とある禁書の殺人手帳 (86)
禁書の登場人物たちがデスノートを拾ったら……の話です。
なるべくサクサク読める長さにするつもりです。
希望の人物がいたら言ってみてください。書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442811401
・一方通行がデスノートを拾った場合
黒地に白い文字でDEATHNOTEと書いてあるノートを拾ったンだが…………。
一方通行「……名前を書いたらその人物が心臓麻痺で死ぬ、だァ? 胡散臭ェな」パラ
一方通行「って、40秒もまたねェといけねェのかよ……それは長い、いくらなンでも長すぎるなァ」パラパラ
一方通行「ちっ、せっかくこれで仕事が楽になると思ったンだが、こンなンじゃダメだな」ポイ
一方通行「…………」チラ
一方通行「…………やっぱり念のために拾っとくか……持ってても損はねェだろうし」スッ
一方通行「あとは打ち止めにお菓子買ってくンだったな」
一方通行「面倒くせェ……」カッツカッツ
一方通行「……? 気のせいか」
…………ジー
……黄泉川宅……
一方通行「帰った」ガチャ
打ち止め「キターってミサカはミサカはダイブをかましてみる!」ボスッ
バサッ
一方通行「ってェな……ほら、お菓子買ってきてやったからさっさとどけ」スッ
打ち止め「ダメー。あなたはまだ大切なことをしていないのです。しないとどかないよーってミサカはミサカはあなたの上でジタバター」バタバタ
一方通行「……ったく…………」
一方通行「ただいまァ。これでいいのか?」
打ち止め「うん。少し本気さが足りない気もするけどいいやってミサカはミサカはあなたの上からどいてあげてみる」
打ち止め「ん?」チラ
打ち止め「ねぇねぇ、これは何ってミサカはミサカはあなたが落とした黒いノートを掲げてみる」スッ
一方通行「……あ? それは、ただのノートだァ。ほら、返せ」
打ち止め「待って、これ見たことあるよってミサカはミサカは奪取でダッシュ!!」ダッ
一方通行「おい……」
一方通行(この世代は不幸の手紙とかが好みってワケかァ?)
打ち止め「いたいた!!」タッ
番外個体「うるさいんだけどー。今映画見てるんだから話しかけないでくれる?」ピッ
打ち止め「なんの映画?ってミサカはミサカは頭の中で予想を立てながらたずねてみる」
番外個体「そりゃ、デスノートに決まってるじゃん。今ネットワーク中で話題になってるでしょ」
番外個体「ま、ミサカはアニメの終わり方が一番好きなんだけどさ」
打ち止め「そう! それだ! これに見覚えはないかなってミサカはミサカはあの人から奪ってきたノートを差し出してみる」スッ
番外個体「んー、ホント、ミサカは邪魔するのは好きだけど、逆は嫌いなんだよね」チラ
番外個体「……お、おちび、これは…………」
番外個体「一方通行から取ってきたって言ってたよね?」
打ち止め「うん……」
番外個体「……ダメだ! そんなやり方じゃ世界はいい人間だけの世界にはならない!」
番外個体「おちび、これはしっかり言ってやらないとダメだ!」
打ち止め「そ、そうなの?ってミサカはミサカは疑問をあらわにしてみる」
番外個体「そりゃ犯罪者とはいえ人間なんだ。あいつが勝手に裁くなんて間違ってる!!」
打ち止め「あの人が、キラってやつなの?……ってミサカはミサカはあまりのことに驚きが隠せなくなってみたり」
番外個体「それを持ってるってことは間違いない。ここはミサカたちが止めるべきだ。さぁ、行くよ!」ダッ
打ち止め「お、おお!」ダッ
期待コメありがとうございます!
一方通行「……はァ、アイツも重くなったなァ……」ゴロン
一方通行「成長ってやつかァ?」ゴロン
ドタドタ
一方通行「……帰ってきたか」チラ
打ち止め「わわっ、まだ地面に伏せてるよ!ってミサカはミサカは焦りながらも報告してみたりぃ!!」
番外個体「気をつけな! もう目を持ってるかもしれないから。油断を誘って殺る気だ」サッ ヘルメット
打ち止め「ありがとう! ってミサカはミサカはヘルメットをかぶってみたり」
一方通行「……おィ、何やってンだ?」
打ち止め「ってミサカ達は元々顔知られてるんじゃ!ってミサカはミサカは忘れてた事実を告げてみる」
番外個体「それって無意味ってこと!? せっかくLのお面持ってきたのに! 殺されるの!?」
打ち止め「……よく考えたら、あの人は絶対にミサカたちを傷つけたりしないから。早く説得しよう?」
打ち止め「それにノートもこっちが持ってるんだからねってミサカはミサカはまだ幼い妹を落ち着かせてみる」
番外個体「う、そうだ。ちゃんと説得しないと」
一方通行「おいおい、返答なしかよォ。なンだ? お遊戯会の練習でもしてンのか?」
番外個体「……」チラ
打ち止め「……」コクリ
打ち止め「あなたがそんなことをするわけないってことは信じてるけど、聞いてほしいってミサカはミサカは口を開いてみる」
一方通行「なンだァ? 急に改まって」
番外個体「デスノートを使って新世界を創ろうなんて一方通行らしくないんだよ」
番外個体「どうせなら統括理事会ぶっ潰して世界を変えるって位してみなよ」
一方通行「デスノートだァ? 何を言いてェのかさっぱりなんだが」
打ち止め「これだよ! 心当たりがないとは言わせないからってミサカはミサカは逃げ道を塞いでみる」
一方通行「……あァ、それか。欲しいならやるけど……そんな話じゃなさそうだなァ」
番外個体「だから、デスノートで犯罪者を殺して犯罪のない世界を作ろうとするのはやめろって言ってんの!」
一方通行「…………おィ、もしかして、そのノートは本物なのかァ?」
打ち止め「当たり前でしょ。これは確実にリュークの文字だよってミサカはミサカは本物であると証明してみたり」
一方通行「リュークとかデスノートとかよくわからねェが、これで本当に殺せるンだとしたらマズイ」
一方通行(俺が持ってたらコイツらを人質にして奪おうとする連中が出てくるに違いねェ)
一方通行「焼いて処分するしかねェな」
打ち止め「……はぁ、やっぱりあなたはやってなかったんだねってミサカはミサカは安心したよ」
番外個体「…………焼くふりをして持ち帰るかもしれないからミサカは監視に行くけど、おちびはどうするの?」
打ち止め「はっ! そうだね、疑ってるわけじゃないけど行くよってミサカはミサカは靴を履いて待機してみる」
一方通行「ちっ、さっさと行くぞ」
一方通行(本物にしろ、偽物にしろ燃やしてコイツらに損はねェ)
一方通行「……それにしても、一体なンの能力者の仕業だァ?」ボソ
番外個体「死神に決まってるじゃん!!」
一方通行「え?」
……外……
一方通行(もしかして俺はバカにされてンのか?)カッツカッツ
一方通行(いや、番外個体はともかく打ち止めは嘘をつくのは得意じゃねェ)カッツカッツ
番外個体「魅上やミサミサに接触しないように気をつけなよ……」
番外個体「あ、でもまだ裁きをしてないから来ないか」パチパチ
一方通行「おィ、漏電してンぞ」
打ち止め「ち、違うよ! 漏電じゃなくて武者震いなんだよってミサカはミサカは震えてみる」
一方通行「いや、ノート燃やしに行くだけだろ? ンなピリピリする必要ねェよ」
一方通行「というか、どこまで行くつもりだァ? ここで燃やしても問題ねェよなァ」
番外個体「これだから素人は……そこらへんで燃やしてたらデスノート燃やしてるってバレるし」
一方通行(ンな深読みするやついねェよ!!)
……ゴミ処理場……
一方通行(はァ、本当ならこんなところにコイツらを連れてきたくはなかったンだがな…………)カッツカッツ
一方通行(表向きはゴミ処理場だが、その隅に存在する暗部の死体処理機。そン中に突っ込めば欠片すら残らねぇはずだァ)カッツカッツ
打ち止め「……な、なんだか薄暗いねってミサカはミサカは不安に駆られてみる」
番外個体「駆られてみるって器用なもんだね。ま、ミサカはこれくらいじゃなんともないけどさ」ハッ
一方通行「この辺はあぶねェから気をつけろ。何かあってからじゃ遅いからな」カッツカッツ
打ち止め「りょ、了解ってミサカはミサカはやっぱり怖いよってあなたにくっついてみる」ギュ
一方通行「……番外個体も離れンじゃねェぞ」
番外個体「まぁ、それが正しいよね」タッ
一方通行「ここだ」
番外個体「……ひさびさだわ、この感じ」
一方通行「……ノート貸せ」ガシャン
番外個体「はいよ」スッ
一方通行「……」ポイッ ガシャン
一方通行「これだったか」ポチ
打ち止め「……これでデスノートはなくなったの? ってミサカはミサカはあなたにたずねてみる」
一方通行「俺はデスノートなンて知らねェから分からねェが」
一方通行「能力でノートに殺人の力を付加できる野郎がいるのだとしたらまだあるンだろうな」
番外個体「だから能力者じゃなくて、死神だってば」
一方通行「死神なんて非現実的じゃねェか。存在しねェモノに押し付けてンな」
ピー
一方通行「終わったみてェだな」ガシャン
打ち止め「待って! ミサカがちゃんと灰になってるか確認するからってミサカはミサカは身を乗り出してみる」
一方通行「別にいいが、気をつけろよォ」
番外個体「死神は存在するのになぁ」ムムム
打ち止め「大丈夫! ちゃんと灰になってたよってミサカはミサカは報告してみる」
一方通行「それは良かったな。じゃあさっさとこんなところからは出るぞ」カッツカッツ
番外個体「了解ー。でも本当に死神はいるんだけどねぇ」
打ち止め「もういいんじゃないかな。とりあえずデスノートは無くなったんだからってミサカはミサカは番外個体をなだめてみる」
……外……
一方通行「そォいえば、なんで死神なンていると思ったんだよ」カッツカッツ
番外個体「それは…………帰ったら見せようじゃないか。映画でいいよね」
打ち止め「賛成!ってミサカはミサカは右手を挙げてみたり」
一方通行「そォか。ならポップコーンと飲み物でも買って帰るかァ」カッツカッツ
打ち止め「ミサカはポテトチップスがいいなってミサカはミサカは要求しますー!」
番外個体「ミサカはツマミと酒でいい」
一方通行「オマエはまだ未成年だろォが」カッツカッツ
番外個体「ちっ、ならスーパーで決めるとしよう」
打ち止め「やっぱりミサカもそうするってミサカはミサカは変更を要求してみたり」
一方通行「じゃあ行くか」カッツカッツ
…………ジー
一方通行の場合、終了です。
次は誰がいいかな……
・上条さんがデスノートを拾った場合
インデックス、全く訳せないんだよ、これ。
〜〜〜帰宅途中〜〜〜
土御門「……そういやカミやん」
上条「何だ?」
土御門「昨日の最終回は見たかにゃー?」
上条「最終回? WORKINGならみたけど」
土御門「いや、WORKINGは終わってないぜぃ。俺が言いたいのは、デスノート!」
上条「えー、デスノート?」
土御門「その反応は見てないってことか?」
上条「まあ、ドラマは夜遅いかなーって思ったからな。インデックスも寝る時間だしさ」
土御門「もったいないことを……まぁ、見たくなったら俺のとこに来てくれ。全部録画してある」
上条「へぇ、じゃあシルバーウィーク入ったら見に行こうかな」
土御門「おうおう! その時はあの本も貸してやるぜい」
上条「おおおおお!! 恩に着る、土御門!」
土御門「こっちもカミやんにはお世話になってるからにゃー。おっと、そろそろ時間か」チッ
上条「時間?」
土御門「えっと……そろそろ行かないととらのあながしまっちゃうってことぜよ」
上条「あ、なるほど。じゃあさっさと行かないとな」
土御門「おう、それじゃあまた明日だにゃー」ダッ
上条「いいものあったら貸してくれよー」
~~~~~~~~
上条「…………デスノートか……聞いた事はあるけど、見たことはあったのかな」
上条「そういえば本棚にあったっけ
上条「……帰ったら読んでみるか」ジツヨウエイタンゴレベル3
上条「property、所有物…か」
バサッ
上条「…………ん?」
上条「なんだ、これ?」ヒダリテヒョイ
上条「デス、ノート……」ジー
上条「……デスノート」ペタペタ
上条「デスノート!!」デデン
上条「読めた! じゃなくて、これって土御門が言ってたやつか?」パラパラ
上条「うへ、全部英語か……読む気失せるな」
上条「仕方ない、インデックスにでも訳してもらうか。死のノートって不吉だしな」スッ
???「あの右手はヤバいな」
???「一冊はもう燃やされちゃったからなぁ……」
???「まだ使ってないけど接触するか」バサッ
上条「とりあえず実用英単語の効果を確認するためにも簡単なとこだけ訳してみるか」
上条「敵に言語合わせてもらうのはやっぱり恥ずかしいもんな」パラパラ
上条「ハウトゥーユーズイット、どのようにそれを使うか、か」
上条「その人間のもの、名前、書かれるこのノート……駄目かも」
???「よお」
上条「ん? また珍しい見た目の方が……学園都市の人ではないですよね?」
上条「見た目的に魔術師と言われた方が納得いくもんな」
???「……俺は死神のリュークだ」
上条「はいはい。で目的は何なんだよ。学園都市をぶっ壊すーとかだったら容赦しないからな」パラパラ
リューク「ええ、驚かないのか?」
上条「そういうのは慣れてるからな」
リューク「そ、そうか」
上条「で、目的は何なんだよ。魔術師が観光でここに来るとは思えないし」
リューク(魔術師ってなんだよ?)
リューク「魔術師ってのは面白い人間なのか?」
上条「話を逸らしても無駄だぞ。お前の方がよく知ってるだろ、魔術師については」
リューク(人間ってめんどくさっ)
リューク「だから魔術師じゃないから」
上条「……じゃあ何者なんだよ」
リューク「死神だって言っただろ!!」
上条「……怪しい」
リューク「このノートの死神だ。元の持ち主だ」
上条「…………え、じゃあ訳せるか?」
リューク「まあ、書いたの俺だし」
上条「よし、じゃあ、説明してくれ」
リューク「……もう魔術師とか言うなよ」
上条「もちろん」
リューク「……はぁ、このノートに名前を書かれた人間は死ぬ……」パラパラ
死神は無邪気、なんでしょうかね?
……とある高校・学生寮……
上条「ただいまー」ガチャ
インデックス「おかえり、とうまー」ダダッ
リューク「ご飯はどうするんだ?」
上条「分かってる。ご飯は今から作るから」
インデックス「え、私はまだ何も言ってないんだよ!」
上条「ん? じゃあご飯いらないか?」
リューク「死神は基本的に食べ物を口にしないからな」
インデックス「そんなこと言ってないもん!」
インデックス「これじゃあ私がとうまのことをご飯製造機としか思ってないみたいに見えるんだよ」
上条(実際半分くらいはそう思ってるよな……)
上条「そんなことないって。俺がご飯製造機であることは間違いないけど、誰もインデックスがそんなこと思ってるなんて思わない……と思うぞ」
インデックス「むー、今日のとうまは少しおかしいんだよ。何か悪いものでも食べたのかな」
上条「心配してくれるのはありがたいけど、今日はお前と同じものしか食べてないぞ?」
インデックス「なら食べ物じゃないね……もしかして、また何かあったの?」
上条「……あったといえば、あったな」
インデックス「えっ、大丈夫なの? とうま?」
上条「こんなノートを拾ってな。変なのが見えるんだ」
インデックス「……私も触っていいかな?」
上条「別にいいけど……な?」
リューク「俺もどうでもいいな」
上条「いいってさ。はい」スッ
インデックス「やっぱり……あなたはリュークであってるかな」ジー
リューク「おお! よくご存じで。よろしくな」
インデックス「出来ればよろしくしたくないんだよ」
上条「ん? なんでリュークのこと知ってるんだ?」
上条「まさか、やっぱり魔術サイドだったのか? このノートに触れた人物じゃないと姿が見えない、みたいな魔術を使うタイプの」
インデックス「違うんだよ。これは魔術とは一切関係ないんだよ」
リューク「だから言ったろ」
上条「でも……科学でも……まさか風斬みたいにAIM拡散力場の……」
リューク「普通の死神だ。死神界から来たんだ」
インデックス「多分学園都市の技術でもないと思うよ」
上条「……分からないけど、できればよろしくしたくないって言ったよな」
インデックス「うん。死神だもん」
リューク「ひどい言われようだ」
インデックス「死神、いや、デスノートを使った人間は必ず不幸になるの」
上条「これ以上不幸になるんでせうか!!」
インデックス「そうだよね、リューク?」
リューク「まあ、俺は不幸にならない人間を見たことが無いのは確かだ」
インデックス「私もこの前デスノート見たんだけど、やっぱり主人公は不幸だった」
上条「大丈夫だって。俺はこれを使う気なんてさらさらないからな」
上条「俺には人を殺すことなんてできない……」
インデックス「それなら今すぐそのノートをもとあった場所に捨ててきた方がいいんだよ」
インデックス「どんな人間でもつい使ってみたくなっちゃう魔力があるから」
上条「……分かった。確かに絶対に使わないなんて言いきれないな」ダッ
リューク「と、トウマ!!」ビューン
……もとあった場所……
リューク「本当に捨ててもいいのか?」
上条「そのつもりで来たんだから」
リューク「……デスノートの記憶は消えてしまうがいいな?」
上条「ああ、それでも捨てる」
リューク「そうか……分かった」
上条「そんなノートで殺しができるなんて幻想をぶち殺す!!」ミギテ
リューク「え!!」
パキン
上条「じゃあな、リューク」
上条「こんなノートはここにあるべきじゃないんだ」
こんな感じです。
命の神……なんだか格上って感じがしますね
ノートだけぶち殺しました。
説明不足ですみません
そういうことになります
今日はこれでおしまいです。
・ローラがデスノートを拾った場合
ステイル! こんなものを拾いにけりなのよ!!
……聖ジョージ大聖堂……
ローラ「ステイル! ステイルー! どこに行きにけるの?」
ステイル「……何のようですか、最大主教」ハァ
ローラ「これを見るべしよ!」ジャン
ステイル「……デスノート? 霊装か何かですか?」
ローラ「よく分かったわね。そう。それは死神のものなりよ」
ステイル「…………死神、ですか? 死を司る天使に対応させた霊装みたいなもの、ですか?」
ローラ「いいえ、違いしものよ。それがノートの形をしているなんて考えられずよ」
ローラ「そもそも、このノートは霊装などではなきのよ」
ステイル「それではそれは何なんです?」
ローラ「だからデスノートだと言ってるのでありけりよ」
ステイル「意味を理解しづらいんで日本語やめてもらえますか?」
ローラ「それはできない相談たりよ。なぜなら、それが私のアイデンティティなるのだから!!」
ステイル(いいかがんにしろ、最大主教!)
ローラ「これをどうやって使おうか迷いけるのよ……」
ステイル「なんだか不吉な名前ですし捨てた方がよろしいのでは?」
ローラ「そんなにもったいない事はできずなによ!!」
ステイル「貸してください」
ローラ「はい」スッ
ステイル「最大主教……これ説明を読みましたか?」
ローラ「もちろんなのよ。まさか私が英語を読めないとでも思いたりしなのかしら?」
ステイル「イギリスなんですからそこを疑ってるわけじゃありません」
ローラ「それじゃあ何を疑っていたりなの?」
ステイル「これ、人を殺すノートじゃないですか」
ローラ「それくらい知ってるべしよ」
ステイル「じゃあ捨てるべきでしょう!」
ローラ「本物か確かめるのも私の大事な仕事なりよ」
ステイル「……それで、誰を書くつもりですか?」ハア
ローラ「まあ試しだから……アレイスターかしら」
ステイル「え」
ローラ「何かおかしなことでもありにけりかしら?」カリカリ
ステイル「それはまずいのでは……」
ローラ「もう遅いわ。書きけりよ。39、40!」
ステイル「えええええ! 本当に何やってるんですか、最大主教!!」
ローラ「とりあえず学園都市の上層部に連絡を取るとするべしね」ピ
ローラ「……」
アレイスター『突然何の用だ?』
ローラ「え……っと」
ローラ(なぜ生きたりなの?)
アレイスター『?』
ローラ「……この前デスノートとかいいしものを拾いけるのだけど、何か心当たりはありけりかしら」
アレイスター『……そっちにもあるのか』
ローラ「そっちにも? まさか学園都市にも……」
アレイスター『ああ。私は見たことが無いが、死神という知能を持った物がついてくるらしい』
ローラ「死神がついてくる……私の方は試させにけれど、死人はでない、死神も現れぬものなりよ」
アレイスター『ならばそれは偽物だろう』
ローラ「……なるほど」
ローラ(そういうことね)
アレイスター『こっちはデスノートの対応に忙しいから切らせてもらうぞ』
ローラ「調査に行くわ」
アレイスター『ん? 魔術師を送り込むということか?』
ローラ「そうよ。魔術的なものなりかもしれないから」
アレイスター『まあ、別に構わないが、派手な動きは控えてくれ』
ローラ「あたりまえたりよ。基本隠密行動すべしなのだから」
アレイスター『……では一つだけヒントを言っておこう』
ローラ「気まぐれなりかしら? ありがたく聞くべしね」
アレイスター『現在この世に存在するノートは最大で4冊だ』
ローラ「6冊までしか存在できない、のルールたりね」
ローラ「なぜ4冊しかあらずなの」
アレイスター『それは自分で考えるんだな』
ローラ「それもそうね。あまり手を借りるのも控えるべしね」
アレイスター『あと一つ、ノートはどのような技術かは分からないが、カメラには映らないのだ』
ローラ「その忠告は不要なりよ。そんな方法で探す気はあらずだから」
アレイスター『そうか……あと、その日本語やめてくれ』
ローラ「アイデンティティ!!」ブチ
ステイル「……どうでした? 生きていたようですが」
ローラ「絶対にデスノートを手に入れるべしね」ボソ
ステイル「?」
ローラ「このノートは偽物だったなりよ」
ステイル「まあ、不幸の手紙みたいなものですしね」
ローラ「違いけりよ、ステイル」
ステイル「何が言いたいんですか」
ローラ「本物は学園都市にあるわ。断言はせざりけれど、あの言い方は間違いない」
ステイル「は、はあ」
むしろアレイスターがデスノートで死ぬのかが疑問ですね
ローラ「と、いうことで、日本へ行くのよ! ステイル!!」ビシ
ステイル「へ?」
ローラ「必ずデスノートをもって帰ってこいなのよ。誰と行ってもよいから」
ステイル「が、学園都市へ行くってことですか?」
ローラ「そう。さ、分かったらさっさと行くべきなのよ」
ステイル「えええ! 突然すぎませんか!」
ローラ「時間が余ったら禁書目録に会ってもよいわよ」
ステイル「仕方ありませんね。神裂でも連れて行ってきます」
ローラ「それならさっさと行くのよ」
かなり駆け足気味になってしまいました……
・神裂がデスノートをなくした場合
ない、ない! こんなのがばれたら痛い子だと思われてしまう!!
……イギリス清教・女子寮……
神裂(一昨日夜なべして作ったデスノートが……無いです)
神裂(ただ夜神月の気分を味わいたかっただけ、ジェバンニの気分を味わいたかっただけなのに)
神裂(もう……私の方が不幸だー、じゃないですか)
神裂(やっぱりスリルを味わうために持ち出したのがまずかったのでしょうか)
神裂(……しかし、昨日は様々なところをうろうろしたましたし、どこで落としたか見当がつかない……)
神裂「はあ……」
オルソラ「おはようございますー」
神裂「ひはっ! お、オルソラですか」
オルソラ「どうしたんですか? 何かを一生懸命探しているようでしたから」
神裂「だ、誰にも言ってませんよね」
オルソラ「は、そういえば朝食の時間ですから、呼びに来たんです」
神裂「……え? あ、そうなんですか」
オルソラ「誰にも言ってませんよ。何かあったのですか?」
神裂「……いえ、もう見つかったので、大丈夫です」
オルソラ「そうですか、なら朝食に行きましょう」
……女子寮・食堂……
オルソラ「それで、昨日大きい犬にほえられまして……」
神裂「……そ、そうですね」ソワソワ
オルソラ「なんだか上の空ですね」
神裂「そそそ、そんなことないですよ。はははは」
オルソラ「そうですか? そういうのでしたらそういうことにしておきます」
アンジェレネ「どうしたんですかー? 神裂さん調子でも悪いんですか?」ガタ
神裂「いい、いえ、全然。むしろ最高ですよ。もうぴんぴんです」
ルチア「反応がおかしいと思うのですが。あとシスター・アンジェレネ、食事中に立ち上がらない」
アンジェレネ「あ、忘れてました……」
アニェーゼ「……そういえば昨日変なものを拾ったんですよね」
アンジェレネ「もぐもぐ……何を拾ったんですか?」
神裂(拾った、変なものを……?)
アニェーゼ「ききたいですかね?」
アンジェレネ「聞きたいですー!!」
アニェーゼ「真っ黒のノートなんですよ」
アンジェレネ「ええ、それは気味悪いですね」
神裂「あの……」
アニェーゼ「ん? なんでしょう?」
神裂「見せてもらえませんか、そのノート」
アニェーゼ「え、ええ。いいですけど」
オルソラ「良かったですね。手がかりがm」モガガガ
神裂「ええーっと、オルソラは何を言っているんでしょう」
ルチア「手がかりとは何ですか?」
神裂「え、っと、どういう事でしょうね。ははは」
アニェーゼ「そうだ、いいこと思い付いちまいました」
神裂(とてつもなく嫌な予感)
アニェーゼ「隠していること、話してください」ニヤ
アニェーゼ「そうしたら何でもしましょう。それでいいっすよね、シスター・アンジェレネ、シスター・ルチア?」
ルチア「……なにかよく分かりませんが、いいでしょう」
アンジェレネ「もちろんです!! 聞きたいですし」
神裂「オルソラあああああああああああああ!!!!」
神裂「うう……言えばいいんですよね」
アニェーゼ「ええ」ニコニコ
オルソラ「どうやら聞かれたくないみたいですし、私は朝食当番に戻りますね」スタスタ
神裂「はぁ……分かりました」
アニェーゼ「どうぞ」ワクワク
今日はここまでです。
神裂「デスノートって知ってますか?」
アニェーゼ「んー、聞いた事はありますけど……二人はどうですか」
ルチア「私も聞いた事はありますね。詳しくは知りませんが」
アンジェレネ「見たことありますよー! この前のドラマとかもよかったですよねー」
神裂「はい、そのデスノートです」
アニェーゼ「それがどうかしたんですか」
神裂「ええ……デスノートに憧れて自作したんですよ。ペンキとキャンパスノートで」
アンジェレネ「なるほど……」
アニェーゼ「作った……んですか……」ククッ
ルチア「ふっ、ふふふっ」
神裂「ううっ、それをどこかでなくしてしまって……」
アニェーゼ「それで探していると」
神裂「ええ……」
アニェーゼ「ふう、じゃあ私が持ってるノートは違いますね……ただの表紙が黒いだけのノートですし」
神裂「そ、そうですか」
アニェーゼ「あ、でも話してくれましたし、力にはなりましょう」
神裂「うう、よろしくお願いします……」
アニェーゼ「とりあえずあなたのことは隠して、私の部隊に黒いノートの情報提供を求めてみるってことで」
アンジェレネ「じゃあ、私は普通に探すのを手伝いますよ」
神裂「ありがたいです。でも、もう一人くらい増員してもらえませんか」
アニェーゼ「それならシスター・ルチア、あなたは神裂さんと共に捜索に当たってください」
ルチア「え、私もですか!?」
アニェーゼ「……あの事バラしますよ?」
ルチア「探しましょう。さ、シスター・アンジェレネ、食事はもう終わりです」
アンジェレネ「ええ、それは横暴ですよ!!」
ルチア「横暴で結構。さ、自分でできないようなら私がやりますよ」
アンジェレネ「ふえええ、食べ物の恨みは怖いんですから!!」
ドンガラガッシャーン
今日はここまでです。
週一くらいで更新するつもりです。
アニェーゼ「……人員は貸したわけですから、頑張って下さいよ」
アニェーゼ「私たちの労働が徒労に終わるなんて耐えられねぇですから」
神裂「ええ、非常に心強い。オルソラにも協力してもらいますかね……」
アニェーゼ「いやー、やめといた方がいいんじゃないですか?」
神裂「何故でしょう」
アニェーゼ「あなたも知ってるでしょうが、どう秘密をバラされるか分かったもんじゃないですよ」
アニェーゼ「いや、違うな……彼女自身も気づかないうちに口走ってしまうって感じですか」
神裂「……それもそうですね。いちいち気にしている余裕もないですし」
ルチア「それでは探しに行きましょうか」スック
神裂「まだアンジェレネが食べているみたいですけどいいんですか?」
アンジェレネ「そうですよ!! まだ食べてますぅ」ガガガガ
神裂「効果音おかしくないですか?」
アンジェレネ「急いでるんで」
ルチア「……はあ、仕方ありません。シスター・アンジェレネ、食べ終わったら神裂さんの部屋に来ること」
ルチア「私たちは先に行って調べてますから」
アンジェレネ「わ、分かりました。ふふっ、これでデザートお代わりできますね……」ボソッ
ルチア「最後の一言は聞かなかったことにしておくので、出来る限り急ぐこと」
アンジェレネ「は、はい!!」
……女子寮・廊下……
神裂「部下の掌握のうまさはアニェーゼ譲りですか?」
ルチア「それくらいは出来て当然です。これでも私は結構古参なんで」
神裂「なるほど……そこは私も見習いたいものです」キョロキョロ
ルチア「天草式、ですか貴女もまとめる側でしたよね」
神裂「ははっ、トップなんて形だけですよ」
ルチア「そうですか」
五和「おはようございます、ルチアさん、女教主」
神裂「は、五和ですか。おはようございます」
ルチア「おはようございます。少しお伺いしたいことがあるのですが、いいですか?」
五和「は、はあ、私にですか?」
神裂「……そうですね。昨日今日の間に黒いノートは見かけませんでしたか?」
五和「黒いノート……ですか?」
ルチア「ええ」
五和「うーん、すみません。見てないです」
神裂「まあそううまくはいきませんか。ありがとうございます」
五和「あの、天草式の皆にも聞いておきましょうか?」
神裂「それができるのならぜひお願いします」
五和「はい! 有力な情報が掴めたら報告しますね!」タッ
ルチア「……詳しい事情を聴かなくても率先してトップのために動ける」
ルチア「貴女の方が部下の掌握はうまいのでは?」
神裂「そうですかね……? お国柄っていうところもあるかと」
ルチア「なるほど」
ギルガメッシュ「我はどうでもいいのだが、中の雑種どもの命は長くないということだけ伝えておこう」
慎二「は? 何言ってるの?」
ギルガメッシュ「む、もう一度しか言わないから聞き逃すなよ、中の雑種どもの命は長くないと言ったのだ」
ライダー『なぜ、そう思うのですか?』
ギルガメッシュ「結界を見ればわかるではないか。おそらくこの結界を弱体化でもさせようといじった奴がいたのだろう。これはどういじってもいじればいじるだけ効力の増す厄介な結界だ」
ライダー『……私のより悪質ですね……これではリンが気付かないのも無理はない』
すみません、別のssのをのっけてしまいました。
アンジェレネ「はあはあ、すみませーん! 遅れました!!」タタタッ
ルチア「廊下は走るところではないです」
アンジェレネ「す、すみません。で、でも食堂で有力な情報をゲットしましたよ!」
ルチア「それは、どんな?」
アンジェレネ「それは本人に聞いた方が早いかと」
神裂「それは……?」
アンジェレネ「シェリーさんです」
ルチア「なるほど、確かに彼女なら何か知っていそうな感じしますね」
神裂「言ってみましょう」
今日はここまでです。
シェリー「うーん、上手く彫れねぇな。今日は調子が悪いか」
コンコン
神裂『神裂です。少し聞きたいことがあるんですが時間は大丈夫ですか』
シェリー「ああ、別に平気だけど」
神裂『それでは失礼します』ガチャ
アンジェレネ「し、失礼します」
ルチア「失礼します」
シェリー「あれ、一人じゃなかったのか」
神裂「すみません。どうしてもというなら退室してもらいますが」
シェリー「いや、別に問題ないさ」
神裂「ありがとうございます」
シェリー「で、聞きたいことって?」
神裂「黒いノートを知りませんか?」
アンジェレネ「えっと、さっき食堂で話していたノートのことです」
シェリー「ああ、あの時のね」
神裂「知ってるんですか!!」ズイ
シェリー「知ってるも何もあれを拾ったのは私だからな。あの表紙に白い文字で……」
神裂「もうそれ以上言わなくてもいいです!! 今持ってますか!!」
シェリー「いらないものは基本的に捨てるから今は持ってない」
ルチア(せっかくこの面倒な仕事も終わると思っていたのに)ウゲー
神裂「それは今、どこにあるんですか」
シェリー「言ってもいいけど一つ条件出させてもらうか」
神裂「条件、ですか?」
シェリー「そ。まあ簡単な条件だから身構える事は無いでしょう」
神裂「……」ゴクリ
シェリー「最大主教のところへ今から行くこと。それが条件」
神裂「……? 別にいいですが」
ルチア「すごい嫌な予感がしますね」
アンジェレネ「シスター・ルチアもそう感じました? 実は私もです」
神裂「で、ノートはどこに」
シェリー「最大主教に聞くといい。私も知ってるけど、まあ、行くついでに聞くといい」
神裂「……行って何をすれば?」
シェリー「うーん、像作ってほしいってどこかの教会から依頼があったんだけど、作るための石がないからそれをくれるよう頼んでほしい」
神裂「…………分かりました」
神裂「条件を守ったら教えてくれると言ったのにお使いですか……」ハァ
アンジェレネ「結局教えてもらえませんでしたしね」
神裂「ですが、最大主教も場所を知っているようですし、そこで聞きましょう」
ルチア「あの方がそう簡単に教えてくれるんでしょうか」
神裂「それは分かりませんが、やってみないと真相へは近づけませんよ」
アンジェレネ「おお、推理もののドラマみたいですね!!」
ルチア「はあ、あなたがそういうのでしたら私たちはついて行かなければなりませんが……」
神裂「ラストスパートですよ、頑張りましょう!!」
ステイル「はあ、なんでこんなに回りくどい手を?」
ローラ「いや、ただ単純に弱みを握っておいた方が言うことを聞いてくれると思いしだけのこと」
ローラ「だって、こんな落とし物、流石に恥ずかしきものでしょう?」
ステイル「……確かにこんなものを神裂が作ってしかも名前まで書きこんでいたのは意外でしたが……」
ローラ「ふふん、石は少し高かりけれど、その代わりちゃんとやってくれたようだし」
ステイル「純粋な心をもてあそぶようで少し気に食わないんですけど」
ローラ「いいじゃない。彼女がちゃんと働いてくれればこの秘密はバラさなきよ」
ローラ「っていうか神裂を連れて行きたいと言ったのはあなたなりよね? 面倒な事に付き合ってあげているのだから多少の理不尽は大目に見るべし、ね」
ステイル「すまない神裂」
………聖ジョージ大聖堂………
神裂「はあ」
アンジェレネ「どうしたんですか?」
神裂「いえ、非常に嫌な予感がしただけです」
ルチア「それは……確かにそんな気がしますね」
神裂「はあ、たかがノート一冊でここまで苦労する羽目になるとは思いませんでした」
ルチア(それは私たちのセリフ……)
神裂「迷惑をかけてすみません」
ルチア「いいえ、シスター・アニェーゼの命令ですし」
アンジェレネ「私は今晩のロールケーキくれるって言ってましたし、全く迷惑だなんて感じてませんよ」
ルチア「欲望に忠実なシスターなんてはしたない」
アンジェレネ「うう……」
神裂(誰かを見ているみたいですね)
神裂「失礼します」コンコン
ローラ「どうぞ」
ギイイイイ
ローラ「来た来た……あれ、あなた達もついて来たりなの?」
ルチア「失礼します。シスター・アニェーゼの命でノート探しの手伝いを」
ローラ「ああ、なるほど。少し神裂に話がありけるから席をはずして欲しいのだけど、よろしいかしら?」
アンジェレネ「は、はい、分かりました……」
ルチア「……それでは失礼しました」
アンジェレネ「失礼しました」
ギイイイイ
ローラ「よしよし」
神裂「あの、私はシェリーからの伝言を……」
ローラ「ああ、大丈夫よ。そのことはもう聞きたりよ」
神裂「え?」
ローラ「その疑問は至極当然なれど、答える暇はなしなのよ」
ステイル「済まない、説明が不十分で」
神裂「ステイル、どうしてここにいるんですか?」
ステイル「シェリーの件は最大主教が君をここに呼ぶために仕組んだだけだ」
神裂「……そうですか。そこまでしなくても来たんですが……」
ローラ「あはは、そのことはもう気にせざりてちょうだい」
神裂「は、はぁ……」
ステイル「ほら、神裂も困っている」コソ
ローラ「それはステイルが余計なことを言いけるからよ!」コソ
ローラ「ごほん、とにかく本題に入りたいのだけど、よろしきかしら?」
神裂「ええ」
神裂(それよりもノートのありか教えてくれませんかね……)
ローラ「毎度のことで悪いのだけど、学園都市に飛んで欲しいのよ」
神裂「学園都市ですか……」
神裂「インデックス関連でしょうか?」
ステイル「いや。今回は彼女は関係ない」
ローラ「む、なに勝手に言いたるの!」
神裂「……」
神裂(よかった……)
ローラ「はぁ、今回の目的はこれなりよ」スッ
神裂「それはっ!!」
ローラ「そう。デスノート……のレプリカのごとしね」
ローラ「名前が書いてあったわ」ホイッ
神裂「……これが、どうしたのですか」カァ
ステイル「学園都市にいくつか存在が確認されたらしい」
神裂「む、それは本物ですか?」
ステイル「ああ。あの幻想殺しも反応したらしい」
神裂「なるほど。それなら間違いない……」
神裂「それをどうするのですか? 回収ですか?」
ローラ「……そうね」ニヤ
ローラ「今回は……ノートの破壊」
神裂「破壊ですか」
ローラ「残り四冊存在するというデスノートを全て破壊せよ、ってことなりね」
ステイル「四冊の破壊か……」
ローラ「ついでにインデックスにでも会ってきてよしよ」
神裂「!」
ステイル「まあ、ノートの破壊くらいなら僕だけでも何とかなりそうだけど……」
ローラ「学園都市側は保護のために動くやもしれぬわ」
神裂「つまり、科学サイドとの抗争も有り得るということですね……」
ステイル「できる限り避けたいな……」
ローラ「アレイスターにあれを確保されるとこっちとしても大変なのよ」
ローラ「だから一冊たりとも逃さぬよう頼むわ」
ステイル「了解。とりあえずルーンのカードは多めに持っていくか」
神裂「できれば使われる前に破壊したいですね……」
ローラ「それは難しいかもしれぬわ」
神裂「どういうことですか? 確かにあの広さからノートをさがしだすのは骨が折れる作業だとは思います」
神裂「しかし魔術的なものに反応するサーチをかければ……」
ローラ「あのノートは魔術関連と決まったわけではないわ」
ステイル「いや、しかし能力関連ならあの統括理事長が気付かないはずがないと思いますが」
ステイル「そして気づいていたとしたら即回収すると思うのですが」
ローラ「おそらく科学サイドの物でもないわ」
ステイル「ならいったい何なんですか?」
神裂「……そういうことですか」
ステイル「なに?」
神裂「つまり、魔術のサーチにも、科学の網にもかからない。ならば実際にノートを使ってもらいと所持者が絞るという方法しかないということですよ」
ローラ「そういうことなりよ」
ステイル「……」
ローラ「だから双方与えられた情報は同じだけ」
ローラ「つまり科学サイドの奴らと戦うのも避けられぬかもしれぬわ」
ステイル「なるほど、それじゃあ本当に避けられなさそうだ」
神裂「相手も目的が同じであることを祈るばかりです……」
………学園都市・グループのアジト………
土御門「……今回の依頼はノートの確保らしい」
一方通行「はァ? 舐めてんのかァ?」
結標「それは流石にふざけすぎでしょう」
海原「まあ、話を最後まで聞いてから文句は言うべきですよ」
海原「僕も文句言いたいの押さえてるんですし」
一方通行「……それもそォだな」
結標「分かったわ。聞いてあげる」
土御門「なんで上からなんだ……とは言っても俺も大した情報は持ってない」
一方通行「それじゃあ動けねェだろォが!」
海原「ど、どういうことですか?」
土御門「いや、まあやっぱり訂正だ」
土御門「情報はある程度はあるんだが信憑性がな……」
結標「何でもいいからさっさとしてほしいんだけど」チラチラ
結標「時間が来ちゃう」
一方通行「おい、今日は日曜だ」
結標「……時間は有り余ってるわ。丁寧にお願い」
海原「意味不明な情報でもいいんで、お願いします」
土御門「ああ、そのつもりだ」
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