前々作　本田未央「バトルスピリッツ……？」
本田未央「バトルスピリッツ……？」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439762692/)
前作　 本田未央「バトルスピリッツ！」
本田未央「バトルスピリッツ！」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440070312/)

まさかの第3話

注意書き
・モバマスアイドル達がバトスピするだけ
・一応アニメ次元を基本にしてます。過去作は読まなくてもそこまで問題はないです
・細かいミス等あると思います（なくすように努力はします）
・バトスピ知らない方にも楽しんでいただけるような作りにしたいです

ある日のプロジェクトクローネ


周子「ありすちゃーん。暇ならバトスピやらない？」

ありす「バトスピですか。別にいいですけど」

周子「やたっ。じゃあ早速はじめよー」


ありす「ゲートオープン」

周子「かいほー♪」


第1ターン


ありす「先攻は私です」

ありす「ドローステップ。メインステップ」

ありす「ネクサス、海底に眠りし古代都市を配置します」


海底に眠りし古代都市
ネクサス
4(3)/青
<0>Lv1 <3>Lv2
Lv1・Lv2『自分のメインステップ』
系統：「異合」を持つ自分のスピリットが召喚されたとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。
Lv2
系統：「異合」を持つ自分のスピリットすべてのシンボルを、そのスピリットが持つシンボルと同じ色のシンボル2つにする。
シンボル：青


ありす「さらにバーストをセットして、ターンエンドです」


ありす「（初手でデッキの要である古代都市を引けたのは大きい、かな）」

ありす「（私の青緑デッキは強力カードばかり。序盤さえうまく回ればあとは流れで）」

第2ターン


周子「じゃ、あたしのターンだね」

周子「メインすてーっぷ。陰陽童召喚っと」


陰陽童
スピリット
2(2)/紫/家臣・夜族
<1>Lv1 1000 <3>Lv2 2000
Lv1・Lv2
このスピリットに[ソウルコア]が置かれている間、このスピリットはアタックできず、相手の効果を受けない。
Lv1・Lv2『お互いのメインステップ』
お互い、効果でボイドからコアを増やすとき、ボイドではなく、その効果を発揮した持ち主のライフから置く。
この効果でライフが減ってもお互いはバーストを発動できない。
シンボル：紫



ありす「え？」

周子「ん？」

ありす「………」



5分後


ありす「」←完封負け

周子「あー……なんかごめん？」

奏「ちょっと周子。青緑相手に初手から陰陽童なんて大人げないんじゃない？」

周子「と言われても、あたし的にはこういうあやかし系のスピリットが好きだから入れたわけであって」

ありす「……いいんです。対策を怠った私が馬鹿でした」

ありす「情けをかけられるのは好きじゃないです」

奏「って、デッキ持ってどこいくの」

ありす「修行に行ってきます」ﾀﾞｯ

周子「あ、ちょい待ってありすちゃーんっ」

ありす「名前で呼ばないでくださいーっ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

奏「あらら……しゅーこちゃん、ちょっとイケてないんじゃないの？」

周子「悪気はなかったんだけどなぁ……でも反省します」

加蓮「ねえ奈緒。陰陽童ってそんなに青緑デッキに強いの？」

奈緒「そうだな。青緑デッキはかなり強力で環境トップも狙えるくらいなんだけど、その理由のひとつがガンガンコアブーストできるからなんだよ」

加蓮「使えるコアが増えれば、そのぶん強いスピリットを出すのも早くなるもんね」

奈緒「うん。けど、相手に陰陽童を出されると、コアブーストするたびにライフが減っていくことになる」

奈緒「しかも陰陽童はソウルコア乗せとけば相手のあらゆる効果を受けないから、処理しようがないんだよな」

加蓮「なるほど……つまり、たった2コストのスピリット1体で強力にメタられちゃうわけか」

文香「加えて……先ほどのバトルで、ありすさんは第1ターンに海底に眠りし古代都市を配置してしまいました」

文香「あのネクサスの効果で、系統・異合を持つスピリットを召喚するたびに……強制で、コアブーストをしなければいけません」

文香「青緑デッキのスピリットは、ほぼ異合で固められているので……召喚もままならない状態になってしまったんです」

奈緒「補足説明ありがとう、文香さん」

文香「いえ……どういたしまして」

加蓮「ネクサスは自分の意思で除去できないから、どうしようもないわよねー」



文香「………」ﾊﾟﾀﾝ

加蓮「あれ、本閉じてどこか行くの？」

文香「はい……ありすさんの様子が気になるので、少し……」

奈緒「そっか。もしかしたら、シンデレラプロジェクトのほうに行ってるかもしれないと思うんだけど」

加蓮「あそこの人達もバトスピ好きが多いもんね」

文香「なるほど……ありがとうございます」

加蓮「でも、心配して追いかけてあげるなんて優しいね。ひょっとしてありすちゃんとデキてる？」

文香「そ、そういうのではないです……！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

奈緒「（からかわれて慌てて首を振る姿、まるであたしを見ているようだ）」

シンデレラプロジェクトの部屋


未央「龍の覇王ジーク・ヤマト・フリードがバトスピ初の制限解除……つまりデッキに3枚まで入れられるようになるってこと？」

凛「そうだね。ここ2年くらいずっと1枚しか入れられなかったけど、今の環境なら3枚積んでも問題ないって判断されたみたい」

未央「それだけ他のカードが強くなったってこと？」

卯月「ですねー。3年前（バースト全盛期）なんて、ヤマトとセイリュービはたいがいのデッキで3積みされて大暴れでした」


烈の覇王セイリュービ
スピリット(禁止カード)
7(2)/緑/覇皇・華兵
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 14000
【バースト：自分のライフ減少後】
自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。
フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、
自分のトラッシュのコアすべてを自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで、
手札にあるこのスピリットカードを、コストを支払わずに召喚する。
シンボル：緑


凛「こいつだけは解禁しちゃダメ、絶対。ヤマトと比べられないレベル」

未央「な、なんかしぶりん表情が怖い」

凛「嫌なんだよ。相手のトラッシュのコアに怯えながらバトルするの……そういうのもう、嫌なんだよ」

ガチャリ


みりあ「ただいまー！」

莉嘉「お客さん連れてきたよー！」

卯月「お客さん？」


ありす「ど、どうも。お邪魔します」

文香「失礼します……」

未央「あ、プロジェクトクローネのありすちゃんと文香さん！」

莉嘉「お部屋の前でうろうろしてたから連れてきてあげたんだ」

凛「あれ、きらりは？」

みりあ「えっとね。とときら学園のお仕事で少しスタッフさんとお話があるから、私達だけ先に帰ってきたの」

凛「へえ、そうなんだ」

卯月「それで、お二人はなにかご用が……？」

ありす「実はですね――」



凛「つまり、ボコボコにされたからこっちに修行するために来たってこと？」

ありす「ぼ、ぼこぼこ……」ｸﾞｻｯ

凛「あ、ごめん……」

ありす「いえ、大丈夫です。こんなことでめげるほど子供じゃありません」

未央「修行かー。そういうことならこの未央仙人が稽古を」

莉嘉「いやいや、アタシのほうが強いからアタシが教えてあげる！」

みりあ「みりあもやるー！」


ワイワイガヤガヤ


文香「……なんだか、にぎやかですね」

卯月「みんな元気ですから！」

ありす「ちなみに、シンデレラプロジェクトで一番強いのは誰なんですか？」

卯月「一番強いのは……」ｸﾙｯ

蘭子「ネクサス・光り輝く大銀河の効果により、我が手札の系統・光導を持つスピリットのコストはすべて5になる！」

蘭子「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ！　誇り高き白銀の獅子、獅機龍神ストライクヴルム・レオをレベル3で召喚！」

みく「蘭子チャン、違うカードゲームの召喚セリフが混ざってるにゃ！」



卯月「蘭子ちゃん、ですかね」

ありす「……教わるのは少し難しそうです（まずは言葉の意味を理解するところから始めないといけないし）」

凛「蘭子はドロー力も強いからね。割と重いロマンデッキでもガンガン回してくるし」

未央「あれだけノリノリでやられると、カードのほうも期待に応えたくなるんじゃないかな」

文香「ノリノリでやるとドロー力が上がる……ですか」

文香「………」



文香『光と闇。陰と陽。相反する因子を備えし化生よ、赫焉となりて――』


文香「……ない、ですね。これは、できない……」

みりあ「文香ちゃん、どうかしたの？」

文香「なんでもないです……」

莉嘉「で、結局どんな感じでシュギョーするの？」

未央「んー。実際にバトルするのもいいけど、他の人のバトルを観察するのもいいんじゃない？」

ありす「観察ですか」

未央「デッキ構築を考え中って段階なら、そっちのほうがいいかもと思って」

ありす「……確かに、一理ありますね」

卯月「じゃあ、ありすちゃん以外の誰か2人がバトルするということで」

みりあ「はいはーい！」

卯月「みりあちゃん、立候補ですか？」

みりあ「えっとね、そうじゃないんだけど……私、文香ちゃんのバトルを見てみたいな」

文香「……私、ですか？」

みりあ「うん！　一回も見たことないから！」

莉嘉「アタシも見たい！」

未央「どう？　いけるかな」

文香「はい……デッキは、一応用意しているので」

凛「じゃあもうひとりは――」


ガチャリ


かな子「ただいま戻りました～」

杏「疲れたー。杏もう寝たいよ」

智絵里「ふふ、お疲れ様」


未央「おっ、キャンディアイランドも戻ってきた。おかえりー」

杏「……あれ？　大勢でなにしてるの？」

卯月「かくかくしかじかでして」

杏「ふーん。まあいいや、杏はお昼寝するから」



かな子「智絵里ちゃん。ちょうどいいタイミングじゃない？」

智絵里「う、うん」

凛「いいタイミング？」

かな子「智絵里ちゃんね、新しいデッキができたから試しにバトルしてみたいってさっき言ってたんだ。だから」

未央「なら決まりだね！　ちえりんと文香さんでバトル！」

智絵里「よ、よろしくお願いします」

文香「こちらこそ……どうぞ、よろしくお願いします」

対戦カード決まったところで今日はここまでです

おつ
ゴジラコラボカードは出る予定ありますか?

異合かぁ…やっぱ今は青緑が多いのかな？どれも高火力高燃費のイメージだし

>>14
今のところ怪獣たちを出す予定はありませんが、そのうち出してもいいかなと思っています

>>15
青緑は今も強いですが、メタが流行っているので全盛期の輝きはないです。とはいえ十二分に強いですけど
古代都市の中古の値段が跳ね上がっているのが証拠でしょう

智絵里・文香「ゲートオープン、界放……」

未央「って、ふたりとも声小さいよーっ」

凛「まあいいんじゃない？　そこは個人の自由だから」


じゃんけんの結果、文香が先攻


≪第1ターン≫

文香「……いきます」

文香「スタートステップ。ドローステップ……メインステップ」

文香「ネクサス、華黄の城門をレベル1で配置します……」


華黄の城門
ネクサス
3(2)/黄
<0>Lv1 <2>Lv2
Lv1・Lv2『自分のスタートステップ』
自分の手札にあるスピリットカード/マジックカード1枚をオープンして手元に置くことで、自分はデッキから1枚ドローする。
オープンしたスピリットカード/マジックカードは、ゲーム終了時まで、手札にあるときと同様に使用できる。
Lv2『相手のターン』
スピリット/アルティメット/マジックの効果で回復した赤/緑/青のスピリット/アルティメットすべてを破壊する。
シンボル：黄


文香「……バーストをセットして、ターンを終了します」

文香
【ライフ】5
【リザーブ】1
【トラッシュ】3
【手札】3
【バースト】あり
華黄の城門Lv1（コア0）

みりあ「黄色のカード！　私と同じだね！」

未央「てことは、文香さんは黄色使い？」

卯月「でも、華黄の城門は割と他の色のデッキにも入りますから。まだわからないと思います」

凛「簡単に毎ターンドローできるから便利なネクサスだね」

ありす「なるほど……」←タブレットにメモ中

≪第2ターン≫

智絵里「わたしのターン、です」

智絵里「コア、ドロー、メインまで」


ありす「……声は小さいですけど、カード捌きはやたら様になってるような」

かな子「智絵里ちゃん、ゲーム系は結構得意だから」

莉嘉「この前一緒に太鼓の達人やったんだけど、すごかったよ☆」



智絵里「……とりあえず、場を固めないと」

智絵里「六絶神 鉄壁のクロム・リゼルファーをレベル1で召喚します」

智絵里「あと、機巧武者サイウンをレベル2で召喚します」


六絶神 鉄壁のクロム・リゼルファー
スピリット
0(0)/白/絶晶神
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 10000
自分のフィールドに白以外のスピリットがいる間、このスピリットカードはコスト8になる。
Lv1・Lv2【超装甲：赤/紫/緑/白/黄/青】
このスピリットは、相手の赤/紫/緑/白/黄/青のスピリット/アルティメット/ネクサス/マジックの効果を受けない。
Lv2
自分のライフが1の間、自分の白のスピリットすべては相手の効果すべてを受けない。
シンボル：白


機巧武者サイウン
スピリット
3(1)/白/家臣・武装・機巧
<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000 <4>Lv3 6000
Lv1・Lv2・Lv3
系統：「機巧」を持つ自分のスピリットすべてをBP+3000する。
Lv2・Lv3『相手のエンドステップ』
このターン、自分のライフが減っていなかったとき、ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。
このスピリットに[ソウルコア]が置かれているとき、さらに、ボイドからコア2個をこのスピリットに置く。
シンボル：白

智絵里「アタックステップは何もしません……これでターンエンド、です」


智絵里
【ライフ】5
【リザーブ】0
【トラッシュ】2
【手札】3
【バースト】なし
クロム・リゼルファーLv1（コア1）BP5000
サイウンLv2（コア2・ソウルコア）BP7000

みく「うわー、これはいきなりガチガチだにゃ」

凛「智絵里のデッキは白単色かな。最初のターンとしてはかなり理想的な展開だね」

未央「というか、クロムリゼルファーだっけ？　0コストで全色のカードに耐性があるっておかしくない？　それってズルじゃんと思うんだけど……」

凛「まあ、Xレアよりさらに上のXX（ダブルエックス）レアだし」

蘭子「天上の者にのみ許された神の力……恐ろしきものよ」

卯月「お値段はだいたい3000円ほどとなっております♪」

≪第3ターン≫

文香「……スタートステップで、華黄の城門の効果を使用します」

文香「手札のマジック、マントラドローを手元に置くことで、デッキから1枚ドローです……」


マントラドロー
マジック
3(2)/青
メイン：
自分はデッキから3枚ドローする。その後、自分は手札2枚を破棄する。
カード名に「明王」/「童子」と入っている自分のスピリットにソウルコアが置かれているとき、
この効果で破棄する自分の手札の枚数を-1枚する。
フラッシュ：
このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。


文香「コアステップ、ドローステップ、リフレッシュステップ」

文香「……メインステップ。五聖童子をレベル2で召喚します」


五聖童子
スピリット
3(1)/青/家臣・闘神
<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000 <4>Lv3 6000
Lv1・Lv2・Lv3
『このスピリットの召喚時』効果を持つお互いのスピリットすべての効果は発揮しない。
Lv1・Lv2・Lv3
このスピリットに[ソウルコア]が置かれている間、このスピリットが相手の効果で破壊されたとき、相手のデッキを上から5枚破棄する。
その中のスピリットカード1枚につき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。
シンボル：青


ありす「今度は青のスピリットですか」

凛「ふーん……蒼なんだ」

未央「しぶりんの視線が急に鋭いものに！」

卯月「凛ちゃん、青使いだもんね」

文香「……これ以上何かできるだけのコアがないので、ターンエンドです」

智絵里「えっと、それじゃあ、わたしのサイウンの効果です。このターンわたしのライフが減らなかったので、ボイドからコアを3つサイウンの上に置きます」

文香「（やはり何度見てもえげつないコアブーストですね……緑顔負けです）」


文香
【ライフ】5
【リザーブ】0
【トラッシュ】3
【手札】4
【バースト】あり
華黄の城門Lv1（コア0）
五聖童子Lv 2（コア2・ソウルコア）