八幡「親友」葉山「親友」 (189)

比企谷八幡は孤独である

学校では一人でいることが多く、声をかけられることもあまりない

中学の頃から孤独であり数多くの黒歴史を生産している

しかし最近では奉仕部に半ば強制的に入部させられた
が、割と充実した学校生活を送っている

八幡(なんつって)

現在彼、比企谷八幡は自身の部屋にいる

八幡(んな訳ないだろ…充実とか…また黒歴史を作りたいのか)

休日の昼間だというのに薄暗い部屋でネットサーフィンをしている健全な男子高校生である

八幡(そろそろか)

おもむろに立ち上がり着替え始める
最後に伊達眼鏡とニット帽をかぶれば比企谷ファッションの出来上がりだ

八幡(今年のトレンドは決まりね!)

八幡「小町ー出掛けてくるぞー」

アーイイッテラッシャーイ

八幡(見送りないのは八幡的にポイント低いな…まあカンストしてるんですけどね!)

待ち合わせ場所に向かう

そこに居たのは比企谷八幡のよく見知った人物
彼の唯一の友人であり親友である男


幼馴染みの葉山隼人の姿であった



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445043334

ホモはないです(断言
勢いでスレ立てたので書き溜めもないです
ssを書いたこともないです
もう地の文はないです

あと葉山と八幡が幼馴染みで凄い仲よしです

無理!死ね!って人は書き込まずに回れ右

葉山「やあ」

八幡「おいっす」

葉山はサングラスをかけていた、イケメンってのはあれだね、サングラス程度じゃ隠しきれないもんだね、オーラが

八幡「貴様やはり念使いか」

葉山「特質系だ」

八幡「イケメンは死ね!」スパーン

葉山「理不尽!お前が死ね!」ドゴォ

八幡「ガフッ…威力チガウ」

葉山「運動部舐めんな」

八幡「カフッ」

葉山「どこ行くんだ」

八幡「ウエ…そういえばまだ昼飯食ってねぇな…」

葉山「サイゼか…」

八幡「何か?問題でも?ん?」

葉山「問題しかないという点を除けば完璧な提案だと思う」

八幡「中学二年生が好きそうな表現を使うのはやめろや!」

葉山「葉山隼人!中学二年だ!」

八幡「(無視)はいサイゼなサイゼ行くぞ」

葉山「おいはっつぁん無視は酷いんじゃないかはっつぁん」

八幡「ハンター試験は始まっているのですよ」スタスタ

葉山「俺、キルアって言うんだ」

八幡「じゃあ俺イルミな、針刺すわ」

葉山「よっしゃ本気出すわ」

八幡「ふえぇ勝てないよぉ…」

サイゼ◯ア

八幡「はい着きました」

葉山「出た八幡の最終奥義状況説明」

八幡「最終奥義しょぼすぎるだろ…」

葉山「八幡だからな!」ドヤァ

八幡「えぇなにこの人」

葉山「でご注文は?」

八幡「うさぎ」

葉山「コーヒー1杯で1もふです」

八幡「とりあえず3杯」

葉山「三億万円になります」

八幡「小学生か」

葉山「で、注文は?」

八幡「エビとイカのドゥリアとヂュリンクヴァー」

葉山「発音いいよなお前…ポチッとな」ピンポーン

ハーイタダイマオウカガイイタシマース

店員「御注文は」

葉山「シーフードグラタンとエビとイカのドゥリアとヂュリンクバー2つ(真顔)」

店員「はい、えー、シーフードグラタンとエビとイカのドリアとドリンクバーを2つでよろしいでしょうか」

八幡「はい(真顔)」

店員「ではごゆっくりどうぞー」

葉山「…なあ」

八幡「んー?」

葉山「今の店員さぁ」

八幡「おう」

葉山「ストッキング伝線してた」

八幡「注意してあげなきゃ…」

店員「お待たせしましたー」

八幡「グラタンがそっちでヂュリーアがこっち」

葉山「ヂュリーア」

店員「御注文は以上でお揃いでしょうか」(なんだこいつら)

葉山「あー店員さん」

八幡(やるのか!今ここで!)

葉山(ああ!ここで決める!)

店員「はい」

葉山『ストッキング伝線してますよ』

店員「ヴェッ!?」

八幡「…ッ!…ッ!」顔抑えて笑ってる

店員「し、失礼しましたー!」

テンチョー!ワタシキュウケイハイリマース!
ジキュウダウンネー
ヴェッ!?


ムッシャァガツガツゴキュゴキュゲフッゲフッヤバイムセタシヌ

八幡「で飯食ったしどうするよ」

葉山「恋話しようぜ!恋話!」

八幡「いいぜ、いやよくないぜ、何一ついい要素がなかったぜ」

葉山「今更何を言ってるのかね」

八幡「まぁいいけどさぁ…お前からな」

葉山「鼻塩塩、あれは今から少し前の出来事だった」

ホワンホワンホワンホワン

───────

葉山『』ケータイイジイジ

三浦『あ!隼人!』

葉山『フフッw』イジイジ

三浦『え…隼人、誰とLINEしてんの?』

葉山『ああ、優美子か、ちょっと相棒とね』

三浦『相棒…?』

葉山『知り合いだよ知り合い』(あっぶね)

三浦『怪しい…』

瞬間!三浦の瞳から光が消えるッ!

三浦『隼人よぉ~あんた、あーし達に隠してることがあるんじゃないのぉ~?』

葉山(馬鹿なッ!「相棒」という発言、いや失言1つでそこまで辿り着くだとッ!)

三浦『そういや前からやけに付き合い悪いしィ~』

──────


八幡「フィクションは」

葉山「『怪しい…』辺りから」

八幡「だろうな」

葉山「実際は…」

ホワンホワンホワンホワン

───────

三浦『怪しい…』

葉山『そっか…優美子は俺を疑ってるんだ…』

三浦『べっ別にそういうわけじゃ』

以下想像通りの展開

───────

八幡「お前ほんと三浦嫌いなのな」

葉山「単純にウザイからね」

八幡「腹立つよなぁ」

葉山「立つねぇ」

八幡「俺のエクスカリバーも」

葉山「しまえよその短剣」

八幡「嫉妬すんなよ鞘付き」

葉山「言って良いことと悪いことの区別がついていないようだね」

八幡「上等だよ男には引けない時があるんだよ」

葉山「よし店を出よう」

八幡「うし」


おそと

八幡「さーてどうするよ」

葉山「まだ君のKOIBANAを聞いていないじゃないか」

八幡「お前のアレは恋話なのか…?」

葉山「大人しく白状するんだ!主に奉仕部内でのこととか!」

八幡「怖いよジョン…」

葉山「どうしたんだいトム」

八幡「ジョン…」

葉山「なんだトム、葉山が苛めてくる?HAHAHA単純なことさ」

八幡「ジョン…」

葉山「答えちゃえばいいさってね」

八幡「ジョン…俺、マイケルだよ」

葉山「なんてこったい!」

八幡&葉山「HAHAHAHA!!!!!」


八幡「奉仕部内か…」

葉山「うん」

八幡「そういやこの前…」

ホワンホワンホワンホワン

────────

ガラガラ

八幡「うす」

雪ノ下「こんにちは」

八幡「…あー、由比ヶ浜はどうした?」

雪ノ下「今日は三浦さん達と遊びにいくって連絡が来たわよ」

そう言った雪ノ下は少し寂しそうに微笑んだ

八幡「…そうか」

雪ノ下「ええ…」

正直に言って、全く歯に衣着せずに言って、俺は奉仕部員二人、雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣に全くの興味がない
何故ならばそれは俺が年上趣味だからだ

────────
葉山「ストライクゾーンは?」

八幡「静ちゃんと姉のん」
────────

そんな俺だが不覚にも彼女が気になってしまった
玄関開ければ罵詈雑言
消える?死ぬ?殺してあげようか?の三択しか選ばせてくれないあの雪ノ下が、俺に、挨拶をしたのだ

少々腹が立ったので

八幡「二人だけの奉仕部ってのも、随分と久しぶりだな」

雪ノ下は驚いた目でこちらを見ている
俺の顔、僅かな動作から何かを読み取ろうとしているのだろう、が、理性の化物と呼ばれた俺から何かが読み取れるはずも無いし、読み取らせるつもりもない

雪ノ下「…そうね、貴方が入ってすぐに由比ヶ浜さんが来たものね」

こいつらが俺に対して好意を抱いているのは把握している、というか気が付かないはずないだろう、あそこまで露骨なんだから

八幡「雪ノ下」

雪ノ下「…何かしら?比企谷くん」

八幡「ありがとう」

雪ノ下「こちらこそ」

そうして俺達は笑いあった

空は晴れ渡っていた

八幡「くぅ疲」

葉山「はい」

八幡「はいじゃないが」

葉山「ぬるぽ」

八幡「ガッいやぬるぽじゃないが」

葉山「お前昔からフラグ立てて風化させてきたもんな」

八幡「八幡、年上、すき」

葉山「分からんなぁ」

八幡「平塚先生もらっていいですか?いいですよね?」

葉山「あの人喜びそうだけど辞退するよなぁ」

八幡「冗談を言って大人をからかうものじゃないよ、比企谷とか言ってね」

葉山「言いそうだなぁ」

八幡「結婚したいわぁ…」

葉山「俺はあんまり好みとかはないからなぁ、なんかちょっと羨ましいな」

八幡「お前はあれだっけ」

葉山&八幡「恋した人を好きになる」

八幡「名言」

葉山「へへへ」


今日は終わり
レスありがとー
ホモは無いって言ってるだルルォ!?
受容無いしなぁ!

ちょっとした短編

葉山「なあ」

八幡「なんだ」

葉山「手袋の反対は?」

八幡「靴下」

葉山「6回殴るね」

八幡「世界はこんなにも醜い」

ちょっとした短編2

葉山「今日が何の日か知ってるか?」

八幡「お前の命日だ」

葉山「俺の台詞が」

ちょっとした短編3

八幡「昨日ゴキブリが出てな」

葉山「ここにもでかいのが一匹」

八幡「殺すぞ」

ちょっとした短編4

八幡「この前平塚先生とラーメン屋に行ったらスープに髪入ってやがった」

葉山「あるある、俺もこの前買った林檎に髪の毛入っててさ」

八幡「林檎すげぇな」

はい
今日は終わり
あとは八幡ハウスと学校やっておしまいかな

八幡「その葉山くんの好きな、もしくは気になっている人は誰でしょうか」

葉山「…ぶっちゃけ八幡と同じ」

八幡&葉山「イエーイ」ハイタッチ

八幡「分かってくれるか」

葉山「文化祭の時とかもうね!もう!」

八幡「八幡くんあの時に静ちゃんに惚れた」

葉山「葉山くんも惚れた」

八幡&葉山「イエーイ」ハイタッチ

八幡「はるのんどうよ」

葉山「エロいよね…」

八幡「エロいよな…」

葉山「格好とかじゃなくてさ、こう、雰囲気がいやらしいよな」

八幡「分かるぞはやまん」

葉山「いい親友をもって僕は幸せだよはちまん」

八幡「んでどうするよ」

葉山「まだ2時だぞ」

八幡「することねえしなぁ」

葉山「どうするかぁ」

八幡「マイルームか」

葉山「オッケー」

───八幡ハウス

今更だが比企谷ハウスと葉山ハウスはお隣さんである
良くも悪くもご近所付き合いが盛んである
一度隼人と喧嘩したことがあったが喧嘩の内容から原因まで全て筒抜けだったので次の日和解した
それから隼人とは喧嘩をしないことを誓った
考えてみろ、喧嘩した時のことを詳細に自白させられてその上向こうの親にもそれが伝わって…ああ恐ろしい

葉山「お邪魔します」

八幡「お邪魔しろ」

葉山「C2」

八幡「レモン把握先行ってろ」

葉山「いつもすまないねぇ」

八幡「そう思うんなら働いてくれんかの」

葉山「嫌な奴だな…」

八幡「凄い嫌な奴だな…」

八幡「はいよ」

葉山「サンクス」

八幡「先行ってろ言うたやん」

葉山「別にええやんあっ、べっ別にあんたを待ってたんじゃないんだからね!」

八幡「察してるじゃん」

葉山「途中で察したよ糞」

八幡「愛しのマイルーム」

葉山「エロ本はどこだ!エロ本は!」

八幡「はっはっはやめてくれ僕の趣味がバレてしまうよ」

葉山「…PC」ボソッ

八幡「パソコンに触れるなッ!」

八幡「…暇だな」

葉山「ああ…」

八幡はベッドに、葉山は床に転がっている

八幡「…しりとり」

葉山「…リンパ腺」

八幡「終わっちまったなぁ…」

葉山「ああ…」

八幡「…」

葉山「…奉仕部のメンバーってさ」

八幡「…おう」

葉山「割とレベル高いじゃん?」

八幡「そうだな」

葉山「劣情的な」

八幡「無いなぁ」

葉山「大丈夫治るって」

八幡「不能じゃねぇよ」

葉山「俺…?」

八幡「ゲイでもねぇよ」

葉山「友情的なのは」

八幡「…無いよ」

葉山「…俺もかな」

八幡「お前ほんと酷いよな」

葉山「何が?」

八幡「あれだけ人はべらせておいてなぁ」

葉山「皆気付いてると思ったのに」

八幡「…お互い親友が何でも分かってるからな」

葉山「フフフ…そうだね」

八幡「というか奉仕部の奴等にプラスの感情は無いぞ」

葉山「知ってる、お前眼が笑ってないもん」

八幡「静ちゃんが頼んできたから入っただけだからなぁ」

葉山「いいなぁ」

八幡「お前は優秀すぎたんだよ」

葉山「君は目立ち過ぎたからねぇ」

八幡「目立つで思い出したお前文化祭の屋上は絶許だから」

葉山「あれはンフッ君も笑ってたじゃないか」

ホワンホワンホワンホワン

八幡「お前は独りなんだよ」

相模「うちは…」

葉山「比企谷ァぁァ!」

八幡「かはっ!」

ガシャアンと大きな音を立ててぶつかる

葉山「何で君はそういう風にしかできないんだ!」

八幡は思っていた

八幡(演技力高いなぁ)



しかしここで葉山が仕掛けてきた

葉山「テメェは自分の事はどうだっていいのかよ?」

八幡の思考が一気に加速した

八幡(こいつ…!自分の表情があいつらに見えないのをいいことに…!)

八幡(凄いにやけてやがる…!)

葉山「テメェはずっと待ってたんだろ?お前が傷付かなくて済む、学校の敵に回らなくても済む、そんな誰もが笑って誰もが望む最っ高に最っ高な幸福な結末ってヤツを!」

ここで八幡が笑いを堪えるのがキツくなる

八幡(暗記してアレンジしてやがる…くっそ…)プルプル

しかしそれを待っていたとばかりに畳み掛ける葉山

葉山「ずっと待ち焦がれてたんだろ、そんな展開を!自分が悪役になるんじゃねえ!主人公が登場するまでの時間稼ぎじゃねえ!他の何者でもなく他の何物でもなく!テメェのその手で、誰かを助けてみせるって誓ったんじゃねえのかよ!」

しかしここで八幡が反撃に出る

八幡(やられるだけだと思うなよ…)


葉山「お前は変われる「うるせェンだよ三下がァ!」…ッ!」

ここで葉山が笑いを堪え始める

八幡「お前は学校のヒーローなンだろォが。全校生徒達から、支持を得てる、本物のヒーローなンだろォが」

八幡「だったら、この俺だって助けてくれよ‼何で俺だけが!何も悪い事なンかしてねェのに、こンなに苦しめられなくちゃならねェンだよォォォォ!」

ここで葉山堪えきれずに吹き出す

葉山「ングフゥッwww」

しかし八幡止まらない

八幡「俺みてェなクソッたれな悪党が今まで体張ってたのがおかしかったンだよ‼どォ考えたって場違いだろォが!」

葉山「確かに」ボソッ

八幡「ヒーローンフッwなんかになれる訳がねェだろ‼何をどォしたって、俺は自分を犠牲にする方法しか選べねェンだよ!何で俺がこンな事をしなくちゃならなかったンだ!オマエみたいなヒーローが駆けつけてくれたら、最初ッからこンな間違いなンか起こらなかったンだ!俺だってこんなに苦しむ事はなかったンだよォォォ!」

一瞬だけ、お互いの顔が見れなくなった

必死に笑いを堪えている顔が、どうしようもなく笑えたからだ


数秒の沈黙

八幡「何でだよ…」

思わず彼は呻くように呟いた

八幡「何でそんな顔してんだブフォッwwww」

葉山が物凄い変顔をしていた

葉山「…ヒーローなんか必要ねえだろ」

八幡(その顔で喋るな…ッ)

葉山「俺みたいなただの人間が、そんな御大層なヤツに見えるか!?」

八幡「見えるよ!」

葉山「じゃあ駄目じゃん」

八幡「グフッwww駄目なのかよ…」

葉山「駄目だよ」

八幡「…」プルプル

葉山「お前が選べよ…」

八幡(続けんなよぉ…ッwwww)

葉山「このままお前が犠牲になり続けるのか、他人に全部任せて逃げるのか、それとも俺の手を借りて協力してほしいのか!」


葉山「傲慢だろうが何だろうが、お前自身が胸を張れるものを自分で選べよ!」


そのまま後ろを向き歩き出す

葉山「大丈夫かい相模さん」



八幡「あれは酷かった」

葉山「ちょうどお前に借りてたから…」

八幡「いや何が酷いってあのあと色んなヤツから凄い優しくされてさぁ」

葉山「流石に笑いを堪えきれなかった」

八幡「教室に入ったら全員が話しかけてくるんだぜ?転校生にでもやってほしいわ」

葉山「じゃあ俺転校生やるわ」

八幡「おしじゃあ俺生徒役な」

葉山「今日からこの「イィヤッフゥウウウウウウ!」高校に「転校生!転校生!」転校してきた「TEN‐KOU!TEN‐KOU!」うるせェェエエ!!」

八幡「ちょっとー転校生静かにしてよねー先生泣いちゃったじゃーん」

葉山「先生メンタル弱いな!じゃなくてうるさいよ!もっと静かにしろよ!」

八幡「静かにな、把握」

葉山「今日からこの高校に転校してきた葉山隼人です!よろしく!」

八幡「…」

葉山「…」

八幡「…」

葉山「…」

八幡「…」

葉山「喋れよッッッ!!」

八幡「お前が静かにしろって」

葉山「適度にィ!適度にィ!!」

八幡「適度にな、把握」

葉山「今日からこの高校に転校してきた葉山隼人です!よろしく!」

八幡「おォい転校生ちょっと面貸せよ」

葉山「な、なんだい」

八幡「いやちょっとこの学校を「案内」してやろうと思ってな」

葉山「そ、そうか!ありがとう!」

八幡「ここが男子トイレだ、各フロアの同じ場所にある、ここが家庭科室、反対側が被服室だ、間違えるなよ、そんで下が」

葉山「普通ッ!!」

八幡「いや適度って」

葉山「普・通ッ!!」

八幡「どうすればいいんだよ」

葉山「ボケろよ!」

八幡&葉山「どうも、ありがとうございました」

八幡「…」

葉山「…」

八幡「行けるな…」

葉山「…ああ」

賢者モードである

賢者モードって…
こいつらいつの間に抜いたんだ…?

>>43
冷静になって自分達のやってたことが急に阿呆らしくなっちゃったから便宜上賢者モードと

PM19:30

八幡「死ね…ッ!」カービィ×1

葉山「お前が死ね…ッ!」ピカチュー×1

八幡「ファッキン!!!」カービィ×1

葉山「クソがァ!!!」ピカチュー×0

八幡「ッしゃァ!!!」

葉山「アアアアアア死ねエエエエエ!!!!」

八幡「おら脱ーげ!脱ーげ!」

葉山「まだパンツとシャツあるからァ!」

脱衣スマブラである
負けるごとに一枚ずつ脱いでいくという遊びだ
だが現在この空間には男子高校生二人しかいないので非常にむさ苦しい

八幡:シャツ、パンツ、ズボン、靴下
葉山:シャツ、パンツ

どちらかが全裸になるまで終わらないという恐ろしいゲームである

八幡「次俺ゲームアンドウォッチ」G&W×1

葉山「じゃあ俺スネークな」スネーク×1

終点というステージでアイテムは無し
これが脱衣スマブラの基本ルールである

3.2.1 GO!

八幡「死ねッ!」G&W5%

葉山「お前が死ぬんだよ!」スネーク12%

八幡「消えろォ!」G&W42%

葉山「っぶねぇ!」スネーク62%

八幡「もらったァ!」G&W46%

葉山「ヒッヒッ!ヒッ!」スネーク88%

八幡「ヒッヒッて…wwwwwくっそwwwツボったwwww」G&W50%

葉山「終わりだぁん!」スネーク×0

ゲームセット!

八幡「わwらwわwせwんwなよwww」

葉山「クックックッwwwwぁんってwwwww」

八幡「ぁん♥つってwwwwwヒッヒッヒッwww」

八幡「あー腹痛ぇ」

葉山「凄い声出ちゃった」

八幡「ヒッヒッ!ヒッ!」

葉山「wwwwwww」

八幡「なにww考えてたwwww?」

葉山「あっあっ危ないっ!」

八幡&葉山「wwwwww」

八幡「飯食うかー」

葉山「もうこんな時間か」

八幡「家で食ってく?」

葉山「やー家帰るわ」

八幡「そか、じゃあな」

葉山「明日何時?」

八幡「明日学校やん」

葉山「部活休むぅ」

八幡「きたない」

葉山「酷くないですかね」

八幡「月曜は19時だっけ?」

葉山「多分」

八幡「じゃあ、あー、何時よ」

葉山「暇なら行くわ」

八幡「おけ」

葉山「なあ」

八幡「何?」

葉山「服着て良い?」

八幡「許可取る必要あったかなー」

葉山「いや着たら何着てんの?って半ギレで言われそうだったから」

八幡「お前は俺をなんだと思ってるんだ」

葉山「相棒」

八幡「サンキュー兄弟」

葉山「ヘイブラザー!」

八幡「なんだいトム!」

葉山「トムって誰だよ!」

八幡「俺だよ!」

葉山「お前かよ!」

八幡「服着ろよ!」

葉山「着て良いの!?」

八幡「いいよ!?」

おしまいける

今日はここまでやんす

八幡の心の独り言がないのは考えてないから

翌朝AM5:20

八幡ハウス

八幡「zzz…」

葉山(…)コソコソ

八幡「zzz…」

葉山(…額に肉だな)キュポッキュキュキュー

八幡「zzz…」

葉山(写真撮っとこ)パシャー

八幡「zzンゴッzzz…」

葉山(…www)

八幡「zzz…」

葉山(さて逃げよう…)コソコソ

アラーハヤトクンハヤイワネー オハヨウゴザイマスオバサン



2時間後

八幡「zzz…」

時計「7時20分!7時20分!」

八幡「」ビクッ

時計「7時20分7時ッ」カチャーン

八幡「…」

八幡「眠い…」ノソノソ

八幡「お早う小町」

小町「おはよーお兄ちゃ…へのつっぱり…」

八幡「兄をキン肉の人扱いするなよ、泣くぞ」

小町(そういえば隼人さん朝早くに来てたなー…)

八幡「顔洗ってくる…」

小町「うん」

ハヤトォォォォ‼コロスゥゥゥゥ‼

小町「うん…」

学校

八幡(水性で良かった)

さて俺はいつも通り家を出て当校に登校し靴を履き替え教室に入ってきた、こういうと家から靴履いてきてないみたい!不思議!

「はちまーん!」

八幡「マイ、どうした戸塚?」

危うくマイスウィートエンジェル戸塚たんと呼ぶところだった
呼ぼうものなら戸塚から軽蔑の目を、あれ?ご褒美だぞ?

戸塚「やっはろー!」

八幡「おはよう」

戸塚と小町が二人で並んでいる所を見たい
そして愛でたい

八幡「どうしたんだ戸塚、何かあったか?」

戸塚「ううん!八幡がいたから来たの!」

八幡「天使」

戸塚「え?」

八幡「すまん本音が」

戸塚「もう八幡ったら」

すまんすまん女神だったなハッハッハ

由比ヶ浜「ヒッキーやっはろー!」

八幡「…チッ」

由比ヶ浜「酷っ!」

八幡「冗談だよ、俺と戸塚の時間を無駄にさせたんだ、それ相応の話があるんだろ?」

由比ヶ浜「さいちゃんの事好きすぎ!ヒッキーキモい!」

キモいのは貴様だ殺すぞ

八幡「好きとか言ったら失礼だろ、戸塚に」

由比ヶ浜「自分はいいんだ…」

戸塚「あ、あはは…」

マイスウィートエンジェル戸塚とビチヶ浜ビチとの会話を終えて、戸塚との会話は終えたくなかったむしろ戸塚と一緒に人生を終えたかった

平塚「お前ら席に着け、ホームルーム始めるぞ」

愛してる!静!結婚!とか考えてたら終わってた



一時間目は現国、マイスウィートハニー平塚たん!静ァー!俺だァー!結婚してくれェー!とか考えてたら終わってた、不思議!

後は知らないし知りたくもないし知ろうとも思わない



お昼休みはウキウキウォッチン…
終わっちゃったなぁ、好きだったんだけどなぁ
というか今気づいたんだが期末試験近いのね
多分朝のホームルームで言ってたわ

ビチヶ浜が近づいてくるのが見えた&察知できたので逃走する
ベストプレイスは…無理か、屋上だな



屋上

うぅむ屋上に自由に入れるのはいかがなものか
事故は起こってからじゃ遅いんだ!

母上が作ってくださった弁当とMAXコーヒーでいろいろ(主に食事)してからぐったりする
学校はめんどくさいなぁ帰りたいなぁそんで隼人と遊びたい



午後はシエスタしてた
あれだから睡眠も立派な勉強だから睡眠学習ってやつ

奉仕部

さあここからが俺にとっての鬼門
表情を整え目を腐らせやや猫背になりながら侵入する

「うーす」

「こんにちは比企谷くん」

雪の女王ゆきのん
アナ雪は死んだ、いいね?

「由比ヶ浜さんは?」

「もうすぐ来るだろ」

どうでもいい

「そう…」

正直コイツのこともどうでもいいしどうだっていいし興味も無い
あねのんに関してはどうでもよくないが

椅子に座り携帯ゲーム機を取り出す

イヤホンを着けて覚 悟 完 了

隼人なんなの?フレームで攻撃読むとか人間なの?あれでプレイヤースキル追い付いたらウメハラさんだよ?

今はなんとか俺が経験の差で勝っているものの負けるのは時間の問題だ

「…」

「む、何か言ったか」

イヤホンを外して顔を上げる

「むぅ~」

「由比ヶ浜、来てたのか」

「ふんっ」

ふむ、流石に気付かなかったのは失礼だったか

「すまんな由比ヶ浜」

「いいよべつに、怒ってないし」

「そうか…」

怒ってないんだな…怒ってないでいいんだな!!
もう、怒りたくない…

もう(俺の頭は)駄目みたいですね

「悪かったって由比ヶ浜、勉強見てやるから機嫌直せって」

「えー?勉強ー?」

「テスト近いし、お前の成績大丈夫なのか?」

「駄目かもしんない…」

「雪ノ下」

「由比ヶ浜さん、こっちに来なさい」

「よろしく」

「ちょ、そういうヒッキーは大丈夫なの!?余裕だけど!?」

「学年総合二位舐めんな」

ちなみに一位は隼人である

なお三位は雪ノ下さんの模様

「比企谷くん、何か失礼なことを考えていないかしら?」

「人の心を読むのは良くないと思うぞ…」

「相手は選んでるからいいのよ」

「さいですか」

理系科目は隼人で補強
あいつ教えるの上手いんだよなぁ
神様って不公平ッ!
文系は俺が教えてるからwin-winですー!
文系科目は学年一位ですー!

余裕があると違うね、色々とね

この日はちょっとした勉強会をして終了
あー肩がこる

─八幡ハウス─

「ただいまンデー」

部屋に戻り服を脱ぐ、クローゼットを開けると中に隼人が入っていたので無言で閉める

…あれれー?おっかしいぞー?

目をこすりもう一度クローゼットを開ける

中には笑顔で親指を立てる隼人

八幡「ファッキン!!」

隼人『28分前からスタンバってました!』ガンガン

八幡「キメェ!あっクソ着替えが出せねえ!」

隼人『さあどうする八幡!着替えが欲しければ大人しくするんだ!』

八幡「死ね!」ゴキジェットプシュー

隼人『グワーッ!!』

八幡「ゴキジェット臭ぇ!服が!」

隼人『ゲホッ馬鹿め!ウェホッエホッ自ばグフェッ自爆して』

八幡「ファブリーズ!!」プシュップシュップシュップシュッ

隼人『違うベクトルで臭ぇ!開けろ!洒落にならんぞ!!』

八幡「おらよ」ゴキジェットプシュー

隼人『頭おかしいんじゃねぇのお前!?』

八幡「ファブ」プシュップシュッ

隼人『違う!ファブリーズじゃない!開けろ!』

八幡「隼人は欲張りさんだなぁ」

隼人「ウエッアッ!」

隼人「死ぬかと思った」

八幡「チッ」

隼人「酷いなお前」

八幡「お前家帰って着替えようとしてクローゼット開けたら人がいるんだぜ?しかも顔馴染みが」

隼人「反省している、次からはベッドの下に潜る」

八幡「ゴキジェット買い足さなきゃ…」

隼人「親友をゴキブリ扱いするかよ普通」

八幡「アブノーマルだからな」

隼人「は、はは、そうだな」

八幡「乾いた笑いはやめろ」

隼人「…」

八幡「…」

隼人「…」

八幡「…なあ」

隼人「なんだ?」

八幡「服着ていいか?」

隼人「着ろよ…」

八幡「着させてくれよ…」

八幡「で何する?」

隼人「南南西を目指して」

八幡「世界中を驚かせる夜にするぞこの野郎」

隼人「虫酸が走るこの町に」

八幡「お前に制裁をぶちかましてやるよ」

隼人「銀色の空」

八幡「…」

隼人「果てしない空」

八幡「…君と眺めた」

隼人「何も言わずに」

八幡「背中に触れて」

隼人「震える指で」

八幡「静かに想う」

隼人「横顔見上げ」

八幡「抱き締めたいその笑顔を」

隼人「君のその未来を!」

八幡「立ち尽くして泣くだけの!」

隼人「自分を!」

八幡&隼人「「消し去って!!」」

八幡&隼人「「手を…」」

小町「五月蝿い!」バァン

八幡&隼人「」ビクッ

小町「無駄に良い声で歌うの止めてよ!」

八幡「サーセン…」

小町「まったく…」ガチャンバタン

隼人「ゴメンッサイ…」

八幡「今週末はカラオケだな…」

隼人「行くか…」

PM8:26

八幡「そこで俺が言ってやった訳よ!」

隼人「おぉ!」

八幡「『それはエアコンじゃなくて目覚まし時計だよ』ってね」

隼人「ワーオ八幡、やっぱり君は天才だね!」

八幡「よせやい」

隼人「飽きたな…」

八幡「いやよく一時間もったよ『アメリカンっぽい会話ごっこ』」

隼人「最初は笑えたけど最期とか苦痛でしかなかったからな」

八幡「不毛どころじゃなかったな」

隼人「生産性ゼロだったよ」

八幡「時間が浪費されたのでマイナスでーす」

隼人「こうして寿命が縮んでいくんだね!」

八幡「よく気付いたな隼人、ご褒美のおっとっとだ」ガサガサ

隼人「たまんねぇよ…早くしてくれや…」

八幡「ほい」ナゲー

隼人「やったー!たべっ子動物ビスケットだー!」

八幡「よかったな」

隼人「おっとっとォォオオオ!!」

八幡「おっとっとは死んだんだ」

隼人「嘘だッ!おっとっとはいつだって俺の前に居てくれたッ!お前は嘘をついているッ!」

八幡「現実を理解しないガキはこれだから」

隼人「おっとっとォォオオオ!!」

八幡「喰らえ、獅子」

隼人「ぐあああっ!たべっ子動物ビスケットのライオンが俺の口にいいぃ!」

八幡「続け、麒麟」

隼人「キリンだとおおお!?」

八幡「最期だ、百獣乱舞」

隼人「たべっ子動物ビスケットォォオオオ!!」バタン

八幡「気分はどうだ?」

隼人「…最高だ」ムクリ

八幡「たべっ子動物ビスケットは?」

隼人「最高のおやつだ!」

PM9:28

八幡「帰れ」

隼人「帰るわ」

八幡「おやすみ」

隼人「また明日」

八幡「明日は?」

隼人「おんなじくらい」

八幡「把握、じゃ、また明日な」

隼人「おう、じゃ」ガチャンバタン

八幡「はー…」

ううむ、充実している

八幡「…おべんきょするか」

日々の積み重ねが大事らしいからな

PM11:36

勉強の止め時ってわかんないよね…
最初は止めたいんだけどやってく内にどんどんテンション上がっちゃってフゥー!みたいなことがあります

あります

…駄目だ寝よ





のん襲来

そんなタイトルが頭に浮かんだ
はるのんが紫色の服着てビルを破壊しながら進んできた
そしたら生卵を俺の頭にぶちまけてきて



八幡「ハゥアッ!」

………………夢か
なんだあの夢、理解できんわ
夢占いやったらきっと「貴方疲れているのよ」とか言われる類いの夢だったわあれ

ふと頭に手をやると

ネチョオ

うわっ…あっ臭い違う、良かった

ハッハッハ
卵だこれ




卵だこれ!!

八幡「うわべっちゃべちゃじゃねぇか!!隼人の卵で…止めよう、これ以上は僕の精神が壊れてしまう」

あの野郎…ぶっ殺してやる!

とりあえず頭を洗うべく一階へと降りていく


八幡「おはようマイスウィートシスター」

小町「…何があったか知りたくもないけどとりあえず頭洗いなよ」

八幡「そうする」

小町ちゃん冷たい、くすん

朝飯をイートして登校した
何事もなかった
何もな
フフフ…

と、意味ありげな感じで笑っていたら引かれたので寝た

死にたい


──授業──

比企谷だと変換が楽なのに気づいて軽くへこんだ以外にイベントは無し

──昼休み──

ベストプレイス~
マイベストプレイス~
ふふんふ~ん

わけのわからない歌を口ずさみながら移動すると先客がいた

川崎サキサキさんだ

川崎「…」

ひええ怖い
なんであんなに迫力あるの?ぼくこわいよ(幼児退行

目を腐らせ猫背にする

八幡「…よう」

川崎「遅い」

八幡「理不尽って世の中に満ち溢れてるんだな」

川崎「安心しな、あんただけだから」

八幡「神は死んだ」

よっこらせといつもの場所に腰を下ろす

隣には川崎サキサキさん

…近いなぁ

八幡「近くないか?」

川崎「近くない」

俺はこいつのことが嫌いではない
少なくとも奉仕部の二人よりは好きだ

こいつの場合、やたら距離が近いことを除けば頼れるお姉さんタイプなので非常に良いと思うよ、ぼくは

距離が近くなった原因には心当たりがある
いやむしろ心当たりしかない

今から少し前の話

─────以下、回想

こいつの弟の依頼を受けて、こいつのバイト先に行った時の話だ

実はそのバイト先であるバーに隼人と俺で行ったことがある
というか常連だったりする

近場で人の目を気にせずに話す場所を探している時に見つけて通いつめている

その日も俺と隼人で遊びに行っていた


隼人「ダンディに行こうぜ」

八幡「お前に本物のダンディを見せてやるよ」

オーナー「いらっしゃいませ、葉山様、比企谷様、どうぞごゆっくり」

八幡「どうも」

まぁ3年も通ってれば顔も覚えられるよねぇ…

オールバックにした髪を撫で、伊達眼鏡の位置を調整しながら入る

ちらと隼人の方をみればそこにはイケメンが

くっ、くそうなんであいつは爽やかイケメンで俺は裏の世界の人間なんだ

神様って理不尽ッ!

一度だけ鏡を見たことがあるがこの状態の俺は本物のヤの字の人みたいな風貌になっている

二人並んでカウンターチェアに座る

隼人「…あれ、五月蝿いな」

八幡「…ああ」

バーテンダーらしき女性にからむチンピラが大声をあげている

隼人「…俺が」

八幡「座ってろ」

背筋を伸ばし胸を張り、目を腐らせて歩く

周囲の客が俺に目を向けないようにしているのが感じられる

できる限りの低い声を出す準備をする

俺に気づいたらしきチンピラが軽い悲鳴をあげる

チンピラ「」

八幡「…」

あーマジもんじゃなくて良かった

無言で出口を指差すと俺に謝りながら立ち去っていった

そのまま隼人の所に戻る

隼人「…格好いいじゃないか」

八幡「勘弁してくれよ…」

隼人「よう色男、バーテンさんもお前に惚れたんじゃねぇの?」

八幡「……飲み物頼むぞ」

隼人「…ぞ、ぞ」

八幡「即興しりとりは止めろよ…」

隼人「お前だろうが…!」

ふと顔を上げると目の前にバーテンさん

隼人「新人かい?」

バーテン「は、はい」

八幡「お疲れ」

バーテン「さっきは、ありがとうございました」

八幡「良いって」

バーテン「一杯、サービスさせてください」

八幡「…」

隼人「いつものは頼まないのかい?」

八幡「格好つけさせろよ…」

くつくつと楽しそうに隼人が笑う

八幡「じゃあ、MAXコーヒーで」

バーテンは驚いたような顔をしていた

帰宅後

隼人「ヒューッ!」

八幡「止めろォ!」

隼人「格好よかったぞ!」

八幡「アアアアア!!」

隼人「満更でもなかっただろ!嬉しそうにしやがって!このスケベ!」

八幡「五月蝿い!お前がスケベだ!」

隼人「あのバーテン、うちの学校の子だったな」

八幡「詳しく」

隼人「ムッツリ八幡!」

八幡「五月蝿い!これは神がくれたチャンスなんだ!逃す訳にはいかないゾッ!」

隼人「俺がかっさらってやる!」

八幡「くっ!本当にかっさらわれそうで怖い!」

なんだかんだあって聞けました

そしであの川崎弟事件に繋がる

(ry)

八幡「その肝心の姉貴の名前は?」

川崎弟「川崎沙希って言います」

八幡「あー…」

雪ノ下「知ってるの?」

八幡「知り合いっつーか」

由比ヶ浜「同じクラスだよね」

八幡「あー、お前ら、今回は俺だけでやらせてくれ」

雪ノ下「認められないわ」

どこぞの賢くて可愛い生徒会長かと思う程にキッパリと断言した雪ノ下

由比ヶ浜「そ、そうだよヒッキー!」

手前は分かってないくせに口を挟んでるんじゃないよ
俺は馬鹿が嫌いなんだ

八幡「正直に言うが、今回の件に関してお前らは完全に邪魔なんだ、引け」

小町「お兄ちゃん!いくら葉y」

八幡「小町」

その場に居た全員が八幡に恐怖した
雪ノ下陽乃の恐ろしさとは違うベクトル
本能的な恐怖を感じた

八幡「次は無いぞ」

小町「ご、ごめんなさい」

八幡「…お前ら、理由は話せないが今回は来るな」

由比ヶ浜「でも…」

雪ノ下「条件があるわ」

八幡「なんだ?」

雪ノ下「私達もそこへ行く、だけどタイミングはずらす」

八幡「…」

雪ノ下「私達が先に行って解決できればそれでおしまい、解決できなければ貴方が」

真っ直ぐに俺の目を覗き込んでくる

雪ノ下「どうかしら?」

八幡「わかった、が、一つだけ」

雪ノ下「何?」

八幡「俺の名前を出すなよ?」



結果はお察しの通りである
あいつらが十分遠くへ行ったのを見計らい店に入る

オーナー「これは比企谷様」

八幡「ああ、挨拶はいい」

手で押し留めてカウンターへ

川崎「比企谷さん!お久しぶりです!」

にやりと笑い

八幡「随分綺麗なバーテンさんがいると思ったけど」

川崎「き、綺麗だなんて…そんな…」

八幡「はっはっは、本当だよ」

川崎「お世辞はいいですから」

八幡「俺の通ってた学校にも似たような子が居てね」

八幡「名前を川崎沙希っていうんだ」

川崎が一瞬、ほんの一瞬固まる

川崎「世の中には同じ顔の人間が三人はいるって言いますしね」

良い返しだ

八幡「問題です、今何時だ」

川崎「…」

完全な無表情

八幡「君の弟から頼まれちゃってねえ、最近帰りが遅いって」

無言、バーにて

八幡「ま、大体予想はついてるんだけど」

伊達眼鏡を外して目を濁らせる

八幡「なあ川崎、スカラシップって聞いたことあるか?」

詳細は明日と伝えて店を出る

奴等には解決したとだけ伝えた
もちろん嘘だが
別に送ったりしない
どうなろうが知ったこっちゃないし

家に帰ると24時近い

風呂入って歯磨いて寝る

さて寝るぞと布団をめくったら隼人が入っていたので無言で腹に拳をめり込ませて部屋の外に放り出した

隼人『酷くない!?』

八幡「酷くない!もう眠いの!もうねゆの!」

隼人『おやすみ!』

八幡「何しに来たんだお前…」

隼人『嫌がらせ』

八幡「ファッキン!」

滅茶苦茶寝た

AM4:30に目をさますと『額に米だな…』と呟くヤツと目が合ったので首筋に手刀を叩き込んでおいた

サイゼリヤは開いてないのでマクドナルドへ

川崎「…」

早いよ…

比企谷「おはよう」

と声をかけて席に座る

川崎「…誰だよ」

比企谷「スカラシップについてだけどな」

川崎「はあ!?」

声が大きい
顔を真っ赤にした川崎

川崎「本当に、比企谷さん…?」

八幡「比企谷でいい」

川崎「いえ、ですが…」

八幡「まあいい」

川崎「本当ですか?比企谷さんなんですか?」

ため息をつき
伊達眼鏡をかけて目を澄ます

川崎「比企谷さんだ!」

声が大きい!





その後いろいろあってこうなった

───回想終了──

川崎「最後雑じゃない?」

八幡「なんなの?この学校の生徒は読心がデフォのスキルなの?」

そんな学校嫌だなぁ…
転校します…
するとしたら直江津高校かなぁ…

川崎「その弁当、家族に?」

八幡「そうだぞ」

川崎「私が作ってあげようか?」

八幡「遠慮する」

というか嫌だ

川崎「じゃあ何か出来ること無い?」

八幡「無いぞ」

この子怖い
ヤンデレになりそう
というか若干なってそう

このあとも川崎からの重い愛をかわしていたら昼休みが終わった

──午後──

隼人の野郎寝てやがった…
おかげで真面目に授業を受けるはめになったぞ…

──放課後──

頭の良いヤツは好きだが堅苦しい奴は嫌いだ
俺の冗談を理解出来て、なおかつ面白い返しが出来るヤツは大好きだ
愛してるといっても過言ではない

八幡「…」

この奉仕部にいる奴は馬鹿と冗談の理解出来ないお嬢様だけ

八幡「…」

憂鬱(もちろん表情には出さない)な気分で扉を開けると

陽乃「やっはろ~」

俺の好きな人
頭が良くて冗談を理解できる面白い人
俺の愛している人

雪ノ下陽乃さんがいた

八幡「…うす」

由比ヶ浜「ヒッキーやっはろー!」

雪乃「こんにちは、比企谷くん」

八幡「おう」

いつもの席に着き

八幡「で、何でいるんですか?」

陽乃「んっふふふ、君に合いにきたんだよ」

八幡「まずいですよ陽乃さん、病院に行かなきゃ」

陽乃「別に頭がおかしくなったわけじゃあないよ?」

八幡「なら」

陽乃「なんでここにいるんですか、なんて野暮なことは聞かないよね?」

思わず笑みが浮かぶ
いつものニヤニヤとした笑いではない
心の底から楽しそうな
狂喜を感じる笑み

ああ、ほんとこの人
良い女だなぁ

八幡「で?今回は何をしに、もしくは依頼しにきたんです?」

雪ノ下と由比ヶ浜がこっちを見て何か言いたそうな顔をしてくる
だが気付かないふりをする
この人は今、俺と会話してるんだよ

陽乃「君に興味があるんだよ」

八幡「火傷しますよ?」

陽乃「燃やしきれるかしら?」

良い返しだ

雪乃「姉さん、いい加減にしてちょうだい」

陽乃「水を差されちゃったね」

八幡「まだ燻ってそうですけどね…」

─閑話休題

由比ヶ浜「それでなんの用なんですか?」

陽乃「八幡くんに興味があるから来たのよ」

雪乃はため息をつく

この所陽乃さんは何日かおきに来ては俺に興味があると言ってちょっかい出して帰るを繰り返している
本当の目的は知らない

八幡「貴女みたいな美人に言われたら勘違いしちゃいますよ?」

陽乃「勘違いするのは只だからね」

八幡「只ほど怖い物はないんです」

陽乃「月が綺麗だねー」

八幡「生憎ですが曇り空ですよ」

陽乃「つれないね」

八幡「つる獲物くらい選んでください…」

陽乃「餌は十分でしょ?」

八幡「十分すぎる程に」

陽乃「…」

満面の笑みでこちらを覗き込んでくる陽乃さん

陽乃「本当に君は化物だね」

八幡「腐ってる的な意味で?」

陽乃「理性の化物的な意味で!…帰る!」

八幡「さようなら」

陽乃「じゃあね~」

ふと思いつき

八幡「陽乃さん」

陽乃「何?」

八幡「…月が綺麗ですね」

にっこりと笑って

陽乃「…私の物にしたくなっちゃう程にね」

その強化外骨格の仮面を外した
陽乃さん本来の笑みでそう言った



八幡「貴女になら構いませんよ」

陽乃「嘘ばっかり」

静かな音を立てて扉が閉まる

雪ノ下「イチャつくのも程々にしなさい月谷くん」

八幡「原形がほとんど残ってないですね…」

雪ノ下「それくらいがお似合いよ」

八幡「さいですか」

由比ヶ浜は理解出来ずに目を丸くしている

八幡「…」

盛大にため息をついた


─隼人ハウス─

隼人「疲れたな…」

隼人「…」

隼人「アイスがあったような」ノソノソ

隼人「…」レイトウコアケー



『たべた
    おいしかった
          はちまん』


隼人「」



─八幡ハウス─

八幡(そろそろ気付くかな)

メールダヨ

八幡「お」



『窓開けろ』



八幡「…」マドアケー

隼人「大リーグボール二号!!」

八幡「ゲルバナッ!!」


窓を開けさせる
   ↓
蹴ると危ないのでボールを力一杯投げつける
   ↓
クリティカルヒット

※なお顔面は危ないので額を狙っております

八幡「ぐおおおお…」

隼人「ッシャア!おやすみ!」ピシャーン

この比企谷くんは原作よりも大分スペック高い
そんで比企谷くんが(を)認めてる人もスペックがアホみたいに高い
葉山(覚醒)、はるのん、静ちゃん

そうなるとゆきのんのスペックは十分高いんだけどどうしても比べて下に見ちゃうんだ
比企谷くんがそういうの一番嫌いなのにね

代わり映えの無い日常はいささか退屈であるので美少女的な物が落下してこないかと思いながら目を覚ます

身構えるも特に何も無い

鏡を見ても何も無い
肉とか米とか書かれてない

ふぅむ、ヤツはどうした

疑問に思いながらも下に降りるとヤツが飯を食っていた

八幡「…誰の?」

隼人「お前の」

八幡「神は死んだ」

隼人「残念だったな、俺が神だ」

八幡「神に残念って言われた…」

そのまま隼人の隣に座り

八幡「朝練は?」

隼人「ダルい」

八幡「サボりか」

隼人「サボタージュだ」

八幡「………」

隼人「ムッシャムッシャ」

八幡「…マジで俺の?」

隼人「うん」

八幡「ヘイ!!マイマザー!!」

比企谷母「なんだいマイサン」

八幡「ウェアーズマイブレックファスト!!ブレックファスト!!」

比企谷母「隼人くんの胃の中口の中」

八幡「あんたそれでも母親か!?」

比企谷母「母親だ!!」どん! 

八幡「担任と同じオーラが見えるぞ…!」

隼人「アイスの恨み思いしれ!」

八幡「思い知ったよ畜生!!」


マジで朝食抜きでした

朝のHR前

ふと思いつき音楽を聞いてみる
周りの声が聞こえない…これはいい

そのまま机に突っ伏す

こりゃあいいや

聞こえるのは音楽のみ

視界には何も映らない

………

……



zzz



不意の殺気

速…!避…!無理! 受け止める!? 無事で 出来る!?

無理!

直撃…!

ゴツン

八幡「あ痛」

平塚「起きろ馬鹿者」


静ちゃん来た!起きる!

八幡「おはようございます」

イヤホンを外しながら答える

平塚「おはようじゃないよ、HR終わったぞ」

八幡「起こしてくださいよ…」

平塚「自業自得だ」

その通りですね…



───昼休み

いつも通り何事もなく昼休み

屋上に来た、が流石に寒いので階段に座って昼飯

…いいんじゃない?

屋上に来る生徒はこの季節いないし位地的にも人の目に映らない

…第二のベストプレイスじゃないですか

川崎「何ニヤニヤしてるの」

ヒィ

八幡「なんでここにいらっしゃるんですか?」

川崎「口調」

八幡「テンパった」

─閑話休題─

八幡「なんで俺の居場所を察知できるんだよ…」

川崎「愛」

八幡「重い、近い」

川崎「寒いと思って…」

八幡「近いです飯が食いにくい」

川崎「私が食べさせてあげようか?」

八幡「なし崩しになりそうなので遠慮しとく」

川崎「んふふふ」

唐突に笑みを浮かべるサキサキさん
俺の太ももを指でなぞる
くすぐったい

八幡「くすぐったいからやめろ」

川崎「…ED」

八幡「絶交だ」

川崎「冗談!冗談だから!」

八幡「言って良いことと悪い事があるんだぞ」

川崎「だって全然反応しないじゃん」

八幡「男子高校生の精神力舐めんな」

川崎「男子高校生だからこそじゃない?」

八幡「一理ある」

昼休みはサキサキと男子高校生の性欲について話した

なんだこれ

──ほうしぶ!─

安っぽいラノベかアニメのタイトルだな
一昔前の

まだ水曜日かぁ…

頑張らなきゃ

扉を開けて開かない

ガッ

おう?

ガッガッガッ

おおう?

平塚「まあ、多分来るだろうとは思っていたよ」

八幡「…テスト期間だったかぁ」

平塚「正解」

隼人も部活無いのか
だから今朝いたのか

八幡「どうしましょ」

平塚「普通の生徒なら帰って勉強しろと言っているんだがね」

八幡「普通の生徒じゃないと?」

平塚「普通だと思っているのかい?」

八幡「さ、差別だ!」

平塚「残念ながら差別ではない、区別だ」

八幡「おとなってこわい」

平塚「こんな大人にはなるなよ」

八幡「えぇ…」

平塚「日曜も婚活に失敗したよ笑ってくれハハハハ」

八幡「先生…目が笑ってません…笑えません…」

平塚「何が駄目なんだろう」グスン

八幡「た、煙草?」

平塚「禁煙してるよ…」

八幡「酒とか」

平塚「元々あまり飲めないんだよ…」

八幡「後は、後は…!」

平塚「もういい!もう、十分だ!」

八幡「でも!先生は…!」

平塚「なぁに大丈夫さ、婚活はまだ出来るからな!」

八幡「先生…」

平塚「ハハハハ!そんな顔をするな!ようし今週末の婚活も頑張るぞ!ハハハハ!」

八幡「先生…」

颯爽と白衣を翻し去っていった
もう俺が貰います

勉強とかしたくないししない感じなので道草を食べることにした

(物理)は付かないないのでその辺の雑草を食べたりはしない

にしても暇だなぁ

ラブリーでエンジェルな戸塚とか大天使戸塚エルとか戸塚とかいないかなと思いその辺りを見回すといろはすがいたので無視した

気付かれないようにいざゆけ干物兄はちまん

発音はひもにい

別にイタミ・ニンジャクランのあの人とは一切関係ない、いいね?

いろは「せーんぱいっ」

あはぁん気付かれた

八幡「はい先輩ですが」

いろは「何してるんですか?」

八幡「ご用件は」

いろは「先輩がいたから声かけたんですよう」

八幡「あざといあざといアザトース」

いろは「アザ…?」

クトゥルフ神話って一般常識じゃないんですか?
え?お前が一般を語るな?

八幡「帰るところだよ」

いろは「じゃあ一緒に帰りませんか?」

八幡「噂されたら困るし」

いろは「それ普通私のセリフですよね…」

八幡「別に構わんが、自転車だぞ」

いろは「私もなんで大丈夫です」




いろはすの通学方法が分からなかったので脳内保管よろすくおねげぇすます

現実で自転車並走はほとんど不可能
これ豆な
道にもよるけどな

並走する場合には人通りの少ない住宅地を走るのが一番いいということを知っていたので
閑静な住宅地へ

いろは「…」

無言は止めてほしいですね

八幡「…」

無言になってしまいますからね、ええ

いろは「…」

八幡「あー、なんか用事でもあるのか?」

いろは「先輩って恋人とか、います?」

八幡「唐突だな…いないよ」

いろは「じゃあ、好きな人とか」

八幡「いない、あ、戸塚と小町は別な」

いろは「引きますよ」

八幡「引いてるじゃねぇか」

いろは「引きましたよ」

八幡「事後報告…」

一色は何かを口にしようと、鯉のように口を開閉し、やがて意を決したらしく、声を出す




いろは「じゃあ、私とか、どうですか?」



すわドッキリかと身構えたがよくよく考えてここで身構えても全く意味がないことに気付く

断られるのには慣れてるんだけどなぁ
断るのは慣れてないからなぁ

…隼人くん!君の出番だ!
様々な女に告白された君なら出来るはずだ!

隼人くん『知るか』

アッハイ

横目で一色を見る
顔が真っ赤に燃えている

本当に火でも出るんじゃないかというくらい赤い

ふぅむ

八幡「確か近くに公園があったような」

いろは「ありましたね」

八幡「ここじゃ何だし、行くか?」

いろは「はい」

───どっかの公園──

ベンチに座る俺と一色

八幡「なあ」

いろは「はい」

八幡「告白ってことで良いのか?」

顔を真っ赤にしながら小さく頷く

八幡「そっか…」

いろは「…」

八幡「なぁ」

いろは「…はい」

八幡「俺のどこを気に入ったんだ?」

上目遣いで俺の顔を覗き込むように一色が見る

八幡「自分で言わせてもらうが、身長は平均より少し高い程度、友達はほとんどいない、顔は中の下、眼は腐っていて性格はもっと腐ってる」

八幡「正直俺以上のヤツなんてそこら辺の雑草と同じレベルでいる」

八幡「お前ならもっと良い条件のヤツを見つけられるだろ?」

暫しの沈黙

いろは「本気で言ってるなら、頭の病気ですよ、先輩」

かすれた声で

いろは「私にここまで言わせた人が、いると思いますか?」

訥々と

いろは「私がこんなに弱さを見せる相手は、先輩だけなんですよ」

いろは「寝ても覚めても、先輩のことばかり考えてました」

いろは「何をするにも、先輩を基準にしていました」

いろは「先輩が頭から離れないんです」

いろは「先輩が誰かに笑顔を見せてると、胸が苦しいんですよ」

いろは「先輩が私に笑顔を見せてくれると、凄く幸せなんですよ」

いろは「先輩、お願いします」

いろは「私だけの先輩になってください」






いろは「私の恋人に、なってください」






八幡「…」

何を臆している比企谷八幡
答えは1つだろ?
告白にときめいた?
嘘だろ?
感動した?
嘘だろ?
一色が、お前を理解していた?
嘘だろ?


八幡「お前の、一色いろはの気持ちに答えることは出来ない」


それでこそ俺だ


八幡「俺の唯一無二の親友の話をしてやろう」

八幡「奴とは幼小中高と一緒、あぁ、病院も一緒だったか」

八幡「奴に隠し事はできなかった」

八幡「考えていることが大体分かっちまうんだ」

八幡「手に取るようにな」

八幡「嘘だと思うだろ?」

八幡「本当なんだよ」

八幡「俺は奴の事で嘘を付いたことが無いんだ」



八幡「なあ一色」

八幡「俺は奴と約束をしたんだ」

八幡「奴以上に俺の事を理解出来る奴を見つけろ
俺以上に奴の事を理解できる奴を見つけろ
そうじゃないと許さないって」



八幡「未だに見つからないよ」

八幡「お前は俺の事を理解できるか?」

いろは「そんなの、無茶苦茶じゃないですか」

いろは「私に、先輩になれって言ってるようなものですよ」

いろは「卑怯です」

八幡「それが奴との約束なんだ」

八幡「破る気もないし、破ろうとも思わない」

電灯がスポットライトのように俺達を照らす

いろは「…」

八幡「…」

暫しの沈黙

いろは「フラれちゃいましたね…」

八幡「…」

いろは「本気の失恋って、こんなに、辛いん、ですね」

八幡「…もし奴と出会ってなかったら、違った結末だったんだろうな」

いろは「フォローに、なってないですよ…」

八幡「…」

泣いていた
静かに涙を流していた

いろは「まだ、諦めてないですからね」

八幡「怖いな…」

いろは「先輩」

八幡「…」

いろは「本当の先輩、いつか絶対に暴きますからね」

八幡「期待して待ってるよ」



その後、別れて帰った
一色曰く気まずいらしい



───八幡ハウス──

八幡「ただいウェンズデイ」

隼人「語呂が悪いな」

八幡「何故いる」

隼人「なんか親父とお袋が旅行行ってた」

八幡「えぇ…」

隼人「だから朝いたんだよ」

八幡「聞いてないんですが」

隼人「言ってないし」

──八幡ルーム──

   説明

隼人「で、フったと」

八幡「うん」

隼人「はいモテ期終了しましたー!」

八幡「アァッ!?」

隼人「残念だなー!残念だなー!」

八幡「まだ来るしー!来ますしー!」

隼人「はい来ませーん!!来ない呪いかけたー!」

八幡「あー!!!!あー!!!!」

ウルサイッ!!!

八幡&隼人「ヒィッ」

ガチャッ

小町「なんなの?小学生なの?」

八幡「ごめんさい」

隼人「さーせん」

小町「仲良すぎるのも考えものだね…」

八幡「だって」

隼人「俺達」

八幡&隼人「親友だもんげ!!」

小町「ぶち殺すよ!?」

八幡「こら小町!女の子がそんなこと言っちゃいけません!このお兄ちゃんみたいになるわよ!」

隼人「お兄ちゃんです」

小町「いい加減にしろよ」

八幡「ウス」

隼人「サセン」

小町「全く本当になんなの?お兄ちゃん達は」

八幡「俺達?」

隼人「まぁ、あれだな」









八幡「親友」葉山「親友」







はいくぅ疲
終わりです
オチが考え付かなかったので

あ、謝辞
読んでいただいてありがとうございました
>>1みたら10/17で時の流れは早いなあと思いました

確かに
八幡と隼人が親友になった経緯についてもっと詳しく知りたいね
でも今はとりあえず乙

終わりましたって言っただルルォ!?

分かったよ
安価下5のお題の中で書ける奴書くから
ホモとかエロも有りにするから

それ書いてら終わり!閉廷!

いい感じで終わったな乙

>>164抜かして下5のうちのどれか
またいつか

>>162

逆レイプ!野獣と化した同級生

そんなタイトルが頭に浮かんできた
どうしようこれ
どうするよ

話は数十分前

サキサキ『話があるので来てください』

八幡「…」

八幡『貴女の家を知らないので他の所にしてください』

サキサキ『ララポ等はいかがですか』

八幡『わかりました、すぐ行きます』

八幡「準備しなきゃ」


───ららぽ──

川崎「ここ」

八幡「で、話って?」

川崎「ここじゃなんだから、家で」

八幡「はいよ」

──川崎家──

川崎「入って」

八幡「お邪魔します」

川崎「こっち」

──サキサキルーム──

川崎「飲み物取ってくるから」

八幡「…お構い無く」

──台所──

川崎「…」

──サキサキルーム──

川崎「お待たせ」

八幡「紅茶か…サンキュ」ゴクゴク

川崎「…」

八幡「…で話って?」

川崎「…」

八幡「…?」

川崎「…」

八幡「…なんだよ」

川崎「…」

川崎「…」

八幡「…帰っていいか?」

川崎「駄目」

八幡「…」

川崎「まだ、準備が」

八幡「…?」

不意に目眩
手足が痺れて力が入らない

床に崩れ落ちる

八幡「ぁ…ぁ…?」

意識を失う前直前に見た川崎の眼は
怪しく、妖しく、輝いて
じっと俺を見つめていた



次からエロ注意
名前にエロって入れとくからNGしとけ

意識が徐々にハッキリしてくる
右手、動かない
左手、手首から先だけ
右足、感覚はあるが動かない
左足、動かない

「ぁ…」

声は出ない

「眼は覚めた?」

川崎の声

視線で訴えかける
『何故こんなことを』

「怖いな…そんなに睨まないで」

「大丈夫、小町ちゃんに連絡しておいたから」

意志疎通が出来ない

「  ぁ 」

出るのは声にならない音だけ

「んふふ」

平衡感覚、正常
ベッドの上か?

「我慢できない」

キス

頭が真っ白になる

舌が入ってくる

触覚だけは一番最初に復帰してたらしい

そのまま川崎は貪るように、俺の口内を蹂躙する

俺の顔が唾液まみれになっているのにも気付いていない

響く水音

顔を離す川崎

「あはぁ…♥」

ぶるりと身を震わせ恍惚の表情を見せる

「もっと…」

再びキス

舌で歯を一本一本なぞっていくように、口内を、俺を味わうかのごとく舐める

「びちゃびちゃ…」

顔を離す

糸を引いた唾液が塊となり俺の服に染みを作る

「お掃除しなきゃ…」

顔を舐められる

…屈辱的だ






顔から首へと川崎の舌が蠢く

首に舌が触れる

唇を付け、吸う

「比企谷と私の…キスマーク…♥」

なすがままにされる

「そろそろかな…」

疑問に感じたのも束の間
言葉通りに舌が動き、呂律が回り始める

「川崎、お前」

「元気になったね…♥」

俺のズボンとトランクスをずり下ろし下半身を露出させる

「おっきい♥」

川崎もパンツを下ろし秘部を顕にする

既に愛液が糸を引く程濡れていた

「やめ、ろ」

川崎の眼は血走り、息も荒い

「挿入れるよ?挿入れちゃうからね?」

「ばかや、ろう」

「ほら、挿入っちゃう♥」

「 やめ、ろ」

ぐちゅり

「あ゙っ♥」

肉の壁のような物に包まれる
声が漏れる

「くっ」

川崎は一心不乱に腰を打ち付けている

肉と肉がぶつかり合う快音が部屋に響く

「比企谷っ♥比企谷っ♥」

唇を奪われる

「んあッ♥ひっ、ぃ♥」

何度も何度も膣が収縮し、川崎が達したのが結合部越しに分かる

「いっ、イイ♥比企谷さんのっ♥おちんちん、気持ちいい、ですぅ♥」 

「川崎っ!膣内はっ!」

脚を絡み付かせて身体を無理矢理抱き起こし、いわゆる対面座位の姿勢にさせられる

「深いっ♥奥、入ってるっ♥」

「川、崎っ」

「射精してっ♥」

「 っ!」

「ッ───♥♥」

川崎の膣内に精を吐き出す

「っ、ん、お゙…ッ♥」

「あ゙…ぅ♥でて、る…ッ♥奥に、射精されて、る…ッ♥」

「おそうじ…♥」

精と愛液でぐちゃぐちゃになりながら一心不乱に舐める

「どう?きもひいい?」

「…最悪の気分だ」

「小町ちゃんには、泊まるって言っておいたから♥」




「今夜は寝かさないよ…♥」





「勘弁してくれ…」

終わり!閉廷!

あ、そうだ(唐突)
新しいスレ建てたら来てくれよな!

それじゃあまた

雪乃「」

結衣「」

いろは「……………なるほど、こうゆうやり方もありなわけですね………」

雪乃結衣「!!!」

くぅ~疲れましたw これにて完結です! 
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした 
本当は話のネタなかったのですが← 
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw 
以下、八幡達のみんなへのメッセジをどぞ 

八幡「みんな、見てくれてありがとう 
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にすんな」 

葉山「いやーありがと! 
俺のかわいさは二十分に伝わったかな?」 

雪乃「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」 

いろは「見てくれありがとうございました! 
正直、作中で言った私の気持ちは本当です!」 

川崎「・・・ありがと」ファサ 

では、 

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」 

終 

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!? 
改めまして、ありがとうございました!」 

本当の本当に終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月28日 (水) 11:04:00   ID: G3RV_5UC

www

2 :  SS好きの774さん   2015年11月06日 (金) 12:20:28   ID: ZmebOHQJ

これをまっていたのだよ。

3 :  SS好きの774さん   2015年11月06日 (金) 22:51:50   ID: okKweCnz

こういうのすき

4 :  SS好きの774さん   2015年11月08日 (日) 21:43:13   ID: pTOHaZTY

こういう馬鹿な男子高校生のノリって好きだわ

5 :  SS好きの774さん   2015年11月30日 (月) 00:30:24   ID: o-S7FVNb

この葉山は好きになれるww

6 :  SS好きの774さん   2015年11月30日 (月) 16:37:39   ID: w6K1KaXR

(`ω´)グフフ

7 :  SS好きの774さん   2015年12月02日 (水) 17:34:04   ID: 9cX1bPTh

最高笑

8 :  SS好きの774さん   2015年12月02日 (水) 20:42:34   ID: fLbTAu-L

最高!こういうノリ好きです!
隼人と八幡のやり取りが絶妙www

9 :  SS好きの774さん   2015年12月03日 (木) 20:22:41   ID: JRT-1XZl

最高笑 続き待ってる

10 :  SS好きの774さん   2015年12月04日 (金) 16:30:29   ID: Xw5Xff4f

これすき

11 :  SS好きの774さん   2015年12月10日 (木) 14:55:59   ID: pwKZe9RM

正直めっちゃ面白い

12 :  SS好きの774さん   2016年01月08日 (金) 00:20:42   ID: 7yLtxauX

おもしろかったけど最後がぶっちゃけイタイw

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