ハンターに拉致された可能性が高い」
シャーク「ふざけやがって!」
ユート「どうすればいい」
カイト「少し待て」
ユート「・・・」
カイト「俺だ・・・ああ」
シャーク「誰にかけてんだ」
璃緒「多分」
カイト「そうか、わかった」
ユート「どうしたんだ」
カイト「ツァンも帰って来てないそうだ」
ユート「じゃあ彼女も!」
カイト「人妻ハンターに拉致されたのだろうな」
ユート「居場所はわからないのか?」
カイト「ツァンが拉致された事は運がいい」
ユート「君は何を言っているんだ!」
カイト「奴には発信機がつけてある」
シャーク「てめえ変態かよ」
カイト「さっさと探すぞ」
ユート「ああ」
璃緒「この人数で大丈夫なの?」
シャーク「いつだって少数精鋭じゃねえか」
カイト「多すぎたって何の意味も無いだろ」
璃緒「それもそうね」
ユート「助けなくては遊馬のお母さんを」
カイト「ここだ」
シャーク「倉庫じゃねえか」
カイト「・・・」
ユート「入ろう」
シャーク「待てよユート」
ユート「・・・」
カイト「いや突っ込むぞ」
シャーク「突っ込む?てめえは馬鹿か!」
カイト「考えていても仕方がない」
シャーク「チッ、わかったよ」
ユート「・・・殴り込みだ!」
ガンッ
シャーク「オラァ!」
カイト「もぬけの殻だ」
ツァン「ビックリしたな、もう」
シャーク「何だ?どうなってんだ」
ユート「遊馬のお母さんは?」
ツァン「何か若妻には用が無いって言われてさ」
カイト「確かに残っているのは比較的若い人妻ばかりだが」
ユート「どうなっているんだカイト」
カイト「一先ず帰るぞ」
シャーク「どうなってやがるんだ」
ユート「お母さん・・・」
カイト「拉致されたのは熟女ばかり・・・それも人妻で熟女」
シャーク「・・・」
ユート「目的は一体何なんだ?」
カイト「人妻専門の人妻ハンターは誰かに雇われ行動を起こす」
シャーク「じゃあ黒幕が居るってのか!」
カイト「その可能性はある」
ユート「何のために!」
カイト「それはわからん」
ユート「カイトでもわからないのか」
シャーク「じゃあ拉致られた遊馬のおふくろや他の人妻はどうなるんだ!」
フェイカー「この事件の裏には大きな陰謀が隠されている」
カイト「父さん」
カイト「なるほど」
シャーク「熟女ばかりってのは俺らを撹乱する作戦で」
ユート「真の狙いは遊馬のお母さん」
フェイカー「未来さんはアストラルの半身でもある遊馬を産み落とした女性」
カイト「つまりエクシーズを代表する母の中の母になるな」
フェイカー「うむ」
シャーク「じゃあ敵の狙いってのは」
フェイカー「第二第三の遊馬を生み出す母胎として未来さんを拐ったのだ!」
ユート「!?」
カイト「なら他の人妻達はどうなるんだ」
フェイカー「人妻ハンターの裏には人妻ブローカーがついている」
カイト「売られるという事か・・・」
シャーク「この街の人妻はレベル高いからな、鉄男のおふくろ以外」
カイト「場所がわからん限りじゃどうする事もできんぞ」
シャーク「・・・」
Ⅳ「それなら検討がついてるぜ」
シャーク「Ⅳ!」
Ⅳ「話はⅢに聞いたぜ」
カイト「それは何処だ」
Ⅳ「ハートランド動物園の爬虫類館」
シャーク「あんなところに居るのか?」
Ⅳ「親父と兄貴の調べでわかってよ、どうすんだ」
シャーク「行くしかねえだろ!」
カイト「当たり前だ」
Ⅳ「じゃあ殴り込みの準備しろ!」
ユート「・・・」
璃緒「また悩んでるのね」
ユート「すまないな」
璃緒「黒咲さんが悲しむわ」
ユート「・・・」
璃緒「それに瑠璃だってグズグズしてたら誰かに取られちゃうかも」
ユート「!」
璃緒「男なら男らしく立ち上がりなさいユート!」
ユート「いきなり大声を出さないでくれ」
璃緒「凌牙達の面倒見てると自然とこうなるのよ」
ユート「本当に君は彼らのまとめ役だな」
璃緒「うん」
ユート「準備は万全だ」
カイト「だったら行くぞ」
シャーク「遊馬が帰って来るまでにおふくろを奪還しようぜ!」
Ⅳ「全裸デーはあと6日もあるからな、余裕だろ」
ユート「しかし遊馬はよくヨーロッパに行けたな」
カイト「あいつは倹約家だからか貯金がかなりある」
シャーク「落ちてる物でも平気で食ってるしな」
ユート「・・・」
Ⅳ「そういやカイトの親父も遊馬のおふくろのファンなんだな」
カイト「お前の親父もだろ」
Ⅳ「まあな」
シャーク「あれで二十歳の娘が居るんだぜ?どうよ実際」
ユート「・・・」
ハートランド動物園
「あ、Ⅳだ!」
「サインしてサイン!」
Ⅳ「ええいいですよ」
シャーク「見ろよあの情けねえツラ」
Ⅳ「うっせえな鮫男」
ユート「爬虫類館・・・爬虫類館」
カイト「爬虫類館はハートランド動物園の南側にある」
ユート「よく知ってるな」
カイト「ハルトと何度か来た事がある」
シャーク「無職だから暇なんだろうぜ」
カイト「穀潰しに言われる筋合いは無い」
シャーク「てめえ!」
ユート「ここか」
シャーク「気持ち悪りいな蛇がこっち見てるぜ」
Ⅳ「鮫が蛇にビビんなよ」
カイト「情けない奴だ」
ユート「未来さん!何処に居る!?返事をしてくれ!!」
シャーク「おーい!」
カイト「・・・」
コンコンコンゴンッ
カイト「隠し通路だ」
Ⅳ「ユート!こっちだこっち!」
ユート「ああ!」
カイト「やはり隠し通路・・・進むぞ!」
カイト「熟女だ!」
Ⅳ「ん?小鳥そっくりの」
シャーク「小鳥のおふくろだよ!」
小鳥母「シャークくん?小鳥がよく話しているわ」
ユート「未来さんが居ない。教えてください、未来さんは・・・遊馬のお母さんは」
小鳥母「未来さんなら連れて行かれて」
カイト「先を越されたか」
シャーク「小鳥のおふくろ!どっちに行った!!」
小鳥母「あの通路を」
ユート「さらに隠し通路か」
Ⅳ「ボヤボヤしてんじゃねえ!」
シャーク「さっさと行くんだよ!」
「まさか嗅ぎつけられるとは」
「あいつらが俺らを探し回って」
ユート「見つけた!」
「来ちまったぞ!」
カイト「おい凌牙あの3人組は」
シャーク「悪徳AV男優のキノコ木下とタケノコ竹下だ」
Ⅳ「それに先に走ってんのは元プロデュエリストのスネーク蛇塚だ」
カイト「AV女優の陰部にキノコやタケノコを突っ込む外道中の外道!」
シャーク「待ちやがれ!」
Ⅳ「飛べユート!」
ユート「ああ!」
ダッ
カイト「キノコ木下とタケノコ竹下は俺が仕留める!」
ユート「返してもらおう未来さんを」
スネーク「この女は第二の九十九遊馬を生み出すために必要だ!遊馬が100人居れば全次元制覇も夢じゃない!!」
ユート「ならばデュエルで決めよう」
スネーク「デュエル?」
ユート「ああ」
シャーク「強えのかスネーク蛇塚は」
Ⅳ「強え・・・事はねえよ」
シャーク「歯に衣着せねえ言い方だな」
Ⅳ「禁止カードを平気で使うクソ野郎って事だぜ」
シャーク「でもユートには真紅眼の黒竜やホープが居るんだぜ」
Ⅳ「見守ってやるしかねえよ」
シャーク「ぶっ潰せユート!」
ユート「デュエル!!」
ユート「カードを5枚セットしターンエンド!」
スネーク「ドロー!魔法『未来融合-フューチャー・フュージョン』を発動!」
シャーク「禁止カード!?」
Ⅳ「野郎はワーム・キングと邪龍アナンタによる超攻撃型デッキの使い手でな」
シャーク「プロの世界から追放された理由ってのも」
Ⅳ「いつまでも禁止カードの未来融合を使い続けてやがる事が理由だぜ」
スネーク「そして墓地の爬虫類族を全て除外し手札から邪龍アナンタを特殊召喚!アナンタの攻撃力はと守備力除外された爬虫類族モンスターの数×600!除外したモンスターの数は30!」
ユート「攻撃力18000・・・」
スネーク「バトルだ!!」
ユート「罠『ドレインシールド』を発動!」
スネーク「な、何!?」
ユート「これで俺のライフは18000回復する!」4000→22000
スネーク「出て来いワーム・ゼロ!」
ユート「攻撃力15000・・・」
スネーク「地獄へ落ちろ!」
ユート「罠『魔法の筒』を発動!」
スネーク「!?」
ユート「攻撃力を上げても意味は無い・・・こういう場合や相手のライフを上げる可能性だってあるんだからな」
スネーク「バカなああああああああああああああああああああああああ」4000→0
ユート「返してもらうぞ未来さんを」
シャーク「やったぜ!」
カイト「どうやら終わったようだな」
Ⅳ「キノコとタケノコは」
カイト「片付けておいた」
カイト「あっさりと終わったな」
シャーク「だな」
カイト「スネーク蛇塚が人妻ブローカーの元締めとはな」
Ⅳ「人間落ちるとこまで落ちちまったって事じゃねえか?」
シャーク「そうだな」
ユート「・・・」
シャーク「どうしたユート」
ユート「いや別に」
未来「・・・」
ユート「ずっと寝たままだが」
シャーク「ああ」
Ⅳ「大丈夫なのかよ」
カイト「ただいま」
フェイカー「未来さんは」
カイト「遊馬の母親なら送り届けた」
フェイカー「カイトも知っていると思うが未来さんはAV界の開祖なんだ」
カイト「父さんもファンだと言っていたな」
フェイカー「うむ」
カイト「そんなにいいのか?」
フェイカー「お前達が信仰するドロワよりもだ」
カイト「それは興味深いな」
フェイカー「未来さんのAVでも見るか」
カイト「ああ」
パラドックス「あれがユートか」
アポリア「ZEXAL次元と対となるエクシーズ次元の柱だ」
パラドックス「あの男は興味深いな」
アポリア「他にも7人のデュエリストが居る事を忘れるな」
パラドックス「わかっている。だが私としては遊城十代や不動遊星よりも榊遊矢に似た連中と戦ってみたい」
アポリア「何のために」
パラドックス「まだ見ぬデュエリストの実力を試すために」
アポリア「・・・」
パラドックス「だが様子見だ。我らが動くには早すぎる」
アポリア「そうだな」
パラドックス「ところで全裸である理由は?」
アポリア「私にもよく理解ができん」
翌日
シャーク「全裸デーも終わったし遊馬も」
カイト「帰って来れるな」
シャーク「ああ」
遊矢「あ、居た」
シャーク「何だ」
遊矢「ナッシュ」
シャーク「うるせえんだよ」
カイト「どうかしたのか?」
遊矢「ユート探してるんだけど」
シャーク「ユート?知らねえよ」
遊矢「話があるって言うのに」
柚子「ごめん待った?」
ユート「いや」
柚子「でも何でいきなり」
ユート「少しな」
権現坂「あ、あれは!」
デニス「それで素良が黒咲のお墓に落書きしまくったんだ」
権現坂「どう考えてもけしからん予感がするぞ・・・」
デニス「まあ僕も」
権現坂「遊星殿は時空パトロール隊にしょっ引かれ今は未来の世界で裁判の真っ最中・・・」
権現坂「十代殿はカイザーやエドを含めた仲間と酔っ払って全裸になり留置所の中・・・デニス」
デニス「どうしたの?」
権現坂「再び乱が起ころうとしている!遊馬らを呼んできてくれ!」
デニス「ユートと柚子が・・・えーっと何だっけ?」
デニス「しかも遊馬居ないじゃないか、苦手なカイトと凌牙が居るよ」
シャーク「何やってんだ」
デニス「り、凌牙!?」
カイト「どうかしたのか」
デニス「柚子とユートが・・・ホテルに入った」
遊矢「は?な、何言ってるんだよ」
デニス「ち、違う!動揺して面白くなりそうな事を言ってしまった・・・!」
遊矢「デニス!」
デニス「はい!」
遊矢「う、嘘だよな・・・?」
デニス「・・・」
遊矢「そりゃユートはカッコいいよ・・・クールだしさ」
デニス「とりあえず権ちゃんがさ」
カイト「ユート・・・」
シャーク「あのバカも紛らわしい事しやがって!」
デニス「へ?」
カイト「お前も余計な事を言ってくれたな」
デニス「・・・」
シャーク「おい!」
遊矢「はあ・・・」
シャーク「ため息ついてんじゃねえ!」
遊矢「はあ・・・」
シャーク「いい加減にしやがれ!!」
カイト「悪かったな、権現坂に伝えてくれ」
デニス「うん」
カイト「どうせ柚子も何かの事情でユートと行動をしているだけだろ」
遊矢「やっぱ髪型だよな・・・」
シャーク「チッ」
カイト「・・・」
シャーク「どうすんだよ」
カイト「放っておけ」
シャーク「いいのか?」
カイト「構わんだろ」
シャーク「・・・立てよ遊矢!」
カイト「放っておけと」
シャーク「関係ねえだろ!」
カイト「・・・」
シャーク「・・・」
遊矢「クヨクヨしたって始まらないよな」
カイト「ああ」
遊矢「ちょっとユートと話してくるよ」
シャーク「だからデニスの勘違いだって言ってんだろ!!」
カイト「・・・」
遊矢「いや俺は」
カイト「ちょっと来い」
遊矢「な、何だよ!」
カイト「いいから来い」
シャーク「カイト!」
カイト「お前もついて来い」
カイト「そういうわけだ」
恵「わかった」
シャーク「悪りいな先生」
遊矢「な、何すんだよ」
恵「アクションフィールド発動」
遊矢「うわっ!」
シャーク「何させるんだ?」
カイト「恐怖を味合わせる」
シャーク「ゾンビでか?下らねえ」
カイト「柚子ゾンビ軍団ならどうだ」
シャーク「そんな事すりゃ遊矢が発狂しちまうぞ!」
カイト「だろうな」
シャーク「エゲツない野郎だぜ、この野郎だけは」
遊矢「うーん・・・」
遊馬「お?何やってんだ?」
カイト「帰って来たな遊馬」
シャーク「どうだった旅行は」
遊馬「最高だったぜ!」
アストラル「遊矢が死にかけてるぞ」
カイト「ああ」
シャーク「このバカが!」
アポリア「エクシーズ使いの九十九遊馬と仲間達か」
シャーク「何だこいつ?かなりデカいぜ」
恵「アポリア・・・」
アストラル「アポリア!?」
アポリア「そう我が名はアポリア!人は私を絶望の魔人と呼ぶ」
カイト「知っているのか恵?」
恵「・・・」
アポリア「どうにもエクシーズ使いの情報が来ないと思えば・・・」
シャーク「何が絶望の魔人だ!」
アポリア「九十九遊馬に榊遊矢か」
シャーク「てめえアカデミアの回し者か?ドン・サウザンドは」
恵「違う。アポリアはイリアステル滅四星の1人」
カイト「イリアステル滅四星?」
アポリア「ああ」
カイト「恵は未来から来た・・・こいつも未来から来たデュエリストか」
アストラル「この男がデュエリスト!?」
遊馬「デカすぎるぜ!」
アポリア「中々どうして、面白そうな奴らばかりだ」
アストラル「さっきから気になっていたが」
カイト「アポリアの雰囲気といい声といいプラシドに似ている」
遊馬「俺が相手だ!」
アポリア「・・・」
ブンッ
アストラル「避けろ遊馬!」
カイト「くっ!何て拳圧だ!!」
シャーク「こいつ・・・アカデミアの改造デュエリストとは桁違いだ!」
アストラル「気をつけろ遊馬」
遊馬「わかってるぜ!」
アポリア「・・・」
アストラル「妙に落ち着いている・・・何故だアポリア」
アポリア「その小柄な肉体で何ができる?はっきり言って非力だ!」
アポリア「ダラァッ!!」
ゴンッ
遊馬「ゴホッ!」
シャーク「かっとビングだ遊馬!」
遊馬「ああ・・・!」
アポリア「この瞬間を待っていた!」
アストラル「絶望の魔人・・・かっとビングをやめるんだ!!」
遊馬「かっとビングだ!俺!!」
アポリア「反かっとビングパワー!!」
遊馬「かっとビングが消えて」
アポリア「私に希望の力は通用しない・・・我が名はアポリア!絶望のアポリアだ!!」
アストラル「遊馬!」
アポリア「敗れたり九十九遊馬!」
デニス「あ、危なかったね遊馬」
遊馬「デ、デニス!?」
アポリア「アカデミアの残党か」
デニス「遊馬は僕が迫害されてた時に信用してくれた数少ない友達・・・だから」
アポリア「友達?笑止!お前達がやって来た事が未来に響いたのだ!」
カイト「説明しろ恵」
恵「・・・」
アポリア「ならば私が教えよう。ドン・サウザンド率いるアカデミアの乱がやがては未来を崩壊させるのだ!」
シャーク「崩壊!?」
アポリア「遠い遠い未来の出来事だがな」
遊馬「ドン・サウザンドは」
アポリア「お前達が完全消滅させる・・・だがドン・サウザンドに汚染された次元の傷は癒える事は無い」
アストラル「死しても尚、私達を未来の人々を苦しめるのか」
アポリア「話は終わりだ。お前達とは争う理由は無い」
遊馬「アポリア!」
アポリア「・・・」
遊馬「さっきから絶望絶望って何言ってんだよ!」
アポリア「お前には到底わからん事だ」
遊矢「な、何だこいつ!?」
シャーク「アポリアだってよ」
遊矢「アポリア?」
アポリア「こいつが伝説のデュエリスト達の総大将の榊遊矢・・・まるで頼りになりそうにないが」
遊馬「到底わからない事でも話てくれれば」
アポリア「くどい!希望の体現者である九十九遊馬と絶望の体現者である私とでは何もかも真逆!」
遊馬「言ってる意味がわからねえよ!」
アポリア「わからないのなら考えてみろ。希望希望と言っているが本当に希望に満ち溢れている人間は本当に居るのか?」
アポリア「人は誰しも絶望を体感する!大なり小なりの絶望をだ!!」
アポリア「それと恵」
恵「・・・」
アポリア「お前の離反は許そう」
恵「あなたやパラドックス達だって」
アポリア「それは無い」
遊矢「パラドックス・・・確か何処かで」
遊馬「遊星さんが言ってたぞ、初めて十代さんや遊戯さんと出会った時の事を」
アポリア「話はここまでだ。さらばだ」
カイト「聞かせろ恵」
シャーク「四星って言うならあいつ含めて四人居るって事じゃねえのか先生!」
遊馬「先生!」
遊矢「恵さん!」
恵「・・・」
恵「Z-ONE、アンチノミー、パラドックス、アポリア・・・この四人が遠い未来で生きている数少ない人間」
シャーク「それがイリアステル滅四星の連中か」
恵「彼らは破滅の未来を回避するためにあらゆる研究と肉体の強化をしていた」
カイト「していた?」
恵「カイト達は知ってると思うけど彼らは私と同じロボット」
遊馬「ロボット・・・」
恵「生前の彼らも強かった。でも機械になり強さが更に」
カイト「どの程度だ」
恵「デュエリストが誰しも持つ希望エネルギーと相反する絶望エネルギーを持ってる」
シャーク「絶望エネルギー・・・」
恵「その強さは1人1人が次元を制圧できる程度・・・ドン・サウザンドと同等の」
アストラル「ドン・サウザンドと同等の力!?」
恵「特に創造主Z-ONEはアポリア達に生きるべく武術を叩き込んだマスターのような存在」
遊馬「アポリアでさえ強いってのにZ-ONEって奴は・・・」
柚子「瑠璃のためにね」
ユート「本当にすまないな」
ユーゴ「悪りいな柚子」
柚子「ユーゴはリンのために・・・でも」
ユーリ「何?」
柚子「どうしてあなたが」
ユーリ「別に」
ユート「セレナのためか?」
ユーゴ「んなわけねえだろ。この野郎が」
権現坂「何という事だ・・・ゾロゾロと」
柚子「じゃあ行こうか」
権現坂「嘆かわしい・・・嘆かわしいぞ柚子!遊矢という男がありながら・・・柚子よ!」
権現坂「柚子よ!!!」
柚子「じゃあ」
ユーゴ「柚子は何かねえのか?」
柚子「何かって?」
ユーゴ「お揃いの物ってやつ」
柚子「うーん・・・」
ユーリ「クマバサミでも買ってセレナの猫を虐めようかな」
ユート「やめるんだ」
柚子「・・・中学校入学祝いの時に買ったシャーペンかな?」
ユーゴ「シャーペン?何でシャーペンなんだよ!」
柚子「だって小学校の頃は鉛筆だったし」
ユーリ「あの猫かなり賢いよね、忠猫って始めて聞くよ」
ユート「動物は可愛がれば応えてくれる。セレナはファラオの可愛がっているだろ」
ユーリ「純真無垢の彼女だって僕に汚される日が来るんだよね・・・十代もきっと激怒するよ」
ユーゴ「おいおいモデルが居るぜ」
柚子「モデル?」
ユーゴ「あの刃物見てる身長の高いイケメンが居るだろ?」
柚子「あ、本当だ」
パラドックス「・・・」
ユート「・・・」
パラドックス「面白い」
ユーゴ「は?」
パラドックス「各々が遊城十代、不動遊星、九十九遊馬とは対極の性格をしている」
ユーゴ「あ?何だこいつ」
ユーリ「かつて十代が不動遊星と一緒に戦った敵だよ。知らないの?」
パラドックス「刹那のパラドックス、人は私をそう呼ぶ」
柚子「パラドックス・・・」
ユーゴ「そのパラドックスが何の用だ!」
パラドックス「用が無ければ話しかけてはダメなのか?」
ユーゴ「何だこの」
ユート「この男の言う通りだ」
パラドックス「・・・」
ユーリ「まあ別に」
ブンッ
パラドックス「別に何だ」
ユーリ「僕の背後に周るなんて・・・ムカつくんだけど」
パラドックス「力の差は一目瞭然というところだな。他の2人もどうだ」
ユート「どうやらこの男は」
ユーゴ「その勝負受けてやるよ!!」
ユート「強い・・・!」
ユーゴ「あ、ああ」
ユーリ「ここまでとはね」
柚子「3人が一斉に攻撃したのに」
パラドックス「フッ」
ユーゴ「何笑ってやがる!」
パラドックス「意外と対した事は無いな」
ユーゴ「てめえ!」
パラドックス「経験の差か」
ユート「経験の差?」
ユーリ「僕と君と同じように戦場をくぐり抜けて来た眼をしてるね」
ユート「言われてみれば」
ユーリ「だったら一つしか無いじゃないか、ザ・ワールド!」
ユーリ「ほらね」
パラドックス「・・・」
ユーリ「強かろうが何だろうが無防備の状態で攻撃されたら」
パラドックス「それはどうかな」
ユーリ「停止した世界に入門するなんて、こいつ」
パラドックス「本来の時間軸に存在するはずの無い私に時に関する効果は通用しない」
ユーリ「・・・だったら解除だ」
ユーゴ「パラドックス!」
パラドックス「熱くなるな不動遊星の後継者よ」
グルンッ
ユーゴ「いってえ!」
ユート「合気・・・!」
パラドックス「これが君達と私との差だ」
ユーゴ「何が差だ!そんなものは」
パラドックス「思い上がるな!!」
ユート「・・・」
パラドックス「若さ故にお前達は強者に挑もうとする習性がある。だが」
パラドックス「それが大きな間違いだ!今のお前達では到底敵わぬ!私にも私の同志達にもだ!」
権現坂「大丈夫か柚子」
柚子「権現坂!」
パラドックス「不動遊星の弟子の1人である権現坂昇だな」
権現坂「如何にも」
パラドックス「他の使い手は勘弁してやろうと思ったがシンクロ使いは別だ・・・」
パラドックス「必ずや根絶やしにしてくれる!シンクロ使いを!!首を洗って待っていろ!」
Z-ONE「帰って来たようですねアポリア、パラドックス」
アポリア「・・・」
パラドックス「・・・」
Z-ONE「勝手な行動は困ります。2人揃って」
アポリア「すまない」
パラドックス「・・・」
アポリア「だが」
Z-ONE「彼らは敵では無い」
パラドックス「デュエリストの血が騒ぐ」
Z-ONE「血?」
パラドックス「血だ」
アポリア「・・・」
Z-ONE「血・・・魂ですね。アポリア、パラドックス」
遊馬「そうかユートも」
ユート「ああ」
遊馬「アポリアはかなり強かったぜ」
ユート「パラドックスもだ」
シャーク「何でもいいけどよ」
ユート「どうした」
シャーク「あれ黒咲じゃねえか?」
ユート「隼?そんなバカな」
黒咲「・・・」
ユート「隼!」
黒咲「デニスとあの子供を出せ!」
ユート「どうしたんだ」
黒咲「いいから出せ!」
ユート「いくら墓に落書きされたからと言って」
黒咲「ならば墓に落書きされてユートは怒らんのか?」
ユート「それは・・・」
黒咲「そんなものだ」
ユート「しかし無事で良かった」
黒咲「ああ」
ユート「どうやって」
黒咲「決闘者墓場から抜け出して来ただけだ」
ユート「そうか」
黒咲「デニス達は」
ユート「実はさっき」
遊矢「ユート!」
ユート「災難だったな遊矢」
遊矢「アポリアの事か?」
ユート「ああ」
遊矢「それよりも・・・何ていうか」
黒咲「デニス達は知らんか?」
遊矢「黒咲!?お前!」
黒咲「何処だ!」
遊矢「どうして怒ってるんだ黒咲は」
ユート「デニス達が隼の墓に落書きして」
遊矢「生き返ったんだし・・・多少は」
黒咲「・・・」
遊矢「黒咲!」
ユート「隼!」
黒咲「何で俺が妥協する必要があるんだ」
遊矢「あ、あのさユート」
ユート「?」
遊矢「やっぱりいいや!ユートがそういう男じゃないんだし」
ユート「何なんだ一体」
遊矢「うんうん」
黒咲「・・・」
ユート「長い1日だったな」
遊矢「お互い大変な事に」
ユート「どうせ生き返ったんだ。何処か生きたい場所は」
黒咲「特に無い」
ユート「無いのか?」
黒咲「無い」
数日後
遊馬「全裸デーだってよ」
小鳥「相変わらず頭のおかしい人達よね」
遊馬「ああ」
続く
ユーゴ「遊・・・」
ジャック「遊星なら居ないぞ」
ユーゴ「そういやそうだったな」
クロウ「何かあったのか?」
ユーゴ「特訓」
クロウ「特訓!?」
ユーゴ「パラドックスとかいう奴をぶっ倒すための」
ジャック「パラドックスだと!?」
クロウ「あいつか」
ユーゴ「特訓してくれよジャック!」
ジャック「いいだろ」
ユーゴ「やったぜ!」
クロウ「気合入れろよユーゴ」
ユーゴ「そういやブルーノ見ねえな」
クロウ「何か頭が痛いから病院行くってよ」
ユーゴ「賢いからなブルーノは」
ジャック「では始めるぞ」
ボマー「遊星!」
クロウ「遊星なら居ねえぞ」
ユーゴ「何かあったのか?」
ボマー「フェアリー仮面を知っているか?」
ジャック「あのデュエルアカデミアに出没する謎のデュエリストか?」
ボマー「うむ」
クロウ「そういや最近学校に行ってねえな」
ジャック「色々と忙しい身だからな俺達は」
ユーゴ「フェアリー仮面か」
クロウ「別に悪さはしてねえんだろ?だったら」
ボマー「それなんだが」
ジャック「何があったんだ」
ボマー「すまない」
ユーゴ「は?」
ボマー「本当にすまない!」
クロウ「説明してくれなきゃわからねえぞ?」
ボマー「撃ち落としてしまったんだ」
ユーゴ「誰が!」
ボマー「私だ」
クロウ「何で!?」
ボマー「反射的に攻撃を」
ユーゴ「善人だって話なのに何て事しちまうんだ」
クロウ「まあ理由を聞かせてくれよ」
ボマー「赫赫然々」
ジャック「それは攻撃もしたくはなる」
ユーゴ「探してくれってか?」
ボマー「ああ」
ユーゴ「どうするよ」
クロウ「探すしかねえだろ」
ジャック「ああ」
ユーゴ「だよな」
ボマー「すまないな」
ユーゴ「ま、いいって事よ」
ユーゴ「おーいフェアリー仮面!」
ジャック「何処に落下したんだ」
ボマー「確かあそこら辺のはずだが」
クロウ「お、おい」
ユーゴ「どうした!」
クロウ「穴だぜ」
ジャック「大きな穴だな」
ユーゴ「落っこちたんじゃねえか?おーい!」
クロウ「ゴルフのホールインワンだぜ、さすがボマーだ」
ジャック「関心している場合ではないぞ!」
ユーゴ「おーーーーーーーーーーーーーい!!!」
ジャック「何処に繋がってる穴なんだ」
ユーゴ「入ってみるか」
クロウ「穴の中にか?」
ボマー「ああ」
ジャック「そうするか」
ユーゴ「何が起こったって別にって感じじゃね?なあジャック、クロウ、ボマー」
ジャック「今までの事を考えたらな」
ユーゴ「じゃあ殴り込みだ!」
クロウ「おう!」
ボマー「しかし何の穴なんだ」
ジャック「考えたって仕方が無い」
クロウ「そうだぜボマー!」
ボマー「そうだな」
ジャック「ここは何処だ」
クロウ「知らねえ」
ボマー「こういう時に遊星やブルーノが居れば」
ジャック「・・・どうやらここはデュエルモンスター次元のようだぞ」
クロウ「何でわかるんだよ」
ジャック「あそこにモンスターが居る」
クロウ「おい!」
キーメイス「!?」
ジャック「逃げたぞ!」
ユーゴ「クロウの顔は厳ついからな」
クロウ「うるせえ!」
ジャック「待て!」
クロウ「掴まえたぜ!」
キーメイス「な、何ですか!?」
ジャック「ここはデュエルモンスター次元だな」
キーメイス「いいえ精霊次元です」
ユーゴ「推理力スカだなジャックは」
ジャック「何だと!?」
ボマー「なるほど精霊次元か」
ユーゴ「フェアリー仮面を見なかったか?」
キーメイス「仮面を被ったデュエリスト?」
ユーゴ「そう!」
キーメイス「それなら最近まで行動してましたが」
ジャック「言ってみろ」
ジャック「バレット?あいつか」
キーメイス「知っているのですか!?」
クロウ「あいつ生き残ってたのか」
ボマー「そのようだ」
ジャック「それでフェアリー仮面は」
キーメイス「戦いの最中に行方不明に」
クロウ「精霊次元にまで手を出すとはとんでもねえ野郎だぜ!」
ジャック「奴の性格なら熟知している」
ユーゴ「親玉から勲章を貰うためなら平気で悪事を重ねるクソッタレだってな!」
ボマー「バレットの目的は」
キーメイス「とりあえず精霊達を誘拐し何かの実験をしているようです」
ジャック「実験?」
キーメイス「はい」
バレット「精霊だ!精霊を集めるのだ」
「はいバレット様」
バレット「プロフェッサーの居ない今この私こそがアカデミアを再建せねばならぬ!」
バレット「その理由はただ一つ全次元の制覇をし王として君臨する事にあるのだ!」
「精霊と機械を融合させ送り込むのですね」
バレット「精霊とは選ばれしデュエリストの前にだけ現れると言われている」
バレット「その選ばれしデュエリストの元へ機械精霊を送り込み抹殺するのだ」
「相変わらずえげつない考えですね」
バレット「戦場に於いては弱者を狙わねば始まらんという事だ」
「ユーゴらが精霊次元にやって来たらしいですが」
「それと謎のフェアリー仮面も」
バレット「ならば刺客を送り込め」
ユーゴ「何処居るんだフェアリー仮面は」
キーメイス「知り合いなのですか?」
ユーゴ「いや全然」
ボマー「彼らが通っているアカデミアの顔役の1人だそうだ」
キーメイス「へえ」
ユーゴ「脚が綺麗でよ、凄まじい蹴り技で相手をぶっ倒すんだってよ」
ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああああ」
クロウ「ボマー!」
ジャック「何者だ!?」
パンサーウォリアー「俺はバレット部隊の配下であるパンサーウォリアー!」
ジャック「パンサーウォリアーだと?」
パンサーウォリアー「お前達を排除する!」
ユーゴ「よくもボマーをやりやがったな!」
パンサーウォリアー「ヌンッ!」
ユーゴ「危ねえ・・・」
パンサーウォリアー「動きに無駄が多すぎる」
ユーゴ「説教は・・・パラドックスの野郎から腐るほど聞いてんだよ!」
パンサーウォリアー「笑止!」
キンッ
ジャック「ユーゴ!」
ユーゴ「何だよジャック!」
ジャック「熱くなるな、こいつは俺が倒す」
ユーゴ「何言ってんだ!こいつは」
クロウ「黙って下がってろ!」
ユーゴ「チッ」
パンサーウォリアー「わざわざ志願した理由は」
ジャック「特に理由は無い」
パンサーウォリアー「理由は無い?ならば何故」
ジャック「それを言う必要があるのか?」
パンサーウォリアー「思い上がるなよジャック・アトラス」
ジャック「思い上がっているのはお前達の方だ」
パンサーウォリアー「所詮はナンバー2のお前が」
クロウ「ブツブツ言いやがって豹野郎」
ユーゴ「何で俺にやらせねえんだよ」
クロウ「ジャックのデュエルをちゃんと見とけよ」
ユーゴ「何で!」
クロウ「見てりゃわかるぜ。ちゃんとな」
ユーゴ「わかったよ!見てりゃいいんだろ見てりゃ!」
アポリア「精霊次元か」
パラドックス「Z-ONEもここは神聖な地だと言っていたが」
フェアリー仮面「アカデミアの残党ね」
パラドックス「何者だ」
アポリア「知らん」
フェアリー仮面「私はフェアリー仮面!アカデミアの平和を守る学園戦士よ!」
アポリア「アカデミア?ならば貴様はアカデミアの刺客か!?」
パラドックス「違うぞアポリア」
フェアリー仮面「デュエル!」
アポリア「どうする」
パラドックス「デュエルならば受けてやればいい」
アポリア「そのマッチ棒のような肉体で私とやり合うというのか!」
フェアリー仮面「えいっ!」
アポリア「蹴り技を得意としているようだが・・・その程度の蹴り技など未来では通用せんぞ!」
フェアリー仮面「つ、強い」
アポリア「その珍妙な仮面を取ってやろう」
フェアリー仮面「や、やめて!」
パラドックス「アカデミアがどうとか言っていたが」
フェアリー仮面「そ、そうだけど」
パラドックス「居るのか?」
フェアリー仮面「私が精霊次元に落ちた時には既にアカデミアの魔の手が」
アポリア「ドン・サウザンドか」
パラドックス「いや復活するにはまだ早いはずだが」
アポリア「ならば何故」
フェアリー仮面「この人プラシドっぽい・・・剣の持ってないプラシド」
アポリア「プラシドを知っているのか」
フェアリー仮面「知り合い?」
アポリア「いや」
キャノン・ソルジャー「・・・」
メカ・ハンター「フェアリー仮面の近くに居る2人は誰だ?知らないぞ」
キャノン・ソルジャー「・・・」
メカ・ハンター「1人はゴリラのような大男にもう1人はモデルのような男か」
キャノン・ソルジャー「・・・」
カシャンッ
メカ・ハンター「撃つのか?まあ仕方がない。球を込めろ!」
「はい!」
メカ・ハンター「多少なら精霊共を球代わりにしてもバレット様は文句を言わんだろ」
キャノン・ソルジャー「・・・」
メカ・ハンター「やれ、相棒!あの3人組を吹き飛ばすのだ!!」
キャノン・ソルジャー「・・・」
メカ・ハンター「ファイヤー!!」
アポリア「何だ今のは」
フェアリー仮面「あ、ありがとう」
パラドックス「・・・」
メカ・ハンター「外したぞ」
キャノン・ソルジャー「・・・」
アポリア「貴様達の仕業か!」
メカ・ハンター「俺はメカ・ハンターそしてこっちは相棒のキャノン・ソルジャー」
キャノン・ソルジャー「・・・」
メカ・ハンター「共にバレット部隊の者だ」
アポリア「バレット・・・アカデミア最高幹部の1人か」
パラドックス「どっちにしろ私達の敵である事には変わりは無いな」
キャノン・ソルジャー「・・・」
メカ・ハンター「こいつらが何者かは知らんがやるぞ、生きては返さぬ!!」
アポリア「軽いなバレット部隊の連中は」
メカ・ハンター「あ、相棒をパンチ一発で破壊しただと!?」
パラドックス「・・・」
アポリア「次はお前だが」
メカ・ハンター「ぐぬ・・・撤退する!」
アポリア「逃がさん!」
パラドックス「待てアポリア」
アポリア「何故だパラドックス!敵は」
パラドックス「泳がせておけ」
アポリア「・・・そうか!」
フェアリー仮面「え?」
アポリア「強力なデュエルエナジーを感じる・・・これはジャック・アトラスのものか」
フェアリー仮面「ジャックの!?」
ジャック「口だけのようだなアカデミアの戦士は」
フェアリー仮面「ジャック!」
ジャック「何だ!?」
ユーゴ「フェアリー仮面だよ」
クロウ「おいおい知り合いか?」
ジャック「いや」
フェアリー仮面「ほ、ほら有名人だから」
ユーゴ「何で俺らがここだって?」
フェアリー仮面「アポリアとパラドックスって2人組があっちに居るって教えてくれて走って来たのよ」
ジャック「アポリア!?」
ユーゴ「パラドックスだって!?」
クロウ「フェアリー仮面ってのは女なんだな。女にしちゃ貧相な感じだぜ」
フェアリー仮面「・・・」
バレット「それで逃げ帰ったというのか!」
メカ・ハンター「は、はい!」
バレット「どうして私の部下は役立たずばかりなんだ!この顔の傷も役立たずの部下が」
アポリア「それは上官が無能だからだろうな」
バレット「こいつらが話していた」
パラドックス「拉致されていた精霊達は既に逃がしてある。警備の薄さがお前達の頭の悪さと比例しているようだ」
バレット「不動遊星や遊城十代の仲間か!」
アポリア「仲間?この男何を言っているんだ」
パラドックス「所詮は無益な殺生を行う外道集団の最高幹部の1人だ。知識が無いのだろう」
バレット「な、何だと」
アポリア「俺達は無益な殺生を行う外道を許す事はできん!ドン・サウザンドの犬共め!!」
パラドックス「こいつぐらいなら始末したとしてもZ-ONEは文句を言わんだろ」
アポリア「来るがいいアカデミアの最高幹部よ、お前達の無力さを思い知らせてくれる」
ジャック「さっきから精霊達が走ってくるぞ」
フェアリー仮面「多分あの2人がアカデミアの残党を」
ユーゴ「パラドックス・・・」
クロウ「どうやら先を越されちまったようだな」
ユーゴ「やってくれるぜ」
フェアリー仮面「帰り道はこっちだったかな」
クロウ「お前何者だ?何で」
フェアリー仮面「そ、それじゃ」
ユーゴ「おい!」
ジャック「俺達も帰るぞ」
クロウ「片付いたみたいだしな」
ユーゴ「おーい」
フェアリー仮面「赤いキャンディを食べて」
ポンッ
龍可「大変な目にあっちゃったな・・・」
ユーゴ「あっ!」
龍可「げっ」
ユーゴ「フェアリー仮面見なかったか?」
龍可「え?」
ユーゴ「さっきまで一緒に居たんだよ!知らねえか?」
龍可「さ、さあ」
クロウ「お、龍可じゃねえか」
ジャック「何をやってるんだ。この穴は危険だから近づくんじゃないぞ」
龍可「ユーゴが抜けてて助かったわ・・・」
ユーゴ「おーい」
翌日
ユーゴ「ってわけでよフェアリー仮面を逃がしちまったんだ」
ユート「それは不運だな」
ユーゴ「そうなんだよ」
ユート「俺に用事とは一体」
ユーゴ「へへへ」
ユート「何だ一体」
ユーゴ「デュエルしろユート!」
ユート「君もいきなりだな」
ユーゴ「そう言うなって!審判!!」
遊矢「だから呼ばれたんだ俺」
ユーゴ「来いよユート!」
ユート「わかった。デュエルしよう」
ユート「俺は魔法『紅玉の宝札』を発動!手札からレッドアイズモンスターを墓地に送りデッキからカードを2枚ドローする」
ユート「その後デッキからレベル7のレッドアイズモンスターを墓地へ送る」
ユート「さらに俺は幻影騎士団ラギッドグローブを通常召喚!さらに幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!」
ユート「レベル3の幻影騎士団ラギッドグローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!」
ユート「俺はカードを3枚セットしターンエンド」
ユーゴ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない場合SRベイゴマックスは特殊召喚できる!」
ユーゴ「そしてベイゴマックスが召喚または特殊召喚に成功したときデッキからスピードロイドモンスターを手札に加える!ベイゴマックスの効果で手札に加えたSR赤目のダイスを通常召喚!」
ユーゴ「赤目のダイスの効果でベイゴマックスのレベルを3から4に変更!」
ユーゴ「レベル4のSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」
ユーゴ「行くぜユート!HSRチャンバライダーで幻影騎士団ブレイクソードに攻撃だ!」
ユート「永続罠『幻影霧剣』を発動!」
ユーゴ「チャンバライダーの攻撃が!」
ユート「・・・」
ユーゴ「カードを2枚セットしターンエンド!」
ユート「俺のターン!俺は罠『レッドアイズ・スピリッツ』を発動!俺は紅玉の宝札の効果で墓地に送った真紅眼の黒竜を特殊召喚!」
ユート「さらにもう1枚の『レッドアイズ・スピリッツ』を発動!これも効果で送った真紅眼の黒竜を特殊召喚!」
ユート「レベル7の真紅眼の黒竜2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!真紅眼の鋼炎竜!」
ユーゴ「出やがったな真紅眼の鋼炎竜!」
ユート「バトルだ!」
ユーゴ「罠発動!『シンクロ・バリアー』HSRチャンバライダーをリリースし次のターンのエンドフェイズ時まで自分が受けるダメージを0にする!」
ユート「カードを2枚セットしターンエンド!」
ユーゴ「俺のターン!てめえが真紅眼なら俺だって!俺は青き眼の乙女を攻撃表示で召喚!カードを1枚セットしターンエンド!」
ユート「シンクロ・バリアーの効果が無ければこのターンでユーゴに大ダメージを与えていた・・・何ていうか君は面白い」
ユーゴ「そいつは俺の台詞だぜ!」
ユート「だが俺だって負けるわけにはいかない!」
ユーゴ「そりゃ俺の台詞だぜ!」
遊矢「・・・」
遊矢「何かライバルって感じなんだよな2人とも・・・ライバルか」
遊矢「ライバルが居てこそデュエリストは強くなる・・・俺にとってのライバルって」
ユート「俺はタスケナイトを通常召喚!そして永続罠!『コピー・ナイト』を発動!このカードはタスケナイトと同名として扱う」
ユート「レベル4のタスケナイト2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!希望皇ホープ!!」
ユーゴ「待ってたぜユート!罠発動!『ダイスロール・バトル』手札の三つ目のダイスとHSRチャンバライダーを除外し2体と合計したモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できる!」
ユート「オーバーレイ・ユニットを持った真紅眼の鋼炎竜は相手が魔法・罠またはモンスター効果を使用した時に500ポイントのダメージを与える!」
ユーゴ「痛え!」4000→3500
ユート「そこまで叫ばなくても・・・」
ユーゴ「いてて・・・さあて遊矢!ユート!俺が何で遊星の後継者って言われてるのか見せてやるよ!」
ユート「何?」
ユーゴ「ユートが新たな希望の力としてホープを創造したように俺も」
ユート「まさかスターダスト・ドラゴンか!?」
ユーゴ「先に言うんじゃねえ!行くぜ行くぜ!!レベル8!閃光竜スターダスト!!」
遊矢「スターダスト・ドラゴン!」
ユーゴ「どうだ!」
ユート「凄いな・・・だがバトルだ!」
ユート「真紅眼の鋼炎竜で青き眼の乙女を攻撃!」
ユーゴ「青き眼の乙女が攻撃対象にされたとき表示形式を変更し攻撃を無効にする!」3500→3000
ユーゴ「その後デッキから青眼の白龍を特殊召喚!」
ユート「出たな青眼の白龍」
ユーゴ「酷い効果だぜ、ライフがメタメタに削られる」
ユート「ターンエンド」
ユーゴ「ドロー!俺はSRダブルヨーヨーを通常召喚!そしてダブルヨーヨーの効果で墓地の赤目のダイスを特殊召喚!」
ユーゴ「赤目のダイスの効果でダブルヨーヨーのレベルを4から5に変更!」
ユーゴ「レベル5のSRダブルヨーヨーにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」
ユーゴ「さらにさらに!レベル8の青眼の白龍にレベル1の青き眼の乙女をチューニング!シンクロ召喚!レベル9!蒼眼の銀龍!!」
遊矢「どっちも次々とエクシーズとシンクロを召喚している・・・この2人は」
遊馬「行けユート!」
遊星「ユーゴ」
十代「おいおい頑張るな2人揃って」
遊馬「当たり前だぜ十代さん!」
遊星「ええ」
十代「ユーリの馬鹿は居ないっぽいな」
遊馬「何だかんだ言って十代さんもあいつを」
十代「冗談言うなよ、あんな奴」
遊星「1人だけ性根が腐ってますからね」
十代「・・・ユーリ!」
遊馬「あいつデュエル中に」
遊星「どうします十代さん」
十代「ほっとけよ。何かしたらぶっ飛ばしてやるからさ」
ユーリ「楽しそうな事をしてるじゃないか3人揃って」
遊矢「ユーリ!」
ユート「邪魔はしないでくれ」
ユーゴ「大人しく見てろよ!」
ユーリ「黒が黒なら白は白ね」
遊矢「何が?」
ユーリ「面白いカードを手に入れてさ」
遊矢「て言うか俺のビーストアイズとルーンアイズ返せよ!」
ユーリ「そんなの後でいいんじゃないかな」
遊矢「よく無いだろ!」
ユーリ「彼らには頑張って強くなってくれないとパラドックスには勝てないからね」
遊矢「お前1人で戦うんじゃないのか?」
ユーリ「僕は他人の獲物を盗るほど無粋じゃないよ。パラドックスは僕と彼ら3人の獲物さ」
遊矢「・・・お前はライバルって居る?」
ユーリ「十代」
遊矢「そう言うと思った」
ユーリ「君だって居るじゃないか」
遊矢「俺に?」
ユーリ「うん」
遊矢「・・・あっ!」
ユーリ「ほらね」
遊矢「そうだよ!俺には沢渡が居る・・・そしてカイトと凌牙が!」
ユーリ「やっぱり居るじゃないか」
遊矢「たまには人の役に立つ事もあるんだな・・・何で買い物袋持ってるんだ?」
ユーリ「お使いだよ」
遊矢「へ、へえ」
ユーゴ「よし!」500→0
ユート「俺の勝ちだな」
ユーゴ「てめえ!!」
ユーリ「おめでとう」
ユート「・・・」
遊矢「気がついたら遊馬達も見てるし」
ユーゴ「次はてめえか?て言うかこいつの効果インチキすぎじゃねえか!」
ユート「そんな事を言われても困る」
ユーゴ「ったくよ」
ユーリ「まあ頑張った方だよ君は」
ユーゴ「んだと!」
ユート「喧嘩をするんじゃない」
遊馬「大人しくなったなユーリも」
遊星「どうやら十代さんの」
十代「俺じゃないさ」
遊星「俺じゃない?」
十代「明日香だよ明日香」
遊星「やはり明日香さんですか」
遊馬「何で明日香さん何だ?」
十代「男ってのは美人に弱いんだよ」
遊星「それに足も綺麗でおっぱいも大きからな」
遊馬「へえ」
十代「まあ残忍な部分はかなり残ってるけどな」
遊馬「異常なほどに十代さんに執着してるもんな」
十代「ああ・・・そうなんだよな」
数日後
クロウ「どうだった時空パトロール隊の方は」
遊星「この催眠装置で言いくるめた」
ブルーノ「さすが遊星!」
ジャック「ブルーノはもういいのか?」
ブルーノ「寝てたら治っちゃったよ」
遊星「さてと」
ジャック「何処へ行くんだ」
遊星「ウンコだ」
クロウ「思いっきり出して来い!」
遊星「取り調べの時は1度もトイレに行かせてもらえなかった反動が来たようだ」
続く
遊馬「それでよ」
アリト「マジかよ遊馬」
Ⅲ「へえ」
右京「ほら静かにして、特に遊馬達!」
小鳥「ほら怒られちゃったじゃない」
遊馬「悪い悪い」
右京「今日は転校生が来るぞ」
遊馬「転校生?」
右京「うん!それも女の子だぞ」
アリト「やったぜ!」
ベクター「うっせえな」
右京「それで入って、どうぞ」
ガラッ
遊馬「お、お前は!?」
マナ「今日から転校生になる」
Ⅲ「先生!」
右京「ん?どうしたⅢ」
Ⅲ「その人は太古の人間で今は精霊として活躍している人ですよ?」
ベクター「しかも年齢は36歳」
右京「36歳!?」
マナ「全然16歳ですよ」
ベクター「そりゃ童顔だけどよォ~脱いだら弛んでるんじゃないの?」
アリト「いいじゃねえか年齢なんて!」
遊馬「大体バリアン七皇や15歳のⅢが中1やってんだしセーフだぜ」
小鳥「細かい事を気にしてたら生きてけないよね」
ベクター「チッ、じゃあ勝手にしろよ」
Ⅲ「そう言われると何も言えないよね」
遊馬「そうだぜ!15歳も36歳も大差ねえさ!」
シャーク「転校生?こいつがか?」
遊馬「ああ」
シャーク「何か事件か?どうせ事件だよな」
マナ「いいえ学生の気分を味わいたくて」
小鳥「ぱつんぱつんだよ制服が」
マナ「いやーハハハ」
シャーク「気分味わいてえんじゃ飽きたらどうすんだ?」
マナ「魔法でサクッと」
シャーク「いいよな魔法使いってのは」
遊馬「俺も魔法を使いたいぜ!」
シャーク「アリトは」
遊馬「抜くってさ」
シャーク「やっぱりな」
カイト「・・・事件」
シャーク「じゃねえ」
カイト「そうか」
遊馬「平和そのものだからな最近は」
シャーク「アポリア」
遊馬「・・・」
カイト「まあ何だ普通に暮らせばいいだろ」
マナ「はい!」
ツァン「36歳でも行けるなら僕も行けるんじゃないの?」
カイト「・・・」
ツァン「な、何よ」
カイト「覚悟があるならやってみる事だな」
ツァン「何かムカつく言い方・・・」
ツァン「じゃん!」
シャーク「制服違うじゃねえかよ、どこ中だ?」
遊馬「クラゲっぽいぜ」
シャーク「クラゲと一緒にすんじゃねえ!」
ツァン「南ハートランド第六中学だけど」
カイト「六中のツァンか」
ツァン「そんな言い方しないでよ、凌牙っぽいから」
シャーク「てめえは俺を何だと思ってやがんだ!」
カイト「・・・」
Ⅳ「入るぜ」
ツァン「人の家にゾロゾロと」
Ⅳ「Ⅲの言ってた通りだな・・・何も言えねえぜ」
遊馬「とりあえずセーフだセーフ」
マナ「何かしましょうか?」
アストラル「何かとは」
マナ「じゃあ」
カイト「・・・」
マナ「タイムスリップ」
遊馬「それは何度もやったぜ!」
シャーク「ボーッとすりゃいいんだよ」
マナ「でも」
シャーク「でももヘチマもねえ!俺らはそれで何度か痛い目にあってんだよ!!」
マナ「じゃあ」
シャーク「マジで余計な事すんなよ」
遊馬「いいじゃねえか!」
シャーク「良くねえよ!」
シャーク「ったく」
Ⅳ「すっかりビビってんな?凌牙よ」
シャーク「誰がビビってるだって?アァン!!」
Ⅳ「デカい声でゴチャゴチャ言ってんじゃねえ!」
シャーク「てめえが先に挑発したんじゃねえのか?クソ野郎!」
Ⅳ「舐めた口ききやがって!俺は」
ツァン「うるさい!」
シャーク「てめえは黙ってろ!」
Ⅳ「AV女優じゃなくなって主婦になったくせによ!」
ツァン「何よ!」
マナ「喧嘩ばかりしますね」
カイト「エクシーズ使いは武闘派だからな」
遊馬「やめろよ!」
マナ「そう言えば武藤遊戯さんに会いましたよ」
遊馬「遊戯さんに?」
マナ「はい」
アストラル「感想は」
マナ「髪型が変だった」
カイト「だろうな」
シャーク「あれはねえ」
Ⅳ「何かぶっ飛びすぎだぜ」
シャーク「・・・」
カイト「何だお前」
シャーク「てめえもてめえで変な髪型してるくせに何言ってんだか」
カイト「あだ名がシャークでタコみたいな頭の奴なんてお前ぐらいだぞ」
シャーク「てめえ!」
マナ「そうだ!」
カイト「いい加減にしろ」
マナ「どうして何が何でも却下するんですか!」
シャーク「こっちはゆっくりしてえんだよ」
Ⅳ「ドン・サウザンドだって、聞いてんのか」
マナ「じゃあ」
ツァン「照れてるのよ」
カイト「何が」
ツァン「だって魔法熟女なんだから」
カイト「・・・そうだな」
ツァン「ほら!こいつが」
アストラル「私も含めてエクシーズ使いは武闘派で人妻または熟女が好きだからな」
遊馬「ああ!」
数日後
遊馬「36歳は無理があるだろ」
小鳥「どう考えてもね」
遊馬「どいつもこいつも常識ってのはねえのか?」
続く
レイ「ユーリ様!」
ユーリ「・・・」
デニス「ユーリ」
ユーリ「邪魔なんだけど」
デニス「珍しいね君が隠れるなんて」
ユーリ「僕は追うのは好きだけど追われるのは嫌いなんだよね」
デニス「そうなの?」
ユーリ「嫌なんだよ、何か腹立つし」
デニス「でも」
ユーリ「あっち行きなよ」
デニス「可愛い人じゃないか?いいんじゃないの」
ユーリ「嫌だね」
デニス「・・・」
ユーリ「・・・」
カイザー「何をやってるんだ」
ユーリ「カイザーか」
カイザー「なぜ隠れている」
ユーリ「何の用?」
カイザー「アカデミアの講師を明日香に頼まれてな」
ユーリ「ふーん」
カイザー「隠れている理由は」
ユーリ「あの人」
カイザー「レイか・・・」
ユーリ「人質にしたっていうのにプロフェッサーから助けただけで、あれさ」
カイザー「それは何とも言えないな」
ユーリ「そうなんだよ」
三沢「しかし歳上に惚れる傾向があるレイが歳下のユーリとは」
ユーリ「君は三沢大地だね。幻のデュエリストの」
三沢「ああ!」
ユーリ「さてと」
カイザー「まさか武力行使か」
ユーリ「悪い?」
カイザー「ああ」
ユーリ「どうして?」
カイザー「悪い物は悪い。どう考えてもな」
ユーリ「じゃあ僕があの人を襲撃したら」
カイザー「止める」
ユーリ「君は僕に勝てるのかな?」
カイザー「あっさりな」
ユーリ「へえ・・・」
三沢「そこまでですカイザー」
カイザー「・・・」
三沢「どうだユーリ」
ユーリ「・・・強い」
レイ「見つけた!」
ユーリ「邪魔なんだけど」
レイ「邪魔じゃない!」
カイザー「こう見えてもレイは大学生だぞ」
三沢「車の免許だって持ってる」
ユーリ「僕は車より速い」
カイザー「・・・」
ユーリ「邪魔なんだけど」
明日香「へえユーリがね」
カイザー「ああ」
明日香「そう・・・」
三沢「これで天上院くんの負担も」
カイザー「それはどうだろうな」
三沢「え?」
カイザー「ユーリはユーリなりに明日香を慕っている」
三沢「それは担任として、それに保護者としですよ?レイだってユーリよりは」
カイザー「セレナがいい例だ」
三沢「セレナ?」
カイザー「ああ」
三沢「一体何の事やら」
カイザー「どうにも環境なのか融合次元のデュエリストは素直になれない部分があるようだ」
ユーリ「ただいま」
明日香「お帰り」
ユーリ「どうにかしてよ義母さん」
明日香「レイちゃん?」
ユーリ「うん」
明日香「って言われてもね」
ユーリ「後輩なんだよね?何あの子」
明日香「男なら自分で何とかしなさい」
ユーリ「殺しちゃっても」
明日香「それはダメよ」
ユーリ「じゃあ」
明日香「それも自分で考えなさい」
ユーリ「・・・」
十代「もしもしカイザー?何だよ」
カイザー「ユーリのこと聞いたか」
十代「レイに追いかけられてるんだろ?いいんじゃね」
カイザー「ああ」
十代「それで何かやらかしたのか?」
カイザー「明日香がブレーキになってる限り」
十代「かもな」
カイザー「問題はレイだ」
十代「厄介だよな」
カイザー「俺もお前もレイに惚れられたコンビ」
十代「ま、流行病みたいなもんだろレイ特有の」
カイザー「そうだな」
十代「じゃあなカイザー」
セレナ「レイとは誰だ?」
十代「俺の後輩の女の子だよ」
セレナ「あの髪の長い女か!?」
十代「ああ」
セレナ「それと何かあったのか?」
十代「ユーリに惚れちまってよ」
セレナ「それなら構わないか・・・」
十代「嫉妬か?んなわけねえよな」
セレナ「当たり前だ!」
十代「ふーん」
セレナ「くっ・・・」
十代「ユーリか・・・」
セレナ「・・・」
翌日
十代「よっ!」
ユーリ「十代・・・」
十代「何だその目は」
ユーリ「僕の前に現れるなんて度胸あるよね」
十代「誰が好き好んでお前なんかと会うかよ」
ユーリ「十代!」
ガシッ
ユーリ「十代・・・!」
十代「こいつが俺とお前の実力の差ってやつだ」
ユーリ「何が実力の差だ!」
十代「その程度じゃパラドックスには勝てねえな」
ユーリ「・・・離しなよ」
ユーリ「パラドックス」
十代「何でも1人1人が次元制圧できるパワー持ってんだってな」
ユーリ「だから何?」
十代「やるならユートとユーゴの足引っ張んなよ」
ユーリ「僕が彼らより弱いって言うのかな?」
十代「ああ」
ユーリ「何処が」
十代「全体的にだろ」
ユーリ「ふざけるな十代!あんなのに」
十代「一人ぼっちのお前じゃ無理だぜ」
ユーリ「だったら何さ」
十代「あいつらの普段の生活を見てみろよ」
ユーリ「普段の生活?」
十代「ユート」
ユーリ「・・・」
璃緒「また黒咲さんが」
ユート「ああ」
璃緒「1度突き放すっていうのも」
ユート「隼を?」
璃緒「うん!」
ユート「突き放すか・・・」
ユーリ「彼は哀愁が漂ってるよね」
十代「ほぼお前らの責任じゃねえか」
ユーリ「・・・」
十代「好戦的な連中の集まりだから璃緒は相談相手に持って来いなんだろな」
ユーリ「僕みたいに追っかけられたらいいのに」
十代「ユートも璃緒も相手が居るだろ」
十代「ユーゴ」
ユーリ「・・・」
ユーゴ「フェアリー仮面!」
フェアリー仮面「またユーゴ・・・」
ユーゴ「今日こそは正体見せてくれよ」
フェアリー仮面「正体は謎のままなのよ」
ユーゴ「乳無しのくせに何言ってんだか」
フェアリー仮面「・・・」
ユーリ「何あれ」
十代「仮面の戦士だろ」
ユーリ「浮気だね」
十代「浮気?瑠璃とリン拉致したお前が何言ってんだ」
ユーリ「楽しかったよ。あれは」
十代「・・・」
十代「どうだ」
ユーリ「別に」
十代「真面目に生きてるだろ」
ユーリ「だから何」
十代「そんな真面目で気のいい奴からお前らは瑠璃とリンを拉致しやがった!」
ユーリ「プロフェッサーの命令は絶対なのさ」
十代「元から腐ってるお前がハゲの命令聞くたまかよ」
ユーリ「・・・さすが十代」
十代「お前は楽しいから動く楽しくなけりゃ動かねえ・・・言ってみれば気分屋」
ユーリ「そうだよ僕は気分屋だよ」
十代「質が悪い奴だぜ、お前は」
ユーリ「それはお互い様って事だよね」
十代「ああ・・・そんなもんだな」
十代「ただいま」
セレナ「遅いぞ!」
十代「仕方ねえだろ用事が」
セレナ「レイとかいうやつか?」
十代「いやユーリ」
セレナ「またユーリか」
十代「何だコタツ出したのか」
セレナ「寒いからな」
ファラオ「・・・」
十代「ファラオも喜んでるぜ!」
セレナ「今日は鍋だ。さっさと食べろ」
十代「鍋?大根好きなんだよな俺」
ユーリ「ただいま」
明日香「あらお帰りなさい」
ユーリ「十代に会った」
明日香「えっ」
ユーリ「安心しなよ派手にやってないから」
明日香「ユーリの実力じゃ十代には勝てないよね」
ユーリ「心外だな」
明日香「事実よ」
ユーリ「何が事実だよ」
明日香「ほら今日はお鍋よ」
ユーリ「鍋?大根好きなんだよね僕」
十代「セレナ」
セレナ「何だ?」
十代「いや何でもねえよ」
セレナ「?」
十代「そういや犬飼いたいって言ってたよな」
セレナ「そ、それがどうしたんだ」
十代「・・・」
セレナ「飼うのか!?」
十代「検討中」
セレナ「くっ」
十代「ファラオが居るじゃねえか」
ファラオ「・・・」
セレナ「た、確かにそうだ・・・仕方ないから我慢してやる」
ユーリ「義母さん」
明日香「何?」
ユーリ「何でも無いよ」
明日香「?」
ユーリ「勉強教えてよ」
明日香「勉強?賢いじゃない」
ユーリ「身体の」
明日香「は?」
ユーリ「なーんちゃって」
明日香「・・・」
ユーリ「ククク・・・」
明日香「馬鹿な事言ってないでさっさと寝なさい」
ユーリ「わかったよ。おやすみなさい」
カイザー「ドロー!」
デニス「ちょっと待ってよカイザー!」
カイザー「何だ」
デニス「夜中なんだけど」
カイザー「それがどうかしたのか?」
デニス「普通に考えれば寝てるよね」
カイザー「お前が居候している限りは修行を続ける」
デニス「いやいや無理だよ」
カイザー「無理だとか無茶だとか聞き飽きた」
デニス「あーあ僕もユーリみたいに」
カイザー「明日香は鬼だぞ」
デニス「・・・」
カイザー「さあ始めろ」
素良「ただいま!」
十代「・・・」
素良「な、何?」
十代「お前深夜だぞ今」
素良「遊んでた」
十代「誰と」
素良「遊矢」
十代「嘘つけ!遊矢の家に電話かけても居ないって言ってたぞ!」
素良「わ、わかったよ!」
十代「早く飯食えよ、ほら鍋だぞ」
素良「待っててくれたの?さすが十代だ!」
十代「これで2週目だぜ」
素良「よ、よく食べるよね」
十代「強さの秘密はよく食ってよく寝てウンコするんだよ」
数日後
十代「ユーリが明日香の下着全部売っぱらったってか?あの馬鹿」
カイザー「しこたま殴られていたぞ」
十代「あいつもぶっ飛んでるからな」
カイザー「素良は」
十代「あいつ暇さえあれば俺にデュエル挑んでくるからな、言ってみれば小さいユーリだ」
カイザー「ああ」
十代「昨日もバックドロップで仕留めてやったぜ!」
続く
黒咲「何をやってるんだ奴らは」
シンジ「説明しろよ大将」
デニス「権ちゃん」
権現坂「うーむ」
沢渡「痴話喧嘩じゃねえか?」
柚子「生まれてくる赤ちゃんがいるのよ!」
遊矢「そんな事わかってるよ!」
黒咲「!?」
シンジ「!?」
デニス「!?」
沢渡「!?」
権現坂「けしからん!!!」
黒咲「子供だと」
シンジ「マジかよ・・・」
黒咲「説明しろ権現坂」
デニス「何が起こってるの!?」
沢渡「ついにやりやがったな遊矢と柚子」
権現坂「だがしかし柚子の腹は目立っておらんぞ!どうなっているんだ!!」
シンジ「さあて」
黒咲「何処へ行く」
シンジ「遊星のとこ」
権現坂「何を言っている!」
シンジ「だってよ」
黒咲「これは大問題だぞ」
沢渡「いいんじゃね?」
権現坂「良くないぞ!」
デニス「いよいよ付き合いが長くなって来た僕らにも大問題が発生したよね」
黒咲「他の連中がどう受け止めるか」
シンジ「ユーゴぐらいには」
デニス「1番話しちゃダメなタイプだよ!」
シンジ「そんな怒るなよ」
黒咲「・・・」
遊矢「何やってるんだ?」
黒咲「お前」
権現坂「遊矢!」
バシッ
遊矢「な、何だよ!」
権現坂「俺は今猛烈に嘆かわしい!何故だ遊矢よ!!」
遊矢「な、何だ!?」
権現坂「けしからん!男権現坂も涙が止まらんぞ!!」
遊矢「どうなってんだ?」
沢渡「自分の胸に聞いてみろってんだ」
遊矢「は?子供!?」
権現坂「うむ」
遊矢「子供って言うのは」
権現坂「男なら言い訳などするな!」
遊矢「ちょっと聞いてくれよ!」
権現坂「お前は父親になるのだぞ!」
遊矢「いやいや違うから」
権現坂「違わん事は無い!」
遊矢「・・・」
権現坂「貯金はあるか?」
遊矢「ちょこっと」
権現坂「少し!?ならばアルバイトだ!俺も手伝うぞ!!」
遊矢「ご、権現坂!」
権現坂「2人なら2倍だ!柚子のためにも頑張るぞ!!!」
黒咲「・・・」
シンジ「・・・」
デニス「・・・」
沢渡「アホだよな遊矢の奴も、若いってのに」
黒咲「・・・」
シンジ「・・・」
デニス「あ、2人とも!」
沢渡「ほっとけよ」
デニス「で、でも」
沢渡「あいつら遊矢には恩を感じてるからな仕方ねえさ」
デニス「恩・・・」
沢渡「あいつら遊矢と会わなかったら遊馬や遊星に会えなかったろ?だからじゃねえか」
沢渡「自分に光を見出してくれた連中にな」
遊馬「どうしたんだ黒咲?」
黒咲「俺とデュエルしろ遊馬」
遊馬「いいぜ!」
黒咲「そしてデュエルの後にお前に重大な話がある」
遊馬「重大な話?」
黒咲「ああ」
アストラル「様子が変だぞ」
黒咲「来い遊馬!」
遊馬「ああ!」
黒咲「タフなお前でも驚愕するだろうな」
アストラル「妙に考え込んでいるな」
遊馬・黒咲「デュエル!!」
黒咲「ドロー!RR-バニシング・レイニアスを通常召喚!そしてバニシング・レイニアスの効果で手札から2体目のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」
黒咲「レベル4のRR-バニシング・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」
黒咲「RUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズチェンジ!RR-ブレイズ・ファルコン!!」
黒咲「カードを1枚セットしターンエンド!」
遊馬「俺のターン!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しないときドドドバスターは特殊召喚できる!この効果で特殊召喚されたドドドバスターのレベルは4になる!」
遊馬「そしてドドドウィッチを攻撃表示で召喚!ドドドウィッチの効果で手札のドドドボットを特殊召喚!」
遊馬「さらにレベル4モンスターが召喚に成功したときカゲトカゲは特殊召喚できる!」
遊馬「レベル4のドドドバスターとカゲトカゲでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ガガガガンマン!!」
遊馬「レベル4のドドドウィッチとドドドボットでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ガガガザムライ!!」
黒咲「一気に2体か」
遊馬「行くぜ黒咲!ガガガガンマンのオーバーレイ・ユニットを一つ使いガガガガンマンの攻撃力を1000ポイントアップ!そしてブレイズ・ファルコンの攻撃力は500ポイントダウン!」
遊馬「そしてガガガザムライのオーバーレイ・ユニットを一つ使うことでガガガモンスター1体を対象にそのモンスターは2回攻撃できる!」
アストラル「黒咲・・・まさか」
黒咲「・・・」
黒咲「罠『ゴッドバードアタック』を発動・・・これで2度目だぞ遊馬」
遊馬「カードを1枚セットしターンエンド!」
黒咲「やはり遊馬は極限の戦いの中では天性の才を発揮するが」
アストラル「日常生活ではドジをするんだ」
黒咲「そこが万人から愛される遊馬らしさという奴なんだろアストラル」
アストラル「ああ」
遊馬「余計なお世話だぜ!て言うか黒咲もアストラルが」
黒咲「俺のターン!RUM-ソウル・シェイブ・フォースを発動!ライフを半分払いRR-フォース・ストリンクスを特殊召喚!」4000→2000
黒咲「そしてフォース・ストリンクスよりランクが2つ高いエクシーズモンスターを特殊召喚できる!ランクアップ・エクシーズチェンジ!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」
黒咲「そしてRR-レヴォリューション・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使いレヴォリューション・ファルコンはこのターン相手モンスター全てに攻撃が可能!」
黒咲「そしてこのモンスターが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージステップ時に発動する!このターンそのモンスターの攻撃力と守備力は0になる!!」
遊馬「0!?」
黒咲「バトルだ!!!」
遊馬「また負けたぜ」
黒咲「・・・」
アストラル「重大な話とは」
黒咲「瑠璃・・・いや柚子が妊娠した」
遊馬「妊娠!?」
アストラル「相手は遊矢か」
黒咲「ああ」
遊馬「そっか父ちゃんになるんだな遊矢」
黒咲「それでだ。俺は」
遊馬「祝福したいってか?普通にやりゃいいのに」
アストラル「君もユートも口下手だから遊馬に」
黒咲「こいつはデリカシーが無いからな」
アストラル「それは言えてる」
遊馬「褒めてるのか貶してるのか、どっちなんだよ!」
シンジ「遊星!」
遊星「何!?」
シンジ「何も言ってねえじゃねえか」
遊星「ランサーズの会議は終わったのか?」
シンジ「ああ」
ブルーノ「どうかしたの?」
シンジ「ブルーノは家族居ねえんだっけ」
ブルーノ「何も覚えてないんだよね」
シンジ「それもそれで難儀な話だぜ」
遊星「どうしたんだ?」
シンジ「俺らはガキの頃から」
遊星「前振りはいいデュエルだろ」
シンジ「ったく何でもお見通しだな遊星は」
遊星「シンジとは子供の頃にはぐれたが俺にとっては家族同然のような存在だ。何だってわかる」
シンジ「ドロー!フィールド魔法『竜の渓谷』を発動!俺は手札を1枚捨てデッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送る!」
シンジ「そしてドラグニティ-ドゥクスを攻撃表示で召喚!ドラグニティ-ドゥクスの効果を発動!竜の渓谷で墓地に送った墓地のドラグニティ-ファランクスを装備!」
シンジ「ドラグニティ-ファランクスは1ターンに1度装備カードとして装備されている自分自身を特殊召喚できる!ドラグニティ-ファランクスを特殊召喚!」
シンジ「レベル4のドラグニティ-ドゥクスにレベル2のドラグニティ-ファランクスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!ドラグニティナイト-ガジャルグ!!」
シンジ「ガジャルグの効果発動!デッキからレベル4以下のドラゴン族または鳥獣族を手札に加えその後手札からドラゴン族または鳥獣族を墓地へ送る」
シンジ「カードを2枚セットしターンエンド!」
遊星「ドロー!俺はジャンク・シンクロンを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにジャンクモンスターが存在する事でジャンク・サーバントは特殊召喚できる!」
シンジ「罠発動!『バーストブレス』俺はドラグニティナイト-ガジャルグをリリースしジャンク・シンクロンとジャンク・サーバントを破壊!」
遊星「・・・」
シンジ「どうだ遊星!」
遊星「フッ」
シンジ「な、何だ」
遊星「久しぶりにデュエルをしているって感じがしてな」
シンジ「だな」
遊星「カードを1枚セットしターンエンド」
シンジ「俺のターン!俺は竜の渓谷の効果を発動!デッキからドラグニティモンスターを手札に加える!俺はドラグニティ-ブラックスピアを攻撃表示で召喚!」
シンジ「そしてブラックスピアをリリースし手札からドラグニティアームズ-ミスティルを特殊召喚!ドラグニティアームズ-ミスティルの効果で墓地のドラグニティ-ファランクスを装備!」
シンジ「さらにファランクスの効果を発動!ドラグニティ-ファランクスを特殊召喚!」
シンジ「レベル6のドラグニティアームズ-ミスティルにレベル2のドラグニティ-ファランクスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!ドラグニティナイト-バルーチャ!!」
シンジ「ドラグニティナイト-バルーチャの効果で墓地のドラグニティ-ファランクスとドラグニティ-ブラックスピアを装備!装備されたドラグニティモンスターの数×300ポイントアップする!」
ブルーノ「攻撃力2600!」
遊星「ドラグニティとは古代ケルト人が信仰した赤き竜の国や民族の象徴としている地・・・赤き竜の」
シンジ「バトルだ!」
遊星「罠発動『くず鉄のかかし』!!」
シンジ「そう来たか」
遊星「そう来る!」
シンジ「ターンエンド!」
遊星「ドロー!ジャンク・アンカーを攻撃表示で召喚!そしてジャンク・アンカーの効果で墓地のジャンク・サーバントを特殊召喚!」
遊星「レベル4のジャンク・サーバントにレベル2のジャンク・アンカーをチューニング!シンクロ召喚!ターボ・ウォリアー!!」
ブルーノ「ターボ・ウォリアー!?どうして」
遊星「ジャンク・アンカーはクイック・シンクロン同様にシンクロンチューナーを素材とするシンクロモンスターの代役ができるんだ」
遊星「ターボ・ウォリアーの効果を発動!攻撃対象モンスターの攻撃力をダメージステップ時終了まで半分にする!バトルだ!」
シンジ「くっ・・・!」4000→2800
遊星「ターンエンド」
シンジ「ドロー!ドラグニティ-ミリトゥムを攻撃表示で召喚!そして魔法『トランスターン』を発動!ミリトゥムをリリースし同じ属性・種族のモンスターを特殊召喚する!俺はドラグニティ-アングスを特殊召喚!」
シンジ「そして魔法『死者蘇生』を発動!遊星の墓地のジャンク・シンクロンを特殊召喚!」
シンジ「レベル5のドラグニティ-アングスにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!魔王龍ベエルゼ!!」
ブルーノ「魔王龍ベエルゼ!?」
遊星「新たなシグナーとして選ばれたシンジのシグナーの竜・・・だが俺やジャック、クロウ達とは別の竜だ」
遊星「その禍々しさはまるでダークシグナーの力のそれに近いが」
シンジ「バトルだ遊星!!」
シンジ「くず鉄のかかしは厄介だな」
遊星「ターボ・ウォリアーを破壊されるわけにはいかないんだ」
シンジ「ターンエンド!」
遊星「ドロー!シンジが魔王龍ベエルゼで来るなら俺も、ニトロ・シンクロンを攻撃表示で召喚!」
遊星「レベル6のターボ・ウォリアーにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!スターダスト・ドラゴン!!」
シンジ「・・・」
遊星「・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ブルーノ「じ、地鳴り!?」
シンジ「どうなってんだ遊星!」
遊星「共鳴しているのか?2体の龍が」
ブルーノ「遊星!シンジ!」
遊星「落ち着けブルーノ」
シンジ「何かヤバい予感がするぜ」
ジャック「ん?」
クロウ「何だこいつは!?」
ユーゴ「痣とカードが光ってるぜ!」
ジャック「俺のレッド・デーモンズ・ドラゴンとレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトが」
クロウ「俺のブラックフェザー・ドラゴンが」
ユーゴ「俺のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンと琰魔竜レッド・デーモンズ、閃光竜スターダストが」
クロウ「何だってんだ!」
リン「大変よ!」
ユーゴ「どうしたリン!?」
リン「遊星とシンジが」
クロウ「何かあったのか!?」
リン「買い物から帰って来たら気絶してて」
ジャック「何だと!?」
ユーゴ「遊星!シンジ!」
クロウ「この妙な胸騒ぎはそれが原因だってのか!」
クロウ「遊星!」
ユーゴ「シンジ!」
シンジ「どうしたんだお前ら?」
ユーゴ「生きてるじゃねえか!」
リン「誰も死んだなんて言ってないでしょ!」
ユーゴ「ビビらせやがって・・・」
シンジ「マジで頭痛え・・・二日酔いっぽい」
ジャック「タフなこの2人がそう簡単に」
遊星「ジャック」
ジャック「どうした」
遊星「ちょっといいか」
ジャック「ああ」
クロウ「心配かけさせやがって!」
シンジ「頭叩くなよ!」
ジャック「2体の龍が共鳴して見えた未来だと?」
遊星「ああ」
ジャック「何だそれは」
遊星「一つ言える事は随分前に宇宙から飛来した石板が10枚のカードとして飛び散った事件があっただろ」
ジャック「ああ」
遊星「そのうちの一つが鬼柳の持つ煉獄龍だった。そして」
ジャック「まさかシンジのも」
遊星「俺が見た未来はシンジと鬼柳そしてルドガーが俺達の敵となり襲いかかってくる未来だった」
ジャック「ルドガーだと!?バカな!奴は」
遊星「随分前にゴドウィンと共に・・・」
ジャック「ドン・サウザンドか」
遊星「あの力はドン・サウザンドとは別種の闇の力だ」
ジャック「・・・」
遊星「俺達は肝心な事を忘れていた。敵はドン・サウザンド以外にも居るということを」
ユーゴ「遊星!柚子が妊娠したらしいぞ」
遊星「何!?」
ジャック「柚子が妊娠だと!?」
遊星「あり得ない」
ユーゴ「何で?」
遊星「リン、瑠璃、セレナそして柚子には絶えず監視用スパイカメラを飛ばし観察しているのに柚子が遊矢に抱かれているなんて」
リン「か、監視用スパイカメラ!?」
遊星「ああ」
クロウ「それはマジなんだなシンジ!」
シンジ「嘘なんてつかねえよ」
リン「やってる事がプロフェッサーと同じよ!」
遊星「いやプロフェッサーは全次元制覇を目論む鬼畜外道だが俺は全次元制覇を目論む気などサラサラ無い」
ブルーノ「さすがデュエリスト界の知恵と言われている遊星!」
リン「・・・」
遊星「俺の場合はそういう性癖だ。プロフェッサーとは違う」
プチッ
十代「また遊星か」
セレナ「何をしてるんだ」
十代「蚊が飛んでたんだよ」
デニス「それでね柚子が!」
十代「マジで言ってんのか?遊矢ってかなりの奥手じゃねえか」
素良「奥手?だって昔は確か」
十代「・・・」
素良「そうだったね」
十代「遊矢と柚子が父ちゃんと母ちゃんか・・・」
デニス「君はどう思う?」
十代「どうって言われても困るぜ」
デニス「君は1番の先輩じゃないか!」
十代「・・・」
素良「帰ったねデニス」
十代「ああ」
素良「どうするのさ」
十代「何が」
素良「遊矢と柚子だよ!14歳で親だなんて」
十代「早え方がいいって事もあるんだぜ?俺ら独身ばっかだから」
素良「でも・・・」
十代「それに反対したって出来たなら仕方ねえよ。中絶させるわけにはいかないんだしな」
素良「・・・」
十代「命の重さってやつを今のお前ならわかるだろ?」
素良「・・・うん!」
十代「そういう事だ」
素良「じゃあデュエルしようか」
十代「いきなりか?まあ別にいいけど」
十代「先攻は俺が貰うぜ!ドロー!俺は手札のフェザーマンとバーストレディを融合!融合召喚!フレイム・ウィングマン!!」
十代「カードを2枚セットしターンエンド!」
素良「僕のターン!僕はファーニマル・マウスを攻撃表示で召喚!そしてファーニマル・マウスの効果でデッキから2体のファーニマル・マウスを特殊召喚!」
素良「そして手札のデストーイ・シザーとフィールドのファーニマル・マウス3体で融合!融合召喚!デストーイ・シザー・タイガー!!」
素良「デストーイ・シザー・タイガーの効果で融合素材としたモンスターの数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」
素良「これで十代のフィールドはガラ空き!バトルだ!!」
十代「いって!」4000→1800
素良「言い忘れたけどデストーイ・シザー・タイガーの攻撃力はフィールドのデストーイモンスター及びファーニマルモンスターの数×300ポイントなんだ」
素良「ターンエンド!」
十代「何か久しぶりにワクワクするって感じだぜ」
素良「十代・・・遊城十代か」
素良「今ならわかる気がする。遊矢も柚子も十代を尊敬する理由を・・・あの融合次元が生んだ悪魔って言われているユーリが拘る理由も」
素良「もっと早くに気がつくべきだった・・・十代の存在を」
十代「ドロー!魔法『ミラクルフュージョン』を発動!フェザーマンとバーストレディを除外し融合!融合召喚!E・HEROノヴァマスター!!」
十代「さらに魔法『平行世界融合』を発動!除外されているフェザーマンとバーストレディでさらに融合!融合召喚!E・HEROグレイトトルネード!!」
十代「グレイトトルネードが融合召喚に成功したとき相手フィールドのモンスター全ての攻撃力と守備力は半分になる!」
素良「!?」
十代「ノヴァマスターでデストーイ・シザー・タイガーを攻撃!」
素良「うわ!」4000→2500
十代「ノヴァマスターが戦闘でモンスターを破壊した時デッキからカードを1枚ドロー!」
十代「そしてグレイトトルネードでダイレクトアタックだ!!」
素良「うわあああああああ」2500→0
十代「ガッチャ!」
素良「言っとくけど僕は本気出してないんだからね、次にドローしてたら!」
十代「魔玩具融合?こいつが素良の最初のターンにあったら」
素良「簡単に1ターンキルさ」
沢渡「おっ・・・」
カイト「何だ」
沢渡「何て格好してんだ?似合わねえ・・・」
カイト「知り合いの結婚式にな」
沢渡「知り合い?」
カイト「宇佐美彰子という奴だ」
沢渡「あの下着泥棒ばっかされてる奴だっけ?お前が結婚式?しかもコート着てねえし」
カイト「だからお前と遊んでいる暇は」
沢渡「柚子が妊娠した」
カイト「何?」
沢渡「やっぱ驚くんだな、妊娠だよ妊娠」
カイト「相手は遊矢だな」
沢渡「あいつ以外に居ると思うか?」
カイト「・・・」
沢渡「ドロー!俺は手札を1枚墓地へ送る事で炎帝家臣ベルリネスを特殊召喚!そしてベルリネスをリリースし炎帝テスタロスをアドバンス召喚!」
沢渡「ベルリネスがアドバンス召喚のためにリリースされたとき相手の手札を1枚エンドフェイズまで除外する!そしてテスタロスがアドバンス召喚に成功したとき相手の手札を1枚選んで捨てる!」
沢渡「1番右だ!」
カイト「銀河眼の光子竜のレベルは8・・・800ポイントのダメージか」4000→3200
沢渡「カードを1枚セットしターンエンド!」
カイト「俺のターン!銀河の魔導師を攻撃表示で召喚!銀河の魔導師の効果でレベルを4から8に変更!そして自分フィールドにギャラクシーまたはフォトンモンスターが存在するとき手札から銀河騎士を特殊召喚!」
カイト「銀河騎士が特殊召喚に成功したとき攻撃力を1000ポイントダウンさせる事で墓地の銀河眼の光子竜は特殊召喚できる!」
カイト「レベル8の銀河の魔導師と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の時空竜!!」
沢渡「罠発動!『帝王の溶撃』自分フィールドにアドバンス召喚に成功したモンスターが存在する場合に発動できる!このカードが存在する限りアドバンス召喚したモンスター以外の表側表示モンスターの効果は全て無効になる!」
カイト「・・・」
沢渡「どうだカイト!」
カイト「そしてギャラクシーアイズモンスターエクシーズをランクアップする事でギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンはその姿を現す!」
カイト「効果を封じるまでは褒めてやる!だが効果封じに拘ったために肝心な事を忘れているようだな沢渡!」
カイト「効果があろうが無かろうが力で押し切る!バトルだ!!!」
沢渡「・・・」
カイト「じゃあな」
沢渡「ちょっと待て!」
カイト「今度は何だ」
沢渡「もう一回だ!」
カイト「急ぎの用事がある」
沢渡「だったら着いて行ってやるよ!」
カイト「・・・好きにしろ」
沢渡「勝手にしてやるよ」
カイト「・・・」
沢渡「な、何だよ」
カイト「面白い奴だな」
沢渡「おいおい褒めても何も」
カイト「乗れ」
沢渡「おう!」
ブオオオオオオオオオオオオ
キッ
カイト「・・・」
沢渡「何で原付なんだよ・・・」
カイト「結婚式をするにしても未成年同士だからな」
沢渡「遊矢達か?」
カイト「ああ」
沢渡「お前もっと驚けよ」
カイト「遅かれ早かれしているような連中だ。驚く必要も無い」
沢渡「こいつは本当に・・・黒咲見なかったか?どうせお前や凌牙辺りに」
カイト「あいつなら遊馬とデュエルしていたと言う話を聞いたが」
沢渡「遊馬と?まあ黒咲も遊馬にだけは」
カイト「行くぞ」
沢渡「おいカイト!」
彰子「カイトくん!」
沢渡「プッ!カイトくんだってよ」
カイト「何を慌てている」
彰子「また下着を・・・」
カイト「今度はどうやって盗まれたんだ」
沢渡「結婚式があるってのに?ノーパンなのか」
彰子「うん」
カイト「手を貸せ」
沢渡「俺が?」
カイト「お前以外に誰が居る」
沢渡「面倒だから凌牙呼ぼうぜ」
カイト「式が始まるまで時間がない。お前でいい」
沢渡「マジかよ、面倒くせえな」
カイト「犯人を探すぞ」
沢渡「わかったよ!探せばいいんだろ探せば!」
カイト「まず犯人は」
沢渡「こいつも好きだよな、こういうの」
彰子「カイトくんは賢いから」
カイト「沢渡」
沢渡「探偵ごっこなんて、こいつもガキ臭えっていうか」
カイト「おい」
沢渡「何だよ名探偵」
カイト「探偵?」
沢渡「そうじゃねえか!」
カイト「俺はどっちかといえば探偵というより刑事に近い」
沢渡「刑事?お前がか?」
カイト「俺はゴリでお前はマカロニだ。いいな」
沢渡「は?」
カイト「わかったら犯人をさっさと探すぞ」
カイト「ハートランド署刑事課捜査第一係の者だが」
沢渡「どっから見ても天城カイトじゃねえか、この街の顔役の」
「不審者?そう言えば」
カイト「・・・」
沢渡「なあカイト」
カイト「・・・」
彰子「ゴリさん」
カイト「どうした」
沢渡「おいゴリ!さっさと見つけろよ、てめえの頭なら余裕じゃねえのか!?」
カイト「なるほど、それなら理解できた」
沢渡「な、何が」
カイト「犯人だ」
沢渡「何処に居るんだよ」
カイト「特徴をプロファイリングしたらアッサリとわかった。便所に行くぞ」
沢渡「何で便所なんだよ」
カイト「・・・やはりお前だったか」
徳之助「ウラァ!」
沢渡「誰だ?」
カイト「彰子の下着をよく盗むことに定評のある表裏徳之助ってやつだ」
沢渡「知らねえ」
カイト「ナンバーズクラブという遊馬の知り合いで構成された集団が居てな」
沢渡「ナンバーズクラブ?聞いた事もねえぞ」
カイト「俺と遊馬や凌牙ら七皇、クリスら三兄弟が野球で言えば1軍だ」
沢渡「じゃあナンバーズクラブってのは」
カイト「2軍・・・が徳之助は少年野球の補欠ってところだ。それも練習をサボって口だけはデカい面倒なタイプのな」
沢渡「遊馬との付き合いもいよいよ長くなるけど、初めて聞いたぜ」
カイト「何度やっても反省せず下着を盗んで便所の個室でオナニーか・・・覚悟はできているな」
沢渡「どうすんだ」
カイト「警察に引き渡す前に俺が叩き直してやる。それを彰子に返して来い」
沢渡「良かったな解決して」
カイト「・・・」
沢渡「結婚式すんのか?」
カイト「さあな」
沢渡「さあなって、お前!」
カイト「お前が決めてやればいいだろ。あいつはお前の言う沢渡世代の一員なんだからな」
沢渡「え?何っつった!?」
カイト「沢渡世代」
沢渡「やっと認めやがったな!」
カイト「随分と嬉しそうだな」
沢渡「別に嬉しくねえし」
カイト「そうなれば独身生活最後のデュエルを飾ってやるのはお前か凌牙それに権現坂辺りか」
沢渡「何でそのメンバーなんだ?」
カイト「仲間でも友人でも先輩でも無い。あいつが榊遊矢がライバルだと思っている連中と言えばお前を含め3人ぐらいだろ」
シャーク「ドロー!俺は魔法『二重召喚』このターン俺は通常召喚を2度行える!俺はセイバー・シャークとヒゲアンコウを攻撃表示で召喚!そしてサイレント・アングラーを特殊召喚!」
シャーク「レベル4のセイバー・シャークとヒゲアンコウとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!海咬龍シャーク・ドレイク!!」
シャーク「カードを2枚セットしターンエンド!」
沢渡「俺の」
シャーク「て言うか何でデュエルしてんだよ!?」
カイト「柚子の妊娠記念だ」
シャーク「・・・は!?」
沢渡「ビビってんのか!」
シャーク「ビビってねえよ!」
沢渡「遊矢の独身ラストを飾ろうぜ!」
シャーク「俺かお前か・・・カイト!」
カイト「俺はあいつに教えてやれる事は無い。だから同年代のお前達で決めればいい」
シャーク「気取りやがって」
沢渡「ドロー!」
沢渡「相手フィールドの魔法・罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合、氷帝家臣エッシャーは特殊召喚できる!そしてエッシャーをリリースし氷帝メビウスをアドバンス召喚!」
沢渡「メビウスの効果で凌牙のセットされたカードを2枚破壊するぜ!!」
シャーク「チッ」
沢渡「バトルだ!」
カイト「あの馬鹿」
沢渡「速攻魔法『収縮』を発動!シャーク・ドレイクの攻撃力を半分にするぜ!」
カイト「・・・」
沢渡「さらに速攻魔法『突進』を発動!メビウスの攻撃力を700ポイントアップするぜ!!」
シャーク「野郎!」4000→2300
沢渡「カードを1枚セットしターンエンド!」
沢渡「なーんか冴えてるぜ!カイト!!」
カイト「そうだな、しっかりしろ凌牙」
シャーク「うるせえ!」
沢渡「かかって来いよ凌牙!」
シャーク「ふざけやがって!」
シャーク「ドロー!カードを1枚セットしターンエンド!」
沢渡「俺のターン!」
シャーク「目立ちたがりの沢渡の性格だ調子に乗って帝モンスターをバンバン出すだろうぜ・・・」
シャーク「俺がセットしたカードはバブル・ブリンガーだ。今時アドバンス主体なデッキ構成が仇となったな沢渡!」
沢渡「俺は氷帝メビウスを手札に戻し風帝家臣ガルームを特殊召喚!」
シャーク「何だと」
沢渡「そして風帝家臣ガルームをリリースし風帝ライザーをアドバンス召喚!ライザーの効果で」
シャーク「発動したとしても結局はバブル・ブリンガーはデッキの一番上に戻っちまう・・・沢渡!」
沢渡「行くぜ凌牙!ライザーでダイレクトアタックだ!!」
シャーク「くっ・・・」2300→0
沢渡「どうだ!俺の勝ったぜ!!」
カイト「沢渡世代・・・あながち間違いでは無さそうだ」
沢渡「ざまあみろ凌牙!俺は武藤遊戯にも勝ったデュエルキングの沢渡様だぜ!」
シャーク「てめえは声がデカいんだよ!」
沢渡「ざまあみろ!」
シャーク「うるせえな」
カイト「・・・」
シャーク「運がいいだけだぜ、大体お前は」
沢渡「お前?お前じゃねえだろ凌牙くん」
シャーク「あ?」
沢渡「沢渡様って言えよ!元ナッシュ!!」
シャーク「てめえ!!!」
カイト「どっちもどっちだな」
沢渡「この調子でもう1人ぶっ倒してやるか」
シャーク「もう1人?」
沢渡「カイト、凌牙と並ぶ顔役中の顔役が居るじゃねえか」
シャーク「Ⅳか」
沢渡「プロをぶっ倒して俺がどんだけヤバい奴なんか証明してやるよ!」
シャーク「徳之助が?あいつは成長しないな」
カイト「ああ」
シャーク「どうだったんだ恐竜姉ちゃんの結婚式は」
カイト「男性恐怖症の気がある女が良くって感じだがな」
シャーク「ふーん」
カイト「遊馬さんや凌牙さんによろしくお願いしますとも言っていた」
沢渡「プフッ・・・1番歳上のカイトはくん付けかよ」
カイト「俺は童顔だからな。凌牙とは違う」
シャーク「どういう意味だ!」
沢渡「しかし大人しい顔して抱かれてるんだよな。世の中凄えっていうか」
カイト「あいつ処女だぞ」
沢渡「今時バージンロードをマジでバージンのまま歩くなんて菩薩かよ」
シャーク「頭が悪いのは変わりねえな」
カイト「ああ」
Ⅳ「フハハハ!悔しいでしょうねぇ」
シャーク「てめえ!」
Ⅳ「で?何だってんだ」
沢渡「デュエルしろⅣ!」
Ⅳ「・・・まあ凌牙に勝ったぐらいだしな。それに俺はお前の実力を高く評価してるんだぜ」
カイト「それはお前ではなく兄のクリスだろ」
Ⅳ「兄貴の評価は俺の評価なんだよ!」
沢渡「プロの実力ってのを見せてみろ!」
Ⅳ「上等!」
カイト「気をつけろよⅣ」
Ⅳ「わかってるぜ」
シャーク「油断して転けるんじゃねえぞ」
Ⅳ「どっかの誰かとは違うんだよ」
シャーク「てめえも喧嘩売ってんのか!!」
Ⅳ「ドロー!ギミック・パペット-ボム・エッグを攻撃表示で召喚!そして手札からギミック・パペットモンスターを墓地に捨てる事でボム・エッグのレベルを8に変更!」
Ⅳ「魔法『ジャンク・パペット』を発動!ボム・エッグの効果で墓地に送ったギミック・パペット-シャドーフィーラーを特殊召喚!」
Ⅳ「カードを2枚セットしターンエンド」
沢渡「俺のターン!俺は永続魔法『帝王の開岩』を発動!そして魔法『帝王の烈旋』を発動!このターン1度だけ自分フィールドのモンスターをリリースする代わりに相手モンスターをリリースする!ギミック・パペット-シャドーフィーラーをリリース!」
シャーク「何であいつエクシーズ召喚しねえんだ」
カイト「何か考えでもあるんだろ」
沢渡「地帝グランマーグをアドバンス召喚!」
Ⅳ「罠発動!『奈落の落とし穴』」
沢渡「奈落!?」
Ⅳ「こんなの使うプロなんて腐る程いるぜ、沢渡よ」
沢渡「そ、そんなの余裕だってんだよ!」
沢渡「カードを1枚セットしターンエンド!」
Ⅳ「じゃあ見せてやるか兄貴の作ったカードの強さってやつを!」
Ⅳ「俺のターン!」
Ⅳ「俺は再びギミック・パペット-ボム・エッグの効果を発動!手札を1枚墓地に捨てレベルを8に変更!」
Ⅳ「そしてギミック・パペット-シザー・アームを攻撃表示で召喚!」
沢渡「おい!何でさっき」
Ⅳ「帝デッキって事はかなりの確率でセットされたカードをぶっ壊す効果を持ってやがるからな。それとどっちのモンスターも囮だ」
沢渡「囮?」
Ⅳ「永続罠『マーシャリング・フィールド』を発動!1ターンに1度フィールドの機械族モンスターのレベルは5から9までの宣言したレベルになる!シザー・アームとボム・エッグのレベルを9に変更!」
Ⅳ「レベル9のギミック・パペット-ボム・エッグとギミック・パペット-シザー・アームでオーバーレイ!エクシーズ召喚!天蓋星ダイソン・スフィア!!」
Ⅳ「そしてRUM-アージェント・カオス・フォースを発動!カオス・エクシーズ・チェンジ!」
シャーク「終わったな」
カイト「・・・」
沢渡「奈落なんて卑怯だろ!」
Ⅳ「卑怯もへったくれもねえんだよ!」
シャーク「あいつって本当に性格歪んでるよな」
カイト「ああ」
沢渡「これでエクシーズ組の顔役は3人残りは」
シャーク「まだやんのか」
沢渡「当たり前だぜ!」
カイト「・・・」
Ⅳ「こいつも好きだよな。ほらいい奴らが来たぞ」
沢渡「く、黒咲」
黒咲「何か騒がしいと思ったら」
遊馬「沢渡!」
沢渡「おいデュエルしろよ」
黒咲「デュエルだと?」
沢渡「どっちでもいいぜ!かかって来いよ!!」
黒咲「ならば俺がやってやる」
アストラル「どうしたんだ沢渡は」
カイト「今日はあいつの大安吉日なんだろ」
アストラル「そういう事か」
Ⅳ「妊娠!?」
カイト「柚子がな」
Ⅳ「それは何とも言えねえっていうか」
ユート「俺もさっき隼と遊馬から聞かされたが」
沢渡「のわああああああああああああああああああああ」
黒咲「・・・」
カイト「ここまでか」
沢渡「まだだ!まだやれるぜ!!」
カイト「だったら次は」
ジャック「いきなり呼び出してどういうつもりだ!」
黒咲「暇人だろ」
カイト「1デュエル100円だ」
沢渡「俺に勝ったら1000円やるよ!」
ジャック「安い!安すぎるぞ!!」
遊馬「だったら俺とデュエルだぜジャックさん!ドロー!」
ジャック「いいだろう!俺が勝てば!」
遊馬「飯奢るよ」
沢渡「ていうか働け」
アストラル「働かずに食べる物だけ食べて君って男は」
黒咲「恥ずかしくないのか」
ユート「何とも言えないな」
Ⅳ「しっかりしろ」
シャーク「ゴリラみたいな体格してるくせに中身はナマケモノじゃねえか!」
カイト「・・・」
ジャック「誰も飯の事など言ってないだろ!」
遊馬「遠慮しないでくれよ」
ジャック「誰も遠慮などしてないだろ!」
遊馬「ゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!そしてゴブリンドバーグの効果でタスケナイトを特殊召喚!」
遊馬「レベル4のゴブリンドバーグとタスケナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!!」
遊馬「カードを2枚セットしターンエンド!」
ジャック「俺のターン!相手フィールドにモンスターが存在するときバイス・ドラゴンは特殊召喚できる!」
ジャック「そしてダーク・リゾネーターを通常召喚!」
ジャック「レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」
カイト「出たなレッド・デーモンズ・ドラゴンの進化系」
ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果を発動!」
遊馬「罠発動!『エクシーズ・リフレクト』効果モンスターの効果、魔法、罠の効果を無効にし破壊する!」
遊馬「そして相手に800ポイントのダメージを与える!」
ジャック「何だと!?」4000→3200
遊馬「やったぜ!」
ジャック「カードを2枚セットしターンエンド!」
遊馬「俺のターン!」
遊馬「ドロー!俺はガンバラナイトを攻撃表示で召喚!そして罠発動『コピーナイト』このカードは召喚された戦士族モンスターと同じレベルで同名の名を持つ!」
遊馬「レベル4のガンバラナイト2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cエクスカリバー!!」
アストラル「慎重に行こう」
遊馬「あのセットされたカード・・・でもやるしかねえ!行くぜジャックさん!」
遊馬「希望皇ホープでダイレクトアタック!」
ジャック「罠発動『リジェクト・リボーン』相手の直接攻撃宣言時に発動できる。バトルフェイズを終了しレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトとダーク・リゾネーターを特殊召喚!」
アストラル「遊馬」
遊馬「俺はエクスカリバーのオーバーレイ・ユニットを二つ使い攻撃力を倍にする!この効果は次の相手エンドフェイズ時まで効果が続く!カードを1枚セットしターンエンド!」
アストラル「大丈夫か?」
遊馬「多分大丈夫・・・なんじゃね?」
アストラル「負けても命を取られるわけじゃないからな」
遊馬「誰も負けるなんて言ってねえだろ!飯奢りたくないし!」
ジャック「俺とて負けるわけにはいかん!」
シャーク「飯食えねえもんな」
ジャック「違う!」
ジャック「俺のターン!フィールドにシンクロモンスターが存在するときシンクローン・リゾネーターは特殊召喚ができる!」
アストラル「スカーライトのレベルは8そしてダーク・リゾネーターのレベルは3、シンクローンリゾネーターのレベルは1・・・合計で12」
黒咲「スカーライトはレッド・デーモンズ・ドラゴンとして扱う」
遊馬「バーニングソウルか!?」
カイト「そうなるな」
シャーク「ああ」
ジャック「ダブルチューニング!!」
アストラル「遊馬!」
ジャック「バトルだ!希望皇ホープを」
遊馬「希望皇ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手の攻撃を無効にする!」
ジャック「ターンエンド!」
シャーク「さてと」
沢渡「何処行くんだ」
シャーク「ちょっとな」
遊矢「何でアルバイトしなきゃいけないんだ・・・権現坂もいきなり」
シャーク「おい!」
遊矢「凌牙?聞いてくれよ」
シャーク「俺とデュエルしろ!」
遊矢「いきなりだな・・・どうしたんだよ」
シャーク「別にいいじゃねえか!何か文句でもあんのか!?」
遊矢「わかったよ、やればいいんだろ」
シャーク「悪いな沢渡こいつだけは」
権現坂「こら!」
遊矢「ご、権現坂」
権現坂「すまんな凌牙」
シャーク「・・・」
遊矢「やればいいんだろ。やれば」
シャーク「・・・」
遊矢「ずっと見てるな・・・」
シャーク「情けねえ」
遊矢「何だよ」
シャーク「情けねえんだよ!てめえは」
遊矢「だから」
シャーク「タメのくせに親父になりやがって!」
遊矢「親父!?何言ってんだよ凌牙は」
シャーク「バイトなんてしてんじゃねえ!」
遊矢「わかったよ。じゃあ行こうか」
シャーク「ここでいいじゃねえか!」
遊矢「ここじゃ権現坂にバレるだろ」
シャーク「・・・じゃあ行こうぜ」
シャーク「塾か」
遊矢「ここなら」
シャーク「・・・」
遊矢「デュエル!」
シャーク「ああ!」
遊矢「先攻は俺からだ!EMセカンドンキーを攻撃表示で召喚!そしてセカンドンキーの効果でデッキからEMモンスターを墓地へ送る!」
遊矢「そして自分フィールドにEMモンスターが召喚に成功したときEMヘルプリンセスは特殊召喚できる!」
遊矢「レベル4のEMセカンドンキーとEMヘルプリンセスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
遊矢「カードを2枚セットしターンエンド!」
シャーク「・・・」
遊矢「凌牙のターンだぞ!」
シャーク「言われなくてもわかってるんだよ!ドロー!!」
遊矢「何か妙に気合が入ってるな凌牙」
シャーク「俺はセイバー・シャークを攻撃表示で召喚!そしてサイレントアングラーを特殊召喚!」
シャーク「セイバー・シャークの効果で2体のレベルを5に変更!」
シャーク「レベル5のセイバー・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!激瀧神アビス・スプラッシュ!!」
遊矢「凌牙の2番目か3番目ぐらいのエースモンスター・・・」
シャーク「その言い方はやめろ。カードを1枚セットしターンエンド!」
遊矢「俺のターン!ドロー!俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つアビス・スプラッシュの攻撃力を半分しダーク・リベリオンの攻撃力はそう数値分アップする!!」
シャーク「罠発動!『プランクスケール』このターンの間ランク4以上のモンスターエクシーズは攻撃ができねえ!」
遊矢「だったら俺は刻剣の魔術師を攻撃表示で召喚!刻剣の魔術師は次の自分スタンバイフェイズまで刻剣の魔術師と相手モンスターを除外する!」
シャーク「やりやがったな」
遊矢「ターンエンド!」
シャーク「こいつ見るたびに新しいモンスターが出てきやがる。家でカードでも製造してるんじゃねえだろうな」
遊矢「凌牙!」
シャーク「一々、うるせえんだよ!俺のターン!!」
シャーク「魔法『おろかな埋葬』を発動!そしてダブルフィン・シャークを攻撃表示で召喚!ダブルフィン・シャークの効果でおろかな埋葬の効果で送ったシャクトパスを特殊召喚!」
シャーク「レベル4のダブルフィン・シャークとシャクトパスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!バハムート・シャーク!!」
シャーク「バハムート・シャークのオーバーレイ・ユニットを一つ使いエクストラデッキからランク3以下のランク3以下のモンスターエクシーズを特殊召喚する!俺はナイトメア・シャークを特殊召喚!」
シャーク「ナイトメア・シャークが特殊召喚に成功したとき手札または墓地のレベル3以下の水属性モンスターをオーバーレイ・ユニットとして使う事が可能!」
シャーク「そしてナイトメア・シャークのオーバーレイ・ユニットを一つ使い選択したモンスターは直接攻撃が可能だ!ただし、それ以外のモンスターは攻撃ができねえ!」
シャーク「ナイトメア・シャークでダイレクトアタック!」
遊矢「永続罠『EMピンチヘルパー』を発動!相手の直接攻撃を無効にしデッキからEMモンスターを特殊召喚する!EMシルバー・クロウを特殊召喚!」
シャーク「ターンエンドだ」
遊矢「俺のターン!ドロー!除外された刻剣の魔術師とアビス・スプラッシュはこのターンで戻ってくる!」
遊矢「そして調律の魔術師を攻撃表示で召喚!」4000→3600
シャーク「・・・」4000→4400
遊矢「レベル4のEMシルバー・クロウとレベル3の刻剣の魔術師にレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」
シャーク「そいつがお前のメテオバーストに続く」
遊矢「俺の新しい仲間だ!」
シャーク「アブソリュート、メテオバースト、ボルテックス、グラビティ、セイバー、覇王黒龍・・・」
シャーク「ユートのリベリオン・ドラゴンにてめえで生み出した魔導剣士、ビーストアイズ、ルーンアイズ・・・それに遊馬の魔人エクシーズも」
シャーク「強え・・・はっきり言って、こいつは」
遊矢「ダーク・リベリオンでアイズ・スプラッシュに攻撃!」
シャーク「RUM-クイック・カオスを発動!」
遊矢「速攻魔法のRUM!?」
シャーク「てめえに奪われた攻撃力をさらに強化して返してもらうぜ!!カオス・エクシーズ・チェンジ!激瀧瀑神アビス・スープラ!!」
シャーク「弾き返せ!!!」
遊矢「ぐあああ!」3600→2400
シャーク「どうだ遊矢」
遊矢「まだだ!覚醒の魔導剣士でナイトメア・シャークに攻撃!」
シャーク「この野郎!」4400→3900
遊矢「覚醒の魔導剣士が戦闘で相手モンスターを破壊した時、その攻撃力分のダメージを与える!」
シャーク「チッ・・・マジか」3900→1900
遊矢「ターンエンド」
シャーク「ドロー!」
シャーク「バハムート・シャークで覚醒の魔導剣士を攻撃!」
遊矢「くっ・・・速攻魔法『イリュージョン・バルーン』を発動!」2400→2300
遊矢「自分フィールドのモンスターが破壊された時に発動できる!デッキから5枚カードを捲りその中からEMモンスターを特殊召喚する!俺はEMアメンボートを特殊召喚!!」
シャーク「だったらアビス・スープラでEMアメンボートに攻撃だ!」
遊矢「EMアメンボートが攻撃対象にされた時このモンスターを守備表示にし相手の攻撃を無効にする!」
シャーク「カードを1枚セットしターンエンド!!」
遊矢「ドロー!罠『リビングデッドの呼び声』を発動!俺はセカンドンキーの効果で墓地へ送ったEMハンマーマンモを特殊召喚!」
遊矢「そして魔法『エンタメ・バンド・ハリケーン』を発動!EMモンスターの数だけ相手モンスターを手札に戻す!エクシーズモンスターは・・・」
シャーク「・・・そしてハンマーマンモが攻撃宣言時の効果でセットされたカードは俺の手札に戻る」
遊矢「・・・バトルだ凌牙!!」
シャーク「来いよ遊矢!!」
シャーク「カイトに勝った腕前ってのも満更・・・いや俺はずっと知ってたんだろな」
遊矢「どうしたんだよ急に」
シャーク「アカデミアが本格的に攻め込んで来て色んな事があった。お前の魂と同化しちまったり入院中の権現坂の代わりを任されたりな」
遊矢「・・・」
シャーク「俺は両親が居ねえ・・・だから何となくわかるんだぜ。お前と柚子は最高の夫婦になるってな」
遊矢「?」
柚子「産まれたわよ遊矢!」
シャーク「ほら見ろ。知らねえ間に産んでるぜ・・・行ってこいよエンタメ親父!」
遊矢「何か勘違いしてると思うけど猫の子供が生まれたんだけど」
シャーク「あ?」
柚子「どうしたの?」
遊矢「また凌牙の勘違いが」
柚子「また!?」
シャーク「て、てめえら!毎度毎度人騒がせなんだよ!!誰だガキが生まれるとか言いやがった奴は!!!」
遊矢「?」
柚子「?」
権現坂「猫なのか・・・」
カイト「・・・」
権現坂「すまん!俺の勘違いで」
カイト「それを言い触らした奴らが悪い」
黒咲「沢渡」
シンジ「お前なぁ」
デニス「口は災いの元ってやつだね」
沢渡「てめえらだってベラベラ喋ったじゃねえか!」
権現坂「そう言えば遊矢の家には犬や猫が」
カイト「・・・」
沢渡「いつの間にかベビー用品買って持ってきてるしよ、このギャラクシー坊ちゃんは」
カイト「同じ坊ちゃんでも甘やかされて育ったお前とは違うがな」
沢渡「何だと!」
黒咲「・・・」
権現坂「・・・」
数日後
遊馬「・・・」
ユート「・・・」
遊馬「俺達っていつも振り回されてるよな」
ユート「ああ」
遊馬「どうよ実際」
ユート「・・・」
小鳥「じゃあ私も言いふらそうかな!」
遊馬「小鳥」
ユート「君は好奇心旺盛すぎるぞ」
小鳥「でも!」
遊馬「俺らの場合なんて5秒で嘘だってバレるぜ」
ユート「そうだな」
小鳥「何よ男同士でつるんで、このホモコンビ!!」
十代「はあ・・・マジでか」
デニス「僕は最初から嘘だって」
十代「お前が言ったんじゃねえか!」
素良「僕は信じてたよ。最初から!」
十代「みんな嘘ばっか言ってるしよ」
デニス「嘘つきはダメだよね!」
素良「うん!」
十代「ついこの間まで嘘つきの代表格だったじゃねえか!」
素良「過去は過去だよ」
十代「そんな事ばっか言ってると。ここの飯代払わねえぞ」
デニス「そう言えばジャックって飯を奢るとかいって」
十代「金が足りなくて牛丼屋でアルバイト中だとよ」
デニス「・・・十代は大丈夫だよね」
十代「・・・た、多分な」
黒咲「・・・」
権現坂「・・・」
沢渡「・・・」
遊矢「だから謝ってるだろ」
シンジ「細かい事は気にするなって事だろ?なあ遊矢!」
遊矢「そうじゃなくて!」
月影「拙者は最初から知っていたぞ」
シンジ「さすが忍者ってとこだな。なあ月影!」
月影「いや拙者は」
権現坂「別に俺は怒っておらんぞ。俺の早とちりもある」
遊矢「ご、権現坂!」
沢渡「デュエルしろ!俺とデュエルしやがれ遊矢!!」
遊矢「わかったわかった」
黒咲「こういう時のシンクロ使いのノリの軽さと明るさを見習いたいものだ」
シンジ「?」
遊星「見ろクロウ」
クロウ「いい天気だな」
ブルーノ「2人の騒動も早とちりみたいだったし」
ユーゴ「ああ」
遊星「コンドーム・・・リンはどう思う」
リン「・・・」
ユーゴ「おい遊星!」
遊星「まあいいか、しかし何だな」
クロウ「ジャックはいつ帰って来るんだろうな」
遊星「きっと帰って来るさ」
ブルーノ「だよね!」
クロウ「あいつの図々しさと生命力の強さは」
遊星「デュエリスト界でもトップクラスだからな」
終
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