吹雪「艦娘？」

睦月「うん、でもイ級を見ても気を失わないなんて精神が強いね。普通は気を失うんだけど」

吹雪「そうなんだ……」

睦月「もう終わったから大丈夫だよ。家も家族も元通りになるから安心して」

吹雪「よかった……」

吹雪「！？」

吹雪「後ろ！危ない！」

睦月「え？」

イ級「ガアアア！」ｶﾞﾌﾞｯ

睦月「にゃっ！？」

吹雪「大丈夫！？」

睦月「ごめんね……大破しちゃったみたい」

イ級「グオオオ！」

吹雪「危ない！」ｸﾞｲｯ

睦月「にゃにゃっ！そんな風に抱えちゃパンツが見えちゃうよぉ！」

吹雪「とりあえず逃げなきゃ！」ﾀﾞｯ

睦月「にゃあああ！」

吹雪「」ﾊｧﾊｧ

吹雪「なんとか隠れたけど……」

睦月「ごめんね、私が油断しちゃったばっかりに」

吹雪「でもあの化物がくるのも時間の問題だよ、どうしよう」

睦月「このままだと二人共奴に食われて死んじゃう。でも一つだけなんとかする方法があるよ」

睦月「貴女が……艦娘になるんだよ！」

吹雪「……え？」

吹雪「ええええええええ！？」

睦月「私の艦娘の力をあげるから代わりに戦って！」

吹雪「そんなの無理だよ。私になんかできっこない」

イ級「グオオオオオオオ！」

睦月「やばい！早く私の艤装に触れて！」

吹雪「でも……」

睦月「いいの！？このままだと私達が死ぬだけじゃない、家族も助からなくなるんだよ！」

吹雪「！」

吹雪「そんなの……やだよ！」

イ級「グオオオオオオオ！」

睦月「危ない！」

吹雪「家族を傷つける化物なんて……私がやっつけちゃうんだから！」ｽｯ

ﾋﾟｶー

吹雪「」

睦月「うそ……半分のつもりが全部取られちゃった……」

吹雪「はああああああ」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

イ級「グガアアア！」撃沈

吹雪「やった！」

睦月「この子は……一体……」

ちなみに作者は内容をあんまり覚えてない模様

―次の日、学校―


吹雪「はぁ、昨日の子……一体何だったんだろう」

吹雪「朝起きたら皆傷が治ってたし家も修復されてた」

吹雪「もしかして昨日のは夢だったのかなぁ」

雪風「どうしたのですか吹雪ちゃん、今日は元気無いですね」

吹雪「いや、ちょっと考え事してただけだよ」

深雪「どうせくだらない事でも考えてたんだろ？」

吹雪「そんなんじゃないよー」ﾌﾟﾝｽｶ

教師「あーそういえば今日は転校生が来てるぞ」

雪風「こんな時期に珍しいですね」

深雪「誰だろ？」

睦月「どうもはじめまして、睦月です。よろしくお願いします！」

吹雪「」ﾌﾞﾊｯ

―放課後―

吹雪「どうして睦月ちゃんがこんな所にいるの！？」

睦月「それがね、艦娘の力を全部貴女にあげちゃったから鎮守府に帰れなくなっちゃったの」

吹雪「それは災難だね。後、私は吹雪です」

睦月「だから代わりに貴女……吹雪ちゃんがこれから深海棲艦退治をしてね！」

吹雪「ええええええ！？」

吹雪「そんなの無理ですよ！昨日のだって一杯一杯だったのに！」

睦月「吹雪ちゃんがやってくれなきゃ罪の無い一般人が皆死んじゃうんだよ？」

吹雪「うっ……」

睦月「いいの？」

吹雪「ぐぐぐ……」

吹雪「わかりましたよ！でもできる範囲ですよ！」

睦月「ありがとう！」

軽巡ホ級「ｷｼｬｱｱｱｱ」

睦月「！？」

吹雪「！？」

睦月「そんな！？全然気付かなかった！？」

吹雪「（まずい！やられる！）」

ﾊﾞｼｭﾝ

軽巡ホ級「ガアアアア」撃沈

吹雪「今のは……」

睦月「一体……？」

大鳳「敵の接近にも気づかないなんて慢心がすぎるんじゃないかしら？」

睦月「貴女はまさか……装甲空母！」

大鳳「そう、私が大鳳。装甲空母唯一の生き残りよ」

吹雪「艦娘とは違うの？」

睦月「艦娘には艦娘なんだけど」

大鳳「私の一族は鎮守府の空母、戦艦達によって滅ぼされた」

吹雪「そんな……」

大鳳「貴女も気を付けなさい」

睦月「……」

ちょっと聞いていい？艦これの姉妹艦設定いる？

睦月型とかすさまじいことになるしいらないんじゃない

>>14おｋ

―1ヶ月後―

吹雪「深海棲艦を倒すのにも慣れてきたよ」

睦月「そうだね」

吹雪「睦月ちゃん、元気無いけどどうしたの？」

睦月「なんでもないよ」

吹雪「そうだ、駅前で美味しいスイーツの店があるからそこに行こう！」

睦月「うん！」


―夜―


吹雪「睦月ちゃんから手紙？なになに？」

【今までありがとうございました。探さないでください】

吹雪「そんな！？こんなのってないよ！」

吹雪「睦月ちゃん！」ﾀﾞｯ

睦月「」ﾀｯﾀｯﾀｯ

睦月「私は人間に関わり過ぎたみたい……」ﾀｯﾀｯﾀｯ

睦月「これ以上吹雪ちゃんをこっちの世界に関わらせちゃいけない……」ﾀｯﾀｯﾀｯ

「よくわかってるっぽい！」

睦月「！？」ｸﾙｯ

睦月「その声は！夕立ちゃん！」

夕立「久しぶりっぽい！」

榛名「久し振りですね」

睦月「榛名……お姉様……！」

夕立「」ﾄﾞﾝ！

睦月「！？」ｻｯ

夕立「人間への艦娘の力の譲渡は重罪っぽい！」

夕立「悪いけど睦月ちゃんは処刑されちゃうっぽい！」

睦月「……」

夕立「そして……艦娘の力を受け取った人間も殺すの」

睦月「！？」

夕立「庇ったって無駄っぽい。わかってるでしょ？」

夕立「さっきの一撃は躱したんじゃない」

夕立「躱させたのよ」

ﾄﾞｫﾝ！

夕立「！？」ｻｯ

夕立「誰っぽい！？」

吹雪「私は吹雪、貴女を倒す人です！」

期待してるとこ悪いが結構テキトーだぞ？



睦月「なんで来たの！」

吹雪「私達仲間じゃない、勝手にいなくなったら心配だよ！」

夕立「貴女が睦月ちゃんから艦娘の力を奪った人間ね」

榛名「夕立さん」

夕立「榛名隊長はそこで見てて。私が片付けるっぽい！」

榛名「……」

夕立「そこの貴女！」

吹雪「はい！」

夕立「貴女の艤装の名前は何？」

吹雪「艦娘って皆艤装に名前とかつけたりするの！？」

夕立「どうりでね、力を制御できてないっぽい」

夕立「艤装の名前もわからない雑魚は私の前で平伏すっぽい！」

夕立「吠えなさい！蛇尾丸！」

吹雪「（艤装の……砲塔の形が変わった！？）」

ｽﾞｶﾞﾝ！

吹雪「きゃあ！」

夕立「やっぱり大したことないっぽい」

夕立「そろそろ終わりにして睦月ちゃんを鎮守府に連れ帰るっぽい」

吹雪「うう……このままじゃ……負けちゃう」

吹雪「（このままでいいの……？私が負けたら……睦月ちゃんが……）」

吹雪「そんなの……やだよ！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

夕立「さよなら！」ﾌﾞﾝｯ

吹雪「」ｻｯ

吹雪「」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！

夕立「かはっ！」ｽﾞｶﾞｶﾞ

夕立「邪魔っぽい！」ﾌﾞﾝｯ

吹雪「遅いよ！」ｻｯ

夕立「急に動きが速くなった！？」

吹雪「はあああああ」ﾁｬｷ

夕立「（不味い、やられる！）」

榛名「」ｼｭﾝ

それは一瞬の事だった

吹雪「！？」

夕立「！？」

吹雪「私の砲塔が……消えた？」

振り返ると長い黒髪の女性が私の砲塔を持っていた

吹雪「いつの間に……？」

榛名「少し私も相手をしましょうか」

吹雪「（落ち着け、よく見ればきっと大丈夫のはず……）」

その直後だった。私の目の前にいたはずの彼女が消えた

吹雪「（どこに！？）」

彼女は平然と私の隣に立っていた

それと同時に異変に気づく

私の胸に焦げ跡が出来ていて大量の血が流れていた

榛名「鈍いですね」

榛名「撃たれたことさえも」

前から撃たれたのかも後ろから撃たれたのかもわからなかった

2が多かったので2でいきます。変えたい所は変えて大筋は変わらないようやってく。

吹雪「かはっ……」ﾄﾞｻ

睦月「吹雪ちゃん！」

榛名「艦娘の命である燃料穴と弾薬穴を突きました。これで貴女はもう艦娘にはなれません」

夕立「隊長……」

夕立「私一人でもなんとかできたっぽい！」

榛名「できるのかできないのかよくわからない言葉遣いですね」ﾌﾌｯ

夕立「むぅ」

榛名「さあ帰りましょうか、鎮守府に」

吹雪「ま………て……」ｶﾞｼｯ

睦月「！」

榛名「まだ生きていましたか。私の足をつかむとは……」

榛名「その足、余程いらないと見えますね」ｷﾞﾛﾘ

睦月「！」ｷﾞﾘｯ

睦月「離せ！」ｹﾞｼｯ

吹雪「ぐっ！」ﾊﾞｯ

睦月「人間ごときが榛名様に触れるな！」

吹雪「睦月……ちゃん？」

睦月「さあ行きましょう榛名お姉様」

睦月「どうせこのままほっといても死ぬ命。そこに伏して一瞬でも長らえなさい」

睦月「もし追って来てみなさい、その時は……」ｸﾙｯ

睦月「絶対……貴女を許さないんだから……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

吹雪「睦月ちゃん……」

睦月「行きましょう」ｽｯ

榛名「」ｽｯ

夕立「」ｽｯ

吹雪「（私は……護られた……）」

吹雪「ま………て……」ｶﾞｸｯ



北上「」ｽﾀｽﾀ

北上「あちゃーこいつは酷くやられたねぇ」

北上「ま、なんとかなるっしょ」ｸﾞｲｯ

北上「」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

吹雪「うーん」

『追って来たら……絶対許さないんだから！』

吹雪「睦月ちゃん！」ｶﾞﾊﾞｯ

吹雪「ってあれ？ここどこ？」ｷｮﾛｷｮﾛ

北上「お、やっと気がついたみたいだね」

吹雪「貴女は？」

北上「私は北上、睦月ちゃんの知り合いだよー」

吹雪「睦月ちゃん……そうだ、睦月ちゃんを助けないと！」

吹雪「うっ！」ｽﾞｷｯ

北上「まー助けたあたしが言うのもなんだけどよく生きてたねー」

北上「でもボロボロだからあんまり動かない方がいいよ」

吹雪「いえ、直ぐに睦月ちゃんを助けに行かないと」

北上「あれだけ盛大にやられたのに？」

吹雪「でも行かなきゃ睦月ちゃんが！」ﾀﾞｯ

北上「待ちなよ」ﾊﾞｷｯ

吹雪「きゃあ！」ﾄﾞｶｯ

北上「素手のあたしにも勝てないでどこに行くつもり？」

吹雪「……」

北上「今行けばただ犬死にするだけだよ」

吹雪「っ！でも！」

北上「死にに行く理由に他人を使うなよ」

吹雪「……！」

北上「物事には順序ってもんがある、睦月ちゃんは直ぐには処刑されないさ」

吹雪「そうなんですか……」

北上「だからさ、君はここで修行しなよ」

吹雪「え？」

北上「ここで修行して強くなってから鎮守府に行くんだよ」

吹雪「いいんですか？」

北上「うん、睦月ちゃんには色々借りがあるからねぇ」

吹雪「やります！強くなって睦月ちゃんを取り戻します！」

北上「うんうん、若いっていいねぇ」

吹雪「早速修行を……ぐっ！」ｽﾞｷｯ

北上「だからボロボロだって言ってるじゃん」

北上「まあ艦娘だったら高速修復剤で直ぐ治るんだけどね。ま、全治一ヶ月ってとこかな」

吹雪「でもそれじゃ睦月ちゃんが！」

北上「そうだね、助からないね」

吹雪「！？」

北上「だからさー」

北上「吹雪ちゃん、もう一回艦娘になろっか」ﾆｯｺﾘ

北上「おーい、大井っちー」

大井「はーい、呼びましたか北上さん！」ｼｭﾀ

吹雪「どっから出てきたの！？」

北上「この子を地下まで連れてってよ」

大井「北上さんの頼みとあらば！」

大井「さ、行くわよ」ｸﾞｲｯ

吹雪「あだだだだ！もうちょっと優しくお願いします！」

大井「我慢しなさい！」

―地下―

吹雪「ななな……」ｱﾜｱﾜ

吹雪「なんで地下にこんな巨大な湖があるんですかあああああ！」

北上「いい反応だねぇ、痺れるねぇ」

吹雪「こんなのどうやって作ったんですか！？」

北上「吹雪ちゃんが寝てる間に大井っちが作ってくれたんだ」

吹雪「ええ！？」

大井「北上さんの力です！」

吹雪「訳わかんないや……」

北上「ま、時間もないから手っ取り早くいくよー」

北上「大井っちー」

大井「はい、はあああああああああ！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

大井「縛道の九十九、『禁』！」

吹雪「え！？両腕が縛られた！？」

北上「流石大井っち、九十番台詠唱破棄とはやるねえ」

大井「ﾊｧﾊｧ……北上さんの……ﾊｧﾊｧ……頼みですから……」

北上「じゃ、後は頑張ってね」ﾌﾞﾝｯ

吹雪「へ？」

吹雪「（私……今北上さんに投げられた？）」

ﾄﾞﾎﾞﾝ！

吹雪「あばばば！？」

吹雪「（腕が使えないし……）このままじゃ……溺れちゃう……」ｶﾞﾊﾞｶﾞﾊﾞ

北上「うん、溺れといでー」

吹雪「あばば……」ﾌﾞｸﾌﾞｸ

大井「北上さん、こんな無茶なやり方して大丈夫ですか？」

北上「さあ？」

大井「え！？」

北上「ま、失敗したら深海棲艦になるだけだよ」

北上「さてさて、上がって来るのはどっちかなぁ？」

ここまでー。北上は浦原さんポジション正解。

吹雪「」ﾌﾞｸﾌﾞｸ

吹雪「（息ができない……）」ﾌﾞｸﾌﾞｸ

吹雪「（私……このまま死ぬのかな……）」

吹雪「（意識が……）」



―精神世界―

吹雪「」

吹雪「あれ？ここどこ？」

男「やっと気がついたか」

吹雪「あ、あなたは？」

男「私だ、【―――――――】だ」

吹雪「え？聞こえませんよ？」

男「そうか、まだ私の声が聞こえないのか」

男「後どれだけ叫べばこの声は届くのだろうな」

男「それより、お前はよくこの中で息をしていられるな」

吹雪「え……！？」

吹雪「」ｺﾞﾎﾞｯ

吹雪「（いつの間にか水の中に！？）」

吹雪「（よく見たら周りにたくさんの艤装が）」

男「さあ、この中からお前の本当の艤装を見つけ出すんだ」

吹雪「（私の……本当の艤装？）」

男「そうだ。お前は確かに艦娘の力を奪われた」

男「しかしそれはあくまで受け取った力だ」

男「奴は見落としていたのだ、お前本来の艦娘の力を！」

男「そうだ！だから今ここで見つけるんだ！己自身の力を！」

吹雪「（こんなに沢山の艤装の中から見つけるの……？）」

吹雪「（無茶だよ、直ぐに息が続かなくなっちゃう）」

男「できなかったら死ぬだけだ」

男「お前ならできるはずだ」

吹雪「（時間も無い、集中しなきゃ）」

吹雪「（目で見てもわかんないや）」

吹雪「（なら目を閉じて……）」

吹雪「（精神を……研ぎ澄まして……）」

吹雪「（なんだろう……何か感じる……）」

吹雪「（これだ！）」ｶﾞｼｯ

男「よく見つけたな」

吹雪「（これが……私の艤装？）」

男「ああ、これでお前は艦娘だ」

吹雪「（よかった……）」

男「今度こそ私の名前が届くといいな……」

ﾋﾟｶー

北上「うーん、吹雪ちゃん遅いね」

大井「これ、そろそろやばくないですか？」

北上「！」

大井「！」

北上「大井っち、艤装を展開して！」ｶﾞﾁｬﾝ

大井「で、でも」

北上「あの光は恐らくフラグシップ級だよ、もう手遅れだ」

大井「そんな……」

北上「はぁ……ダメだったか。仕方ない、出てきた所を叩くよ」

大井「……はい」ｶﾞﾁｬﾝ

ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ

北上「来た、準備して」

大井「お願いします、もう少しだけ待ってください」

北上「大井っち……」

ｻﾞﾊﾞﾝ！

大井「！」

北上「！」

吹雪「ごほっごほっ！」

吹雪「もう、いきなり投げるなんて酷いじゃないですか！北上さん！」

北上「水の上に浮いてるってことはどうやら成功したみたいだねぇ」

吹雪「危うく溺れ死ぬところでしたよ！」

大井「そのまま死ねばよかったのに」

吹雪「何言ってるんですか！？」

北上「（素直じゃないねぇ）」

北上「ま、いいや。大井っち高速修復剤持ってきて」

大井「わかりました」

北上「吹雪ちゃんちょっとおいで」

吹雪「はい」

大井「はい」ｻﾞﾊﾞｰ

吹雪「うわっぷ」ﾊﾞｼｬー

吹雪「わあ！傷が全部治った！」

北上「よし、第一段階は終了だね」

吹雪「こんな凄いものなんですね、高速修復剤って」

北上「まあね」

吹雪「じゃあそれ沢山持っていけば不死身じゃないですか」

大井「甘いわね、これは滅多に手に入らない物でそうやすやすと使っていい物じゃないのよ」

北上「そういう事」

吹雪「あ、そうなんですか」

北上「じゃあそろそろ第二段階といこうか」

吹雪「まだ何かあるんですか？」

北上「うん、次は吹雪ちゃんの艤装の名前を聞こうか」

ここまで

もうちょっとだけやるわ

吹雪「私の艤装の名前？」

北上「うん、全ての艤装には名前があるんだよ」

吹雪「そういえば夕立って人も何か言ってた」

北上「だから今度は名前を教えてもらおうか」

吹雪「誰にですか？」

北上「艤装自身にだよ」

吹雪「ほえ？」

北上「ま、言うより行動に移そうか」

北上「これから私と戦おうか」

吹雪「それでいいんですか？」

北上「うん。でも気をつけてね」

北上「艤装の名前聞かなきゃ死んじゃうかもしれないから」

吹雪「え！？」

北上「じゃあいくよー」

吹雪「ちょ、ちょっと待ってください！」

北上「撒け、【如雨露】」

ここまで

―鎮守府―

榛名「これより二十五日後、睦月の処刑を執行します。よろしいですか、提督？」

榛名「わかりました。ではこの予定通りに」

榛名「では私はこれで」

榛名「」ｽﾀｽﾀ

「義妹の処刑だって言うのに随分冷静デスネ」

「いつからそんなに冷たい人間になっちゃったの？」

榛名「！」

榛名「これはこれは隊長方、何の御用ですか？」

金剛「実の姉に向かってそんな他人行儀な振る舞いはNOネー」

比叡「榛名はそういうとこ本当変わんないよねぇ」

榛名「もう私達は姉妹ではないです」

比叡「そりゃあそうだけどさー。艦娘になる前は一緒の姉妹だったじゃん」

金剛「そうデス。そんなに否定されると悲しいデース」

榛名「……」

比叡「それよりさ、その睦月ちゃんだっけ？強いの？」

榛名「……答える必要がありません」

比叡「いやーもし良かったら処刑する前に私が斬ってあげようかなって」

榛名「あなた程度の腕でですか？」

比叡「試してみる？」

金剛「オーウ、また比叡の悪い癖が出まシタ。止めまショウ、ここで喧嘩は不味いデス」

比叡「わかってますよ。冗談だって」

榛名「……」

金剛「でも見る限りそこまで落ち込んではいないようデスネ」

榛名「こういう事に私情を挟むべきではありませんから」

金剛「そうデスか……」

榛名「では用が済んだのならこれで」ｽﾀｽﾀ

比叡「あ、行っちゃった」

金剛「ウーン、いつからあんなに素っ気ない態度になってしまったんでショウ」

比叡「さあ」

金剛「昔は私達四姉妹仲が良かったのに今となっては私の側にいるのは霧島一人」

金剛「お姉ちゃんは悲しいデース」

比叡「だって同じ隊に属してたら金剛お姉様と戦えないじゃないですか」

金剛「比叡は本当に戦闘が好きデスネー」

比叡「それほどでも」

金剛「でも例え隊が違うからって勝手に戦えばテートクに怒られマス。気をつけてくださいネ」

比叡「はーい」

比叡「じゃ、私はこれで」ｼｭﾝ

金剛「妹が多いと苦労しマース」ﾌｩ

比叡→剣八
金剛→春水

でイメージは正解。でも限界あるからあくまでイメージってことで。

ﾄﾞｺﾞｫﾝ！

吹雪「きゃあああああ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

北上「逃げ回ってちゃ勝てないよー？」

吹雪「そんなこと言ったって！」

北上「そいやー」ﾄﾞﾝ！

吹雪「きゃあ！」

吹雪「（確かに艤装は復活したけど砲塔がない……）」

吹雪「（北上さんのじょうろみたいな砲塔強すぎだし）」

吹雪「どうすればいいのぉー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

北上「ねえ、いつまでそうやって逃げ回るつもり？」

吹雪「え？」

北上「言ったよね、私と戦おうって。私なんかと戦うことができないのに鎮守府の奴らと戦えるの？」

吹雪「！」

北上「そんなんで睦月ちゃんを救えるの？」

吹雪「……」

吹雪「（そうだ……このまま逃げ回ってたって状況は変わらない）」

吹雪「（それに鎮守府の人達に勝つには北上さんよりもっと強い人達と戦わなきゃいけないんだ）」

吹雪「（じゃなきゃ睦月ちゃんを救えないんだ！）」

男『そうだ』

吹雪「！」

男『敵は一人、お前も一人。何を畏れることがある』

吹雪「……」

男『前を向け、恐れるな』

男『今なら私の声もお前に届くはずだ』

吹雪「」ｺｸｯ

吹雪「」ｸﾙｯ

北上「お、やっとその気になった？」

吹雪「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

男『叫べ！我が名は……』



吹雪「白袴下！」