ss投稿2回目です! 書き貯めてます
ラブライブ!はアニメ全話
を1回しか見たことがないためキャラの口調が違ったりするかもしれませんがご理解ください 登場キャラは「のぞえり」です!
内容はアルトネリコの「謳う丘 salavec raplanca」の歌詞をほぼそのまま使い、登場人物をのぞえりにして(元ネタと自作)台詞などを加えました!
あくまで「歌詞」に加えただけなんで謳う丘やアルトネリコを知らない人でも一応は見られる内容となっているとは思います!
間の開け方が下手かもしれませんがよろしくお願いします!
前回の「ハナヨワールの森」でコメントを残してくださった方ありがとうございました!レプレキアやパスタリエ系なども台詞がつけられるよう考えつきましたら書けたら書きたいと思っています!
それでは今回も見てくださる方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444990226
『大切な人を護る為の力』
語りましょう、戦争の歴史を…
呪われた地の悲しい物語…
オトノキの町は何も残らなかった
奪い合う刃、狂った欲望…
だが偉大なる魔導士が魔神の加護をもって この地を救った
災いの神…敵を殲滅…
そして魔神は生け贄を捧げる事と引き換えに、繁栄を約束した
呪われた戦争は勝利し終わったのだ…
~~~~~~~~~~
魔の神祀り栄える 町の門の端 歌姫(ノゾランカ)と騎士(エリ)の少女は二人暮らしていた…
エリ「た、ただいま~…」ハァ
ノゾミ「えりち、おかえり!ん、今日は随分とお疲れやね?」
エリ「そうなのよ~…今日もひったくりを追ったりやら隣町の護衛やらで動いたりすることが多くて…ね?」
ノゾミ「えりちは人々を守る騎士様やもんね?お疲れ様!」
エリ「別にそんな大層なものじゃないわよ…」
ノゾミ「いいや、えりちは皆が憧れるような偉大な騎士様になるってカードもそう告げとるんや!」ペラッ
エリ「そっか…ありがとうノゾミ…」ニコッ
ノゾミ「あっ、料理持ってくるから座ってて?」
エリ(別に私は町が守りたくて騎士をしてるんじゃない…ノゾミを守るために騎士になった…なーんて…ちょっぴり恥ずかしくて言えないわね…)フフッ
ノゾミ「フンフーン♪」カチャカチャ
エリ(綺麗な声ね、そして可愛い…酒場の歌姫なんて勿体ないくらいに…)
エリ(でも私達はまだ結婚はしてないのよね…恥ずかしいなんて言ってる場合じゃないじゃない!…言わないと…私と結婚してくださいって…)
幼き頃「独り」は「独り」と出逢いて…
エリ(小さい頃からずっと一緒にいるのよ?大丈夫…きっとイケるわ…私はKKEなんだから…)
エリ「スーハー…スーハー…」ドキドキ
エリ「の…ノゾミ、ちょっとお話があるの…」
ノゾミ「んっ?ウチに?」
エリ「そ…そうよっ!」
エリ「よく聞いて?い…1回しか言わないから…」
エリ「わ…私と結婚してくだひゃいっ!」ガリッ
エリ(噛んだ…)チカァ…
ノゾミ「っ……」
ノゾミ「えりち…」
ごめん…」
エリ「えっ…?」
エリ「えっ…」
ノゾミ「……」
エリ「そ…そっか~!まぁ今の関係も悪くないしっ!?むしろハラショーだしっ!?全然気にしてないわ!うん!ほんとよほんとっ!」
エリ「……っ」
ノゾミ「……」
エリ「……ちょっと夜風に当たってくるチカァ…」ガチャ
バタン…
ノゾミ(ウチもえりちの事は好き…いや愛してる…えりちの好きなところを全部あげるより星を数えた方が早いくらいや…でもっ…)
ノゾミ(あの、お月様があと少し欠けてしまって闇夜が訪れてしまった時…ウチはもうっ…)
コンコン
ノゾミ「もう…行かな…」
愛で合うも契りの木の実を姫は食べず謳う…
ノゾミ『刻の歯車止めて…永久に二人過ごせたら…』
叶わぬ…願いは…
神の姫故
ガチャ
神官「ノゾランカ様祭壇の準備が整いました、私に着いてきてください」
ノゾミ「はい…」
バタン…
~~~~~~~~~~
エリ(もう頭も覚めたし…帰るチカ…)
エリ「……?」(家の前に誰かいる…?)
エリ「あれはノゾミ!?隣にいるのは…」(あの神官の服…どこかで見たことが…あぁ…生贄を連れて行く時の…)
エリ「!!!??」
エリ「ノゾミィィィイ
!!!!!!」
ダッダッダッダッ
闇が地に震う時 姫は曳かれ連れられた
神官「では行きますよ」
ノゾミ「……はい…」
エリ「ノゾミィィィイ!!!」
ダッダッダッダッ
ノゾミ「えり…!」バッ
ノゾミ「……」シュン…
エリ「ノゾミ!!これは…これはいったいどういうことなのっ…!?」
エリ「どうして神官がいるのっ!?」
エリ「どうして貴女が連れて行かれそうになっているのっ…!?」
ノゾミ「えりち…認めたくないのはウチも同じ…でも選ばれちゃったんよ…」
ノゾミ「魔神様の生け贄に…」
エリ「っ…!!」ギリッ
エリ「ほ、他にも人はいるわ!別に貴女が行かなくてもいいじゃない!だから…だから…」
エリ(今ノゾミの手を取らないとノゾミとはもう二度と会えない気がするっ…!)
エリ「私の手を取ってっノゾミッ!」バッ
神官「気安く触るでないっ!!」バチンッ
エリ「ぐっ…」
神官「この娘は神に捧げるための供物。人が触れていいものではない…そやつを押さえつけろ」
部下「はっ!」ドサッ
エリ「ぐっ…やめなさいっ!離してっ…!離せっ!離せぇぇええ!!!!」
神官「さて…とんだ邪魔が入りましたな…早急に向かうとしましょう…」
ノゾミ「……」コクン…
エリ「ノゾミッ…ノゾミィィィイ!!!!!!」
結いだ手と手 剣に裂かれ…
~~~~~~~~~~
少女はただ独り…
エリ(ノゾミ…もう駄目なの?諦めた方がいいのっ…?貴方とはもう二度と…)
ノゾミ『えーりちっ!一緒に買い物行こ?』
ノゾミ『不器用やねぇ…ウチに貸してみ?』
ノゾミ『えりちにこれあげる!なんと!ウチがえりちのために作ったのだ~』
エリ「……」
エリ「いいえ…認められないわ…」
エリ(私は誓った筈よ…例えどんなことがあってもノゾミだけは守るって…!)
エリ「行きましょう!ノゾミを救うためにっ!」ダッ
誓いを胸に駆け行く…
~~~~~~~~~~
神官1「災いの神よ、災いの神よ 花嫁ノゾランカを贄に捧げん」
神官2「この地を支配する力を!永遠の力を!富を!神よ!共鳴せよ!」
神官1「生け贄をよこせ 飢えた肉体でむさぼり食う 罪人を護り 世界を潰す」
神官2「1人「嫁」の血を啜りむさぼり喰らい賜え!!愛する999人の幸せを約束せよ!!」
神官1、2「魔神よ来たれや!魔神よ来たれや!魔神よ来たれや!ノゾランカをむさぼり食え!」
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エリ「ノゾミの自由を開放させなくちゃ!お願い、生きていて!私の愛しいノゾミ!今行くわ!」ダッ
エリ(私も今まで毎年、生け贄の犠牲を甘んじ平和に暮らしていた内の一人…それを今更私自身の幸せのために壊そうとしている…そんなことが許されるのだろうか…)
エリ「っ……」テクテク…
エリ「いえ、関係ないわ…例え全ての人々に恨まれても、狙われ殺されることになっても、命尽きる最後の一瞬まで私はノゾミを守ってみせるっ…私がノゾミを守らなければ誰がノゾミを守るのよっ…!」ダッ
エリ「いたっ…!良かった…間に合った…まだ生きてた…」ハァハァ…
エリ「それにあれは…そう…とうとう魔神が出てきたのねっ…」ギリッ
エリ(ノゾミを守りながら逃げる?いや…それは確実に追い抜かれるわ…)
エリ(やっぱ戦うしかない…)
エリ「行くわよっ!!!!!!鋼鉄の魔神っ!!!!!!」ダッ
~~~~~~~~~~
『贄たる…嫁よ…我に…全てを…!』グォォォ
ノゾミ「はい…」ガクガク
ノゾミ「今そちらに「でぇぇぇええい!!!!!!」ガキンッ
ノゾミ「!?」
『グォ…いったい…何がっ…』ドスン…
エリ「ノゾミ!私の手を握って!」ガシッ
ノゾミ「えりち!?どうしてっ…!」
ノゾミ「ウチが生け贄にならんと…契約が無くなったらこの町は…ウチはえりちと一緒に逃げられんよ…」
ノゾミ「ウチがここで自ら命を絶つ…そうすればこの災いをえりちが起こしたことが知られることはない…だからお願い…生き延びてっ…」バッ
ガシッ…
ノゾミ「!」
エリ「私はノゾミを置いていかない、ずっと一緒にいるの…あなたがここにいると言うのなら私もここにいる…私はノゾミと一緒にいたくてここにいるの…」
『グォォォ…グッ…グゥゥゥ…』
エリ「私のしたことは独りよがりかもしれない…でも例え999人がノゾミの死を望んでも、ノゾミ自信がノゾミの死を望んでも、私だけはあなたが生き残ることを願うわ、だって…」
エリ「あなたと共に歩みたいから…共に幸せも苦労もわかち合いたいから…」ニコッ
ノゾミ「えりちっ…!」グスッ
エリ「だから行って、この魔神の因果は今ここで断ち切らなければいけないわっ…!」
ノゾミ「で…でもえり「いいから早くっ!!」
ノゾミ「っ…!」バッ
タッタッタッタッ…
エリ(ちゃんと行ったようね…)
『グッ…贄が…贄がっ…食らうことが…叶わぬのなら…血にっ…血に災いをっ…』グゴゴゴゴゴ
エリ「貴方が神でも私は恐れない…貴方をここで終わらせてみせるっ…!」ダッ
ガキンッ ガキンッ ザシュ
一人の愛する人のために999人のために己が幸せのために互いに奪い合う…
カンッ ズバッドゴッ
血塗られてきた町の民が栄えるために犯した…姫に課した贖罪が…
エリ(恐れちゃダメっ…!ノゾミのことだけを想うのよっ!例え神でも懐にさえ飛び込めればっ…!)ハァハァ…
ザシュ ガンッガンッ バッ
エリ(神にも心臓はある筈っ…心臓さえ貫けばっ…!)ハァハァ…
ダッ
エリ(今よっ…!!)
ズシュッ…
今解き放たれる…
ポツッ…ポツポツ…
ザァァァー ピカッ…ゴロゴロゴロ
神の血がほとばしる 優しい静寂…
ノゾミ「!」
ノゾミ「えりちっ…」ダッ
エリ「ノゾミ…」ポタ…ポタ…
エリ(幾千の魂を裂いて、万の剣をこの体に受けようとも…私は構わない…)ポタ…ポタ…
贄の血啜る魔は皆焼き尽くせばいい…
エリ(だって…貴方が…貴方だけが…私の世界の全てなのだから…)ポタ…ポタ…
ただ一羽の小鳥でも少女には世界 そのもの
ノゾミ「えりちっ…ウチっ…ウチっ…!!」
エリ「……」ギュッ
雫溢す姫を抱きしめ瞼閉じる
エリ(人を殺めることになっても、世界中を敵に回すことになっても…それでノゾミが助かるのなら私は迷わずそれをするのでしょうね…)
ずっと共にいるからと…胸に誓いて…
~~~~~~~~~~
語りましょう、戦争の歴史を…
呪われた地の悲しい物語
奪い合う欲望、狂った刃…
あの後、町は周りの町によって滅ぼされたのだ
町の力のバランスが崩れた、豊かな大地も失った…
これが「1人と999人の戦争」と伝えられている話の全てなのである…
あまりにも残酷すぎる戦争の話なのである…
『せめて、貴方の大切な人を幸せにしてあげてほしい』
これにて 謳う丘salavec nozolanca は完結です
見てくださってる方がいらっしゃいましたらありがとうございます!
地の文とほとんどの台詞をほぼパロってる感じになりましたが満足に書けました!
またヒュムノスの歌詞でパロりたいと思ってますのでその時もよろしくお願いします!
このssでヒュムノスに興味持っていただければ幸いです!
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