雪乃「比企谷くんとの間に子供が出来た。」 (198)

このssはタイトル通り八幡とゆきのんとの間に子供が出来るお話です。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442831735




雪乃「この物語は…」



雪乃「彼…比企谷くんと私との間に子供が出来たお話…」



雪乃「最初の異変に気づいたのは夏休みが明けた直後だったわ。」




~奉仕部~


雪乃「あら?由比ヶ浜さんが珍しく本を読んでいるわね。」


結衣「む~っ!ゆきのんったら失礼しちゃうなぁ!
私だって本くらい読むもん!これはねぇ、平塚先生がこの部室に置いていった本なんだよ。」


雪乃「平塚先生が置いていった本だけど…
ひよこクラブって…平塚先生の場合はまずゼクシィを読むべきではないかしら?」


結衣「ゆきのん、平塚先生だって本くらい自由に選ばせてあげようよ…
でもね、そのひよこクラブなんだけど可愛い赤ちゃん特集なんだ~!
やっぱり赤ちゃんって可愛いよね~♪」


雪乃「赤ちゃんだなんて…私たちにはまだ早すぎる事よ…第一相手がいないじゃない。」


結衣「ブ~ッ!ゆきのんは夢がないんだから!まあそれはともかくなんだけど…」



八幡「…」モグモグ


結衣「…ねぇ…ヒッキー…ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」


八幡「あん?どうした?」モグモグ


結衣「さっきからヒッキーはレモンとか酸っぱそうなモノばかり食べてるのはどうしてなの?」


八幡「あぁ、何か知らんが最近妙に食べたくてな。別に他意はないぞ。」モグモグ


結衣「そ…そう…それじゃあもうひとつ聞きたい事があるんだけど…」


八幡「まったく、今日はしつこいな。今度は一体何だよ?」



結衣「そ…その…ヒッキーのお腹…」


八幡「お腹…?お腹がどうかしたのか?」


結衣「その妙に膨らんだお腹は一体何なの!?」


八幡「あぁ、これか?実は…夏休み中に太ってな。」


結衣「なんだぁ~!私はてっきりヒッキーが妊娠したかと思ったよ!」


八幡「馬鹿だな由比ヶ浜…男が妊娠なんかするわけないだろ…」


結衣「そうだよね、それにしてもヒッキーはだらしないよ!
たった一ヶ月でそんなにお腹だけぽっこり出てるんだから!
ちゃんと節制しないとすぐに材…なんとかみたいにぽっちゃり系男子になっちゃうぞ!」


八幡「失礼な!
俺だってちゃんと食事には気を使っているんだぞ!でも何故か太ったんだよ。何でだろ?」



雪乃「…」


雪乃「どうやらまだバレていないようね。」


雪乃「二人ともお馬鹿で助かったわ。」


雪乃「比企谷くんのあのお腹…」


雪乃「何故そうなってしまったのか、私には心当たりがあるわ。」


雪乃「そう、あれは今から三ヶ月前の事だったわ…」



~三ヶ月前~


八幡「ふぁぁ~今日も依頼が来ないなぁ。」


雪乃「依頼がないからといってそんなに大きな欠伸するなんて弛んでいるわね。」


八幡「うっせ!放課後の4時過ぎだぞ。授業が終わって欠伸くらいしたっていいだろ…」


雪乃「授業が終わっても部活動中よ。もう少し真剣に取り組んでほしいものだわ。」


八幡「真剣にって…
由比ヶ浜だって三浦たちと一緒にカラオケに行ったし正直暇だろ。
まあ依頼人が来たらその時は起こしてくれ。それじゃあお休みzzz」


三ヶ月前、彼は私の前で堂々と居眠りを始めた。

呆れた私はそんな比企谷くんを起こそうと彼に近づいたのだけれど…



雪乃「比企谷くん、起きなさい。私の前で堂々と居眠りなんていい度胸ね…って…」


八幡「むにゃ…」


雪乃「あら…寝顔は可愛いのね…」


雪乃「寝ている時はあの腐った目は閉じてるものね。」


雪乃「…」ムラッ


雪乃「誰も…見てないわよね…?」


雪乃「それなら…一発だけ…一発だけだから…!」



~現在~


雪乃「それから味をしめた私は、
比企谷くんが部室で寝ている度に…まあ…犯してしまったわ…
だって仕方ないじゃない!可愛い寝顔をしていた比企谷くんが悪いのよ!?」


八幡「うぅ…なんか気持ち悪いし…吐き気がする…今日は帰らせてもらうわ…」


結衣「ヒッキー大丈夫?今日は一緒に帰ってあげるからね。」


雪乃「吐き気ってつわりじゃ…?まずいわね、これはなんとかしないと…」



~雪乃の部屋~


雪乃「………というわけなのよ姉さん。」


陽乃「ゴメン雪乃ちゃん、
いきなりおかしな相談事頼まれてもお姉ちゃん全然わかんないの。
もう少しわかりやすく説明してくれないかな~?」


雪乃「まったく、実の妹が珍しく頼ったのだから真剣に聞いてほしいわ。
寝ている比企谷くんがちょっと可愛かったから睡眠姦したら彼が妊娠したの。
だからこの事態をどうにかしたいから策を講じなさいと言っているのよ。」


陽乃「あらあら、知らない間に比企谷くんを睡眠姦しておいてその尊大な態度…
さすがのお姉ちゃんも思わず引いちゃうぞ!」


雪乃「別に私が悪いわけじゃないわ!
彼の寝顔が襲ってくださいと言っているように思ったから睡眠姦してしまったのよ!
これは全部比企谷くんのせいだわ!こうなったら彼に責任を取ってもらわないとダメね…」


陽乃「どっちかと言うと責任を取るのは雪乃ちゃんの方なんだけどな…
それで雪乃ちゃんはこれからどうするつもり?ちゃんと比企谷くんに事情を説明するの?
ていうかちゃんと責任取るの?これが一番大事なんだけどな~?」



雪乃「責任?勿論取るわよ。」


陽乃「ワォッ!それじゃあ比企谷くんは雪乃ちゃんのお嫁さんになるわけね!
今度から比企谷くんにお義姉さんって呼ばれるのもなんだか新鮮~♪」


雪乃「何を浮かれているの姉さん?
確かにこうなった以上、彼を娶る事にはなるけど問題があるわ。
それは彼の母体に宿るお腹の子よ。」


陽乃「うんそうだね、確かにそこが大きな問題だよね。」


雪乃「知っての通り私たちは高校生。結婚はまだ出来ないわ。
だからお腹の子は色々な面において養育できる環境ではないのよ。」


陽乃「さすがは雪乃ちゃん!
冷静に物事を考えてるね。まあ冷静な人は最初から睡眠姦なんかしないんだけどなぁ…」



雪乃「そこで私は考えたわ。今回は…その…彼にお腹の子を諦めてもらおうと!」


陽乃「へ…?」


陽乃「ちょっと待って雪乃ちゃん…?今あなた責任は取るって言ってなかった?」


雪乃「まったく察しが悪いのね姉さん、勿論責任は取るわ!
でもそれは将来いずれはという意味よ。今の私は未成年。
社会的にも経済的にも責任を取るのは時期尚早、今回は諦めてもらわないと…」


陽乃「えぇ~っ!?」


雪乃「そんなわけで姉さん、あなたにお願いしたいのは…
比企谷くんに自分が妊娠しているとは気づかれないまま、
お腹の子を降ろす方法を考えて欲しいのよ!!」


陽乃「お姉ちゃん…今まで生きてきてこんな無茶ぶり振られたのは生まれて初めてだよ…」


雪乃「しっかりして姉さん、これは非常にデリケートな問題なのよ。
下手に対応を間違えれば私の社会的信用、引いては雪ノ下家の名誉に関わる問題なのだから。」

ここまで

当方別に間違ったことは何ひとつ言ってませんので



~それから数日後~


雪乃「あれから数日経ったというのに姉さんからは全然音沙汰がないわ。」


雪乃「まさか私を見捨てて雲隠れしたのでは…?」


雪乃「なんという姉なのかしら!雪ノ下家の腐敗がここまで深刻だったなんて…」


雪乃「さすがにそろそろ彼も感づく頃のはず。
このままお腹の子が堕胎時期を過ぎれば…早くしなさい姉さん!?」


結衣「ゆきのん難しい顔してるけど大丈夫?ところでヒッキー遅いよね、どうしたんだろ?」


八幡「ウス、二人ともいるのか。実は…お前たちに相談があるんだが…」


結衣「えっ!ヒッキーが私たちに相談!?超珍しいんだけど!雪でも降るんじゃない!!」


雪乃「相談って…まさか…」



八幡「実はその…」


八幡「信じられない話なんだが…」


八幡「俺…妊娠したんだ…」


雪乃「やっぱり…」


結衣「えぇ―――――ッ!!??」


結衣「い…一体どういう事なのヒッキー!ていうか誰に孕まされたの?!」


八幡「それが全然覚えがないんだ…
最近体調が悪いから気になって病院に行ったら医者からおめでただと言われて…
一体どうしたらいいのかと思って二人に相談したいんだ。」


結衣「そんな…聖母マリアじゃあるまいし…
まさかイエス!イエスなの!?ヒッキーのお腹に宿っているのはイエスなの!?」



雪乃(宿っているのは私の子なのだけど…)


雪乃(でも彼は私に襲われたと気づいていない。これは悪くない状況だわ!)


雪乃「まったく、この男はとんだ淫乱魔なのね。」


結衣「ゆきのん!突然何を言うの!?」


雪乃「つまりあなたは何処の誰ともわからない子供を身篭った。
まったく、酷い話だわ。
相手の素性も知らずに股を開くだなんてスキモノと思われても仕方のない事よ。」


八幡「そ…それは…」


雪乃「私から言えるのはこれだけよ。その子供は堕ろしなさい。」


結衣「そんな…妊婦の前でそんな事言うなんてあんまりだよゆきのん!?」



雪乃「考えてもみなさい。
比企谷くんは未成年、おまけに彼を孕ませた相手は不明。
子供を生む環境が最悪すぎるのよ。
まあどうせこの男が行きずりの相手と淫らな行為に及んだのでしょうが…
今回はあなたの自己責任よ!お腹の子を思うなら私の言う通り堕ろしなさい!!」


八幡「そんな…」


雪乃(完璧だわ、比企谷くんには悪いけどこれで私の信用を損なわれずに事が運ぶわ。)


雪乃(あら、なんだか比企谷くんが泣いているわね。)


雪乃(そんな彼も少し可愛くも思えるけど…でも今回の私は心を鬼にして接しないと!)


雪乃(情けは無用よ!
そもそも彼が誘ってきたからこんなややこしい事態に陥ってしまったのだから!
この件は全て比企谷くんに責任があるのよ!!)



八幡「雪ノ下の言いたい事はわかるよ…
でも…お腹の子を…堕ろすなんて…それだけは…嫌だ…この子は何も悪くないのに…」


雪乃「我が儘なんてみっともないわね。
そもそもあなたがふしだらだからこんな事態に陥ったのよ。
勿論あなたの言うようにお腹の子に罪は無いわ。
悪いのは全部あなた、わかったらさっさと産婦人科に行ってきなさい。」


八幡「そんな…」


雪乃(やったわ、計画通り!)



結衣「大丈夫だよヒッキー、私が付いているからね!」


八幡「ゆ…由比ヶ浜…?」


結衣「ヒッキーは悪くはないもん。それにお腹の子だって!」


雪乃「由比ヶ浜さん安易な発言はやめなさい!あなた責任を持てるの!?」


結衣「持てるよ!この子はヒッキーの子だよ!
ゆきのん、奉仕部は自己改革を促して悩みを解決する部だよね。
それならヒッキーの悩みを私たちで解決すればいいんだよ!」


八幡「由比ヶ浜…ありがとう…」


結衣「大丈夫だよヒッキー、安心して子供を生んでいいからね。
大体悪いのはヒッキーじゃなくて勝手にヒッキーを孕ませてトンヅラしたクズ野郎だよ!
見つけたら絶対にタダじゃすまさないんだから!!」



雪乃「…」


雪乃「なんだか妙な事になってしまったわ。」


雪乃「でも由比ヶ浜さんがこの件を秘密にする事はできないはず。」


雪乃「きっとクラスの誰かに言いふらすはずだわ。」


雪乃「そうなればきっと噂が出回って…」


『うわっ!比企谷男のくせに妊娠してる!?』


『キッモー!』


『近寄るんじゃねえよ!?』


雪乃「そんな暴言に耐え兼ねて比企谷くんは結局堕ろす事になるはず。」


雪乃「今度こそ上手くいくはずよ!」



~翌日~


雪乃「もう放課後、比企谷くんと由比ヶ浜さんはまだ姿を見せないのね。」


雪乃「まあしょうがないわ。」


雪乃「由比ヶ浜さんはあの性格だから秘密なんて出来るはずがないもの。」


雪乃「比企谷くんも傷つくでしょうが、
そこは将来私が責任を取るという事で解決するはず。これにて問題解決ね。」



八幡「ウス。」


雪乃「あら比企谷くん、
そんな目立つお腹だからもう噂が立って大変でしょうね…ってあら?」


結衣「ヒッキー、大丈夫?」


川崎「お腹の子に影響出るんだからあまり移動は控えろよ。」


静「これから奉仕部の活動は雪ノ下たちに任せるからキミは安静にしているんだぞ。」


材木座「八幡!我の小説をお腹の子の胎教に聞かせてやってはくれぬか!」


戸塚「八幡、何かあったらすぐに僕たちに言ってね。すぐに駆けつけるから。」


八幡「みんな…あまり過保護にならなくてもいいぞ…大丈夫だって言ってるだろ。」


雪乃「な…何かしらこの光景は?
比企谷くんの周りを彼のクラスメイトや平塚先生が守るように囲んでいるなんて!?
これは一体どういう事なの!!」



結衣「あ、ゆきのん!
実はヒッキーが妊娠した事をクラスのみんなに教えたら、
こんなに応援してくれる人たちが集まったんだよ!!」


川崎「話は聞いたよ、比企谷とお腹の子には罪はないしね。」


静「まさか教え子に先を越されるとはな…
けど先生が支えてあげるから頑張って子供を産むんだぞ!」


戸塚「八幡、僕たちも応援するからね!」


材木座「我も応援するぞ!」


八幡「みんながこんなに受け入れてくれるなんて…ありがとう…友達っていいよな…」


雪乃「また話がおかしな方向に…何故こうなるの…!?」

ここまで

優しい世界

すみません。>>1です。

続きが思いつかないのでエタります。本当にごめんなさい!



~それから後日~


~比企谷家~


雪乃「ここが比企谷くんのお家ね。それにしても姉さん今まで何をしていたの?」


陽乃「ちょっと色々と準備をね。
それよりも雪乃ちゃんこそ比企谷くんへ言う事はわかってるの?」


雪乃「勿論よ、今度こそ彼を説得して堕胎させてみせるわ。
これは私のためでもありひいては比企谷くんの今後の為でもあるのだから!」


陽乃「…」


雪乃「それにご家族の方々だって突然の妊娠に戸惑っているはずよ。
ここは比企谷家のためにもなんとしても堕胎を勧めないといけないわ!」


陽乃「うん、わかったからその口さっさと閉じてお家の中に入りましょうか。」



小町「あ、雪ノ下さんに陽乃さん。いらっしゃい。お待ちしていました。」


陽乃「ひゃっはろ~、小町ちゃん。とりあえず中に上がらせてもらうわね。」


雪乃「今…彼女…私の事を雪ノ下さんって呼んだわね。
変ね、確かいつもなら私の事を雪乃さんと呼ぶのにどうして苗字で…?」


小町「…」


小町「兄は浮かれてる結衣さんと一緒にお腹の子の生活用品買いに行って留守なんです。
それなのでちゃちゃっと話を始めませんか。正直小町もこんな話はしたくないし…」


雪乃「こんな話って…一体どういう事なの?」


陽乃「雪乃ちゃん…
実は比企谷さんのお家の方にはお姉ちゃんが前もって事情を説明しているの。
だから比企谷くん以外はみんな彼のお腹の子の父親があなただって知っているのよ。」


雪乃「ちょっと待って!そんな事聞いてないわよ!?」


その時だったわ。

姉さんはいきなり私と小町さんの目の前で思わぬ行動に出たの。

それまで私は17年間、一緒に生きてきて姉さんのあんな姿を初めて目撃してしまったわ。

ここまで

>>42
誰?



陽乃「申し訳ありませんでしたっ!!」


雪乃「ね…姉さん!人前で土下座なんて何てはしたない真似をしているの!?」


陽乃「この度は…
うちの不出来な愚妹がそちらの八幡くんを傷つけてしまいなんとお詫びしてよいやら!!」


小町「いや、謝らなくても結構ですから。第一当事者が謝る気ゼロみたいだし…」


雪乃「そんな…あの姉さんが人前で土下座なんて…
雪ノ下の家はここまで腐敗しているというの!あぁ…なんという事に!?」



小町「いや、腐敗してるのはアンタの頭の中だけですよ…何で当事者が謝らないわけ?」


雪乃「アンタですって…?
小町さん、それが目上の人に対する言葉遣いだとは思えないのだけれど…」


小町「ハァ?目上の人?一体誰の事ですか?
うちのお兄ちゃん孕ませた挙句、堕ろせと言うような人間を目上の人として敬えませんけど!」


陽乃「小町ちゃん落ち着いて…
今回は私と雪乃ちゃんだけど後日ちゃんと両親も連れて正式な謝罪をするわ。」


雪乃「両親って…あの人たちが謝るわけが…」


陽乃「それとこれは比企谷くんの当面の費用として100万円用意しました。
このお金を堕胎を行うにせよ出産費用に充てるにせよそちらに負担はかけさせません。
病院もよければうちの伝手で紹介するけど…」


雪乃「100万だなんて…なるほど…そういう事なのね小町さん!」


小町「あの…雪ノ下さん…
もう喋るのやめた方がいいんじゃないですか?小町もあなたとは話したくもありません。」


雪乃「黙るのはあなたの方!あなたたちの魂胆はお見通しよ!
比企谷くんの妊娠を利用して我が家からお金を騙し取る気なのね!
まったく詐欺行為なんてよくもはしたない真似ができるわね!恥を知りなさい!!」



((ブチッ!))


陽乃「今…何か変な音がしたような気が…?」


小町「ハァ…?」


小町「うちが…」


小町「アンタたちに詐欺行為してるだぁ?ふざけた事言ってんじゃねえぞ!!」


雪乃「ひぃっ!何よその目つきは…?
今のあなた…まるで比企谷くんみたいな腐った目をしてるわよ!?」



小町「うるせー!うちは家庭崩壊してんだ!
お前のせいでお兄ちゃんは妊娠して『堕ろせ!』と親から責められて…
それでもお兄ちゃんは親に反抗して必死にお腹の赤ちゃんを生もうとしてるんだぞ!!」


陽乃「うんそうだよね。
さすがにどこの誰ともわからない相手の子を孕んで何も言わない親はいないよね。」


雪乃「だから私はちゃんと堕ろすように彼に忠告したのよ!」


小町「それが孕ませた張本人が言う事か!
責任も取らずにトンヅラしやがって!お前を殺して小町も死んでやる!!」


雪乃「キャー!小町さんが包丁持って暴れ出したわ!?」


陽乃「落ち着いて小町ちゃん!
雪乃ちゃんもちゃんと責任を取ると言っているから、そうよね雪乃ちゃん?」



雪乃「そうよ、将来ちゃんと責任を取るわ。
でもそのためには私の経歴にこんな事で泥を塗るわけにはいかないのよ。
だから今は彼に堕胎を勧めているのよ。理解できたかしら?」


小町「なんだそりゃ!それ全部お前の都合じゃねえかー!!」


雪乃「ひぃぃっ!さらに暴れ出したじゃないの!?」


陽乃「雪乃ちゃん…あなたは寸分くらい誠意を持って対応しなさい…」


小町「お前…以前にもお兄ちゃんを車で轢いて怪我をさせて…!
今度はお兄ちゃんを知らないうちに孕ませて堕胎しろだと?
お兄ちゃんの人生全部お前のせいで狂わされたじゃねえかよ!!」



雪乃「そのくらい彼は全部わかってくれるはずよ。私の一番の理解者は彼なのだから。」


小町「お…お前!殺す!お前だけは何があろうと小町がこの手で殺してやる!!」


陽乃「落ち着いて小町ちゃん!
生まれてくる子のためにも冷静になって!
あなたがいなくなったら誰が身重の比企谷くんを支えてあげるの!?
うちの愚妹は絶対に支える気ないから!
情けない話だけど姉としてこれだけは自信を持って断言できるわ!」


小町「ハァ…ハァ…そうですね。
ここで小町が事件を起こせばお兄ちゃんがショックで流産するかもしれませんから…
いいですよ、今日のところは見逃してあげます…」


陽乃「今日のところは…なんだね…」



雪乃「そうね、とりあえず私にも落ち度があった事は認めてあげるわ。
確かに彼をキズモノにしたのは私に責任の一端があるのかもしれない。
だからいずれ娶ってあげるという事で責任を取ってあげる。」


陽乃「我が妹ながらスゴイ上から目線の発言…」


小町「責任の一端…いずれ娶ってやるだぁ…?」


陽乃「もう喋らないで!雪乃ちゃんの発言は小町ちゃんの神経逆なでするだけだから!」


小町「テメェッ!どんだけお兄ちゃんを馬鹿にすれば気が済むんだ!
出てけ!お前らなんかもう出て行け!こんな金いるか!叩き返してやる!!
お兄ちゃんとお腹の子は小町が絶対に守ってやるからな!!」



雪乃「結局追い出されてしまったわ…」


陽乃「雪乃ちゃん、あんな事言われたら追い出されて当然なのよ…」


雪乃「それにしてもなんて下品な子なの。あれが将来の義妹だと思うと不安になるわ。」


陽乃「お姉ちゃんは雪乃ちゃんの将来が不安だよ…
何でこんな救いようのないクズに育ってしまったのかしら…?」

ここまで
小町ちゃんは優しい子



<文化祭準備>


結衣「文化祭の準備!私たち奉仕部もお手伝い中だよ!」


八幡「俺たちは裏方の雑務押し付けられただけなんだがな。」


雪乃「まったく実行委員が無能だと苦労するわ。」


雪乃(あれから小町さんは比企谷くんに私の事を伝えてないようね。これはこれで好都合。)


陽乃「ひゃっはろ~比企谷くん!元気~?お腹の子も元気かな~?」


八幡「ども、おかげさまでなんとか…と言いたいところですけど…」


陽乃「あら?何かあったの?」



八幡「実は…先日…勘当同然で家を追い出されてしまって…」


陽乃「え…?」


結衣「それって一体どういう事なのヒッキー!?」


八幡「親が…こんなはしたない真似をする息子とは一緒にいられないって…
それで今は家族と離れてアパートに…
小町も付いていくって言ってくれたけどあいつは高校受験控えているから、
こんなゴタゴタに巻き込ませたくないんで今は一人暮らしなんです。」



結衣「ヒッキー!なんでもっと早く言ってくれなかったの!」


八幡「いや、元々ぼっちだし一人はなんともないんだが…
まあそれでもお腹の子が煙たがれるのはさすがにちょっときたなって感じだな。
でも小町はそんな俺を最後まで庇ってくれたけど…まあ最後は仕方ない。
あいつはまだ子供だしな…」


雪乃「確かにご両親は賢明な判断ね。
私の言う通り、堕ろしもしないのだからこんな事になって当然よ。」


雪乃(それにしても小町さん…
あれだけ威勢のいい事を言っておきながら、
結局何も出来ないだなんて所詮あの子は口だけだったのね…)


雪乃「あら?姉さんどうしたの?」


陽乃「ごめんなさい…うちの愚妹が本当に取り返しのつかない事をしてごめんなさい…」


八幡「ど…どうしたんですか?急に泣き出して…?」


陽乃「大丈夫、なんでもないから…
それよりも困った事があったらすぐにお姉さんに相談しなさい。力になってあげるから!」


雪乃「姉さん、この男に甘すぎるわよ。これも彼の自業自得なのだから。」


陽乃(この愚妹…何で平然と生きてるんだろ…?)



相模「は~い!実行委員長の相模です!
各委員のみなさんは文化祭に向けてテキパキと作業してくださ~い!
ちなみに私はクラスの方をやらなきゃいけないので、
あとの事は全部副委員長の雪ノ下さんにおまかせしま~す☆」


雪乃「あの女…結局雑務をすべて私たちに放り出して逃げたわね。」


陽乃「雪乃ちゃんだって孕ませた責任を全て比企谷くんに押し付けたよね?」


雪乃「私は将来責任を取るからいいのよ。まったく、勘弁してほしいわね。」


八幡「ほれ、作業滞っているんだろ。いくつかやってやるから貸してみろ。」


雪乃「比企谷くん…
妊娠しても私の心配をしてくれるなんてやはり私を認めてくれるのは彼しかいないわね。」


陽乃「そういう雪乃ちゃんのポジティブな発想がどこから来るのかお姉ちゃんわかんないなぁ…」



~翌日~


雪乃「コホッ、コホッ、体調を崩してしまったわ。」


雪乃「まったく、ダメね。自分の体調管理も把握できないなんて…」


雪乃「きっと今頃比企谷くんや由比ヶ浜さんが心配してるのかもしれない。」


~~~~~~~~~~~~一日経過~~~~~~~~~~~~~


雪乃「もう深夜過ぎ…」


雪乃「体調は回復したけれど…」


雪乃「何で誰も見舞いに来ないのかしら?」


雪乃「私ってこんなに人望なかったの…?」



~そして翌日~


雪乃「昨日は急に休んでごめんなさい。
遅れは取り戻すわ。ところで比企谷くんの姿が見えないのだけれど…?」


結衣「あ、聞いてよゆきのん!
実は昨日…
ヒッキーが休んだゆきのんの分まで作業してたら体調を崩して倒れちゃったの!?」


静「クソッ!私がもっとしっかりしていれば…妊婦にあんな無理な事させなかったのに…」


陽乃「だから昨日は雪乃ちゃんのお見舞いどころじゃなかったのよ。」



相模「う゛わ゛ぁぁぁぁん!
こんな事になるなんて…思いもしなかったんだよぉぉぉ!?
ゴメンよぉ比企谷…お腹の子にもしもの事があったらウチも死ぬぅぅぅ!!」


雪乃「まさかあの自分勝手な相模さんがあそこまで発狂するなんて…」


陽乃「あれが普通の人間の感性よ。
あの子を見習って雪乃ちゃんも比企谷くんにそろそろ本当の事を…」


雪乃「まったく、ようやく自分が周囲に迷惑をもたらした事を自覚できたようね。
これに懲りて彼女も人間として成長してほしいものだわ。
姉さんもそう思っているのでしょう?」


陽乃「よ~し!決めた!今日からこの子の事をクズ乃ちゃんと呼んじゃお☆」


それから文化祭も終わり運動会、修学旅行も終わり生徒会選挙が近づいてきたわ。

比企谷くんのお腹も大きくなり堕胎時期はすっかり過ぎてしまったのだけれど…

ここまで
みんな優しい



結衣「ヒッキーのお腹すっかり大きくなっちゃったね!早く生まれてこ~い♪」スリスリ


八幡「おいおい由比ヶ浜、そんなに急かしても赤ちゃんは生まれてこないぞ。」


結衣「えへへ~♪それにしてもヒッキーも変わったよね。
以前はどんよりして腐っていた目が今じゃママみたいな優しい目つきになってるよ!」


八幡「何言ってんだよ…俺はいつもと対して変わらんぞ。」


結衣「そんな事ないもん!
クラスでも優美子たちと打ち解けてるしいい感じじゃん!」


八幡「あれは…打ち解けてると言えるのか?
毎日俺のお腹を興味本位で触ってきて語りかけるぞ。
『こんにちは!赤ちゃん元気でちゅか~?早く生まれてくるんだぞ~♪』ってさ…
一体どうリアクションすればいいんだ?」


結衣「ブ~ッ!ヒッキーはママになっても相変わらず性格が捻れくてるんだから!
いつまでもそんなんじゃ子育ての時にママ友ができなくて苦労しちゃうよ~!」


雪乃「…」



雪乃(あれから数ヶ月…)


雪乃(とっくに堕胎時期は過ぎてしまったわ。)


雪乃(それどころか彼のお腹の子は順調に育っている…)


雪乃(このままでは年が明ける前に生まれてきそうね。)


雪乃(この状況を打開できる何かいい方法はないかしら?)



めぐり「ごめんなさい、ちょっといいかしら?」


いろは「どうも一色いろはです。実は折り入って相談があるんですけど…」


雪乃「なんですって?
生徒会選挙に無理やり立候補されたけど、
本当は役員なんかやりたくないからどうにかしてほしいですって?」


八幡「これはまた面倒な案件だな。」


結衣「ヒッキーも今は大事な時期だし断っちゃおうか。」


雪乃「生徒会選挙…これだわ!」



~後日~


陽乃「ふんふ~ん♪」


陽乃「最近奉仕部の部室へ行くのも楽しみになってきちゃったな~♪」


陽乃「比企谷くんのお腹は順調に大きくなっているわ。」


陽乃「まだ色々と問題はあるけど…」


陽乃「どっちの両親もやっぱり子供が生まれる事に反対なのがねぇ…」


陽乃「それに一番の問題が孕ませた本人が認知する気ゼロだし…」


陽乃「まあ問題はさておいて比企谷くんとお腹の赤ちゃんに会いに来たわけだけど…」


「ヒドイヨユキノン!」


「コレハキマッタコトナノヨ!」


陽乃「あらあら、あの愚妹がまた何かやらかしてる…」



八幡「お願いだ雪ノ下…考え直してくれ…」


結衣「そうだよゆきのん!これはあんまりだよ!」


雪乃「黙りなさい。これは既に決定事項よ!反対意見はすべて却下するわ!」


陽乃「え~と…これは何の騒ぎかな~?」


めぐり「あ、はるちゃん先輩。実は…」


いろは「私が生徒会選挙を辞退したいという話を持ちかけたら…
どういうわけか雪ノ下先輩が立候補するという話になりまして。
それで雪ノ下先輩が、
今後妊娠及び出産した生徒を即刻退学処分させるという公約を立てたらしいんですよ。」


陽乃「うわぁ…」



結衣「ダメだよゆきのん!
そんな公約立てたらヒッキーが学校に通えなくなるじゃん!?」


雪乃「何を言っているのやら…
由比ヶ浜さん、そもそも学校とは勉学を学ぶべき場所。
その神聖な学校において妊娠した不届き者は退学処分にされるべきよ!」


八幡「うぅ…わかったよ…それなら俺は学校を辞める…」


雪乃「待ちなさい比企谷くん!
私とてそこまで鬼ではないわ。あなたがお腹の子を諦めるのならこんな公約は取り消す。
そうすればあなたもこれまで通り学校に通える。この事に不都合はないはずよ。」


八幡「冗談じゃない!お腹の子は諦めたく…ないんだ…せっかく生まれてくるんだぞ…!」


雪乃「そう、ならば仕方がないわね。
私も心を鬼にするまでよ。また同じ悲劇を繰り返さないためにもね!」


陽乃(あらあら、また厄介な事に…
それにしてもクズ乃ちゃん…今すぐ雷にでも当たって死んでくれないかなぁ…)


いろは「…」


そして生徒会選挙当日…



~壇上~


雪乃「私たちの目指す学校生活。それは健全なモノでなければなりません。」


雪乃「以上をもちまして選挙演説を終了します。ご静聴ありがとうございました。」


((パチパチッ!))


雪乃(完璧だわ、私が当選する確率はこれでほぼ100%になった。)


雪乃(由比ヶ浜さんが私に対抗して選挙に出たようだけどあれは落選ね。)


雪乃(私の当選は確実、これで比企谷くんはお腹の子を諦めるしかないのよ。)



いろは「続きまして、私一色いろはが演説させて頂きます。」


雪乃(あら、確か彼女は立候補する気はないと言ってたはずなのに…?)


いろは「それと今回の立候補に踏まえて私の協力者がいます。比企谷八幡先輩です。」


八幡「ど…どうも…」



雪乃(それに比企谷くんまで!これは一体どういう事なの!?)


いろは「先ほどの雪ノ下先輩の演説は見事なものでした。」


いろは「確かに学校は勉学の場、そこで生徒が妊娠だなんて以ての外でしょう。」


いろは「ですが、今この先輩のお腹の中には生まれてくる生命が宿っています。」


いろは「それを私たちが…
寄って集ってその生命を失わせるなんて事があっていいはずがありません!」


いろは「ここに居られる方々はどうかその事をよく考えてみてください。」


いろは「それと最後に先輩から皆さんに伝えたい事があるそうです。どうぞ…」


雪乃(一色さんが壇上から降りてくわ。
代わって今度は比企谷くんが壇上で応援演説しようとしている!一体何を伝える気!?)



八幡「あの…比企谷八幡です…」


八幡「もうご存知の人たちもいるかもしれないけど…俺は妊娠しています。」


八幡「俺は…ぼっちだし…人望だってない…」


八幡「正直…こんな事…我が儘かと思われるかもしれないけど…」


八幡「俺…お腹の子を生みたいんです…」


八幡「お願いです…赤ちゃん…産ませてください…」


雪乃「フッ、何を言うかと思えば泣き落しだなんて…」


雪乃「比企谷くんも落ちたものね。そんな事で私の当選は覆せないはずよ。」


雪乃「…あら…?なんだかみんなの様子がおかしいわね?」



結衣「ヒッキー!いいお話だったよ!」


静「うぅ…先生は感動したぞ比企谷!
先生が学校に掛け合ってやる!妊娠した生徒一人くらい守ってやれずに何が教師だ!!」


戸塚「八幡…大丈夫だよ!八幡を追い出す人なんてこの学校には一人もいないからね!」


材木座「その通りだぞ八幡!我も応援するのだ!」


川崎「アンタの想いはちゃんと伝わったよ。」


海老名「ハァ…ハァ…比企谷くんのお腹から赤ちゃん!想像しただけで萌えー!!」


三浦「あーしだってアンタのお腹の子が生まれてくるのに賛成だし!生まれたら絶対抱かせろし!」


戸部「つーか反対するヤツなんていないっしょ?」


葉山「そうだな。
この状況で子供を生む事に反対するヤツがいたらそれはとんでもない人でなしだぞ。」


雪乃「…」


そして選挙の結果…



いろは「いろはが見事当選しましたー!それでは雪ノ下先輩が掲げた公約も撤廃します!」


結衣「やったねヒッキー!これで学校にいられるよ!」


八幡「俺は…学校辞めて働こうと思ってたんだが…」


静「何を言っている!
中卒の妊婦なんか雇ってくれる場所なんかあるものか!
わかったらありがたく卒業まで堂々と学校にいろ!!」


川崎「お腹の子だってきっと喜んでくれているよ。」


戸塚「そうだよ!八幡は赤ちゃんを生む事だけ考えていればいいんだよ!」


いろは「いろはだって、
これから嫌々ながら生徒会やるんだから文句は言わせませんよ!」


八幡「みんな…ありがとう…俺…元気な赤ちゃん生むよ…」


雪乃「…」



雪乃「私の票はゼロ…誰も私に投票してくれなかった…」


雪乃「これは…一体どういう事なのかしら…?」


雪乃「そもそも何故一色さんが演説を…?」


雪乃「彼女は生徒会をやる気なんてこれっぽっちもなかったはずなのに…?」


雪乃「一体何がどうなっているの!?」



陽乃「教えてあげようかクズ乃ちゃん。」


雪乃「姉さん…?まさかこれは…姉さんの仕業だったの!?」


陽乃「そうだよ…
比企谷くんが学校を追い出されるなんて、
状況を見かねたお姉ちゃんがいろはちゃんに入れ知恵してあげたの。
妊娠した比企谷くんを応援してあげればすぐに票が集まるってね…
いろはちゃんも比企谷くんの境遇に同情してくれたし彼の周りは優しい人ばかりだよ。
唯一人、クズ乃ちゃんを除いて…」


雪乃「なんて事を!
一色さんは生徒会なんかやる気はなかった!
姉さんは自分の勝手な都合を押し付けて他人の意思をねじ曲げたのよ!
それに比企谷くんの妊娠は他の生徒に悪影響を及ぼす事が何故わからないの!?」


陽乃「雪乃ちゃんの言っている事も確かに正しいのかもしれないわ。
でもねぇ、それは比企谷くんを孕ませた張本人が言うべき事ではないのよ…」


雪乃「くっ…私は諦めないわ!お腹の子なんて認めないのだから!」


陽乃「雪乃ちゃん…いい加減現実を認めなさい…」


こうして生徒会選挙は一色さんの圧勝で終わったわ。

そしてさらに月日は流れてクリスマスの日…



~クリスマス~


結衣「今日はクリスマス!年に一度の神聖な日だよ!」


八幡「まさかこんな日にクリスマスイベントの手伝いをやらされるとはな…」


いろは「文句言わないでくださいよ。誰のおかげで学校にいられると思っているんですか?」


雪乃「私たちは一色さんの依頼でクリスマスイベントに協力中よ。それにしても…」


いろは「先輩のお腹…大きくなりましたね…」


八幡「あぁ、掛かり付けの先生に聞いたらそろそろ生まれるかもって話だ。」


結衣「ヒッキーの赤ちゃん!早く生まれてくるんだよ~♪」


雪乃「比企谷くんのお腹はとうとう臨月を迎えてしまったわ。
これまで思いついた方法を実行してみれば尽く失敗してばかり…
このままではお腹の子が生まれてくるのは時間の問題、どうしたものかしら…」



静「すまんな。今日みたいな日にまで手伝ってもらって。」


陽乃「ひゃっはろ~お姉ちゃんも来たよ~!」


川崎「久しぶり、私も妹連れて来たよ。」


京華「クリスマスだ!わ~い♪」


八幡「川崎、それに京華も来たのか。会場は大賑わいだな。」


結衣「それよりもヒッキーなんだか顔色が悪いよ?」


陽乃「そうね、比企谷くんは大事な時期だし少し休ませた方がいいかも。」


静「それじゃあ奥の部屋で休んでいなさい。あとは私たちがやっておくからな。」


雪乃「私もついて行ってあげるわ。感謝しなさい。」



~休憩室~


雪乃「休憩室に二人きりだからといって変な事考えないで。」


八幡「うっせ…考える気なんてないし第一この身重の身体で何ができるんだよ?」


雪乃「フフ、そういえばここ暫く彼とまともに二人きりになる時間がなかったわね。」


雪乃「最近では学校中の誰もが彼のお腹の子に注目する日々。
そのおかげで奉仕部の部室にまで押しかけられて迷惑この上なかったわ。」


雪乃「でも今日は聖夜のクリスマス、きっと神さまも気を利かせてくれたのかも…」


雪乃「ねぇ、比企谷くん。あら?比企谷くん…?」



八幡「う…うぅ…」


雪乃「ど…どうしたの…?
あなたズボンがびしょ濡れじゃない…!まさかその歳でお漏らしだなんて軽蔑するわ!?」


八幡「ち…ちがう…たぶんこれ…破水だ…」


雪乃「破水…ってまさか!?」


八幡「あぁ…どうやらもうすぐ生まれてくるみたいだ…」


雪乃「神さまぁぁぁぁぁっ!この役立たずが!?」



八幡「う゛ぅぐぅぅ…だ…ダメだ…出てくる…」


雪乃「と…とりあえず…様子を見せてもらうわよ。どうなっているのかしら…?」


八幡「ど…どうだ…何かわかったか…?」


雪乃「大変よ!足が出てきてるわ!?」


八幡「そうか…足か…待てよ足?頭じゃなくて…足が出てきてるのか!?」


雪乃「これはまずいわ…逆子よ!!」




<<突然だけど陽乃お姉さんのなぜなにコ~ナ~>>



※逆子ってなあに?


陽乃「ハイ、陽乃お姉さんがよい子のみんなにわかりやすく説明しま~す!」


陽乃「通常、赤ちゃんは頭から出てくるの。」


陽乃「けどたまに足から出てくる場合があってそれを逆子というの。」


陽乃「出産時、赤ちゃんは頭から出て最後は足と順番に出てくるけど…
赤ちゃんの身体で一番大きい部分は頭なの。
それが最後だと、
ママの母体の産道に引っかかって赤ちゃんがママのお腹から出れなくなっちゃうんだよ!」


陽乃「よい子のみんな、わかってくれたかな~?」


陽乃「え…?
その前に何で比企谷くんは男なのに妊娠できたのかですって?それは聞かないお約束だぞ!」


おしまい!



雪乃「まさか…お腹の子が逆子だったなんて…」


八幡「く…苦しい…雪ノ下…早く救急車を呼んでくれ…」


雪乃「そんな…ダメよ!出産時に救急車は呼んではいけないのよ!」


八幡「バカ…破水した時は呼んでいいんだよ…だから早く!」


雪乃「わ…わかったわ…今電話するから待ってなさい…」


その時だったわ。

私の心に誰かが囁いてきた。

これこそまさに天からの…

神さまからのお告げだったのかもしれないわ。



雪乃(今…比企谷くんのお腹の子は逆子で難産…)


雪乃(もしもこの不慮の事故でその命を失っても仕方のない事…)


雪乃(それなら…)


雪乃「わかったわ、すぐに救急車を呼んでくるから待っていなさい!」


八幡「すまん雪ノ下…頼んだぞ…」


八幡「う゛ぐぅぅぅ!?」


それから私は難産に苦しむ比企谷くんを休憩室に残して部屋から出ていった。

けど私は救急車なんて呼ばずにその場を去ったわ。



雪乃「まさかこんな事態になるなんて、でも悪くはないわ。」


雪乃「今日はクリスマス、
恐らく道路も混雑していて救急車なんて呼んだところで間に合うはずがない。」


雪乃「だから誰にも怪しまれる事もなくお腹の子は私の目の前からいなくなる。」


雪乃「まあ比企谷くんは精神的にも肉体的にも大きな傷を負うかもしれないけど…」


雪乃「でも彼は私の理解者、今回の事をわかってくれるはず。
それに私は将来彼と結ばれる事によって今回の責任を果たせる。まさに完璧!」


雪乃「これはきっと神さまが、
私たちに与えてくれた素敵なクリスマスプレゼントかもしれないわ。」


雪乃「さてと、私は救急車を呼びに行く振りをして近くのスタバで時間を潰しましょう。」


雪乃「戻ってくる頃には、
全てが終わってこれまでと何も変わらない私と彼の平穏な日常が戻ってくるはずよ。」


こうして私は密かに会場を抜け出し近隣のスタバで待機したわ。

私はこの事態を神に感謝した。

これで私と彼の未来を祝福する未来への明るい道を切り拓けたはずよ。

ここまで

果たして赤ちゃんは無事に産まれるのでしょうか?



~休憩室~


京華「さーちゃんこっちこっち~♪」


川崎「コラ京華!あまり騒いじゃダメだろ!
でも何でクリスマスイベントの会場を抜け出して休憩室に行くんだ?」


京華「けーちゃんにもよくわかんないんだけど…
目つきの悪いひねくれた小悪魔が、
ここへ来ないとたぶん後悔する事になるって言ってたような気がするの!」


川崎「目つきの悪いひねくれた小悪魔…?
そういえば休憩室には比企谷がいたはず。あいつ気分が悪そうだったけど大丈夫か?」


京華「はーちゃん!はーちゃん!」


川崎「比企谷いるか?入るぞ?」



八幡「ん゛~~~~~~~っ!!」


川崎「ギャ――――ッ!比企谷大丈夫か!?」


京華「うわー!はーちゃんから赤ちゃんの足が出てる~!」


八幡「か…川崎…?た…助け…もう限界…」


川崎「一体どうしたんだ!…ってこれ逆子!?このままじゃまずい…こうなったら!」


――――――


――――


――





~三時間後~


雪乃「ふぅ、さすがに一人でスタバにいるのも飽きるわね。」


雪乃「ところであれから三時間が経過したわ。」


雪乃「これで比企谷くんのお腹の子は…」


雪乃「神さま、この素敵なプレゼントに感謝するわ。」


雪乃「さてと、それじゃあ比企谷くんの様子でも見に行こうかしら。」




「 「おぎゃぁぁぁぁぁっ!」 」



八幡「ハァ…ハァ…」


結衣「ヒッキーでかしたよ!」


陽乃「女の子よ!女の子が生まれたわ!」


静「よくやった!よくやったぞ!比企谷!」


いろは「先輩すごいです!いろは感激です!」


雪乃「え…何よこれ…一体どういう事なの!?」



結衣「あ、ゆきのん!やったよ!ついにヒッキーの子が生まれたんだよ!」


雪乃「なんですって!?けど…彼の子は逆子だったはずじゃ…?」


陽乃「川崎ちゃんが取り上げてくれたのよ。」


川崎「いや、正直大変だったよ。
でも大志や京華が生まれた時も逆子でその時の事をよく見てたから取り上げられたんだ。」


八幡「川崎がいなかったらどうなっていたか…すまん川崎…この恩は絶対忘れないよ。」


川崎「礼なら私じゃなくて京華に言いなよ。
この子がアンタのところに行くと言い出さなかったら私だって間に合わなかったはずさ。」


京華「けーちゃんのおかげだよ!えっへん!
でも一番はひねくれた小悪魔さんのおかげではーちゃんは助かったんだよ!」


八幡「あぁ、二人ともありがとうな。」



いろは「小悪魔…?」


結衣「神聖なクリスマスなんだから、
そこは普通天使とか神さまとかサンタさんとかだと思うんだけど…?」


静「随分おせっかいな小悪魔もいたものだな。」


陽乃「それはたぶんきっと、
神さまがあまりにも非情過ぎるから見かねた小悪魔さんが助けてくれたんだと思うよ。」


雪乃「…」



雪乃「あぁ…なんという事なの…」


雪乃「これは普段善に勤しむ私から神からの啓示だったはずなのに…」


雪乃「それをあの…川崎姉妹が…」


雪乃「なんて憎たらしい悪魔なのかしら!天からのお告げをよくも蔑ろにして!」


陽乃「お姉ちゃん思うけど本当の悪魔はクズ乃ちゃんの方だよ…」


こうして比企谷くんは忌々しい赤子を出産。

そして年も明けて早々…校内では…

ここまで

けーちゃんのおかげで無事出産しました
川崎姉妹は俺ガイルssにおける救世主



~奉仕部~


赤ちゃん「だぁっ!だぁっ!」


八幡「よしよし、大人しくしろよ。」


結衣「ヒッキー!早く私にも赤ちゃん抱かせてぇ~♪」


静「私もこれからは赤ちゃんのために禁煙するぞ!」


川崎「比企谷、私は妹や弟を赤ん坊の頃から面倒見てたから手伝ってやるよ。」


戸塚「八幡の赤ちゃん可愛いね~!」


材木座「八幡!我にも!我にも抱かせるのだ!」


三浦「その前にあーし!あーしに抱かせてよ!」


葉山「おいおい、赤ちゃんは生まれたばかりなんだからあまり騒がせちゃダメだろ。
そろそろ赤ちゃんも泣き出す頃だし俺たちは退散しよう。」


雪乃「…」



雪乃「年明けから連日奉仕部へ人が挙ってやってくるようになった…」


雪乃「みんな依頼なんかないのに赤ん坊見たさにやって来て迷惑極まりないわ。」


雪乃「大体比企谷くんも…本来なら赤ん坊なんて連れてきちゃいけないのだけれど…」


雪乃「一色さんや由比ヶ浜さんが全校生徒に呼びかけたのと、
姉さんや平塚先生が裏で手を回したおかげで比企谷くんは子供同伴で通えるようになったらしいわ。」


雪乃「それにしても一番憎たらしいのは赤ん坊の方…」


雪乃「あの赤ん坊が生まれてからというものの、
比企谷くんは赤ん坊の世話に掛かりっきりで私の事を全然見てくれなくなった。」


雪乃「それに…」



赤ちゃん「ふぎゃぁぁぁっ!」


八幡「そうか、お腹が空いたのか。それじゃぁ…ほれっ。」


赤ちゃん「チュパチュパッ!」


雪乃「ちょっと!あなた何しているの!?」


八幡「何って…赤ちゃんにミルク与えるんだが?」


雪乃「ミルクですって…?どう見てもあなたのおっぱいを飲んでるじゃない!?」


八幡「あぁ…赤ちゃんが生まれてから母乳が出るようになってな。ほらご飯だぞ。」


赤ちゃん「チュパチュパッ!」


八幡「ほら、よく飲むんだぞ。」



雪乃(な…何なのこの赤ん坊は…)


雪乃(私から彼を奪って…さらに母乳を独占するなんて…)


雪乃(こんな事…倫理的に許されるはずがないわ!)


雪乃「比企谷くん!いい加減にしなさい!!」ガバッ!


八幡「雪ノ下…俺を押し倒して一体何をするんだ!?」



雪乃「決まっているでしょう!この私があなたの母乳を毒見してあげるのよ!」


八幡「毒見って…赤ちゃんは生まれてからずっと毎日美味しそうに飲んでるんだぞ!」


雪乃「そんな素人判断なんて宛にできないわ!
いいからつべこべ言わず黙って私にその母乳を飲ませるのよ!!」


赤ちゃん「おぎゃぁぁぁ!」


雪乃「この赤子め!隣を空けなさい!」


八幡「やめて…子供に乱暴な事しないでくれ!」



((ぷにゅん!))


雪乃「ゴクリッ!これが比企谷くんのおっぱい…それでは頂きます!」チューチューッ!


雪乃「ちゅぱちゅぱっ!これは…美味しいわね!」チューチューッ!


雪乃「こんな美味しい母乳をあの赤子が独占なんて許せないわ!」チューチューッ!


雪乃「これからは私にも毎日飲ませなさい!部長命令よ!」チューチューッ!


赤ちゃん「おぎゃー!おぎゃー!」


八幡「おい雪ノ下、いい加減にしてくれ。赤ちゃんがお腹空いてるだろ!」


雪乃「黙りなさい!あなたのおっぱいミルクは私が全て飲み干すのよ!」チューチューッ!



陽乃「ルンル~ン~♪」


陽乃「まだ冬の寒いこの季節だけど…」


陽乃「新しく生まれた赤ちゃんを思えばなんのその~!」


陽乃「あぁ…赤ちゃん待っててね~♪」


「ヤメテー!」


「ホラッ!サッサトオッパイダシナサイ!」


陽乃「あら?これはまた愚妹が何かやらかしているわね…?」



八幡「やめてくれ雪ノ下!これ以上は…」


赤ちゃん「おぎゃぁぁぁぁっ!?」


雪乃「いいからもっとおっぱい飲ませなさい!
あなたのおっぱいは…いえ…あなたの全てが私のモノなのよ!!」チューチューッ!


陽乃「あら、私ったら疲れているのかしら…?
クズ乃ちゃんが赤ちゃんと比企谷くんのおっぱいを取り合いしているように見えるわ…」


八幡「あ、雪ノ下さん!お願い…助けてぇっ!」


雪乃「姉さん!赤子を離すのを手伝って!
この赤子が私のものである比企谷くんのおっぱいを独占してるのよ!?」


陽乃「アハハ…母乳を取り合う醜い親子の光景なんて中々見れないよねぇ…」



~それから10分経過~


赤ちゃん「おぎゃっ!おぎゃっ!」


八幡「もう大丈夫だから!恐い思いなんかさせないからな!」


陽乃「クズ乃ちゃん、赤ちゃんは母乳を飲まないと生きていけないの。
私やクズ乃ちゃんもそうだったでしょ!大体人としてこんな事して恥ずかしくないの?」


雪乃「姉さんの小言はいい加減聞き飽きたわ!
大体比企谷くんも…あんな赤子ばかり優先して私を見てくれなくなった…
これも全てあの赤子のせい…もう許せない!こうなったら最後の手に出てやる!」


陽乃「クズ乃ちゃんたら…突然出て行って…何をする気なのかしら?」


この時の私は赤子への憎しみで頭がいっぱいだった。

それに比企谷くんも私ではなく赤子にばかり夢中な日々…

もう耐えられない!

そう思っ至った私はついに最終手段を取る事にしたの。



~比企谷、雪ノ下、両家による親族会議~


雪乃「本日はお集まり頂きありがとうございます。」


雪乃母「雪乃さん、わかっていると思うけどこれは全てあなたの失態ですよ!」


比企谷母「そうよ!よくも息子をキズモノにしてくれたわね!」


比企谷父「おかげでうちは家族崩壊!
小町だって最近では追い出した私たちを冷たい目で見ているんだぞ!?」


雪乃「それに関してですが実は提案したい事があります。実は…」


私は両家の親を呼びある事を提案した。

これこそ完璧な計画、子供と比企谷くんを引き離す絶好の機会のはずよ。

そしてそれは決行された。



~三日後~


赤ちゃん「ほぎゃっ!ほぎゃっ!」


八幡「よしよし、ちゃんと眠るんだぞ。」


雪乃(今日は由比ヶ浜さんは葉山くんたちと一緒に久しぶりのカラオケ。)


雪乃(それに他のみんなも所用でこの部室へはこれない。)


雪乃(やるなら今しかないわ!)



雪乃「比企谷くん、育児に疲れたでしょう。お茶を淹れてあげたから飲みなさい。」


八幡「悪いな…
最近赤ちゃんの夜泣きが酷くて少し疲れているんだ。
そういえばお前だけまだ赤ちゃんに触ってないけど一度くらい触ってもいいんだぞ?」


雪乃「結構よ、赤ん坊だって嫌がるだろうし…それに…」


雪乃「あなたが赤ん坊と触れ合える最後の機会を邪魔しちゃ悪いでしょ?」


八幡「な…何言って…あれ?眠気が…うぅ…zzz」


雪乃「ごめんなさい、このお茶には睡眠薬を混入しておいたのよ。
以前あなたを睡眠姦した時に使った強力な睡眠薬をね。これでぐっすりお休みなさい。
次にあなたが起きた時は全て終わっているから安心しなさい…」


こうして私は眠っている比企谷くんから赤ん坊を奪い外へと連れ出した。

そして手筈通り、外で車に乗って待っている母さんたちと合流したの。



雪乃「時間通りね。さぁ、赤ん坊を連れて行って。」


雪乃母「わかりました。ところで…比企谷くんにはちゃんと事情を説明したの?」


雪乃「事情…?
いずれ私は彼の伴侶となるのだから、
こんな事をわざわざ話さなくても理解してくれるに決まっているわ。
それよりもその目障りな赤子をさっさと連れて行ってちょうだい。」


雪乃母「まったく、我が子ながら末恐ろしいわ…」


こうして母は車に乗り込むと赤子と一緒に学校から去ったわ。

そして私は再び部室へ戻った…



~奉仕部~


八幡「いない!いない!どこへ行ったんだ!?」


雪乃「あら、比企谷くんいきなり部室内を荒らし回るなんてどうしたの。産後のストレスが溜まっているの?」


八幡「そんなんじゃない!
赤ちゃんがいないんだ!雪ノ下…何か知らないか!?」


雪乃「さぁ、あなたの子なんて私が知るはずないわ。
それよりもこんな事で警察に届けるのはやめておきなさい。
ただでさえあなたは特別な許可を得て子供と一緒に通わせてもらっている事を忘れないで。
それなのに校内で子供が行方知れずになったら今度こそ退学処分されるわよ。」


八幡「そんな…でも赤ちゃんが…」


雪乃「きっと今頃は親切な誰かに拾われているはずよ。
もう赤子の事なんて忘れて今まで通りの生活に戻りなさい。」


八幡「ふざけるな!そんな薄情な真似ができるか!
もういい!こうなったら俺一人になっても赤ちゃんを探してやる!!」


雪乃「せっかくこの私が忠告したというのに…
勝手にしなさい。悪いけど私は先に帰らせてもらうわ。」


それから比企谷くんは校内を必死になって探し回ったわ。

けど赤ん坊は既にあなたの手元からどんどん遠ざかっているのよ。

何故なら…



雪乃「私が両家の親御にこう提案したのよ。」


雪乃「何処か遠くの家に里子に出せとね。」


雪乃「私も何処の家に預けられるかは知らない。」


雪乃「けど今頃はきっと北は北海道、南は沖縄のどちらかに飛ばされたはず。」


雪乃「これで彼は無事赤ん坊から引き離された。」


雪乃「そして私たちはこれからも慎ましく学校生活を送れる。」


雪乃「これで問題は全て解決。
あの忌々しい赤ん坊はいなくなった事だし、
今回手伝ってくれた両親へお礼と謝罪を兼ねてたまには寄ってみましょうか。」



~雪ノ下家~


赤ちゃん「おぎゃっ!おぎゃっ!」


雪乃母「ほらほら~♪お婆ちゃんでちゅよ~♪」


雪乃「母さん!あなた…何してるのよ!?」


雪乃母「何って…初孫を愛でているのだけど…?」


雪乃「そんな事聞いてるわけじゃないわ!
どうしてここに赤子がまだ残っているの!遠方に里子へ出す手筈だったでしょう!!」



陽乃「ふぅ~ん、やっぱりそういう事だったんだ。」


雪乃「ね…姉さん…どうしてここに…?」


陽乃「どうしてここにいるのかって顔してるわね。
ここは私のお家なのよ。自分の家に居て何かまずい理由でもあるのかな~?」


雪乃「この件は姉さんには話してないはずよ…!」


陽乃「うんそうだね。確かに今回の件はお姉ちゃん何も聞いてないよ。」


陽乃「でもね、同じ家にいれば家族が何をしているかなんて手に取るようにわかるの。」


陽乃「だから母さんを説得させるのも簡単だったわ。」


雪乃「なんですって!?」



雪乃母「確かに最初は雪乃さんの言う通り、この子を里子に出そうと思ったわ。」


雪乃母「けど、初めて会ったこの子の顔を見て気が変わったの…」


雪乃母「この子は大事な初孫よ。
それなのに生まれたばかりのこの子を遠くへ里子に出すなんて酷すぎるわ。」


雪乃母「この子は私たちの手で大切に育てましょう。」


雪乃「母さんともあろう人が初孫を見たくらいで情を抱くなんて…」


雪乃「これではいけないわ!こうなったら私自身の手でこの子を捨ててみせるわ!」



陽乃「はいそこまで、雪乃ちゃん…もうおしまいだよ。」


雪乃「おしまいって…どういう事よ姉さん!?」


陽乃「もうあなたの味方をする事はできないと言っているの。
まあ雪乃ちゃんにしてみれば私は味方じゃなかったようだけどね…」


陽乃「でもお姉ちゃんは信じていたんだよ。
雪乃ちゃんも人の子だから、
性根の腐った考えを捨てて比企谷くんと一緒に赤ちゃんを育てると…」


陽乃「…でも…そうはならなかったね。」


雪乃「当然よ!
責任を取るのは将来彼と結婚する事で果たせるのだから誰にも文句は言わせないわ!
そのためにも赤子なんて邪魔なのよ!!」


その時だったわ。


((ガチャッ!))


急に家の玄関が開いたの。

そして誰かが猛烈な勢いで私たちのいる居間へ押しかけた…



小町「雪ノ下雪乃ォォォォォッ!!」


雪乃「ひぃっ!小町さん!?どうしてここに…!?」


陽乃「お姉ちゃんが小町ちゃんを呼んでおいたの。
安心して小町ちゃん。赤ちゃんはこの通り無事よ。だから気の済むまでやっていいわよ。」


小町「お前…!全部聞いたぞ!
お兄ちゃんを眠らせてその隙に赤ちゃんを遠くに里子に出そうとしたんだってなぁっ!」


雪乃「そ…そうよ…これは私たちのためでもあって…」



小町「私たちだぁ…?誰だよ私たちって…?
まさかうちのお兄ちゃんのためだなんて言わないよなぁ!
何も知らないお兄ちゃんは今も必死になって赤ちゃん探してんだぞコラァッ!!」


雪乃「ひぃっ…だってしょうがないじゃない!
私たちはまだ学生だし子育てなんてまともにできるはずがないわ!?」


小町「それはテメェが一度も世話した事がないからだろ!
知ってるぞ!お前一度も赤ちゃんに触ってないって!
自分で孕ませておいてどんだけ毛嫌いしてんだよ!あ゛ぁっ!!」


小町「もういい…
お前なんか生かしておいても、
この先お兄ちゃんと赤ちゃんの害にしかならないのがよくわかったよ。」


小町「だから、今ここで小町が殺してやる!」



雪乃「ひぃぃっ!そんな包丁持ち出して何する気!姉さん…彼女を取り押さえて!?」


陽乃「ゴメンね雪乃ちゃん、もうあなたをフォローする事は出来ないわ…」


雪乃「母さん!たまには私を助けなさい!」


雪乃母「ほ~ら!お婆ちゃんですよ~♪」


赤ちゃん「キャッ!キャッ!」


小町「誰もお前の味方をするヤツはいないぞ!死ねぇぇぇぇぇぇっ!!」


雪乃「キャァァァァァァッ!?」



――――――


――――


――


そして時は流れて数年後…

ここまで

※今更ですがこのssは全年齢対象です



~数年後~


~雪ノ下家~


雪乃「久しぶりに実家に戻ってこれたわ。」


雪乃「あれから数年が経った。
あの後、私はなんとかみんなの前で命乞いしてとりあえず命だけは助けてもらえた。」


雪乃「けどその代償として、
私は比企谷くんと赤ちゃんへの接見を禁止されてしまった。」


雪乃「そして誰にも知られる事もなく、私は遠方の地へたった一人で転校する事になった。」


雪乃「その後の比企谷くんたちの事は何も知らない。」


雪乃「私はというと現在は大学も卒業して順調にエリート人生を歩んでいる。」


雪乃「今こそ高校時代に彼を傷つけた償いをする時よ。」


雪乃「というわけでさっそく明日、彼の実家に行かないと。」


こうして数年ぶりに実家の玄関を開けてみた。

でも懐かしの実家で私を出迎えたのは…見た事もない少女だった…



娘「あの…どちらさまですか…?」


雪乃「あら、家を間違えたかしら?ここは確か雪ノ下の家かと思ったのだけれど…?」


娘「雪ノ下はうちですけど…あなたは誰ですか?」


雪乃「え…?うち…?あなた…何を言っているの!?」


私は少女を睨みつけた。

でもその娘をよく見るとどこか面影を感じたの。

チョロンッと生えた前髪。無駄に綺麗なロングの黒髪。

それに目つき、どこかあの比企谷くんを彷彿とさせる子供だった。


娘「ママ~!知らない人が来てる~!」


少女はそんな私に怯えたのか家の人間を呼び出してきた。

そして現れたのは…



八幡「お前…雪ノ下…」


雪乃「ひ…比企谷くん…?何であなたが私の家にいるの?それに…そのお腹は!?」


陽乃「あら、久しぶり!雪乃ちゃんじゃないの!」


娘「八幡ママ、陽乃パパ、この人だあれ?」


雪乃「八幡ママ?それに陽乃パパですって!?」


そこに現れたのはお腹を大きくした比企谷くん、

それに4歳くらいの子供を抱いた姉さんだった。

一体これはどういう事なの…?

突然の出来事に私は驚きを隠せずにいた…

そして私は家の中に招かれて姉さんと二人きりで話をする事になったわ。



雪乃「ね…姉さん…これは一体どういう事なの!ちゃんと説明して!?」


陽乃「う~ん…まずどこから説明するか迷うけど…
でもまどろっこしいのも面倒だからハッキリ言っちゃうね!
お姉ちゃん、雪乃ちゃんがいなくなった後で八幡と結婚しちゃいました~!!」


雪乃「なっ…」


陽乃「それとさっき八幡が妊娠していたの見たでしょ?
もうじき我が家に三人目の子供が誕生するの!雪乃ちゃん!祝って!祝って~♪」


雪乃「なんですってー!?」


雪乃「何故そうなったの!?私がいなくなってからの事を全て教えなさい!!」



雪乃「何故そうなったの!?私がいなくなってからの事を全て教えなさい!!」


陽乃「そうだねぇ…
あの後、雪乃ちゃんが連れ出した赤ちゃんをお姉ちゃんが八幡に返してあげたの。」


陽乃「八幡はその事にすごく感謝してくれたわ。
私は八幡から赤ちゃんを奪った張本人の姉なのにねぇ…正直申し訳なかったわ…」


雪乃「そ…それは…」


陽乃「それからの私は罪悪感から彼と赤ちゃんの生活を出来る限るフォローしたの。」


陽乃「大変だったよ、八幡が赤ちゃん連れて学校通うのわ…」


陽乃「それで結局無理が祟ってある日、八幡が倒れちゃったの。」


雪乃「やっぱりそんな事に…だからあの時里子に出しておけば…」


それを言うと姉は私を少し睨みつけた。

私はビクッと怯えたけど姉はそんな私に構わずさらに話を進めたわ。



陽乃「そこで当時一人暮らししていた八幡をお姉ちゃんがこの家に迎え入れたの。
八幡は雪乃ちゃんのせいで勘当されていたし看病するには最適な環境だと思ってね。」


雪乃「それで…その後はどうなったの…?」


陽乃「聞いて聞いて~!それからはトントン拍子に事が進んでね~♪
看病してたらお互い熱々な両思いになってそのままゴールインしたの~!
ちなみにその時出来たのがさっき私が抱いていた子ね♡」


雪乃「何よそれぇぇぇぇっ!?」


陽乃「みんなが私たちの仲を応援してくれたわ。
由比ヶ浜ちゃんも本当は自分が八幡を支えたかったと言ってたけどまだ子供だったし…
最終的には私に八幡を託すように諦めてくれたわ。
ちなみに彼女はその後、彩加ちゃんと結婚して今度子供が生まれるんですって。
彩加ちゃんと八幡って今でも仲良くて近所では評判のママ友なのよ!」


雪乃「え…?孕んだのは由比ヶ浜さんじゃなくて戸塚くんの方なの!?」


陽乃「小町ちゃんも最初は私の事を許してくれなかったの。
けど、八幡が一緒になってお願いしてくれて…二人の結婚を許してもらえたよ!
今ではお義姉さんって呼ばれて雪乃ちゃん以上の可愛い妹が出来たわ!
それにあちらのご両親も初孫の顔を見て八幡の勘当を許してくれた。
今では両家の仲は友好的になったのよ。」


雪乃「え…え…え…?何よこれ…どうなっているの!?」


私は姉さんの話を寸分も理解する事が出来ずにいた。

姉さんと比企谷くんが結婚…?それもみんなから祝福されて…?

しかも比企谷くんのお腹には三人目の子がいる?

もう何がどうなっているのかわけがわからず混乱するしかなかったわ。



陽乃「あ、一番大事な事を言ってなかったね!
上の子、つまりさっき雪乃ちゃんが玄関で会った子は雪乃ちゃんの子だよ。
でも今は私の子だけどね。」


雪乃「それじゃあ…あの子があの時の赤ん坊…?」


陽乃「子供に面倒な事情を説明するのも大変でしょ?
だから戸籍上、あの子も私の子にしておいたの。
その方が手間も掛からないし本人も赤ちゃんだったから何も覚えてないし、
それに…雪乃ちゃんはあの子を捨てて逃げたからね…」


雪乃「くっ、さっきから黙って聞いていれば…」


雪乃「つまり姉さんは私のいない間に比企谷くんを寝取ったのでしょう!
なんというはしたない真似をするの!
私がたった一人で遠い地で孤独に苛まれている間にあなたは比企谷くんを拐かした!
姉さんは私を裏切ったのよ!?」


陽乃「…」


私は思いつく限りの罵声を姉さんに浴びせたわ。

それに対して姉さんは何も言わずに黙って聞いていた。

でも私が言い終えると姉さんはある事を呟きだした…



陽乃「結果的に見れば確かに私はあなたから比企谷くんを寝取ったのかもしれないね。
でもね、雪乃ちゃんには私たちの事を兎や角言う資格はないんだよ。」


雪乃「な…何を…」


陽乃「雪乃ちゃん、これは姉として言うよ。
あなたが将来のキャリアを傷つけたくないという理由で、
八幡の子を蔑んでいた時に八幡はお腹の子を必死に守っていたの。」


陽乃「思えばあなたにはいくつもやり直すチャンスがあったはずよ。
最初に私に相談を持ちかけてきた時、
自分勝手な理由による堕胎を持ちかけなければ私はあなたの力になった…」


陽乃「八幡があなたたちに妊娠の相談を持ちかけた時、
あなたが素直に自分の非を認めて謝罪していればこんな拗れた結果にはならなかったわ。」


陽乃「私たち二人で比企谷家に赴いた時、
私と一緒に謝罪をすれば少なくても小町ちゃんが包丁をふりかざす事はなかったわ。」


陽乃「文化祭準備の時、
八幡に無理をさせた相模ちゃんを見て反省していれば…」


陽乃「生徒会選挙の時、
公約を盾に八幡を学校から追い出す真似をしなければ…」


陽乃「クリスマスイベントで子供が生まれた時、実はお姉ちゃん知ったんだよ。
雪乃ちゃんは苦しむ八幡を放ってスタバに行ってたよね。
あの時、何も出来なくてもせめて一緒に居て励ます事くらいしてあげていたら…」


陽乃「赤ちゃんが生まれてからは、
みっともない事に赤ちゃんと一緒に八幡の母乳の奪い合い…」


陽乃「さらに子供を遠方へ里子に出そうとした。あの時、あなたが思い止まれば…」


雪乃「あ…あぁ…あぁ…」


陽乃「言っておくけど八幡とあの子にはあなたの事を何も伝えていないよ。
これ以上、あなたのせいで二人が傷つく姿を見るのは嫌だからね…」


今になって私は激しく後悔した。

何であの時、あんな恐ろしくも愚かな行為に及んだの…?

私は自らの幸せを知らないうちに放棄していたのね…



陽乃「ここまでは姉として、
そしてこれから今から言う事は八幡の伴侶としての言葉だよ。よく聞いて。」


雪乃「これ以上…私に…何を言う気よ…?」


陽乃「雪乃ちゃん。今後は絶対に八幡と娘に会わないで。」


雪乃「え…?だって彼とあの子は私の…!?」


陽乃「そうね、もしかしたらそうだったのかもしれない。
でも今は…違うよね。八幡はあなたの伴侶ではないしあの子もあなたの子供じゃないの。」


陽乃「そしてあなたは八幡とあの子を捨てようとした。
あなたがいれば八幡とあの子はこの先また何か不幸な目に遭う。
雪乃ちゃん、私は大切な人を守るためならどんな事でもするからね。」


それ以降の会話はなかったわ。

そして姉さんは無言でこれまで私には感じさせた事もない凄みで私を脅した。

それに怯えた私は昔と同じく逃げ出そうとした。

急いで家を出て逃げようとしたのだけど…



八幡「待ってくれ!」


雪乃「比企谷くん…?」


娘「八幡ママ、この人誰なの…?」


八幡「雪ノ下…」


家を飛び出そうとした私を比企谷くんがあの子を連れて呼び止めたの。

これはもしかしたらと一瞬だけどそんな期待をしたのだけれど…



雪乃「比企谷くん…実は…」


娘「ねぇ八幡ママ、この女の人は…誰なの…?」


八幡「この人は………俺の同級生で…陽乃パパの妹さんなんだよ。」


娘「そっか!それじゃあ私のおばさんなんだね!」


雪乃「お…おばさん…って…私はあなたの実の…」


八幡「それじゃあ、少し話があるからお前はパパのとこに行ってなさい。」


娘をその場から遠ざけた比企谷くん。

こうして私は数年ぶりに比企谷くんと二人きりになった。



雪乃「あなた、ひょっとして気づいているの…?」


八幡「まあな、あの頃はあの子の事で全然余裕がなかったけど…
今にして思えばお前が率先して俺に堕胎を勧めていた。
それに小町や陽乃さんのお前への態度、それにお前の突然の転校、
そう考えると全て辻褄が合うだろ。」


雪乃「そう、相変わらず勘が鋭いのね。」


八幡「これでも二児の母親だからな。子供に何かあった時にもこの勘は結構役立つぞ。」


雪乃「フフ、子供が出来てからあなたは変わったわ。子供たちを守るのに必死なのね。」


八幡「そりゃそうだ。お前のおかげで無理やりママにさせられたんだからな。」


久しぶりの彼との会話は私にとって至福の一時だった。

この数年間、まさに待ち望んだ瞬間。

けれど…



雪乃「私たち…もうやり直す事はできないのよね…」


八幡「あぁ、俺は陽乃さんと結婚してこの通り三人目を身篭っている。
あの人を裏切る事なんて出来ないし、それに悪いがお前への愛情はない。」


雪乃「あなた…言うようになったわね…
それなら私がここですべき事はもう何もないわ。さようなら…」


八幡「けど…」


八幡「もしも子供が成長してこの事に気づいて、
それにお前が本当に反省できた時には、俺は本当の事を話したいと思う!」


八幡「だから…それまで絶対馬鹿な真似はするなよ…」


雪乃「比企谷くん、やはりあなたは優しいのね…」


私は比企谷くんの優しさに思わず涙を浮かべた。

でも、私の居場所は既にこの家にはない。

いくら後悔しても、もう手遅れ…

それでも、こんな私でも最後にこれだけは言わせてほしいの。



雪乃「今までごめんなさい…それと…これからは家族仲良く幸せに…」


雪乃「お腹の子も無事に生まれる事を心から願っているわ…」


八幡「あぁ、お前の方こそな。これからは一応家族なんだし…また会おうな…」


雪乃「えぇ…いつか…また会いましょう…」


fin

これで終わりです
当初の予定では八幡は陽乃さんとはくっつかずに数年後再会を果たした母子家庭の八幡親子の前で
雪乃「ほら!八幡ママのあられもない姿を見なさい!あなたはこうやって生まれてきたのよ!」パンパンッ!
八幡「やめて…子供の前でこんな事しないで!」
娘「うえ~ん!八幡ママがぁっ!?」
という展開をしようかなと思ったけど
陽乃さんと小町ちゃんのキャラがゆきのんをはるかに凌駕してしまったのでこんな展開に…
なので八幡が赤ちゃんを生むssをもっと増やしてほしいですたい

>>176
八幡が妊娠できる理由はハチマ〇コだからです
そして雪ノ下姉妹にはチ〇コ付いてます
戸塚は可愛いから由比ヶ浜でも孕ます事ができます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月25日 (金) 09:24:40   ID: KYh8VvjJ

どういう設定?

2 :  SS好きの774さん   2015年10月04日 (日) 11:44:03   ID: WRC3XJKj

なんでこんな話考え付いたのかww

この作者とは一回酒飲んでみたいよww

3 :  SS好きの774さん   2015年10月04日 (日) 20:54:24   ID: mIV9pBbv

ひたすらきもい

4 :  SS好きの774さん   2015年10月05日 (月) 13:57:58   ID: 8tDblB9L

素晴らしかった。

5 :  SS好きの774さん   2015年10月08日 (木) 02:36:47   ID: bQkSitNO

俺ガイルでゆきのんが二番目に好きだけど、流石に‥‥

6 :  SS好きの774さん   2015年10月09日 (金) 21:45:28   ID: uB4Y-KNF

八幡♀なん?

7 :  SS好きの774さん   2016年08月27日 (土) 02:54:30   ID: Da-lyDog

この小町最高だわw

8 :  SS好きの774さん   2022年04月14日 (木) 09:58:34   ID: S:VdqSLL

頭おかしいわwwww面白すぎるwwww

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom