奈緒「おはようございまーす。ん、Pさんだけか？」

P「おう、今日はちひろさんは休みだ」

奈緒「なんかあるの？」

P「親戚の結婚式とか言ってたかな」

奈緒「へー…」

P「あ、そうだ…前に奈緒が出たいって言ってた番組、一応掛け合ってみたんだが…」

奈緒「えっ、だめだったのか…？」

P「やっぱりイメージが合わないというか…なぁ…」

奈緒「そ、そうかもしれないけどさ…」

P「そうはいってもなぁ…これは無理だと思うぞ？」

奈緒「そんなぁ…」

P「クール系のトライアドプリムスがとときら学園に出るなんて…無茶な話だ」

奈緒「クールなら千枝と雪美も出てるじゃないか！」

P「いやそれは違うだろ」

奈緒「うう…」

P「そんなに出たかったのか？」

奈緒「…うん」

P「…スモック着たかったのか？」

奈緒「ち、違う！あたしにそういう趣味はない！」

P「じゃあ何でだ？」

奈緒「あ、あたしは…その…か、加蓮の…」

奈緒「加蓮の………スモック姿が見たかったんだよぉっ！！」

P「…………うわぁ…」

②
奈緒「スモックがダメなら、ランドセルに黄色い帽子なんてのはどうだ！？番組の雰囲気は壊れてないだろ！？」

P「どっちにしろクールではないと思うが…」

奈緒「髪を結ぶゴムもちゃんと小学生が使うような安っぽいプラスチックのハートとかがついたゴムにしてほしいな！」

P「なんだそのマニアックな要求」

奈緒「ご、誤解するなよ！別にロリコンとか、そういうんじゃなくて！か、加蓮がそういうの着てるのが見たいから…恥を忍んで…」

P「全然忍んでねぇよ」

奈緒「だってあたしが着ないと加蓮は納得しないと思うし…」

P「うーん…お前だけ着るなら面白いんだけどなぁ…」

奈緒「それじゃ意味ないだろ！！でもまぁ加蓮が同じ格好するならおしゃぶりとよだれかけもつけてもいいぞ！紙おむつもつけようか？」

P「それは炎上するからやめろ神谷」

奈緒「あれ、なんか急に距離が開いた気がするんだけど…」

P「気のせいだ」

奈緒「お、おう…」

P「言いたいことはわかった。とりあえず落ち着け」

奈緒「いいや、まだだ！加蓮の魅力を語らなきゃいけない気がしてきた！」

P「絶対気のせいだから」

奈緒「大体、加蓮はたしかに綺麗系だけどさ！それだけじゃないんだ！加蓮はすっっっごくかわいいんだぞ！？」

P「まぁたしかにそうだな」

奈緒「この前一緒に映画見に行った時！キスシーンで手をぎゅって握ってきたんだぞ！？心臓がひっくり返るかと思った！」

P「惚気話に移行してやがる」

奈緒「の、惚気話なわけないだろ！？付き合ってもないのにっ…！」

P「そうか…」

奈緒「…映画誘った時さ、奈緒に恋愛映画誘われるなんてってからかわれたんだけどさ…見たかった映画だって言って、笑ってたの。すごくかわいかった…！」

P（意外に積極的だなこいつ…）

奈緒「その帰りにバーガーショップ行ったんだけどさ、加蓮がポテト久しぶりだったみたいで、凄くテンション高かったんだ」

P「そういえばライブ終わるまでは我慢とか言ってたな」

奈緒「他のお客さんもいるってのにポテト食べさせて～なんて言ってさ！！恥ずかしいって言ってるのに加蓮は口開けて待機してて…！」

P（普通に惚気話だなこれ…）

奈緒「目閉じて口開けて待っている加蓮見てたら……なんというか股間が盛り上がった気がした」

P「それは女としてどうなんだ」

奈緒「あくまで気のせいだから。生えてないから」

P「そうかそうか安心したよ」

奈緒「それでさ、そのままポテトと一緒に指まで咥えられた時はやばかった…精通しちゃうかと…」

P「お前の頭の中最高にハッピーセットだな」

奈緒「甘いなPさん、あたしはその時アップルパイとマックフルーリーを頼んでたんだ」

P「……そっか、フルボッコちゃん終わっちゃったんだっけ？」

奈緒「うん…ぴにゃこら太になった…」

P「まあそれはいいとしてだ」

奈緒「ん？」

P「お前いつもそんなこと考えてたの？」

奈緒「べ、別にいつもってわけじゃ…」

P「まあヘタレで安心したよ」

奈緒「はぁっ！？その言い方はないだろ！」

P「それだけ好き好き言っておきながら何もしてないんだろ？」

奈緒「うるさいな！実行したら犯罪になっちゃうだろ！」

P「何をする気だったんだよ」

P「…なぁ、一つ聞いていいか？」

奈緒「なんだよ？」

P「……昨日、体調崩した加蓮の見舞いにいってたよな？」

奈緒「あ、ああ…そう、だけど…」

P「歯切れ悪いな…何かあったか？」

奈緒「まずノーブラだった。これがやばい」

P「…あっはい」

奈緒「もう全然元気だからって言って玄関まで迎えに来てくれて…それがもうさ、絶妙にふよんふよんしててさぁ…！…おっぱいがさぁ…！興奮するだろ…！？」

P「……まぁ、わからなくもない」

奈緒「で、ベッドに腰掛けて話していたんだけどさ、熱がぶり返してくらっとしたのか…寄りかかってきたんだよ、こっちに」

P「うん？」

奈緒「…それで、我慢できなくてさ」

P「胸でも揉んだか？」

奈緒「押し倒しちゃった」

P「…は？」

奈緒「押し倒しちゃった」

P「はあああああ！？」

奈緒「そうだよ！押し倒しちゃったんだよぉ！！」

P「え、ちょ、おま、ええええ！？」

奈緒「もうお互い真っ赤でさ…」

P「加蓮は多分熱のせいだぞ」

奈緒「タイミング悪く加蓮のお母さん来ちゃって、何もできずじまいだったけど…」

P「わぁお母さんナイスタイミング」

奈緒「それでさ…慌てて逃げるように帰っちゃって…それっきり連絡してないんだ…すごく気まずくて…」

P「俺も今後お前らと接するとき気まずい思いをしそうなんだけど」

奈緒「Pさん大人だろ！？大人としての意見を聞かせてくれよぉ…」

P「大人としていうならお前らを引き離さないといけない気がするが」

奈緒「そうじゃなくって！」

P「…なぁ、奈緒、お前この後レッスンの予定じゃなかったか？」

奈緒「へ？…あっ、あああ！？やばっ、もうすぐ時間じゃん！？ごめんPさん！また今度！」

ﾊﾞﾀﾝ

P「はぁ……疲れた…………」

ｶﾞﾁｬ

加蓮「…どうしたの？Pさん、頭なんて抱えて」

P「うおお！？加蓮！？まだ休みのはずじゃ…」

加蓮「病院でちゃんと診てもらったし、もう平気だよ。明日からレッスン行けるくらいにはね」

P「そ、そうか…無理はするなよ」

加蓮「…部屋から奈緒が出てくるの見たんだけど…何か話した？」

P「えっ、ああ…そうだな、雑談はしたかな、うん、雑談」

加蓮「雑談…って？」

P「えーっと…その…た、大した話じゃないさ…」

加蓮「もしかして…私の話だったりする？」

P「へっ！？」

加蓮「やっぱり…あのね、実は私……奈緒に嫌われちゃったかもしれないって思って……」

P「は？奈緒に嫌われた？」

加蓮「うん…良かったら相談に乗ってほしいなって…」

P「なんだ？俺で良ければ力になるぞ」

加蓮「ありがとうPさん…実はね…昨日、奈緒がお見舞いに来てくれたんだけど……その……色々あって……」

P「あっ…」

加蓮「…ホント、大したことじゃなかったのに心配して家まで来てくれて…奈緒ってばこういう時いつも家まで来てくれるんだ…ほんと優しいっていうかさ…」

P（いっつもノーブラなんだろうなぁ）

加蓮「それでね…その、ちょっと甘えたくなっちゃって…奈緒に、寄りかかっちゃったんだ…いつもみたいにからかって、誤魔化せばいいかなって…」

加蓮「でも奈緒は熱がぶり返したって思ったのかな？多分、慌てて寝かそうとしたんだろうけど…押し倒されたみたいになっちゃって…」

加蓮「奈緒はそんなつもり全然なくてただ寝かせようとしただけだってわかってるんだけど…私、その時すっごくドキドキしちゃって…！何されちゃうのかなって思っちゃって…！」

加蓮「でも、その後すぐに奈緒は帰っちゃって…なんか怒ってたかも…やっぱり、おかしいよね…奈緒は女の子なのに…でも…私…」

P「…………」

P「加蓮、ちょっとここで待ってろ」

加蓮「えっ…どうしたの？」

P「とっておきのカボチャの馬車を用意してやる！」

加蓮「はぁ？ちょっとどういうこと…」

ﾊﾞﾀﾝ!

加蓮「…………」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…ﾊﾞﾀﾝ!

P「加蓮！これを着てレッスン場にいくんだ！今ならまだ奈緒だけのはずだ！」

加蓮「えっ！？ちょっと！これよその衣装じゃ…！」

P「大丈夫だ！」

加蓮「そ、それに…普通に恥ずかしいよ…なんで着なきゃいけないの…？」

P「いいから！適当な部屋で着替えてこい！さぁ！」

加蓮「え…ええ…？」

P「ほら早く行く！」

加蓮「は、はい…」

奈緒「ここだけの話そうよ、夢の様な気持ちを～♪あなたは知らない、ホントのあたし、見せるから～♪」

加蓮（マストレさんはまだ来てない…いるのは奈緒だけみたい。でも、どうしよう…一応、着てみたけど…やっぱり恥ずかしいよ、こんなの…）

加蓮（奈緒…この格好見たらなんて言うかな、笑っちゃうかな…今のネイルとも合ってないし…キャラじゃないし…）

加蓮（…でも、Pさんはカボチャの馬車って言って、これをくれたんだよね……信じて、みようかな…勇気を出して…！）

ｶﾞﾁｬｯ

奈緒「あ、マストレさんやっと…えっ？」

加蓮「…えっと、その…奈緒…こ、これは…」

奈緒「…………………」

加蓮「…奈緒？」

奈緒「う…」

加蓮「う？」

奈緒「うっひょおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！」ｶﾞﾊﾞｯ

加蓮「ふえっ！？」

奈緒「あああっ！！！ああああっ！！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

加蓮「！？！？」

奈緒「か、加蓮っ！！ちょっとなおせんせぇって言ってみて！！」

加蓮「えっ…な、なおせんせぇ？」

奈緒「ﾌﾋｯ…」

加蓮「…これでいいの…？」

奈緒「あーもう！！かわいいなぁ！！かわいいなぁ！！加蓮はかわいいなぁ！！！」ｷﾞｭｰ

加蓮「な、奈緒…」

奈緒「せんせぇ、な」

加蓮「な、なおせんせぇ…こういうの、好き…？」

奈緒「加蓮だから、好き」

加蓮「…ホント？」

奈緒「当たり前だよ…他の人じゃこんなに興ｈ…胸が高鳴ったりしない」

加蓮「…私も、よくわかんないけど…奈緒にこうされるのは、嫌じゃないよ…」

奈緒「か、加蓮っ…♥」

マストレ「ふぅ…ひどい渋滞だった…ずいぶん遅れてしまったな。まぁ連絡はしたし神谷は自主レッスンしてるだろうが…ん？」

ﾅ､ﾅｵ!?ﾄﾞｺｻﾜｯﾃﾙﾉ!?

ﾌﾞﾗﾅﾝｶﾂｹﾃ…ｵﾏｾｻﾝﾀﾞﾅｧｯ

ﾋｬﾝｯ!

ﾌﾖﾝﾌﾖﾝ!!!ｶﾚﾝﾉｵｯﾊﾟｲﾌﾖﾝﾌﾖﾝ!!!!

ﾓ､ﾓｩ!ﾔﾒﾃﾖｫ…

マストレ「…」

ｶﾞﾁｬ

奈緒「加蓮がいけないんだぞ！こんな格好で！こんなっ！こんなっ…！」

加蓮「な、奈緒…後ろ…」

奈緒「なんだ？後ろもいじってほしいのか？いけない子だなぁ…」

加蓮「違うからっ！後ろっ…！」

奈緒「えー…？」

マストレ「神谷…これは一体どういうことだ…？北条も…今日は休みと聞いてたんだが…？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

奈緒「」

加蓮「」

奈緒「…それでまぁそのあと怒られながら地獄の特訓させられてさぁ…死ぬかと思ったよ…」

加蓮「私はスモックの事聞かれちゃって…Pさんがマストレさんに怒られちゃった…」

凛「…そうだったんだ……」

奈緒「大変だったなぁ…」

加蓮「もう、奈緒が我慢できなかったからでしょ？」ｲﾁｬｲﾁｬ

奈緒「だって可愛すぎたから…」ｲﾁｬｲﾁｬ

凛「……あのさ、１つ聞いていい？」

奈緒「ん？」

加蓮「なに？」

凛「…なんでその流れで結局付き合うことになったの…？」

奈緒「な、なんでって言われても…前から好きだったし…」

加蓮「私は、奈緒が私にだけ素直になってくれるのが嬉しくて…」

凛「アレで嬉しくなるの！？おかしくない！？」

奈緒「あ、あはは…」

加蓮「そうかなぁ…私は、好きな人がそうしてほしいなら…したくなっちゃうなぁ」

凛「…私は仮に好きな人がスモック好きでも………うん、やっぱ無理」

加蓮「そう？」

凛「ん…わかったよ、２人ともお似合いだよ、納得した」

加蓮「ふふっ、凛にそう言って貰えるなんて…なんか認めてもらえたって感じ」

奈緒「なんやかんや、凛に報告するのが一番気まずいなーって思ってたからなぁ…」

凛「確かに、いきなり性癖暴露された時は悪夢でも見てるかと思ったけど…あっ、ごめん…そろそろNGの方で打ち合わせがあるんだ。もう行かなきゃ」

加蓮「そっか、そっちの仕事も頑張ってね」

奈緒「またなー」

凛「うん、じゃあね」

卯月「凛ちゃん！おはようございます！」

凛「おはよう。あれ、時間ギリギリだと思ったんだけど…卯月だけ？」

卯月「電車の遅延があって、未央ちゃんが遅れるってだいぶ前に連絡来てましたよ？」

凛「…あ、ホントだ、慌ててたから気づかなかった」

卯月「だから、暫くは2人きりで待つ感じだそうで…えっと…凛ちゃん、ちょっといいですか？」

凛「え、どうしたの？」

卯月「これ…凛ちゃんにプレゼントですっ！今日、お店で見かけて…つい…似合うかなって思ったら、買っちゃってて！」

凛「卯月…」

卯月「あっ、気に入らなかったら言ってくださいね！」

凛「そんな、卯月が選んだものに文句なんて…」ｶﾞｻｶﾞｻ

凛（…………首輪！？）

卯月「ど、どうですか？結構かわいくてかっこいいかなって…」

凛（えっ、チョーカー…じゃないよね、ロープついてるし…えっ？…付けろと？）

加蓮『好きな人がそうしてほしいなら…したくなっちゃうなぁ…』

凛（いやいやいやいや！流石にコレは…！）

卯月「…」ｿﾜｿﾜ

凛（卯月が感想を聞きたそうにこちらを見ているっ…！？何なの！？卯月もそういう趣味の人だったの！？）

凛「…」

卯月「凛ちゃん…？」

凛（私、卯月が望むならっ…！！）ｽﾁｬｯ

凛「わん！」

卯月「！？」

卯月（あわわ…凛ちゃんがハナコちゃん用に買った首輪とロープを自分に！？どういうことなんでしょうか！？）

凛「わふっ！」

卯月「…あっ…ああ！凛ちゃんお散歩したいんですね！？」

凛「わんわんっ！！」

卯月「そうですか！廊下には人がいますから、会議室でお散歩しましょうね！」

凛「きゃんきゃん！！」

ｶﾞﾁｬｯ

未央「おまたせー！全力ダッシュでなんとかちょっと遅刻ですんだｙ…へっ？」

凛「わん…」

卯月「あっ…」

未央「」


終わり

以上です
むっつりスケベを拗らせた奈緒が書きたかった
奈緒ガチャぶん回しても引けませんでした（白目）