第二の勇者「何でこんな事に・・・」 (23)

第二の勇者「最悪だー!教会に行くの恥ずかしいから近くの石を神様に見立ててお祈りしたら・・・」

第二の勇者「チートの加護とやらを受けてしまったー!」

第二の勇者「お陰で存在するはずの無い第二の勇者が生まれてしまいましたとさ」

第二の勇者「そもそも、俺はこの前まで名前は“男”だったんだよ。何でこんな中途半端に」

第二の勇者「・・・とりあえず王様の所に行くか」

第二の勇者
レベル:1
体力:999
筋力:999
魔翌力:999
敏捷:999

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王様「何じゃと!?二人目の勇者?」

第二「はい。自分でも驚きです。勇者のする事と言ったら魔王退治ですよね。今すぐ行ってきます」

王様「う、うむ。僧侶とか戦士とかは粗方第一の勇者が持って行ったぞ。他にお主のパーティーに加えられる者がいたじゃろうか・・・」

第二「いえ、お気遣いは無用です。それと私のお祈りしたと言う石は○○山麓にあります」

王様「お主の武運を祈っておるぞ」

第二「いくらチート級の強さを手に入れたとはいえ一人の旅はちょっと・・・」

第二「パーティーでも探すか」

教会

第二「すいません。俺勇者なんですけど僧侶とかいませ―」

代表「居ませんね。お引取りを」

第二(返答早いな。俺が胡散臭いか・・・)

第二「はぁぁ~~。全く駄目だ!戦士とか魔法使いとか戦える奴はいても俺が怪しいのかパーティーに加わろうとしない!」

第二「仕方ない。一人でパーティーに行くしか・・・」

???「あ、あの~~」

第二「?何?・・・」

???「貴方は勇者様ですか?」

第二(うわあぁぁ~~~。可愛い~~~!)

第二「どうしたんだ?君は」キリッ

召喚師「私は召喚師です。是非勇者様のパーティーに入れていただけませんか?」

第二「いいとも。俺で良ければね(よっしゃあああ、俺勝ち組だ。勇者め、こんな美少女パーティーに誘わないなんて馬鹿だな)」

召喚師「召喚師ってあまりメジャーじゃないんですかね・・・。私は誘われなくて困ってたんです。それで王様の伝言で第二の勇者様が居ると聞いて」

第二(・・・。この際理由はどうでもいいんだ!美少女と二人きりの旅なんて燃え上がるぜ!)

第二「さあ、行こうか!」

召喚師「あの・・・。他の方は誘わないんですか?」

第二「・・・。・・・ぃゃーそのー。実は、君しかパーティーになってくれる人が居なかったと言うか・・・」

召喚師「・・・」

第二「だから、君と二人で一緒に旅を~、なんて・・・」

召喚師「・・・っ!」

第二(思いっきりひかれたし。俺一応勇者だぜ。即席とはいえ・・・。そんな変な事しないって・・・。多分)

第二「駄目?」

召喚師(でも、この人についていったら本物の勇者様に会えるのかな・・・)

召喚師(変な事されたらどうしよう・・・。旅に出たら助けてくれる人も少ないはず。だ、大丈夫だよね・・・。この人も一応勇者だもんね・・・)

召喚師「わ・・・分かりましたぁ」

勇者「ありがとう」

勇者(凄く嫌そうだな。俺にだって心はあるんだぜ・・・。傷つくじゃないか・・・)

勇者「さぁーて!気を取り直して旅へ出発だ!」

召喚師「あの・・・」

第二「今度は何ッ!!!!」

召喚師「ひっ!ごめんなさい・・・」

召喚師「旅に出るなら回復薬や魔力回復薬でも揃えておかないといけないかなと」

第二「ああ、ごめん!そうだな。買ってきていいよ。俺待ってるし」

召喚師「勇者様は一緒に行かないんですか?」

第二「ああ、俺はそういうのいらない」

召喚師「そうですか(なんだか凄くナルシストな方だな~)」

草原

第二「よし!まずはここが俺達の出発点だ!気合入れていくぞ!」

召喚師「はいっ!」

スライム×5が現れた!

召喚師「ひゃ!」

第二「任せろ!」

スライムの攻撃!
第二の勇者に攻撃がヒットした!
0ポイントのダメージを受けた!

第二「・・・よわっ」

第二の勇者の攻撃!
スライム×5に攻撃がヒットした!
999ポイントのダメージを受けた!

第二「うーん。特に敵を倒した感じはしないなー。ちょっと摘むだけで死んだし」

召喚師(すっ、すごい)

第二の勇者のレベルが上がった!

レベル:2
体力:999
筋力:999
魔力:999
敏捷:999

第二「もともとレベル以外の項目は上限だったから、レベルがあがっても何も増えないと言う・・・」

すまん、飯&風呂落ちしてた

第二「ところで、召喚師の強さはどのくらい?」

召喚師「私は・・・」

召喚師
レベル:15
体力:40
筋力:12
魔力:67
敏捷:32

第二「一応レベルは上げてるんだな。召喚師としては妥当な強さだな。それでその魔力で何が召喚できるんだ?」

召喚師「・・・私のお気に入りは妖精です」

第二「召喚できるのは下級妖精とそれに近い強さかそれ以下の人外だな」

召喚師「はい・・・(うー、嫌な人だなぁ)」

第二(なるほど、まだ弱い奴しか召喚できないか。邪神召喚とか見てみたいな)

第二「この奥を進むぞ」

召喚師「はい」

召喚師「あれはっ、魔物です」

ハーピー×5が現れた!


ハーピーは全滅した!

第二の勇者のレベルが上がった!
レベル:4
体力:999
筋力:999
魔翌力:999
敏捷:999


第二「まあこんなもんか」

召喚師「凄い・・・」

時間は進んだ

第二「結構進んだな。ここらで一旦休むとするか。敷物とか持ってきたし寝るか」

召喚師「っ」

第二「何で距離を開けたんだよ・・・」

召喚師「男の人と一緒に寝るのはちょっと・・・」

第二(まあね!分かってたよ!こんな男とか嫌に決まってるよね!勇者のパーティーだったらそういう事ないんだろうけど!)

人間国~王様城~

兵士「王様、第二の勇者の言っていた石を発見できました」

王様「そうか!それで、どうだったのだ?」

兵士「それが何の変哲も無い只の石でした」

王様「教会や魔法協会での分析はちゃんとやったのか。普通は加護を得られるものは神の気配をうっすらとでも感じられるであろう?」

兵士「全く神の気配を感知できませんでした。もしやと思い斬ったり撃ったりと衝撃を加えてみましたが砕けるだけでした」

王様「ううむ・・・。つまり、あの第二の勇者は嘘をついていると?」

兵士「そうなりますね」

賢者「いえしかし、物から物へと移る殆ど存在しない種類の神であるとも考えられます」

王様「結局はチートの神とやらは何処かへ消えたと言う訳か。彼の力があれば魔王なんぞに負けぬ無敗の軍勢が作れたであろうに・・・」

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