結衣「ヒッキーが居なくなってもう2週間かぁ……」 (49)

雪乃「由比ヶ浜さん……」

結衣「あっ……ご、ごめんゆきのん」

雪乃「いえ……そうね、もう2週間経つのね」

結衣「う、うん……早いよね。もう2週間なんだもん」

雪乃「……ええ………………あれからもう2週間……」

結衣・雪乃「……………………」

結衣「……………………あぅ」チラッ

雪乃「……ふふっ、由比ヶ浜さん。別に気を使わなくても大丈夫よ」

結衣「ホント? ゆきのん、ヒッキーが居なくなって寂しそうだったから……」

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雪乃「私が比企谷くんが居なくなって寂しそう? それは間違いだわ、由比ヶ浜さん。何であの男が居ないだけで私が寂しがるのかしら。そもそも比企谷くんは居ても居なくても普段から空気みたいな存在じゃない。あっ、空気と言っても身近な存在と言うことではなくて普段は気にもされないということよ? 勘違いしないで」

雪乃「第一、寂しいのは由比ヶ浜さんのほうでないのかしら?」キリッ

結衣「あっ、うん……そ、そうだねー」

雪乃「そもそもこの件に関しては由比ヶ浜さんが悪いわけではないのよ?」

結衣「うん……そうだけど……でも」

雪乃「それに理由はどうであれ、最終的には比企谷くん自身が決めたことよ?」

結衣「うん……それはわかっているんだけど……うぅ」

雪乃「はぁ……紅茶でも飲んで落ち着きなさい。用意するわ、待ってて」

結衣「あ、ありがと、ゆきのん」

雪乃「構わないわ。2人分の用意なんてそれほど手間では無いから」

結衣(と言いつつゆきのん、この2週間ずっとヒッキーの分も用意してるよね)

雪乃「由比ヶ浜さん? どうかした…………あっ///」

結衣「あ、あはは……それヒッキーのだよね?」

雪乃「こ、これは違うのよ? ええ、そう違うの。使わないからといって出さないと埃が――」

結衣「だ、大丈夫だよゆきのん。わかってるからっ!」

雪乃「そ、そう? ……なら良いのだけれど」

結衣「で、でもさ、やっぱりヒッキーが居ないと寂しいよね?」

雪乃「だから別に私は寂しくなんか無いと……」

結衣「でもあたしはヒッキーが居なくて寂しいよ……」

雪乃「…………そう、ね。……私も少しは寂しい……かも知れないわね」

結衣「えへへ……やっぱり。ゆきのんって素直じゃないね」ダキッ

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん? 抱きつかないで欲しいのだけれど///」

結衣「ゆきのーん」ギュッ

雪乃「……はぁ。それで由比ヶ浜さん、あなたはどれくらい溜まったのかしら?」

結衣「あたし? うーん、えっと今は4000くらいかな?」

雪乃「そう。私は5000くらい……まだ少し足りないわね」

結衣「うぅ……ヒッキー……生徒会で頑張ってるかな?」

雪乃「比企谷くんは文句は言っていてもやる時はやるわ、大丈夫よ」

結衣「ゆきのんも何だかんだでヒッキーを信じているんだね……えへへ」ボソッ

雪乃「それにしても、まさか城廻先輩と一色さんが手を組むとはね……」

結衣「1ヶ月もヒッキーが生徒会に手伝いに取られるなんて思わなかったよ」

雪乃「まぁ協定どおり邪魔はしない決まりだもの、しょうがないわ」

結衣「貸し出し期間が終わったらヒッキー、ちゃんと奉仕部に戻ってくるよね?」

雪乃「もちろんよ。比企谷くんは奉仕部の一員だもの」

結衣「うんっ、そうだよね!」

雪乃・結衣「……………………はぁ」

雪乃「でも比企谷くんが居ないからこそ出来ることがあるわ」

結衣「だね! あたしもちゃんと持ってきたよっ!」ゴソゴソ

雪乃「それじゃあ小町さんが来るまで楽しみましょうか?」スッ

結衣「うんっ!」




雪乃「すんすん……すぅーはぁー…………比企谷くんの匂い///」クンカクンカ

結衣「ヒッキーの上着……えへへ……ヒッキーの匂いがする///」クンカクンカ

雪乃「このシャツが800ポイントで1週間レンタルなのよね」クンカクンカ

結衣「ポイントを倍使えば貰えるなんて凄いシステムだよね」クンカクンカ

雪乃「由比ヶ浜さんがこの前交換した比企谷くんの体操服はどうしてるかしら?」

結衣「あれ? 寝る前に楽しんでるよ? ゆきのんのシャツは?」クンカクンカ

雪乃「パンさんのぬいぐるみに着せて抱いて寝てるわ///」クンカクンカ

結衣「あー、それも良いなぁ。でもポイント貯めないとだし……」

雪乃「そうね。今日の小町さんの発表しだいでは無駄遣いは出来ないわね」

結衣「あたし先週は1000ポイントだったからなぁ……やっぱり今回はレンタルで……むむむ」

雪乃「私は先週と同じぐらいならシャツと交換かしら。パジャマにしたいから」

結衣「ヒッキーのシャツ……ヒッキーに包まれて……そっちも捨てがたいかもっ!」

沙希「邪魔するよ」ガラガラ

結衣「あっ、川崎さん」クンカクンカ

雪乃「はぁ……入るときはノックしてもらえないかしら」クンカクンカ

沙希「それは悪かったね……それにしてもあんたら、その服って比企谷のだよね?」

結衣・雪乃「……………………」クンカクンカ




沙希「それじゃあ、あたしも混ぜてもらおうかな」スッ

結衣「それはヒッキーが子供の頃着てた服……やるね、川崎さん!」

雪乃「ふふっ……紅茶淹れるわ」

沙希「どうも」クンカクンカ

結衣「それって子供の頃だからもう増えないし、数が限られてるんだよね」

雪乃「確か……交換で4000ポイントだったかしら」

沙希「ま、昔のだから匂いは弱いんだけどね。でもこれがあるから」スッ

結衣「ヒッキーの子供の頃の写真……ごくり」

雪乃「写真を見ながら楽しむ……想像力が試されるわね」

沙希「あたし的には涙目で『お姉ちゃん……』ってのを想像するのがベストかな」

結衣・雪乃「!!」

沙希「シチュエーションもいろいろあるしね」クンカクンカ

結衣「『お姉ちゃん……1人じゃ寂しいから一緒に寝て?』……ふへへ///」

雪乃「『お姉ちゃん……僕帰りたくない……』……うふふ///」

沙希「あんたら……人に見せられない顔してるよ」

結衣「え? そんなことないよー。よし! 今日の夜はこれでイこう!」

雪乃「あの比企谷くんが……じゅるり」

沙希「1人は戻ってこないし……ま、良いけど」クンカクンカ

静「揃っているかね?」ガラガラ


結衣「うーん、そうすると今日は何と交換するのが良いんだろ……むむむ」

沙希「すぅー……はぁ……すぅー……はぁ」

雪乃「大丈夫よ、お姉ちゃんが面倒見てあげるから……うふふ」

静「何だこれ……何だこれ……」

結衣「あっ、平塚先生」

静「う、うむ。これはどういう状況なのかね? 特に雪ノ下は……」

結衣「えっ? ゆきのん? うわっ!? ゆきのんの顔がでれのんにっ!?」

雪乃「はっ!? …………どうかしたのかしら、由比ヶ浜さん」キリッ

結衣「う、うん……何でもない」

雪乃「そう? なら良いのだけれど……どうして目を合わせないのかしら?」

結衣「あ、あのですね。始まるまで時間があるので……」

雪乃「由比ヶ浜さん? ねぇ、聞いてる? どうして目を」グイグイ

静「ふむ、何となくだがわかった。ならば仕方が無いな」

結衣「はぁ……ヒッキー(本物)に会いたいなぁ」

雪乃「私と違って由比ヶ浜さんと川崎さんは教室で会えるから良いじゃない」プイッ

沙希「あ、会えるからって別に……その、会話とか……恥ずかしいし///」

結衣「そ、そうだよっ、みんなの前でとか……///」

静(今さらそこを恥ずかしがるかね……どれ、私は比企谷のパンツを)クンカクンカ

雪乃「私は我慢できなくて休み時間の度に見に行っているというのに……」ムスー

沙希「何で拗ねてんの……あんたのキャラじゃないだろうに」

結衣「ゆきのーん、拗ねないでよー」ナデナデ

静(うっはっ、この匂い堪らん! 6000ポイントの価値があるなっ!)スーハスーハ

結衣「でもヒッキー元気かな? 寂しくて泣いてないかな?」ナデナデ

雪乃「はぁ……これが由比ヶ浜さんでは無くて比企谷くんのナデナデだったら」

結衣「ひどっ!?」ガーン

沙希「比企谷は教室だと寝たふりしてるからね。元気かどうかは……」

雪乃「比企谷くんの汗でも舐められれば体調くらいわかるのに……」

結衣「ゆきのん……」

沙希「雪ノ下……」



結衣・沙希「わかるなー、その気持ち」

静「比企谷なら生徒会で頑張っていたぞ? 目は相変わらず死んでいたが」

雪乃・結衣・沙希「!!!」

雪乃「何で平塚先生が生徒会の様子を知っているのですか?」

結衣「邪魔しちゃいけないんですよ、先生!」

静「なぁに、私は教師だからな。新しい生徒会の様子ぐらい見るさ」ドヤァ

雪乃「くっ」

沙希「ちっ」

結衣「ずるいっ!」

静「いやぁ……これも仕事だからなぁ。毎日行かないとなぁ」ニヤニヤ

雪乃「それなら依頼された奉仕部としても見に行くべきですよね」

結衣「そうだそうだっ! ゆきのん良いこと言った!」

沙希「それなら比企谷に相談されたあたしも見に行くべきだよね」

静「いやいや、そう何人も行っては邪魔になるだろう。私が必要なら判断するさ」

結衣「ぐぬぬ……」

雪乃「はぁ……教師と言う立場を利用するなんて」

沙希「この先生は大人として恥ずかしく無いのか?」

静「どんな手を使おうが……最終的に……勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」

結衣「うわぁ……先生それで良いの?」

めぐり「失礼しまーす」ガラガラ

いろは「どもどもー」

結衣「あ、城廻先輩にいろはちゃん」

雪乃「はぁ……何でうちの部に来る人はノックをしないのかしら」

めぐり「あ、ごめんなさい。雪ノ下さん、次から気を付けるね?」

いろは「細かいですねー。比企谷先輩が文句言いたくなるのもわかりますよ」

雪乃・結衣「!?」

雪乃「…………どういうことかしら?」

いろは「え~? 生徒会で話題が奉仕部のことになったときにいろいろ言ってましたよ?」

結衣「ほ、ホントですか? 城廻先輩っ!?」

めぐり「えっ? う、うん……文句言っていたのはホントかなぁ?」

結衣「ヒッキーひどいっ!」

雪乃「比企谷くん……」

めぐり(比企谷くん文句言いつつ、楽しそうだったけど)

静「その比企谷はどうした? 君たち2人がここに居るのなら帰ったのかね?」

いろは「いえいえ、先輩は今頃文句言いつつ1人で仕事してますよ? 死んだ目で」

結衣「ちょっ!? ヒッキーっ……って死んだ目はいつものことだ」

めぐり「比企谷くんって文句言ってもちゃんと仕事してくれるし、良い子だよね」

沙希「何かその言い方だと比企谷を利用してるだけに聞こえるよね」

めぐり「えっ!? そんなこと無いよー、これでも感謝しているんだよ?」

いろは「そうですよー、先輩と仕事するの楽しいですし~」ニヤニヤ

めぐり「うんっ、そうだね。比企谷くん面白いし」

雪乃「…………我慢よ、あと少しで戻ってくるわけだし」グググ

結衣「うぅ……ヒッキー戻ってくるよね?」

いろは「思ったんですけどー、ポイントって先輩と接点が多いほど稼げますよね?」

雪乃「はっ!? い、言われてみれば……」

沙希「そりゃ……稼ぐチャンスはあるけど……」

静「もっともだな。ただし、ポイントの判定は比企谷の妹がするわけだが」

結衣「えっと……何で稼げるの? うん?」

雪乃「はぁ……由比ヶ浜さん、ポイントがどの様につくか理解しているかしら?」

結衣「うん! 小町ちゃんがヒッキーの一週間の様子からポイントつけるんだよね?」

静「詳しくは我々との様子、だがね。比企谷の印象次第だ」

雪乃「比企谷くんと会っていれば比企谷くんの私たちの印象も残るわよね?」

結衣「うんうん、なるほどなるほど?」

雪乃「そう、つまり小町さんが調べたときに私たちのことが出てくることが?」

結衣「増える!」

雪乃「ということはそれがプラスの印象ならポイントも?」

結衣「増える!! そっかぁ……って最近ヒッキーと喋ってない!?」

雪乃「そういうことよ。生徒会に取られてなければ……」

沙希「ま、あたしは奉仕部だろうが生徒会だろうが変わらないけどね」

静「喋って無くても印象が悪くなっていなければポイントは貰えるだろうがな」

めぐり「あっ、私は今週比企谷くんといっぱいお喋りしたよ?」

雪乃・結衣・沙希「……あ、そうですか」

いろは「2人のポイント合わせて生徒会にレンタルして良かったですよねー」

めぐり「うん、またポイント貯めなきゃね」

いろは「ポイント倍で生徒会に貰えるなら良いんですけどー」

めぐり「レンタルまでしか無いんだよね、残念」

結衣「ゆ、ゆきのんっ、ヒッキーが取られちゃう!!」

雪乃「だ、だ、だいちょ……大丈夫よ……す、すぐには貯まらないもの」

沙希「雪ノ下……声、震えてるよ」

いろは「それで先輩たちは何をやっているんですか?」

めぐり「小町ちゃんはまだ来てないみたいだけど」キョロキョロ

雪乃「……見てわからないかしら?」クンカクンカ

結衣「2人も立ってないで座ったらどうかな?」クンカクンカ

沙希「…………2人は手ぶら、みたいだね」クンカクンカ

静「これは私のだからなっ、貸さないからなっ!」クンカクンカ

めぐり「はぁー、何か凄い光景だよね……みんなして嗅いでるなんて」

いろは「ふふっ」

雪乃「何がおかしいのかしら、一色さん」

いろは「いえー、そんな残り香だけで満足しているなんてお手軽ですね」

雪乃・結衣・沙希・静「」イラッ

いろは「わたしはやっぱり実物じゃないと駄目ですね。わたしはさっきまで――」

小町「やっはろー! 遅れてすみません……おっ?」ガラガラ

結衣「小町ちゃん! やっはろー!」

静「遅かったな、どうかしたかね?」

小町「いえいえ、ちょっと人と会う約束がありましてー」

めぐり「約束があるんじゃしょうがないよ。ね、みんな?」

沙希「その約束の人って大志じゃないよね?」

小町「違いますよ? それでこの空気どうかしたんですかね?」

めぐり「空気って……あれ?」

雪乃「………………」ゴゴゴ

いろは「………………」ビクビク

結衣「小町ちゃん、小町ちゃん。あのね……」ゴニョゴニョ

小町「ふんふん、なるほどなるほど、ほうほう」

静「一色も雪ノ下相手では分が悪いだろうに……」

小町「一色さん、こんなところに風呂上りのお兄ちゃんの写真があるんですが――」

雪乃・結衣・沙希・静・いろは「!!」ガタッ

めぐり「えっ、比企谷くんの? 見たい見たい!」

雪乃「一色さん……」

いろは「はっ!?」

雪乃「ふっ、語るに落ちたわね。実物ではないとがなんだったかしら?」チラッ

いろは「うっ……」チラッ

雪乃「どうせポイントを使い切って何も出来ないだけなのでしょう?」チラッ

いろは「うぅ……」チラッ

結衣「あの……2人ともヒッキーの写真に注意向きすぎだから……」チラッ

沙希「緊張感もあったもんじゃないね」チラッ

静「比企谷妹! いくらだっ! それもポイントなのかっ!?」

めぐり「うわぁ、ほっこりしてる比企谷くんだー」

雪乃・結衣・沙希・いろは「見せて!」ダッ

小町「うわぁ……ここまで反応するなんて……小町の想像以上でした」

雪乃「ふぅ…………まさか風呂上りに猫と戯れている写真もあるなんて///」

結衣「ふぅ…………小町ちゃんはいつも見てるんだよね、良いなぁ///」

沙希「ふぅ…………脳内補完終了。これでいつでも楽しめる///」

いろは「ふぅ…………先輩かわいい///」

めぐり「こういう比企谷くんも良いよねー」

静「ひ、非売品……だと……くっ」

小町「まぁまぁみなさん落ち着いてください。まだ始まってないですよ?」

小町(みなさん写真一つで幸せそうだなぁ……)

雪乃「そ、そうね。少し一息入れましょうか」

静「そう、だな……少し興奮してしまったしな」

結衣「今日は新しいのあるのかな? 楽しみだなぁ」

沙希「あたしはいつもどおりかな」

いろは「うぅ……ポイント使い切っちゃいましたし今回は……」

めぐり「しょうがないよ、一色さん。また頑張って貯めよ?」

小町「小町的にはさっさとポイント貯めてお兄ちゃんとデートして欲しいんですけどね」

雪乃「2万ポイントで比企谷くんとのデートをセッティングしてくれる、のよね」

結衣「でもでも、交換するモノも捨てがたいし……」

沙希「ふ、2人っきりでデートとか……なに喋って良いかわからないし///」

いろは「ポイント……無いですし」

めぐり「比企谷くんとデートかぁ///」

静「ポイントに結婚があればどんな手を使おうが貯めるのだが……」

小町「さすがに小町も恋人とか結婚相手とか勝手に決められないのでー」

静「そうかー、……そうか」

結衣「平塚先生、さすがにそれは……」

小町「きっかけぐらいは手伝いますけどね。まずはデートとかどうです?」ピロリン

小町「おや、メールが……ふむふむ、今着いたみたいですね」

めぐり「小町ちゃん、誰からのメール?」

小町「ふふふ、実は今回特別ゲストが居るんですよ!」

結衣「ゲスト? 誰だろ……まさか優美子とか姫菜!?」

雪乃「比企谷くんの交友関係で……もしかして」

静「雪ノ下……残念ながらあいつ、だろうな」

沙希・めぐり・いろは「?」

小町「ではではー、本日のスペッシャルゲストはーこの人でーす!」


陽乃「ひゃっはろー!」バーン

結衣・めぐり「陽乃さん!?」

雪乃・静「やっぱり……」

陽乃「あれあれー? 雪乃ちゃんと静ちゃん、何で呆れた顔してるのかな?」

静「陽乃……お前も卒業したのだから少しは落ち着いたらどうだね」

陽乃「えー? 後輩が頑張ってるか先輩としては気になるじゃない」

めぐり「陽乃さんっ!」キラキラ

雪乃「嘘ばっかり……。姉さん、帰りなさい」

陽乃「雪乃ちゃん、酷いっ!?」

小町「まぁまぁ。陽乃さんのおかげで今日はみなさんにプレゼントがあるんですよ?」

静「陽乃、立っていないで座ったらどうだね? 疲れているだろう」キリッ

雪乃「姉さん、お茶を淹れるわ」キリッ

結衣「あ、あはは……平塚先生もゆきのんもわかりやすいなぁ」

いろは「それでプレゼントってなにかな? 比企谷先輩関連のものなんだよね?」

小町「ええ、もちのろんですよ! お金は陽乃さん持ちですよ?」

陽乃「えっへん。お姉ちゃん、雪乃ちゃんのために奮発したんだよ?」

雪乃「まったく姉さんったら」ソワソワ

静「ちゃんと全員分とは律儀なものだな」ソワソワ

結衣・めぐり「ありがとうございます! 陽乃さん!」ソワソワ

沙希・いろは「……ありがとう、ございます」ソワソワ

陽乃「お礼は感想と一緒で良いよ?」

小町「うっは、みなさん期待しまくりですねー。落ち着きが無いです」

結衣「そっ、それで何かな!? ヒッキーの私物とか!?」

陽乃「それじゃあ小町ちゃん? 発表しちゃって!」

小町「はいー、それではー発表しちゃいまーす!」

結衣・めぐり「わくわくどきどき」

小町「みなさんにー、今回プレゼントするのはー!」

雪乃・沙希「………………っ」グッ

小町「お兄ちゃんのー」

静・いろは「はぁはぁ……はぁはぁ」

小町「愛の囁き! ボイスCDー!! でーすっ!!」


雪乃・結衣・沙希・静・いろは・めぐり「はい?」

雪乃「はぁ……何かと思えば」

陽乃「あれ? 雪乃ちゃん嬉しくないのかな?」

雪乃「あの比企谷くんが愛を囁くなんてあるわけ無いじゃない」

陽乃「うん、まぁそうだよね。…………普通なら、ね」

結衣「ど、どういうことですか!?」

陽乃「比企谷くんにただ台詞を言わすだけなら難しくないんだよ?」ニヤッ

沙希「比企谷に無理矢理言わせたんだ……?」

陽乃「んっふっふ~。あとは機械でちょいちょい編集してねー」

いろは「で、でも聞いてみないとどれだけのものかわかりませんよね?」

陽乃「じゃあ聞いてみる?」

静「陽乃、もったいぶらずに聞かせたまえ!」

陽乃「静ちゃんも好きだねぇ。じゃあ欲しい人は1列に並んでくださーい」

雪乃・結衣・沙希・静・めぐり・いろは「……」ザザッ



小町「こ、小町ここまで一糸乱れない動きは始めてみました……」

陽乃「うんうん。ケンカも無く素早い動きだったね」

雪乃「姉さん、早く」ソワソワ

陽乃「うーん、雪乃ちゃんってこういう子だったかなぁ?」

小町「いえ……お兄ちゃんの影響なんじゃないですか? 何かすみません」

陽乃「それじゃあみんな行き渡ったかな? ……ってあら?」


雪乃「雪乃……愛してるだなんて……比企谷くん///」

結衣「えへへ……ヒッキーが名前で呼んでくれてる///」

沙希「か、かわいい……って言われても///」

静「比企谷……結婚しよ///」

いろは「もう先輩ったら……しょうがない人ですねぇ///」

めぐり「比企谷くん……そんな困るよぉ///」


小町「うん、もうみなさんお楽しみですね」

陽乃「こんなに喜んでもらえて頑張った甲斐があったよ」

小町「ちなみにどういった内容なんです? 小町、気になります!」

陽乃「えっとね、基本的にそれぞれの名前で好きだーとか言ってくれるんだけど」

小町「ほうほう」

陽乃「最後らへんだと今すぐ会ってキスをしたいっとかかなぁ?」

小町「き、キスですかぁ……お兄ちゃんと///」

陽乃「あはは、でも所詮作ったものだからねぇ。本気にしないよね?」

小町「あー、それがそのー」

陽乃「うん? あれ? 雪乃ちゃんたちは?」

小町「本気にしちゃった人たちが居るみたいですねぇ。出て行っちゃいましたよ」

陽乃「あちゃー」

八幡「ったく、手伝いで来てんのに何でここでもぼっちになってんの? 俺」

八幡「先輩も一色も用事があるなら今日は無しにすれば良いだろうに」

八幡「他の生徒会の奴らは何してんだよ……居ても気まずいけど」

八幡「俺は働きたくないんだけど……っと。こんなもんか」

八幡「とりあえず一段落か。……もう帰っちまおうかな」

八幡「ふぅ…………雪ノ下たちは今ごろ何してんのかね」

雪乃・結衣・沙希・静・めぐり・いろは「八幡っ!!」バーン

八幡「うおっ!? びっくりした!? お、お前らどうしたんだよ!?」

八幡「っていうか何で下の名前で呼んでんの? 俺を名前で呼んで良いのは戸塚だけなんだけど」

八幡「ん? 何でお前ら無言で近づいて来てんの? 何か怖いんだけど……」



このあと滅茶苦茶キスをされた

話が迷子になったので終わらせたんですけど使った時間が勿体無いので吐き出す
初めから迷子だった可能性が高い

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月15日 (火) 18:37:51   ID: fB1BGekM

おもろい

2 :  SS好きの774さん   2015年02月25日 (水) 12:04:51   ID: feBVdgSz

うん、かなり面白いよ!

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