P[え?]千早「だから、私を抱いてください」 (7)

千早「新曲は『女の悲恋を歌う』んですよね?」

千早「今の私はただの女子高生」

千早「『女』の気持ちは分かりかねます」

P「だから、お前を抱いて女にしろと」

千早「はい」

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P「んー、そんなに難しく考えなくていいぞ?」

千早「はい?」

P「確かに『女』の歌だけど、そんなに気合入れなくていいよ」

P「適当でいいんだよ、適当で」

千早「なっ!」

P「お前が歌えばある程度評価されるわけだし」

P「気合入れ過ぎ!」

千早「・・・」




千早「ということがあったの」

春香「うーん、千早ちゃんは歌に対して真剣すぎるからなあ」

千早「真剣すぎる?」

春香「うん、千早ちゃんは周りとの温度差を感じてるんだと思うよ」

千早「温度差・・・」

春香「千早ちゃんはアイドルなんだよ?歌手じゃないんだから、歌にばかり重点を置いてちゃだめだよ!」

春香「写真集出すとか!バラエティ番組の出演頻度を増やすとか!写真集出すとか!!」

千早「アイドルだから、歌ばかりに重点を置いてはいけない・・・」

春香「写真集出すなら、一冊5000円が妥当かな!」

P「まあ、予定通りの売れ行きかなあ」

千早「あの、プロデューサー」

P「ん、どうした?」

千早「私、アイドル辞めたいです」

P「!・・・なんで?」

千早「やっぱり私は『歌手』になりたいです」

P「アイドルである自分が嫌なんだな?」

千早「・・・はい」

P「・・・」

P「よし、分かった!」

千早「え?」

P「ダンスなしのライブをやろう。音響は日本でも最高峰のスタッフを揃える」

千早「あの」

P「これから忙しくなるぞ、千早!しっかりレッスンしてくれ!」

千早「は、はい」

ーーーダンスなしライブ後ーーー

千早「・・・」

P「まあまあ良かったぞ、千早!」

P「次もダンスなしでやるか?」

千早「・・・少し、考えさせて下さい」

P「おう」




千早「(思っていたのと、少し違う・・・)」

千早「(なんというか、満足できなかった。なぜ?)」

貴音「それは」

千早「ひっ!?」

貴音「ライブ映像を見れば一目瞭然です」

千早「え・・・」



ーーーアパートでーーー


千早「ライブ映像を見れば・・・って言ってたけど」

千早「というか心の声を聞かれた?」

千早「・・・うん、あまり気にしないでおきましょう。今はそんなことよりも、こっちの方が重要ね」





千早「あっ」





千早「そうか・・・」

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