磯風「司令、秋といえば秋刀魚の季節だな」
提督「そうだな~、秋刀魚は秋の味覚の代表だからな」
提督「鎮守府でも秋刀魚漁に勤しんでるし。まさに今が旬だよな」
磯風「それでだな司令。この磯風、司令のために秋刀魚を焼いてきた」
提督「おおっ、そうなのか!」
磯風「ああ。だからぜひ食べて欲しいのだが……」
提督「なるほど、確かにいいかもなぁ………でも―――」
提督「俺としては、秋刀魚よりも磯風の方を食べたいかなって」
磯風「し、司令……!/// 」
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磯風「そ、それはセクハラというものだぞ……///」
提督「はははっ、すまんすまん。でもこれは本心なんだ」
提督「俺は秋刀魚よりも、磯風の方を召し上がりたい」キリッ
磯風「うっ……///」
磯風「し、仕方ないな……まったく、好色な司令だ………///」
提督「っしゃ!!! じゃあ俺は布団を用意してくるよ!」
磯風「いや。するのは秋刀魚を食べてからだ。冷めてしまうと味が落ちるからな」
提督「………」
磯風「この秋刀魚は自分なりに工夫して作って自信作だ。味には自信がある」
提督「磯風が工夫を? あっ、ふーん……」
磯風「前回から反省して料理修行をしてきたのだ。前のよう失敗は起こりなどしない」
提督「おおっ、ずいぶんと自信満々だな」
磯風「武勲艦なのは伊達ではない」
磯風「さぁ、これがこの磯風が焼いた秋刀魚だ。さぁ、召し上がれ」
提督「おおっ、これは……見事なまでに」
提督「真っ黒な秋刀魚だな……」
磯風「少し火加減を間違えたかもしれないが、でも許容範囲内のはずだ」
提督「許容範囲とはなんなのですかね……」
磯風「どうしたんだ司令? 早く食べないと冷めてしまうぞ?」
提督「お、おう……そうだな」
磯風「安心しろ司令、確かに火加減は上手くいかなかったかもだが、味付けには自信がある」
提督「味付け?」
磯風「司令は甘い物が好きだろう? だから秋刀魚にそれ用に味付けしてみた」
提督「甘くしたのか(困惑)」
磯風「ああ。まずチョコソースをかけた」
提督「………」
磯風「そしてメイプルシロップにバニラエッセンスとやらもかけてみた」
提督「………」
磯風「あとはビーンズを少々と、餡子も添えておいた」
提督「………」
磯風「どうだ。甘党の司令にとってはピッタリだろう?」ドヤァ
提督「………」
提督「磯風よ。確かに俺は大の甘党。甘い物は大好きだ!」
提督「でも、俺は……それよりも磯風の方が何百倍も好きかな」
磯風「ま、またそんなこと言って……/// もう、助平な司令だ……」
提督「ハハハッ、すまんな。だからもう布団に入ry」
磯風「もう少し我慢しろ司令。ほら、先にこの秋刀魚を食べるんだ」
提督「………」
磯風「どうしたのだ司令? なぜ食べないのだ?」
提督「いや、その……」
磯風「もしかして、磯風の作った秋刀魚など食べたくないということなのか……?」シュン
提督「そ、そのようなことあろうはずがございません! お前が焼いてくれた秋刀魚を食べたくないはずないだろう?」
提督「だって俺は、磯風のことが誰よりも好きなのだから!!」
磯風「し、司令………///」ポッ
提督「俺は色々とだらしねぇ提督だけれど。磯風に対する愛は誰にも負けやしない!!」
提督「磯風好きだ!! 大好きだ!!」
提督「愛してるぞ磯風ッ!! お前がNO1だ!!」
磯風「あっ……うっ……///」カァァァ!
磯風「ま、まったく……よくもそのような恥ずかし台詞を吐けるものだ!」
磯風「で、でも………戦場にいる時以上に胸が高鳴ってしまう……/// そんなにも想ってくれてるだなんて……///」
提督「ああ! 俺の愛は本物だ!!」
磯風「なら、この秋刀魚も食べてくれるな。司令♪」
提督「………」
磯風「ほら司令、早く食べてくれ。もう放置して少し時間が経ってしまってる」
提督「磯風………好きだ!!」
磯風「えっ?」ドキッ
提督「好きだ磯風!! 好きだ―――ッッッ!! ん~~~チュ♪」抱きッ
磯風「し、司令…/// ん―――!!」
チュチュチュチュチュチュ♪
提督「好きだ磯風……好きだ………好きだ好きだ好きだ!!」
提督「大好きだあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッ!!!!!」チュチュチュ
磯風「だ、ダメ…/// んああっ………///」
チュチュチュチュチュチュチュチュチュ♪
提督「――――ぷはぁ」
磯風「ハァ…ハァ……/// ひ、酷いぞ司令……こ、こんな無理矢理キスをするだなんて……///」
提督「………磯風」ボソッ
磯風「な、なんだ……?」
提督「布団に入ろうか」
磯風「!!」ドキッ
磯風「…………」
磯風「は、はい……///」
提督「やったぜ」
磯風「秋刀魚を食べた後でな♪」
提督「………」
提督(くそぉ……こうなったら!!)
提督「磯風ぇぇぇぇぇぇッッッ!!!」ガバッ
磯風「キャ!」
ドサッ
磯風「な、何をするのだ司令!? 急に押し倒してきて……」
提督「磯風……オラもう我慢できねぇ!」
磯風「だ、ダメだぞ司令! まだ秋刀魚が―――」
提督「磯風ぇぇぇッッ!! ん―――ちゅ」
磯風「んッッ!! だ、ダメぇ……しれぇ…/// そ、そんなとこ―――ああっ!///」
磯風「あっ、あっ、あっ……///」ビクビクビクッ
磯風「ああぁぁ―――ん!!!///」
チュチュチュチュチュチュチュ♪
―――――――――――――
――――――
―――
チュンチュンチュン
提督「ふぅ。成し遂げたぜ」
磯風「ううっ……/// まったく、強引にも程があるぞ……」
磯風「おまけに朝までちっとも寝かせてくれなかったし……///」
提督「すまんすまん。磯風があんまりにも可愛い声を出すもんだからついな」
磯風「も、もう……/// 本当に仕方のない司令だ……///」
提督「……もう一回戦やっちゃう?」
磯風「そ、それはダメだ! もう朝なんだから! ちゃんと仕事をしないと……」
磯風「だ、だが……また夜になったら……///」ポッ
提督「やったぜ!」
提督(よし! 秋刀魚の事は綺麗さっぱり忘れてやがるぜ!)
提督(これで俺の命は助かったというわけだぁ!! ふぁ~ははははwwww)
ガチャリ
翔鶴「失礼します! 提督、第一艦隊アルフォンシーノより帰投しました!」
提督「うおっ、翔鶴!?」
翔鶴「これが報告書になります。あと、大量の秋刀魚を手に入れる事ができました♪」
提督「ファッ!?」
磯風「あっ、秋刀魚」
翔鶴「報告は以上です。それでは艦隊は休息に入りますね」
タッタタタタタッ
磯風「そういえば秋刀魚をまだ食べてなかっな。すっかり忘れていたぞ」
提督「Oh……なんてことだ……」
磯風「だが朝食代わりにちょうどいいな。さぁ、司令。この秋刀魚を食べてくれ」
提督「い、磯風……悪いけど、その秋刀魚はもう時間経ってるから……」
磯風「大丈夫だ。こんなこともあろうかと、秋刀魚の中に保温剤を入れておいた」
提督「なんで入れる必要があるんですか!(正論)」
磯風「これで鮮度は作った直後のままになっているであろう。さぁ、司令。この磯風特製の秋刀魚を召し上がれ♪」
提督「………」
提督「フッ……これも運命か。ならば甘んじて受けよう……」
提督「秋刀魚を食べる前に……磯風、これだけは言っておきたい」
磯風「何だ?」
提督「例えこの先何が起きようとも………俺はお前の事を愛してる」
磯風「な、なんだ司令……そんな今生の別れみたいに……」
提督「最後に嘘偽りない気持ちを表わしただけだ。愛してるぞ!! 磯風!!」
磯風「も、もう……/// なんなのだ司令……///」
提督「第十七駆逐隊のみんなといつまでも仲良くするんだぞ……」
提督「では………南無三!!」
ガブッ!!
ムシャムシャムシャムシャムシャ
提督「ぎょえええええええええぇぇぇぇぇぇッッ!!!???」
バタリ
磯風「し、司令―――ッ!!???」
おわり
お・ま・け
※さっきまでの提督とは別人でお願いします。
浜風「鎮守府内に新たな宿泊施設ですか?」
提督「うむ、そうだ。大本営から視察にくる上層部の方たちや、演習にくる提督と艦娘達がまとめて泊まれるようにと思ってな」
浜風「なるほど……確かに今ある鎮守府内の部屋数では、大勢を泊めることはできませんからね」
提督「工事はすでに終了してて、ほぼ施設は完成した状態にある……そこでだ浜風。お前には俺と一緒にその施設に泊まってもらおうと思う」
浜風「つまり、モニターをしろということですね」
提督「うむ。実際に運用する前に、我々が利用して不備等を確かめないとな」
浜風「了解しました。浜風、命令を受理します」
提督「よし、ならば早速新設した宿泊施設に出かける。後に続け!」
―――――――――――――――――
―――――――――
浜風「これがその宿泊施設ですか……」
提督「そうだ。見た感じはどうだ?」
浜風「その……一つ疑問があるのですが」
提督「なんだ?」
浜風「なぜ外見が西洋のお城みたいな形になっているのでしょうか?」
提督「………」
提督「はははっ、それは西洋式を取り入れたからだよ。金剛型戦艦が英国から技術を入手したのを習ってね」
提督「利便性の高い西洋式の方が、利用者にとってももいいと思ったからね」
浜風「なるほど……利に適ったお考えですね」
浜風「でも、それにしては安ぽっいというか、どことなくインチキ臭い外見なのはなぜでしょう……?」
提督「そこら辺は予算不足でなぁ」
浜風「ああ………それなら仕方ありませんね」
提督「それでこの宿泊施設の名前だが、我ら帝国海軍の象徴である戦艦の名前からとって」
提督「大和ホテル(意味深)と名付けることにする」
浜風「大和ホテル……帝国海軍に相応しい名前ですね。素晴らしいと思います」
浜風「ただ、(意味深)とはどういう意味です?」
提督「一部の提督にわかる造語というか暗号というか―――」
浜風「???」
提督「まぁ、そこら辺はあんまり気にするな」
提督「よし、説明はこれぐらいにして。それじゃあ早速中に入るとしよう」
浜風「は、はい……」
浜風「綺麗に造られてますね……家具もたくさんありますし。これなら来客も快適に―――」
提督「ハァ……ハァ……!」
浜風「ど、どうされたのですか提督!? そんなに息を荒くして……?」
提督「も、もう我慢できぬぅ!!」ガバッ
浜風「キャッ! て、提督……何を……!?」
提督「ふふふふっ、おとなしくするんだ浜風」
浜風「な、何をするんですか! 私達はこの施設のモニターしに来たのでは……!」
提督「これがそうさ。さぁ、おとなしくしてるんだ」ヌギヌギ
浜風「ぬ、脱がさないで……///」
提督「安心しろ、すぐ気持ちよくしてやるかな……うわへへwww」
浜風「あっ…そ、そんな……だ、ダメ…///」
提督「うひひひひ♪」
ガチャリ!!
「そこまでだ!!」
提督「なっ……誰だ!?」
憲兵「残念だったな」
提督「アイエエエエエエッッ!? ケンペイサン!?」
憲兵「もう抵抗しても無駄だぞ! 観念するんだ!」
提督「な、なぜここが……!?」
憲兵「タレこみがあったので駆けつけたのだ!」
提督「タレこみだとぉ!? くっそ! 誰だチクッた奴は!?」
憲兵「情報提供感謝します」ビシッ
雪風「いえいえ♪」
提督「ファッ!? 雪風!?」
提督「な、なぜだ雪風……なぜこんなことを!?」
雪風「えへへ♪ 同じ陽炎型の妹に手を出す変態しれぇは死ねばいいと思いました♪(コナミ感)」
提督「な、なんてことを……」
雪風「憲兵さん、お願いしまーす♪」
憲兵「了解しました。ほら、立てこの野郎!!」
提督「離せコラッ!! 流行らせコラッ!! 浜風SS流行らせコラッ!!(切実)」
ズルズルズルッ
雪風「よし、これですべて解決ですね」
雪風「もう大丈夫だよ浜風」
浜風「あ、ありがとう……雪風。おかげで助かりました……」
浜風「………」
雪風「……浜風?」
浜風「少し……残念です///」
雪風「ええええええぇぇぇぇぇぇッッッ!!??」
おわり
これで終わりです。クソSS失礼しました。
1-5で無事磯風を迎えることができたので書きました。
代わりに秋刀魚が全然集まらない………。
雷ちゃんの大漁旗は欲しい。秋イベへの備蓄も必要。両方やらなくちゃならないってのが提督のつらいところだ。
前作です。よろしければどうぞ?
提督「大鳳? 駆逐艦かな?」
提督「大鳳? 駆逐艦かな?」 - SSまとめ速報
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提督「浜風と一緒に大和ホテル(意味深)に入っちゃったァァッッ!!??」
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まぁ、すでに磯風堀りで資源だいぶやられてるんですけどね。
涙がで、出ますよ………(号泣)
駄文失礼しました!
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