魔王「今日も、また眠い…」(104)

魔王「ふわわわわわわ…」

魔王「…ねむ……」

魔王(溜めた仕事をしなければ…)

魔王(それにしても、天気は悪い)

-魔王城 最深部-

側近「おはようございます。今日は随分と早くお目覚めなのですね」

魔王「おはよう。今日は月1の定例会合の日だから」

側近「魔王様はもっとゆっくりお休みになられた方が宜しいです。はい、紅茶」

魔王「うぅ……」ズズッ

側近「お手伝い出来る事があれば何とでも申しつけてください」

魔王「あぁ……」ゴクゴク

魔王「そうだ、次はいつ勇者がわたしを討伐に?」

側近「明後日に来ると、昨夜布告書が届きました」

魔王「先月来たばかりでは…」

側近「仕方がありません。それは魔王様も承知の上でこの政策を」

魔王「…分かってる」


ペラパラ

魔王(わたしに協力的なものがわざわざ近況報告をしてくれる)

魔王(おかげで外へ出ずとも民のことが分かる…)

魔王(感謝しなければ…)

魔王(風が強くなってきたな…)


ガタガタッ

??「やっほー魔王っちぃー!!遊びにきたよー」フリフリ

魔王「」

??「そんな嫌そうな顔しないでよー。ボクちん寂しi イダッ

??「カーテン落とすなっt

魔王「うるさい死神のくせに」

死神「せめて最後まで喋らせてください」

側近「いらっしゃたんですか、死神さん。お仕事は?」

死神「俺こう見えて上級な死神くんだから面倒な魂狩りにしか呼びだされないのよ」

側近「そちらはそちらで大変なんですね。コーヒーと紅茶どちらがよろしいですか?」

死神「うーん紅茶がいいな」

側近「承知いたしました」

魔王「…」

側近「…魔王様、来てくださって嬉しいようです」コソコソ

死神「相変わらず魔王っちはツンツンだな」コソコソ

魔王「…」カァアアァッ

側近「お暇があるようでしたら、ご一緒にご夕食いかがですか?」

死神「俺?いいのー?じゃあお邪魔するー!側近さん大好k ガッ いっでー

側近「では、支度をしてきますね」ニコ

死神「あいつこえーな」コソコソ

魔王「見た目で全てを決めてはいけない」

魔王「暗くなるのが早い」

側近「そうですね」

魔王「…」

側近「……」

魔王「今日の夕飯もうまかった」ボソッ

側近「え?」

魔王「今日の会合は何人来ているかな」

-魔王城 大広間-

魔物1「ギュキ ジュジュッ ギギッ」

魔物2「θ○¬ ¦_☆γ」

魔物3(*`・ω・)

側近「ふむふむ…」

魔物7「ユウシャ コロス」

側近「うむ…」

魔物1「ジュ ギギッ ガッ」

魔王「…」

魔物3(*`д´)

魔王「今後も友好的にお願いしたい」

魔物6「お馬鹿な子たちはみぃーんな死んでるんだよ?

 魔王さんたち知ってる?殺されるってね、胸がすっごく痛いんだよ?」

側近「存じております」

魔物2「¶φψю ∝∵●i」

魔物7「ナカマ シヌ ソレデモ」


魔王「出来る限りでいい。今更だが命は大切に頼む」

側近「…これにて、定例会合を終了いたします」

魔物7「ツギ タクサン シンダラ マオウ ユルサナイ....」

-魔王城 長廊下-

側近「先ほどの会合で城を囲う、森地帯で影が暴徒化しているとの噂を耳にしました」

魔王「森か」

側近「部下へ視察に行くよう命令をいたしましょう」

魔王「いや、いい。わたしが直々に出向こう」

側近「御冗談を、おやめください!」

魔王「冗談ではないが。魔王の言う事が聞けないと」

側近「そのようなことは…ただ…」

側近「お体が強くはないのですから、あまり…」

魔王「今のように逃げていてもいつかは人間に討伐される身だ、構わん」

側近「…」ガシッ

魔王「(えっ…)ゴホン明日、10時出発な」

側近「はい…」

ガシャッ ガシャッ

側近「大丈夫ですか?」

魔王「心配無い」

側近「…馬車にも乗らない、従者も付けない、2人だけで鉄騎馬でって…

    お体弱いんですよ、分かっていらっしゃるんでしょう!?しかもあなたは女せ」

魔王「魔物に雄も雌もない」

側近「はぁ…」

側近「こちらから右へ向かうと、みわくのもりと呼ばれている区域に入ります
   魔王様は精神的に強いですから心配は必要ないですね」

魔王「弱いものを食らうんだろう?」

側近「えぇ。影は実体の無い生物ですが、心が不安定な者を嫌います。

   森の名の通り惑わせ、朽ちさせる。それを糧として生きています」

魔王「なぜ暴徒化していると」

側近「元々は森を守ってくれる魔族です。ですが、固まり集まってしまうと、闇に溺れ周りが見えなくなる」

魔王「なるほど」

側近「……魔王様、世界中の魔物について読まれてたのでは無かったのですか」

魔王「…」

魔王「老廃物と一緒に出て行ってしまったわ」

-みわくのもり-

魔王「周りに比べて特に暗いな…だが悪い気分ではない」

側近「それだけ影がいるということです」

魔王「どうやって影と話せと」

側近「口は完全に退化しきって、「喋る」ということはできません。ですが、話す事はできます。
   魔王様程の魔力の持ち主はいませんから、そのうち気付いてくれるでしょう」

魔王「適当だな」

側近「適していて程良いということですね、ありがとうございます」

魔王「時々天然を装うのはやめろ」

影『誰ダ』

側近「魔王と、その側近です」

影『魔王ダト』

魔王「…」

影『魔物ノ王ガ 我ラゴトキニ 何用ダ』

魔王(頭の中に直接響いてくる…不思議だ)

影『ソンナニ コレガ 奇怪カ、魔王ドノ』

魔王「わたしの心が読めるのか?」

影『他ト 意思ノ疎通ヲ 図ルタメノ ノウリョク』

影『同族以外ヘ話ス事ハ 我シカデキヌガ』

影『本題ヲ』

魔王「頼みがあって来た」

側近「他の種族の者から暴徒化しているとの噂がありまして」

影『ホウ』

側近「この森を、城を外敵から守って頂きたいと」

影『ツマリ 「集団化シテイルノヲ 引キ剥ガセ」』

側近「…えぇ、その通りです」

影『…ウム』

影『残念ダガ ソレハ事実無根ノ話ダ』

魔王「なんだと?」

影『ソノ噂ハ タダノ噂ニスギナカッタ トイウコトダ ハッハッハ』

側近「信じますか?」

魔王「心配は無用だな」

影『…王ガ 我ラノ為ニ 動イテクレルトハ』

影『世界モ 変ワッタモノダ……』

影『我ガ 責任ヲ持ッテ 仲間ニ忠告シテオコウ』


側近「ありがとうございます」

魔王「…ます」

  『慈悲深イ 我ラノ王ニ幸アレ…』  シュン..

魔王「頭に穴があいた様な感じがする…」

側近「「仕事」へ戻ってくれたのでしょう」

魔王「そう言えば、側近」

ガシャッ ガシャッ

側近「エルフの集落へですか」

魔王「確か・・ここの近く…だろう……」

側近「森の隣にある湿地帯の中心部ですからね。遠くはありませんが…」

魔王「ハァ…ハァ…」

側近「つらくなったらおっしゃってくださいね」

側近「ここから先は苔が多く滑りやすいですから、歩いて行きましょう」

魔王「……あぁ…」

側近「…」サッ

魔王「跪いて何をしている…」

側近「暫く歩くと思います。私が魔王様を背負って集落まで行きます」

魔王「そこまで…見縊られたとはな……」

側近「…」

-15分後-

側近(エルフ族の結界だ…)

ブツブツブツ

サァァァアッ…

側近(中へ入ろう…)

魔王「スゥ....スゥ...」

側近(魔王様ばかりに負担を掛けている…申し訳ないな…)

また明日書きます。

エルフの老婆「あらあら、魔王様の側近の……」

側近「お久しぶりです」

老婆「魔王様はおやすみなんですねぇ。さぁさ、こちらへおいでください」

側近「ありがとうございます」


長「あらぁー側近さぁん、お元気そうで何よりですよぉー」

魔王「スゥ...スゥ..」

長「魔王さんは寝ちゃったんですね…少女ぉーちょっとおいで」

エルフの少女「…はい」

長「魔王さんをあなたの部屋で寝かせてあげてぇ?」

少女「分かりました」

側近「感謝いたします。謝礼は後ほど…」

長「気にしなくてもいいのよぉ?」

側近「あぁ見えて、魔王様はプライドが高いところがあるんです」

長「そぉねえ…じゃあ…」

-その日の夜-

魔王「んっ…」

少女「おきた」

魔王「っ!?ここはっ」バッ

少女「エルフ族の集落」

魔王「そうか…」

少女「のんで」サッ

魔王「…」ジーッ

少女「薬草とクリラの実を煎じた茶」

少女「薬草には魔力の回復、クリラはリラックス効果がある」

少女「クリラは甘いから…大丈夫。飲んだら家の前の広場で待ってる」

魔王「寝てしまった…」ズズッ

魔王「おいしい……」

魔王「明日だと言うのに何故起こしてくれなかったんだ」ボソッ

-少し前の広場-

側近「これは初めて見ました…書物で読んだことはあったのですが」

長「クリラですかぁ?木の高ぁーいところに生るんですよー
 そのまま食べちゃうと、渋くて苦いんですぅ」

側近「不思議ですね」

長「そんなことよりぃ」

側近「?」

長「私達の様子を見に来てくれたんでしょう?」

側近「多分、ですが」

長「半年前、魔王さんが来たとき私達は荒れていましたよねえ」

側近「…」

長「みーんな、自分の力を試したくて、欲望のままに動いていたわぁ…
  大人から、子供まで…恐い顔をしていたのお。
  ついにこの湿地帯の水源をふさいでしまってねぇー」

側近「従者と来たときには恐怖を感じてしまうほど、黒い魔力が蔓延っていました」

長「それで湿地の草花は殆ど枯れちゃったのお…」

側近「悲惨な光景でした」

長「だからねぇ、みーんな魔王さんたちには感謝してるのぉ。私達の為に強力な魔法使って浄化してくれてねぇ…」

長「ほらー来るとき見たでしょう、強力な結界! 側近さんは楽々解いちゃったみたいだけどお」

側近「いえ…」

長「あれはねぇ、堕ちずにダークエルフの力を引き出した結果なのよぉ…」

側近「大変素晴らしいものでした」

長「今は…一族で静かに暮らしているわぁ…。」

側近「きっと、この場所こそが魔王様の目指している姿だと…思います」

タッタッタッ

少女「長っ長っ、魔王さまがおきたっ」

長「あらまぁ、では謝礼を受け取る準備をしなくちゃねぇ!幼女、少年おいでぇ!」

エルフの幼女「はぁい」

エルフの少年「今行きます!」

-夜更け とある一室-

側近「魔王様…っ」

魔王「…」

側近「魔王様は、本当に可愛らしいです…」

魔王「…お前」

側近「なんでしょう?」

魔王「飲み過ぎだ…」

側近「冗談です、まだほろ酔いです」キリッ


側近「まさか礼の品の代わりに、ここに1日泊まってくれだなんて思いませんでした」

魔王「そうだな、借りがまたふえてしまった」

コンコン

長「まだ寝てなくて良かったあ」

側近「どうされたのですか?」

長「2人にお礼を言いたくってねぇ。今日はありがとぉ…」

魔王「世話になって悪かった」

長「いいえ、そんなことないわ。もう私達はお友達、でしょう?

  夜遅くにごめんね。ゆっくり寝てちょうだいっ」


魔王「友達…」

側近「勇者が立ち去るまでかくまってくれる、とおっしゃっていました」

魔王「…」

側近「お言葉に甘えて明日までゆっくり過ごさせてもらいましょう」

魔王「あぁ…」

側近「おやすみなさい、魔王様」

魔王「おやすみ」

魔王「…殺される魔族もいるのに、こんな所に居ていいのだろうか」ボソッ

側近「……」

魔王(だが、大勢で話をしながら食事を囲うのは…楽しかった)

魔王(…眠い。今は何時だろう…外へ行こう)モゾモゾ


魔王「気持ちいい…ふわぁあぁ」

少女「…魔王さま。まだ5時」

魔王「起きるの早いんだな」

少女「空気と水は朝が一番好き。だから起きちゃう。湧水、いる?」

魔王「では1杯いただこう」

魔王「…うまい…」

少女「でしょ?」ニコ

魔王(少女が笑った)

少女「わたしね、ここが好き。魔法で直してくれた後はもっと好きになった」

魔王「そうか」

少女「だから、魔王さまも大好き」

魔王「…」

少女「だから、だから、、、死なないで欲しい」

魔王「…努力する」

-それから数時間-

幼女「おねーさん! あそんで!」

幼女2「かみのけきれー! まっしろ! ぎんぎらぎん!」サワサワ

幼女3「つのかっこいい!さわってもいーい!?」

魔王「…助けて」

側近「微笑ましいです」

長「若いっていいわねぇー」

少女「幼女嬉しそう…」

魔王「……」

エルフの青年「長!結界に反応が」

長「なんですってー…?」

魔王「多分、影」

長「わかるんですかぁ?」

魔王「うっすらだが感じる」

側近「勇者一行関連だと思われます。…ではこれでお暇いたします。お世話になりました」

長「また、来てねぇ。いつでも待ってるわあ」

魔王「…走ろう」

側近「無理をなさらないでくださいね」

側近「…失礼します」ササッ

少女「待ってっ」

魔王「少女…」

少女「これ、お守りの葉っぱ。絶対に、戻ってきて。待ってる」

魔王「…ありがとう」

魔王「行こう」

ダッダッダッ

少女「…」ポロリ

長「2人とも強いわ…大丈夫よぉ」

少女「はい…」ポロポロ

幼女「ねえちゃ、あそぼ。なかないで」

少女「うん…あそぼう」ボロボロ

-みわくのもり-

影『待ッタゾ』

魔王「仲間に使いをさせて悪かった」

影『勇者ドモハ マンマト我ラノ森ニ入リ込ミオッタ』

魔王「今はどうしている」

影『サァナ。 ミワクノモリハ 我ラノ聖域ダ。 立チ入ルニ釣リ合ワナイ者ハ 朽チ果テルマデ惑ワシ 糧ニナルノミ』

魔王「弱い者苛めは嫌いなもので」

側近「勇者に会うのですか?危険です!ここは私だけで」

魔王「案内してくれ、影」

影『心強クアレ 同胞ヨ』

魔法使い「さっきから同じところぐるぐる回っている気がするのよ」

僧侶「勇者さん…どうする……?」

勇者「…」

魔法使い「何度森に向けて攻撃しても魔力ばかり吸い取られるのよ」

戦士「てめぇの地図はそれであってんのか!?」

勇者「先月この地図で他の勇者が魔王城に着いたと聞いただろう」

僧侶「さっきから…邪悪な気配感じるのに…」

勇者「僧侶、シールドを張ってから一帯を浄化することはできる?」

僧侶「分かりました…やってみます」


影『無駄ダナ』


戦士「誰だ!?」

ダダダダーン  バンバン

勇者「やめろ、戦士。球がもったいない」

影『無駄ト 言ッテオルノニ…アトハ オ前ノ出番ダ』

魔王「勇者か」

勇者「お前は誰なんだ?」

魔王「魔物の王。すなわち、魔王」

戦士「…思ったよりしょぼいな。人間と一緒じゃねーか」

僧侶「魔王…」

戦士「毎回逃げやがって…こんの腰抜け野郎がああぁあああぁ」スカッ

魔王「遅い」

勇者「魔法使い!範囲魔法を!僧侶は支援に!」

影『一度相応シクナイト思ワレレバ 魔法ハ使エン』

魔法使い「そんな…!」

勇者「ハァッ…ハァ…」スカッ サッ

戦士「ヴラ゙ア゙ア゙ァ゙ア゙ア゙ア゙」グサッ

魔王「ラスボスがいるというのに、な。戦う場所を選んだほうが良い」

魔法使い「魔力がもう空っぽ…もう駄目、勇者」バタッ

勇者「魔法使い!!大丈夫か!?」

戦士「魔王…許さんッッ」

魔王「側近…戦士は面倒だから、処理を」

側近「承知いたしました」

勇者「やめろ魔王おぉぉぉおおおおおお」

ポワン

戦士「どうなっている…これは泡?」ガッガッガッ

側近「ブツブツブツブツ」 パッ

僧侶「戦士さんが消えてしまいましたっ…」

勇者「…っもう勝算はないということか」

僧侶「嫌です!最後まで戦います!」

勇者「僧侶だけは殺さないで欲しい。僕はどうなっても良いから」

魔王「この期に及んで命乞いか」

魔王「では、さくっとやらせて貰う」ブツブツ

僧侶「ハッ…」バサッ

僧侶「ベッド…毛布……勇者さん!?どこ!?」

側近「…」コト

僧侶「なにがあったの!?」

側近「魔王城です。ここは魔瘴を除去してありますのでご安心を」

僧侶「私も殺してくれれば」ボロボロ

側近「体内に入り込んだ瘴気を消す茶です。お飲みください」

魔法使い「…」パチリ

魔法使い「天国…?」

死神「俺がいるんだから正解でも良い気するけどねーぶっぶー不正解!」

魔法使い「あんた誰よ!むかつく!」

死神「第一声がそれー?もてないでしょ?」

魔法使い「うるさいっ」

死神「でもツンデレは嫌いじゃないよ?」

魔法使い「誰がツンデレよ!」

死神「そんなことより「他の人は?(裏声)」とかないのー。薄情者だなあ」

魔法使い「どうせ助からないもの。死んでるもの」

死神「仲間が?」

魔法使い「いいえ、私が。死神みたいなのも見えちゃって…終わったわ…」

死神「よくパーティに入れてくれたなぁ……」

魔法使い「最後くらいグサッといってよ!」

死神「…疲れた。 はいはいついて来て」グイグイ

魔王「目を覚ませ」

勇者「 」

魔王(手間かけさせやがって…)ハァァ

勇者「!?」

魔王「起きるのが遅い」

勇者「僕は」

魔王(説明が面倒だな)

魔王「わたしは魔王だ。お前と話がしたい」

勇者「何?だって、女じゃないか。どうして僕は生きているんだ?それに」

魔王「…やはり面倒だ。魔法使いと僧侶は借りる。お前は人間の元へ返す。
   戦士は先に返した。帰ったら魔物は戦う気はないと王にでも言っておけ。以上」

勇者「えっえっ」

魔王「つべこべ言わない」ブツブツ

パアアァァ

死神「魔法使いちゃん連れてきたよー!」

側近「僧侶さんもそのうちに来るかと」

魔王「ご苦労」

魔法使い「…」

魔王「わたしはこの世界の平和を望む。攻撃を仕掛ける気など全く無い」

魔法使い「嘘!王様や研究者は放置しておくと、攻め込んでくるから潰さなきゃ駄目って言ってた!」

側近「人間の王はそう言ってこちらに勇者を送るんですね」

魔王「許せないな」

魔法使い「…ん…?」

ガチャリ

僧侶「…」チラッ

死神「おっこれで全員だねー。こっちにおいで」

僧侶「…」トコトコ

魔法使い「…何もしないなら向こうへ返してほしいわ」

魔王「帰りたいなら帰ってもらって構わない」

側近「戻るための魔法を寝てる間に強化させて頂きました。
   ですが、もしお2人がこちらに居たいということでしたら、部屋をお貸しします」

僧侶「なぜ…そんなに優しくするの?目的は?勇者さんと戦士さんは?」

魔王「勇者と戦士は自力で帰る力がないようだからな」

側近「そちらでも生活を楽にするために魔法を使うのでしょう。
   ここにはより高度なものが存在しています。学んでいかれたらよろしいかと」

僧侶「おかしい…こんなのが魔界の人たちなんて…変です…」

死神「魔界じゃないからねー」ホジホジ

魔法使い「えっ…?」

魔王「え」

側近「魔王さまェ…。えっと、この世界には有名な昔話があります」

むかしむかし、ある所に1人の男の人がいました。

その男の人は人間に絶望し、自ら命を絶ってしまいます。

ところが、目が覚めた時にはどう見ても自分が想像した天国でも、地獄でもないところに居たのです。

そこには自分しかいないことに気が付きました。心から喜びました。

しかし何日たっても一向に人が来る事はありません。

やっぱり寂しくなった男の人は、泣きました。

誰にも見つけてもらえないのが悲しくて、「よるのくに」と名前をつけます。

やがて、よるのくにには魔物や精霊、死神などが集まるようになったのです。

男の人は、嬉しくてなきました。


絶望で覆われた真っ暗な「よるのくに」は、ゆっくりと時間の流れる美しい夜空の「よるのくに」となりました。

死神「俺もチビのとき父さんによーく聞かされたわ」

側近「よるのくに、はまた闇夜になってしまったんです」

魔王「そう…だったのか」

魔法使い「じゃあ、悪魔や天使などはいないのね?」

死神「いるよー。魔界だって天界だってある。俺の仕事は切り離した人の魂を天使に渡すことだからねえー」

僧侶「とても関心があります」

側近「信用できると思うようなら、先ほどの部屋を好きなだけお使いください。
   但し、一方通行です。一度あちらへ戻ったらこちらに魔法で来る事はできません」

-それから半年-

死神「最近どーよ」

魔王「悪くない」

死神「そろそろ俺にもデレを見せてくれてもいいんだぜ」

魔王「弱さを見せはしない」

側近「へぇ」

死神「…後で話は聞かせてもらうよ、側近くん」

側近「え、嫌です」

死神「ェ…」

ダダダダダダ

僧侶「側近さああああああああん!!できた!できました!!!」

死神「僧侶ちゃんじゃーん」

僧侶「あっ死神さんお久しぶりです」

側近「そうですか、教えた甲斐がありました」

魔王「何を教えたんだ?」

側近「もしも、この戦いが終結した時には僧侶の力を生かし、医者になりたいと言う事でしたので」

僧侶「目的のものを透視できる魔法を」

死神「へぇー」ホジホジ

僧侶「手術する時や原因を調べる時などに使用します」

死神「魔法で全部治しちゃだめなのか?」

僧侶「魔法で細かいところまで、となるとただでさえ精神力を消耗するのに、大変な事になってしまうんです」

死神「難しいっすねー人間って」

僧侶「ムズカシイッスー」

魔法使い「ちょっと魔王!もう大広間にいっぱい魔物集まってたよ!」

魔王「…!」

側近「ハッ…申し訳ありません、定例会合をすっかり忘れていました」

魔法使い「忘れてたの!?」

側近「魔王様お嫌いなのは承知で瞬間移動を…」

魔王「急ぎだ、構わん頼む。…ありがとう魔法使い」ワシャワシャ

魔法使い「…」

側近「では!…ブツブツブツ」パッ

死神「もしかして惚れちゃった?」

僧侶「禁断の恋ですか…興味がないと言ったら嘘になります」

魔法使い「ばかああぁ!そんなシュミないもん!!」

僧侶「なぜ魔王様は城内の移動に魔法を使わないのでしょう…?
   あんなに強力で様々なものを持っているのに」

死神「魔王っちが魔王に即位したときからだよ。「怠ける王についてくる部下はいない」って」

僧侶「素敵ですね」

魔法使い「あ、いつから魔王になったの?その前は?」

死神「知りたい?」

僧侶「私も知りたいです」

死神「あはははー 残念だけど教えられないな!」

僧侶「もったいぶるなんて酷いです!」

死神「へっへへー」

ザワザワ

魔物a「魔王さまが来られた!!!!!」

魔物b「初めて見た」

魔物c「      」ショリショリ


魔物z「フッカツノギシキ シテホシイ」

側近「1人ずつお聞きしますのでお静かに」


……

魔王「ゼェ…ゼェ…」

僧侶「おかえりなさい」

死神「おかえりー」

側近「今、薬草のお茶を出しますね」

魔王「いや…いい。バルコニーへ行って夜風にあたってくる」フラフラ

側近「あっえっ、お気をつけて」

魔法使い「あんなので大丈夫なの?」

側近「1人にさせてあげましょう…最近お疲れのようですし」

-魔王城 長廊下-

魔王「はぁ…」トボトボ

魔王(魔王の棲む城とは思えない建物)

魔王(なぜこんなにも美しいんだろう)

魔王(装飾や形に何もモデルが無いとしたら、逆に恐ろしく感じる)

-バルコニー-

魔王「スゥ…ハァァァアア…」

魔王(森がどこまでも続いている。きっとあそこには影とエルフがいるのだろう)

魔王(見渡せば、草原も砂漠も見える)

魔王(様々場所から話し合いに参加してくれているんだ。協力的な人も増えた)

魔王(昔話の「美しい夜空の"よるのくに"」にはなれているだろうか…)フラフラ

グラグラッ バキッ

魔王(えっ…?)


……

「いやあああああああああああああああああ」

「肌が…俺の肌が緑になって…やめてくれ」

「何も見えないの。ここはどこ?」

「血っておいしい…もっと欲しい、もっと刈りたい。人の頭が欲しい」

(ここは…?)

「痛い…痛いよ、目が痛い、全部痛い!」

「こんなにつらいのは嫌!殺せ!誰か殺してくれ!」

(人が真っ赤に染まっている……こんなの……)

魔王「!」ガバッ

側近「よかった…」

魔王「痛っ」ズキッ

死神「ごめんな、心配でこっそり陰から見ていたら…落ちたもんでびびったよ
   突然だったからこの鎌で…ザクっと…刺して」

魔法使い「刺して!?」

死神「お、おう」

僧侶「一応治癒魔法をかけましたが…傷が残ってしまいそうです」

魔王「悪いな…」

魔王「死ぬのに不慮の事故で、なんてかっこつかないからな」ニコ


僧侶「!!!魔王さんが笑ったところ初めて見ましたっ」

側近「珍しいですね」

魔王「笑ってなどない」マガオ

魔王「夢を、見た」

死神「夢?」

魔王「人が血で紅く染まっていく、恐怖を感じた」

側近「ここで夢は見ない筈ですが…」

僧侶「そう言われるとこちらへ来てから見たことがありません」

死神「夢か…」


僧侶「…言い忘れたのですが…」

側近「そうですか、向こうへお帰りに」

魔王「残念だ」

魔法使い「たっくさん魔法も教わったし、魔物が悪人ばっかじゃないってことも分かったしね」

僧侶「こちらで1日過ごせばあっちは2日経つ、とどなたかに聞きました。長く居すぎるわけにもいきません」

僧侶「急な話ですが、明日の朝に」

側近「お早いですね…」

魔法使い「戦士がどうなってるかも見たい…の」

魔王「うん?」

-次の日-

魔法使い「色々と、あ…ありがとう、死神」

死神「元気でな」ギュ

魔法使い「…この変態っ」バコン

死神「最後までそれかよー」


僧侶「側近さん、魔王さんたくさんの知恵をありがとうございます」

側近「そちらの話も聞くこと出来て楽しかったです」

僧侶「平和な世界で、絶対に医者になってみせます」

魔王「期待している」

側近「悲しいですが…もう2度とこちらへ来ることのないこと祈っています」

魔法使い「…じゃあ、人間のいる世界に戻りましょ」

僧侶「そうですね」

側近「強化はしていますが、お2人で一緒にとなえられた方が確実でしょう」

僧侶「はい、ありがとうございます」

魔法使い「皆、元気でね」テレテレ

 「「ブツブツブツ」」   シュワッ


死神「行っちゃったなー」

魔王「別れはいつも寂しい」

側近「…さぁ、エルフに頂いたクリラのお茶でも飲みながら朝食でも食べましょう」

-夜 魔王の部屋-

サラサラ

魔王(風が澄んでいるのに、月や星が出ていないのがもったいない)

魔王(今は眠くない。朝に眠気を感じるのはきっと夜遅くまでこうやって起きているせいだ)


魔王「…」

魔王「死神、そこにいるんだろう」

ガタッ

死神「気付いてた?」

魔王「わたしを馬鹿にするな。誰だと思っている」

魔王「いや…誰なんだろうな」

死神「どーしたの?」

魔王「元はお前じゃないのか。わたしが解答の答え合わせをしてほしい」

死神「そう…じゃ、側近さんも呼んでくるね」

魔王「当たり、か」

側近「お呼びですか、魔王様。早く寝ないと体に悪いですよ」

魔王「…全て吐いてもらう」

魔王「さっきそこの窓から、外を眺めていた。美しい世界だ」

側近「それは皆魔王様がお作りになられたんですよ」

魔王「そうか?」

死神「当たり前じゃん。魔王っちがいなきゃ初めに魔物が住んでいた頃の心は取り戻せなかったんだ。
   綺麗に見えるこの世界も、全部全部君がいなきゃ」

魔王「やめてくれ」

側近「魔王様…」

魔王「この世界で夢なんて見るわけがない!では確かにみたアレはなんだ。」

魔王「もし、それが夢じゃないとしたら、それは、それは」

魔王「単なる記憶の整理でしかない?」

死神「…」

魔王「魔物には無毒、寧ろあった方が良い瘴気が、わたしには毒なんじゃないか?」

魔王「外に出ると疲れる。体が弱いからと城に閉じこもりっぱなしだった」

魔王「それが意味することって、わたしは魔物なのか、と」


魔王「そして何より、いくら思い返しても魔王に就任する前の記憶が全く無い」

魔王「わたしは、誰なんだ…?」

魔王「ハァ…ハァ……」

死神「ずっと俺たちの魔王で居てほしかったな」

死神「全部話してしまったらおしまい、って最高につまんない」

魔王「構わない。教えてくれ」

死神「…そーだね。話すべきだ」

死神「俺は生まれたときから、ずっとここに住んでたんだ。
   大人になって軽い気持ちで受けた死神の試験に受かって、一生懸命に働いたよ」

死神「ただ黙々とやってるのをお偉いさん見ていたらしい。昇格だって。あっという間に纏める立場だよ」ポリポリ

死神「まーね、自分で言うのもあれだけど腕は良かったと思うよ。
   下っ端の狩りそこないを削ぎ取るのよ。ゴミ処理かよと。毎日が楽しくなかった」

死神「そしたらさ、人間の王が勇者送ってきてずたぼろに壊すようになったじゃん」

死神「優しかった皆は戦争のことばっかり考えててさ。もう、嫌になった。俺のふるさと返して、って。」

死神「だから鬱憤晴らしに遊びに行ったんだよ人間のところへ」

側近「普通は許されるんですか?」

死神「俺偉いし」ドヤ

側近「変わらないですね…」


死神「ところが丁度、ある女の魂が離れて行く寸前だったんだー」

死神「そこでビビビってきた」

死神「分からないんだよ。こいつなら"俺のふるさと"に戻してくれるかもしれない」

死神「気づけば、助けてた。狩る仕事なのに、助けるなんて最大の禁忌よ」

死神「そうしたらな、壊れかけた世界の端で、びくびく振るえていた一族がいたんだ」

側近「私たちですね」

死神「そうそう」

側近「逃げてました。未知の生物である人間と戦うなんて嫌ですから」

死神「"だったら戦わないで俺とココ変えよ"…恥ずかしいなぁ」

側近「住民たちは魔王というものに興味が無くなっていました。
    死んだら交代するのが当たり前になってたんですから」

死神「チャンスだと思ったよ。だから魔王にさせちゃった。記憶は箱に閉じ込めておいてね」

側近「平和を取り戻した魔王様の側近だなんて言えません。そんな立派な称号を貰う資格は無いんです」

死神「さーてと、魔王っちの望んだ答え合わせは終わったよ。解説付きで」

側近「…もう、お休みになられてください」

魔王「死神…側近…」

魔王「わたしは…2人はどうなる」

死神「君は記憶を全部持ったまま、あの日から2年後に戻らせるよ。迷惑かけたな」

魔王「2度と会えなくなるのか…?」

側近「悲しい顔をなさらないでください」

死神「じゃーね、俺の一番嫌いな言葉をあげよう」

死神「いつかの人間が言ってた。今はここにあるのだから、悲しいとは思わない、とな」

魔王「意味が分からない」

死神「朝にでも考えればいいよ。今日は寝た方がいい」

魔王「ふわわわわぁぁ…あくびが…何か…しかけたな」

死神「へへへ…」

側近「魔王様は、もっと自分の気持ちを吐き出すべきです。無口ツンデレは可愛らしいのですが」

魔王「黙…れ」

側近「布団かけますね」

魔王「…眠い。…ありが…とう。……だ…」  
スゥ...スゥ...

側近「おやすみなさい」

死神「…終わったねえ。捕まる前に一仕事やるよ。お疲れさん、側近」アクシュ

側近「笑ってしまいます。聞きました?好きだ、ですって。
   さて…死神さんありがとうございました」アクシュ

―――…

書き溜めが切れそうです。
一応ここまでが本編でした。

チッ チッ チッ チッ

―――……―――…...

「…」

(まっしろ。天井もまっしろ。腕がいたい。なにか、刺さっている)

(手がぱんぱん。ふやけている。きもちわるい。助けて。いたい。いたい)

(まぶしい。こわい。こわい。背中いたい)

ブーーーーン…ブーーーーン……

……ピーーーーーーーーー

「…!?」

「心拍数が上がって…!」

「先生!619号室の女の子さんの意識が戻ったと思われます」

「…準備をして東棟へ早く」

女の子「うぅ…」

女の子「こわい…」

女の子「……怖い?なぜ…?」


看護婦「失礼しますねー」

医者「…女の子さん?」

女の子「…」

医者「具合はどうですか?」

女の子「…長く夢を…見ていた」

ヨイショ..

看護師「起き上がらない方がっ」

女の子「いい。…いたっ」

医者「看護師、聴診器を。…ちょっとごめんね」

看護師「…!」

医者「どうした」

看護師「背中に大きな傷跡が」

女の子「っ!?」

医者「ここに来た時には無かった筈です」

看護師「女の子ちゃん、意識が無くなる前の記憶はありますか?」

女の子「覚えてる…ビルから…」

看護師「ごめんね、思い出させちゃったね」

医者「…身体に大きな問題は無いようです。ご両親に連絡を」

女の子(カレンダー…)ゴシゴシ

女の子(2年…?)

女の子(わたしは、ビルから飛び降りた。それから2年が経った?まさか)

ガラガラッ

父「女…」

母「ハッ」

父「なんてことをしてくれたんだ!2年も無駄にしたんだぞ!お金のことはいい。
  だが今の2年間はこれからの何十倍になるのか分かっているのか」

母「可哀想ですお父さん」

女の子「…すみませんでした」

父「お前は、よりよい学校へ行きこの国の王になれ。そして世界の改革者となるんだ。そう決まっている」

母「あなたは私たちの希望なの…分かってちょうだい」

女の子「…今は、ここに、あるのだから」ボソ

父「なんか言ったか?」

女の子(…あれは嘘じゃない、夢なんかではない…?)

女の子(あの傷がこちらでもある…どういうこと)

母「どうしたの、女ちゃん」

女の子(本当にあったこと…)フルフル

女の子(そんな非現実的な事はありえない)

父「様子がおかしい。母、医者を呼んで来い」

医者「少し、席をはずして貰ってもよろしいですか」

父「俺はこいつの父親だぞ。聞く権利がある」

医者「いくら大切なお子さんであっても、全て知られる必要はないんです」

父「…」

母「行きましょう、お父さん」

女の子(大体何が死神だ、魔王だ、魔物だ。そんなことって)

女の子(でも…!)

医者「女の子さん?落ち着いてください」

女の子「落ち着く…」

医者「吸ってー 吐いてー もう一回 吸ってー」

女の子「ふぅー…」

医者「いいよ、ゆっくりでいい、教えてくれる?」

女の子「…」コクリ



女の子「…夢か、現か、分からない」

女の子「信じていたい。でもそれは叶わない」

女の子「そんなおかしな話、いけない」

医者「なんでいけないの?」

女の子「…確証のないものを信じる?」

医者「夢でもそれは自分のものです。好きにしていいんです。あなたの心はなんと言っていますか?」

女の子「…」

医者「好きなものを好きになって、もう縛られることはありません」

女の子「…」

女の子「今はここにある、だから悲しくない」

女の子「先の事ばかり…考えていても……今を、今しかできない事を…」

女の子「自分の気持ち…?」

ガラガラッ

父「なんなんだあの医者は…」

女の子「…」

父「早く退院して、勉強をするんだ。お前には明るい未来が」

女の子「ある?」

父「は?」

女の子「わたしは、わたしの道を進んで、わたしなりの未来を作る。絶対に」

父「………」

父「気に食わない」ペッ

ガラガラ   ビシャンッ

女の子(ラジオだ…)

ヴ ブブブーブブヴブーヴヴ ウウウィーンヅイテノ ジジジオンガクです。p.n.まりりっこりさんからのリクエストで――

女の子(この音…心地よい…懐かしいような…)

フワワワァ…

女の子「……眠い…」



……
………
――ジジ…続いてのニュースです…空間に歪みがあることが……近い未来に宇宙外へ…行ける日が…――


 -おしまい-

最後の方、魔王関係なかったです。
魔王がいるくせに勇者の出番が少なくてすみません。

支援のコメントくださった方々、ありがとうございます。
とても嬉しかったです。読んでくださりありがとうございました。
何かありましたら答えさせて貰います。

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